JP2963124B2 - ピンシリンダ錠および鍵 - Google Patents
ピンシリンダ錠および鍵Info
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- JP2963124B2 JP2963124B2 JP33636389A JP33636389A JP2963124B2 JP 2963124 B2 JP2963124 B2 JP 2963124B2 JP 33636389 A JP33636389 A JP 33636389A JP 33636389 A JP33636389 A JP 33636389A JP 2963124 B2 JP2963124 B2 JP 2963124B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はピンシリンダ錠および鍵に係り、特に、鍵違
いを格段に多くすることができ、しかも鍵の複製が困難
なピンシリンダ錠および鍵に関する。
いを格段に多くすることができ、しかも鍵の複製が困難
なピンシリンダ錠および鍵に関する。
ピンシリンダ錠は、外筒と、この外筒の内周面に回動
可能に嵌合する内筒と、内、外筒を半径方向に貫通して
鍵孔に連通するタンブラー孔に半径方向に移動可能に収
納されたタンブラーピンおよびドライバーピンの組の複
数とを主な構成要素として構成されるもので、施錠時ド
ライバーピンがシアラインにまたがって内筒の回動を阻
止するようにピンを付勢し、一方、合鍵を内筒の鍵孔に
差し込むと、鍵の側端縁に形成された刻みと各タンブラ
ーピンの内端とが係合し、ドライバーピンに当接するタ
ンブラーピンの後端面がシアラインに合うことから、鍵
を回わすことによって内筒もいっしょに回動して、解
錠、施錠の操作ができるようになっている。
可能に嵌合する内筒と、内、外筒を半径方向に貫通して
鍵孔に連通するタンブラー孔に半径方向に移動可能に収
納されたタンブラーピンおよびドライバーピンの組の複
数とを主な構成要素として構成されるもので、施錠時ド
ライバーピンがシアラインにまたがって内筒の回動を阻
止するようにピンを付勢し、一方、合鍵を内筒の鍵孔に
差し込むと、鍵の側端縁に形成された刻みと各タンブラ
ーピンの内端とが係合し、ドライバーピンに当接するタ
ンブラーピンの後端面がシアラインに合うことから、鍵
を回わすことによって内筒もいっしょに回動して、解
錠、施錠の操作ができるようになっている。
しかしながら、従来のピンシリンダ錠では、基本的に
タンブラーピンの数と、タンブラーピンの長さ、すなわ
ち鍵の刻みの深さとの組み合わせによって鍵違いを得て
いるのであるが、寸法上タンブラーピンの数を多くでき
ず、また、工作精度上鍵の刻みの深さの差をあまり小さ
くできないため、鍵違いがそうたくさん作れず、また、
一種のならいフライス盤により鍵の複製が容易になされ
るとという不都合が指摘されていた。
タンブラーピンの数と、タンブラーピンの長さ、すなわ
ち鍵の刻みの深さとの組み合わせによって鍵違いを得て
いるのであるが、寸法上タンブラーピンの数を多くでき
ず、また、工作精度上鍵の刻みの深さの差をあまり小さ
くできないため、鍵違いがそうたくさん作れず、また、
一種のならいフライス盤により鍵の複製が容易になされ
るとという不都合が指摘されていた。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の有する問題
点を解消し、一つの規格のピンシリンダ錠について鍵違
いを数多く作れ、しかも鍵の複製が非常に困難である新
規なピンシリンダ錠および鍵を提供することにある。
点を解消し、一つの規格のピンシリンダ錠について鍵違
いを数多く作れ、しかも鍵の複製が非常に困難である新
規なピンシリンダ錠および鍵を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載のピンシ
リンダ錠は、外筒と、この外筒に回動自在に嵌合し回動
軸線方向に鍵孔を形成した内筒とを有し、上記回動軸線
方向に沿って、外筒および内筒を半径方向に貫通して鍵
孔に連通するタンブラー孔の複数を形成し、各タンブラ
ー孔に、内方に付勢されたタンブラーピンおよびドライ
バーピンの組を摺動可能に収納して、鍵孔に合鍵が挿入
されたときドライバーピンと当接するタンブラーピンの
外端面がシアーラインに揃うようにしたものにおいて、
少なくとも1本のタンブラーピンおよびこのタンブラー
ピンを収納するタンブラー孔の横断面形状を異形とし、
この異形断面のタンブラーピンの鍵に当接する側の内端
部を断面山形のエッジ状に成形し、このタンブラーピン
の長さを変化させ、また、タンブラー孔の中心軸線回り
の角度位置を変えてタンブラーピン内端の稜線の内筒回
動軸線に対する角度位置を変化させることにより鍵違い
を得るようにしたことを特徴とする。
リンダ錠は、外筒と、この外筒に回動自在に嵌合し回動
軸線方向に鍵孔を形成した内筒とを有し、上記回動軸線
方向に沿って、外筒および内筒を半径方向に貫通して鍵
孔に連通するタンブラー孔の複数を形成し、各タンブラ
ー孔に、内方に付勢されたタンブラーピンおよびドライ
バーピンの組を摺動可能に収納して、鍵孔に合鍵が挿入
