JP2916117B2 - Ic素子における配線形成装置 - Google Patents

Ic素子における配線形成装置

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JP2916117B2
JP2916117B2 JP9154855A JP15485597A JP2916117B2 JP 2916117 B2 JP2916117 B2 JP 2916117B2 JP 9154855 A JP9154855 A JP 9154855A JP 15485597 A JP15485597 A JP 15485597A JP 2916117 B2 JP2916117 B2 JP 2916117B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、試作して動作試験が可
能なようにほぼ完成されたが全てが正常に動作しない半
導体集積回路(以下ICと呼ぶ)素子を製作後、不良箇
所のデバックや不良解析等の迅速化を実現して設計ミ
ス、プロセスミスを非常に短時間の間に発見できるよう
にしたIC素子における配線形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年ICの高集積化、微細化に伴い、開
発工程においてLSIのチップ内配線の一部を切断した
り、接続したり不良個所のデバックや修正を行うことに
より設計ミス、プロセスミスを発見したり、不良解析を
行ってこれをプロセス条件に戻し、製品歩留まりを向上
させることがますます重要になってきている。このよう
な目的のため従来レーザやイオンビームによりICの配
線を切断する例が報告されている。即ち、第1の従来技
術としてはテクノ、ダイジェストオブクレオ 81 1981
第160頁(Tech. Digest of CLEO’ 81 1981 p
160)「レーザストライプカッティングシステムフォー
アイシーデバッキング(Laser Stripe Cutting Sys
tem for IC debugging)」があり、これにおいては、
レーザにより配線を切断し、不良個所のデバックを行う
例が報告されている。更に第2の従来技術としては、特
願昭58−42126号(特開昭59−168652号
公報)があり、これには、微細な配線に対処できるよう
に、液体金属イオン源からのイオンビームを0.5μm
以下のスポットに集束して配線を切断したり、穴あけを
行い、またイオンビームでこの穴に蒸着して上下の配線
を接続する技術が示されている。 【0003】更に第3の従来技術としては、イクステン
ディッドアブストラクトオブ第17コンファレンスオン
ソリッドステイトデバイシズアンドマティリアル 1985
第193頁(Extended Abstruct of 17th Conf. on So
lid state Devices and Material 1985. p193)「ダ
イレクトライティングオブハイリイコンダクティブモリ
ブデンラインズバイレーザーインデューストケミカルベ
イパーディポジッション(Direct Writing of Highl
y Conductive Mo Line by Laser Induced CV
D)」がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術に
おいては配線の切断の手段のみが示され、配線間の接続
については何ら手段が示されていない。またレーザ加工
法を用いる場合(1)加工過程が熱的なものであり、周
囲への熱伝導があり、また蒸発・噴出などのプロセスを
経ることなどのため、0.5μm以下の微細な加工を行
うことはきわめて困難である。(2)レーザ光はSiO
2,Si34などの絶縁膜に吸収されにくく、このため
下層のAlやpoli Siの配線などに吸収され、こ
れが蒸発・噴出を行う際に、上部の絶縁膜を爆発的に吹
飛ばすことにより絶縁膜の加工が行われる。このため絶
縁膜が2μm以上厚い場合は加工が困難である。また周
辺(周囲、上下層)へのダメージが大きく不良発生の原
因となる。これらの結果から多層配線・微細高集積の配
線の加工は困難である。 【0005】また、第2の従来技術においては(1)’
集束イオンビームによる切断および穴あけ、(2)’集
束イオンビームを用いた上下配線の接続の手段が示され
ている。集束イオンビームによる加工は0.5μm以下
