JP2962467B2 - タイミング抽出方法 - Google Patents

タイミング抽出方法

Info

Publication number
JP2962467B2
JP2962467B2 JP9054425A JP5442597A JP2962467B2 JP 2962467 B2 JP2962467 B2 JP 2962467B2 JP 9054425 A JP9054425 A JP 9054425A JP 5442597 A JP5442597 A JP 5442597A JP 2962467 B2 JP2962467 B2 JP 2962467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
level
timing
clock
enable signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9054425A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09233062A (ja
Inventor
徹 加沢
宜則 宮本
俊郎 鈴木
繁男 西田
一郎 間瀬
隆士 森田
聡一 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9054425A priority Critical patent/JP2962467B2/ja
Publication of JPH09233062A publication Critical patent/JPH09233062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2962467B2 publication Critical patent/JP2962467B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル通信シス
テムに関し、特に電話線を伝送媒体として、交換機と端
末の間で数メガビット・パー・セカンド以上の高速伝送
を行うのに適した通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル通信システムでは、受信波形
をある基準クロックに同期して識別することにより受信
データを得ている。このためには、受信波形から基準ク
ロックを生成する技術、即ちタイミング信号の抽出方式
が重要となる。電話線を用いた数メガビット・パー・セ
カンド以上の高速ディジタル伝送システムにおいては、
電話線での信号損失が増え、またクロストーク雑音も増
加するため、周波数帯域の狭い多値伝送符号を用いるこ
とが望ましい。このような条件下でのタイミング抽出と
しては、従来、例えばLCタンク回路を用いる方法が知
られている。例えば、パーシャルレスポンス・クラス4
符号(以後、単にPR4符号と略す)で、必要なクロッ
クを抽出するためには、受信信号を4乗してLCタンク
回路に入力する。
【0003】一方、低速のディジタル伝送においては、
A/D変換器で受信波形をディジタルデータ化し、相関
演算を施してを抽出する方法が知られている。
【0004】また、高速伝送に適用可能で、比較的簡単
なハードウェアで実現できる方法として、ゼロクロス検
出法が知られている。例えば、アイ・イー・イー・イ
ー,エヌ・ティー・シー1980 65.4(IEEE NTC
1980,65. 4)には、しきい値が0ボルトの識別器でゼ
ロクロス点のタイミングを検出し、この信号をフェーズ
・ロックト・ループ(PLLと略す)の入力としてタイ
ミングロックを抽出する方法が開示されている。この方
法は2値符号のデータ伝送に広く適用されている。
【0005】また、3値AMI符号に適用するために全
波整流を行ってからPLLを用いる方法も提案されてい
る。この方法は電子情報通信学会通信方式研究会報告C
S81−187に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
LCタンク回路を用いる方法は、L,即ちコイルを用い
ているため集積回路化が難しく、またLC素子の値のば
らつきが特性に影響するため、人手による調整が必要と
なる。特にPR4の場合は、4乗回路が必要であり、実
現回路が複雑となる欠点がある。
【0007】また、A/D変換器を用い相関演算を施す
方法は、メガビット・パー・セカンド程度の伝送速度に
適用できるほどの高速のA/D変換器が得られていな
い。
【0008】さらに、ゼロクロス検出法は、多値伝送符
号に適用できないという問題がある。多値伝送符号を用
いた時の受信波形の1例を、2値符号の場合と合わせて
図22に示す。2値信号301のゼロクロス点305に
必ずクロック302の立下りを同軸させれば、クロック
302の立上りが正しい識別点となる。ところが、多値
符号の1例である3値符号の受信波形303のゼロクロ
ス点306a,306bにクロックを同期させようとす
ると、立下りがゼロクロス306aに同期したクロック
304aと、ゼロクロス306bに同期したクロック3
04bの2種類が生じ、実際にはゼロクロス点306a
と306bとの出現確率に応じて、クロック304aま
たは304b、あるいはその中間の位相のクロックが偶
然に出力されてしまい、データの識別が正しく行えない
という問題がある。一般にN値符号を用いると、N−1
種類の位相の異なるクロックが生ずる可能性がある。従
来のゼロクロス検出法では、この時安定したクロックを
出力することができない。
【0009】さらに、全波整流回路とPLLを用いる方
法は原理的には多値符号に適用できるが、全波整流とい
う非線形処理での精度劣化があり、実用上十分な精度が
実現できないことが多い。
【0010】本発明の目的は、多値伝送符号を適用した
時に正しいクロックが抽出でき、且つ、数メガビット・
パー・セカンド以上の高速伝送にも適用でき、実現回路
のLSI化に適したタイミング抽出方式を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、大きく分けて2つの方法がある。1つの方法は、ま
ずN−1種類のゼロクロスタイミングから、識別点に一
致したゼロクロスタイミングのみを弁別し、次にそのタ
イミング情報をPLLに入力してボーレートクロックを
得る方法である。もう1つの方法は、まずN−1種類の
ゼロクロスタイミングすべてに対してPLLを用いてボ
ーレートのN−1倍クロックで同期をとり、次にこのク
ロックを分周して得られるN−1種類の互いに位相の異
なるボーレートクロックから1つのクロックを弁別する
方法である。この時、弁別のために符号特有の性質を反
映した特定のビット列やフレーム同期パターン,トレー
ニングパターン等が用いられる。
【0012】前者の方法における弁別にはたとえば次の
方法が適用できる。第1に、符号特有の性質を反映した
特定のビット列を受信した時のみ、ゼロクロス検出器の
出力をPLLに送る方法がある。第2に、信号の傾き大
きい時のゼロクロスタイミングを選ぶ方法がある。信号
の傾きは、例えば微分器を利用して検出できる。第3に
全てのゼロクロスタイミング情報をPLLに送り、後で
余計なゼロクロスタイミング情報を引き去る方法があ
る。
【0013】上述した方法のうち、まず1種類のゼロク
ロスタイミングを弁別してからPLLでボーレートクロ
ックを生成する方法について述べる。
【0014】上記第1の弁別方法では、特定のパターン
によって、希望のゼロクロスタイミングのみを弁別す
る。例えばPR4符号のような相関性のある符号では、
過去に受信した識別パターンから、次のタイムスロット
にゼロクロス点が現れるかどうかを判定できる場合があ
る。一方、ゼロクロス点は、識別点と一致するか、2つ
の識別点の中央にあるかのいずれかであるから、特定パ
ターンを受信してから半タイムスロット程度の期間だ
け、ゼロクロス・タイミングを検出するようにすれば、
識別点の中央にあるゼロクロス・タイミングのみを検出
できる。
【0015】上記第2の弁別方法では、波形の傾きによ
ってゼロクロス点を分類,弁別する。傾き、即ち変化率
は、微分器を通すことにより知ることができる。多値符
号は、一般的に、正のピークから負のピークまで変化す
るとき、傾きが最も大きい。また、この時生ずるゼロク
ロス点は、丁度識別点の中央に位置するため、第1の方
法で述べた理由により都合が良い。そこで、微分器の出
力電圧をモニタし、或るレベルを越えた時のみゼロクロ
ス検出を行えば、識別点の中央のゼロクロス・タイミン
グのみを弁別できる。
【0016】第3の弁別方法では、後で余計なゼロクロ
ス点の情報を引き去る。クロック生成にPLLを用いた
場合、先ず位相比較器によりゼロクロス・タイミングと
VCXOの出力クロックの位相と比較し、その位相差を
ループフィルタで蓄積,平滑した後、VCXOの出力ク
ロックを制御する。すなわち、ゼロクロスタイミングが
入力してからVCXO出力クロックが制御されるまでの
間に、或る程度のタイムラグがある。そこで、例えば、
全てのゼロクロス・タイミングから得られた位相差を先
ずループフィルタに入力しておき、上記タイムラグ以内
に識別点の中央以外でのゼロクロスタイミングによる位
相差を引き去る。このようにすれば、最初から希望のゼ
ロクロスタイミングだけを入力するのと同じ効果が得ら
れる。
【0017】次に、ボーレートのN−1倍クロックを用
いてすべてのゼロクロス点に同期し、続いて1つのボー
