JP2964420B2 - アザスピロヘプタン誘導体の塩 - Google Patents

アザスピロヘプタン誘導体の塩

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JP2964420B2 JP2274195A JP27419590A JP2964420B2 JP 2964420 B2 JP2964420 B2 JP 2964420B2 JP 2274195 A JP2274195 A JP 2274195A JP 27419590 A JP27419590 A JP 27419590A JP 2964420 B2 JP2964420 B2 JP 2964420B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、抗菌化合物の合成原料として有用な光学活
性7−アミノ−5−アザスピロ「2.4]ヘプタン誘導体
の塩およびその製造法に関する。
(従来技術) 光学活性7−アミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタ
ン誘導体は抗菌性化合物の製造中間体として有用である
が(特開平2−231475号公報参照)、そのものの光学活
性カルボン酸との塩は知られてない。
(発明の構成) 本発明は、光学活性なカルボン酸またはその誘導体と
式I (式中、Qは−CH2−または、−CO−を意味し、Rは水
素原子をまたはアミノ基の保護基を意味する。)で表わ
される(S)−7−アミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘ
プタン誘導体との塩に関する。
式I中のアミノ基の保護基としては、アセチル基、ベ
ンゾイル基、ベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル
基、t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基等を例示することができ、フェニル基部分にはメ
チル、エチル等の低級アルキル、メトキシ、エトキシ等
の低級アルコキシ、ニトロ、場合によってはハロゲンが
置換していてもよい。特にベンジル基およびフェネチル
基が原料の入手や取扱上好適である。
光学活性なカルボン酸としては、LもしくはD−マン
デル酸、LもしくはD−酒石酸およびLもしくはD−ジ
ベンゾイル酒石酸、LもしくはD−ジパラトルオイル酒
石酸等の酒石酸誘導体が適当であり、特にLもしくはD
−酒石酸が好ましい。
本発明の塩を得るには、7−アミノ−5−アザスピロ
[2.4]ヘプタン誘導体のラセミ体を適当な溶媒、例え
ば、アルコール類に溶解し、これに上述の光学活性なカ
ルボン酸の同様な溶液を混合する処理でジアステレオマ
ー塩を形成させ、適当な溶媒から晶析させるか、また
は、一旦生成した塩を適当な溶媒から再結晶させればよ
い。
晶析させるまたは再結晶させる溶媒としては、次のよ
うなものを例示することができる。
アルコール系:メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール(IPA)、ブタノール等 エーテル系 :ジエチルエーテル(単にエーテルと略
す)、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン
等 ハロゲン化炭化水素系:クロロホルム、メチレンクロリ
ド、エチレンクロリド等 アミド系 :ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド(DMAC)等 その他:アセトニトリル、酢酸、酢酸エステル等 また、これらを組合せた混合溶媒およびこれらの含水
溶液の使用も可能である。
更に具体的に述べれば、式IでQがCH2でRがベンジ
ルである化合物、すなわち、(S)−7−アミノ−5−
ベンジル−5−アザスピロ[2.4]ヘプタンの場合は、
非天然型のD−酒石酸と塩を形成させ、これをアルコー
ル系の含水溶媒より晶析させるのが好適であり、ここで
QがCOの化合物の場合は天然型のL−酒石酸を用いるの
が適当である。
本発明において塩を形成するスピロヘプタン誘導体と
光学活性カルボン酸の比率は、それぞれの構造の差によ
り種々に異なることがあり、いくつかの例は実施例に示
したが、これらに限定されるものではなく、同様な実験
により容易に確かめることができる。
本発明の塩は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の無機塩基で処理すれば酒石酸等の光学活性カルボン酸
を除去して遊離体に導くことができ、抗菌性化合物の合
成原料として利用できる(前記公報参照)。なお、同様
にして(R)−7−アミノ型塩も製造することができ
る。