の加工が行えることなどから、第1の従来技術における
問題点をカバーしている。しかしながら(2)’の配線
間の接続手段については、上下の配線の接続の手順が示
されているのみであり、一つの配線から別の場所の配線
へと接続を行う手段に関しては何ら触れられていない。
第3の従来技術においては、Mo(CO)6(モリブデ
ンカルボニル)などの金属の有機化合物のガス中におい
て、紫外のレーザをSiO2をコートしたSi基板上に
照射して、光熱的(photothermal)あるいは光化学的
(photochemical)なレーザ誘起CVDプロセスによ
り、Mo(CO)6を分解し、基板上にMoなどの金属
を堆積させて金属配線を直接に描画形成する方法が示さ
れている。しかしながらこの場合、単に絶縁膜の上にM
oの配線が形成されたのみであり、実際のICにおいて
保護膜や層間絶縁膜などの絶縁膜の下部にある配線同志
を接続する技術については示されていなかった。 【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、試作して動作試験が可能なようにほぼ完成さ
れたが全てが正常に動作しないLSI等の半導体集積回
路(IC)素子を製作後、不良箇所のデバックや不良解
析等の迅速化を実現して設計ミス、プロセスミスを非常
に短時間の間に発見できるようにしたIC素子におけ
線形成装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、多層の配線層を有し、表面に絶縁膜また
は保護膜を被覆して動作試験が可能なようにほぼ完成さ
れたIC素子に対して既存の配線間に付加配線を接続形
成して回路変更するIC素子における配線形成装置であ
って、前記IC素子を内部に設置する反応容器と、該反
応容器内に設置されたIC素子における接続を必要とす
る異なる個所に対して既存の配線の表面を露出させるよ
うにその上の絶縁膜または保護膜に集束イオンビームを
照射して微細な穴を形成する微細な穴形成装置と、該微
細な穴形成装置によって形成された各穴内部および前記
絶縁膜または保護膜上の各穴の間においてCVDガス雰
囲気の状態にして集束レーザビームを照射することによ
って導電性金属を局所的に析出させて前記各既存の配線
間を前記絶縁膜または保護膜上を介して接続する付加配
線を形成する付加配線形成装置とを備えたことを特徴と
する。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】また、本発明は、前記IC素子における配
線形成装置において、前記微細な穴形成装置には、SI
M画像によってIC素子の表面を観察する観察手段を有
することを特徴とする。また、本発明は、前記IC素子
における配線形成装置において、前記付加配線形成装置
には、IC素子の表面を観察する観察手段を有すること
を特徴とする。また、本発明は、多層の配線層を有し、
表面に絶縁膜または保護膜を被覆して動作試験が可能な
ようにほぼ完成されたIC素子に対して既存の配線間に
付加配線を接続形成して回路変更するIC素子における
配線形成装置であって、前記IC素子を内部に設置する
反応容器と、該反応容器内に設置されたIC素子におけ
る接続を必要とする異なる個所に対して既存の配線の表
面を露出させるようにその上の絶縁膜または保護膜に集
束イオンビームを照射して微細な穴を形成し、更に、該
各穴内部および前記絶縁膜または保護膜上の各穴の間に
おいてCVDガス雰囲気の状態にして集束イオンビーム
を照射することによって導電性金属を局所的に析出させ
て前記各既存の配線間を前記絶縁膜または保護膜上を介
して接続する付加配線を形成する微細な穴形成・付加配
線形成装置とを備えたことを特徴とする。 【0012】 【作用】以上説明したように、上記構成により、試作し
て動作試験が可能なようにほぼ完成されたIC素子(I
Cチップ)に対して、回路変更等を迅速に行ってデバッ
クや不良解析等の迅速化を実現して設計ミス、プロセス
ミスを短期間の間に発見することが可能となる。 【0013】 【実施例】図1は本発明によるICへの接続配線形成を
示す図である。図1(a)はICチップを一部切断した
断面をふくむ部分を斜め上方から見た図を示している。
断面において基板4(Siなど)の上に絶縁膜3(Si
2など)があり、その上に配線(Alなど)2a,2
b,2cが形成され、さらに最上部に保護膜(Si
2,Si34など)1が形成されている。今、配線2