されたときドライバーピンと当接するタンブラーピンの
外端面がシアーラインに揃うようにしたものにおいて、
少なくとも1本のタンブラーピンおよびこのタンブラー
ピンを収納するタンブラー孔の横断面形状を異形とし、
この異形断面のタンブラーピンの鍵に当接する側の内端
部を断面山形のエッジ状に成形し、このタンブラーピン
の長さを変化させ、また、タンブラー孔の中心軸線回り
の角度位置を変えてタンブラーピン内端の稜線の内筒回
動軸線に対する角度位置を変化させることにより鍵違い
を得るようにしたことを特徴とする。
このピンシリンダ錠を施解錠するために使用される請
求項9記載の鍵は、上記内筒の鍵孔に挿入されるステム
部を有し、鍵孔に挿入されたとき異形断面のタンブラー
ピンの内端に当接するステム部の表面に、タンブラーピ
ンの内端と整合する横断面V字形のくぼみを凹設したこ
とを特徴とする。
求項9記載の鍵は、上記内筒の鍵孔に挿入されるステム
部を有し、鍵孔に挿入されたとき異形断面のタンブラー
ピンの内端に当接するステム部の表面に、タンブラーピ
ンの内端と整合する横断面V字形のくぼみを凹設したこ
とを特徴とする。
また、請求項5に記載のピンシリンダ錠は、外筒とこ
の外筒に回動自在に嵌合し回動軸線方向に鍵孔を形成し
た内筒とを有し、上記回動軸線方向に沿って、外筒およ
び内筒を半径方向に貫通して鍵孔に連通するタンブラー
孔の複数を形成し、各タンブラー孔に、内方に付勢され
たタンブラーピンおよびドライバーピンの組を摺動可能
に収納して、鍵孔に合鍵が挿入されたときドライバーピ
ンと当接するタンブラーピンの外端面がシアーラインに
揃うようにしたものにおいて、少なくとも1本のタンブ
ラーピンおよびこのタンブラーピンを収納するタンブラ
ー孔の横断面形状を異形とし、この異形断面のタンブラ
ーピンの鍵に当接する側の内端部を断面山形のエッジ状
に成形し、このタンブラーピンの長さを変化させ、ま
た、タンブラー孔の中心軸線に回りの角度位置を変えて
タンブラーピン内端の稜線の内筒回動軸線に対する角度
位置に変化させることにより鍵違いを得るようする一
方、上記異形断面のタンブラー孔の近傍に、外筒および
内筒を半径方向に貫通し、鍵孔付近においてタンブラー
孔と鋭角で斜交する補助タンブラー孔を形成し、この補
助タンブラー孔に内方に付勢された補助タンブラーピン
および補助ドライバーピンの組を摺動可能に収納して、
この補助タンブラーピンの長さを変化させることによっ
ても鍵違いを得るようにしたことを特徴とする。
の外筒に回動自在に嵌合し回動軸線方向に鍵孔を形成し
た内筒とを有し、上記回動軸線方向に沿って、外筒およ
び内筒を半径方向に貫通して鍵孔に連通するタンブラー
孔の複数を形成し、各タンブラー孔に、内方に付勢され
たタンブラーピンおよびドライバーピンの組を摺動可能
に収納して、鍵孔に合鍵が挿入されたときドライバーピ
ンと当接するタンブラーピンの外端面がシアーラインに
揃うようにしたものにおいて、少なくとも1本のタンブ
ラーピンおよびこのタンブラーピンを収納するタンブラ
ー孔の横断面形状を異形とし、この異形断面のタンブラ
ーピンの鍵に当接する側の内端部を断面山形のエッジ状
に成形し、このタンブラーピンの長さを変化させ、ま
た、タンブラー孔の中心軸線に回りの角度位置を変えて
タンブラーピン内端の稜線の内筒回動軸線に対する角度
位置に変化させることにより鍵違いを得るようする一
方、上記異形断面のタンブラー孔の近傍に、外筒および
内筒を半径方向に貫通し、鍵孔付近においてタンブラー
孔と鋭角で斜交する補助タンブラー孔を形成し、この補
助タンブラー孔に内方に付勢された補助タンブラーピン
および補助ドライバーピンの組を摺動可能に収納して、
この補助タンブラーピンの長さを変化させることによっ
ても鍵違いを得るようにしたことを特徴とする。
そして、このピンシリンダ錠を施解錠するために使用
される請求項10に記載の鍵は、上記内筒の鍵孔に挿入さ
れるステム部を有し、鍵孔に挿入されたとき異形断面タ
ンブラーピンの内端に当接するステム部の表面に、タン
ブラーピンの内端と整合する横断面V字形の主くぼみを
凹設すると共に、この主くぼみの近傍に、補助タンブラ
ーピンの内端と係合する補助くぼみを凹設したことを特
徴とする。
される請求項10に記載の鍵は、上記内筒の鍵孔に挿入さ
れるステム部を有し、鍵孔に挿入されたとき異形断面タ
ンブラーピンの内端に当接するステム部の表面に、タン
ブラーピンの内端と整合する横断面V字形の主くぼみを
凹設すると共に、この主くぼみの近傍に、補助タンブラ
ーピンの内端と係合する補助くぼみを凹設したことを特
徴とする。
上記のように構成された請求項1に記載のピンシリン
ダ条、および請求項9に記載の鍵によれば、鍵が合鍵で
ある場合には、各タンブラーピンの長さおよび内端の稜
線の内筒回動軸線に対する角度位置に応じて、対応する
鍵のくぼみの深さおよびくぼみの稜線の内筒回動軸線に
対する角度位置が、鍵の鍵孔に挿入されたとき、タンブ
ラーピンの内端の稜線のくぼみのそれと整合と、かつタ
ンブラーピンのドライバーピンに当接する外端面がシア
ラインに揃うので、ドライバーピンを外筒に残したまま
での内筒の回動が可能になる。すなわちピンシリンダ錠
