JP2964844B2 - 温風暖房機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は送り込まれる燃焼用空
気と燃料との混合気を燃焼させる密閉型の燃焼器を備え
た温風暖房機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】燃焼用空気を室外から給気系により供給
し、燃焼廃ガスを室外へ排気系により排気する密閉型の
燃焼器を備えた温風暖房機は、強制給排気式温風暖房機
として広く普及している。この種の温風暖房機の給気系
は給気送風機を有し、その空気取入口は室外に、吹出口
は燃焼器内に連絡している。また排気系は燃焼器に連な
った熱交換器の出口に接続され、排気開口端は給排気管
により給気系の空気取入口とともに室外に開口されるも
のが多い。

【０００３】上記構成の温風暖房機において、燃焼器の
燃焼に必要な燃焼用空気は全て給気系により室外から供
給され、燃料ポンプにより燃焼器内に供給される燃料と
の混合気が作られ、混合気の燃焼により暖房が行なわれ
る。混合気の空気と燃料との割合は、一般に空燃比と呼
ばれ、安定した燃焼を実現するには適正な空燃比の混合
気が形成されることが重要で、燃焼に適した空燃比を得
るための工夫が従来においても、例えば特開平２ー１３
６６１０号公報や特開平２ー８２０１５号公報に示され
ているようになされている。

【０００４】前者は、負荷に応じて燃料供給量及び送風
量を増減し、ある特性のもとにこれらを制御する燃焼制
御装置に対し、負荷に対する燃料供給量特性を調整手段
により平行移動させるようにしたものである。負荷に対
する燃料供給量特性を空気中の酸素濃度や、給気量に応
じて平行移動させることにより、空気濃度の変動や給気
量の変動に対しても空燃比が大きく変動しないようにし
ている。

【０００５】後者は、負荷に応じて燃焼用空気の供給量
と燃料供給量とを比例的に増減させる燃焼量制御手段に
対して、燃焼用空気の温度に応じて燃料供給量を調整す
る空燃比補正手段を設け、温度により変る燃焼用空気の
実質的供給量の変動を、燃料供給量を変化させることに
より補正し、適切な空燃比で燃焼させるようにしてい
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の温風暖房機
における空燃比の調整に関する技術において、前者は調
整手段の設定器の設定変更操作により、燃料供給量特性
をマイコン等により上下に平行移動させ空燃比を適切な
範囲にすることになるが、実際には燃料計と燃料ポンプ
のモータへの電源電圧を監視しながら設定器を操作して
適切な燃料供給量に調整しなければならず、利用者が設
置場所に応じて或いは設置場所の変更に伴って簡単に調
整することは困難であり、構成が複雑で調整操作の簡易
性を欠くといった課題を含んでいる。

【０００７】また、後者の空燃比の調整に関する技術に
おいては、燃焼用空気側の変動に燃料供給量を変化させ
て対応するため、安定燃焼は保てるものの燃焼量自体が
変動してしまうといった課題を含んでいる。

【０００８】この発明はかかる従来の課題を解決するた
めになされたもので、その目的は第１には、燃焼用空気
側の密度要因で変動する空燃比を簡素な構成により安定
燃焼の範囲に調整することができる温風暖房機を提供す
ることであり、第２には、標高や燃焼用空気の取り込み
経路の長短に伴う燃焼用空気の量的変動を、面倒な操作
なしに簡単かつ手軽に燃料供給量の調整により補正する
ことができる温風暖房機を提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１にかかるこの発
明の温風暖房機は、燃料ポンプを駆動するポンプ駆動装
置への電源電圧を抵抗値の変化に応じて変化させ、燃料
ポンプによる燃焼器への燃料供給量を変化させる可変抵
抗器と、この可変抵抗器の抵抗値を変化させる操作部と
を設け、可変抵抗器の抵抗値の変化による燃料ポンプの
燃料供給量の変化を標高による空気密度の変化にほぼ対
応させ、操作部を暖房機本体の外部操作が可能な位置に
配設して、操作部の操作量に応じて燃焼器への燃料供給
量が標高に応じて調整できるようにしたものである。