レートクロックを弁別する方法について述べる。
【0018】この時、符号の特有の性質を反映した特定
のビット列が用いられる。ゼロクロスタイミングの弁別
に際し、隣接する2つの識別点の丁度中央にあるゼロク
ロスタイミングを弁別する時、ボーレート・クロックの
立下りで上記タイミングに同期させれば、クロックの立
上りが識別点と一致するので都合が良い。このようなゼ
ロクロス点は、例えば信号が「1」から「−1」へ変わ
る途中で現れる。換言すれば、2つの隣接する識別点で
の値をモニタし、絶対値が同じで符号が逆のパターンが
検出されれば、希望のゼロクロス点が発生している。
【0019】そこで、ゼロクロス点の発生と2点の識別
値とをモニタしながら、ボーレートクロックを順番に切
換え、ゼロクロス点が発生した時に上記パターンが検出
できれば、その時のクロックは正しいと判定できる。
【0020】また、符号の相関性より発生し得ないパタ
ーンが検出されれば、その時のボーレートクロックは誤
りと判定できる。例えば、PR4符号では、「1,1,
1」や「−1,−1,−1」、あるいは「1,−1,
1」、「−1,1,−1」等のパターンは発生しない。
或るボーレートクロックによって識別された値から上記
のような符号側バイオレーションパターンが検出されれ
ば、そのボーレートクロックは誤りである。
【0021】さらに、弁別にフレーム同期パターンを利
用することもできる。この場合は、誤ったタイミングで
データを識別した場合、異なるフレーム同期パターンが
検出されるはずである。従って、フレーム同期パターン
は、同じ値が連続しないパターンが望ましい。同じ値が
連続すると、識別タイミングがずれても識別値が変化せ
ず、誤りを検出できないことがある。特に「1,−1」
または「−1,1」を含むフレーム同期パターンを用い
ると、正しい位相のクロックでは「1,1」が識別され
るのに対して、半相ずれたクロックで識別すると必ず0
が現れるのでクロックの正誤の判定が容易である。この
ようにして、或るボーレートクロックが弁別された時、
そのクロックが正しいか誤りかを検出できる。弁別の候
補のクロックはN−1個であるから、順番にクロックを
切り換えながら識別器を動作させ、誤りが検出されなけ
れば切換えるのをやめるようにする。また、N−1個の
判定回路をそれぞれN−1個のクロックで動作させて、
正しい識別が行われたクロックを選択すれば、上記切換
の手間は不要である。さらに、判定回路および識別器を
N−1倍クロックで動作させ、正しい識別が行われるク
ロック位相を正しいクロック位相とみなして、ボーレー
トクロックが立上るようにしても良い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。
【0023】図1は本発明のタイミング抽出部の一実施
例を示す概略図である。タイミング抽出部01は、ゼロ
クロス検出部2,PLL3,分周器4,弁別部5から構
成される。02は識別器である。ゼロクロス検出部2に
よりN値信号よりN−1種類のゼロクロスタイミングが
検出される。PLL3はボーレートのN−1倍のクロッ
クを生成し、すべてのゼロクロス点に同期する。分周器
4はN−1倍クロックから互いに位相の異なるN−1個
のボーレートクロックを生成する。弁別部5は識別器0
2の出力データを用いて、ボーレートクロックを1つ選
択する。
【0024】図2は本発明のタイミング抽出部の他の実
施例を示す概略図である。タイミング抽出部01はゼロ
クロス検出部2,弁別部05,PLL3より構成され
る。02は識別器である。ゼロクロス検出部2はN値符
号からN−1種類のゼロクロスタイミングを検出する。
弁別部05はN値信号を用いてN−1種類をゼロクロス
タイミングから1種類のボーレート周期を単位として現
れるゼロクロスタイミングのみを弁別する。この弁別は
識別器2の出力データを用いて行なうことも可能であ
る。PLL3は弁別部05の出力であるゼロクロスタイ
ミングに同期してボーレートクロックを出力する。
【0025】図21は図1で述べた実施例の一変形例で
ある。タイミング抽出部01は、しきい値発生回路0
3,交叉タイミング検出部04、弁別回路05、クロッ
ク生成回路06から構成される。02は識別器である。
しきい値発生回路03は、交叉タイミング検出部04に
しきい値電圧を供給し、受信信号としきい値レベルが交
叉するタイミングを検出する。尚、0ボルトを中心に正
負に振れる平衡符号を用いる場合は、しきい値電圧を0
ボルトにとるのが最も有効である。このようにして、N
値信号に対してN−1種類の交叉タイミングを検出で
き、弁別回路05により1種類の交叉タイミングのみを
抽出できる。この弁別は識別器02の出力を用いて行わ
れる。クロック生成回路06は、上記一種類の交叉タイ
ミングに同期したボーレートクロックを生成する。
【0026】図23は図2で説明した弁別部05の一実
施例を示すものである。弁別部05は全波整流器03
0,ゼロクロス検出部031,イネーブル生成部03
2,スイッチ033より構成される。全波整流器030
によって整流された信号には識別点と一致するゼロクロ
ス点がなくなり、ゼロクロス点は識別点と識別点の中央
付近に集まってくる。このゼロクロス点をゼロクロス検
出器031で検出し、最初にとられたゼロクロスタイミ
ングをトリガにしてイネーブル信号を生成する。この処
理はイネーブル生成部032で行われる。余分なゼロク
ロス点を検出しないためには、イネーブル信号の幅はタ
イムスロット幅に比べて十分狭くすることが望ましい。
イネーブル信号によりスイッチ033が開閉され、隣接
する識別点のちょうど中央にあるゼロクロス点だけが弁
別される。PLL3はゼロクロス点に同期してボーレー
トクロックを生成する。このクロックの立下りはちょう
ど識別点に一致する。
【0027】また、図24は図2で説明した弁別部05
の別の実施例である。弁別部05はスイッチ040遅延
041、セレクタ042、インバータ043、フレーム
同期回路044から構成される。スイッチ040が、ボ
ーレート周期でゼロクロスタイミングを弁別するための
スイッチである。スイッチ040の制御は以下の手順で
行われる。PLL3はボーレートクロックを生成する
が、このクロックは立上りまた立下りが識別点に同期し
ている。インバータ043を用いて、互いに逆相の2つ
のボーレートクロックが生成される。識別器02および
フレーム同期回路044を用いて、セレクタ042は1
つのボーレートクロックを選択する。このクロックに適
切な遅延041をかけて、スイッチ040を制御する。
これにより、識別点に一致しないゼロクロスタイミング
のみを除くことができる。また、セレクタ042の制御
はフレーム同期回路044の代わりに、符号側バイオレ
ーション検出器やトレーニングパターン照号器を適用す
ることもできる。
【0028】図3は、上記タイミング抽出部01がLS
Iに内蔵される場合の1実施例を示す。送信フィルタ0
13,符号化器014,スクランプラ015により送信
回路016が構成される。送信データは、スクランブラ
015により、スクランブルされたバイナリーデータと
なり、符号化器014により伝送符号化されて、送信フ
ィルタ013を介して出力される。スクランブラ015
は、タイミング抽出の難しい特定パターンが連続して送
信されないようにするために必要である。この時、符号
化器014、およびスクランブラ015は、送信クロッ
クに従って動作する。送信信号は、送信トランス018
a、電話線019aを介して送信される。
【0029】一方、タイミング抽出部01,識別器0
2,等化器09,復号器010,デスクランブラ011
により受信回路012が構成される。電話線019b,
受信トランス018bを介して受信された信号は、等化
器09により電話線019bで生じたロスを補償され、
識別器02でディジタルデータに変換された後、復号器
010でバイナリーデータに変換され、更に、デスクラ
ンブラ011により、スクランブラ015によってかけ
られたスクランブルが解かれる。01は、識別器02,
復号器010,デスクランブラ011を復号するための
クロックを生成するタイミング抽出回路01である。上
記送信回路016と受信回路012は、同一の半導体基
板上に伝送回路LSI017として形成できる。
【0030】図4は、上記伝送回路LSI017を適用
した通信システムの1実施例を示す。020は通信に必
要な各種の処理を行うプロトコル処理部であり、伝送回
路LSI017と共に通信インタフェース021を構成
する。通信インターフェース021は、データ端末02
2aおよび電話機022bとの間で信号を送受信する。
上記データ端末022a,電話機022bおよび通信イ
ンタフェース021から成る端末023と、交換機02
7とは、電話線019を介して通信を行う。交換機02
7も内部に伝送回路LSI017を備えており、これに
より交換回路026との間での信号を送受信する。
【0031】次に、図1で説明した実施例でのタイミン
グ抽出部01の構成について具体的に説明する。まず、
第1の実施例を図5および図6により説明する。
【0032】図5は、4MbpsのPR4符号を適用す
る場合の受信回路の1実施例を示すブロック図である。
本受信回路は、等化器09,ゼロクロス検出器2,弁別
回路05,クロック生成回路06、および識別器02に
より構成される。弁別回路05は、PLL3と、パター
ン選択回路8と、アップダウンカウンタ9より構成され
る。さらにPLL3は、位相比較器10と、ループフィ