の解錠が可能である。
ダ条、および請求項9に記載の鍵によれば、鍵が合鍵で
ある場合には、各タンブラーピンの長さおよび内端の稜
線の内筒回動軸線に対する角度位置に応じて、対応する
鍵のくぼみの深さおよびくぼみの稜線の内筒回動軸線に
対する角度位置が、鍵の鍵孔に挿入されたとき、タンブ
ラーピンの内端の稜線のくぼみのそれと整合と、かつタ
ンブラーピンのドライバーピンに当接する外端面がシア
ラインに揃うので、ドライバーピンを外筒に残したまま
での内筒の回動が可能になる。すなわちピンシリンダ錠
の解錠が可能である。
これに対して、鍵が異鍵である場合には、少なくとも
1個の鍵のくぼみの深さおよび/または稜線の角度位置
が正規のものと異なっている。くぼみの深さが異なる場
合には、例えタンブラーピン内端の稜線のくぼみのそれ
と整合したとしても、タンブラーピンまたはドライバー
ピンがシアラインにまたがる。一方、くぼみの稜線の角
度位置が正規のものと異なる場合には、タンブラーピン
の内端稜部の両端がくぼみの斜面に乗り上がり、一般的
にはタンブラーピンがシアラインにまたがる。したがっ
て解錠することはできない。
1個の鍵のくぼみの深さおよび/または稜線の角度位置
が正規のものと異なっている。くぼみの深さが異なる場
合には、例えタンブラーピン内端の稜線のくぼみのそれ
と整合したとしても、タンブラーピンまたはドライバー
ピンがシアラインにまたがる。一方、くぼみの稜線の角
度位置が正規のものと異なる場合には、タンブラーピン
の内端稜部の両端がくぼみの斜面に乗り上がり、一般的
にはタンブラーピンがシアラインにまたがる。したがっ
て解錠することはできない。
一方、請求項5に記載のピンシリンダ錠、および請求
項10に記載の鍵によれば、タンブラーピンおよび主くぼ
みにより作用は上記した請求項1および9に記載のもの
と同様である。しかして、請求項5および10に記載のピ
ンシリンダ錠および鍵には、それぞれ補助タンブラーピ
ンおよび補助くぼみが新たな構成要素として付加されて
いるので、その分鍵違いが増加するという利点の他、主
くぼみを溝で代用しようとすると、すなわち従来の鍵複
製機やフライス盤で鍵を複製しようとすると、補助くぼ
みが削り取られてしまって補助くぼみの形成ができず、
したがって鍵の複製が非常に困難になる、という別の利
点が生じる。
項10に記載の鍵によれば、タンブラーピンおよび主くぼ
みにより作用は上記した請求項1および9に記載のもの
と同様である。しかして、請求項5および10に記載のピ
ンシリンダ錠および鍵には、それぞれ補助タンブラーピ
ンおよび補助くぼみが新たな構成要素として付加されて
いるので、その分鍵違いが増加するという利点の他、主
くぼみを溝で代用しようとすると、すなわち従来の鍵複
製機やフライス盤で鍵を複製しようとすると、補助くぼ
みが削り取られてしまって補助くぼみの形成ができず、
したがって鍵の複製が非常に困難になる、という別の利
点が生じる。
以下、本発明に係るピンシリンダ錠および鍵の実施例
について、添付の図面を参照しながら説明する。
について、添付の図面を参照しながら説明する。
第1図乃至第3図において、符号1は請求項1に記載
のピンシリンダ錠の全体を示す。このピンシリンダ錠1
は、外筒2と、この外筒2の内周面に回動可能に嵌合す
る内筒2とを有している。
のピンシリンダ錠の全体を示す。このピンシリンダ錠1
は、外筒2と、この外筒2の内周面に回動可能に嵌合す
る内筒2とを有している。
上記内筒3の一端部にはフランジ部4が形成され、一
方、その他端側には周溝5が周囲するように刻設され、
当該内筒3は、上記フランジ部4と周溝5に嵌着された
スナップリング6によって軸方向の動きが阻止され回転
のみが許容されるように外筒に保持されている。このよ
うな内筒2には、その回動軸線方向に沿って、鍵7が挿
通される鍵孔8が形成されるとともに、内筒3を半径方
向に貫通するようにして、複数の異形(図示の実施例で
は方形)断面タンブラー孔9,9……の内半分が当該内筒
3の軸線方向に沿って一定間隔をおいて形成されてお
り、これらタンブラー孔9,9,……は、上記鍵穴8と連通
している。
方、その他端側には周溝5が周囲するように刻設され、
当該内筒3は、上記フランジ部4と周溝5に嵌着された
スナップリング6によって軸方向の動きが阻止され回転
のみが許容されるように外筒に保持されている。このよ
うな内筒2には、その回動軸線方向に沿って、鍵7が挿
通される鍵孔8が形成されるとともに、内筒3を半径方
向に貫通するようにして、複数の異形(図示の実施例で
は方形)断面タンブラー孔9,9……の内半分が当該内筒
3の軸線方向に沿って一定間隔をおいて形成されてお
り、これらタンブラー孔9,9,……は、上記鍵穴8と連通
している。
次に、上記外筒2は、その外周から外方に突設され軸
方向に長い箱型を呈するピン収納部11を含む。このピン
収納部11には、上記内筒3のタンブラー孔の内半分に対
応させて、外筒のピン収納部11を半径方向に貫通して、
施錠時それぞれ対応する内半分に接続されるタンブラー
孔9,9,……の外半分が内半分と同数、同間隔をおいて形
成されている。これらタンブラー孔9,9,……の外側の開
口部はめくら栓12,12,……によって閉塞されている。そ