次に、実施例と参考例を示して本発明を説明する。な
お、得た化合物の光学純度は、3,5−ジニトロベンゾイ
ル化した後、SUMICHIRAL(住友化学)あるいはCHIRALCE
L(ダイセル)等の光学活性な担体を用いたカラムを用
いたHPLCに付して測定した。また、これらの化合物の絶
対配置は、別途に合成した絶対配置が既知のサンプルと
比較して決定した。
参考例1:7−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ−5−
アザスピロ[2.4]ヘプタン(ラセミ体) 5−ベンジル−7−ヒドロキシイミノ−4−オキソ−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタン16.5gをラネーニッケル
33mlを触媒として用い、30〜50℃で常圧にて約2時間接
触還元した。反応後、触媒を濾去し、溶媒を留去して得
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィに付し、10
%メタノール−クロロホルム流分より標題化合物11.71g
を得た。油状物質NMR(CDCl3)δ: 0.60〜1.36(4H,m)、1.15(2H,bs) 2.96(1H,d.d,J=3.5 and 9Hz) 3.36(1H,d.d,J=3.5 and 7Hz) 3.60(1H,d.d,J=7 and 9Hz) 4.51(2H,s)、7.18〜7.52(5H,m) 実施例1:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−5−アザ
スピロ[2.4]ヘプタンD−酒石酸塩 7−アミノ−5−ベンジル−5−アザスピロ[2.4]
ヘプタン(ラセミ体)8.1gとD−酒石酸6.0gを各々メタ
ノールに溶解して混合した。メタノールを留去して得た
残渣にエーテルを加え固化、濾取した。
得た粉末13.55gをメタノール−水(20:1)混合溶媒44
5mlに加熱還流下溶解した後、室温で放冷した。2〜3
時間放冷後、析出晶を濾取し。少量のメタノールおよび
エーテル洗浄後、乾燥して標題化合物3.42を得た。
得た化合物は、元素分析、逆相HPLCによる酒石酸の定
量、NMR、示差熱分析(DTA)、熱重量分析(TG)等の結
果より、(S)−7−アミノ−5−ベンジル−5−アザ
スピロ[2.4]ヘプタン二分子に対してD−酒石酸三分
子の割合で塩を形成し、1/4分子程度の結晶水または付
着水を有していることが推定された。無色結晶性粉末。
分解点199〜205℃ 元素分析2×C13H18N2・3×C4H6O6・1/4H2Oとして 計算値 C 53.11, H 6.39, N 6.52 分析値 C 52.82, H 6.33, N 6.50 酒石酸の含量 2×C13H18N2・3×C4H6O6・1/4H2Oとして 計算値 52.4% 分析値 51.8% [α]−43.8゜(c=1.124,水) NMR(D2O,標準物質添加せず、水のピークを4.80とす
る)δ: 0.96〜1.64(4H相当,m) 3.26(1H相当,d,J=12Hz) 3.69(1H相当,d.d,J=4 and 13.5Hz) 3.72(1H相当,d,J=12Hz) 3.87(1H相当,d,d,J=4 and 8Hz) 4.23(1H相当,d.d,J=8 and 13.5Hz) 4.46(3H相当,s) 4.50 and 4.56(各1H相当,各d,J=12.5Hz) 7.53〜7.56(5H相当,m) 実施例2:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−5−アザ
スピロ[2.4]ヘプタンD−酒石酸塩 既知化合物である5−ベンジル−7−ヒドロキシイミ
ノ−4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン33.21
gをLiAlH4で還元して得た7−アミノ−5−ベンジル−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタン(ラセミ体)をメタノ
ール−水(20:1)混合溶媒200mlに溶解し、これに氷冷
攪拌下D−酒石酸29.55gを同溶媒に溶解した溶液を滴下
した。実施例1で得た結晶を接種し、室温で約18時間攪
拌後、析出晶を濾取し少量のメタノールおよびエーテル
で洗い乾燥した。
得た無色結晶性粉末23.92gをメタノール−水混合溶媒
(20:1)240mlに加え、2時間加熱還流した。この間結
晶は完全に溶解しない。次いで室温で8時間放冷攪拌
し、結晶を濾取し、少量のメタノールおよびエーテルで
洗い、乾燥し標題化合物22.39gを無色結晶性粉末として
得た。
得た化合物の物理恒数、スペクトルデータ等は実施例
1で得たものと一致した。
