JP2963403B2 - 筒状容器内のサンプル投入装置 - Google Patents

筒状容器内のサンプル投入装置

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JP2963403B2 JP8320851A JP32085196A JP2963403B2 JP 2963403 B2 JP2963403 B2 JP 2963403B2 JP 8320851 A JP8320851 A JP 8320851A JP 32085196 A JP32085196 A JP 32085196A JP 2963403 B2 JP2963403 B2 JP 2963403B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種測定装
置にサンプルを供給するため、筒状容器内のサンプルを
測定装置に接続された供給経路へ自動的に投入する筒状
容器内のサンプル投入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば粉体の粒度分布を測定する
粒度分布測定装置にサンプルを自動的に投入するサンプ
ル投入装置は、図7に示す如く構成されている。すなわ
ち、このサンプル投入装置50は、円板状のターンテー
ブル51を有し、このターンテーブル51の上面外周縁
位置にサンプルビーカ52(筒状容器)が一定の間隔で
位置決め載置され、このサンプルビーカ52内には、例
えば測定しようとする粉体の母集団からサンプリングし
た試料粉体を溶媒中に懸濁させたサンプルとしての試料
懸濁液が所定量収容されている。
【0003】このサンプルビーカ52は、ターンテーブ
ル51を1ステップ回転させることにより、所定位置、
すなわちロボットアーム53のパイプ状のアーム53a
先端位置下方まで搬送され、この位置でアーム53aが
下降してその先端部のハンド部54が閉じることによ
り、サンプルビーカ52の外周面が挟持される。そし
て、アーム53aが上昇した後に、図7の矢印イ方向に
回動して、サンプルビーカ52が、ターンテーブル51
に併設されると共に粒度分布測定装置に接続されて循環
経路(供給経路)の一部を構成する混合槽55上に移動
させられる。
【0004】この混合槽55上で、アーム53aが矢印
ロ方向(軸方向)に所定角度回転することにより、サン
プルビーカ52が傾き、サンプルビーカ52内の試料懸
濁液が混合槽55内に投入される。混合槽55内に投入
された試料懸濁液は、循環経路を介して粒度分布測定装
置に供給され、例えば分散処理→粒度測定→データファ
イル→サンプル排出→洗浄等の各測定工程を行うことに
より、特定のサンプルビーカ52内の試料懸濁液の粒度
分布が測定される。
【0005】一方、試料懸濁液が混合槽55内に投入さ
れたサンプルビーカ52は、アーム53aが反矢印ロ方
向に回転した後に、反矢印イ方向に回動することによ
り、ターンテーブル51上に戻される。このターンテー
ブル51上で、アーム53aが下降してハンド部54が
開きサンプルビーカ52の挟持状態が解除されて、サン
プルビーカ52がターンテーブル51上の元位置に復帰
させられる。
【0006】このようなロボットアーム53の動作、す
なわち、アーム下降→ハンド部閉→アーム上昇→アーム
矢印イ方向回動→アーム矢印ロ方向回転→アーム反矢印
ロ方向回転→アーム反矢印イ方向回動→アーム下降→ハ
ンド部開→アーム上昇の各動作によって、1ステップづ
つ回転するターンテーブル51上の各サンプルビーカ5
2内の試料懸濁液が、順次混合槽55内に自動的に投入
される。そして、各サンプルビーカ52に対して上記と
同様の測定工程を繰り返すことにより、ターンテーブル
51上にセットされている全てのサンプルビーカ52内
の試料懸濁液の粒度分布測定が、例えば昼夜無人状態で
自動的に行われることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このサ
ンプル投入装置50にあっては、サンプルの供給経路で
ある混合槽55への確実な投入動作を行うことが困難で
