JP2963651B2 - チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体およびその製造方法 - Google Patents
チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体およびその製造方法Info
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- JP2963651B2 JP2963651B2 JP8001064A JP106496A JP2963651B2 JP 2963651 B2 JP2963651 B2 JP 2963651B2 JP 8001064 A JP8001064 A JP 8001064A JP 106496 A JP106496 A JP 106496A JP 2963651 B2 JP2963651 B2 JP 2963651B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬中間体として有用
な新規のチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体および該
化合物を工業的に有利に製造する方法に関する。
な新規のチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体および該
化合物を工業的に有利に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体
は、セフェム系抗生物質およびその他の生理活性物質の
中間体として極めて重要な化合物である。
は、セフェム系抗生物質およびその他の生理活性物質の
中間体として極めて重要な化合物である。
【0003】従来、セフェム系抗生物質の製造方法とし
ては、粉状のカルボン酸型のチアゾール酢酸誘導体を用
いて、セファロスポラン酸誘導体と縮合させる方法(特
開平5−59066号公報)、或いは粉状のカルボン酸
型のチアゾール酢酸を酸ハロゲン型チアゾール酢酸誘導
体に変換した後、セファロスポラン酸誘導体と縮合させ
る方法(特開平3−173894)等が知られている。
ては、粉状のカルボン酸型のチアゾール酢酸誘導体を用
いて、セファロスポラン酸誘導体と縮合させる方法(特
開平5−59066号公報)、或いは粉状のカルボン酸
型のチアゾール酢酸を酸ハロゲン型チアゾール酢酸誘導
体に変換した後、セファロスポラン酸誘導体と縮合させ
る方法(特開平3−173894)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カルボン酸型
のチアゾール酢酸誘導体は、嵩比重(0.22g/cm
3)が小さい微粉状の結晶であるため、反応容器へ投入
の際、粉塵が舞い上がり、作業環境を著しく悪化させる
要因になっていた。さらには、カルボン酸の酸によって
オキシム基の保護基が分解されるため純度が低下する問
題があった。このため、粉塵を低減させることのできる
嵩比重の大きくかつ安定性の高いチアゾール酢酸誘導体
の開発が強く望まれていた。
のチアゾール酢酸誘導体は、嵩比重(0.22g/cm
3)が小さい微粉状の結晶であるため、反応容器へ投入
の際、粉塵が舞い上がり、作業環境を著しく悪化させる
要因になっていた。さらには、カルボン酸の酸によって
オキシム基の保護基が分解されるため純度が低下する問
題があった。このため、粉塵を低減させることのできる
嵩比重の大きくかつ安定性の高いチアゾール酢酸誘導体
の開発が強く望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
(I)で示されるチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体
が上記性質を具備した優れた化合物であることを見い出
し、本発明を完成させるに至った。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
(I)で示されるチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体
が上記性質を具備した優れた化合物であることを見い出
し、本発明を完成させるに至った。
【0006】即ち、本発明は、下記一般式(I)
【0007】
【化4】
【0008】(但し、R1はアミノ基の保護基であり、
R2は、アラルキル基またはアシル基であり、B+は3級
アンモニウムカチオンを示す。)で示されるチアゾール
酢酸アンモニウム塩誘導体である。
R2は、アラルキル基またはアシル基であり、B+は3級
アンモニウムカチオンを示す。)で示されるチアゾール
酢酸アンモニウム塩誘導体である。
【0009】上記一般式(I)において、R1で示され
るアミノ基の保護基は、公知のものが何等制限されるこ
となく使用される。具体的に例を挙げて説明すると、メ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、i−プロ
ポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−
ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、ホ
ルミル基、アセチル基、プロピオニル基等のアシル基、
メトキシアセチル基、メトキシプロピオニル基等のアル
コキシアルキルカルボニル基、トリクロルエトキシカル
ボニル基等の置換アルコキシカルボニル基、メトキシカ
ルボニルアセチル基等のアルコキシカルボニルアセチル
基、ベンジルオキシカルボニル基等の、アラルキルオキ
シカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル
基等の置換アラルキルオキシカルボニル基、ベンジル
基、トリフェニルメチル基(以下トリチル基と略す)等
のアラルキル基等を挙げることができる。
るアミノ基の保護基は、公知のものが何等制限されるこ
となく使用される。具体的に例を挙げて説明すると、メ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、i−プロ
ポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−
ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、ホ
ルミル基、アセチル基、プロピオニル基等のアシル基、
メトキシアセチル基、メトキシプロピオニル基等のアル
コキシアルキルカルボニル基、トリクロルエトキシカル
ボニル基等の置換アルコキシカルボニル基、メトキシカ
ルボニルアセチル基等のアルコキシカルボニルアセチル
基、ベンジルオキシカルボニル基等の、アラルキルオキ
シカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル
基等の置換アラルキルオキシカルボニル基、ベンジル
基、トリフェニルメチル基(以下トリチル基と略す)等
のアラルキル基等を挙げることができる。
【0010】中でも保護反応の簡便さ等を考慮すると、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、i−プ
ロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t
−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、
ホルミル基、アセチル基等のアシル基、ベンジルオキシ
カルボニル基等の、アラルキルオキシカルボニル基、ベ
ンジル基、トリチル基等のアラルキル基等を好適に採用
することができる。
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、i−プ
ロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t
−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、
ホルミル基、アセチル基等のアシル基、ベンジルオキシ
カルボニル基等の、アラルキルオキシカルボニル基、ベ
ンジル基、トリチル基等のアラルキル基等を好適に採用
することができる。
【0011】上記一般式(I)において、R2で示され
るアラルキル基またはアシル基は、公知のものが何等制
限されることなく使用される。具体的に例を挙げて説明
すると、ベンジル基、ジフェニルメチル基、トリフェニ
ルメチル基等のアラルキル基類、アセチル基、クロロア
セチル基、メトキシカルボニル基、トリクロロエトキシ
カルボニル基、メトキシアセチル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、
エトキシ−1−ナフトキシカルボニル基、フェニルアセ
チル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ビニ
ロキシカルボニル基、アリロキシカルボニル基、フェニ
ルスルホニルエトキシカルボニル基、トリフェニルホス
フィノエトキシカルボニル基、ベンゾイル基、p−フェ
ニルベンゾイル基、トリメチルベンゾイル基、ナフトイ
ル基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、p
−トルエンスルホニル基、ニトロベンゼンスルホニル基
等のアシル基等を挙げることができる。中でも、保護さ
れたオキシムの安定性により、ベンジル基、トリチル
基、等のアラルキル基を好適に採用することができる。
るアラルキル基またはアシル基は、公知のものが何等制
限されることなく使用される。具体的に例を挙げて説明
すると、ベンジル基、ジフェニルメチル基、トリフェニ
ルメチル基等のアラルキル基類、アセチル基、クロロア
セチル基、メトキシカルボニル基、トリクロロエトキシ
カルボニル基、メトキシアセチル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、
エトキシ−1−ナフトキシカルボニル基、フェニルアセ
チル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ビニ
ロキシカルボニル基、アリロキシカルボニル基、フェニ
ルスルホニルエトキシカルボニル基、トリフェニルホス
フィノエトキシカルボニル基、ベンゾイル基、p−フェ
ニルベンゾイル基、トリメチルベンゾイル基、ナフトイ
ル基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、p
−トルエンスルホニル基、ニトロベンゼンスルホニル基
等のアシル基等を挙げることができる。中でも、保護さ
れたオキシムの安定性により、ベンジル基、トリチル
基、等のアラルキル基を好適に採用することができる。
【0012】上記一般式(I)において、B+で示され
る3級アンモニウムカチオンは、公知のものが何等制限
されることなく使用される。具体的に例を挙げて説明す
ると、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、
トリドデシルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジドデ
シルエチルアミン等のトリアルキルアミン類、テトラメ
チルエチレンジアミン、テトラメチルプロピレンジアミ
ン、テトラエチルエチレンジアミン等のテトラアルキル
アルキルジアミン類、ベンジルジメチルアミン、エトキ
シエチルジメチルアミン等の置換トリアルキルアミン
類、N−メチルピペリジン、N−ブチルピペリジン、N
−メチルピロリジン、N−オクチルピロリジン、N−メ
チルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N’−ジ
メチルピペラジン、N−エチル−N’−オクチルピペラ
ジン、トリエチレンジアミン等の環状3級アミン類、ピ
リジン、4−N,N’−ジメチルアミノピリジン等の芳
香族アミン類等から誘導される4級アンモニウムカチオ
ンを挙げることができる。
る3級アンモニウムカチオンは、公知のものが何等制限
されることなく使用される。具体的に例を挙げて説明す