ルタ11と、8MHzを中心周波数に持つVCXO12
とから構成され、クロック生成回路06は分周器4と、
NOTゲート5と、スイッチ6より構成される。
【0033】図6は、本実施例の動作を表すタイミング
チャートである。100は等化器1の出力波形、101
はゼロクロス検出器2の出力、102はVCXO12か
ら出力される8MHzのクロック、103はクロック1
02を分周して得られる4MHzのクロック、104は
クロック103でのパターンチェック信号、105はク
ロック103による識別器、106はクロックが103
の時のエラー信号、107はクロックが103の時のノ
ンエラー信号である。また、108は、クロック102
を分周して得られる4MHzのクロックであり、103
とは逆の位相をもつ。109はクロック108でのパタ
ーンチェック信号、110はクロック108による識別
値、111はクロックが108の時のエラー信号、11
2はクロックが108の時のノンエラー信号である。1
13はタイミング、114は識別点のタイミングを示
す。
【0034】等化器09の出力波形100は、ゼロクロ
ス検出器2に入力され、これによりゼロクロスタイミン
グ101が抽出される。この時、ゼロクロス検出器2に
数百mVの不感帯を設けておけば、「0」レベルが連続
して入力された時、雑音によるゼロクロスタイミングの
誤検出を防ぐことができる。この後、ゼロクロスタイミ
ング101は、位相比較器10とループフィルタ11と
を経て、VCXO12に入力される。3値符号であるP
R4符号では、1タイムスロット当り、3−1=2個の
ゼロクロス点が得られる。そこで、VCXOは、出力周
波数が4MHz×2=8MHzを中心にしてあまり大き
く変わらないように設計する。これにより、ゼロクロス
タイミング101が周期的でなくとも安定した周波数の
クロック102を出力できる。
【0035】PLL3から出力されたクロック102
は、分周器4によって4MHzのクロック103に変換
される。また、NOTゲート5により逆相のクロック1
08が生成される。スイッチ6は、上述したクロック1
03と108のいずれかを選択して識別器02に入力す
る。この選択は、パターン選択回路8と、アップダウン
カウンタ9との作用により行なわれる。
【0036】ことに、パターン選択回路の動作を図7を
参照して説明する。識別器02は、比較器20,21お
よびラッチ22,23より構成される。また、パターン
選択回路8は、シフトレジスタ24,25およびゲート
26〜32で構成されている。PR4符号の波形100
の特徴に注目すると、「1」から「−1」へ、または
「−1」から「1」への推移中のゼロクロスタイミング
113では、信号の傾きが大きく、雑音によるタイミン
グジッタが小さい。このタイミング113は、正しい識
別点114の中点に位置する。この時、クロック108
の立下りが、ゼロクロスタイミング113に一致し、ク
ロス108の立上りは正しい識別器114と一致する。
【0037】本実施例では、クロック108をクロック
102から生成し、クロック108の立上りで受信波形
を識別する。ここで、先ず図5に示したスイッチ6が、
誤ったクロック103を選択している場合を仮定する
と、比較器20,21、ラッチ22,23により、識別
されたデータ105が出力される。さらに、2bitの
シフトレジスタ24,25を経て、ゲート26,27,
28,29により、パターン「1,−1」および「−
1,1」の選択が行なわれる。上記パターンが得られた
場合はゲート29の出力がHレベルになり、得られない
場合はゲート28の出力がHレベルになる。一方、ゼロ
クロス信号101の立上りと、クロック103の立下り
が一致する場合には、パターンチェック信号104がゲ
ート30の出力として得られる。上記パターンチェック
信号は、ゲート31と32に入力される。これは、タイ
ミング113の前後の識別値が「1,−1」、または
「−1,1」であるかどうかを判定することに相当す
る。該パターンが得られた場合、ノンエラー信号107
がゲート32より出力され、図5のアップダウンカウン
タ9の値が1だけ減少する。また、該パターンが得られ
ない場合、エラー信号106がゲート31より出力さ
れ、アップダウンカウンタ9の値が1だけ増加する。ク
ロック103によって、識別器02およびパターン選択
回路8が動作する間は、エラー信号106のパルス数が
ノンエラー信号107の数を上回り、アップダウンカウ
ンタ9の値はどんどん増加する。この値が所定値を超え
ると、アップダウンカウンタ9から切換信号が出力さ
れ、スイッチ6が切り換わる。これにより、正しいクロ
ック108によって、識別器02およびパターン選択回
路8が動作することになる。この時、エラー信号111
は出力されず、ノンエラー信号112のみが出力され
る。従って、アップダウンカウンタ9の値は「0」で安
定し、スイッチ6はこのまま維持され正しい識別が行わ
れる。
【0038】上記実施例ではパターン「1,−1」また
は「−1,1」を検出すれば、その時選択されていた4
MHzクロックが正しいとみなすようにしている。これ
とは逆に、例えば以下に示す4種類のパターン、即ち
「1,1,1」,「−1,−1,−1」,「1,−1,
1」,「−1,1,−1」のようなPR4符号バイオレ
ーションパターンを検出した場合、その時選択されてい
たボーレートクロックは誤りであると判断するようにし
てもよい。
【0039】次に、弁別部05の第2の実施例を図8を
参照して説明する。弁別部05はセレクタ050とフレ
ーム同期回路051より構成される等化器09より出力
されたN値信号から、ゼロクロス検出器2はN−1種類
のすべてのゼロクロスタイミングを出力する。PLL3
はすべてのゼロクロスタイミングに同期して、ボーレー
トのN−1倍クロックを生成する。PR4伝送符号が適
用された場合、ボーレートをfbと以下記述することに
すると、PLL3つの出力クロックの周波数は2fbで
ある。分周器4は互いに逆相の2つのボーレートクロッ
クを生成する。セレクタ050はフレーム同期回路05
1の出力によって制御され、1つのボーレートクロック
を弁別する。フレーム同期回路051は、セレクター0
50で選択されたボーレートクロックによって動作する
ため、選択されたボーレートクロックが識別点に同期し
たものであれば、正しいクレーム同期パターンが検出さ
れたフレーム同期は正しく行なわれる。一方、選択され
たボーレートクロックが識別点からずれたクロックであ
れば、フレーム同期パターンが正しく識別されず、フレ
ーム同期が確立しない。フレーム同期が一定時間確立し
なければ、セレクタ050は現在選択されているボーレ
ートクロックと逆相のクロックを選択する。このクロッ
クは識別点に同期したクロックだと判定できるため、フ
レーム同期は確立しセレクタは安定することになる。た
だし、識別器02の直前のフレーム同期パターンが、例
えば「−1,−1,−1,−1,−1,−1,−1,−
1」など同じ値が連続するものであれば、識別点からず
れたクロックを用いても正しい識別が行われることもあ
り得る。これを防ぐために、フレーム同期パターンは同
じ値が連続しないパターンを含むことが望ましい。特に
PR4符号を伝送符号として適用する場合は、フレーム
同期パターンに「1,−1」または「−1,1」を含む
パターンを用いると良い。この時、識別点に一致したク
ロックでは、正しく「1,−1」または「−1,1」の
認識が行われるが、逆相のクロックでは、1→−1また
は−1→1の変化途中にある0を識別することになる。
こうすると、正しいクロックによる識別では現れない0
が、逆相クロックでは識別値として必ず現れるため判定
に便利となる。
【0040】図9は図8で説明した実施例の一変形例で
ある。弁別部05はセレクタ050および2つのフレー
ム同期回路051a・bより構成される。フレーム同期
回路051a・bは、分周器4で生成された互いに逆相
のクロックにより動作する。フレーム同期が確立した方
のクロックをセレクタ050で選択すれば良い。またラ
ッチ052は正しいクロックでデータを打ち抜くための
ものである。この実施例は、ハード量は増えるもののボ
ーレートクロックを一定時間ごとに切り換える必要がな
いという利点がある。
【0041】また図25は図8で説明した実施例の別の
変形例である。弁別部05は分周器4とフレーム周期回
路051より構成される。フレーム同期回路051およ
び識別器02はボーレートの2倍の周波数2fbで動作
する。フレーム同期回路は識別器2の出力データを1タ
イムスロット置きに蓄えてフレーム同期パターンの照合
を行う。フレーム同期が確立した瞬間に分周器4はリセ
ットされ、出力のボーレートクロックの位相が確立する
ことになる。この変形例では、識別器02をボーレート
の2倍のクロックで動かすことになるため、高速伝送の
際に回路動作上の問題を起こすことがある。この場合は
識別器を2つ用意して、それぞれを互いに逆相のボーレ
ートクロックで動作させ、2つの出力のOR論理をとれ
ば良い。
【0042】以上の実施例では、フレーム同期回路05
1の代わりに、符号則バイオレーション検出器やトレー
ニングパルス照合器も適用可能である。
【0043】次に、本発明の弁別回路の第3の実施例を
説明する。本実施例も4MbpsのPR4符号に適用す
る例であるが、PLLは8MHzではなく4MHzのク
ロックを出力する。
【0044】図10は本実施例のブロック図を示す。こ