して、このようなタンブラー孔9,9,……のそれぞれに
は、内側から順に、タンブラーピン13と、ドライバーピ
ン14と、タンブラーばね15とが収納されており、タンブ
ラーピン13およびドライバーピン14は、その軸線回りの
回転を拘束された状態で、長さ方向に移動可能に案内さ
れると共に、タンブラーばね15により内方に付勢されて
いる。
方向に長い箱型を呈するピン収納部11を含む。このピン
収納部11には、上記内筒3のタンブラー孔の内半分に対
応させて、外筒のピン収納部11を半径方向に貫通して、
施錠時それぞれ対応する内半分に接続されるタンブラー
孔9,9,……の外半分が内半分と同数、同間隔をおいて形
成されている。これらタンブラー孔9,9,……の外側の開
口部はめくら栓12,12,……によって閉塞されている。そ
して、このようなタンブラー孔9,9,……のそれぞれに
は、内側から順に、タンブラーピン13と、ドライバーピ
ン14と、タンブラーばね15とが収納されており、タンブ
ラーピン13およびドライバーピン14は、その軸線回りの
回転を拘束された状態で、長さ方向に移動可能に案内さ
れると共に、タンブラーばね15により内方に付勢されて
いる。
ここで、第4図には、一組のタンブラーピン13および
ドライバーピン14と、これらのピンを付勢する圧縮コイ
ルばねとしてのタンブラーばね15とが示されている。
ドライバーピン14と、これらのピンを付勢する圧縮コイ
ルばねとしてのタンブラーばね15とが示されている。
まず、上記タンブラーピン13の横断面形状は、特に矩
形とされ、本実施例ではそのうち方形に形成されてい
る。そして、このようなタンブラーピン13の内端部、す
なわち、鍵7の側面に当接する部位は断面山形のエッジ
錠に尖るように成形されることによってその内端な稜線
13aをなしている。一方、当該タンブラーピン13の外端
面13bは外筒2と内筒2との間のシアライン2aと一致す
る曲率に成形されている(第2図参照)。
形とされ、本実施例ではそのうち方形に形成されてい
る。そして、このようなタンブラーピン13の内端部、す
なわち、鍵7の側面に当接する部位は断面山形のエッジ
錠に尖るように成形されることによってその内端な稜線
13aをなしている。一方、当該タンブラーピン13の外端
面13bは外筒2と内筒2との間のシアライン2aと一致す
る曲率に成形されている(第2図参照)。
次に、ドライバーピン14は、本実施例では、タンブラ
ーピン13と同じ横断面形状を有する短角柱状に構成され
ているが、タンブラーばね15に付勢されてタンブラーピ
ン13を押圧しつつタンブラー孔9の内半分に係入できる
ならば、本実施例の短角柱状に限定されるものではな
い。
ーピン13と同じ横断面形状を有する短角柱状に構成され
ているが、タンブラーばね15に付勢されてタンブラーピ
ン13を押圧しつつタンブラー孔9の内半分に係入できる
ならば、本実施例の短角柱状に限定されるものではな
い。
本発明によるピンシリンダ錠においては、通常のピン
シリンダ錠におけると同様に、タンブラーピン13の長さ
l(第1図参照)を例えば数段階変化させると共に、タ
ンブラー孔9の中心軸線回りの角度位置を変えて、タン
ブラーピンの内端の稜線13aの内筒回動軸線に対する角
度位置α(第2図参照)を段階的に変化させることによ
り鍵違いを得るようにしている。
シリンダ錠におけると同様に、タンブラーピン13の長さ
l(第1図参照)を例えば数段階変化させると共に、タ
ンブラー孔9の中心軸線回りの角度位置を変えて、タン
ブラーピンの内端の稜線13aの内筒回動軸線に対する角
度位置α(第2図参照)を段階的に変化させることによ
り鍵違いを得るようにしている。
そのため鍵違いを通常のピンシリンダ錠と比較して格
段に多くすることができる。例えば、図示の実施例のよ
うにタンブラーピンが6本ある場合、各タンブラーピン
の長さが4種類あるとして、タンブラーピンの長さを変
化させるだけで鍵違いを得る従来のピンシリンダ錠の鍵
違いは、46=4096通りである。これに対し本発明による
ピンシリンダ錠の場合には、各タンブラーピン13の長さ
は4種類として、稜線13aの内筒回動軸線に対する角度
位置範囲を例えばα=45゜〜135゜の90゜とし、22.5゜
刻みの5段階とすれば、1本のタンブラーピンあたりの
鍵違いは、タンブラーピンの長さの種類×稜線の角度位
置の種類=4×5=20通りで、6本のタンブラーピンで
は、実に206=64,000,000通りとなり、上記4,096通りの
約16,000倍になる。
段に多くすることができる。例えば、図示の実施例のよ
うにタンブラーピンが6本ある場合、各タンブラーピン
の長さが4種類あるとして、タンブラーピンの長さを変
化させるだけで鍵違いを得る従来のピンシリンダ錠の鍵
違いは、46=4096通りである。これに対し本発明による
ピンシリンダ錠の場合には、各タンブラーピン13の長さ
は4種類として、稜線13aの内筒回動軸線に対する角度
位置範囲を例えばα=45゜〜135゜の90゜とし、22.5゜
刻みの5段階とすれば、1本のタンブラーピンあたりの
鍵違いは、タンブラーピンの長さの種類×稜線の角度位
置の種類=4×5=20通りで、6本のタンブラーピンで
は、実に206=64,000,000通りとなり、上記4,096通りの
約16,000倍になる。
一方、上述した構成の、請求項1に記載のピンシリン
ダ錠を施解錠する、請求項9に記載の鍵7は、ピンシリ
ンダ錠の鍵孔8に挿入されるステム部を有し、鍵孔に挿
入されたときタンブラーピン13の内端と整合するステム
部の側面には、第1図および第3図に示すように、断面
V字形の複数のくぼみ16,16,……が凹設されている。こ
れらのくぼみ16,16は、それぞれ両端が閉じた短い溝で
あり、例えばプレス加工や鋳造によって形成するものと
する。
ダ錠を施解錠する、請求項9に記載の鍵7は、ピンシリ
ンダ錠の鍵孔8に挿入されるステム部を有し、鍵孔に挿
入されたときタンブラーピン13の内端と整合するステム
部の側面には、第1図および第3図に示すように、断面
V字形の複数のくぼみ16,16,……が凹設されている。こ
れらのくぼみ16,16は、それぞれ両端が閉じた短い溝で
あり、例えばプレス加工や鋳造によって形成するものと
する。
各くぼみ16の深さ、すなわちくぼみ16の底部における
稜線とステム部側面との距離、およびくぼみの稜線の内
筒回動軸線に対する角度位置αは、合鍵においては、後
者は対応するタンブラーピンの内端稜線の角度位置と同
一になるように、すなわち鍵7のステム部が鍵孔8に挿
入されたときくぼみ16に落ち込んだタンブラーピン13の
内端の稜線aがくぼみ16のそれと整合するように、ま
た、前者は対応するタンブラーピン13の内端部と係合し
たとき当該タンブラーピン13の外端面13bがシアライン2
a(第2図)に揃うようにそれぞれ設定されている。し
たがって、ピンシリンダ錠の鍵孔8に合鍵7のステム部
が挿入されたとき、全タンブラーピンの後端面13b,13b,
……がシアライン2a上に揃い、内筒3が外端2に対して
回動可能な解錠状態となるのは前記したとおりである。
なお、第1図および第3図において符号17は内筒3の回
動を図示しない錠箱のデッドボルトに伝達するテールピ
ースを示す。
稜線とステム部側面との距離、およびくぼみの稜線の内
筒回動軸線に対する角度位置αは、合鍵においては、後
者は対応するタンブラーピンの内端稜線の角度位置と同
一になるように、すなわち鍵7のステム部が鍵孔8に挿
入されたときくぼみ16に落ち込んだタンブラーピン13の
内端の稜線aがくぼみ16のそれと整合するように、ま
た、前者は対応するタンブラーピン13の内端部と係合し
たとき当該タンブラーピン13の外端面13bがシアライン2
a(第2図)に揃うようにそれぞれ設定されている。し
たがって、ピンシリンダ錠の鍵孔8に合鍵7のステム部
が挿入されたとき、全タンブラーピンの後端面13b,13b,
……がシアライン2a上に揃い、内筒3が外端2に対して
回動可能な解錠状態となるのは前記したとおりである。
なお、第1図および第3図において符号17は内筒3の回
動を図示しない錠箱のデッドボルトに伝達するテールピ
ースを示す。
一方、請求項5に記載のピンシリンダ錠は第5図に示
すように構成されている。すなわち、第5図において符
号18は補助タンブラー孔を示し、この補助タンブラー孔
18は、前記タンブラー孔9の中心軸線を含み鍵孔8に垂
直な平面内において、鍵孔8の付近でタンブラー孔9と
鋭角で斜交するように形成されている。この補助タンブ
ラー孔18内には、内側から順に、内端を例えば円錐形に
成形した円柱状の補助タンブラーピン19、補助ドライバ
ーピン21および補助タンブラーばね22が収納されてい
る。そして、このピンシリンダ錠は、上記タンブラーピ
ン19の長さを変化させることによっても鍵違いを得るよ
うにしている。
すように構成されている。すなわち、第5図において符
号18は補助タンブラー孔を示し、この補助タンブラー孔
18は、前記タンブラー孔9の中心軸線を含み鍵孔8に垂
直な平面内において、鍵孔8の付近でタンブラー孔9と
鋭角で斜交するように形成されている。この補助タンブ
ラー孔18内には、内側から順に、内端を例えば円錐形に
成形した円柱状の補助タンブラーピン19、補助ドライバ
ーピン21および補助タンブラーばね22が収納されてい
る。そして、このピンシリンダ錠は、上記タンブラーピ
ン19の長さを変化させることによっても鍵違いを得るよ
うにしている。
これに対して、このピンシリンダ錠の合鍵7の表面に
は、第6図に示すように、鍵孔8に挿入されたとき補助
タンブラーピンの先端19aと当接する部分に、すり鉢形
の補助くぼみ23が斜め方向、すなわち補助タンブラー19
の軸線方向から座ぐられている。そして、この補助くぼ
み23の座ぐり深さは、第5図に示すように対応する補助
タンブラーピン19の内端と係合したとき、補助ドライバ
ーピン21と当接する補助タンブラーピンの外端面19bが
シアライン2aに揃うように設定されている。
は、第6図に示すように、鍵孔8に挿入されたとき補助
タンブラーピンの先端19aと当接する部分に、すり鉢形
の補助くぼみ23が斜め方向、すなわち補助タンブラー19
の軸線方向から座ぐられている。そして、この補助くぼ
み23の座ぐり深さは、第5図に示すように対応する補助
タンブラーピン19の内端と係合したとき、補助ドライバ