ると、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、
トリドデシルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジドデ
シルエチルアミン等のトリアルキルアミン類、テトラメ
チルエチレンジアミン、テトラメチルプロピレンジアミ
ン、テトラエチルエチレンジアミン等のテトラアルキル
アルキルジアミン類、ベンジルジメチルアミン、エトキ
シエチルジメチルアミン等の置換トリアルキルアミン
類、N−メチルピペリジン、N−ブチルピペリジン、N
−メチルピロリジン、N−オクチルピロリジン、N−メ
チルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N’−ジ
メチルピペラジン、N−エチル−N’−オクチルピペラ
ジン、トリエチレンジアミン等の環状3級アミン類、ピ
リジン、4−N,N’−ジメチルアミノピリジン等の芳
香族アミン類等から誘導される4級アンモニウムカチオ
ンを挙げることができる。
【0013】中でも、オキシム基の保護反応の速度か
ら、トリエチルアミン、トリオクチルアミン等の、トリ
アルキルアミン類、N−メチルモルホリン、N−エチル
モルホリン等の環状3級アミン類、ピリジン等の芳香族
アミン類から誘導される3級アンモニウムカチオンを好
適に用いることができる。
ら、トリエチルアミン、トリオクチルアミン等の、トリ
アルキルアミン類、N−メチルモルホリン、N−エチル
モルホリン等の環状3級アミン類、ピリジン等の芳香族
アミン類から誘導される3級アンモニウムカチオンを好
適に用いることができる。
【0014】ここで、上記一般式(I)中で示されるチ
アゾール酢酸アンモニウム塩誘導体を具体的に例示する
と2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール
−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチ
ルアミン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢
酸トリオクチルアミン塩、2−(2−t−ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−(2−
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−エチルモルホリ
ン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリ
ジン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ト
リエチルアミン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイ
ミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−t−ブトキ
シカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベン
ジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−
(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−
イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−エチルモ
ルホリン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢
酸ピリジン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−
4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチル
アミン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリオクチルア
ミン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモル
ホリン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−エチルモ
ルホリン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4
−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2
−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
ベンジルオキシイミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ア
セチルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−(2−アセチ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−アセチル
アミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイ
ミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−(2−アセチ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、2−(2−アセ
チルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキ
シイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−アセチルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸
トリエチルアミン塩、2−(2−アセチルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸トリ
オクチルアミン塩、2−(2−アセチルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−
メチルモルホリン塩、2−(2−アセチルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N
−エチルモルホリン塩、2−(2−アセチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ピ
リジン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチルアミ
ン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミ
ン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモル
ホリン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−エチルモ
ルホリン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4
−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、
2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−
(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−
(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2
−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−
ベンジルオキシイミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、
2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ベ
ンジルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−(2−ベンジ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−ベンジル
アミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイ
ミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−(2−ベンジ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、2−(2−ベン
ジルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキ
シイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ベンジルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸
トリエチルアミン塩、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸トリ
オクチルアミン塩、2−(2−ベンジルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−
メチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N
−エチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ピ
リジン塩、2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢
酸トリエチルアミン塩、2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−
2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン
塩、2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N
−エチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ベンジルオキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジ
ルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−(2−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−ベンジルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミン
塩、2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N
−メチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジルオ
キシイミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、2−(2−
ベンジルオキシカルボニルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ピリジン塩等を挙
げることができる。
アゾール酢酸アンモニウム塩誘導体を具体的に例示する
と2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール
−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチ
ルアミン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢
酸トリオクチルアミン塩、2−(2−t−ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−(2−