の回路は等化器09,ゼロクロス検出器2,弁別回路0
5,識別器02より構成され、弁別回路5は、PLL
3,パターン選択回路8,ゲート60からなる。また、
PLL3は、位相比較器10,ループフィルタ11,V
CXO12から構成される。
【0045】図11は上記実施例の動作を示すタイミン
グチャートであり、100は等化波形、101はゼロク
ロスタイミング、113はタイミング、114は識別点
のタイミング、120はクロックの初期位相、121は
クロック120による識別値、122は120と121
より生成されるイネーブル信号、123はPLL3に送
られるタイミング情報、124はクロックの収束値を示
す。
【0046】図12は、パターン選択回路8および周辺
回路の構成である。識別器02は比較器21,21、ラ
ッチ22,23より構成される。パターン選択回路8
は、2bitシフトレジスタ24,25およびゲート6
1,62,63から構成される。ゲート63の出力はゲ
ート60へ出力される。
【0047】等化器09の出力波形100は、ゼロクロ
ス検出器2に入力されゼロクロスタイミング101が出
力される。このとき、VCXO12の初期クロック位相
が120であれば、ゼロクロスタイミング101とクロ
ック120とが位相比較器10で比較され、タイミング
101の立上りとクロック120の立下りが一致するよ
うに動作する。ここで、ゼロクロスタイミング101の
全てのパルスが位相比較器10に送られるものと仮定す
ると、クロック120の立下りは、タイミング113と
タイミング114の両方に同時に一致しようと働き、結
果的に位相が安定しないことになる。
【0048】そこで、本実施例では、タイミング113
で立上るパルスのみを位相比較器10に送るようにす
る。この動作は、識別器02,パターン選択回路8,ゲ
ート60の共同作用により以下のように行われる。先
ず、初期クロック120に同期して、識別器02が識別
値121を出力する。識別値が次の4種類のパターン、
すなわち、「−1,1」,「0,1」,「0,−1」,
「−1,−1」のいずれかと一致する場合、半タイムス
ロット=125nsのイネーブル信号を122を生成す
る。この動作はシフトレジスタ424,25およびゲー
ト61,62,63によって行われる。ゼロクロスタイ
ミング101とイネーブル信号122とのAND信号1
23がゲート60より出力される。信号123は、位相
比較器10に入力され、信号123の立上りとクロック
120の立下りとが一致するように動作する。最終的
に、VCXOの出力は124となって安定し、クロック
124の立上りが正しい識別点と一致する。
【0049】次に、本発明の弁別回路の第4の実施例を
説明する。本実施例は、受信波形のゼロクロスタイミン
グのうち、波形の傾きが大きいタイミングのみをPLL
に入力する方法である。
【0050】図13は本実施例のブロック図である。等
化器09,ゼロクロス検出回路2,弁別回路05,識別
器02より構成される。弁別回路05は、PLL3,微
分器70,ゲート60,73および比較器71,72で
構成されている。さらに、PLL3は位相比較器10,
ループフィルタ11,VCXO12より構成される。
【0051】図14は上記実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。100は等化波形、101はゼロク
ロスタイミング、113はタイミング、130は100
の微分波形、131はイネーブル信号、132はタイミ
ング情報、133は出力クロックである。
【0052】本実施例では、等化波形100から抽出し
たゼロクロスタイミング101のうち、立上りタイミン
グが113となるパルスだけを位相比較器10に送る。
そのために、微分器70により等化波形100の微分波
形130を生成し、比較器71,72およびゲート73
により、微分波形130がしきい値V以上、あるいは−
V以下となる区間をイネーブル信号131として検出す
る。イネーブル信号131とゼロクロスタイミング10
1との論理和をゲート60でとり、出力信号132を位
相比較器10へ入力する。最終的にVCXOから出力さ
れるクロック133は、その立下りがタイミング情報1
32の立上りに同期する。従って、クロック133の立
上りは、正しい識別点114に一致する。
【0053】次に、図15〜図17を参照して本発明の
弁別回路の第5の実施例を説明する。本実施例は4Mb
psの2B1符号に適用されるものである。この場合、
ボーレートは2Mbaudであるから1タイムスロット
が500nsとなり、ゼロクロス位相は4−1=3個と
なる。PLLは、ボーレートの3倍である6MHzで動
作し、等化波形のゼロクロスに同期する。
【0054】図15は本実施例の全体構成を示すブロッ
ク図であり、等化器09,ゼロクロス検出器2,弁別回
路05,クロック生成回路06、および識別器02より
構成される。弁別回路05は、PLL3,パターン選択
回路8,アップダウンカウンタ9より構成される。ま
た、クロック生成回路6は、3倍分周器83、スイッチ
84より構成される。上記PLL3は位相比較器10,
ループフィルタ11,VCXO12からなる。
【0055】図16は上記実施例の動作を示すタイミン
グチャートであり、140は等化波形、141はゼロク
ロス・タイミング、142は6MHzのクロック、14
2,143,144はそれぞれ位相の異なる2MHzク
ロックa,b,cであり、どれもクロック142の3倍
分周で生成される。146はクロック143による識別
値、147はクロック143の場合のイネーブル信号、
148はエラー信号、149はノンエラー信号である。
また、150はクロック145による識別値、151は
イネーブル信号、152はエラー信号、153はノンエ
ラー信号、153,154,155はタイミングであ
る。
【0056】図17はパターン選択回路8およびその周
辺回路の詳細図である。分周器83,スイッチ84,識
別器02,パターン選択回路8,アップダウンカウンタ
9で構成されている。識別器02は比較器91,92,
93およびラッチ94,95,96により構成される。
またパターン選択回路8は、シフトレジスタ97,9
8,99およびゲート200〜208より構成されてい
る。
【0057】等化器09の出力波形140は、ゼロクロ
ス検出器2に入力され、ゼロクロスタイミング141が
出力される。この信号141は3種類のゼロクロスタイ
ミング153,154,155を持っている。PLL3
は、タイミング153,154,および155に立下り
が同期した6MHzのクロック142を出力する。クロ
ック142を分周器83で3倍分周することにより、互
いに位相が異なる2MHzの3つのクロック143,1
44,145が生成される。最初に、スイッチ84によ
りクロック143が選択されている場合を考える。識別
器02は、クロック143に同期してデータを識別し
(146)、シフトレジスタ97,98,99へ送る。
ここで、次に示す4種類のパターン、すなわち「3,−
3」,「1,−1」,「−1,1」「−3,3」のいず
れかが検出された場合、ゲート205の出力がHレベル
になる。もし検出されない場合は、ゲート204の出力
がHレベルになる。一方、ゲート206は、クロック1
43の立下りと同時に立上るゼロクロスタイミング14
1のパルスを選び出し、イネーブル信号147を出力す
る。イネーブル信号147がHレベルで、且つ、ゲート
205の出力がHレベルの時は、ゲート208はノンエ
ラー信号149を出力し、アップダウンカウンタ9の値
が1だけ下がる。また、イネーブル信号147がHレベ
ルで、且つゲート204の出力がHレベルの時は、ゲー
ト207はエラー信号148を出力し、アップダウンカ
ウンタ9の値を1だけ増える。この操作は、クロック1
43の前後の識別値をモニタし、正しいパターンを識別
しているかどうかを確認する操作に相当する。クロック
143に従うと、エラー信号148の方にパルスが出力
され、アップダウンカウンタ9の値は増加し、或るしき
い値を超えると、切換信号が出力され、スイッチ84が
切り換えられる。クロック145が選択されると、識別
値150とイネーブル信号151が生成され、エラー信
号152およびノンエラー信号153が出力される。ノ
ンエラー信号153の方にパルスが出るので、アップダ
ウンカウンタ9の値は「0」に落ち着き、スイッチ84
は安定する。この時、クロック145の立上りが正しい
識別点である。
【0058】次に、本発明の弁別回路の第6の実施例を
説明する。本実施例は4Mbpsの2B1Q符号に適用
されるものである。本実施例では2MHzのクロックを
直接抽出する。図18は本実施例の全体構成を示すブロ
ック図であり、等化器09,ゼロクロス検出器2,弁別
回路05,識別器02より構成される。弁別回路05は
DPLL210とパターン選択回路8より構成される。
また、DPLL210は、位相比較器212,アップダ
ウンカウンタ213,可変分周器214より構成され
る。
【0059】図19は上記実施例の動作を表すタイミン
グチャートであり、140は等化波形、160はゼロク
ロスタイミング、161はクロック初期位相162はタ
イミング信号、163はクロック161による識別値、
164はゼロクロスタイミング161の1タイムスロッ
ト遅延、165はイネーブル信号、166はエラー信号
である。
【0060】図20は、上記図18におけるパターン選
択回路8、位相比較器212および周辺回路の詳細図で