あると共に、ロボットアーム53の動作が複雑で、投入
装置50自体がコスト高になり易いという問題点があっ
た。
【0008】すなわち、サンプルビーカ52の外周面が
滑らかであることから、ロボットアーム53のハンド部
54によるチャック強度不足等のチャックミスによっ
て、特に試料懸濁液が収容されて重量的に重いサンプル
ビーカ52を、ターンテーブル51上から上昇させる際
や矢印イ方向へ回動させる際に、サンプルビーカ52が
ハンド部54から脱落する場合がある。そこで、チャッ
ク強度を高めることにより、チャックミスを防ぐ方法も
考えられるが、このようにチャック強度を高めると、サ
ンプルビーカ52がガラス等のように締め付けや圧縮に
弱い材質の場合、サンプルビーカ52が破損する虞があ
る。
【0009】また、ロボットアーム53が複数のギヤ機
構によって動作するため、アーム53aの先端部に位置
ズレが発生し、この位置ズレによりハンド部54でサン
プルビーカ52の外周面を正確に挟持できず、サンプル
ビーカ52のチャックミスが生じ易い。これらのことか
ら、ターンテーブル51上の各サンプルビーカ52を混
合槽55の上方位置まで移動させて、内部の試料懸濁液
を混合槽55内に確実に投入することが難しくなるわけ
である。
【0010】また、ロボットアーム53は、下降上昇、
ハンド部開閉、正逆水平方向回動、正逆軸方向回転等の
複雑な動作を行う必要があるため、モータ、センサ及び
ギヤ等の各種部品を必要とし、構造が複雑化して部品点
数が多くなると共に、これらの故障発生率も高くなり、
かつ保守作業が非常に面倒になる等、サンプル投入装置
50自体がコスト高になり易い。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、筒状容器内のサンプルを測定装置
への供給経路に確実に投入し得ると共に、構成簡易にし
て安価に形成し得る筒状容器内のサンプル投入装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、請求項1記載の発明は、サンプルが収容された筒状
容器を搬送コンベヤ上にセットし、測定装置に接続され
たサンプルの供給経路への投入位置まで搬送して、筒状
容器内のサンプルを供給経路に自動的に投入するサンプ
ル投入装置において、筒状容器を搬送コンベヤにヒンジ
を介して傾動可能に配設すると共に、投入位置に筒状容
器の底部側に向かって進退可能なシャフトを有する容器
傾動機構を設け、シャフトの前進により筒状容器が供給
経路側に傾動してサンプルが投入され、シャフトの後退
により筒状容器が元位置に復帰することを特徴とする。
【0013】このように形成することにより、筒状容器
は搬送コンベヤの投入位置まで搬送され、この投入位置
で停止した搬送コンベヤ上に配設されている筒状容器
は、その底部側が容器傾動機構のシャフトの前進によっ
て押されて、ヒンジを支点にして供給経路側に傾動させ
られる。この傾動により筒状容器内のサンプルは供給経
路に投入され、筒状容器は傾動後にシャフトが後退する
ことによって自動的に元位置に復帰し、搬送コンベヤで
下流側に搬送される。すなわち、投入位置での容器傾動
機構のシャフトの前進及び後退動作によって、サンプル
投入及び筒状容器の元位置復帰が自動的に行われる。
【0014】また、請求項2記載の発明は、搬送コンベ
ヤが、連結ピンを中心にして所定角度回転自在に連結さ
れた多数個のチェーンユニットを有するチェーンコンベ
ヤで形成され、チェーンコンベヤの各チェーンユニット
に、筒状容器がヒンジを介してそれぞれ傾動可能に取り
付けられていることを特徴とする。
【0015】このように形成することにより、筒状容器
は、各チェーンユニットにそれぞれ傾動可能に取り付け
られ、チェーンコンベヤをチェーンユニットの1個分だ
け移動させることによって、筒状容器を投入位置に正確
に位置させることができ、容器内のサンプルの一層確実
な投入動作が行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発