【００１０】請求項２にかかるこの発明の温風暖房機
は、燃料ポンプを駆動するポンプ駆動装置への電源電圧
を抵抗値の変化に応じて変化させ、燃料ポンプによる燃
焼器への燃料供給量を変化させる可変抵抗器と、この可
変抵抗器の抵抗値を変化させる操作部とを設け、可変抵
抗器の抵抗値の変化による燃料ポンプの燃料供給量の変
化を燃焼用空気の給気通路の長さによる圧力損失の変化
にほぼ対応させ、操作部を暖房機本体の外部操作が可能
な位置に配設して、操作部の操作量に応じて燃焼器への
燃料供給量が給気通路の長さに応じて調整できるように
したものである。

【００１１】請求項３にかかるこの発明の温風暖房機
は、燃料ポンプを駆動するポンプ駆動装置への電源電圧
を抵抗値の変化に応じて変化させる可変抵抗器と、この
可変抵抗器の抵抗値を変化させる操作部とを設け、この
可変抵抗器の抵抗値の変化による燃料ポンプの燃料供給
量の変化を、給気通路の長さが標準の場合の標高による
空気密度の変化と、延長構成の給気通路の場合の標高に
よる空気密度の変化とにそれぞれほぼ対応させ、操作部
を暖房機本体の外部操作が可能な位置に配設して、操作
部の操作量に応じて燃焼器への燃料供給量を標高と給気
通路の長短との関連により調整できるようにしたもので
ある。

【００１２】請求項４にかかるこの発明の温風暖房機
は、請求項１又は請求項２に係る手段における操作部に
対し、その操作量とそれに対応する燃焼用空気量を変動
させる要素の量的表示を設けたものである。

【００１３】

【００１４】

【作用】請求項１の発明においては、暖房機本体に配設
されている操作部の操作量に応じて可変抵抗器の抵抗値
が変化し、燃料ポンプのポンプ駆動装置への電源電圧が
変化して、標高による空気密度の変動を補正するように
燃料の供給量が変り、適切な空燃比が保持されることに
なる。

【００１５】請求項２の発明においては、暖房機本体に
配設されている操作部の操作量に応じて可変抵抗器の抵
抗値が変化し、燃料ポンプのポンプ駆動装置への電源電
圧が変化して、燃焼用空気の取り込み経路である給気通
路の長さによる燃焼用空気量の変動を補正するように燃
料の供給量が変り、適切な空燃比に保持されることにな
る。

【００１６】請求項３の発明においては、暖房機本体に
配設されている操作部の操作量に応じて可変抵抗器の抵
抗値が変化し、燃料ポンプのポンプ駆動装置への電源電
圧が変化して、給気通路が標準長の場合の標高による空
気密度の変動を補正するように燃料の供給量が変り、或
いは給気通路が延長構成の場合標高による空気密度の変
動を補正するように燃料の供給量が変り、標高と給気通
路の長短との関連のもとに適切な空燃比が保持されるこ
とになる。

【００１７】請求項４の発明においては、請求項１又は
請求項２にかかる作用とともに、燃焼用空気を変動させ
る要素の量的表示に従って操作部の操作量を動かすこと
により適切な空燃比に保持されることになる。

【００１８】

【００１９】

【実施例】図１はこの発明の一実施例を示す温風暖房機
の構成を、据え付け状態で示す側面図で、図２はその燃
焼器の制御系の構成を示すブロック構成図である。

【００２０】この実施例の温風暖房機は図１に示すよう
に、燃焼用空気が給気系により供給される密閉型の燃焼
器１を備えている。給気系は一連の給気通路２として構
成され、途中に給気送風機３を備えている。給気系の空
気取入口４は給排気端末部品の給排気筒５により室外
に、吹出口は燃焼器１内に開口している。また排気系は
燃焼器１に連なった熱交換器の出口に接続され、排気開
口端６は給気系の空気取入口４と熱交換可能に構成され
た給排気筒５によりまとめられて室外に開口されてい
る。

【００２１】燃焼器１には石油等の燃料が燃料供給系に
より送り込まれ、給気系から送り込まれる燃焼用空気と
混合され、所定の空燃比の混合気が形成され燃焼運転す
る。この空燃比は安定燃焼を実現するうえで重要であ
り、例えば図４に示すように燃焼に適した領域が設定さ
れている。図４において燃焼用空気量に対する燃料の割
合の多い領域Ａでは、不完全燃焼を起こし易く、発生す
る煤等により燃焼監視をするフレームロッドや点火電極
（いずれも図示しない）等の機能が損なわれ易くなる。
また、燃焼用空気量に対する燃料の割合の少ない領域Ｂ
では、火炎が浮き上がり易く、たち消えたりフレームロ
ッドによる炎電流の検出が不確実になったりする。適正
領域Ｃでは、領域Ａ，Ｂで生起するような不具合はな
く、安定した燃焼が行なわれる。

