JP2964331B1 - ネット袋及びその製造方法 - Google Patents
ネット袋及びその製造方法Info
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Abstract
手の良いネット袋及びその製造方法を提供する。 【構成】 物品収納室を挟んで配置した合成樹脂製の表
裏ネットシート部を袋体の両側縁に位置して溶着するこ
とによりサイドシール部を形成した構成において、前記
ネットシート部が、多数のモノフィラメント状の線条を
交差して一体化せしめた伸縮自在な網目を構成して成
り、袋体の開口縁に沿って表裏ネットシート部のそれぞ
れに帯状の合成樹脂シートから成るヘッダーシートを添
設し、前記サイドシール部に沿って一対のヘッダーシー
トと表裏ネットシートを一体的に溶着して成る縁シール
部を形成した構成である。
Description
納できるようにしたネット袋とその製造方法に関する。
を交差して一体化せしめた伸縮自在な網目を有するネッ
トチューブから成る筒状のネット袋が提供されている。
即ち、ネットチューブを所定長さに寸断すると共に、一
端を集束して溶着することにより底部を備えた筒袋を形
成している。然しながら、このような筒状のネット袋
は、筒状であるため、小物品を収納した状態で、全体が
放射方向に膨らんで体裁が良くなく、しかも、使い勝手
が悪い。
は、小物品を収納するネット袋を形成するに際し、袋体
の両面を合成樹脂製のネットシートにより構成し、両側
縁を溶着することにより全体としてほぼ矩形の袋体を形
成すれば、物品収納状態での外観体裁が良く、使い勝手
が良いことを知得した。
樹脂製ネットシートのために使用可能な素材を探究した
ところ、更に、次のような問題点を知見した。 (1)異形の小物品を収納せしめたとき、袋体が偏平な
状態から容易に膨らみ、理想的にはネット部分が伸縮す
ることが望ましい。そこで、多数のモノフィラメント状
の線条を交差して一体化せしめた伸縮自在な網目を構成
した合成樹脂製ネットシートを使用し、表裏両ネットシ
ート部を重合した状態で両側縁を溶断溶着すれば、前記
要求にかなう袋体を提供できることが知見される。然し
ながら、実際に、このようなネットシートを用いて製袋
した袋体に対する物品の収納を繰返し行うと、表裏両ネ
ットシート部の溶着された両側縁が容易に剥離してしま
い、到底、使用に耐えないことが判明した。特に、溶着
部分は、袋体の開口縁から容易に剥離する。 (2)製袋方法に関しては、従来のフィルム製の袋と同
様に、帯状のネットシートを帯幅方向に半折重合せしめ
た後、半折ネットシートの長手方向に所定間隔をあけて
表裏ネットシート部を溶断溶着する技術が予見され、こ
れによれば、生産性の高い製袋を行うことができる。然
しながら、前述のようなモノフィラメント状の線条から
成る網目を構成するネットシートは、伸縮性に富むと共
に保形性が極めて低いため、帯状のネットシートを半折
することが極めて困難である。特に、半折時に網目が伸
縮しつつ容易に変形するため、折曲後のネットシートの
対向端縁が相互に一直線に整合して揃わず、所望の形態
の袋体を形成することが至難である。
決したネット袋及びその製造方法を提供するものであ
る。
として構成したところは、物品収納室4を挟んで配置さ
れた合成樹脂製の表裏ネットシート部2、3を袋体1の
両側縁に位置して溶着することによりサイドシール部
6、6を形成し、下部に底部7を備えると共に上部に開
口部8を備えたネット袋において、多数のモノフィラメ
ント状の線条15を交差して一体化せしめた伸縮自在な
網目を構成する表裏ネットシート部2、3が、ほぼ平行
な折曲線21、22を備えた偏平なネットチューブ19
を一方の折曲線22に沿って切開することにより形成さ
れた半折ネットシート24により構成され、袋体1の開
口縁2a、3aに沿って表裏ネットシート2、3のそれ
ぞれに帯状の合成樹脂シートから成るヘッダーシート
9、10を添設し、前記サイドシール部6、6に沿って
一対のヘッダーシート9、10と表裏ネットシート部
2、3の四者を一体的に溶着して成る縁シール部5、5
を形成して成る点にある。
して構成したところは、物品収納室4を挟んで配置され
た合成樹脂製の表裏ネットシート部2、3を袋体1の両
側縁に位置して溶着することによりサイドシール部6、