明に係わる筒状容器内のサンプル投入装置を示し、図1
がその概略平面図、図2が図1のA−A線に沿った概略
断面図、図3が要部の正面図、図4が図3のB−B線矢
視断面図、図5がその動作状態を示す概略側面図であ
る。
【0017】図1及び図2において、サンプル投入装置
1(以下、単に投入装置1という)は、その搬送コンベ
ヤとして無端状のチェーンコンベヤ2を有している。こ
のチェーンコンベヤ2は、多数個のチェーンユニット3
を図示しない連結ピンで所定角度回転自在に連結するこ
とによって形成されており、その搬送経路の形状は、一
対の長辺部2a、2bと一対の短辺部2c、2dとを有
する平面視略長方形状に形成されている。また、チェー
ンコンベヤ2の一方の長辺部2aの中間部分は、チェー
ンコンベヤ2の内側(他方の長辺部2b側)に向かって
U字状に屈曲されて屈曲部5が形成されている。
【0018】そして、このチェーンコンベヤ2は、図2
に示すように、投入装置1のフレーム6に固定されたレ
ール7上をガイド8で案内されつつ、所定方向(図1の
矢印ハ方向)に移動する如く設けられている。すなわ
ち、チェーンコンベヤ2の屈曲部5のチェーンユニット
3にスプロケット10が歯合し、このスプロケット10
の回転軸11が、モータ取付板12に固定されたモータ
13の回転軸14に、プーリ15、ベルト16及びプー
リ17等を介して連結されている。なお、このチェーン
コンベヤ2を駆動させる機構は一例に過ぎず、例えばモ
ータ13で直接回転軸11を駆動させ、プーリ15、1
7及びベルト16を省略するようにしても良い。
【0019】これにより、モータ13が所定角度回転す
ることによってスプロケット10が所定角度回転し、チ
ェーンコンベヤ2がチェーンユニット3の1個分(1ス
テップ)移動することになる。なお、スプロケット10
の外周端の歯部10aは、チェーンユニット3の歯部3
bに歯合し、スプロケット10の回転軸11は複数個の
ベアリング18によって回動自在に軸支されている。
【0020】チェーンコンベヤ2の屈曲部5と短辺部2
c間には、混合槽20が配置されている。この混合槽2
0は、その上部に上方に向かって幅広に開口する投入口
21が設けられると共に、下部に向かって幅狭となる円
錐状の底部の中心位置に、混合槽20内の試料懸濁液S
(サンプル)を、後述する粒度分布測定装置31に供給
する供給口22が設けられている。
【0021】そして、図1に示すように、混合槽20の
外周面の一部と対向するチェーンコンベヤ2の屈曲部5
のチェーンユニット3位置に、後述する方法によって試
料懸濁液Sを混合槽20内に投入する投入位置Tが設け
られている。この投入位置Tのチェーンユニット3(以
下、この投入位置Tにおけるチェーンユニット3をチェ
ーンユニット3aとする)の反混合槽20側のフレーム
6下部には、容器傾動機構としてのビーカ傾動機構36
が設けられると共に、投入位置Tの反混合槽20側のフ
レーム6上には、光電センサ23が設けられている。
【0022】また、チェーンコンベヤ2上の各チェーン
ユニット3上には、図3〜図5に示すように、筒状容器
としてのサンプルビーカ24がそれぞれセットされてい
る。このサンプルビーカ24は、側面視略T字状(図5
参照)のチェーンユニット3の上面部3cに、立設状態
でその下部が固定された一対のベースブロック37等を
介して取り付けられている。
【0023】すなわち、図4に示すように、ベースブロ
ック37上にはビーカセットブロック25が、ヒンジ3
8を介して特定方向(図4の矢印ニ方向)に回動可能に
連結され、このビーカセットブロック25の上部に形成
された凹部25a内に、ビーカ保持ブロック26の下部
が所定の強度で脱着可能に嵌合されている。
【0024】なお、ビーカセットブロック25の凹部2
5a内面には、ビーカ保持ブロック26の脱落防止機構
としてのボールプランジャー(図示せず)が取り付けら
れており、このボールプランジャーがビーカ保持ブロッ
ク26の溝加工部(図示せず)に嵌合、もしくは取り外
されることにより、ビーカ保持ブロック26がビーカセ