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−エチルモルホリ
ン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリ
ジン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ト
リエチルアミン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイ
ミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−t−ブトキ
シカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベン
ジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−
(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−
イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−エチルモ
ルホリン塩、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢
酸ピリジン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−
4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチル
アミン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリオクチルア
ミン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモル
ホリン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−エチルモ
ルホリン塩、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4
−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2
−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
ベンジルオキシイミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ア
セチルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−(2−アセチ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−アセチル
アミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイ
ミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−(2−アセチ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、2−(2−アセ
チルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキ
シイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−アセチルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸
トリエチルアミン塩、2−(2−アセチルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸トリ
オクチルアミン塩、2−(2−アセチルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−
メチルモルホリン塩、2−(2−アセチルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N
−エチルモルホリン塩、2−(2−アセチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ピ
リジン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチルアミ
ン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミ
ン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモル
ホリン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−エチルモ
ルホリン塩、2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4
−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、
2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−
(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−
(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベ
ンジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2
−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−
ベンジルオキシイミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、
2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2
−ベンジルオキシイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ベ
ンジルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−(2−ベンジ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−ベンジル
アミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイ
ミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩、2−(2−ベンジ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシ
イミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、2−(2−ベン
ジルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキ
シイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ベンジルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸
トリエチルアミン塩、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸トリ
オクチルアミン塩、2−(2−ベンジルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−
メチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N
−エチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ピ
リジン塩、2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢
酸トリエチルアミン塩、2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸トリオクチルアミン塩、2−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−
2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン
塩、2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N
−エチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノ酢酸ピリジン塩、2−(2−ベンジルオキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジ
ルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩、2−(2−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−ベンジルオキシイミノ酢酸トリオクチルアミン
塩、2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N
−メチルモルホリン塩、2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジルオ
キシイミノ酢酸−N−エチルモルホリン塩、2−(2−
ベンジルオキシカルボニルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−ベンジルオキシイミノ酢酸ピリジン塩等を挙
げることができる。
【0015】尚、上記した一般式(I)で示される本発
明のチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体は、オキシム
基に関して、理論的にシンおよびアンチの両異性体が存
在し得るが、本発明においては両者とも含まれる。
明のチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体は、オキシム
基に関して、理論的にシンおよびアンチの両異性体が存
在し得るが、本発明においては両者とも含まれる。
【0016】本発明の上記した一般式(I)で示される
チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体は、一般に常温常
圧で白色、或いは淡黄色の固体として存在する。
チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体は、一般に常温常
圧で白色、或いは淡黄色の固体として存在する。
【0017】後記の反応によって、得られる該チアゾー
ル酢酸アンモニウム塩誘導体は、粒子径10μm程度の
粉状であり、嵩比重が0.4g/cm3以上、一般に
は、0.4〜0.6g/cm3という、極めて高い嵩比
重を有する。ちなみにカルボン酸型のチアゾール酢酸誘
導体の嵩比重は0.22g/cm3であり、かかる嵩比
重が如何に高いかが理解される。
ル酢酸アンモニウム塩誘導体は、粒子径10μm程度の
粉状であり、嵩比重が0.4g/cm3以上、一般に
は、0.4〜0.6g/cm3という、極めて高い嵩比
重を有する。ちなみにカルボン酸型のチアゾール酢酸誘
導体の嵩比重は0.22g/cm3であり、かかる嵩比
重が如何に高いかが理解される。
【0018】また、該チアゾール酢酸アンモニウム塩誘
導体は、メタノール、エタノール、イソプロパノール等
のアルコール類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類;アセトニトリル等のニトリル類;酢酸エチ
ル、酢酸プロピル等のエステル類;ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;ヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類;クロロベンゼン等の置換芳香
族炭化水素類;ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒お