【００２２】この実施例の温風暖房機は、上記領域Ｃに
空燃比を維持する機能を備えたものである。即ち、図２
及び図３に示すように、運転モードに応じて燃焼器１を
制御する燃焼量制御装置７を備えている。この燃焼量制
御装置７は、例えば温度検出手段により検出される室温
と設定室温とを比較し、設定室温に検出される室温が一
致するよう、給気送風機３の送風機駆動装置８及び燃料
ポンプ９のポンプ駆動装置１０に制御パルスを出力し、
燃焼用空気の供給量と燃料の供給量を適切な空燃比を維
持しながら制御するものである。

【００２３】ポンプ駆動装置１０は、図２，３に示すよ
うに電源装置１１に調整抵抗１２を介して直列に駆動部
である電磁コイル（モータ等であることもある）１３が
接続されてなり、駆動トランジスタ１４のベースに印加
される燃焼量制御装置７からの制御パルスにより、電磁
コイル１３への印加電圧が変化する構成である。この、
ポンプ駆動装置１０にはその電磁コイル１３と電源装置
１１との間に直列に可変抵抗器１５が接続されている。
この可変抵抗器１５はその抵抗値の変化に応じ電磁コイ
ル１３への電源電圧を変化させ、燃料ポンプ９による燃
焼器１への燃料供給量を変化させる。可変抵抗器１５の
抵抗値の変化は、燃料ポンプ９の燃料供給量の標高によ
る空気密度の変化に伴う変動量に対応させている。

【００２４】この可変抵抗器１５の抵抗値を変化させる
操作部１６は、例えば図１に示すように暖房機本体の背
面等、外部から直接的に操作ができ、あまり目立たない
位置に配設され、例えば図５に示すように回転するダイ
ヤル型に構成されている。操作部１６の近傍には、操作
部１６の回転角位置が目視により分り、操作量を決める
指標となる燃焼用空気量を変動させる要素（ここでは標
高である）の量的表示１７が０ｍから所定の範囲の上限
標高、例えば１５００ｍまで表示されている。従って、
操作部１６の操作量（この場合は回転角）を量的表示１
７に合せると、その量的表示１７による標高における空
気密度に応じた燃焼用空気量に適合する燃料供給量がな
されうる可変抵抗器１５の抵抗値が選定されることにな
る。つまり、操作部１６の操作量を設置場所の標高に合
せるだけの、個々の使用者でも行なうことができる簡単
かつ容易な操作により、温風暖房機を安定燃焼する状態
に調整することができる。

【００２５】一方、燃焼量制御装置７の制御パルスによ
り給気送風機３の送風機駆動装置（送風機モータ）８も
図２に示すように制御される。燃焼用空気の供給におい
て、空気温度が低くなると比重分の流量密度が上がり、
空気温度が高くなると流量密度は低くなる。従って、燃
焼用空気の温度を検出する温度検出装置１８が、給気通
路２の経路中に設けられている。この温度検出装置１８
の検出温度は、燃焼量制御装置７に入力され、燃焼量制
御装置７は燃焼用空気の温度による供給量の変化を補償
するような制御パルスを送風機駆動装置８に出力する。

【００２６】温度検出装置１８の出力信号を入力した燃
焼量制御装置７は、図６に示すようなシーケンスに従っ
て信号処理し、送風機駆動装置８に制御パルスを出力す
る。即ち、始めに温度検出装置１８の検出温度Ｔが基準
低温Ｔ０（例えば０℃）より低いか高いかが図６におけ
るステップ１により判定される。低ければステップ２に
進み、高ければステップ３に進む。ステップ２では送風
機駆動装置８の制御電圧を例えば４Ｖとする制御信号が
形成され、ステップ４において給気送風機３を例えば２
５００ｒｐｍで運転させる。また、ステップ３では基準
温度Ｔ０より高い基準温度Ｔ１より検出温度Ｔが高いか
どうかが判定される。低ければステップ５に進み、送風
機駆動装置８の制御電圧を例えば５Ｖとする制御信号が
形成され、ステップ６において給気送風機３を例えば３
０００ｒｐｍで運転させる。ステップ３で検出温度Ｔが
基準温度Ｔ１より高ければステップ７に進み、送風機駆
動装置８の制御電圧を例えば６Ｖとする制御信号が形成
され、ステップ８において給気送風機３を例えば３５０
０ｒｐｍで運転させる。

