JP2962474B2 - Ic素子加工方法 - Google Patents

Ic素子加工方法

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JP2962474B2 JP12310798A JP12310798A JP2962474B2 JP 2962474 B2 JP2962474 B2 JP 2962474B2 JP 12310798 A JP12310798 A JP 12310798A JP 12310798 A JP12310798 A JP 12310798A JP 2962474 B2 JP2962474 B2 JP 2962474B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路(以下
ICと呼ぶ)において、デバッグ、修正・不良解析等の
ためにチップ完成後に、その内部配線に接続する新たな
配線を形成するIC素子の配線付加形成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年ICの高集積化、微細化に伴い、開
発工程においてLSIのチップ内配線の一部を切断した
り、接続したり不良個所のデバックや修正を行うことに
より設計ミス、プロセスミスを発見したり、不良解析を
行ってこれをプロセス条件に戻し、製品歩留まりを向上
させることがますます重要になってきている。このよう
な目的のため従来レーザやイオンビームによりICの配
線を切断する例が報告されている。 【0003】即ち、第1の従来技術としてはテクノ、ダ
イジェストオブクレオ 81 1981第160頁(Tech.
Digest of CLEO’ 81 1981 p160)「レーザストラ
イプカッティングシステムフォーアイシーデバッキング
(Laser Stripe Cutting System for IC debuggi
ng)」があり、これにおいては、レーザにより配線を切
断し、不良個所のデバックを行う例が報告されている。
更に第2の従来技術としては、特願昭58−42126
号(特開昭59−168652号公報)があり、これに
は、微細な配線に対処できるように、液体金属イオン源
からのイオンビームを0.5μm以下のスポットに集束
して配線を切断したり、穴あけを行い、またイオンビー
ムでこの穴に蒸着して上下の配線を接続する技術が示さ
れている。 【0004】更に第3の従来技術としては、イクステン
ディッドアブストラクトオブ第17コンファレンスオン
ソリッドステイトデバイシズアンドマティリアル 1985
第193頁(Extended Abstruct of 17th Conf. on So
lid state Devices and Material 1985. p193)「ダ
イレクトライティングオブハイリイコンダクティブモリ
ブデンラインズバイレーザーインデューストケミカルベ
イパーディポジッション(Direct Writing of Highl
y Conductive Mo Line by Laser Induced CV
D)」がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術に
おいては配線の切断の手段のみが示され、配線間の接続
については何ら手段が示されていない。またレーザ加工
法を用いる場合(1)加工過程が熱的なものであり、周
囲への熱伝導があり、また蒸発・噴出などのプロセスを
経ることなどのため、0.5μm以下の微細な加工を行
うことはきわめて困難である。(2)レーザ光はSiO
2,Si34などの絶縁膜に吸収されにくく、このため
下層のAlやpoli Siの配線などに吸収され、こ
れが蒸発・噴出を行う際に、上部の絶縁膜を爆発的に吹
飛ばすことにより絶縁膜の加工が行われる。このため絶
縁膜が2μm以上厚い場合は加工が困難である。また周
辺(周囲、上下層)へのダメージが大きく不良発生の原
因となる。これらの結果から多層配線・微細高集積の配
線の加工は困難である。 【0006】また、第2の従来技術においては(1)’
集束イオンビームによる切断および穴あけ、(2)’集
束イオンビームを用いた上下配線の接続の手段が示され