参考例2:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−5−アザ
スピロ[2.4]ヘプタン 実施例2で得た(S)−7−アミノ−5−ベンジル−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタンのD酒石酸塩22.1gを10
%水酸化ナトリウム100mlと10〜20%メタノールクロロ
ホルム50ml中でふり分けた。水層を10〜20%メタノール
−クロロホルム50mlでさらに3回抽出した。有機層を合
せ、飽和食塩水50mlで2回洗い、乾燥(Na2SO4)後留去
して、標題化合物11.83g(定量的)を油状物質として得
た。
光学純度98%e.e. [α]−60.0゜(c=1.076,メタノール) NMR(CDCl3)δ: 1.06〜1.82(4H,1m)、2.36(2H,bs) 2.33〜2.71 and 2.98〜3.71(total 5H) 3.61(2H,s)、7.12〜7.48(5H,m) 参考例3:(S)−5−ベンジル−7−t−ブトキシカル
ボニルアミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン 参考例2で得た(S)−7−アミノ−5−ベンジル−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタン11.83gを、無水THF120m
lに溶解し、氷冷攪拌下に2−t−ブトキシカルボニル
オキシイミノ−2−フェニルアセトニトリル(Boc−O
N)15.71gを加え室温で2時間攪拌した。反応後、THFを
留去し、残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて酢酸
エチルで3回抽出し、有機層を1N水酸化ナトリウム水溶
液で2回、水で1回、15%食塩水で1回洗い乾燥(Na2S
O4)した。溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィに付し、標題化合物15.57gを得た。
融点78℃ [α]−32.2゜(c=1.2080,メタノール) NMR(CDCl3)δ: 0.40〜0.88(4H,m)、1.43(9H,s) 2.32 and 2.66(各1H,各d,J=9Hz) 2.58〜2.75(1H,m) 2.91(1H,d.d,J=5.5 and 9Hz) 3.59(2H,s)、3.70〜3.91(1H,m) 4.96(1H,ブロードのダブレット状ピーク) 7.21〜7.40(5H,m) 元素分析 C18H26N2O2として 計算値 C 71.49, H 8.67, N 9.26 分析値 C 71.43, H 9.09, N 9.14 参考例4:(S)−7−t−ブトキシカルボニルアミノ−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタン 参考例3で得た(S)−5−ベンジル−7−t−ブト
キシカルボニルアミノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタ
ン106gを5%Pd−C 423mgを触媒として20〜25kg/cm2
圧下、60〜70℃で触媒還元に付した。反応後、触媒を濾
去し、溶媒を留去して得た残渣を中性アルミナを担体と
したカラムクロマトグラフィに付し、クロロホルム〜20
%メタノール−クロロホルム流分より標題化合物516.7m
gを得た。
融点55〜58℃(吸湿性晶) 光学純度97.7e.e. [α]−47.5゜(c=1.080,メタノール) NMR(CDCl3)δ: 0.40〜1.88(4H,m)、1.44(9H,s) 2.10(1H,s) 2.72 and 3.03(各1H,各d,J=11Hz) 2.94(1H,d.d,J=3.5 and 12Hz) 3.35(1H,d.d,J=5.5 and 12Hz) 3.56〜3.76(1H,m) 4.78(1H,ブロードのダブレット状ピーク) 参考例5:(R)−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ−
5−アザスピロ[2.4]ヘプタンD−酒石酸塩 7−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ−5−アザス
ピロ[2.4]ヘプタン(ラセミ体)2.05gをエタノール11
mlに溶解し、室温で攪拌中にD−酒石酸1.07gをエタノ
ール35mlに溶解して加え、同温で2時間攪拌後、析出晶
を濾取、乾燥して無色結晶性粉末2.09gを得た。
この内1.98gをメタノール29mlに加え、1時間加熱還
流した。この時結晶は殆ど溶けるが完溶しない。次いで
室温で2時間放冷攪拌した。析出晶を濾取し、少量のメ