ットブロック25に脱着される。
【0025】また、ビーカ保持ブロック26の上部に
は、所定深さの凹部26aが形成され、この凹部26a
内にサンプルビーカ24の下部が一体的に接着固定され
ることにより、サンプルビーカ24が各チェーンユニッ
ト3に取り付けられている。なお、サンプルビーカ24
は透明もしくは半透明なプラスチック(もしくはガラ
ス)で所定高さを有する有底筒状に成形され、このサン
プルビーカ24内には上記試料懸濁液Sが所定量収容さ
れている。
【0026】一方、上記ビーカ傾動機構36は、投入位
置Tのチェーンユニット3a上のビーカセットブロック
25の底面25bに対して、図4の矢印ヘの如く進退す
るシャフト39を有している。このシャフト39は、フ
レーム6下部の所定位置に固定されたラックピニオン型
のモータ40(図5参照)の作動によって、一対のベー
スブロック37間を進退し、シャフト39の先端部には
カムフォロアー41が回転自在に設けられている。この
カムフォロアー41は、ビーカセットブロック25の底
面25bの一端側に当接し得る如く配置され、シャフト
39は通常後退して、カムフォロアー41が、移動する
チェーンユニット3a上のベースブッロク37に接触し
ない位置に設定されている。
【0027】また、ビーカセットブロック25のヒンジ
38側の底面25bの両端部と、ベースブロック37の
反ヒンジ38側の内面下部には、スプリング係止板4
2、43がそれぞれ設けられ、このスプリング係止板4
2、43には引っ張りスプリング44の両端部がそれぞ
れ係止されている。この引っ張りスプリング44によっ
て、ビーカセットブロック25が常時シャフト39方向
(図4の矢印ホ方向)に付勢されている。
【0028】なお、投入装置1のフレーム6の例えば前
面右側には、図1に示すように、制御装置27が設けら
れている。この制御装置27は、上記モータ13、光電
センサ23、モータ40及び混合槽20の供給口22に
接続された循環ポンプ33(図6参照)等が接続される
と共に、投入装置1の自動運転をオンさせる運転スイッ
チ等の各種操作スイッチ(図示せず)が設けられてい
る。この制御装置27によって、投入装置1が制御され
る。
【0029】次に、上記投入装置1の動作の一例を図4
〜図6等に基づいて説明する。先ず、投入装置1は、図
6に示すサンプル自動供給装置30内に設けられ、この
サンプル自動供給装置30は、その内部に上記混合槽2
0に接続された循環ポンプ33が設けられると共に、試
料懸濁液Sの供給経路としての循環ライン32を介して
粒度分布測定装置31に接続されている。そして、投入
装置1の各チェーンユニット3のビーカセットブロック
25に、試料懸濁液Sが収容されビーカ保持ブロック2
6に一体化されたサンプルビーカ24をそれぞれセット
して、制御装置27の運転スイッチをオンさせる。
【0030】この運転スイッチのオンにより自動測定運
転が開始され、上記制御装置27の制御信号によって、
モータ13が作動してチェーンコンベヤ2が1ステップ
移動する。この移動により、投入位置Tにサンプルビー
カ24がセットされた最初のチェーンユニット3aが位
置すると、光電センサ23がチェーンユニット3a上の
サンプルビーカ24を検出し、チェーンコンベヤ2の移
動を停止させると共に、ビーカ傾動機構36のモータ4
0を作動させ、シャフト39を前進させる。
【0031】このシャフト39の前進により、その先端
のカムフォロアー41でビーカセットブロック25の底
面25bの一端側を、引っ張りスプリング44の付勢力
に抗して押し上げる。この押上力により、ビーカセット
ブロック25がヒンジ38を支点にして矢印ニ方向に回
動し、シャフト39が最前進位置である図4及び図5の
二点鎖線の位置まで前進した時点で、サンプルビーカ2
4の開口部24aが斜め下方を向き、サンプルビーカ2
4内の試料懸濁液Sが図5の矢印トの如く混合槽20の
投入口21に投入される。なお、サンプルビーカ24は
傾動時に、ビーカ保持ブロック26がビーカセットブロ
ック25に所定の強度で固定的に保持されているため、