ている。集束イオンビームによる加工は0.5μm以下
の加工が行えることなどから、第1の従来技術における
問題点をカバーしている。しかしながら(2)’の配線
間の接続手段については、上下の配線の接続の手順が示
されているのみであり、一つの配線から別の場所の配線
へと接続を行う手段に関しては何ら触れられていない。 【0007】第3の従来技術においては、Mo(CO)
6(モリブデンカルボニル)などの金属の有機化合物の
ガス中において、紫外のレーザをSiO2をコートした
Si基板上に照射して、光熱的(photothermal)あるい
は光化学的(photochemical)なレーザ誘起CVDプロ
セスにより、Mo(CO)6を分解し、基板上にMoな
どの金属を堆積させて金属配線を直接に描画形成する方
法が示されている。しかしながらこの場合、単に絶縁膜
の上にMoの配線が形成されたのみであり、実際のIC
において保護膜や層間絶縁膜などの絶縁膜の下部にある
配線同志を接続する技術については示されていなかっ
た。 【0008】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、LSI等の半導体集積回路(IC素子)にお
いて、保護膜や層間絶縁膜などの絶縁膜の下部にある配
線に接続する新たな配線を形成して、ICのデバック、
修正・不良解析等を行うことができるようにしたIC素
子の配線付加形成方法を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、表面が絶縁膜に被われたIC素子に、表
面の絶縁膜に被われた内部配線に接続する新たな配線を
付加形成するIC素子の配線付加形成方法において、真
空に排気された処理室内で試料台上に設置したIC素子
の絶縁膜の表面に集束させたイオンビームを照射して絶
縁膜表面のSIM像を得る工程と、この絶縁膜表面のS
IM像に基づいて内部配線の接続すべき個所の上の絶縁
膜に集束させたイオンビームを照射して接続すべき個所
の上の絶縁膜を除去してこの絶縁膜表面の側の上部が広
く下部が狭い断面形状の孔を加工することにより内部配
線の接続すべき個所を前記加工した孔の下部に露出させ
る工程と、処理室の内部に金属化合物ガスを供給しなが
ら加工した孔の下部に内部配線の接続すべき個所を露出
させたIC素子に集束させたビームを照射して加工した
孔の下部に露出させた内部配線の接続すべき個所に電気
的に接続する新たな配線を加工した孔の下部の内部配線
の接続すべき個所から表面を覆う絶縁膜上にかけて付加
形成する工程とを含むことを特徴とするIC素子の配線
付加形成方法とした。 【0010】また、表面が絶縁膜に被われたIC素子
に、表面の絶縁膜に被われた内部配線に接続する新たな
配線を付加形成するIC素子の配線付加形成方法におい
て、処理室の内部に表面が絶縁膜に被われたIC素子を
供給して処理室の内部を真空に排気する工程と、処理室
の内部でIC素子に集束させたイオンビームを照射して
接続すべき個所の上の絶縁膜を除去してこの絶縁膜表面
の側の上部が広く下部が狭い断面形状の孔を加工して内
部配線の接続すべき個所を加工した孔の下部に露出させ
る工程と、処理室の内部で加工した孔の下部に露出させ
た内部配線の接続すべき個所の近傍にノズルから金属化
合物ガスを不活性ガスとともに供給する工程と、処理室
の内部の金属化合物ガスと不活性ガスとの雰囲気中でI
C素子上に集束させたビームを照射して加工した孔の下
部に露出させた内部配線の接続すべき個所に電気的に接
続される新たな配線を内部配線の接続すべき個所から表
面を覆う絶縁膜上にかけて付加形成する工程とを含むこ
とを特徴とするIC素子の配線付加形成方法とした。 【0011】 【作用】このような配線を付加形成する方法において、
接続すべき複数の配線の場所を試料からの2次電子信号
または2にイオン信号を用いた走査イオン顕微鏡を用い
ることによって検出し、位置決めや照射箇所の決定を行
った後、イオンビームを照射しこの部分の配線の上部の
絶縁膜を除去する。この場合レーザでなく集束したイオ
ンビームを用いているため、0.5μm以下に集束して
加工することが十分可能である。また材料による加工の