タノールとエーテルで洗い乾燥して標題化合物0.57gを
得た。
得た化合物は元素分析の結果(R)−7−アミノ−5
−ベンジル−4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプ
タン二分子とD−酒石酸−分子の割合で塩を形成してい
ることが推定された。無色結晶性粉末 分解点 209〜1
17℃ 元素分析 2×C13H16N2O・C4H6O6として 計算値 C 61.84, H 6.57, N 9.62 分析値 C 61.99, H 6.73, N 9,78 [α]+89.6゜(c=1.116,水) NMR(D2O,標準物質添加せず、水のピークを4.80とす
る)δ: 1.22〜134(4H相当,m) 3.53(1H相当,d,J=12Hz) 3.89(1H相当,d,J=7Hz) 3.95(1H相当,d.d,J=7 and 12Hz) 4.32(1H相当,s) 4.47 and 4.66(各1H相当,各d,J=15Hz,) 7.33〜7.47(5H相当,m) 参考例6:(R)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オキ
ソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン 参考例5で得た(R)−7−アミノ−5−ベンジル−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタンD−酒石
酸塩379mgを10%水酸化ナトリウム水溶液10mlに加え、
クロロホルムで3回抽出した。クロロホルム層を15%食
塩水で洗い、乾燥(Na2SO4)後留去して標題化合物297m
g(定量的)を得た。
油状化合物 光学純度 98.6%e.e. NMRスペクトルは参考例1で得たラセミ体と一致し
た。
参考例7:(R)−7−アミノ−5−ベンジル−5−アザ
スピロ[2.4]ヘプタン 参考例6で得た(R)−7−アミノ−5−ベンジル−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン297mgを無
水THF6mlに溶解した溶液を、LiAlH4 173mgを無水THF5ml
に懸濁した液に氷冷攪拌下に滴下した。次いで室温で2
時間、加熱還流下5時間攪拌した。反応後再度氷冷し、
水0.17ml、15%水酸化ナトリウム0.17mlおよび水0.51ml
の順に加え、同温で30分間攪拌した後析出物を濾去し
た。濾液よりTHFを留去して得た残渣にクロロホルムを
加え、乾燥(Na2SO4)後留去して標題化合物324mgを得
た。このものの光学純度は原料の光学純度と同等であっ
た。
NMRスペクトルは実施例2で得たS体と一致した。
実施例3:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オキ
ソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン L−酒石酸塩 7−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ−5−アザス
ピロ[2.4]ヘプタン(ラセミ体)2.20gをエタノール20
mlに溶解し室温で攪拌下、これに、L−酒石酸1.14gを
エタノール30mlに溶解して加え、同温で2時間攪拌し
た。次いで析出晶を濾取、乾燥して無色結晶性粉末2.08
gを得た。これをメタノール36mlに加え1時間加熱還流
した。この時結晶は殆ど溶解するが完溶しない。室温で
2時間放冷、攪拌後、析出晶を濾取し、少量のメタノー
ルとエーテルで洗い、乾燥して標題化合物654mgを得
た。
得た化合物は、元素分析の結果(S)−7−アミノ−
5−ベンジル−4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘ
プタン二分子とL−酒石酸一分子の割合で塩を形成して
いることが推定された。無色結晶性粉末 分解点 208
〜217℃ 元素分析 2×C13H16N2O・C4H6O6として 計算値 C 61.84, H 6.57, N 9.62 分析値 C 61.88, H 6.73, N 9.59 [α]−87.2゜(c=1.040,水) NMR(D2O,標準物質添加せず、水のピークを4.80とす
る)δ: 122〜1.34(4H相当,m) 3.53(1H相当,d,J=12Hz) 3.90(1H相当,d,J=7Hz) 3.95(1H相当,d.d,J=7 and 12Hz) 4.32(1H相当,s) 4.48 and 4.67(各1H相当,各d,J=15Hz) 7.34〜7.48(5H相当,m) 参考例8:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オキ
ソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン 実施例3で得た(S)−7−アミノ−5−ベンジル−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン L−酒
石酸塩437mgを10%水酸化ナトリウム水溶液10mlに加
え、クロロホルムで3回抽出した。クロロホルム層を15
%食塩水で2回洗い、乾燥(Na2SO4)後留去して標題化
合物324mg(定量的)を得た。
油状化合物 光学純度 98.0%e.e. NMRスペクトルは参考例1で得たラセミ体と一致し
た。
[α]−76.6゜(c=1.177,メタノール) 実施例4:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オキ
ソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン L−マンデル酸
塩 7−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ−5−アザス
ピロ[2.4]ヘプタン(ラセミ体)3.70gをエール10mlに
溶解し、室温で攪拌下L−マンデル酸2.61gをエーテル1
90mlに溶解した溶液を加え、室温で1時間攪拌した。次
いで析出晶を濾取し、無色結晶性粉末5.92gを得た。こ
の内4.85gをIPA73ml中に加熱還流下溶解し、室温で3時
間放冷攪拌後析出晶を濾取し、標題化合物200gを得た。
無色結晶性粉末 分解点 164〜166℃ 元素分析 C13H16N2O・C8H8O3として 計算値 C 68.46, H 6.57, N 7.60 分析値 C 68.55, H 6.77, N 7.70 [α]−28.4゜(c=1.116,水) NMR(D2O,標準物質添加せず、水のピークを4.80とす
る)δ: 1.23〜1.32(4H,m)、3.52(1H,d.J=12Hz) 3.88(1H,d.J=7Hz) 3.94(1H,d.d,J=7 and 12Hz) 4.47 and 4.66(各1H,各d,J=15Hz) 4.98(1H,s)、7.33〜7.48(10H,m) 参考例9:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オキ
ソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン 実施例4で得た(S)−7−アミノ−5−ベンジル−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン L−マ
ンデル酸塩1.11gを10%水酸化ナトリウム水溶液に加
え、クロロホルムで3回抽出した。クロロホルム層を15
%食塩水で2回洗い、乾燥(Na2SO4)後留去して標題化
合物6.49g(定量的)を得た。
油状化合物。光学純度 95.4%e.e. NMRスペクトルは参考例1で得たラセミ体と一致し
た。
参考例10:(R)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オ
キソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン (−)−ジ−
p−トルオイル L−酒石酸塩 7−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ−5−アザス
ピロ[2.4]ヘプタン(ラセミ体)1.29gをエタノール10
mlに溶解し、室温で攪拌中に、(−)−ジ−p−トルオ
イル−L−酒石酸2.30gをエタノール30mlに溶解して加
えた。この時、直ちに結晶が析出した。30分間加熱還流
後、室温で放冷し、析出物を濾取して結晶性粉末2.73g
を得た。
得た粉末2.73gをメタノールと水の混合溶媒(20:1)7
4mlに加熱還流下溶解した。次いで室温で2時間放冷
し、析出晶を濾取し、1.13gの無色結晶を得た。この内
1.00gをメタノール−水混合溶媒(20:1)45mlから、先
と同様にして再結晶させ、0.53gを無色結晶を得た。
この内0.40gをメタノールと水の混合溶媒(20:1)15m
lに加え、35分間加熱還流したが、結晶は完溶したかっ
た。次いで室温で15時間放冷し、析出晶を濾取し、少量
のメタノールおよびジエチルエーテルで洗い、真空乾燥
して標題化合物0.28gを得た。無色結晶性粉末。分解点