ーピン21と当接する補助タンブラーピンの外端面19bが
シアライン2aに揃うように設定されている。
補助タンブラーピン19により異鍵の場合には、少なく
とも一本の補助タンブラーピン19の長さが対応する補助
くぼみ23と合わないから、補助タンブラーピン19または
補助ドライバーピン21がシアライン2aにまたがるので解
錠ができない。
とも一本の補助タンブラーピン19の長さが対応する補助
くぼみ23と合わないから、補助タンブラーピン19または
補助ドライバーピン21がシアライン2aにまたがるので解
錠ができない。
補助タンブラーピン19による鍵違いは、前記したタン
ブラーピン13が6本で長さが4段階、内端稜線の角度位
置が5段階変わるとして、加えて各補助タンブラーピン
19の長さが4段階変わる場合、鍵違いは(4×5×4)
6=約2620億通りと事実上無限大になる。
ブラーピン13が6本で長さが4段階、内端稜線の角度位
置が5段階変わるとして、加えて各補助タンブラーピン
19の長さが4段階変わる場合、鍵違いは(4×5×4)
6=約2620億通りと事実上無限大になる。
加えて、請求項5に記載のタンブラー錠は、断面V字
形のくぼみ16をプレスによらず、第7図に示すように例
えばフライス盤などでV字形に溝切りした場合、補助く
ぼみ23を形成すべき部分を削り取ってしまうので、第8
図に示すように例えタンブラー13の外端面13aをシアラ
イン2aに揃えても、補助ドライバーピン21がシアライン
にまたがるので解錠ができなくなる。すなわち、鍵の複
製が非常に困難になるという別の利点が生じる。
形のくぼみ16をプレスによらず、第7図に示すように例
えばフライス盤などでV字形に溝切りした場合、補助く
ぼみ23を形成すべき部分を削り取ってしまうので、第8
図に示すように例えタンブラー13の外端面13aをシアラ
イン2aに揃えても、補助ドライバーピン21がシアライン
にまたがるので解錠ができなくなる。すなわち、鍵の複
製が非常に困難になるという別の利点が生じる。
なお、本発明を実施するにあたっては、図示の実施例
に限定されることなく、種々に変形して実施することが
できる。例えば、図示の実施例においてはタンブラーピ
ンの横断面形状を方形としたが、これは他の異形、例え
ば第9図に示すように円を一対の平行な弦で切った小判
形、あるいは第10図に示すように円を一つの弦で切った
かまぼこ形にしてもよい。
に限定されることなく、種々に変形して実施することが
できる。例えば、図示の実施例においてはタンブラーピ
ンの横断面形状を方形としたが、これは他の異形、例え
ば第9図に示すように円を一対の平行な弦で切った小判
形、あるいは第10図に示すように円を一つの弦で切った
かまぼこ形にしてもよい。
〔発明の効果〕 以上の説明から明らかなように、請求項1に記載のピ
ンシリンダ錠は、タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状を異形にしてタンブラーピンの軸線回りの回
動を拘束すると共に、鍵の表面に当接するタンブラーピ
ンの内端を断面山形のエッジ状に成形し、タンブラーピ
ンの長さのみならず、タンブラーピンの内端の稜線の内
筒回動軸線に対する角度位置も変化させるようにしたの
で、タンブラーピンの長さのみを変化させる従来のピン
シリンダと比較して鍵違いを格段に多くすることができ
る。
ンシリンダ錠は、タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状を異形にしてタンブラーピンの軸線回りの回
動を拘束すると共に、鍵の表面に当接するタンブラーピ
ンの内端を断面山形のエッジ状に成形し、タンブラーピ
ンの長さのみならず、タンブラーピンの内端の稜線の内
筒回動軸線に対する角度位置も変化させるようにしたの
で、タンブラーピンの長さのみを変化させる従来のピン
シリンダと比較して鍵違いを格段に多くすることができ
る。
また、請求項5に記載のピンシリンダ錠は、請求項1
に記載のピンシリンダ錠の構成に加えて、鍵孔付近にお
いてタンブラーピンと鋭角で斜交する補助タンブラーピ
ンを設け、一方鍵には、タンブラーピンと係合するくぼ
みの近傍に補助タンブラーピンの内端と係合する補助く
ぼみを凹設し、補助タンブラーピンの長さいを変化させ
ることによっても鍵違いを得るようにしたので、鍵違い
がさらに増大するのは勿論のこと、鍵のくぼみをフライ
ス盤等による溝切りで形成しようとすると補助くぼみを
形成すべき箇所をも削り取ってしまうため、鍵の複製が
非常に困難になる、という効果を奏する。
に記載のピンシリンダ錠の構成に加えて、鍵孔付近にお
いてタンブラーピンと鋭角で斜交する補助タンブラーピ
ンを設け、一方鍵には、タンブラーピンと係合するくぼ
みの近傍に補助タンブラーピンの内端と係合する補助く
ぼみを凹設し、補助タンブラーピンの長さいを変化させ
ることによっても鍵違いを得るようにしたので、鍵違い
がさらに増大するのは勿論のこと、鍵のくぼみをフライ
ス盤等による溝切りで形成しようとすると補助くぼみを
形成すべき箇所をも削り取ってしまうため、鍵の複製が
非常に困難になる、という効果を奏する。
第1図は請求項1に記載のピンシリンダ錠の縦断面図、
第2図は第1図のII−II線によるピンシリンダ錠の横断
面図、第3図は、第1図のIII−III線による縦断面図、
第4図はピンシリンダ錠のタンブラーピンとドライバー
ピンとを示す斜視図、第5図は請求項5に記載のピンシ
リンダ錠の第2図と同様の横断面図、第6図は、請求項
10に記載の鍵の平面図、第7図はV字溝を形成した鍵の
先端部の斜視図、第8図は第7図示のV字溝にタンブラ
ーピンおよび補助タンブラーピンが係合した状態を示す
第5図と同様の横断面図、第9図および第10図は本発明
の他の実施例によるタンブラーピンの拡大横断面図であ
る。 1……ピンシリンダ錠、2……外筒、3……内筒、7…
…鍵、8……鍵孔、9……タンブラー孔、13……タンブ
ラーピン、13a……稜線、13b……外端面、14……ドライ
バーピン、15……タンブラーばね、16……くぼみ、18…
…補助タンブラー孔、19……補助タンブラーピン、21…
…補助ドライバーピン、22……補助タンブラーばね、23
……補助くぼみ。
第2図は第1図のII−II線によるピンシリンダ錠の横断
面図、第3図は、第1図のIII−III線による縦断面図、
第4図はピンシリンダ錠のタンブラーピンとドライバー
ピンとを示す斜視図、第5図は請求項5に記載のピンシ
リンダ錠の第2図と同様の横断面図、第6図は、請求項
10に記載の鍵の平面図、第7図はV字溝を形成した鍵の
先端部の斜視図、第8図は第7図示のV字溝にタンブラ
ーピンおよび補助タンブラーピンが係合した状態を示す
第5図と同様の横断面図、第9図および第10図は本発明
の他の実施例によるタンブラーピンの拡大横断面図であ
る。 1……ピンシリンダ錠、2……外筒、3……内筒、7…
…鍵、8……鍵孔、9……タンブラー孔、13……タンブ
ラーピン、13a……稜線、13b……外端面、14……ドライ
バーピン、15……タンブラーばね、16……くぼみ、18…
…補助タンブラー孔、19……補助タンブラーピン、21…
…補助ドライバーピン、22……補助タンブラーばね、23
……補助くぼみ。
Claims (10)
- 【請求項1】外筒と、この外筒に回動自在に嵌合し回動
軸線方向に鍵孔を形成した内筒とを有し、上記回動軸線
方向に沿って、外筒および内筒を半径方向に貫通して鍵
孔に連通するタンブラー孔の複数を形成し、各タンブラ
ー孔に、内方に付勢されたタンブラーピンおよびドライ
バーピンの組を摺動可能に収納して、鍵孔に合鍵が挿入
されたときドライバーピンと当接するタンブラーピンの
外端面がシアーラインに揃うようにしたものにおいて、
少なくとも1本のタンブラーピンおよびこのタンブラー
ピンを収納するタンブラー孔の横断面形状を異形とし、
この異形断面のタンブラーピンの鍵に当接する側の内端
部を断面山形のエッジ状に成形し、このタンブラーピン
の長さを変化させ、また、タンブラー孔の中心軸線回り
の角度位置を変えてタンブラーピン内端の稜線の内筒回
動軸線に対する角度位置を変化させることにより鍵違い
を得るようにしたことを特徴とするピンシリンダ錠。 - 【請求項2】上記タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状を矩形とした請求項1記載のピンシリンダ
錠。 - 【請求項3】上記タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状を小判形とした請求項1記載のピンシリンダ
錠。 - 【請求項4】上記タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状をかまぼこ形とした請求項1記載のピンシリ
ンダ錠。 - 【請求項5】外筒と、この外筒に回動自在に嵌合し回動
軸線方向に鍵孔を形成した内筒とを有し、上記回動軸線
方向に沿って、外筒および内筒を半径方向に貫通して鍵
孔に連通するタンブラー孔の複数を形成し、各タンブラ
ー孔に、内方に付勢されたタンブラーピンおよびドライ
バーピンの組を摺動可能に収納して、鍵孔に合鍵が挿入
されたときドライバーピンと当接するタンブラーピンの
外端面がシアーラインに揃うようにしたものにおいて、
少なくとも1本のタンブラーピンおよびこのタンブラー
ピンを収納するタンブラー孔の横断面形状を異形とし、
この異形断面のタンブラーピンの鍵に当接する側の内端
部を断面山形のエッジ状に成形し、このタンブラーピン
の長さを変化させ、また、タンブラー孔の中心軸線回り
の角度位置を変えてタンブラーピン内端の稜線の内筒回
動軸線に対する角度位置を変化させることにより鍵違い
を得るようにする一方、上記異形断面のタンブラー孔の
近傍に、外筒および内筒を半径方向に貫通し、鍵孔付近
においてタンブラー孔と鋭角で斜交する補助タンブラー
孔を形成し、この補助タンブラー孔に内方に付勢された
補助タンブラーピンおよび補助ドライバーピンの組を摺
動可能に収納して、この補助タンブラーピンの長さを変
化させることによっても鍵違いを得るようにしたことを
特徴とするピンシリンダ錠。 - 【請求項6】上記タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状を矩形とした請求項5記載のピンシリンダ
錠。 - 【請求項7】上記タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状を小判形とした請求項5記載のピンシリンダ
錠。 - 【請求項8】上記タンブラーピンおよびタンブラー孔の
横断面形状をかまぼこ形とした請求項5記載のピンシリ
ンダ錠。 - 【請求項9】外筒と、この外筒に回動自在に嵌合し回動
軸線方向に鍵孔を形成した内筒とを有し、上記回動軸線
方向に沿って、外筒および内筒を半径方向に貫通して鍵
孔に連通するタンブラー孔の複数を形成し、各タンブラ
ー孔に、内方に付勢されたタンブラーピンおよびドライ
バーピンの組を摺動可能に収納して、鍵孔に合鍵が挿入
されたときドライバーピンと当接するタンブラーピンの
外端面がシアーラインに揃うようにしたものにおいて、
少なくとも1本のタンブラーピンおよびこのタンブラー
ピンを収納するタンブラー孔の横断面形状を異形とし、
この異形断面のタンブラーピンの鍵に当接する側の内端
部を断面山形のエッジ状に成形し、このタンブラーピン
の長さを変化させ、また、タンブラー孔の中心軸線回り
の角度位置を変えてタンブラーピン内端の稜線の内筒回
動軸線に対する角度位置を変化させることにより鍵違い
を得るようにしたピンシリンダ錠の鍵孔に挿入されるス
テム部を有し、鍵孔に挿入されたとき異形断面のタンブ
ラーピンの内端に当接するステム部の表面に、タンブラ
ーピンの内端と整合する横断面V字形のくぼみを凹設し
たことを特徴とする鍵。 - 【請求項10】外筒と、この外筒に回動自在に嵌合し回
動軸線方向に鍵孔を形成した内筒とを有し、上記回動軸
線方向に沿って、外筒および内筒を半径方向に貫通して
鍵孔に連通するタンブラー孔の複数を形成し、各タンブ
ラー孔に、内方に付勢されたタンブラーピンおよびドラ
イバーピンの組を摺動可能に収納して、鍵孔に合鍵が挿
入されたときドライバーピンと当接するタンブラーピン
の外端面がシアーラインに揃うようにしたものにおい
て、少なくとも1本のタンブラーピンおよびこのタンブ
ラーピンを収納するタンブラー孔の横断面形状を異形と
し、この異形断面のタンブラーピンの鍵に当接する側の
内端部を断面山形のエッジ状に成形し、このタンブラー
ピンの長さを変化させ、また、タンブラー孔の中心軸線
回りの角度位置を変えてタンブラーピン内端の稜線の内
筒回動軸線に対する角度位置を得るようにする一方、上
記異形断面のタンブラー孔の近傍に、外筒および内筒を
半径方向に貫通し、鍵孔付近においてタンブラー孔と鋭
角で斜交する補助タンブラー孔を形成し、この補助タン
ブラー孔に内方に付勢された補助タンブラーピンおよび
補助ドライバーピンの組を摺動可能に収納して、この補
助タンブラーピンの長さを変化させることによっても鍵
違いを得るようにしたピンシリンダ錠の鍵孔に挿入され
るステム部を有し、鍵孔に挿入されたとき異形断面のタ
ンブラーピンの内端に当接するステム部の表面に、タン
ブラーピンの内端と整合する横断面V字形の主くぼみを
凹設すると共に、この主くぼみの近傍に、補助タンブラ
ーピンの内端と係合する補助くぼみを凹設した事を特徴
とする鍵。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33636389A JP2963124B2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | ピンシリンダ錠および鍵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33636389A JP2963124B2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | ピンシリンダ錠および鍵 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03197780A JPH03197780A (ja) | 1991-08-29 |
JP2963124B2 true JP2963124B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=18298363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33636389A Expired - Fee Related JP2963124B2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | ピンシリンダ錠および鍵 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963124B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-27 JP JP33636389A patent/JP2963124B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03197780A (ja) | 1991-08-29 |
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