選択性がないためSiO2,SiN4などの絶縁膜も上部
から逐次に加工出来、これに穴をあけて下部の配線を露
出させることが出来る。その後金属化合物のガスをノズ
ルあるいは配管よりこの真空容器内へ導入し、試料台を
相対的に移動して配線を形成すべき箇所に集束したイオ
ンビームまたはレーザビームが照射されるようにして、
イオンビーム励起CVDプロセスまたはレーザCVDプ
ロセスにより金属配線を形成する。その結果、IC完成
後ソノ内部配線に接続する配線を形成でき、ICのデバ
ッグ、修正、不良解析等を行うことが出来る。 【0012】 【実施例】図1は本発明によるICへの接続配線形成を
示す図である。図1(a)はICチップを一部切断した
断面をふくむ部分を斜め上方から見た図を示している。
断面において基板4(Siなど)の上に絶縁膜3(Si
O2など)があり、その上に配線(Alなど)2a,2
b,2cが形成され、さらに最上部に保護膜(SiO
2,Si3N4など)1が形成されている。今、配線2a
と2cを電気的に接続したい場合、集束イオンビームに
より配線2aおよび2cの上の保護膜1に穴5a,5c
をあけ、配線2aの一部6a、配線2cの一部6cをそ
れぞれ露出される。 【0013】その後イオンビーム誘起CVD技術または
レーザ誘起CVD技術により図1(b)に示すように穴
5aと穴5cとを結ぶ方向に金属配線7を形成する。こ
のようにして配線2aと配線2cとが金属配線7を通じ
て接続される。 【0014】図2は本発明による配線接続装置の一実施
例を示すものである。配線接続箇所を有するICチップ
18が取り付けられた反応容器16は、バルブ21を介
して修正物質(Al(CH33,Al(C253,A
l(C49),Cd(CH32,Cd(C252,M
o(CO)6等の有機金属化合物)が納められた修正物
質容器19とバルブ25を介して真空ポンプ26と、そ
して、バルブ29を介して不活性ガスボンベ28と配管
により接続されている。 【0015】レーザ発振器8aで発振されたレーザ光
は、シャッタ30aを介してダイクロイックミラー9a
で反射され、対物レンズ2で集光されて、反応容器16
に設けた窓15を通ってLSIアルミ配線修正箇所に照
射できるようになっており、照射光学系14、ハーフミ
ラー10、レーザ光カットフィルタ11、プリズム1
2、接眼レンズ13を介して修正箇所を観察しながら行
えるように構成されている。 【0016】反応容器16には、この他のバルブ22を
介して予備ガスボンベ20が接続されている。ICチッ
プはXYステージ17の上にのせられた載物台24の上
に取り付けられている。ゲートバルブ25を介して反応
容器16の隣にインビーム加工用真空容器39が取り付
けられており、その上部にはイオンビーム鏡筒用真空容
器26が取り付けられている。真空容器39の中にはX
Yステージ40があり、ステージ17とステージ40が
ゲートバルブ25の近くに移動したときゲートバルブが
開けられた状態において、図示していないがステージ1
7および20に設置されたチャック機構によってステー
ジ17と40の間で載物台24の受け渡しが可能なよう
になっている。したがってこの受け渡しとその後のステ
ージお移動により載物台24およびその上に取り付けら
れたICチップ18はXYステージ40の上24a,1
8aの−線に来ることができる。 【0017】この位置において上部のイオンビーム鏡筒
26中の高輝度イオン源(例えばGa等の液体金属イオ
ン源)27からその下部に設置された引出電極30によ
り引出されたイオンビーム40が静電レンズ31、ブラ
ンキング電極32、デフレクタ電極33等を通り集束偏
向させて、試料18aに照射されるようになっている。
また真空容器39には2次電子ディテクター34が設置
されており、偏向電極用電源37の偏向用信号に同期さ
せて試料からの2次電子信号を増幅してモニタ38上に
試料の走査イオン顕微鏡像を映し出し、これにより試料
の拡大像を得て試料の検出、位置合わせができるように
なっている。真空容器にはバルブ35を介して真空ポン
プ36が接続されており排気を行う。真空容器16、3
9には試料を出し入れするための予備排気室43が設け