210〜211℃ 元素分析 C33H16N2O9・1/2H2Oとして 計算値 C 68.80, H 5.77, N 4.58 分析値 C 65.24, H 5.74, N 4.72 [α]+17.32゜(c=1.030,DMSO) NMR(DMSO−d6・D2O)δ: 0.99〜1.25(4H,m)、2.39(6H,s) 3.30(1H,d.d,J=2 and 11Hz) 3.66(1H,d.d,J=7 and 11Hz) 3.74(1H,d.d,J=2 and 7Hz) 4.36 and 4.51(各1H,各d,J=15.5Hz) 5.65(2H,s)、7.25〜7.40(5H,m) 7.37 and 7.90(各4H,各d,J=8Hz) 参考例11:(R)−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ
−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン 参考例10で得た(R)−7−アミノ−5−ベンジル−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン (−)
−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸塩271mgを10%水酸
化ナトリウム水溶液3mlに加え、クロロホルム約5mlで3
回抽出した。クロロホルム層を15%食塩水で2回洗い、
乾燥(Na2SO4)後留去して、標題化合物99.9mg(定量
的)を得た。
油状化合物。光学純度 97.0%e.e. [α] 78.69゜(c=0.668,メタノール) NMRは参考例1で得たラセミ体と一致した。
実施例5:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オキ
ソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン(+)−ジ−p−
トルオイル D−酒石酸塩 7−アミノ−5−ベンジル−4−オキソ−アザスピロ
[2.4]ヘプタン(ラセミ体)1.35gをエタノール20mlに
溶解し、室温で攪拌下に(+)−ジ−p−トルオイル−
D−酒石酸・一水和物2.52gをエタノール30mlに溶解し
て加え、20分間加熱還流した。次いで、室温で6.5時間
放冷して、析出物を濾取し結晶性粉末324gを得た。これ
をメタノールと水の混合溶媒(20:1)150mlに加熱還流
下溶解した後、0〜5℃に冷却して15時間攪拌し、析出
晶を濾取して、0.93gの無色結晶を得た。
この結晶0.93gをメタノールと水の混合溶媒(20:1)3
0mlから先と同様にして再度再結晶を行ない、0.56gの無
色結晶を得た。これをメタノールと水の混合溶媒(20:
1)22mlに加え、2時間加熱還流し結晶を完溶させた。
次いで室温で15時間放冷し、析出物を濾取し、少量のメ
タノールおよびジエチルエーテルで洗い、真空乾燥し
て、標題化合物0.35gを得た。無色結晶性粉末 分解点
209〜211℃ 元素分析 C33H34N2O9・1/2H2Oとして 計算値 C 68.40, H 5.77, N 4.58 分析値 C 65.00, H 5.67, N 4.70 [α]+16.34゜(c=1.068,DMSO) NMR(DMSO−d6・D2O)δ: 0.99〜1.25(4H,m)、2.39(6H,s) 3.29(1H,d.d,J=2 and 11.5Hz) 3.66(1H,d.d,J=7 and 11.5Hz) 3.74(1H,d.d,J=2 and 7Hz) 4.36 and 4.51(各1H,各d,J=15Hz) 5.64(2H,S)、7.25〜7.40(5H,m) 7.36 and 7.90(各4H,各d,J=8Hz) 参考例12:(S)−7−アミノ−5−ベンジル−4−オ
キソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン 実施例5で得た(S)−7−アミノ−5−ベンジル−
4−オキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン (+)
−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸塩271mgを10%水酸
化ナトリウム水溶液3mlに加え、クロロホルム約5mlで3
回抽出した。クロロホルム層を15%食塩水で2回洗い、
乾燥(Na2SO4)後留去して標題化合物100.6mg(定量
的)を得た。油状化合物 光学純度 97.9%e.e. NMRは参考例1で得たラセミ体と一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 209/54 CA,REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(S)−7−アミノ−5−ベンジル−5−
    アザスピロ[2.4]ヘプタン2分子とD−酒石酸3分子
    の割合からなる塩
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