ある。02は識別器、213はアップダウンカウンタ、
214は可変分周器である。識別器02は比較器91,
92,93およびラッチ94,95,96より構成され
る。パターン識別回路8はシフトレジスタ97,98,
99およびゲート200〜203およびゲート220に
より構成される。さらに位相比較器はフリップフロップ
221,シフトレジスタ222,ゲート223により構
成される。
【0061】等化器09の出力波形140は、ゼロクロ
ス検出器2に入力され、これによりゼロクロスタイミン
グ160が出力される。2MHzクロックの初期位相が
161であったと仮定すると、位相比較器212はゼロ
クロスタイミング160とクロック161を比較し、タ
イミング信号162を出力する。この処理はフリップフ
ロップ221により行われ、タイミング信号162のパ
ルス数だけ、アップダウンカウンタ213の値が増加す
る。アップダウンカウンタ213の値が或るしきい値を
上回ると、UP信号が出力され、可変分周器214の分
周比を1つ上げる。例えば、最初に分周比が128MH
z/2MHz=64の状態でUP信号を受信すると、分
周比は65に上がり、クロック周波数が下がって収束方
向へ向かう。しかしながら、この時タイミング信号16
2は、3種類のゼロクロス位相167,168,169
を含んでいる。クロックを同期させたいタイミング位相
は167のみがあるから、本実施例では、例えば以下の
処理により余分なパルスを除去する。
【0062】クロック161に同期して識別器02が識
別値163を出力する。さらに、パターン選択回路8
が、以下に示す4種類のパターン、即ち「3,−3」,
「1,−1」「−1,1」,「−3,3」以外のパター
ンを検出したとき、イネーブル信号165を出力する。
一方、シフトレジスタ222は、ゼロクロスタイミング
160を1タイムスロット、即ち550ns遅延させ信
号164を出力する。信号164とイネーブル信号16
5の論理和がエラー信号166であり、ゲート223よ
り出力される。エラー信号166のパルス数は、誤って
計数されたパルス数を表し、この数だけアップダウンカ
ウンタ213の値が小さくなる。本実施例では、タイミ
ング信号162のパルス数は6個であり、またエラー信
号166のパルス数は3個であって、両者の差は3個で
ある。これは、所望のタイミング位相167に同期した
パルスの数3個と一致する。この作用により、アップダ
ウンカウンタ213では所望のタイミング位相167に
同期したパルスの個数を計数することになる。従ってD
PLL210は、タイミング位相167に同期した2M
Hzのクロックを出力して安定する。この実施例は、ゼ
ロクロス検出後ある程度時間がたたないと、そのゼロク
ロス点が正しいかどうかわからない時に特に有効であ
る。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よれば、全ての多値符号に適用でき、数メガビット・パ
ー・セカンド以上の高速伝送に適用でき、回路のLSI
化に適したタイミング抽出回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すシステム構成を示す図
である。
【図2】別の実施例を示すシステム構成を示す図であ
る。
【図3】本発明を適用した伝送回路LSIの1実施例を
示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した通信システムの1実施例を示
すブロック図である。
【図5】本発明の弁別回路の第1の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図6】図5の弁別回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図7】図5の弁別回路の主要部分の詳細を示す回路図
である。
【図8】本発明の弁別回路の第2の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8の弁別回路の実施例の一変形例である。
【図10】本発明の弁別回路の第3の実施例を示すブロ
ック図である。
【図11】図10の弁別回路の動作を説明するための信
号タイミングチャートである。
【図12】図10の弁別回路の主要部分の詳細を示す回
路図である。
【図13】本発明の弁別回路の第4の実施例を示すブロ
ック図である。
【図14】図13の弁別回路の動作を説明するための信
号タイミングチャートである。
【図15】本発明の弁別回路の第5の実施例を示すブロ
ック図である。
【図16】図15の弁別回路の動作を説明するための信
号タイミングチャートである。
【図17】図15の弁別回路の主要部分の詳細を示す回
路図である。
【図18】本発明の弁別回路の第6の実施例を示すブロ
ック図である。
【図19】図18の弁別回路の動作を説明するための信
号タイミングチャートである。
【図20】図18の弁別回路の主要部分の詳細を示す回
路図である。
【図21】図1の実施例の1変形例である。
【図22】本発明の原理を説明するタイミングチャート
である。
【図23】図2の実施例での弁別回路の一実施例を示す
図である。
【図24】図2の実施例での弁別回路の別の実施例を示
す図である。
【図25】図8の実施例の別の変形例である。
【符号の説明】
01…タイング抽出部、 02…識別器、 03…しきい値発生回路、 04…交叉タイミング検出部 05…弁別回路、 06…クロック生成回路、 09…等化器、 010…復号器、 011…デスクランブラ、 012…受信回路、 014…符号化器、 015…スクランブラ、 016…送信回路、 017…伝送回路LSI、 019…電話線、 021…通信インタフェース、 023…端末、 027…交換機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 繁男 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 間瀬 一郎 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社日立製作所戸塚工場内 (72)発明者 森田 隆士 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社日立製作所戸塚工場内 (72)発明者 山下 聡一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町180番地 日立通信システム株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 7/033 H03L 7/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のステップを含むタイミング抽出方
    法、 (a)所定のボーレートで送信された3値の信号を受信
    し、等化して−1、0および1を値に持つ3値信号に整
    形するステップ、 (b)上記ステップ(a)で得られた信号のゼロクロス
    タイミングに立ち上がりのそろったパルスを生成するス
    テップ、 (c)上記ステップ(b)で得られたゼロクロスタイミ
    ングパルスの立ち上がりに立ち上がりの揃ったボーレー
    トの2倍の周波数を持つクロックを生成するステップ、 (d)上記ステップ(c)で得られたクロックの立ち上
    がりに立ち上がりの揃ったボーレート周波数を持つクロ
    ックを生成するステップ、 (e)上記ステップ(b)で得られたゼロクロスタイミ
    ングパルスから、上記ステップ(d)で得られたクロッ
    クがハイレベルの区間のみ上記ゼロクロスタイミングパ
    ルスを除去することによりイネーブル信号を生成するス
    テップ、 (f)上記ステップ(d)で得られたクロックの立ち上
    がりに同期して、上記ステップ(a)で得られた信号の
    識別を行い3値論理信号を生成するステップ、 (g)上記ステップ(e)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(f)で得られた3値論理信号の判
    定を行うステップであって、上記イネーブル信号の立ち
    上がりで上記3値論理信号が−1でありかつ上記イネー
    ブル信号の立ち下がりで上記3値論理信号が1へ変化す
    るか、又は上記イネーブル信号の立ち上がりで上記3値
    論理信号が1でありかつ上記イネーブル信号の立ち下が
    りで上記3値論理信号が−1へ変化する場合に、上記イ
    ネーブル信号のパルスを除去してエラー信号を生成する
    ステップ、 (h)上記ステップ(e)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(f)で得られた3値論理信号の判
    定を行うステップであって、上記イネーブル信号の立ち
    上がりで上記3値論理信号が−1でありかつ上記イネー
    ブル信号の立ち下がりで上記3値論理信号が1へ変化す
    るか、又は上記イネーブル信号の立ち上がりで上記3値
    論理信号が1でありかつ上記イネーブル信号の立ち下が
    りで上記3値論理信号が−1へ変化する場合に上記イネ
    ーブル信号のパルスを保持して非エラー信号を生成する
    ステップ、 (i)上記ステップ(c)で得られたクロックの立ち上