よび水に可溶である。
導体は、メタノール、エタノール、イソプロパノール等
のアルコール類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類;アセトニトリル等のニトリル類;酢酸エチ
ル、酢酸プロピル等のエステル類;ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;ヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類;クロロベンゼン等の置換芳香
族炭化水素類;ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒お
よび水に可溶である。
【0019】本発明のチアゾール酢酸アンモニウム塩誘
導体の構造は、次のような手段で確認できる。
導体の構造は、次のような手段で確認できる。
【0020】(1)1H−核磁気共鳴スペクトル(1H−
NMR)を測定することにより、前記一般式で示される
化合物中に存在する水素原子の結合様式を知ることがで
きる。
NMR)を測定することにより、前記一般式で示される
化合物中に存在する水素原子の結合様式を知ることがで
きる。
【0021】(2)赤外吸収スペクトル(IR)を測定
することにより、前記一般式で表される化合物の官能基
に由来する特性吸収を観察することができる。
することにより、前記一般式で表される化合物の官能基
に由来する特性吸収を観察することができる。
【0022】(3)元素分析によって炭素、水素、窒
素、酸素、硫黄、塩素の各重量%を求めることができ
る。従って、相当する生成物の組成を決定することがで
きる。
素、酸素、硫黄、塩素の各重量%を求めることができ
る。従って、相当する生成物の組成を決定することがで
きる。
【0023】本発明のチアゾール酢酸アンモニウム塩誘
導体は、セファロスポラン酸誘導体との反応性を有し、
該セファロスポラン酸誘導体との縮合反応により、セフ
ェム系抗生物質を生成する。かかる縮合反応の条件は、
公知の条件が特に制限なく採用される。
導体は、セファロスポラン酸誘導体との反応性を有し、
該セファロスポラン酸誘導体との縮合反応により、セフ
ェム系抗生物質を生成する。かかる縮合反応の条件は、
公知の条件が特に制限なく採用される。
【0024】前記一般式(I)で示されるチアゾール酢
酸アンモニウム塩誘導体の製造方法は特に制限されな
い。代表的な製造方法を示せば、前記一般式(II)で示
されるチアゾール酢酸誘導体と3級アミン存在下、アラ
ルキルハロゲン化物またはアシルハロゲン化物を反応さ
せる方法が挙げられる。
酸アンモニウム塩誘導体の製造方法は特に制限されな
い。代表的な製造方法を示せば、前記一般式(II)で示
されるチアゾール酢酸誘導体と3級アミン存在下、アラ
ルキルハロゲン化物またはアシルハロゲン化物を反応さ
せる方法が挙げられる。
【0025】ここで、上記一般式(II)中、R1は上記
一般式(I)と同様である。上記一般式(II)中で示さ
れるチアゾール酢酸誘導体を具体的に例示すると、2−
(2−メトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−ヒドロキシイミノ酢酸、2−(2−エトキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸、2−(2−i−プロポキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシイミノ
酢酸、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ヒドロキシイミノ酢酸、2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒ
ドロキシイミノ酢酸、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ヒドロキシイミノ酢酸、2−
(2−アセチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒ
ドロキシイミノ酢酸、2−(2−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシイ
ミノ酢酸等を挙げることができる。
一般式(I)と同様である。上記一般式(II)中で示さ
れるチアゾール酢酸誘導体を具体的に例示すると、2−
(2−メトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−ヒドロキシイミノ酢酸、2−(2−エトキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸、2−(2−i−プロポキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシイミノ
酢酸、2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ヒドロキシイミノ酢酸、2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒ
ドロキシイミノ酢酸、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−ヒドロキシイミノ酢酸、2−
(2−アセチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒ
ドロキシイミノ酢酸、2−(2−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシイ
ミノ酢酸等を挙げることができる。
【0026】また上記一般式(III)中のR2は上記一般
式(I)と同様である。また、Xはハロゲン原子を示
し、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を挙げることができ
る。具体的に例示すると、塩化ベンジル、臭化ベンジ
ル、塩化ジフェニルメチル、塩化トリフェニルメチル、
臭化トリフェニルメチル等のハロゲン化アラルキル類、
フッ化アセチル、塩化アセチル、臭化アセチル、塩化ク
ロロアセチル、塩化ジクロロアセチル、塩化ジクロロア
セチル、塩化トリクロロアセチル、塩化ピバロイル、塩
化メトキシカルボニル、塩化トリクロロエトキシカルボ
ニル、塩化メトキシアセチル、塩化ベンジルオキシカル
ボオニル、塩化p−ニトロベンジロキシカルボニル、塩
化4−エトキシ−1−ナフトキシカルボニル、塩化フェ
ニルアセチル、塩化9−フルオレニルメトキシカルボニ
ル、塩化ビニロキシカルボニル、塩化アリロキシカルボ
ニル、塩化フェニルスルホニルエトキシカルボニル、塩
化トリフェニルホスフィノエトキシカルボニル、フッ化
ベンゾイル、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、塩化p
−フェニルベンゾイル、塩化トリメチルベンゾイル、塩
化ナフトイル、フッ化メタンスルホニル、塩化メタンス
ルホニル、塩化エタンスルホニル、フッ化ベンゼンスル
ホニル、塩化ベンゼンスルホニル、フッ化p−トルエン
スルホニイル、塩化p−トルエンスルホニル、フッ化ニ
トロベンゼンスルホニル、塩化ニトロベンゼンスルホニ
ル等の酸ハロゲン化物類を挙げることができる。中で
も、保護されたオキシムの安定性により、塩化ベンジ
ル、塩化トリチル、臭化トリチル等のアラルキルハロゲ
ン化物類を好適に採用することができる。
式(I)と同様である。また、Xはハロゲン原子を示
し、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を挙げることができ
る。具体的に例示すると、塩化ベンジル、臭化ベンジ
ル、塩化ジフェニルメチル、塩化トリフェニルメチル、
臭化トリフェニルメチル等のハロゲン化アラルキル類、
フッ化アセチル、塩化アセチル、臭化アセチル、塩化ク
ロロアセチル、塩化ジクロロアセチル、塩化ジクロロア
セチル、塩化トリクロロアセチル、塩化ピバロイル、塩
化メトキシカルボニル、塩化トリクロロエトキシカルボ
ニル、塩化メトキシアセチル、塩化ベンジルオキシカル
ボオニル、塩化p−ニトロベンジロキシカルボニル、塩
化4−エトキシ−1−ナフトキシカルボニル、塩化フェ
ニルアセチル、塩化9−フルオレニルメトキシカルボニ
ル、塩化ビニロキシカルボニル、塩化アリロキシカルボ
ニル、塩化フェニルスルホニルエトキシカルボニル、塩
化トリフェニルホスフィノエトキシカルボニル、フッ化
ベンゾイル、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、塩化p
−フェニルベンゾイル、塩化トリメチルベンゾイル、塩
化ナフトイル、フッ化メタンスルホニル、塩化メタンス
ルホニル、塩化エタンスルホニル、フッ化ベンゼンスル
ホニル、塩化ベンゼンスルホニル、フッ化p−トルエン
スルホニイル、塩化p−トルエンスルホニル、フッ化ニ
トロベンゼンスルホニル、塩化ニトロベンゼンスルホニ
ル等の酸ハロゲン化物類を挙げることができる。中で
も、保護されたオキシムの安定性により、塩化ベンジ
ル、塩化トリチル、臭化トリチル等のアラルキルハロゲ
ン化物類を好適に採用することができる。
【0027】上記一般式(II)と上記一般式(III)と
の反応は、公知の3級アミンの存在下に行われる。該3
級アミンを具体的に例を挙げて説明すると、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリ
ブチルアミン、トリオクチルアミン、トリドデシルアミ
ン、ジメチルオクチルアミン、ジドデシルエチルアミン
等のトリアルキルアミン類、テトラメチルエチレンジア
ミン、テトラメチルプロピレンジアミン、テトラエチル
エチレンジアミン等のテトラアルキルアルキルジアミン
類、ベンジルジメチルアミン、エトキシエチルジメチル
アミン等の置換トリアルキルアミン類、N−メチルピペ
リジン、N−ブチルピペリジン、N−メチルピロリジ
ン、N−オクチルピロリジン、N−メチルモルホリン、
N−エチルモルホリン、N,N’−ジメチルピペラジ
ン、N−エチル−N’−オクチルピペラジン、トリエチ
レンジアミン等の環状3級アミン類、ピリジン、4−
N,N’−ジメチルアミノピリジン等の芳香族アミン類
を挙げることができる。中でも、速度から、トリエチル
アミン、トリオクチルアミン等の、トリアルキルアミン
類、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン等の
環状3級アミン類を好適に用いることができる。
の反応は、公知の3級アミンの存在下に行われる。該3
級アミンを具体的に例を挙げて説明すると、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリ
ブチルアミン、トリオクチルアミン、トリドデシルアミ
ン、ジメチルオクチルアミン、ジドデシルエチルアミン
等のトリアルキルアミン類、テトラメチルエチレンジア
ミン、テトラメチルプロピレンジアミン、テトラエチル
エチレンジアミン等のテトラアルキルアルキルジアミン
類、ベンジルジメチルアミン、エトキシエチルジメチル
アミン等の置換トリアルキルアミン類、N−メチルピペ
リジン、N−ブチルピペリジン、N−メチルピロリジ
ン、N−オクチルピロリジン、N−メチルモルホリン、
N−エチルモルホリン、N,N’−ジメチルピペラジ
ン、N−エチル−N’−オクチルピペラジン、トリエチ
レンジアミン等の環状3級アミン類、ピリジン、4−
N,N’−ジメチルアミノピリジン等の芳香族アミン類
を挙げることができる。中でも、速度から、トリエチル
アミン、トリオクチルアミン等の、トリアルキルアミン
類、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン等の
環状3級アミン類を好適に用いることができる。
【0028】本発明において上記一般式(II)と上記一
般式(III)との反応は、一般には有機溶媒中で行うこ
とが好ましい。
般式(III)との反応は、一般には有機溶媒中で行うこ
とが好ましい。
【0029】本反応に用いられる有機溶媒としては、通
常の有機溶媒が何等制限なく使用することができる。具