aと2cを電気的に接続したい場合、集束イオンビーム
により配線2aおよび2cの上の保護膜1に穴5a,5
cをあけ、配線2aの一部6a、配線2cの一部6cを
それぞれ露出される。その後イオンビーム誘起CVD技
術またはレーザ誘起CVD技術により図1(b)に示す
ように穴5aと穴5cとを結ぶ方向に金属配線7を形成
する。このようにして配線2aと配線2cとが金属配線
7を通じて接続される。図2は本発明による配線接続装
置の一実施例を示すものである。配線接続箇所を有する
ICチップ18が取り付けられた反応容器16は、バル
ブ21を介して修正物質(Al(CH33、Al(C2
53、Al(C493、Cd(CH32、Cd(C2
52、Mo(CO)6等の有機金属化合物)が納めら
れた修正物質容器19とバルブ25を介して真空ポンプ
26と、そして、バルブ29を介して不活性ガスボンベ
28と配管により接続されている。 【0014】レーザ発振器8aで発振されたレーザ光
は、シャッタ30aを介してダイクロイックミラー9a
で反射され、対物レンズ2で集光されて、反応容器16
に設けた窓15を通ってLSIアルミ配線修正箇所に照
射できるようになっており、照射光学系14、ハーフミ
ラー10、レーザ光カットフィルタ11、プリズム1
2、接眼レンズ13を介して修正箇所を観察しながら行
えるように構成されている。 【0015】反応容器16には、この他のバルブ22を
介して予備ガスボンベ20が接続されている。ICチッ
プはXYステージ17の上にのせられた載物台24の上
に取り付けられている。ゲートバルブ25を介して反応
容器16の隣にインビーム加工用真空容器39が取り付
けられており、その上部にはイオンビーム鏡筒用真空容
器26が取り付けられている。真空容器39の中にはX
Yステージ40があり、ステージ17とステージ40が
ゲートバルブ25の近くに移動したときゲートバルブが
開けられた状態において、図示していないがステージ1
7および20に設置されたチャック機構によってステー
ジ17と40の間で載物台24の受け渡しが可能なよう
になっている。したがってこの受け渡しとその後のステ
ージお移動により載物台24およびその上に取り付けら
れたICチップ18はXYステージ40の上24a、1
8aの位置に来ることができる。この位置において上部
のイオンビーム鏡筒26中の高輝度イオン源(例えばG
a等の液体金属イオン源)27からその下部に設置され
た引出電極30により引出されたイオンビーム40が静
電レンズ31、ブランキング電極32、デフレクタ電極
33等を通り集束偏向させて、試料18aに照射される
ようになっている。また真空容器39には2次電子ディ
テクター34が設置されており、偏向電極用電源37の
偏向用信号に同期させて試料からの2次電子信号を増幅
してモニタ38上に試料の走査イオン顕微鏡像を映し出
し、これにより試料の拡大像を得て試料の検出、位置合
わせができるようになっている。真空容器にはバルブ3
5を介して真空ポンプ36が接続されており排気を行
う。真空容器16、39には試料を出し入れするための
予備排気室43が設けられている。 【0016】すなわちゲートバルブ41を開いた時、ス
テージ40の上の載物台24aはその上のIC181a
と共に移動ステージ42の上の24b,18bの位置に
移動可能である。そしてバルブ45、排気ポンプ46に
より予備排気管は排気される。フタ44を44aの位置
に開くことにより、試料の交換ができる。 【0017】以下この装置の動作法を説明する。フタ4
4を開き、ICチップ18bをステージ42の上の載物
台24bの上に設置する。フタ44を閉じバルブ45を
開き排気ポンプ46により試料交換室43を真空に排気
する。その後ゲートバルブ41を開き、載物台を24b
の位置に移送する。ゲートバルブ41を閉じて後、十分
排気をしてから、ステージ40を移動しながらイオンビ
ームを集束してモニタ38上で走査イオン像を観察し、
ICチップ上の接続すべき箇所を検出する。その後図1
に示したようにイオンビームを接続すべき箇所にのみ照
射して絶縁膜の加工を行う。次にゲートバルブ25を開
き、載物台を24の位置へ移送する。 【0018】X−Yテーブル17によりレーザ光の照射
位置にLSIチップを移動させ、配線修正箇所の位置合
わせを行う。しかる後に、バルブ21およびバルブ29
を開け、前記修正物質と不活性ガスを適当な混合比にな
るように流量計(図示せず)を見ながら調整し、全圧力