られている。 【0018】すなわちゲートバルブ41を開いた時、ス
テージ40の上の載物台24aはその上のIC181a
と共に移動ステージ42の上の24b,18bの位置に
移動可能である。 【0019】そしてバルブ45、排気ポンプ46により
予備排気管は排気される。フタ44を44aの位置に開
くことにより、試料の交換ができる。 【0020】以下この装置の動作法を説明する。フタ4
4を開き、ICチップ18bをステージ42の上の載物
台24bの上に設置する。フタ44を閉じバルブ45を
開き排気ポンプ46により試料交換室43を真空に排気
する。その後ゲートバルブ41を開き、載物台を24b
の位置に移送する。ゲートバルブ41を閉じて後、十分
排気をしてから、ステージ40を移動しながらイオンビ
ームを集束してモニタ38上で走査イオン像を観察し、
ICチップ上の接続すべき箇所を検出する。その後図1
に示したようにイオンビームを接続すべき箇所にのみ照
射して絶縁膜の加工を行う。次にゲートバルブ25を開
き、載物台を24の位置へ移送する。 【0021】X−Yテーブル17によりレーザ光の照射
位置にLSIチップを移動させ、配線修正箇所の位置合
わせを行う。しかる後に、バルブ21およびバルブ29
を開け、前記修正物質と不活性ガスを適当な混合比にな
るように流量計(図示せず)を見ながら調整し、全圧力
が数+〜数百Torrになる様、バルブ25を調整す
る。この後、シャッタ30aを開き、配線修正箇所にレ
ーザ光を照射し、一定時間後シャッタ30aを閉じる。
このレーザア照射により、レーザ照射部近傍の有機金属
ガスは分解され、Mo等の金属薄膜が析出して配線修正
が行われる。必要に応じてLSIチップ内の全てのアル
ミ配線修正箇所を修正する。 【0022】次に、バルブ25を開け、反応容器16内
を十分排気してから試料をチャンバ39に、更に予備排
気室43へと移し、外部へ取り出す。本実施例のように
レーザ誘起CVD用のチャンバとイオンビーム加工用チ
ャンバが一体となっているので、イオンビーム加工後一
旦大気へ取り出したときに配線の露出部が汚れ、または
酸化することなく、その上にレーザCVDによる配線を
形成することができるため、ICの配線とCVDによる
配線の接合性がよく、導電性が良好となるという特徴を
有する。 【0023】図3は反応容器とイオンビーム加工用真空
容器との間のゲートバルブを取り除き、一体としたもの
であって、二つの容器の間の移動にともなう排気操作と
ゲートバルブの開閉が不要となり、操作性が向上してい
る。一方、イオンビームの容器の方に反応ガスが入って
くるため、イオンビーム鏡筒の汚れを防ぐために、反応
ガスは局所的にノズル51、52により、試料近傍へ吹
付けるようにし、またイオンビーム鏡筒と試料室の間に
イオンビームが通る細いオリフィス(開孔)50を設
け、さらにイオンビーム鏡筒側にも排気系53、54を
設けるなどの対策がほどこされている。 【0024】図4は本発明の別の実施例の装置の説明図
である。この場合はレーザ発振器8a,8bが2つ設け
られているのが特徴である。9aはハーフミラー、9b
はダイクロイックミラーである。 【0025】一例として、図1の発明で述べたような金
属配線を形成した後、この金属膜が露出したままでは、
特性、信頼性上問題が多いため、この上に保護膜をコー
トする必要がある。そこでArレーザの第2高調波を発
生する8aの他にArレーザの第3高調波8bを設けて
補助ガスボンベ20,20aに充たされたSi2H6(ジ
シラン)およびN2O(笑気)ガスを導入し、これを集
光して形成された配線上にSiO2を形成する。図では
二つのレーザ発振器を示しているが、この場合はArレ
ーザ1台を切換えミラーで切換え、第2高調波発生用結
晶、第3高調波発生用結晶に導いてもよい。 【0026】図4のこの他の例としては、レーザ8bと
して加工用の大出力レーザを用意し、イオンビームによ
りあけた穴において上下配線を接続するのに、加工用レ
ーザ8bにより下層配線を加工してその一部を噴出さ
せ、上下を接続することができる。 【0027】図5(a)においてAl配線62が下方に
存在する場合、上部に保護膜60、絶縁膜61など厚い