体的には、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;アセトニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸
プロピル等のエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル等のエーテル類;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;ヘキサン、ヘ
プタン等の脂肪族炭化水素類;トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;クロロベンゼン等の置換芳香族炭化
水素類;ジメチルスルホキシド等を使用するのが好まし
い。これらの有機溶媒は、単一で使用してもよく、2種
類以上の混合溶媒で使用してもまったく差し支えない。
また、有機溶媒として上記3級アミンを単独または上記
有機溶媒と併用することもできる。
常の有機溶媒が何等制限なく使用することができる。具
体的には、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;アセトニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸
プロピル等のエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル等のエーテル類;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;ヘキサン、ヘ
プタン等の脂肪族炭化水素類;トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;クロロベンゼン等の置換芳香族炭化
水素類;ジメチルスルホキシド等を使用するのが好まし
い。これらの有機溶媒は、単一で使用してもよく、2種
類以上の混合溶媒で使用してもまったく差し支えない。
また、有機溶媒として上記3級アミンを単独または上記
有機溶媒と併用することもできる。
【0030】有機溶媒中におけるチアゾール酢酸誘導体
の濃度としては特に制限されないが、攪拌の良好さや生
産効率を勘案すると、一般には、液中において該化合物
の濃度が0.1〜80重量%、好ましくは1〜70重量
%、更に好ましくは5〜50重量%の範囲であるのが好
ましい。
の濃度としては特に制限されないが、攪拌の良好さや生
産効率を勘案すると、一般には、液中において該化合物
の濃度が0.1〜80重量%、好ましくは1〜70重量
%、更に好ましくは5〜50重量%の範囲であるのが好
ましい。
【0031】本反応における反応温度は特に制限されな
いが、あまり温度が低いと反応速度が小さくなり、逆に
温度が高いと生成物が分解するため、通常−20〜10
0℃、好ましくは0〜50℃で行うのがよい。
いが、あまり温度が低いと反応速度が小さくなり、逆に
温度が高いと生成物が分解するため、通常−20〜10
0℃、好ましくは0〜50℃で行うのがよい。
【0032】本反応は常圧、加圧、減圧のいずれの場合
も実行可能であり、反応に要する時間は、反応温度、溶
媒の種類によっても異なるが、通常は0.1〜30時間
の反応で十分である。
も実行可能であり、反応に要する時間は、反応温度、溶
媒の種類によっても異なるが、通常は0.1〜30時間
の反応で十分である。
【0033】本反応における3級アミンの使用量として
は、3級アミン自身が溶媒として用いることも可能であ
るため、チアゾール酢酸誘導体に対して等モル以上であ
れば何等差し支えない。該3級アミンは上記有機溶媒と
の併用が好ましく、この場合、3級アミンは該チアゾー
ル酢酸誘導体に対して1.0〜5.0倍当量、好ましく
は、1.0〜3.0倍当量の範囲で使用することが望ま
しい。
は、3級アミン自身が溶媒として用いることも可能であ
るため、チアゾール酢酸誘導体に対して等モル以上であ
れば何等差し支えない。該3級アミンは上記有機溶媒と
の併用が好ましく、この場合、3級アミンは該チアゾー
ル酢酸誘導体に対して1.0〜5.0倍当量、好ましく
は、1.0〜3.0倍当量の範囲で使用することが望ま
しい。
【0034】このような反応で生成した一般式(I)で
示されるチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体は、反応
液中に、固体として析出しているかまたは溶解してい
る。本発明は上記反応につづいて、該反応液を濃縮しさ
らにチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体を析出させ、
固液分離し、水洗を行う。
示されるチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体は、反応
液中に、固体として析出しているかまたは溶解してい
る。本発明は上記反応につづいて、該反応液を濃縮しさ
らにチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体を析出させ、
固液分離し、水洗を行う。
【0035】しかし、チアゾール酢酸アンモニウム塩誘
導体が析出しにくい場合は、反応液を乾固し、反応に使
用した上記有機溶媒とは異なる上記有機溶媒を加え、水
を添加し、チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体を析出
させても良い。
導体が析出しにくい場合は、反応液を乾固し、反応に使
用した上記有機溶媒とは異なる上記有機溶媒を加え、水
を添加し、チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体を析出
させても良い。
【0036】尚、上記チアゾール酢酸アンモニウム塩誘
導体の析出においては、濃縮された反応液中および溶媒
交換した反応液中からの該化合物の析出を十分行うため
に、該化合物の固液分離の前に、反応液を冷却すること
が好ましい。冷却温度は、通常溶液の凝固点〜15℃、
さらには0℃〜10℃の範囲から採用することが好まし
く、冷却時間は、通常10分〜100時間、さらには3
0分〜10時間の範囲から採用することが好ましい。
導体の析出においては、濃縮された反応液中および溶媒
交換した反応液中からの該化合物の析出を十分行うため
に、該化合物の固液分離の前に、反応液を冷却すること
が好ましい。冷却温度は、通常溶液の凝固点〜15℃、
さらには0℃〜10℃の範囲から採用することが好まし
く、冷却時間は、通常10分〜100時間、さらには3
0分〜10時間の範囲から採用することが好ましい。
【0037】ここで、析出したチアゾール酢酸アンモニ
ウム塩誘導体の固液分離方法は、公知の方法が特に制限
なく採用され、例えば、自然濾過、加圧濾過、減圧濾
過、等の濾過方法、デカンテーション、あるいは遠心分
離等の方法が挙げられる。
ウム塩誘導体の固液分離方法は、公知の方法が特に制限
なく採用され、例えば、自然濾過、加圧濾過、減圧濾
過、等の濾過方法、デカンテーション、あるいは遠心分
離等の方法が挙げられる。
【0038】このようにして、固液分離されたチアゾー
ル酢酸アンモニウム誘導体は、適宜、公知の乾燥処理を
施せばよい。
ル酢酸アンモニウム誘導体は、適宜、公知の乾燥処理を
施せばよい。
【0039】
【発明の効果】本発明のチアゾール酢酸アンモニウム塩
誘導体は、粉状の嵩比重が0.42g/cm3以上であ
り、カルボン酸型のチアゾール酢酸誘導体の嵩比重0.
22g/cm3に比べて極めて高い。しかも、カルボン
酸型のチアゾール酢酸誘導体のようにカルボン酸の酸に
よってオキシム基の保護基が分解されることがないため
安定であり、保存中における純度の低下が抑制される。
誘導体は、粉状の嵩比重が0.42g/cm3以上であ
り、カルボン酸型のチアゾール酢酸誘導体の嵩比重0.
22g/cm3に比べて極めて高い。しかも、カルボン
酸型のチアゾール酢酸誘導体のようにカルボン酸の酸に
よってオキシム基の保護基が分解されることがないため
安定であり、保存中における純度の低下が抑制される。
【0040】よって、本発明のチアゾール酢酸アンモニ
ウム塩誘導体は、取り扱い性においてカルボン酸型のチ
アゾール酢酸誘導体より有利であり、セフェム系抗生物
質およびその他の生理活性物質の中間体としてその工業
的価値が極めて高いものである。
ウム塩誘導体は、取り扱い性においてカルボン酸型のチ
アゾール酢酸誘導体より有利であり、セフェム系抗生物
質およびその他の生理活性物質の中間体としてその工業
的価値が極めて高いものである。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に制限されるものではない。
本発明はこれら実施例に制限されるものではない。
【0042】実施例1 300ml四つ口フラスコに、2−(2−t−ブトキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸8.62g(0.03mol)、トリエ
チルアミン6.68g(0.066mol)、アセトニ
トリル60mlを溶解させ、室温でトリチルクロライド
8.36g(0.03mol)を加え攪拌を行った。7
時間で反応が終了した後、高速液体クロマトグラフィー
(以後HPLCと略す)で反応液を定量したところ生成
率は99.1%であり、さらに反応液を濃縮し、冷却
後、析出した結晶をろ過した。次に、結晶を水50ml
で洗浄した後、真空乾燥することにより、淡黄色結晶1
6.36g(収率86.5%)を得た。また、HPLC
を用いて純度を測定したところ99.4%であり、10
μm程度の粉状で、嵩比重は0.44g/cm3であっ
た。
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸8.62g(0.03mol)、トリエ
チルアミン6.68g(0.066mol)、アセトニ
トリル60mlを溶解させ、室温でトリチルクロライド
8.36g(0.03mol)を加え攪拌を行った。7
時間で反応が終了した後、高速液体クロマトグラフィー
(以後HPLCと略す)で反応液を定量したところ生成
率は99.1%であり、さらに反応液を濃縮し、冷却
後、析出した結晶をろ過した。次に、結晶を水50ml
で洗浄した後、真空乾燥することにより、淡黄色結晶1
6.36g(収率86.5%)を得た。また、HPLC
を用いて純度を測定したところ99.4%であり、10
μm程度の粉状で、嵩比重は0.44g/cm3であっ
た。
【0043】この化合物の元素分析値は、H6.68
%、C66.84、N8.79%、O12.65%、S
5.04%であって、C35H42N4O5S1に対する計算
値であるH6.71%、C66.64、N8.88%、
O12.68%、S5.08%に極めてよく一致した。
%、C66.84、N8.79%、O12.65%、S
5.04%であって、C35H42N4O5S1に対する計算
値であるH6.71%、C66.64、N8.88%、
O12.68%、S5.08%に極めてよく一致した。
【0044】1H−NMRスペクトルを測定した結果は
次の通りであった。
次の通りであった。
【0045】
【化5】
【0046】δ1.1〜1.2ppm付近にプロトン9
個分の多重線を示し(g)のメチルプロトンに相当し、
δ1.3〜1.4ppm付近にプロトン9個分の一重線
を示し(a)のt−ブトキシカルボニル基のプロトンに
相当し、δ2.9〜3.0ppm付近にプロトン6個分
の二重線を示し(f)のメチレンプロトンに相当し、δ
7.0〜7.1ppm付近にプロトン1個分の一重線を
示し(c)のチアゾール環のプロトンに相当し、δ7.
2〜7.4ppm付近にプロトン15個分の多重線を示
し(d)のトリチル基のプロトンに相当し、δ11.5
〜11.7ppm付近にプロトン1個分のブロードな一
重線を示し(b)の2級アミンに相当した。(e)は観
測されなかった。
個分の多重線を示し(g)のメチルプロトンに相当し、
δ1.3〜1.4ppm付近にプロトン9個分の一重線
を示し(a)のt−ブトキシカルボニル基のプロトンに
相当し、δ2.9〜3.0ppm付近にプロトン6個分
の二重線を示し(f)のメチレンプロトンに相当し、δ
7.0〜7.1ppm付近にプロトン1個分の一重線を
示し(c)のチアゾール環のプロトンに相当し、δ7.