が数+〜数百Torrになる様、バルブ25を調整す
る。この後、シャッタ30aを開き、配線修正箇所にレ
ーザ光を照射し、一定時間後シャッタ30aを閉じる。
このレーザ照射により、レーザ照射部近傍の有機金属ガ
スは分解され、Mo等の金属薄膜が析出して配線修正が
行われる。必要に応じてLSIチップ内の全てのアルミ
配線修正箇所を修正する。次に、バルブ25を開け、反
応容器16内を十分排気してから試料をチャンバ39
に、更に予備排気室43へと移し、外部へ取り出す。本
実施例のようにレーザ誘起CVD用のチャンバとイオン
ビーム加工用チャンバが一体となっているので、イオン
ビーム加工後一旦大気へ取り出したときに配線の露出部
が汚れ、または酸化することなく、その上にレーザCV
Dによる配線を形成することができるため、ICの配線
とCVDによる配線の接合性がよく、導電性が良好とな
るという特徴を有する。 【0019】図3は反応容器とイオンビーム加工用真空
容器との間のゲートバルブを取り除き、一体としたもの
であって、二つの容器の間の移動にともなう排気操作と
ゲートバルブの開閉が不要となり、操作性が向上してい
る。一方、イオンビームの容器の方に反応ガスが入って
くるため、イオンビーム鏡筒の汚れを防ぐために、反応
ガスは局所的にノズル51、52により、試料近傍へ吹
付けるようにし、またイオンビーム鏡筒と試料室の間に
イオンビームが通る細いオリフィス(開孔)50を設
け、さらにイオンビーム鏡筒側にも排気系53、54を
設けるなどの対策がほどこされている。 【0020】図4は本発明の別の実施例の装置の説明図
である。この場合はレーザ発振器8a,8bが2つ設け
られているのが特徴である。9aはハーフミラー、9b
はダイクロイックミラーである。一例として、図1の発
明で述べたような金属配線を形成した後、この金属膜が
露出したままでは、特性、信頼性上問題が多いため、こ
の上に保護膜をコートする必要がある。そこでArレー
ザの第2高調波を発生する8aの他にArレーザの第3
高調波8bを設けて補助ガスボンベ20,20aに充た
されたSi26(ジシラン)およびN2O(笑気)ガス
を導入し、これを集光して形成された配線上にSiO2
を形成する。図では二つのレーザ発振器を示している
が、この場合はArレーザ1台を切換えミラーで切換
え、第2高調波発生用結晶、第3高調波発生用結晶に導
いてもよい。図4のこの他の例としては、レーザ8bと
して加工用の大出力レーザを用意し、イオンビームによ
りあけた穴において上下配線を接続するのに、加工用レ
ーザ8bにより下層配線を加工してその一部を噴出さ
せ、上下を接続することができる。 【0021】図5(a)においてAl配線62が下方に
存在する場合、上部に保護膜60、絶縁膜61など厚い
絶縁膜が存在する場合がある。このような場合、イオン
ビームにより同図(a)のような垂直に近い断面形状の
穴あけを行うとアスペクト比が高いため、レーザビーム
またはイオンビーム63による照射により接続端部形成
する場合、図5(b)のように段切れをおこす可能性が
大きい。これはレーザビームまたはイオンビームが垂直
穴の奥に届きにくいこと、上部に成膜するとこれに防げ
られて中へ届くことが困難になること、穴の内部へ金属
有機物ガスが入りにくいことなどの理由による。そこで
イオンビーム加工を行う場合、ビームの走査幅を変化さ
せつつ加工を行うことにより、図5(c)に示すごと
く、上部が広く、下部に狭い傾斜断面を有するように加
工できる。このように上面に露出する構造であるから、
レーザビームまたはイオンビーム67を照射した際、金
属膜69は穴の内面に断切れを生じることなく広く形成
できる。更に保護膜60および絶縁膜61への微細穴加
工として図5(a)および(c)に示す如く、配線62
の表面を僅かに堀込むまで加工することによって配線6
2の表面に絶縁膜が残ることが完全に防止することがで
きる。更に図5(e)に示すように配線62の表面を僅
か堀込むまで加工された微細な穴内および保護膜60上
に、レーザビームまたはイオンビーム70を照射して金
属化合物ガスから金属を析出して配線71を形成する。
これにより配線62と配線71とが高信頼度で、且つ確
実に電気的に接続することができる。 【0022】またこの上に図4によって説明したように
SiO2などの絶縁膜72を保護膜として形成したもの
を図5(f)に示す。 【0023】図6は本発明による金属配線形成の別の実
施例である。この実施例は、上層Al80と下層Al8