    がりに立ち上がりの揃ったボーレート周波数を持つクロ
    ックであり、かつ上記ステップ(d)で得られたクロッ
    クの位相が反転したクロックを生成するステップ、 (j)上記ステップ(b)で得られたゼロクロスタイミ
    ングパルスから、上記ステップ(i)で得られたクロッ
    クがハイレベルの区間のみ上記ゼロクロスタイミングパ
    ルスを除去することによりイネーブル信号を生成するス
    テップ、 (k)上記ステップ(i)で得られたクロックの立ち上
    がりに同期して、上記ステップ(a)で得られた信号の
    識別を行い3値論理信号を生成するステップ、 (l)上記ステップ(j)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(k)で得られた3値論理信号の判
    定を行うステップであって、上記イネーブル信号の立ち
    上がりで上記3値論理信号が−1でありかつ上記イネー
    ブル信号の立ち下がりで上記3値論理信号が1へ変化す
    るか、又は上記イネーブル信号の立ち上がりで上記3値
    論理信号が1でありかつ上記イネーブル信号の立ち下が
    りで上記3値論理信号が−1へ変化する場合に、上記イ
    ネーブル信号のパルスを除去してエラー信号を生成する
    ステップ、 (m)上記ステップ(j)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(k)で得られた3値論理信号の判
    定を行うステップであって、上記イネーブル信号の立ち
    上がりで上記3値論理信号が−1でありかつ上記イネー
    ブル信号の立ち下がりで上記3値論理信号が1へ変化す
    るか、又は上記イネーブル信号の立ち上がりで上記3値
    論理信号が1でありかつ上記イネーブル信号の立ち下が
    りで上記3値論理信号が−1へ変化する場合に上記イネ
    ーブル信号のパルスを保持して非エラー信号を生成する
    ステップ、 (n)上記ステップ(g)、ステップ(h)、ステップ
    (l)、ステップ(m)でそれぞれ得られた信号から、
    上記ステップ(d)又はステップ(i)で得られたクロ
    ックの一方を正しい抽出クロックとして選択するステッ
    プであって、上記ステップ(g)で得られるエラー信号
    にパルスが発生せずかつ上記ステップ(h)で得られる
    非エラー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ(l)
    で得られるエラー信号にパルスが発生する場合にはステ
    ップ(d)で得られたクロックを正しい抽出クロックと
    して選択し、上記ステップ(l)で得られるエラー信号
    にパルスが発生せずかつ上記ステップ(m)で得られる
    非エラー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ(g)
    で得られるエラー信号にパルスが発生する場合にはステ
    ップ(d)で得られたクロックを正しい抽出クロックと
    して選択するステップ。
  2. 【請求項2】 次のステップを含タイミング抽出方
    法、 (a)所定のボーレートで送信された3値の信号を受信
    し、等化して−1、0および1を値に持つ3値信号に整
    形するステップ、 (b)上記ステップ(a)で得られた信号のゼロクロス
    タイミングに立ち上がりのそろったパルスを生成するス
    テップ、 (c)ボーレート周波数で任意の初期位相を持つクロッ
    クの立ち下がり位相を、上記ステップ(b)で得られる
    ゼロクロスタイミングパルスの立ち上がりに接近させる
    ステップ、 (d)上記ステップ(c)のクロックの立ち上がりで上
    記ステップ(a)で得られた信号を識別して3値論理信
    号を生成するステップ、 (e)上記ステップ(d)で得られた3値論理信号が
    (−1,1)、(0,1)、(0,−1)または(−
    1,−1)のいずれかのパターンを示す時にイネーブル
    信号を生成するステップ、 (f)上記ステップ(e)で得られるイネーブル信号が
    ハイレベルである区間のみ、上記ステップ(b)で得ら
    れるゼロクロスタイミングパルスを保持してタイミング
    情報信号を生成するステップ、 (g)上記ステップ(c)で得られるボーレート周波数
    のクロックの立ち下がり位相を、上記ステップ(f)で
    得られるタイミング情報信号ゼロクロスタイミングパル
    スの立ち上がりに接近させるステップ。
  3. 【請求項3】 次のステップを含むタイミング抽出方
    法、 (a)所定のボーレートで送信された3値の信号を受信
    し、等化して−1、0および1を値に持つ3値信号に整
    形するステップ、 (b)上記ステップ(a)で得られた信号のゼロクロス
    タイミングに立ち上がりのそろったパルスを生成するス
    テップ、 (c)上記ステップ(a)で得られる信号の微分信号を
    生成するステップ、 (d)上記ステップ(c)で得られる微分信号が所定の
    電圧区間から外れる時、イネーブル信号を生成するステ
    ップ、 (e)上記ステップ(d)で得られるイネーブル信号が
    ハイレベルの区間のみ、上記ステップ(b)で得られる
    ゼロクロスタイミングパルスを保持し、タイミング情報
    パルスを生成するステップ、 (f)上記ステップ(e)で得られるタイミング情報パ
    ルスの立ち上がりに立ち下がりが揃った、ボーレート周
    波数を持つクロックを生成するステップ。
  4. 【請求項4】次のステップを含むタイミング抽出方法、 (a)所定のボーレートで送信された4値の信号を受信
    し、等化して−3、−1、1および3を値に持つ4値信
    号に整形するステップ、 (b)上記ステップ(a)で得られた信号のゼロクロス
    タイミングに立ち上がりのそろったパルスを生成するス
    テップ、 (c)上記ステップ(b)で得られたゼロクロスタイミ
    ングパルスの立ち上がりに立ち上がりの揃ったボーレー
    トの3倍の周波数を持つクロックを生成するステップ、 (d)上記ステップ(c)で得られたクロックの立ち上
    がりに立ち上がりの揃ったボーレート周波数を持つクロ
    ックを生成するステップ、 (e)上記ステップ(c)で得られたクロックの立ち上
    がりに立ち上がりの揃ったボーレート周波数を持つクロ
    ックであって、かつ上記ステップ(d)で得られたクロ
    ックと位相が異なるクロックを生成するステップ、 (f)上記ステップ(c)で得られたクロックの立ち上
    がりに立ち上がりの揃ったボーレート周波数を持つクロ
    ックであって、かつ上記ステップ(d)で得られたクロ
    ックおよび上記ステップ(e)で得られたクロックのど
    ちらとも位相が異なるクロックを生成するステップ、 (g)上記ステップ(d)で得られたクロックの立ち上
    がりに同期して、上記ステップ(a)で得られた信号の
    識別を行い4値論理信号を生成するステップ、 (h)上記ステップ(b)で得られたゼロクロスタイミ
    ングパルスから、上記ステップ(d)で得られたクロッ
    クがハイレベルの区間のみ上記ゼロクロスタイミングパ
    ルスを除去することによりイネーブル信号を生成するス
    テップ、 (i)上記ステップ(h)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(g)で得られた4値論理信号の判
    定を行うステップであって、本(i)ステップの(1)
    ないし(4)のいずれか一の条件が成立したとき、上記
    イネーブル信号のパルスを除去してエラー信号を生成す
    るステップ、 (1)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−1であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイ ミングで
    上記値論理信号が1へ変化する、 (2)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が1でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−1へ変化する、 (3)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−3であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記4値論理信号が3へ変化する、 (4)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が3でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−3へ変化する、 (j)上記ステップ(h)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(g)で得られた4値論理信号の判
    定を行うステップであって、本(j)ステップの(1)
    ないし(4)のいずれか一の条件が成立したとき、上記
    イネーブル信号のパルスを保持して非エラー信号を生成