2〜7.4ppm付近にプロトン15個分の多重線を示
し(d)のトリチル基のプロトンに相当し、δ11.5
〜11.7ppm付近にプロトン1個分のブロードな一
重線を示し(b)の2級アミンに相当した。(e)は観
測されなかった。
【0047】IRスペクトルを測定した結果、1712
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1555cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1555cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
【0048】上記の結果から、単離生成物が2−(2−
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩で
あることが明かとなった。
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩で
あることが明かとなった。
【0049】実施例2〜4 実施例1において、使用した有機溶媒の種類を表1に示
したものに変えたこと以外は、実施例1と同様の操作を
行い2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエ
チルアミン塩を合成した。得られた化合物の生成率、収
量、収率、HPLC純度、嵩比重を表1に示した。
したものに変えたこと以外は、実施例1と同様の操作を
行い2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリエ
チルアミン塩を合成した。得られた化合物の生成率、収
量、収率、HPLC純度、嵩比重を表1に示した。
【0050】実施例5 300ml四つ口フラスコに、2−(2−t−ブトキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸8.62g(0.03mol)、N−メ
チルモルホリン6.68g(0.066mol)、アセ
トニトリル60mlを溶解させ、室温でトリチルクロラ
イド8.36g(0.03mol)を加え攪拌を行っ
た。7時間(生成率99.5%)で反応が終了した後、
アセトニトリルを完全に留去し、酢酸エチル50mlお
よび水50mlを添加した。さらに該反応液を冷却後、
析出した結晶をろ過し、真空乾燥することにより、淡黄
色結晶16.46g(収率87.0%)を得た。また、
HPLCを用いて純度を測定したところ99.5%であ
り、嵩比重は0.44g/cm3であった。
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸8.62g(0.03mol)、N−メ
チルモルホリン6.68g(0.066mol)、アセ
トニトリル60mlを溶解させ、室温でトリチルクロラ
イド8.36g(0.03mol)を加え攪拌を行っ
た。7時間(生成率99.5%)で反応が終了した後、
アセトニトリルを完全に留去し、酢酸エチル50mlお
よび水50mlを添加した。さらに該反応液を冷却後、
析出した結晶をろ過し、真空乾燥することにより、淡黄
色結晶16.46g(収率87.0%)を得た。また、
HPLCを用いて純度を測定したところ99.5%であ
り、嵩比重は0.44g/cm3であった。
【0051】この化合物の元素分析値は、H6.00
%、C64.81、N8.68%、O15.49%、S
5.02%であって、C35H42N4O5S1に対する計算
値であるH6.07%、C64.74、N8.88%、
O15.22%、S5.08%に極めてよく一致した。
%、C64.81、N8.68%、O15.49%、S
5.02%であって、C35H42N4O5S1に対する計算
値であるH6.07%、C64.74、N8.88%、
O15.22%、S5.08%に極めてよく一致した。
【0052】1H−NMRスペクトルを測定した結果は
次の通りであった。
次の通りであった。
【0053】
【化6】
【0054】δ1.3〜1.4ppm付近にプロトン9
個分の一重線を示し(a)のt−ブトキシカルボニル基
のプロトンに相当し、δ2.4〜2.5ppm付近にプ
ロトン3個分の一重線を示し(f)のメチルプロトンに
相当し、δ2.6〜2.7ppm付近にプロトン4個分
の一重線を示し(g)のメチレンプロトンに相当し、δ
3.7〜3.8ppm付近にプロトン4個分の一重線を
示し(h)のメチレンプロトンに相当し、δ7.1〜
7.2ppm付近にプロトン1個分の一重線を示し
(c)のチアゾール環のプロトンに相当し、δ7.2〜
7.4ppm付近にプロトン15個分の多重線を示し
(d)のトリチル基のプロトンに相当し、δ11.5〜
11.7ppm付近にプロトン1個分のブロードな一重
線を示し(b)の2級アミンに相当した。(e)は観測
されなかった。
個分の一重線を示し(a)のt−ブトキシカルボニル基
のプロトンに相当し、δ2.4〜2.5ppm付近にプ
ロトン3個分の一重線を示し(f)のメチルプロトンに
相当し、δ2.6〜2.7ppm付近にプロトン4個分
の一重線を示し(g)のメチレンプロトンに相当し、δ
3.7〜3.8ppm付近にプロトン4個分の一重線を
示し(h)のメチレンプロトンに相当し、δ7.1〜
7.2ppm付近にプロトン1個分の一重線を示し
(c)のチアゾール環のプロトンに相当し、δ7.2〜
7.4ppm付近にプロトン15個分の多重線を示し
(d)のトリチル基のプロトンに相当し、δ11.5〜
11.7ppm付近にプロトン1個分のブロードな一重
線を示し(b)の2級アミンに相当した。(e)は観測
されなかった。
【0055】IRスペクトルを測定した結果、1716
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1555cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1555cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
【0056】上記の結果から、単離生成物が2−(2−
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリ
ン塩であることが明かとなった。 実施例6 実施例1において、使用した3級アミンをピリジンに変
えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−
(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩を1
6.25g得た(生成率99.6%、収率89.0%、
HPLC純度99.3%、嵩比重0.45g/c
m3)。
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリ
ン塩であることが明かとなった。 実施例6 実施例1において、使用した3級アミンをピリジンに変
えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−
(2−t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−
イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩を1
6.25g得た(生成率99.6%、収率89.0%、
HPLC純度99.3%、嵩比重0.45g/c
m3)。
【0057】この化合物の元素分析値は、H5.48
%、C66.89、N9.11%、O13.09%、S
5.43%であって、C34H32N4O5S1に対する計算
値であるH5.30%、C67.09、N9.20%、
O13.14%、S5.72%に極めてよく一致した。
%、C66.89、N9.11%、O13.09%、S
5.43%であって、C34H32N4O5S1に対する計算
値であるH5.30%、C67.09、N9.20%、
O13.14%、S5.72%に極めてよく一致した。
【0058】1H−NMRスペクトルを測定した結果は
次の通りであった。
次の通りであった。
【0059】
【化7】
【0060】δ1.3〜1.5ppm付近にプロトン9
個分の一重線を示し(a)のt−ブトキシカルボニル基
のプロトンに相当し、δ7.1〜7.2ppm付近にプ
ロトン1個分の一重線を示し(c)のチアゾール環のプ
ロトンに相当し、δ7.1〜7.4ppm付近にプロト
ン15個分の多重線を示し(d)のトリチル基のプロト
ンに相当し、δ8.1〜9.2ppm付近にプロトン5
個分の多重線を示し(f)のピリジン環のプロトンに相
当し、δ11.5〜11.8ppm付近にプロトン1個
分のブロードな一重線を示し(b)の2級アミンに相当
した。(e)は観測されなかった。
個分の一重線を示し(a)のt−ブトキシカルボニル基
のプロトンに相当し、δ7.1〜7.2ppm付近にプ
ロトン1個分の一重線を示し(c)のチアゾール環のプ
ロトンに相当し、δ7.1〜7.4ppm付近にプロト
ン15個分の多重線を示し(d)のトリチル基のプロト
ンに相当し、δ8.1〜9.2ppm付近にプロトン5
個分の多重線を示し(f)のピリジン環のプロトンに相
当し、δ11.5〜11.8ppm付近にプロトン1個
分のブロードな一重線を示し(b)の2級アミンに相当
した。(e)は観測されなかった。
【0061】IRスペクトルを測定した結果、1714
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1549cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1549cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
【0062】上記の結果から、単離生成物が2−(2−
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩であること
が明かとなった。
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩であること
が明かとなった。
【0063】実施例7 実施例1において、使用した原料のチアゾール酢酸誘導
体を2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)
−2−ヒドロキシイミノ酢酸に変えたこと以外は、実施
例1と同様の操作を行い、2−(2−トリチルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸
トリエチルアミン塩を21.34g得た(生成率99.
