JP2965471B2 - 金属ストリップの巻き取り方法 - Google Patents

金属ストリップの巻き取り方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリップを巻き
取る際に発生するトップマークを防止しながら巻き取る
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属ストリップの厚物を巻取機に
よってコイルに巻き取る際に、コイル先端部に重なる後
続部分にいわゆるトップマーク(折れ疵)が発生するこ
とが知られている。このようなトップマークを防止しつ
つ巻き取る方法としては、たとえば実開平1−109313号
公報には、巻取機の巻取軸もしくはそれに被覆したゴム
などのスリーブの外表面の一部に段差または凹部(以
下、段差部という)を設けて、それに金属ストリップ先
端を合わせることにより、先端の角が2巻目以降のスト
リップ表面に接触しないように制御するものが開示され
ている。
【0003】すなわち、図2に示すように、通板用のブ
ライドルロール21の回転数を検出する回転数検出器23、
出側シヤー24の出側に取付けられて金属ストリップSの
先端位置を検出する鋼帯位置検出器25、テンションリー
ル26を被覆した段付スリーブ30の段差部Dの位置を検出
する段差部位置検出器28からの信号をそれぞれコンピュ
ータ29に入力して、鋼帯位置検出器25の取付け位置以降
の通板距離を算出するとともに、金属ストリップSの先
端と段付スリーブ30の段差部Dとを一致させ、かつ通板
速度と段付スリーブ30の周速度が同期するようにテンシ
ョンリール26をあらかじめ起動させ、さらに巻き取り張
力制御を行うようにしたものである。
【0004】ところで、この実開平1−109313号の場合
においては、巻き取り初期の張力が発生していない状態
では、金属ストリップSの自重によりたるみが生じ、コ
ンピュータ29の認識している先端位置と実際の位置とに
数mm〜数十mmの差が生じるという問題がある。この問題
を解決するため、あらかじめたるみを予測し、そのたる
み量に相当する長さだけ補償するようにし、たるみを吸
収しながら巻き付けする方法が知られている。
【0005】しかし、巻き取り初期の段階において金属
ストリップSの表面の状態とか、段付スリーブ30の表面
の状態によっては、その表面と金属ストリップSとの間
でスリップが生じ、段付スリーブ30のみが回転して金属
ストリップSが追従せずに数mm〜数十mmも段差部から後
にずれが生じることがある。それを解決するため、あら
かじめ金属ストリップS先端を先行させておき、段付ス
リーブ30をスリップさせ先端に合致させる方法も知られ
ている(たとえば、特開平5−169140号公報参照) 。
【0006】しかしながら、金属ストリップS先端の段
差部Dに対する先行長さを一律に設定する方法では、金
属ストリップSの厚さや幅、剛性などによるたるみ量や
塗油の有無、コーティングの種類などの表面性状によ
り、金属ストリップSと段付スリーブ30間の摩擦力に差
が生じる場合に所要のスリップ量が得られず、先端と段
差部とを一致させることができず、そのトップマークを
防止することができないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来技術の有する課題を解決すべくしてなされたも
のであって、トップマーク防止のための段差部の位置合
わせ制御を確実に行うことのできる金属ストリップの巻
き取り方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、巻取軸またはこの巻取軸に被覆したスリ
ーブの外表面の一部に段差部を設けたテンションリール
を用いて金属ストリップ先端と段差部を一致させるよう
に巻き取る方法であって、金属ストリップの板厚、板
幅、塗油の有無に応じて、テンションリールの段差部に
対する金属ストリップ先端の先行量を設定して制御する
ことを特徴とする金属ストリップの巻き取り方法であ
る。
【0009】なお、前記先行量の設定に際し、金属スト
リップの表面を樹脂コーティングする塗布剤の種類を加
味するようにしてもよい。
【0010】
【作用】本発明者らは、巻取軸に段差スリーブを被覆し
たテンションリールを用いて、金属ストリップ先端と段
差部の位置合わせ実験を行った。以下に、その実験の一
例として、巻き取る金属ストリップの先行量を130 mm一
定とし、その板厚、板幅、塗油量の条件を種々変化させ
て、それぞれでの残存ズレ量を測定した場合について説
明する。
【0011】図3は板厚を0.75mm一定として、塗油有り
の金属ストリップの板幅を変化させたときの残存ズレ量
の大きさを測定したものである。この図から板幅800 mm
で残存ズレ量がほとんどゼロに近いことがわかる。図4
は板幅を870 mm一定として、塗油有りの金属ストリップ
の板厚を変化させたときの残存ズレ量の大きさを測定し
たものである。この図から板厚0.75mm付近で残存ズレ量
がほとんどゼロに近いことがわかる。
【0012】図5は塗油の有無による影響度を評価した
ものである。すなわち、板厚0.75mm、板幅1230mmの金属
ストリップを用いて塗油有りと塗油無しの場合の残存ズ
レ量の大きさを評価した結果、塗油有りの方が残存ズレ
量が小さいことがわかった。このような実験を金属スト
リップの条件を種々変化させて行ったところ、板厚が厚
い方が金属ストリップと段付スリーブの間でスリップし
難く、またたるみ量も少なく、したがって金属ストリッ
プ先端の先行量も少なくてよいことがわかった。また、
金属ストリップの板幅が広い方が、スリップし難く先行
量も少なくてよいことがわかった。さらに、塗油量が多
い程スリップし易く、したがって先行量を大きくする必
要があることがわかった。
【0013】それらの実験結果の一例を表1にまとめて
示した。
【0014】
【表1】
【0015】なお、上記実験は樹脂コーティングのない
場合についてのものであるが、製品規格によっては金属
ストリップ表面へ樹脂コーティングを施すものもあるか