ビーカセットブロック25からの脱落が防止される。
【0032】シャフト39は、最前進位置に所定時間停
止した後に、制御装置27の制御信号により、モータ4
0が逆転して後退する。このシャフト39の後退によ
り、ビーカセットブロック25への押上力が解除され、
引っ張りスプリング44の引張力によってビーカセット
ブロック25が、カムフォロアー41の後退に追従して
ヒンジ38を支点にして矢印ホ方向(図4参照)に回動
しながら元位置に復帰する。すなわち、モータ40の正
逆転動作によってシャフト39が進退し、これによりサ
ンプルビーカ24内の試料懸濁液Sの混合槽20内への
投入及びサンプルビーカ24の元位置復帰が行われるこ
とになる。
【0033】試料懸濁液Sが混合槽20内に投入される
と、この試料懸濁液Sが循環ポンプ33の吸引力により
混合槽20内で渦流となって攪拌され、混合槽20の供
給口22から循環ライン32内に循環供給される。この
循環中に、超音波ホモジナイザが試料懸濁液Sに照射さ
れてサンプル分散が行われ、その後、粒度分布測定装置
31のサンプルセル34(図6参照)で粒度測定が行わ
れる。なお、サンプルセル34を通過した試料懸濁液S
は、循環ライン32により再び混合槽20に戻される。
【0034】粒度分布測定装置31で粒度測定が行われ
ると、そのデータを粒度分布測定装置31に別途接続さ
れた、例えばパソコン(図示せず)で演算処理・記憶さ
せてデータファイルし、その後、循環ライン32内の試
料懸濁液Sを排出させる。次に、循環ライン32内に洗
浄液を循環させて循環ライン32内を洗浄し、これによ
り、最初のサンプルビーカ24内の試料懸濁液Sの測定
が終了する。
【0035】そして、この測定が終了すると、制御装置
27の制御信号により、チェーンコンベヤ2を1ステッ
プ移動させ、新たに投入位置Tに位置するチェーンユニ
ット3a上のサンプルビーカ24に対して、サンプル投
入→サンプル分散→粒度測定→データファイル→サンプ
ル排出→洗浄の各測定工程を上記と同様に行う。
【0036】この測定作業をチェーンコンベヤ2の各チ
ェーンユニット3上にセットされている各サンプルビー
カ24に連続的に行うことにより、多数個のサンプルビ
ーカ24内の試料懸濁液Sの粒度分布が自動的かつ連続
的に測定される。この測定は制御装置27の運転スイッ
チをオンした後は自動で行うことができ、例えば昼夜連
続した試料懸濁液Sの無人測定運転が可能になる。
【0037】このように、上記実施例の投入装置1にお
いては、チェーンコンベヤ2の各チェーンユニット3上
にベースブロック37を介してビーカセットブロック2
5を傾動可能に配設すると共に、投入位置Tにビーカセ
ットブロック25を混合槽20方向に傾動させるビーカ
傾動機構36を設けているため、ビーカ傾動機構36の
シャフト39の単純な進退動作で、ビーカセットブロッ
ク25、ビーカ保持ブロック26を介してサンプルビー
カ24を混合槽20側に所定角度傾動させ、サンプルビ
ーカ24内の試料懸濁液Sを混合槽20内に投入するこ
とができる。
【0038】また、ビーカセットブロック25が引っ張
りスプリング44で常時元位置方向に付勢されているた
め、傾動して試料懸濁液Sを投入した後のサンプルビー
カ24をシャフト39を単に後退させるだけで、元位置
に自動的に復帰させることができると共に、投入位置T
以外でのサンプルビーカ24の傾動が確実に防止され
る。
【0039】さらに、ビーカ傾動機構36が試料懸濁液
Sの投入時に、サンプルビーカ24の底部側をシャフト
39の先端で押し上げ、ヒンジ38を介して傾動させる
構成であるため、試料懸濁液Sが収容され重量のあるサ
ンプルビーカ24を一々持ち上げる必要がなく、シャフ
ト39とビーカセットブロック25との位置関係に精度
が要求されることがなくなり、従来のような挟持ミス等
による試料懸濁液Sの投入ミスが防止される。また、シ
ャフト39先端のカムフォロアー41が回転自在に設け
られているため、シャフト39の前進及び後退時に、カ
ムフォロアー41が回転しつつビーカセットブロック2
5の底面25bに当接し、ビーカセットブロック25の