6を形成し、袋体1の開口縁2a、3aに沿って表裏ネ
ットシート部2、3のそれぞれの外側に帯状の合成樹脂
シートから成るヘッダーシート9、10を添設し、該ネ
ットシート部2、3をそれぞれヘッダーシート9、10
に溶着するシール線9a、10aを設けて成るネット袋
において、前記表裏ネットシート部2、3は、物品収納
室4に臨む部位では多数のモノフィラメント状の線条1
5を交差して一体化せしめた伸縮自在な網目を構成する
一方、前記サイドシール部6、6に位置する部位では線
条15を偏平としたリボン部17を形成し、表裏ネット
シート部2、3のリボン部17を相互に溶着して成り、
前記開口縁2a、3aの内側に位置し表裏ネットシート
部2、3のそれぞれを挟んでヘッダーシート9、10に
対向する帯状フィルム13、14を設け、前記シール線
9aにおいて表側のヘッダーシート9と表ネットシート
部2と表側の帯状フィルム13をサンドイッチ状に溶着
すると共に、前記シール線10aにおいて裏側のヘッダ
ーシート10と裏ネットシート部3と裏側の帯状フィル
ム14をサンドイッチ状に溶着して成り、前記サイドシ
ール部6、6に沿って一対の帯状フィルム13、14と
表裏ネットシート部2、3と一対のヘッダーシート9、
10の六者を一体的に溶着して成る縁シール部5、5を
形成して成る点にある。
a、10aは、内側の帯状フィルム13、14と外側の
ヘッダーシート9、10を表裏ネットシート部2、3の
網目を介して相互に溶着する。
ダーシートは、表裏ネットシート部に対して袋体の幅方
向に延びるシール線に沿って溶着せしめられ、表裏ネッ
トシート部が該シール線に位置して前記線条部を偏平と
したリボン部を形成し、該リボン部とヘッダーシートを
一体的に溶着せしめられる。
を備えたフラットな偏平状態とされたネットチューブを
一方の折曲線に沿って切開することにより形成するのが
好ましく、この場合、袋体の底部に沿って表裏ネットシ
ート部が折返されている。
手段として構成したところは、多数のモノフィラメント
状の線条を交差して一体化せしめた伸縮自在な網目を備
えた合成樹脂製のネットチューブをほぼ平行な折曲線を
備えたフラットな偏平形態として長手方向に繰出すネッ
トチューブ繰出工程と、偏平なネットチューブを一方の
折曲線に沿って切開することにより半折状態の表裏ネッ
トシート部を備えた半折ネットシートを形成する切開工
程と、前記半折ネットシートに形成された一対の切開縁
のそれぞれに帯状の合成樹脂シートから成るヘッダーシ
ートを添設し、帯長手方向に向けてヘッダーシートと切
開縁を相互に溶着するシール線を形成する添設工程と、
前記ヘッダーシートと半折ネットシートを長手方向に所
定間隔をあけて溶断溶着するサイドシール工程とから成
る点にある。
しい実施形態を詳述する。
うに、袋体1は、表裏両面に配置された表ネットシート
部2と裏ネットシート部3の間に物品収納室4を構成
し、袋体1の両側縁に位置して両ネットシート部2、3
を相互に溶着するサイドシール部6、6を設けている。
は、一枚のネットシートを袋体1の底部7に沿って折返
された形態とされているが、それぞれ別体の二枚の表裏
ネットシートにより表裏ネットシート部2、3を構成
し、袋体1の両側縁のサイドシール部6、6と同様の溶
着部分を袋体1の底部7に設けることにより、表裏ネッ
トシート部2、3の上部を除く三方を溶着しても良い。
3の対向端縁は、相互に一直線に整合して揃えられた開
口縁2a、3aを備えており、これにより物品収納室4
の開口部8を形成する。
トシート部2、3のそれぞれには帯状の合成樹脂シート
から成るヘッダーシート9、10が添設され、ヘッダー
シート9、10は、袋体1の全幅に向けて延びるシール
線9a、10aにより、それぞれ表裏ネットシート部
2、3に溶着されている。この際、一対のヘッダーシー
ト9、10は、それぞれ表裏ネットシート部2、3の外
側面に添設され、ヘッダーシート9、10のほぼ中央を
貫通する吊下孔11により吊下手段12を設けている。
脂シート又は合成紙から成り、前記サイドシール部6、
6に沿ってヘッダーシート9、10と表裏ネットシート
部2、3の少なくとも四者を一体的に溶着して成る縁シ
ール部5、5を形成する。これにより、ヘッダーシート
9、10が柔軟な表裏ネットシート部2、3の開口縁2
a、3aを保形し、常時は、図1(A)に示すように、