ら、その塗布剤の種類により当然金属ストリップと段付
スリーブ間の摩擦係数が変わるので、それらもテーブル
に含めるのが望ましい。このように、本発明によれば、
金属ストリップの厚さ、幅、表面の塗油量さらには塗布
剤の種類に応じて、先行量を設定して制御するようにし
たので、金属ストリップ先端と段差部の合致を完全に行
うことができ、トップマーク不良の発生防止が可能であ
る。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して詳しく説明する。図1は本発明の一実施例を示す概
要図である。図に示すように、ブライドルロール1から
送り出された金属ストリップSは出側シヤー2で先端が
切断されたのち、デフレクタロール3を介して段付スリ
ーブ5が被覆されたテンションリール4で巻き取られ
る。なお、ブライドルロール1は駆動モータ6で、テン
ションリール4は駆動モータ7でそれぞれ回転駆動され
る。
【0017】ブライドルロール1の回転数は回転数検出
器8で検出されて金属ストリップSの先端位置を演算す
る先端位置演算装置9に入力される。段付スリーブ5の
段差部Dの位置は段差部検出器10で検出され、一方テン
ションリール4の回転数は回転数検出器11で検出され、
それらの信号は段差部位置演算装置12に入力されて段差
部Dの位置が演算される。
【0018】先行量設定装置13は、表1に示したような
板厚t、板幅Wおよび塗油の有無による金属ストリップ
S先端の段差部Dに対する先行量を演算して作成したテ
ーブルをあらかじめ記憶しており、直近でテンションリ
ール4で巻き取られる金属ストリップSの板厚t、板幅
Wおよび塗油の有無の情報が入力されることによって、
テーブルから当該金属ストリップSの先行量の値を選択
して出力する。
【0019】段差部位置合わせ制御装置14は、先行量設
定装置13からの先行量を入力し、また先端位置演算装置
9で演算された金属ストリップSの先端位置信号と段差
部位置演算装置12で演算された段差部位置信号を入力
し、金属ストリップSの先端位置と段付スリーブ5の段
差部Dの位置とを一致するように、ブライドルロール1
の駆動モータ6およびテンションリール4の駆動モータ
7の回転数を制御する。
【0020】このようにして、先行量設定装置13におい
てあらかじめ記憶された表1のテーブルから、テンショ
ンリール4で巻き取られる金属ストリップSの板厚t、
板幅Wおよび塗油の有無の情報に基づいて先行量を選択
して出力し、その先行量に一致するように、段差部位置
合わせ制御装置14を介してブライドルロール1の駆動モ
ータ6およびテンションリール4の駆動モータ7の回転
数を制御して、ブライドルロール1による金属ストリッ
プSの走行速度およびテンションリール4の巻き取り速
度を制御する。これにより、金属ストリップSの先端と
段付スリーブ5の段差部Dとの位置を一致させることが
できる。
【0021】本発明法を金属ストリップの巻き取り制御
に適用したところ、図6に示すようにトップマークによ
る注文外発生率を従来の0.4 %に対して0.1 %付近まで
低減することができた。なお、上記実施例は段付スリー
ブ5の場合について説明したが、巻取軸に直接段差部D
を設けたテンションリール4に金属ストリップSを巻き
取る場合でも同様に適用し得ることはいうまでもない。
また、段付スリーブ5の段差部Dは段部のみならず凹部
であっても同様である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属ストリップ先端の段差部に対する先行量をテーブル
により毎回設定するようにしたので、金属ストリップ先
端と段差部の位置合わせを正確に行うことができ、これ
によってトップマークのない巻き取り制御を行うことが
可能になるから、製品の品質および歩留りの向上に寄与
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概要図である。
【図2】金属ストリップの巻き取り制御の従来例を示す
概要図である。
【図3】板幅と残存ズレ量の関係を示す特性図である。
【図4】板厚と残存ズレ量の関係を示す特性図である。
【図5】塗油の有無による残存ズレ量の発生量を示す特
性図である。
【図6】注文外発生率の推移を示す特性図である。
【符号の説明】
1 ブライドルロール 2 出側シヤー 4 テンションリール 5 段付スリーブ 6,7 駆動モータ 8,11 回転数検出器 9 先端位置演算装置 10 段差部検出器 12 段差部位置演算装置 13 先行量設定装置 14 段差部位置合わせ制御装置 S 金属ストリップ D 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関田 貴司 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (56)参考文献 特開 平6−7839(JP,A) 特開 平2−263515(JP,A) 特開 平5−169140(JP,A) 実開 平1−109313(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 47/02 B21C 47/06 B21C 47/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取軸またはこの巻取軸に被覆したスリ
    ーブの外表面の一部に段差部を設けたテンションリール
    を用いて金属ストリップ先端と段差部を一致させるよう
    に巻き取る方法であって、金属ストリップの板厚、板
    幅、塗油の有無に応じて、テンションリールの段差部に
    対する金属ストリップ先端の先行量を設定して制御する
    ことを特徴とする金属ストリップの巻き取り方法。
  2. 【請求項2】 前記先行量の設定に際し、金属ストリッ
    プの表面を樹脂コーティングする塗布剤の種類を加味す
    ることを特徴とする請求項1記載の金属ストリップの巻
    き取り方法。
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