【００２７】従って、燃焼用空気の供給量は、図７に示
すように燃焼用空気の温度の変化に対してほぼ一定の値
に維持されることになる。なお、運転モードによる制御
動作は図７による特性を上下に平行移動させる動作にな
る。即ち、運転開始時には排気系の温度は低く、給排気
筒５での熱交換があまりないので、燃焼用空気の温度は
外気温程度で低く、連続運転に移行するとともに排気系
の温度が上がり、給排気筒５での熱交換により燃焼用空
気の温度は上昇するが、この温度の変動による燃焼用空
気の供給量の変動が規制される。この燃焼用空気の供給
量の制御は、燃料供給量とは直接的に連動しないので燃
焼量の変動は伴なわない。

【００２８】上記構成の可変抵抗器１５の抵抗値の変化
は、標高でなく給気通路２の標準長に対する長さの度合
いに応じて変化する圧力損失に伴う燃焼用空気の供給量
の減少量に対応させることもできる。この場合には、可
変抵抗器１５の抵抗値を変化させる操作部１６には、例
えば図８に示すようにその操作量を決める量的表示１７
は、標準から所定の範囲の上限長まで、例えば標準・１
ｍ・２ｍ・３ｍ等として表示されることになる。これに
より、操作部１６の操作量（この場合も回転角）を量的
表示１７に合せると、その量的表示１７による給気通路
２の長さによる圧力損失に応じた燃焼用空気量の減少分
が補正された燃料供給が行なわれ、給気通路２の配管長
の変動による空燃比の変動が規制され、安定燃焼が得ら
れる。

【００２９】さらに、可変抵抗器１５の抵抗値の変化
を、前記した標高に対して給気通路２が標準長の場合
と、延長された給気通路２の場合にそれぞれ対応させ、
抵抗値を変化させる操作部１６には、例えば図９に示す
ように基準点の補正された二通りの操作量を決める量的
表示１７，１７ａの表示を付すことにより、より変動幅
の少ない空燃比による燃焼が行なわれることになる。こ
の場合、例えば給気通路２の長さが標準・１ｍ・２ｍ・
３ｍ等の複数の場合に対応させることもできるが、あま
り多くなると簡便性を欠くことになる。

【００３０】

【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに請求項１の発明によれば、暖房機本体に配設されて
いる操作部の操作量に応じて可変抵抗器の抵抗値が変化
し、燃料ポンプのポンプ駆動装置への電源電圧が変化し
て、標高による空気密度の変動を補正するように燃料の
供給量が変り、適切な空燃比が保持されることになり、
面倒な操作なしに個々の使用者によって簡単に標高に対
する調整を行なうことができ、調整にかかる構成自体も
簡素になる効果が得られる。

【００３１】請求項２の発明によれば、暖房機本体に配
設されている操作部の操作量に応じて可変抵抗器の抵抗
値が変化し、燃料ポンプのポンプ駆動装置への電源電圧
が変化して、燃焼用空気の取り込み経路である給気通路
の長さによる燃焼用空気量の変動を補正するように燃料
の供給量が変り、適切な空燃比に保持されることにな
り、面倒な操作なしに個々の使用者によって簡単に給気
通路の長さに対する調整を行なうことができ、調整にか
かる構成自体も簡素になる効果が得られる。

【００３２】請求項３の発明によれば、暖房機本体に配
設されている操作部の操作量に応じて可変抵抗器の抵抗
値が変化し、燃料ポンプのポンプ駆動装置への電源電圧
が変化して、給気通路が標準長の場合の標高による空気
密度の変動を補正するように燃料の供給量が変り、或い
は給気通路が延長構成の場合標高による空気密度の変動
を補正するように燃料の供給量が変り、標高と給気通路
の長短との関連のもとに適切な空燃比が保持されること
になり、面倒な操作なしに個々の使用者によって簡単に
給気通路の長さとの関連のもとに標高に対する調整を行
なうことができ、調整にかかる構成自体も簡素になる効
果が得られる。