回動動作がスムーズに行われる。
【0040】また、ビーカ傾動機構36がサンプルビー
カ24を挟持する構成ではなく、サンプルビーカ24自
体には、直接的な力が何等作用しないため、ガラス等の
ように材質的に弱いサンプルビーカ24であっても、サ
ンプルビーカ24を破損等させることなく、その投入動
作を行わせることができる。
【0041】さらに、チェーンコンベヤ2は、ガイド8
でガイドされているため、外力によってチェーンコンベ
ヤ2が移動することがなく、各チェーンユニット3の位
置ズレを防止できる。特に、投入位置Tがチェーンコン
ベヤ2の駆動部となるスプロケット10の近傍に設けら
れているため、投入位置T部分におけるチェーンユニッ
ト3の1ステップ移動時のズレを極めて小さく抑えるこ
とができ、投入位置Tのチェーンユニット3aを常に同
一位置に停止させることができる。
【0042】これらのことから、投入位置Tのサンプル
ビーカ24を、ビーカ傾動機構36によって混合槽20
側や正確に傾動させることができ、サンプルビーカ24
内の試料懸濁液Sを混合槽20内に確実に投入すること
が可能になる。その結果、チェーンコンベヤ2上にセッ
トされた多数個のサンプルビーカ24内の試料懸濁液S
を循環ライン32を介して粒度分布測定装置31に順次
確実に供給することができ、昼夜連続測定運転を安心し
て行うことができる。特に、上記実施例の投入装置1に
おいては、チェーンコンベヤ2に屈曲部5を設けている
ため、搬送経路を長くすることができ、多数個のサンプ
ルビーカ24をセットすることができて、無人連続測定
時間を容易に延ばすことができる。
【0043】また、ビーカ傾動機構36は、カムフォロ
アー41付きシャフト39、モータ40及び引っ張りス
プリング44等で構成されているため、従来のように複
雑なギヤ機構等が不要になると共に、ビーカ傾動機構3
6のシャフト39が前進及び後退という極めて単純な動
作となるため、制御装置27による制御が簡素化され
る。その結果、ビーカ傾動機構36の構成が大幅に簡略
化され、部品点数を削減することができると共に、点数
削減に基づく部品の故障発生率を低くすることができ、
かつ保守作業も容易に行うことができる等、安価な投入
装置1を得ることが可能になる。
【0044】またさらに、各サンプルビーカ24は、ビ
ーカ保持ブロック26、ビーカセットブロック25を介
して、チェーンユニット3上のベースブロック37に、
ヒンジ38及び引っ張りスプリング44等で固定的に設
けられ、傾動させても脱落しないように構成されている
ため、従来のように無人測定運転中にサンプルビーカ2
4が投入位置T以外の箇所で転倒、落下すること等がな
くなる。その結果、所定個数のサンプルビーカ24を投
入位置Tまで転倒することなく確実に搬送して、サンプ
ルビーカ24内の試料懸濁液Sを混合槽20内に順次投
入することができ、投入ミスによる試料数の減少等に伴
う測定誤差の発生や、試料懸濁液Sの飛散等による周囲
の環境劣化を防止することができる。
【0045】なお、上記実施例においては、サンプルビ
ーカ24内に湿式系サンプルである試料懸濁液Sを収容
する場合について説明したが、本発明の投入装置1は、
乾式系サンプルに使用することも勿論可能である。ま
た、上記実施例においては、測定装置が粉体の粒度分布
を測定する粒度分布測定装置31である場合について説
明したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、試
料母集団から測定用のサンプルを調整して、測定装置に
送り込むものであれば、個体/液体・分散物もしくは溶
液、個体/気体・分散物、液体/液体・溶液もしくは乳
化液、気体/液体・溶液もしくは分散液(気泡)等の、
濃度、濁度、比色、放射能等の特性を測定する測定装置
に適用することも勿論可能である。
【0046】さらに、上記実施例においては、シャフト
39先端のカムフォロアー41でビーカセットブロック
25の底面25bの一端側を押したが、例えばビーカセ
ットブロック25の外周面をシャフト39の先端部で略
水平方向に押しても良く、本発明における筒状容器の底
部側とは、サンプルビーカ24の下部に位置するビーカ
セットブロック25、ビーカ保持ブロック26及びサン
プルビーカ24自体の下部外周部分を包含するものであ
る。
【0047】また、上記実施例においては、搬送コンベ
ヤとしてチェーンコンベヤ2を使用したが、例えばベル
トコンベヤ等の他の適宜の形態の搬送コンベヤを使用し
ても良く、また、上記実施例における、シャフト39や
カムフォロアー41の構成、シャフト39の移動機構構
造及びその方向、引っ張りスプリング44の取り付け位
置、サンプルビーカ24のビーカセットブロック25へ
のセット構造、測定装置へのサンプル供給経路の形態等
も一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々変更可能であることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1ないし請
求項2記載の発明によれば、シャフトの進退という極め
て単純な機構のビーカ傾動機構を使用することにより、
サンプルビーカを搬送コンベヤ上で傾動させることがで
き、サンプルビーカ内のサンプルの供給経路への確実な
投入動作を行うことができると共に、構成が極めて簡略
化され、投入装置自体を安価に形成し得る。また、筒状
容器をチェーンコンベヤの各チェーンユニットにそれぞ
れ取り付けることにより、サンプルの供給経路への投入
動作が一層確実になる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる筒状容器内のサンプル投入装置
の概略平面図
【図2】同図1のA−A線に沿った概略断面図
【図3】同その要部の正面図
【図4】同図3のB−B線矢視断面図
【図5】同その動作を説明するため概略側面図
【図6】本発明に係わるサンプル投入装置が使用される
サンプル自動供給装置と粒度分布測定装置の接続状態を
示す概念図
【図7】従来のサンプル投入装置の概略平面図
【符号の説明】
1 サンプル投入装置 2 チェーンコンベヤ 3、3a チェーンユニット 20 混合槽 24 サンプルビーカ 25 ビーカセットブロック 25b 底面 26 ビーカ保持ブロック 27 制御装置 30 サンプル自動供給装置 31 粒度分布測定装置 32 循環ライン 36 ビーカ傾動機構 37 ベースブロック 38 ヒンジ 39 シャフト 40 モータ 41 カムフォロアー 44 引っ張りスプリング T 投入位置 S 試料懸濁液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 1/00 101 G01N 15/00 G01N 35/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンプルが収容された筒状容器を搬送コン
    ベヤ上にセットし、測定装置に接続されたサンプルの供
    給経路への投入位置まで搬送して、筒状容器内のサンプ
    ルを供給経路に自動的に投入するサンプル投入装置にお
    いて、前記筒状容器を搬送コンベヤにヒンジを介して傾
    動可能に配設すると共に、前記投入位置に筒状容器の底
    部側に向かって進退可能なシャフトを有する容器傾動機
    構を設け、該シャフトの前進により筒状容器が供給経路
    側に傾動してサンプルが投入され、シャフトの後退によ
    り筒状容器が元位置に復帰することを特徴とする筒状容
    器内のサンプル投入装置
  2. 【請求項2】前記搬送コンベヤが、連結ピンを中心にし
    て所定角度回転自在に連結された多数個のチェーンユニ
    ットを有するチェーンコンベヤで形成され、該チェーン
    コンベヤの各チェーンユニットに、前記筒状容器がヒン
    ジを介してそれぞれ傾動可能に取り付けられていること
    を特徴とする、請求項1記載の筒状容器内のサンプル投
    入装置。
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