絶縁膜が存在する場合がある。このような場合、イオン
ビームにより同図(a)のような垂直に近い断面形状の
穴あけを行うとアスペクト比が高いため、レーザビーム
またはイオンビーム63による照射により接続端部形成
する場合、図5(b)のように段切れをおこす可能性が
大きい。これはレーザビームまたはイオンビームが垂直
穴の奥に届きにくいこと、上部に成膜するとこれに防げ
られて中へ届くことが困難になること、穴の内部へ金属
有機物ガスが入りにくいことなどの理由による。 【0028】そこでイオンビーム加工を行う場合、ビー
ムの走査幅を変化させつつ加工を行うことにより、図5
(c)に示すごとく、上部が広く、下部に狭い傾斜断面
を有するように加工できる。このように上面に露出する
構造であるから、レーザビームまたはイオンビーム67
を照射した際、金属膜69は穴の内面に断切れを生じる
ことなく広く形成できる。更に保護膜60および絶縁膜
61への微細穴加工として図5(a)および(c)に示
す如く、配線62の表面を僅かに堀込むまで加工するこ
とによって配線62の表面に絶縁膜が残ることが完全に
防止することができる。更に図5(e)に示すように配
線62の表面を僅か堀込むまで加工された微細な穴内お
よび保護膜60上に、レーザビームまたはイオンビーム
70を照射して金属化合物ガスから金属を析出して配線
71を形成する。これにより配線62と配線71とが高
信頼度で、且つ確実に電気的に接続することができる。 【0029】またこの上に図4によって説明したように
SiO2などの絶縁膜72を保護膜として形成したもの
を図5(f)に示す。 【0030】図6は本発明による金属配線形成の別の実
施例である。この実施例は、上層Al80と下層Al8
1からなる2層配線構造になっていて、下層Al81の
みから別の場所にある配線へと接続配線を形成したい場
合を示す。この場合、前記したような方法(図6(a)
に示す方法)では、配線82が下層Al81にも上層A
l80にも接続されてしまう。そこでイオンビームによ
り図6(b)に示すように上層Al80まで穴あけを行
った後、図6(c)に示すように前記したように更に層
間絶縁膜84に加工し、下層Al81を露出させる。こ
の後、レーザまたはイオンビーム誘起CVDにより配線
85をして下層Al81と他の配線との接続を行う。 【0031】図7、図8は本発明の別の実施例で、同一
箇所において上下の配線を接続することを目的としてい
る。図7においては、図4に示したように加工用のレー
ザを備え、イオンビームを図7(a)のように下層配線
81が露出するまで加工し、加工用レーザにより下層配
線Al81を加工し、Alが溶融飛散して上部の配線A
l80と接続するようにする。図7(c)はその後、レ
ーザまたはイオンビーム誘起CVD法でSiO2まどの
保護膜86を形成したものである。 【0032】図8においては上下の配線を接続する場
合、集束イオンビーム加工における再付着現象を用いて
いる。これはジャーナル・バキューム・ソサイアテイ・
テクノロジーB3(1)1月/2月1985 第71頁
〜第74頁(J. Vac. Sci.Technol. B3(1)J
an/Feb 1985 p71〜74)「キャラクタリスティックオ
ブシリコンレムーバルバイファインフォーカスガリュー
ムイオンビーム(Characteristics of silicon remova
l by fine focussed gallium ion beam)」に見られる
ものであって、イオンビームにより材料を加工する場
合、繰り返し走査加工の条件により加工結果が異なり
(i)高速で繰返し加工を行えば周囲への再付着は少な
いが(ii)低速走査で繰返し数を少なくすると側面へ著
しい再付着が行われることを利用するものである。 【0033】すなわち、図8において、(a)図に示す
ように下層配線81の上部まで集束イオンビームにより
上記(i)の条件にて加工した後、上記(ii)の条件に
て下層Al81を矢印方向に加工すれば(b)図のよう
に紙面に低速で垂直に走査しつつそのビームを矢印方向
に移動すればAlが再付着して87のような再付着して
87のような再付着領域を生成する。また(d)図のよ