一対のヘッダーシート9、10を相互に重合せしめた形
態に保持されており開口部8を閉じているが、一対のヘ
ッダーシート9、10を指先で離反せしめることによ
り、図1(B)に示すように、開口部9を開放せしめる
ことが可能である。このような開閉は、縁シール部5、
5を支点として行われるが、縁シール部5においては、
前述のような四者の一体的溶着と、表裏ネットシート部
2、3の網目を介するヘッダーシート9、10の相互直
接溶着とが、縁に沿って交互に現れる複合的溶着構成で
あるため、溶着剥離を生じる虞れはなく強固である。
2、3は、断面をほぼ円形又は楕円形とした多数のモノ
フィラメント状の線条15を交差して一体化せしめた伸
縮自在な網目を備えたシートを構成する。
品収納室4に臨む部位では、前記線条15により断面を
ほぼ円形又は楕円形とされた糸条部16を構成するが、
前記シール線9a、10a並びにサイドシール部6、6
に位置する部位では、線条15を偏平としたリボン部1
7を構成する。このようなリボン部17は、加熱体によ
り、表裏ネットシート部2、3を構成する線条15を偏
平なシート状のリボン形態とされるまで押圧し続けるこ
とにより形成される。図2は、サイドシール部6を図示
しており、シール線9a、10aを図示していないが、
同様の構成であることは容易に理解できるであろう。
シート部2の外側面に重ねると共に、裏側のヘッダーシ
ート10を裏ネットシート部3の外側面に重ねた状態
で、一対のヘッダーシート9、10を挟むようにして熱
ローラ等の加熱体を押圧せしめることにより、袋体1の
幅方向に一直線状のシール線9a、10aを形成し、そ
の際、表裏ネットシート部2、3にリボン部17を形成
しつつ該リボン部17をヘッダーシート9、10に溶着
せしめる。この際、図1(C)に示すように、表裏ネッ
トシート部2、3のそれぞれを挟んでヘッダーシート
9、10に対向する一対の帯状フィルム13、14を表
裏ネットシート部2、3の間に介装し、シール線9a、
10aに沿って溶着せしめることが好ましい。即ち、こ
れにより、シール線9aにおいては、表側のヘッダーシ
ート9と、表ネットシート部2のリボン部17と、表側
の帯状フィルム13がサンドイッチ状に溶着されると共
に、表側のヘッダーシート9及び帯状フィルム13が表
ネットシート部2の網目を介して相互に直接溶着され
る。同様に、シール線10aにおいては、裏側のヘッダ
ーシート10と、裏ネットシート部3のリボン部17
と、裏側の帯状フィルム14がサンドイッチ状に溶着さ
れると共に、裏側のヘッダーシート10及び帯状フィル
ム14が裏ネットシート部3の網目を介して相互に直接
溶着される。
した構成の場合、縁シール部5、5は、ヘッダーシート
9、10と表裏ネットシート部2、3の四者に帯状フィ
ルム13、14が加えられた合計六者の全体が一体的に
溶着される。そして、これらの六者がサンドイッチ状に
溶着される他、表裏ネットシート部2、3の網目を挟ん
でヘッダーシート9と帯状フィルム13の組と、ヘッダ
ーシート10と帯状フィルム14の組が、それぞれ相互
に直接溶着され、強固な縁シール部5、5を提供する。
に形成したサイドシール部6、6は、表裏ネットシート
部2、3に形成されたリボン部17を相互に溶着せしめ
られるが、図2(B)に示すように、袋体1の両側縁に
沿って、合成樹脂フィルムから成るシールテープ片18
を設け、該シールテープ片18と表裏ネットシート部
2、3を溶着一体化しても良い。この場合、サイドシー
ル部6の両面を挟んで熱板等の加熱体を圧着せしめるこ
とにより、表裏ネットシート部2、3の線条15を変形
させながらリボン部17を形成しつつ、該リボン部17
をシールテープ片18に溶着一体化することができる。
この際、表裏ネットシート部2、3の表側又は裏側の一
面にのみシールテープ片18を設けるか、又は表裏ネッ
トシート部2、3の間にシールテープ片18を設けても
良いが、表裏の両面に一対のシールテープ片18a、1
8aを設けておけば、リボン部17がシールテープ片1
8a、18aのそれぞれに溶着されるだけでなく、リボ
ン部17の網目を介して一対のシールテープ片18a、
18aが相互に溶着される。
条15を偏平に変形した格子状のリボン部17を形成す
る構成によれば、前記シール線9a、10a並びにサイ
ドシール部6、6において、該リボン部17を線的な溶
着ではなく面的に溶着せしめめるので、強固な溶着結合