【００３３】請求項４の発明によれば、請求項１又は請
求項２にかかる効果とともに、燃焼用空気を変動させる
要素の量的表示に従って操作部の操作量を動かすことに
より適切な空燃比に保持されるので、調整操作がより簡
単でし易くなる。

【００３４】

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す温風暖房機の構成を
示す設置状態の側面図である。

【図２】この発明の温風暖房機の燃焼制御系のブロック
構成図である。

【図３】図２におけるポンプ駆動装置に関連する部分の
回路構成図である。

【図４】燃焼器における空燃比と燃焼状態を示す説明図
である。

【図５】この発明の温風暖房機における操作部の構成を
示す平面図である。

【図６】この発明の温風暖房機における燃焼制御装置の
燃焼用空気にかかる制御シーケンスを示すフローチャー
トである。

【図７】この発明の温風暖房機における燃焼用空気の温
度特性を示す説明図である。

【図８】この発明の温風暖房機における操作部の他の構
成を示す平面図である。

【図９】この発明の温風暖房機における操作部のさらに
他の構成を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 燃焼器 ２ 給気通路 ３ 給気送風機 ７ 燃焼量制御装置 ８ 送風機駆動装置 ９ 燃料ポンプ １０ ポンプ駆動装置 １１ 電源装置 １３ 電磁コイル １５ 可変抵抗器 １６ 操作部 １７ 量的表示 １８ 温度検出装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) F23N 1/02 102 F23N 5/02 350

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポンプ駆動装置により駆動する燃料ポン
   プによって送り込まれる燃料と、給気送風機によって送
   り込まれる燃焼用空気との混合気を燃焼させる燃焼器、
   上記ポンプ駆動装置への電圧を抵抗値の変化に応じて変
   化させ、上記燃料ポンプによる燃焼器への燃料供給量を
   変化させる可変抵抗器、この可変抵抗器の抵抗値を変化
   させる操作部を備え、上記可変抵抗器の抵抗値の変化に
   よる上記燃料ポンプの燃料供給量の変化を標高による空
   気密度の変化にほぼ対応させ、上記操作部を暖房機本体
   の外部操作が可能な位置に配設し、この操作部の操作量
   に応じて上記燃焼器への燃料供給量が標高に応じて調整
   できることを特徴とする温風暖房機。
2. 【請求項２】 ポンプ駆動装置により駆動する燃料ポン
   プによって送り込まれる燃料と、給気送風機によって給
   気通路により送り込まれる燃焼用空気との混合気を燃焼
   させる燃焼器、上記ポンプ駆動装置への電圧を抵抗値の
   変化に応じて変化させ、上記燃料ポンプによる燃焼器へ
   の燃料供給量を変化させる可変抵抗器、この可変抵抗器
   の抵抗値を変化させる操作部を備え、上記可変抵抗器の
   抵抗値の変化による上記燃料ポンプの燃料供給量の変化
   を、上記燃焼用空気の給気通路の長さによる圧力損失の
   変化にほぼ対応させ、上記操作部を暖房機本体の外部操
   作が可能な位置に配設し、この操作部の操作量に応じて
   上記燃焼器への燃料供給量が給気通路の長さに応じて調
   整できることを特徴とする温風暖房機。
3. 【請求項３】 ポンプ駆動装置により駆動する燃料ポン
   プによって送り込まれる燃料と、給気送風機によって給
   気通路により送り込まれる燃焼用空気との混合気を燃焼
   させる燃焼器、上記ポンプ駆動装置への電圧を抵抗値の
   変化に応じて変化させ、上記燃料ポンプによる燃焼器へ
   の燃料供給量を変化させる可変抵抗器、この可変抵抗器
   の抵抗値を変化させる操作部を備え、上記可変抵抗器の
   抵抗値の変化による上記燃料ポンプの燃料供給量の変化
   を、標準的な長さの給気通路の場合の標高による空気密
   度の変化と、延長構成した給気通路の場合の標高による
   空気密度の変化とにそれぞれほぼ対応させ、上記操作部
   を暖房機本体の外部操作が可能な位置に配設し、この操
   作部の操作量に応じて上記燃焼器への燃料供給量が標高
   と給気通路の長短による圧力損失による変化に応じて調
   整できることを特徴とする温風暖房機。
4. 【請求項４】 操作部に対して、その操作量とそれに対
   応する燃焼用空気量を変動させる要素の量的表示がなさ
   れていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載
   の温風暖房機。