うに紙面に垂直二低速で走査しつつそのビームを二つの
矢印のように加工穴の両端から中央へ移動すれば両側に
再付着素層89が形成される。いずれも上層と下層との
配線80、81間の接続が可能となる。その後(c)、
(e)に示すようにレーザまたはイオンビーム誘起CV
D法によりSiO2などの保護膜88、89を上部へ形
成する。 【0034】上記の他、同一箇所において、上下配線を
接続する場合、集束イオンビームにより、上部配線80
および保護膜84に穴あけを行い、その後レーザまたは
イオンビーム誘起CVD法により加工穴に金属を析出さ
せて上下の接続ができることは本発明の前記したところ
により明らかである。 【0035】これまでの記述においては、レーザまたは
イオンビーム誘起CVD法の成膜材料として金属化合物
をとっているが、導電性材料膜を形成するものなら使用
できる。またCVDをひきおこすエネルギービームとし
てレーザまたはイオンビームの他の電子ビーム等のエネ
ルギービームも可能である。 【0036】穴あけ加工の手段として集束イオンビーム
を用いているがサブミクロン加工が可能な他のエネルギ
ービームを用いることもできる。 【0037】図9は本発明による配線接続装置の他の一
実施例を示すものである。配線接続箇所を有するICチ
ップ18aが取り付けられた反応容器39aは、バルブ
21を介して修正物質((Al(CH33,Al(C2
53,Al(C49),Cd(CH32,Cd(C2
52,Mo(CO)6等の有機金属化合物))が納め
られた修正物質容器19と、バルブ35を介して真空ポ
ンプ36と、そして、バルブ29を介して不活性ガスボ
ンベ28と配管により接続されている。反応容器39a
には、この他バルブ22を介して予備ガスボンベ20が
接続されている。ICチップ18aはX−Yステージ4
0の上にのせられた載物台24aの上に取り付けられて
いる。容器39aの上部にはイオンビーム鏡筒用真空容
器26が取り付けられている。そして上部のイオンビー
ム鏡筒26中の高輝度イオン源(例えばGa等の液体金
属イオン源)27からその下部に設置された引出し電極
30により引出されたイオンビーム40が、静電レンズ
31、ブランキング電極32、デフレクター電極33等
を通り集束偏向されて、試料18aに照射されるように
なっている。また真空容器39aには2次電子ディテク
ター34および2次イオン質量分析管34aが設置され
ており、偏向電極用電源37の偏向用信号に同期させて
試料18aからの2次電子信号あるいは2次イオン電流
を増幅してモニタ38上に試料の走査イオン顕微鏡像を
映し出し、これにより試料18aの拡大像を得て試料の
検出、位置合わせができるようになっている。真空容器
には、バルブ35を介して真空ポンプ36が接続されて
おり、排気を行う。真空容器39aには、試料を出し入
れするための予備排気室43が設けられている。 【0038】すなわちゲートバルブ41を開いた時、ス
テージ40の上の載物台24aはその上のIC18aと
ともに移動ステージ42の上の24b,18bの位置に
移動可能である。そしてバルブ45、排気ポンプ46に
より予備排気室は排気される。フタ44を44aの位置
に開くことにより、試料の交換ができる。 【0039】以下この装置の動作を説明する。フタ
(蓋)44を開きICチップ18bをステージ42の上
の載物台24bの上に設置する。フタ44を閉じ、バル
ブ45を開き、排気ポンプ46により試料交換室43を
真空に排気する。その後ゲートバルブ41を開き、載物
台を24bの位置に移送する。ゲートバルブ41を閉じ
て後、十分に排気をしてからステージ40を移動しなが
らイオンビームを集束してモニタ上で走査イオン像を観
察し、ICチップ上の接続すべき箇所を検出する。その
後、図1に示したようにイオンビームを接続すべき箇所
にのみ照射して絶縁膜加工を行う。しかる後に、バルブ
21およびバルブ29を開け、前記修正物質と不活性ガ
スを適当な混合比になるように流量計(図示せず)を見
ながら調整し、全圧力が数+〜数百Torrになる様、
バルブ35を調整する。この後、配線修正箇所にイオン
ビームを照射する。この照射により、照射部近傍の有機
金属ガスは分解され、AlあるいはCd,Mo等の金属