1からなる2層配線構造になっていて、下層Al81の
みから別の場所にある配線へと接続配線を形成したい場
合を示す。この場合、前記したような方法(図6(a)
に示す方法)では、配線82が下層Al81にも上層A
l80にも接続されてしまう。そこでイオンビームによ
り図6(b)に示すように上層Al80まで穴あけを行
った後、図6(c)に示すように前記したように更に層
間絶縁膜84に加工し、下層Al81を露出させる。こ
の後、レーザまたはイオンビーム誘起CVDにより配線
85をして下層Al81と他の配線との接続を行う。 【0024】図7、図8は本発明の別の実施例で、同一
箇所において上下の配線を接続することを目的としてい
る。図7においては、図4に示したように加工用のレー
ザを備え、イオンビームを図7(a)のように下層配線
81が露出するまで加工し、加工用レーザにより下層配
線Al81を加工し、Alが溶融飛散して上部の配線A
l80と接続するようにする。図7(c)はその後、レ
ーザまたはイオンビーム誘起CVD法でSiO2まどの
保護膜86を形成したものである。図8においては上下
の配線を接続する場合、集束イオンビーム加工における
再付着現象を用いている。これはジャーナル・バキュー
ム・ソサイアテイ・テクノロジーB3(1)1月/2月
1985 第71頁〜第74頁(J. Vac. Sci.Tech
nol. B3(1)Jan/Feb 1985 p71〜74)「キャラ
クタリスティックオブシリコンレムーバルバイファイン
フォーカスガリュームイオンビーム(Characteristics
of silicon removal by fine focussed gallium ion b
eam)」に見られるものであって、イオンビームにより
材料を加工する場合、繰り返し走査加工の条件により加
工結果が異なり(i)高速で繰返し加工を行えば周囲へ
の再付着は少ないが(ii)低速走査で繰返し数を少なく
すると側面へ著しい再付着が行われることを利用するも
のである。 【0025】すなわち、図8において、(a)図に示す
ように下層配線81の上部まで集束イオンビームにより
上記(i)の条件にて加工した後、上記(ii)の条件に
て下層Al81を矢印方向に加工すれば(b)図のよう
に紙面に低速で垂直に走査しつつそのビームを矢印方向
に移動すればAlが再付着して87のような再付着して
87のような再付着領域を生成する。また(d)図のよ
うに紙面に垂直低速で走査しつつそのビームを二つの
矢印のように加工穴の両端から中央へ移動すれば両側に
再付着素層89が形成される。いずれも上層と下層との
配線80、81間の接続が可能となる。その後(c)、
(e)に示すようにレーザまたはイオンビーム誘起CV
D法によりSiO2などの保護膜88、89を上部へ形
成する。 【0026】上記の他、同一箇所において、上下配線を
接続する場合、集束イオンビームにより、上部配線80
および保護膜84に穴あけを行い、その後レーザまたは
イオンビーム誘起CVD法により加工穴に金属を析出さ
せて上下の接続ができることは本発明の前記したところ
により明らかである。これまでの記述においては、レー
ザまたはイオンビーム誘起CVD法の成膜材料として金
属化合物をとっているが、導電性材料膜を形成するもの
なら使用できる。またCVDをひきおこすエネルギービ
ームとしてレーザまたはイオンビームの他の電子ビーム
等のエネルギービームも可能である。穴あけ加工の手段
として集束イオンビームを用いているがサブミクロン加
工が可能な他のエネルギービームを用いることもでき
る。 【0027】図9は本発明による配線接続装置の他の一
実施例を示すものである。配線接続箇所を有するICチ
ップ18aが取り付けられた反応容器39aは、バルブ
21を介して修正物質(Al(CH33、Al(C
253、Al(C493、Cd(CH32、Cd(C
252、Mo(CO)6等の有機金属化合物)が納めら
れた修正物質容器19と、バルブ35を介して真空ポン
プ36と、そして、バルブ29を介して不活性ガスボン
ベ28と配管により接続されている。反応容器39aに
は、この他バルブ22を介して予備ガスボンベ20が接
続されている。ICチップ18aはX−Yステージ40
の上にのせられた載物台24aの上に取り付けられてい
る。容器39aの上部にはイオンビーム鏡筒用真空容器
26が取り付けられている。そして上部のイオンビーム
鏡筒26中の高輝度イオン源(例えばGa等の液体金属