    するステップ、 (1)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−1であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記値論理信号が1へ変化する、 (2)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が1でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−1へ変化する、 (3)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−3であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記4値論理信号が3へ変化する、 (4)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が3でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−3へ変化する、 (k)上記ステップ(e)で得られたクロックの立ち上
    がりに同期して、上記ステップ(a)で得られた信号の
    識別を行い4値論理信号を生成するステップ、 (l)上記ステップ(b)で得られたゼロクロスタイミ
    ングパルスから、上記ステップ(e)で得られたクロッ
    クがハイレベルの区間のみ上記ゼロクロスタイミングパ
    ルスを除去することによりイネーブル信号を生成するス
    テップ、 (m)上記ステップ(l)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(k)で得られた4値論理信号の判
    定を行うステップであって、本(m)ステップの(1)
    ないし(4)のいずれか一の条件が成立したとき、上記
    イネーブル信号のパルスを除去してエラー信号を生成す
    るステップ (1)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−1であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記値論理信号が1へ変化する、 (2)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が1でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−1へ変化する、 (3)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−3であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記4値論理信号が3へ変化する、 (4)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が3でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−3へ変化する、 (n)上記ステップ(l)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(k)で得られた4値論理信号の判
    定を行うステップであって、本(n)ステップの(1)
    ないし(4)のいずれか一の条件が成立したとき、上記
    イネーブル信号のパルスを保持して非エラー信号を生成
    するステップ、 (1)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−1であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記値論理信号が1へ変化する、 (2)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が1でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−1へ変化する、 (3)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミング 上記4値論理信号が−3であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記4値論理信号が3へ変化する、 (4)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が3でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−3へ変化する、 (o)上記ステップ(f)で得られたクロックの立ち上
    がりに同期して、上記ステップ(a)で得られた信号の
    識別を行い4値論理信号を生成するステップ、 (p)上記ステップ(b)で得られたゼロクロスタイミ
    ングパルスから、上記ステップ(f)で得られたクロッ
    クがハイレベルの区間のみ上記ゼロクロスタイミングパ
    ルスを除去することによりイネーブル信号を生成するス
    テップ、 (q)上記ステップ(p)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(o)で得られた4値論理信号の判
    定を行うステップであって、本(q)ステップの(1)
    ないし(4)のいずれか一の条件が成立したとき、上記
    イネーブル信号のパルスを除去してエラー信号を生成す
    るステップ、 (1)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−1であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記値論理信号が1へ変化する、 (2)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が1でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−1へ変化する、 (3)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−3であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記4値論理信号が3へ変化する、 (4)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が3でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−3へ変化する、 (r)上記ステップ(p)で得られたイネーブル信号を
    基準に上記ステップ(o)で得られた4値論理信号の判
    定を行うステップであって、本(r)ステップの(1)
    ないし(4)のいずれか一の条件が成立したとき、上記
    イネーブル信号のパルスを保持して非エラー信号を生成
    するステップ、 (1)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−1であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記値論理信号が1へ変化する、 (2)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が1でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−1へ変化する、 (3)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が−3であり
    かつ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    上記4値論理信号が3へ変化する、 (4)上記イネーブル信号がHレベルである1タイムス
    ロット前のタイミングで上記4値論理信号が3でありか
    つ上記イネーブル信号がHレベルであるタイミングで
    記4値論理信号が−3へ変化する。 (s)上記ステップ(i)、ステップ(j)、ステップ
    (m)、ステップ(n)、ステップ(q)、ステップ
    (r)でそれぞれ得られた信号から、上記ステップ
    (d)、ステップ(e)又はステップ(f)で得られた
    クロックの一方を正しい抽出クロックとして選択するス
    テップであって、本(s)ステップの(1)ないし
    (3)のいずれか一の条件が成立したとき、得られたク
    ロックを正しい抽出クロックと選択するステップ、 (1)上記ステップ(i)で得られるエラー信号にパル
    スが発生せずかつ上記ステップ(j)で得られる非エラ
    ー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ(m)で得ら
    れるエラー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ
    (q)で得られるエラー信号にパルスが発生する場合に
    は、ステップ(d)で得られたクロック、 (2)上記ステップ(m)で得られるエラー信号にパル
    スが発生せずかつ上記ステップ(n)で得られる非エラ