薄膜が析出して配線修正が行われる。必要に応じてLS
Iチップ内の全てのアルミ配線修正箇所を修正する。次
に、バルブ35を開け、反応容器39a内を十分排気し
てから試料を予備排気室43へと移し、外部へ取り出
す。 【0040】図10は他の形の装置の実施例を示す。イ
オンビーム鏡筒の汚れを防ぐために、反応ガスは局所的
にノズル51、52により、試料近辺へ吹き付けるよう
にし、またイオンビーム鏡筒26と試料室の間にイオン
ビームが通る細いオリフィス(開孔)50を設け、さら
にイオンビーム鏡筒側にも排気系53、54を設けるな
どの対策がほどこされている。 【0041】図10の装置の使用法の一例として、図1
の説明で述べたような金属配線を形成した後のこの金属
膜が露出したままでは、特性上、信頼性上、問題が多い
ため、この上に保護膜をコートする必要がある。 【0042】このため補助ガスボンベ20、20aに入
れたSiH6(ジシラン)ガスとN2O(笑気)ガスを容
器へ導入し、ノズルよりICに吹き付け、先に集束イオ
ンビームを照射して形成した配線の上に、更に集束イオ
ンビームを照射してイオンビーム誘起CVD及び酸化の
プロセスによってSiO2の保護膜を形成する。 【0043】前記実施例ではレーザ照射の場合について
説明したが、このようにイオンビーム照射に換えること
もできることは明らかである。 【0044】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ップ完成後の高集積で多層の配線のICにおいて、内部
の配線に接続する配線を新たに形成することが出来るの
で、LSIの設計、試作、量産工程において不良解析を
容易に行うことが出来、開発工程の短縮、量産立ち上が
り期間の短縮、歩留まりの向上が可能となる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るICの配線間の接続法を説明する
ための図である。 【図2】本発明によるICの配線接続装置を示す図であ
る。 【図3】本発明によるICの配線接続装置を示す図であ
る。 【図4】本発明によるICの配線接続装置を示す図であ
る。 【図5】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図6】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図7】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図8】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図9】図2乃至図4に示す本発明によるICの配線接
続装置の他の実施例を示した図である。 【図10】図2乃至図4に示す本発明によるICの配線
接続装置の他の実施例を示した図である。 【符号の説明】 1,60…保護膜、2a〜2e,62,80,84…配
線 3,61,84…絶縁膜、4…基板 6,71,83,87,89…配線、8a,8b…レー
ザ発振器 16…反応容器、17,40…XYステージ、19…修
正物質容器 27…イオン源、28…不活性ガスボンベ、31…静電
レンズ 39…イオンビーム加工用真空容器、72,85,8
8,90…保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋瀬 朗 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 原市 聡 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 高橋 貴彦 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日 立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 斉藤 啓谷 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−168652(JP,A) 特開 昭60−245227(JP,A) 米国特許4259367(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.表面が絶縁膜に被われたIC素子に、該表面の絶縁
    膜に被われた内部配線に接続する新たな配線を付加形成
    するIC素子の配線付加形成方法であって、真空に排気
    された処理室内で試料台上に設置した前記IC素子の前
    記絶縁膜の表面に集束させたイオンビームを照射して前
    記絶縁膜表面のSIM像を得る工程と、該絶縁膜表面の
    SIM像に基づいて前記内部配線の接続すべき個所の上
    の前記絶縁膜に前記集束させたイオンビームを照射して
    前記接続すべき個所の上の絶縁膜を除去して該絶縁膜表
    面の側の上部が広く下部が狭い断面形状の孔を加工する
    ことにより前記内部配線の接続すべき個所を前記加工し
    た孔の下部に露出させる工程と前記処理室の内部に
    属化合物ガスを供給しながら前記加工した孔の下部に前
    記内部配線の接続すべき個所を露出させたIC素子上に
    集束させたビームを照射して前記加工した孔の下部に
    出させた内部配線の接続すべき個所に電気的に接続する
    新たな配線を前記加工した孔の下部の内部配線の接続す
    べき個所から前記表面を覆う絶縁膜上にかけて付加形成
    する工程とを含むことを特徴とするIC素子の配線付加
    形成方法。 2.前記集束させたイオンビームを走査照射して前記接
    続すべき個所の上の絶縁膜を除去加工することにより前
    記内部配線の接続すべき個所を露出させた前記IC素子
    を、大気に曝すことなく、前記IC素子上に集束させた
    ビームを照射して前記露出させた内部配線の接続すべき
    個所に電気的に接続される新たな配線を前記内部配線の
    接続すべき個所から前記表面を覆う絶縁膜上にかけて
    加形成することを特徴とする請求項1記載のIC素子の
    配線付加形成方法。3. 前記集束させたビームの照射による前記新たな配線
    の付加形成を、イオンビームにより行うことを特徴とす
    請求項又は2に記載のIC素子の配線付加形成方
    法。4. 前記集束させたビームの照射による前記新たな配線
    の付加形成を、レーザビームにより行うことを特徴とす
    請求項又は2に記載のIC素子の配線付加形成方
    法。5. 表面 が絶縁膜に被われたIC素子に、該表面の絶縁
    膜に被われた内部配線に接続する新たな配線を付加形成
    するIC素子の配線付加形成方法であって、処理室の内
    部に表面が絶縁膜に被われたIC素子を供給して前記処
    理室の内部を真空に排気する工程と、前記処理室の内部
    で前記IC素子に集束させたイオンビームを照射して前
    記接続すべき個所の上の絶縁膜を除去して該絶縁膜表面
    の側の上部が広く下部が狭い断面形状の孔を加工して前
    記内部配線の接続すべき個所を前記加工した孔の下部に
    露出させる工程と、前記処理室の内部で前記加工した孔
    の下部に露出させた内部配線の接続すべき個所の近傍に
    ノズルから金属化合物ガスを不活性ガスとともに供給す
    る工程と、前記処理室の内部の前記金属化合物ガスと不
    活性ガスとの雰囲気中で前記IC素子上に集束させたビ
    ームを照射して前記加工した孔の下部に露出させた内部
    配線の接続すべき個所に電気的に接続される新たな配線
    前記内部配線の接続すべき個所から前記表面を覆う絶
    縁膜上にかけて付加形成する工程とを含むことを特徴と
    するIC素子の配線付加形成方法。6. 前記集束させたビームの照射による前記新たな配線
    の付加形成を、イオンビームにより行うことを特徴とす
    る請求項5記載のIC素子の配線付加形成方法。7. 前記集束させたビームの照射による前記新たな配線
    の付加形成を、レーザビームにより行うことを特徴とす
    請求項5記載のIC素子の配線付加形成方法。
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