3%、収率92.0%、HPLC純度99.5%、嵩比
重0.41g/cm3)。
体を2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)
−2−ヒドロキシイミノ酢酸に変えたこと以外は、実施
例1と同様の操作を行い、2−(2−トリチルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸
トリエチルアミン塩を21.34g得た(生成率99.
3%、収率92.0%、HPLC純度99.5%、嵩比
重0.41g/cm3)。
【0064】この化合物の元素分析値は、H6.20
%、C76.33、N7.20%、O6.18%、S
4.19%であって、C49H48N4O3S1に対する計算
値であるH6.26%、C76.14、N7.25%、
O6.21%、S4.15%に極めてよく一致した。
%、C76.33、N7.20%、O6.18%、S
4.19%であって、C49H48N4O3S1に対する計算
値であるH6.26%、C76.14、N7.25%、
O6.21%、S4.15%に極めてよく一致した。
【0065】1H−NMRスペクトルを測定した結果は
次の通りであった。
次の通りであった。
【0066】
【化8】
【0067】δ1.1〜1.2ppm付近にプロトン9
個分の多重線を示し(g)のメチルプロトンに相当し、
δ2.8〜3.1ppm付近にプロトン6個分の多重線
を示し(f)のメチレンプロトンに相当し、δ7.0〜
8.0ppm付近にプロトン31個分の多重線を示し
(a)および(d)のトリチル基のプロトンおよび
(c)のチアゾール環のプロトンに相当し、δ11.6
〜11.8ppm付近にプロトン1個分のブロードな1
重線を示し(b)の2級アミンのプロトンに相当した。
(e)は観測されなかった。
個分の多重線を示し(g)のメチルプロトンに相当し、
δ2.8〜3.1ppm付近にプロトン6個分の多重線
を示し(f)のメチレンプロトンに相当し、δ7.0〜
8.0ppm付近にプロトン31個分の多重線を示し
(a)および(d)のトリチル基のプロトンおよび
(c)のチアゾール環のプロトンに相当し、δ11.6
〜11.8ppm付近にプロトン1個分のブロードな1
重線を示し(b)の2級アミンのプロトンに相当した。
(e)は観測されなかった。
【0068】IRスペクトルを測定した結果、1710
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1556cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1556cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
【0069】上記の結果から、単離生成物が2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチル
オキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩であることが明か
となった。
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチル
オキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩であることが明か
となった。
【0070】実施例8 実施例1において、使用した3級アミンをN−メチルモ
ルホリンおよび原料のチアゾール酢酸誘導体を2−(2
−アセチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸およびハロゲン化アラルキルを塩化ベン
ジルに変えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行
い、2−(2−アセチルアミノチアゾール−4−イル)
−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリ
ン塩を11.12g得た(生成率99.1%、収率9
1.2%、HPLC純度99.6%、嵩比重0.42g
/cm3)。
ルホリンおよび原料のチアゾール酢酸誘導体を2−(2
−アセチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロ
キシイミノ酢酸およびハロゲン化アラルキルを塩化ベン
ジルに変えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行
い、2−(2−アセチルアミノチアゾール−4−イル)
−2−ベンジルオキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリ
ン塩を11.12g得た(生成率99.1%、収率9
1.2%、HPLC純度99.6%、嵩比重0.42g
/cm3)。
【0071】この化合物の元素分析値は、H5.30
%、C53.29、N13.84%、O19.48%、
S8.09%であって、C18H22N4O5S1に対する計
算値であるH5.46%、C53.19、N13.78
%、O19.68%、S7.89%に極めてよく一致し
た。
%、C53.29、N13.84%、O19.48%、
S8.09%であって、C18H22N4O5S1に対する計
算値であるH5.46%、C53.19、N13.78
%、O19.68%、S7.89%に極めてよく一致し
た。
【0072】1H−NMRスペクトルを測定した結果は
次の通りであった。
次の通りであった。
【0073】
【化9】
【0074】δ2.1〜3.0ppm付近にプロトン1
0個分の多一重線を示し(a)および(g)のメチルプ
ロトンおよび(h)のメチレンプロトンに相当し、δ
3.5〜3.9ppm付近にプロトン4個分の多重線を
示し(i)のメチレンプロトンに相当し、δ4.6〜
5.5ppm付近にプロトン2個分の一重線を示し
(e)のメチレンプロトンに相当し、δ7.0〜8.0
ppm付近にプロトン6個分の多重線を示し(c)のチ
アゾール環のプロトンおよび(d)のフェニル基のプロ
トンに相当し、δ11.7〜11.9ppm付近にプロ
トン1個分のブロードな一重線を示し(b)の2級アミ
ンに相当した。(f)は観測されなかった。
0個分の多一重線を示し(a)および(g)のメチルプ
ロトンおよび(h)のメチレンプロトンに相当し、δ
3.5〜3.9ppm付近にプロトン4個分の多重線を
示し(i)のメチレンプロトンに相当し、δ4.6〜
5.5ppm付近にプロトン2個分の一重線を示し
(e)のメチレンプロトンに相当し、δ7.0〜8.0
ppm付近にプロトン6個分の多重線を示し(c)のチ
アゾール環のプロトンおよび(d)のフェニル基のプロ
トンに相当し、δ11.7〜11.9ppm付近にプロ
トン1個分のブロードな一重線を示し(b)の2級アミ
ンに相当した。(f)は観測されなかった。
【0075】IRスペクトルを測定した結果、1712
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1555cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1555cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
【0076】上記の結果から、単離生成物が2−(2−
アセチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジル
オキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩であること
が明かとなった。
アセチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ベンジル
オキシイミノ酢酸−N−メチルモルホリン塩であること
が明かとなった。
【0077】実施例9 実施例1において、使用した3級アミンをピリジンおよ
び原料のチアゾール酢酸誘導体を2−(2−ベンジルオ
キシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒ
ドロキシイミノ酢酸に変えたこと以外は、実施例1と同
様の操作を行い、2−(2−ベンジルオキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイ
ミノ酢酸ピリジン塩を16.02g得た(生成率99.
1%、収率83.1%、HPLC純度99.7%、嵩比
重0.43g/cm3)。
び原料のチアゾール酢酸誘導体を2−(2−ベンジルオ
キシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−ヒ
ドロキシイミノ酢酸に変えたこと以外は、実施例1と同
様の操作を行い、2−(2−ベンジルオキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオキシイ
ミノ酢酸ピリジン塩を16.02g得た(生成率99.