が可能になる。
トシート部2、3を形成するための素材は、図3(A)
に示すようなネットチューブ19が用いられる。ネット
チューブ19は、前述のように、断面をほぼ円形又は楕
円形とした多数のモノフィラメント状の線条15を交差
して一体化せしめた伸縮自在な網目を構成しており、柔
軟なチューブ体として一体成形されている。
は、ロールを構成するように長手方向に巻回されてい
る。従って、ネットチューブ19は、ロール上でフラッ
トな偏平形態に緊締され、これにより、図3(A)に示
すように、偏平チューブの対向二辺にほぼ平行な折曲線
21、22を形成せしめられている。即ち、折曲線2
1、22に位置して、チューブを構成する線条15が折
曲され折曲癖を付与されている。尚、ロールに巻回され
たネットチューブ19の折曲線21、22における折曲
癖が十分でないときは、繰出後、一対の挟着ローラを通
過せしめることにより、十分な折曲癖を付与した折曲線
21、22を形成せしめるように構成しても良い。
フラットな偏平形態とされたネットチューブ19は、ロ
ールから長手方向に繰出され、次工程に送られる(ネッ
トチューブ繰出工程)。
19は、切断刃又は低温溶断刃を備えた切開手段へと移
送され、該切開手段により一方の折曲線22に沿って切
開され、図3(B)に示すように、他方の折曲線21か
ら半折状態で延びる表裏ネットシート部2、3を備えた
半折ネットシート24を形成する(切開工程)。ネット
チューブ19と半折ネットシート24の連続体は、移送
状態でテンションを付与されると、網目を容易に変形す
ることにより全体に歪みを生じてしまうため、段差ロー
ル等のテンション付加ロールを経ないで、無テンション
のまま間欠駆動ローラへ送られ、間欠移送される。この
ため、切開手段により切開された半折ネットシート24
は、歪みを生じることがなく、その結果、折曲線22に
沿って切開された表裏ネットシート部2、3の対向端縁
2b、3bを相互に一直線に整合して揃えられる。
ら繰出され、前記間欠駆動ローラを通過せしめられ、図
3(B)に示すように、半折ネットシート24の表ネッ
トシート部2の対向端縁2bの外側と、裏ネットシート
部3の対向端縁3bの外側にヘッダーシート9、10を
重合せしめられる。また、必要であれば、一対の帯状フ
ィルム13、14がロールから繰出され、前記間欠駆動
ローラを通過せしめられ、半折ネットシート24の対向
端縁2b、3bの間に介装せしめられる。そこで、間欠
駆動ローラを経た後、半折ネットシート24は、帯状フ
ィルム13、14を介装すると共に、上下からヘッダー
シート9、10を重合した状態で間欠移送された後、熱
ローラや超音波又は高周波電極等の加熱体により前述し
たようなシール線9a、10aを形成され、一体的に結
合される(添設工程)。このとき、表裏ネットシート部
2、3には押圧力が加えられ、これにより形成されたリ
ボン部17を面的に溶着せしめられることは前述した通
りである。
13、14を一体に備えた半折ネットシート24の帯状
体は、更に間欠移送され、所定間隔をあけて上下から熱
板や超音波又は高周波電極等の加熱体により挟持圧着さ
れ、リボン部17を形成しつつサイドシール部6を形成
する(サイドシール工程)。この際、図2(B)に示す
ようなシールテープ片18を設ける場合は、サイドシー
ル部6の形成に先立ち、ロールからシールテープ片18
を繰出して半折ネットシート24の所定個所に仮溶着せ
しめた後、上下から加熱体により表裏ネットシート部
2、3とシールテープ片18を重ねて挟持圧着すること
により、サイドシール部6を形成する。
移送される半折ネットシート24とヘッダーシート9、
10の結合体を前記サイドシール部6の幅の中心に位置
する溶断線Cに沿って溶断することにより、袋体1が得
られる。この際、サイドシール部6に沿って一対のヘッ
ダーシート9、10と表裏ネットシート部2、3の少な
くとも四者(帯状フィルム13、14が付加される場合
はそれらを含む六者)が一体的に溶着された縁シール部
5、5を形成する。
ト袋の第2実施形態を示しており、吊下手段12が、フ
ック31と、挿通孔32により構成されている。
ト10から上方に突出せしめられている。図示のよう
に、別体に形成したフック31をヘッダーシート10に
溶着しても良いが、ヘッダーシート10と一体に形成し
ても良い。
ト9から上方に突出した舌片33に開設されている。図
示のように、ヘッダーシート9に舌片33を一体に形成
しても良いが、別体に形成した舌片33をヘッダーシー
ト9に溶着しても良い。
に、フック31を挿通孔32に挿通せしめることによ
り、開口部8が閉止状態にロックされるので、吊下杆等
にフック31を係止することにより袋体1を安定状態で
吊持せしめることができる。開口部8を開放する場合
は、図4(A)に示すように、フック31を挿通孔32
から抜出せば良い。その他の構成は、上記第1実施形態
と同様である。
ト袋の第3実施形態を示しており、ヘッダーシート9、
10は、それぞれ表裏ネットシート部2、3の内側面に
添設されており、両ヘッダーシート9、10を着脱自在
に係止するチャック手段34を設けている。チャック手
段34は、図例の場合、相互に嵌脱自在な雄テープ35
と雌テープ36から成り、それぞれヘッダーシート9、
10に溶着されているが、このような雄雌テープに代え
て面ファスナーを設けても良い。
外側面に合成樹脂シートから成る化粧シート37、38
を配置し、シール線9aの部分において表ネットシート
部2を挟んで化粧シート37とヘッダーシート9を溶着
し、シール線10aの部分において裏ネットシート部3
を挟んで化粧シート38とヘッダーシート10を溶着し
ている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様であ
る。
裏ネットシート部2、3が物品収納室4に臨む部位にお
いて、多数のモノフィラメント状の線条15を交差して
一体化せしめた伸縮自在な網目を構成するので、通気性
と同時に商品に対するフィット性が良い。そして、物品
収納状態において、従来の筒状ネット袋のように放射方
向に膨らむのではなく、袋体1が表裏両面に膨らみ周縁
を幾分かは歪ませるが、全体的には周縁を原形の矩形に
近い形態に保持できるので、収納後の体裁が良好であ
る。
とにより表裏ネットシート部を形成する場合は、折曲時
にモノフィラメント状の線条が伸縮して容易に変形して
しまい所望の形態を保持した袋体1を形成し難いのに対
して、本発明によれば、予めチューブ状に形成されたネ
ットチューブ18を切開することにより形成された半折
ネットシート22から袋体1の表裏ネットシート部2、
3が構成されているので、歪みのない整合されたネット
状の袋体1を提供できる。
2、3をサイドシールすることにより得たネット袋は、
物品の出し入れを繰返し行うと、開口両側部のシール部
が容易に剥離してしまい耐久性に難点がある。この点に
関して、本発明によれば、袋体1の開口縁2a、3aに
沿って表裏ネットシート部2、3のそれぞれに帯状の合
成樹脂シートから成るヘッダーシート9、10を添設
し、サイドシール部6、6に沿って一対のヘッダーシー
ト9、10と表裏ネットシート部2、3の少なくとも四
者を一体的に溶着して成る縁シール部5、5を形成した
構成であるから、該縁シール部5、5が極めて強固であ
り、耐久性を満足できる。しかも、一対のヘッダーシー
ト9、10により、柔軟な表裏ネットシート部2、3の
開口縁2a、3aを保形することができ、常時は、一対
のヘッダーシート9、10の保形された重合状態により
開口部8を整然と閉じた状態を可能ならしめので、使い
勝手が極めて良い。
よれば、表側のヘッダーシート9は、シール線9aの部
分で、該シート9と内側の帯状フィルム13により表ネ
ットシート部2を挟んでサンドイッチ状に溶着され且つ
網目を介して該シート9とフィルム13を相互に溶着さ
れ、同様に、裏側のヘッダーシート10は、シール線1
0aの部分で、該シート10と内側の帯状フィルム14
により裏ネットシート部3を挟んでサンドイッチ状に溶
着され且つ網目を介して該シート10とフィルム14を
相互に溶着されるので、脆弱な表裏ネットシート部2、
3に対してヘッダーシート9、10を強固に溶着できる
効果がある。そして、サイドシール部6、6に沿って一
対の帯状フィルム13、14と表裏ネットシート部2、
3と一対のヘッダーシート9、10の六者を一体的に溶
着して成る縁シール部5、5を形成した構成であるか
ら、該縁シール部5、5が極めて強固であり、耐久性を
満足できる。
9、10が表裏ネットシート部2、3に対して袋体の幅
方向に延びるシール線9a、10aに沿って溶着せしめ
られ、表裏ネットシート部2、3が該シール線9a、1
0aに位置して線条部15を偏平としたリボン部17を
形成し、該リボン部17とヘッダーシート9、10を一
体的に溶着し、このようなリボン部17による面的な溶
着を行うものであるから、脆弱な表裏ネットシート部
2、3に対してヘッダーシート9、10を強固に溶着で
きる効果がある。
し、従来のフィルム製の袋のように帯状のネットシート
を帯幅方向に半折重合せしめる場合は、折曲時にモノフ
ィラメント状の線条から構成されたネットシートが自由
に伸縮して容易に変形し、折曲後のネットシートの対向
端縁を相互に一直線に整合せず、所望の袋体の形成を至
難にするという問題を有するのに対して、本発明の製造
方法によれば、帯状のネットシートではなくチューブ状
のネットチューブ19を使用すると共に、該ネットチュ
ーブ19にほぼ平行な折曲線21、22を具備せしめ、
フラットな偏平形態で長手方向に繰出し(ネットチュー
ブ繰出工程)、その後、偏平なネットチューブ19を一
方の折曲線22に沿って切開することにより半折状態の
表裏ネットシート部2、3を備えた半折ネットシート2
4を形成する(切開工程)ものであるから、これにより
得られた半折ネットシート24に歪みを生じることがな
く、折曲線22に沿って切開された表裏ネットシート部
2、3が対向端縁2b、3bを相互に一直線に整合して
揃えられており、以後のヘッダーシート9、10を添設
するための工程を良好に実施することが可能になり、高
品質かつ高精度のネット袋を得られるという著効を奏す
る。
り、(A)は開口部を閉じた状態の斜視図、(B)は開
口部を開放した状態の斜視図、(C)は縦断面拡大図で
ある。
はシールテープ片を用いずに形成したサイドシール部の
斜視図、(B)はシールテープ片を用いて形成したサイ
ドシール部の斜視図である。
ており、(A)はネットチューブを示す斜視図、(B)
はネットチューブを切開した後にヘッダーシートを添設
しサイドシール部を形成した状態を示す斜視図である。
り、(A)は開口部を開放した状態の斜視図、(B)は
開口部を閉じた状態の要部の縦断面図である。
り、(A)は開口部を開放した状態の斜視図、(B)は
開口部を閉じた状態の縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 物品収納室4を挟んで配置された合成樹
脂製の表裏ネットシート部2、3を袋体1の両側縁に位
置して溶着することによりサイドシール部6、6を形成
し、下部に底部7を備えると共に上部に開口部8を備え
たネット袋において、多数のモノフィラメント状の線条15を交差して一体化
せしめた伸縮自在な網目を構成する表裏ネットシート部
2、3が、ほぼ平行な折曲線21、22を備えた偏平な
ネットチューブ19を一方の折曲線22に沿って切開す
ることにより形成された半折ネットシート24により構
成され 、 袋体1の開口縁2a、3aに沿って表裏ネットシート
2、3のそれぞれに帯状の合成樹脂シートから成るヘッ
ダーシート9、10を添設し、前記サイドシール部6、
6に沿って一対のヘッダーシート9、10と表裏ネット
シート部2、3の四者を一体的に溶着して成る縁シール
部5、5を形成して成ることを特徴とするネット袋。 - 【請求項2】 物品収納室4を挟んで配置された合成樹
脂製の表裏ネットシート部2、3を袋体1の両側縁に位
置して溶着することによりサイドシール部6、6を形成
し、袋体1の開口縁2a、3aに沿って表裏ネットシー
ト部2、3のそれぞれの外側に帯状の合成樹脂シートか
ら成るヘッダーシート9、10を添設し、該ネットシー
ト部2、3をそれぞれヘッダーシート9、10に溶着す
るシール線9a、10aを設けて成るネット袋におい
て、前記表裏ネットシート部2、3は、物品収納室4に臨む
部位では多数のモノフィラメント状の線条15を交差し
て一体化せしめた伸縮自在な網目を構成する一方、前記
サイドシール部6、6に位置する部位では線条15を偏
平としたリボン部17を形成し、表裏ネットシート部
2、3のリボン部17を相互に溶着して成り 、前記開口縁2a、3aの内側に位置し表裏ネットシート
部2、3のそれぞれを挟んでヘッダーシート9、10に
対向する帯状フィルム13、14を設け、前記シール線
9aにおいて表側のヘッダーシート9と表ネットシート
部2と表側の帯状フィルム13をサンドイッチ状に溶着
すると共に、前記シール線10aにおい て裏側のヘッダ
ーシート10と裏ネットシート部3と裏側の帯状フィル
ム14をサンドイッチ状に溶着して成り 、前記サイドシール部6、6に沿って一対の帯状フィルム
13、14と表裏ネットシート部2、3と一対のヘッダ
ーシート9、10の六者を一体的に溶着して成る縁シー
ル部5、5を形成して成ることを特徴とする ネット袋。 - 【請求項3】 前記シール線9a、10aにおいて内側
の帯状フィルム13、14と外側のヘッダーシート9、
10が表裏ネットシート部2、3の網目を介して相互に
溶着されて成ることを特徴とする請求項2に記載のネッ
ト袋。 - 【請求項4】 多数のモノフィラメント状の線条15を
交差して一体化せしめた伸縮自在な網目を備えた合成樹
脂製のネットチューブ19をほぼ平行な折曲線21、2
2を備えたフラットな偏平形態として長手方向に繰出す
ネットチューブ繰出工程と、 偏平なネットチューブ19を一方の折曲線22に沿って
切開することにより半折状態の表裏ネットシート部2、
3を備えた半折ネットシート24を形成する切開工程
と、 前記半折ネットシート24に形成された一対の切開縁2
b、3bのそれぞれに帯状の合成樹脂シートから成るヘ
ッダーシート9、10を添設し、帯長手方向に向けてヘ
ッダーシート9、10と切開縁2b、3bを相互に溶着
するシール線9a、10aを形成する添設工程と、 前記ヘッダーシート9、10と半折ネットシート24を
長手方向に所定間隔をあけて溶断溶着するサイドシール
工程とから成ることを特徴とするネット袋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13131698A JP2964331B1 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ネット袋及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13131698A JP2964331B1 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ネット袋及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2964331B1 true JP2964331B1 (ja) | 1999-10-18 |
JPH11301692A JPH11301692A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=15055109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13131698A Expired - Lifetime JP2964331B1 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ネット袋及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2964331B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7163339B1 (en) * | 2001-04-16 | 2007-01-16 | Plaspack U.S.A., Inc. | Composite breathable produce bag with a reinforced mesh sidewall |
EP2870075A4 (en) * | 2012-07-07 | 2016-09-14 | Liang Hsiehyueh Wang | APPARATUS AND METHOD FOR MANUFACTURING KNITTED BAGS FROM A KNITTED TUBE TUBE ROLL |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP13131698A patent/JP2964331B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11301692A (ja) | 1999-11-02 |
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