イオン源)27からその下部に設置された引出し電極3
0により引出されたイオンビーム40が、静電レンズ3
1、ブランキング電極32、デフレクター電極33等を
通り集束偏向されて、試料18aに照射されるようにな
っている。また真空容器39aには2次電子ディテクタ
ー34および2次イオン質量分析管34aが設置されて
おり、偏向電極用電源37の偏向用信号に同期させて試
料18aからの2次電子信号あるいは2次イオン電流を
増幅してモニタ38上に試料の走査イオン顕微鏡像を映
し出し、これにより試料18aの拡大像を得て試料の検
出、位置合わせができるようになっている。真空容器に
は、バルブ35を介して真空ポンプ36が接続されてお
り、排気を行う。真空容器39aには、試料を出し入れ
するための予備排気室43が設けられている。すなわち
ゲートバルブ41を開いた時、ステージ40の上の載物
台24aはその上のIC18aとともに移動ステージ4
2の上の24b,18bの位置に移動可能である。そし
てバルブ45、排気ポンプ46により予備排気室は排気
される。フタ44を44aの位置に開くことにより、試
料の交換ができる。 【0028】以下この装置の動作を説明する。フタ
(蓋)44を開きICチップ18bをステージ42の上
の載物台24bの上に設置する。フタ44を閉じ、バル
ブ45を開き、排気ポンプ46により試料交換室43を
真空に排気する。その後ゲートバルブ41を開き、載物
台を24bの位置に移送する。ゲートバルブ41を閉じ
て後、十分に排気をしてからステージ40を移動しなが
らイオンビームを集束してモニタ上で走査イオン像を観
察し、ICチップ上の接続すべき箇所を検出する。その
後、図1に示したようにイオンビームを接続すべき箇所
にのみ照射して絶縁膜加工を行う。しかる後に、バルブ
21およびバルブ29を開け、前記修正物質と不活性ガ
スを適当な混合比になるように流量計(図示せず)を見
ながら調整し、全圧力が数+〜数百Torrになる様、
バルブ35を調整する。この後、配線修正箇所にイオン
ビームを照射する。この照射により、照射部近傍の有機
金属ガスは分解され、Mo等の金属薄膜が析出して配線
修正が行われる。必要に応じてLSIチップ内の全ての
アルミ配線修正箇所を修正する。次に、バルブ35を開
け、反応容器39a内を十分排気してから試料を予備排
気室43へと移し、外部へ取り出す。 【0029】図10は他の形の装置の実施例を示す。イ
オンビーム鏡筒の汚れを防ぐために、反応ガスは局所的
にノズル51、52により、試料近辺へ吹き付けるよう
にし、またイオンビーム鏡筒26と試料室の間にイオン
ビームが通る細いオリフィス(開孔)50を設け、さら
にイオンビーム鏡筒側にも排気系53、54を設けるな
どの対策がほどこされている。図10の装置の使用法の
一例として、図1の説明で述べたような金属配線を形成
した後のこの金属膜が露出したままでは、特性上、信頼
性上、問題が多いため、この上に保護膜をコートする必
要がある。このため補助ガスボンベ20、20aに入れ
たSiH6(ジシラン)ガスとN2O(笑気)ガスを容器
へ導入し、ノズルよりICに吹き付け、先に集束イオン
ビームを照射して形成した配線の上に、更に集束イオン
ビームを照射してイオンビーム誘起CVD及び酸化のプ
ロセスによってSiO2の保護膜を形成する。前記実施
例ではレーザ照射の場合について説明したが、このよう
イオンビーム照射に換えることもできることは明らか
である。 【0030】 【発明の効果】本発明によれば、LSI等のIC素子に
おいて、試作して動作試験が可能なようにほぼ完成され
たIC素子(ICチップ)に対して、回路変更等を迅速
に行ってデバックや不良解析等の迅速化を実現して設計
ミス、プロセスミスを短期間の間に発見し、これをなお
すことによって、短期間の間に新しいIC素子を開発す
ることが可能となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るICの配線間の接続法を説明する
ための図である。 【図2】本発明によるICの配線接続装置を示す図であ
る。 【図3】本発明によるICの配線接続装置を示す図であ
る。 【図4】本発明によるICの配線接続装置を示す図であ
る。 【図5】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図6】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図7】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図8】本発明による配線形成および上下配線の接続を
行う方法を示したICの断面を示す図である。 【図9】図2乃至図4に示す本発明によるICの配線接
続装置の他の実施例を示した図である。 【図10】図2乃至図4に示す本発明によるICの配線
接続装置の他の実施例を示した図である。 【符号の説明】 1,60…保護膜、2a〜2e,62,80,84…配
線 3,61,84…絶縁膜、4…基板 6,71,83,87,89…配線、8a,8b…レー
ザ発振器 16…反応容器、17,40…XYステージ、19…修
正物質容器 27…イオン源、28…不活性ガスボンベ、31…静電
レンズ 39…イオンビーム加工用真空容器、72,85,8
8,90…保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋瀬 朗 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 原市 聡 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 高橋 貴彦 東京都青梅市今井2326番地株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 斎藤 啓谷 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−168652(JP,A) 特開 昭60−245227(JP,A) 米国特許4259367(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.多層の配線層を有し、表面に絶縁膜または保護膜を
    被覆して動作試験が可能なようにほぼ完成されたIC素
    子に対して既存の配線間に付加配線を接続形成して回路
    変更するIC素子における配線形成装置であって、 前記IC素子を内部に設置する反応容器と、 該反応容器内に設置されたIC素子における接続を必要
    とする異なる個所に対して既存の配線の表面を露出させ
    るようにその上の絶縁膜または保護膜に集束イオンビー
    ムを照射して微細な穴を形成する微細な穴形成装置と、 該微細な穴形成装置によって形成された各穴内部および
    前記絶縁膜または保護膜上の各穴の間においてCVDガ
    ス雰囲気の状態にして集束レーザビームを照射すること
    によって導電性金属を局所的に析出させて前記各既存の
    配線間を前記絶縁膜または保護膜上を介して接続する付
    加配線を形成する付加配線形成装置とを備えたことを特
    徴とするIC素子における配線形成装置。 2.前記微細な穴形成装置には、SIM画像によってI
    C素子の表面を観察する観察手段を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のIC素子における配
    形成装置。 3.前記付加配線形成装置には、IC素子の表面を観察
    する観察手段を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のIC素子における配線形成装置。多層の配線層を有し、表面に絶縁膜または保護膜を
    被覆して動作試験が可能なようにほぼ完成されたIC素
    子に対して既存の配線間に付加配線を接続形成して回路
    変更するIC素子における配線形成装置であって前記IC素子を内部に設置する反応容器と該反応容器内に設置されたIC素子における接続を必要
    とする異なる個所に対して既存の配線の表面を露出させ
    るようにその上の絶縁膜または保護膜に集束イオンビー
    ムを照射して微細な穴を形成し、更に、該各穴内部およ
    び前記絶縁膜または保護膜上の各穴の間においてCVD
    ガス雰囲気の状態にして集束イオンビームを照射するこ
    とによって導電性金属を局所的に析出させて前記各既存
    の配線間を前記絶縁膜または保護膜上を介して接続する
    付加配線を形成する微細な穴形成・付加配線形成装置と
    を備えたことを特徴とするIC素子における配線形成装
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