    ー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ(q)で得ら
    れるエラー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ
    (i)で得られるエラー信号にパルスが発生する場合に
    は、ステップ(e)で得られたクロック、 (3)上記ステップ(q)で得られるエラー信号にパル
    スが発生せずかつ上記ステップ(r)で得られる非エラ
    ー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ(i)で得ら
    れるエラー信号にパルスが発生しかつ上記ステップ
    (m)で得られるエラー信号にパルスが発生する場合に
    は、ステップ(f)で得られたクロック。
  5. 【請求項5】 次のステップを含むタイミング抽出方
    法、 (a)所定のボーレートで送信された4値の信号を受信
    し、等化して−3、−1、1および3を値に持つ4値信
    号に整形するステップ、 (b)上記ステップ(a)で得られた信号のゼロクロス
    タイミングに立ち上がりの揃ったパルスを生成するステ
    ップ、 (c)ボーレート周波数で任意の初期位相を持つクロッ
    クを生成するステップ、 (d)上記ステップ(c)で得られるボーレートクロッ
    クの立ち下がり位相 と、上記ステップ(b)で得られ
    るゼロクロスタイミングパルスの立ち上がり位相の位相
    差を検出することでタイミング情報信号を生成するステ
    ップ、 (e)上記ステップ(c)のクロックの立ち上がりで上
    記ステップ(a)で得られた信号を識別して4値論理信
    号を生成するステップ、 (f)上記ステップ(b)で得られるゼロクロスタイミ
    ングパルスを1クロック間隔遅延した信号を生成するス
    テップ、 (g)上記ステップ(e)で得られた4値論理信号が
    (3,−3)、(1,−1)、(−1,1)または(−
    3,3)のいずれかのパターン以外の値を示す時に イネ
    ーブル信号を生成するステップ、 (h)上記ステップ(g)で得られたイネーブル信号の
    ハイレベル区間のみ、上記ステップ(b)で得られたゼ
    ロクロスタイミングパルスを保持することでエラー信号
    パルスを生成するステップ、 (i)上記ステップ(c)で得られるボーレートクロッ
    クの立ち下がり位相を、上記ステップ(b)で得られる
    ゼロクロスタイミングパルスの立ち上がりに接近させる
    ステップであり、上記クロックの立ち下がりが上記ゼロ
    クロスタイミングパルスの立ち上がりに先行することを
    検出する度にその回数をカウントダウンし、また、上記
    クロックの立ち下がりが上記ゼロクロスタイミングパル
    スの立ち上がりに遅行することを検出する度にその回数
    をカウントアップし、同時にカウンタの計数値に対応し
    て上記クロックの位相を制御するステップ、 (j)上記ステップ(h)で得られるエラー信号パルス
    の数を減算するステップ。
JP9054425A 1997-03-10 1997-03-10 タイミング抽出方法 Expired - Fee Related JP2962467B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9054425A JP2962467B2 (ja) 1997-03-10 1997-03-10 タイミング抽出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9054425A JP2962467B2 (ja) 1997-03-10 1997-03-10 タイミング抽出方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1141016A Division JP2664249B2 (ja) 1989-03-13 1989-06-05 タイミング抽出回路,それを利用した通信システム及びタイミング抽出方法並びに通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09233062A JPH09233062A (ja) 1997-09-05
JP2962467B2 true JP2962467B2 (ja) 1999-10-12

Family

ID=12970373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9054425A Expired - Fee Related JP2962467B2 (ja) 1997-03-10 1997-03-10 タイミング抽出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2962467B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4569347B2 (ja) * 2005-03-29 2010-10-27 日本電気株式会社 クロック再生回路
JP4742900B2 (ja) * 2006-02-17 2011-08-10 株式会社ケンウッド スケルチ制御信号検出装置、無線機及びスケルチ制御信号検出方法
JP5136670B2 (ja) * 2011-03-18 2013-02-06 株式会社Jvcケンウッド 信号検出装置、無線機及び信号検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09233062A (ja) 1997-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5825825A (en) Method of processing multi-level signals for simple clock recovery
JP2664249B2 (ja) タイミング抽出回路,それを利用した通信システム及びタイミング抽出方法並びに通信装置
US5237590A (en) Timing extraction circuit and communication system utilizing the same
US4302845A (en) Phase-encoded data signal demodulator
CA1198824A (en) Burst signal transmission system
JP2002051033A (ja) マルチスピード組み込み式クロックシリアル受信機のためのデータ速度検出の方法およびシステム
US6546063B1 (en) Asynchronous clock for adaptive equalization
US5371766A (en) Clock extraction and data regeneration logic for multiple speed data communications systems
JPH07115411A (ja) 集積回路
AU653792B2 (en) Data transmission system phase-lock banedwidth control
US5040193A (en) Receiver and digital phase-locked loop for burst mode data recovery
US5267267A (en) Timing extraction method and communication system
GB2306066A (en) Clock recovery
JP2962467B2 (ja) タイミング抽出方法
US6377642B1 (en) System for clock recovery
JP2638582B2 (ja) タイミング抽出回路、それを利用した通信システム及びタイミング抽出方法並びに通信装置
US4759040A (en) Digital synchronizing circuit
US7936853B2 (en) False frequency lock detector
US6990122B2 (en) Synchronism phase-switching circuit for the recovery of received data
US4888790A (en) Timing recovery system using bipolar-pattern center estimator
US4782484A (en) Encoding and decoding signals for transmission over a multi-access medium
JP2680197B2 (ja) タイミング抽出回路、タイミング抽出方法およびそれを用いた通信システム
JPH104436A (ja) クロック再生回路
CA2185866C (en) Method of processing multi-level signals for simple clock recovery
JP2983381B2 (ja) クロック再生のための制御信号作成回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees