JP2961950B2 - プロジェクター - Google Patents

プロジェクター

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JP2961950B2
JP2961950B2 JP3126431A JP12643191A JP2961950B2 JP 2961950 B2 JP2961950 B2 JP 2961950B2 JP 3126431 A JP3126431 A JP 3126431A JP 12643191 A JP12643191 A JP 12643191A JP 2961950 B2 JP2961950 B2 JP 2961950B2
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敏雄 丸山
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  • Projection Apparatus (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン上に投影像
を映し出すプロジェクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のプロジェクターとして
は、図4に示すように一つの画像情報を赤,緑,青の3
つの色要素に分解した像を各別に映す3個のブラウン管
a〜cと、これら各ブラウン管a〜cの前方に設けられ
スクリーンd上に画像を投影する3個のレンズe〜gと
を有する投影ユニットA〜Cを備えたものが広く知られ
ている。
【0003】そして、このようなプロジェクターにおい
ては、各ブラウン管a〜cによる画像がスクリーンd上
の或る点で一致するように各投影ユニットA〜Cの投影
軸を互いに傾斜させている。
【0004】ところで、この種のプロジェクターにおい
ては、スクリーンサイズ,投射距離あるいは投射角等の
投射系の変更に伴い、レンズコンバージェンス角θ1
打ち上げ角が変化することから、ブラウン管a〜cの水
平方向あおり角θ2および垂直方向あおり角を変更して
スクリーンセンターのフォーカスとスクリーン周辺のフ
ォーカスを調整する必要がある。
【0005】また、ブラウン管a〜cとレンズe〜gと
の間に光学的結合用の冷却液(図示せず)を封入するこ
とにより、ブラウン管a〜cで発光した光の蛍光面への
戻りを阻止して投影像のコントラスト低下を防止する必
要もある。
【0006】このため、プロジェクターは、従来より例
えば実開平1−115145号公報に「投写型テレビジ
ョン装置の投写管」として開示されたものがある。これ
を図5に基づいて説明すると、同図において、符号1で
示すものは環状のスペーサ2を有するブラウン管、3は
このブラウン管1の前方に設けられ環状のスペーサ4を
有するレンズ、5はこのレンズ3のスペーサ4と前記ブ
ラウン管1のスペーサ2との間に介装されたカプラーと
しての環状のゴムチューブである。このゴムチューブ5
および前記両スペーサ2,4には、前記ブラウン管1と
前記レンズ3を光学的に結合する液体6が内封されてい
る。また、7は前記ブラウン管1のあおり角を調整する
調整ねじである。なお、8は前記ブラウン管1と前記ス
ペーサ2との間に介装された第1Oリング、9は前記レ
ンズ3とスペーサ4との間に介装された第2Oリングで
ある。
【0007】このように構成されたプロジェクターにお
いては、調整ねじ7によってゴムチューブ5を変形させ
てブラウン管1のあおり角を調整することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のプロ
ジェクターにおいては、ブラウン管1のあおり角の調整
時にブラウン管1を単に揺動動作させるものであるた
め、投射系の変更に伴うあおり角の調整毎に光学基準点
が変動していた。この結果、あおり角の微調整を行うこ
とができず、スクリーン周辺におけるフォーカス調整上
の信頼性が低下するという不都合があった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、投射管のあおり角の徴調整を行うことができ、
もってフォーカス調整上の信頼性を高めることができる
プロジェクターを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプロジェク
ターは、投射管を保持する第1ホルダーと、この第1ホ
ルダーの前方に揺動自在に設けられレンズを保持する第
2ホルダーとを備え、この第2ホルダーに光学基準点を
中心とする第1球面ガイドを設け、この第1球面ガイド
に適合する第2球面ガイドを第1ホルダーに設けたもの
である。
【0011】
【作用】本発明においては、投射系の変更に伴う投射管
のあおり角調整時に第1球面ガイドあるいは第2球面ガ
イドが光学基準点を中心にして回動することになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の構成等を図に示す実施例によ
って詳細に説明する。
【0013】 図1は本発明に係るプロジェクターの要
部を示す断面図、図2は同じく本発明におけるプロジェ
クターの一部を断面して示す斜視図、図3は本発明にお
けるカプラーを示す斜視図である。同図において、符号
11で示すものは陰極線管(以下、「CRT」と称す
る)保持用の第1ホルダーで、両面に開口する貫通孔1
2aおよびこの貫通孔12aの両開口周縁に開口する環
状溝12b,12cをその中央部に有する基板12と、
この基板12の上下端部に一体に設けられ前後方向に延
在するガイド溝13a,14aを有する2つの端板1
3,14とからなる側面視コ字状のホルダーによって形
成されている。
【0014】この第1ホルダー11の基板12には前記
両環状溝12b,12cのうちCRT側環状溝12bの
開口周縁に突出する枠状の位置決め用凸部15が設けら
れており、この位置決め用凸部15内には投射管として
のCRT16が装着されている。
【0015】
【0016】18はシール部材としての第1Oリング
で、前記両環状溝12b,12cのうち環状溝12b内
に装着され、かつ前記CRT16と前記第1ホルダー1
1(基板12)との間に介装されている。
【0017】19および20は光学基準点Oを球面中心
とする第2球面ガイドとしての球面凹部19a,20a
を有する上下2つのガイドスライダーで、各々が上下方
向に間隔をもって並設され、かつ前記ガイド溝13a,
14aに進退自在に嵌合されている。
【0018】 21および22はバックフォーカスレン
グス(以下、「BFL」とする)調整用の第1ねじと第
2ねじで、各一端部が前記ガイドスライダー19,20
に挿通螺着され、かつ各他端部が前記基板12の上下部
に挿通螺着されている。なお、これら第1ねじ21およ
び第2ねじ22は、前記基板12の表裏側において例え
ばCリングa(一方のみ図示)によって軸線方向に移動
規制されている。
【0019】 23は両端面に開口する貫通孔23aを
その中央部に有するレンズ保持用の第2ホルダーで、前
記第1ホルダー11の前方に進退かつ揺動自在に設けら
れている。この第2ホルダー23の一側側縁には前記
イドスライダー20に対向する保持片23Aが一体に設
けられており、上下両端縁には前記球面凹部19a,2
0aに適合する第1球面ガイドとしての球面凸部24
a,25aを有する案内片24,25が一体に設けられ
ている。また、この第2ホルダー23には、前記貫通孔
23aの両開口周縁に延在する環状溝23b,23cが
設けられている。そして、この第2ホルダー23には、
複数のレンズ26a〜26dを有するレンズ組立体26
が装着されている。
【0020】27はシール部材としての第2Oリング
で、前記両環状溝23b,23cのうち環状溝23b内
に装着され、かつ前記レンズ26aと前記第2ホルダー
23との間に介装されている。
【0021】 28は垂直方向角度調整用の第3ねじ
で、前記第2ホルダー23および前記ガイドスライダー
19に挿通されており、これら両挿通端部のうちレンズ
側の挿通端部には第1ナット29が螺合されている。な
お、30は球面座金である。
【0022】 31は水平方向角度調整用の第4ねじ
で、前記ガイドスライダー20および前記保持片23A
に挿通されており、これら両挿通端部のうちレンズ側の
挿通端部には第2ナット32が螺合されている。なお、
33は球面座金である。
【0023】 34はカプラーとしてのベローズで、軸
線方向に付勢力をもつ例えばステンレス等の鉄系金属材
料によって形成された円筒ベローズからなり、前記第1
ホルダー11と前記第2ホルダー23との間に弾装され
ており、前記CRT16のあおり角およびBFLを変更
し得るように構成されている。このベローズ34の両端
部には、周方向に間隔をもって並列する複数の取付孔3
5a,36aを有するフランジとしての環状体35,3
6が溶接されている。そして、このベローズ34には、
前記CRT16と前記レンズ組立体26を光学的に結合
する液体37が内封されている。
【0024】38はシール部材としての第3Oリング
で、前記両環状体35,36のうちCRT側の環状体3
5と前記第1ホルダー11の基板12との間に介装さ
れ、かつ前記環状溝12c内に装着されている。
【0025】39は同じくシール部材としての第4Oリ
ングで、レンズ側の環状体36と前記第2ホルダー23
との間に介装され、かつ前記環状溝23c内に装着され
ている。
【0026】なお、図中符号X1,X2およびY1,Y2
各々第3ねじ28と第4ねじ31の調整による第2ホル
ダー23の調整方向を示す。
【0027】このように構成されたプロジェクターにお
いて、CRT16のあおり角を調整するには、第3ねじ
28あるいは第4ねじ31を前進・後進させることによ
り行う。
【0028】すなわち、第3ねじ28を前進させると、
第2ホルダー23の各案内片24,25が光学基準点O
を中心にして球面凹部19a,20aに沿って図2にX
1で示す方向に回動するため、ベローズ34が一部収縮
する。このとき、レンズ組立体26が第2ホルダー23
の回動方向と同一の方向に揺動して初期位置における光
軸に対して反時計方向(図1)に傾斜する。
【0029】また、第3ねじ28を後進させると、第2
ホルダー23の案内片24,25が光学基準点Oを中心
にして球面凹部19a,20aに沿って図2にX2で示
す方向に回動するため、ベローズ34が一部伸長する。
このとき、レンズ組立体26が第2ホルダー23の回動
方向と同一の方向に揺動して初期位置における光軸が時
計方向(図1)に傾斜する。
【0030】一方、第4ねじ31を前進させると、第2
ホルダー23の案内片24,25が光学基準点Oを中心
にして球面凹部19a,20aに沿って図2にY1で示
す方向に回動するため、ベローズ34が一部収縮する。
このとき、レンズ組立体26が第2ホルダー23の回動
方向と同一の方向に揺動して初期位置における光軸が時
計方向(平面視)に傾斜する。
【0031】また、第4ねじ31を後退させると、第2
ホルダー23の案内片24,25が光学基準点Oを中心
にして球面凹部19a,20aに沿って図2にY2で示
す方向に回動するため、ベローズ34が一部伸長する。
このとき、レンズ組立体26が第2ホルダー23の回動
方向と同一の方向に揺動して初期位置における光軸が反
時計方向(平面視)に傾斜する。
【0032】したがって、本実施例においては、投射系
の変更に伴うCRT16のあおり角調整時に第2ホルダ
ー23が光学基準点Oを中心にして回動することになる
から、CRT16のあおり角の調整毎に光学基準点Oが
変動せず、あおり角の微調整を行うことができる。
【0033】なお、CRT16とレンズ組立体26間の
軸線方向寸法調整は、次に示すようにして行われる。
【0034】すなわち、第1ねじ21および第2ねじ2
2を前進させると、レンズ組立体26がガイドスライダ
ー19,20を介しガイド溝13a,14aに沿ってC
RT16に接近する方向に移動する。このとき、ベロー
ズ34の全体が軸線方向に収縮してCRT16とレンズ
組立体26との間の寸法が狭くなる。
【0035】一方、第1ねじ21および第2ねじ22を
後退させると、レンズ組立体26がガイドスライダー1
9,20を介しガイド溝13a,14aに沿ってCRT
16から離間する方向に移動する。このとき、ベローズ
34の全体が軸線方向に伸長してCRT16とレンズ組
立体26との間の寸法が広くなる。
【0036】また、本実施例においては、カプラーの変
形量を大きい変形量に設定することができるから、CR
T16のあおり角調整範囲を広げることができる。
【0037】さらに、本実施例においては、第3Oリン
グ38によって第1ホルダー11と環状体35間のシー
ル性を高めることができ、第4Oリング39によって第
2ホルダー23と環状体36間のシール性を高めること
ができる。
【0038】さらにまた、本実施例においては、ベロー
ズ34をステンレスからなる金属材料によって形成した
から、液体37の冷却効果を高めることができる。
【0039】この他、本実施例においては、カプラーと
して軸線方向に付勢力をもつベローズによって形成した
から、重力によるベローズ34の撓み発生を防止するこ
とができる。
【0040】なお、本実施例においては、第1球面ガイ
ドおよび第2球面ガイドが各々球面凸部24a,25a
と球面凹部19a,20aである場合を示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、第1球面ガイドお
よび第2球面ガイドが各々球面凹部19a,20aと球
面凸部24a,25aであっても実施例と同様の効果を
奏する。
【0041】また、本実施例においては、第2ホルダー
23に回動動作を付与することによりCRT16のあお
り角を調整する例を示したが、本発明は第1ホルダー1
1に回動動作を付与してもCRT16のあおり角を調整
できることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、投
射管を保持する第1ホルダーと、この第1ホルダーの前
方に揺動自在に設けられレンズを保持する第2ホルダー
とを備え、この第2ホルダーに光学基準点を中心とする
第1球面ガイドを設け、この第1球面ガイドに適合する
第2球面ガイドを第1ホルダーに設けたので、投射系の
変更に伴う投射管のあおり角調整時に第1球面ガイドあ
るいは第2球面ガイドが光学基準点を中心にして回動す
ることになる。
【0043】したがって、投射管のあおり角の調整毎に
光学基準点が変動しないから、あおり角の徴調整を行う
ことができ、フォーカス調整上の信頼性を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロジェクターの要部を示す断面
図。
【図2】同じく本発明におけるプロジェクターの一部を
断面して示す斜視図。
【図3】本発明におけるカプラーを示す斜視図
【図4】プロジェクターの概略を説明するために示す平
面図。
【図5】従来のプロジェクターを示す断面図。
【符号の説明】
11…第1ホルダー、16…CRT、19,20…ガイ
ドスライダー、19a,20a…球面凹部、23…第2
ホルダー、24,25…案内片、26…レンズ組立体、
O…光学基準点。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 21/00 G02B 7/02 H04N 5/74

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投射管を保持する第1ホルダーと、この
    第1ホルダーの前方に揺動自在に設けられレンズを保持
    する第2ホルダーとを備え、この第2ホルダーに光学基
    準点を中心とする第1球面ガイドを設け、この第1球面
    ガイドに適合する第2球面ガイドを前記第1ホルダーに
    設けたことを特徴とするプロジェクター。
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