1%、収率83.1%、HPLC純度99.7%、嵩比
重0.43g/cm3)。
【0078】この化合物の元素分析値は、H4.59
%、C69.29、N8.69%、O12.58%、S
4.85%であって、C37H30N4O5S1に対する計算
値であるH5.30%、C67.09、N9.20%、
O13.14%、S5.72%に極めてよく一致した。
%、C69.29、N8.69%、O12.58%、S
4.85%であって、C37H30N4O5S1に対する計算
値であるH5.30%、C67.09、N9.20%、
O13.14%、S5.72%に極めてよく一致した。
【0079】1H−NMRスペクトルを測定した結果は
次の通りであった。
次の通りであった。
【0080】
【化10】
【0081】δ4.6〜5.5ppm付近にプロトン2
個分の一重線を示し(b)のメチレンプロトンに相当
し、δ7.1〜9.0ppm付近にプロトン26個分の
多重線を示し(a)のフェニル基および(d)のチアゾ
ール環および(e)のトリチル基および(g)のピリジ
ン環のプロトンに相当し、δ11.5〜11.9ppm
付近にプロトン1個分のブロードな一重線を示し(c)
のアミドプロトンに相当した。(f)は観測されなかっ
た。
個分の一重線を示し(b)のメチレンプロトンに相当
し、δ7.1〜9.0ppm付近にプロトン26個分の
多重線を示し(a)のフェニル基および(d)のチアゾ
ール環および(e)のトリチル基および(g)のピリジ
ン環のプロトンに相当し、δ11.5〜11.9ppm
付近にプロトン1個分のブロードな一重線を示し(c)
のアミドプロトンに相当した。(f)は観測されなかっ
た。
【0082】IRスペクトルを測定した結果、1714
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1558cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1558cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
【0083】上記の結果から、単離生成物が2−(2−
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩であること
が明かとなった。
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−2−トリチルオキシイミノ酢酸ピリジン塩であること
が明かとなった。
【0084】実施例10 実施例1において、原料のチアゾール酢酸誘導体を2−
(2−ベンジルアミノチアゾール−4−イル)−2−ト
リチルオキシイミノ酢酸に変えたこと以外は、実施例1
と同様の操作を行い、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリ
エチルアミン塩を17.74g得た(生成率99.4
%、収率93.0%、HPLC純度99.2%、嵩比重
0.46g/cm3)。
(2−ベンジルアミノチアゾール−4−イル)−2−ト
リチルオキシイミノ酢酸に変えたこと以外は、実施例1
と同様の操作を行い、2−(2−ベンジルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−トリチルオキシイミノ酢酸トリ
エチルアミン塩を17.74g得た(生成率99.4
%、収率93.0%、HPLC純度99.2%、嵩比重
0.46g/cm3)。
【0085】この化合物の元素分析値は、H6.59
%、C71.38、N9.12%、O7.68%、S
5.22%であって、C37H40N4O3S1に対する計算
値であるH6.49%、C71.58、N9.02%、
O7.73%、S5.17%に極めてよく一致した。
%、C71.38、N9.12%、O7.68%、S
5.22%であって、C37H40N4O3S1に対する計算
値であるH6.49%、C71.58、N9.02%、
O7.73%、S5.17%に極めてよく一致した。
【0086】1H−NMRスペクトルを測定した結果は
次の通りであった。
次の通りであった。
【0087】
【化11】
【0088】δ1.0〜1.3ppm付近にプロトン9
個分の多重線を示し(h)のメチルプロトンに相当し、
δ2.8〜3.3ppm付近にプロトン6個分の多重線
を示し(g)のメチレンプロトンに相当し、δ4.1〜
4.8ppm付近にプロトン2個分の二重線を示し
(b)のメチレンプロトンに相当し、δ7.0〜8.5
ppm付近にプロトン21個分の多重線を示し(a)の
フェニル基および(e)のトリチル基のプロトンに相当
し、δ11.5〜11.8ppm付近にプロトン1個分
のブロードな一重線を示し(c)の2級アミンに相当し
た。(f)は観測されなかった。
個分の多重線を示し(h)のメチルプロトンに相当し、
δ2.8〜3.3ppm付近にプロトン6個分の多重線
を示し(g)のメチレンプロトンに相当し、δ4.1〜
4.8ppm付近にプロトン2個分の二重線を示し
(b)のメチレンプロトンに相当し、δ7.0〜8.5
ppm付近にプロトン21個分の多重線を示し(a)の
フェニル基および(e)のトリチル基のプロトンに相当
し、δ11.5〜11.8ppm付近にプロトン1個分
のブロードな一重線を示し(c)の2級アミンに相当し
た。(f)は観測されなかった。
【0089】IRスペクトルを測定した結果、1713
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1553cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
cm-1にカルボニル基に基づく吸収、1553cm-1付
近にチアゾール環に基づく吸収を得た。
【0090】上記の結果から、単離生成物が2−(2−
ベンジルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチル
オキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩であることが明か
となった。
ベンジルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチル
オキシイミノ酢酸トリエチルアミン塩であることが明か
となった。
【0091】
【表1】
【0092】また、上記実施例1で得られたチアゾール
酢酸アンモニウム塩誘導体と7−アミノセファロスポラ
ン酸ジフェニルメチルエステルを、ジクロロメタン中、
−30℃の条件下でジクロロリン酸フェニルを加え縮合
反応させた結果、7β−[2−(2−t−ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノアセトアミド]−セファロスポラン酸ジフェ
ニルメチルエステルが生成することが確認された。
酢酸アンモニウム塩誘導体と7−アミノセファロスポラ
ン酸ジフェニルメチルエステルを、ジクロロメタン中、
−30℃の条件下でジクロロリン酸フェニルを加え縮合
反応させた結果、7β−[2−(2−t−ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−トリチルオ
キシイミノアセトアミド]−セファロスポラン酸ジフェ
ニルメチルエステルが生成することが確認された。
【0093】上記反応を他の実施例で得られた、チアゾ
ール酢酸アンモニウム塩誘導体について実施した結果、
同様に縮合反応が進行することが確認された。
ール酢酸アンモニウム塩誘導体について実施した結果、
同様に縮合反応が進行することが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 277/593 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (但し、R1はアミノ基の保護基であり、R2は、アラル
キル基またはアシル基であり、B+は3級アンモニウム
カチオンを示す。)で示されるチアゾール酢酸アンモニ
ウム塩誘導体。 - 【請求項2】一般式(II) 【化2】 (但し、R1は上記一般式(I)と同じ。)で示される
化合物と、一般式(III) 【化3】 (但し、R2はアラルキル基またはアシル基を示し、X
はハロゲン原子を示す。)で示される化合物を3級アミ
ン存在下で反応させることを特徴とする、請求項第1項
記載のチアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8001064A JP2963651B2 (ja) | 1995-12-15 | 1996-01-08 | チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-327734 | 1995-12-15 | ||
JP32773495 | 1995-12-15 | ||
JP8001064A JP2963651B2 (ja) | 1995-12-15 | 1996-01-08 | チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09221482A JPH09221482A (ja) | 1997-08-26 |
JP2963651B2 true JP2963651B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=26334222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8001064A Expired - Fee Related JP2963651B2 (ja) | 1995-12-15 | 1996-01-08 | チアゾール酢酸アンモニウム塩誘導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963651B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109096224A (zh) * | 2018-09-27 | 2018-12-28 | 陕西思尔生物科技有限公司 | 一种头孢吡普侧链酸的合成方法 |
-
1996
- 1996-01-08 JP JP8001064A patent/JP2963651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09221482A (ja) | 1997-08-26 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |