JP2964191B2 - 繊維トウバンドの処理方法 - Google Patents
繊維トウバンドの処理方法Info
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- JP2964191B2 JP2964191B2 JP3358234A JP35823491A JP2964191B2 JP 2964191 B2 JP2964191 B2 JP 2964191B2 JP 3358234 A JP3358234 A JP 3358234A JP 35823491 A JP35823491 A JP 35823491A JP 2964191 B2 JP2964191 B2 JP 2964191B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber tow
- band
- tow band
- treatment method
- tow
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル繊維トウやア
セテート繊維トウのごとくクリンパーボックスを用いて
捲縮加工を施す繊維トウバンドの処理方法に関し、特に
クリンプ処理した繊維トウの後の加工工程で製品の品質
低下をきたすフライの発生量の少ない繊維トウバンドの
処理方法に関するものである。
セテート繊維トウのごとくクリンパーボックスを用いて
捲縮加工を施す繊維トウバンドの処理方法に関し、特に
クリンプ処理した繊維トウの後の加工工程で製品の品質
低下をきたすフライの発生量の少ない繊維トウバンドの
処理方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】捲縮処理したアセテート繊維トウは可塑
剤を付着させた状態でフィルタープラグマシンにてプラ
グに巻き上げられているが、アセテート繊維トウのフィ
ルタープラグへの巻き上げに際し、繊維トウが擦過や機
械的衝撃を受け、多量のフライを発生している現状にあ
る。このフライの一部はアセテート繊維トウに供給され
る可塑剤にて可塑化されて粘着物となり、その集合体が
塊となって、フィルター巻き上げ時にフィルター内に取
り込まれることが時々起こり、このフライ塊を含んだフ
ィルターは、そのフィルターが本来発揮すべき効果を発
揮し得ず、見た目にも好ましくない欠陥フィルターとな
る。この他にもこれらのフライは室内に拡散、堆積した
りプラグマシンを汚染する等、作業環境を悪化させるこ
とが大きな問題となっている。
剤を付着させた状態でフィルタープラグマシンにてプラ
グに巻き上げられているが、アセテート繊維トウのフィ
ルタープラグへの巻き上げに際し、繊維トウが擦過や機
械的衝撃を受け、多量のフライを発生している現状にあ
る。このフライの一部はアセテート繊維トウに供給され
る可塑剤にて可塑化されて粘着物となり、その集合体が
塊となって、フィルター巻き上げ時にフィルター内に取
り込まれることが時々起こり、このフライ塊を含んだフ
ィルターは、そのフィルターが本来発揮すべき効果を発
揮し得ず、見た目にも好ましくない欠陥フィルターとな
る。この他にもこれらのフライは室内に拡散、堆積した
りプラグマシンを汚染する等、作業環境を悪化させるこ
とが大きな問題となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の繊維トウの捲縮
処理は、クリンパーボックスを用いて行われており、繊
維トウをニップローラーにてクリンパーボックス内へ詰
め込む方式がとられており、繊維トウの捲縮処理時に過
剰の力が繊維トウの巾方向の両端部にかかるため、当該
部分の繊維がダメージを受けるため、クリンパーにて処
理した繊維トウの後の加工工程でフライを発生し易くな
るものと考えられる。そこで、本発明者等は、繊維トウ
バンド、特にアセテート繊維トウバンドのプラグへの巻
き上げ工程でのフライ発生量の少ない繊維トウバンドの
処理方法を開発すべく検討した結果、繊維トウバンドの
クリンパーにての処理で一番ダメージを受ける箇所は繊
維トウバンドの巾方向の両端部であり、この部分を予め
適切に処理してやることにより、フライ発生量の少ない
捲縮処理繊維トウバンドが得られることを見出し本発明
を完成した。
処理は、クリンパーボックスを用いて行われており、繊
維トウをニップローラーにてクリンパーボックス内へ詰
め込む方式がとられており、繊維トウの捲縮処理時に過
剰の力が繊維トウの巾方向の両端部にかかるため、当該
部分の繊維がダメージを受けるため、クリンパーにて処
理した繊維トウの後の加工工程でフライを発生し易くな
るものと考えられる。そこで、本発明者等は、繊維トウ
バンド、特にアセテート繊維トウバンドのプラグへの巻
き上げ工程でのフライ発生量の少ない繊維トウバンドの
処理方法を開発すべく検討した結果、繊維トウバンドの
クリンパーにての処理で一番ダメージを受ける箇所は繊
維トウバンドの巾方向の両端部であり、この部分を予め
適切に処理してやることにより、フライ発生量の少ない
捲縮処理繊維トウバンドが得られることを見出し本発明
を完成した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、繊維トウバンドを油剤処理してクリンパーにてク
リンプ処理するに際して、繊維トウバンドの耳部両端部
により多くの油剤を含浸させることを特徴とする繊維ト
ウバンドの処理方法にある。
ろは、繊維トウバンドを油剤処理してクリンパーにてク
リンプ処理するに際して、繊維トウバンドの耳部両端部
により多くの油剤を含浸させることを特徴とする繊維ト
ウバンドの処理方法にある。
【０００５】本発明を実施するに際して用いる繊維トウ
バンドは、後にクリンパーにて捲縮処理するものなら
ば、いずれの繊維トウにも適用しうるが、特にプラグマ
シンで巻き上げるアセテート繊維トウを用いた場合に大
きな効果が得られる。アセテート繊維トウとしては単繊
維の断面形状が丸断面、Ｙ断面等のもので総デニール数
が10,000〜100,000 デニールのものを用いることができ
る。
バンドは、後にクリンパーにて捲縮処理するものなら
ば、いずれの繊維トウにも適用しうるが、特にプラグマ
シンで巻き上げるアセテート繊維トウを用いた場合に大
きな効果が得られる。アセテート繊維トウとしては単繊
維の断面形状が丸断面、Ｙ断面等のもので総デニール数
が10,000〜100,000 デニールのものを用いることができ
る。
【０００６】本発明を実施するに際して用いる油剤は繊
維トウ用の油剤として通常用いられるものをいずれも用
い得るが、繊維トウとしてアセテート繊維トウを用いる
場合には、アセテート繊維の親和性の高い水を油剤とし
て用いるのが好適である。
維トウ用の油剤として通常用いられるものをいずれも用
い得るが、繊維トウとしてアセテート繊維トウを用いる
場合には、アセテート繊維の親和性の高い水を油剤とし
て用いるのが好適である。
【０００７】本発明を実施するにはあらかじめバンド全
体に均一に油剤が付与されたものの耳部両端部に油剤、
特に水を油剤として適用し、クリンパー処理する。トウ
の両耳部に水を含浸状態としたものはクリンパーボック
スに入る際、ニップローラーでトウバンドが捕らえられ
た際、トウバンドの両耳部内より水が浮き出て来、トウ
バンドのニップ点におけるサイドプレートとの過度の擦
過や機械的ダメージが抑制され、かつ、当該アセテート
繊維トウにも十分な捲縮処理を施すことができる。本発
明の方法によって捲縮処理されたアセテート繊維トウは
フライ発生原因となる過度のダメージは受けていないた
め、そのプラグマシンによるフィルターへの巻き上げ時
のフライ発生量を著しく低減させることができた。
体に均一に油剤が付与されたものの耳部両端部に油剤、
特に水を油剤として適用し、クリンパー処理する。トウ
の両耳部に水を含浸状態としたものはクリンパーボック
スに入る際、ニップローラーでトウバンドが捕らえられ
た際、トウバンドの両耳部内より水が浮き出て来、トウ
バンドのニップ点におけるサイドプレートとの過度の擦
過や機械的ダメージが抑制され、かつ、当該アセテート
繊維トウにも十分な捲縮処理を施すことができる。本発
明の方法によって捲縮処理されたアセテート繊維トウは
フライ発生原因となる過度のダメージは受けていないた
め、そのプラグマシンによるフィルターへの巻き上げ時
のフライ発生量を著しく低減させることができた。
【０００８】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【０００９】
【実施例１】単繊維デニールが2.2 でＹ型断面のアセテ
ート繊維でトータルデニール40,000デニールのアセテー
ト繊維トウのバンド状物にあらかじめ均一にエマルジョ
ン系の油剤を付与したものを走行させ、該トウバンドの
耳部両端部に水溜り部を形成した油剤付与装置の給水部
と接触させ、給水量を表１に示したごとき量に調節しな
がら供給水をトウバンドに含浸せしめた後、クリンパー
処理を施した後乾燥した。上記のごとくして得た捲縮処
理したアセテート繊維トウを可塑剤を付与することなく
プラグマシンにてフィルターに巻き上げ、時間当たりの
フライ発生量を測定した結果を表１に示した。
ート繊維でトータルデニール40,000デニールのアセテー
ト繊維トウのバンド状物にあらかじめ均一にエマルジョ
ン系の油剤を付与したものを走行させ、該トウバンドの
耳部両端部に水溜り部を形成した油剤付与装置の給水部
と接触させ、給水量を表１に示したごとき量に調節しな
がら供給水をトウバンドに含浸せしめた後、クリンパー
処理を施した後乾燥した。上記のごとくして得た捲縮処
理したアセテート繊維トウを可塑剤を付与することなく
プラグマシンにてフィルターに巻き上げ、時間当たりの
フライ発生量を測定した結果を表１に示した。
【００１０】
【比較例１】実施例１においてトウバンドの耳部両端部
に給水部と接触させる処理を施さない以外は、実施例１
と全く同様にして捲縮トウを作り、このトウをプラグマ
シンで巻き上げたところ、フライ発生量は表１に示すよ
うに０．３９０ｇ／ｈｒと急増した。
に給水部と接触させる処理を施さない以外は、実施例１
と全く同様にして捲縮トウを作り、このトウをプラグマ
シンで巻き上げたところ、フライ発生量は表１に示すよ
うに０．３９０ｇ／ｈｒと急増した。
【００１１】
【表１】
フロントページの続き (72)発明者 市川 団一 富山県富山市海岸通り３番地三菱レイヨ ン株式会社富山事業所内 (72)発明者 五十嵐 明 富山県富山市海岸通り３番地三菱レイヨ ン株式会社富山事業所内 (56)参考文献 特開 昭60−146027（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−72666（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−4834（ＪＰ，Ａ)
Claims (3)
- 【請求項１】 繊維トウバンドを油剤処理してクリンパ
ーにてクリンプ処理するに際して、繊維トウバンドの耳
部両端部により多くの油剤を含浸させることを特徴とす
る繊維トウバンドの処理方法。 - 【請求項２】 油剤として水を用いることを特徴とする
請求項１記載の繊維トウバンドの処理方法。 - 【請求項３】 繊維トウバンドがアセテート繊維トウか
らなることを特徴とする請求項１または請求項２記載の
繊維トウバンドの処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3358234A JP2964191B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 繊維トウバンドの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3358234A JP2964191B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 繊維トウバンドの処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05179528A JPH05179528A (ja) | 1993-07-20 |
| JP2964191B2 true JP2964191B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=18458238
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3358234A Expired - Lifetime JP2964191B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 繊維トウバンドの処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2964191B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6924029B1 (en) | 2004-06-25 | 2005-08-02 | Celanese Acetate, Llc | Cellulose acetate tow and method of making same |
| US7425289B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-09-16 | Celanese Acetate Llc | Process of making cellulose acetate tow |
| US7445737B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-11-04 | Celanese Acetate, Llc | Cellulose acetate tow and method of making same |
| US7534380B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-05-19 | Celanese Acetate Llc | Cellulose acetate tow and method of making same |
| US7534379B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-05-19 | Celanese Acetate Llc | Process of making cellulose acetate tow |
| US7585441B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-09-08 | Celanese Acetate, Llc | Process of making cellulose acetate tow |
| US7585442B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-09-08 | Celanese Acetate, Llc | Process for making cellulose acetate tow |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4469260B2 (ja) * | 2004-11-22 | 2010-05-26 | 三菱レイヨン株式会社 | トウバンドの製造方法 |
| WO2023095209A1 (ja) | 2021-11-24 | 2023-06-01 | 株式会社ダイセル | 加熱式タバコフィルター用トウバンド及び加熱式タバコフィルター用トウバンド梱包物品 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5172666A (ja) * | 1974-12-19 | 1976-06-23 | Asahi Chemical Ind | |
| JPS60146027A (ja) * | 1984-01-05 | 1985-08-01 | 三菱レイヨン株式会社 | 着色タバコフイルタ−用セルロ−スアセテ−ト繊維の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3358234A patent/JP2964191B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6924029B1 (en) | 2004-06-25 | 2005-08-02 | Celanese Acetate, Llc | Cellulose acetate tow and method of making same |
| US7425289B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-09-16 | Celanese Acetate Llc | Process of making cellulose acetate tow |
| US7445737B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-11-04 | Celanese Acetate, Llc | Cellulose acetate tow and method of making same |
| US7534380B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-05-19 | Celanese Acetate Llc | Cellulose acetate tow and method of making same |
| US7534379B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-05-19 | Celanese Acetate Llc | Process of making cellulose acetate tow |
| US7585441B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-09-08 | Celanese Acetate, Llc | Process of making cellulose acetate tow |
| US7585442B2 (en) | 2004-06-25 | 2009-09-08 | Celanese Acetate, Llc | Process for making cellulose acetate tow |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05179528A (ja) | 1993-07-20 |
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