JP2961192B2 - 印象材練和装置 - Google Patents

印象材練和装置

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JP2961192B2 JP2276315A JP27631590A JP2961192B2 JP 2961192 B2 JP2961192 B2 JP 2961192B2 JP 2276315 A JP2276315 A JP 2276315A JP 27631590 A JP27631590 A JP 27631590A JP 2961192 B2 JP2961192 B2 JP 2961192B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯科医療分野において口腔内の印象を採得
するために使用するベースペーストとキヤタリストペー
ストとの2種類から成る印象材を必要量だけ使用直前に
練和して無駄なく印象採得用トレーに吐出せしめる印象
材練和装置に関するものである。
〔従来の技術〕
歯科医療において口腔内の印象を採得するための印象
材としては、使用目的に応じて寒天印象材,シリコン系
合成ゴムを主成分とするシリコンラバー印象材,ポリサ
ルフアイド系合成ゴムを主成分とするポリサルフアイド
ラバー印象材などが広く使用されている。
特に上記シリコンラバー印象材やポリサルフアイドラ
バー印象材は、印象材を注入するときの流動性や印象材
が硬化した後の強度,寸法安定性等に優れているため、
義歯,歯頸部,顎部等の印象を採得するのに適してお
り、このような印象材はベースペーストとキヤタリスト
ペーストとの2種類のペーストから成り、使用時にその
2種類のペーストを練和して練和された印象材を注入し
た印象採得用トレーを採得すべき患者の口腔内に押し当
てることによつて印象を採得するために使用されている
のである。
従来、上記した2種類のペーストから成る印象材を練
和するには、それぞれ異なるチユーブに充填されている
ベースペーストとキヤタリストペーストとを必要量だけ
容器上に取り出しヘラ等で練和していたので、練和する
作業に手間と時間を要するだけでなく所定の割合で練和
し難いという欠点があつた。
このような欠点を除去するための装置として、特開昭
52−17565号公報に開示されている如く空気で駆動され
るシリンダ装置と、ベースペーストとキヤタリストペー
ストとがそれぞれ充填されている二つのカートリツジが
平行に装着せしめられる複式プランジヤ組立体と、二つ
のカートリツジからそれぞれ押し出されて来た2種類の
ペーストを攪拌混合するための回転体を備えた吐出ノズ
ルと、この吐出ノズル内の回転体を回転せしめるために
二つのカートリツジ間に位置するように配置されている
駆動源とより成る手持ち式2成分材料送り出し器が提案
されている。このような装置を使用すると、二つのカー
トリツジから押し出されて来た2種類のペーストは駆動
源により自動的に練和されるため手間と時間が短縮され
て作業が非常に簡素化される利点がある。
しかしながら上記した如き装置は、平行に装着される
二つのカートリツジの中間にこれらカートリツジの中心
線と平行にその軸心を位置せしめた状態で吐出ノズル内
の回転体を回転せしめるための駆動源及びその回転軸が
位置せしめられているので、二つのカートリツジの先端
中央に設けられている射出孔と連結するために吐出ノズ
ルにそれぞれ形成されている導通孔の長さが長くなるた
め、二つのカートリツジの射出孔から回転体に至るまで
にかなりの量のペーストが無駄になり、この無駄になる
ペーストの量を少なくするために二つのカートリツジの
射出孔から回転体に至るまでの導通孔の径を小さくする
とペーストの粘度が高いことからこの導通孔の管摩擦抵
抗が大きくなつてカートリツジ内からペーストを吐出ノ
ズル内に押し出すための圧力が高くなり、カートリツジ
やペーストを押し出すシリンダ装置が大型化してしまう
という欠点があつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記従来技術の欠点を解消して2種類のペ
ーストから成る印象材を使用時に必要量だけ無駄なく練
和して印象材採得トレーに吐出する作業を容易に行うこ
とのできる印象材練和装置を供給することを課題とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはかかる課題を解決するために種々検討し
た結果、2種類のペーストから成る印象材を異なる二つ
の容器からそれぞれ押し出して練和すると共に練和され
た印象材を外部に必要量だけ吐出するに際し、異なる二
つの容器から押し出された印象材のうち外部に吐出され
ない印象材は無駄になることから印象材練和装置として
この二つの異なる容器の射出孔から2種類のペーストを
攪拌混合するための回転体を備えた吐出ノズルまでの距
離を短くしたものとすれば良いことに着目し、二つの筒
状容器をそれぞれ先端の周縁近傍に射出孔が穿設されて
いてこの射出孔同士を最も近付けた状態で平行に当接せ
しめられるか又は一体形成せしめられている構造とし、
吐出ノズルを所定位置に装着せしめられた二つの筒状容
器の先端間に筒状容器の中心線を含んだ平面に直交する
方向にその軸心を位置させて装着され筒状容器の射出孔
と対応する位置に流入孔が穿設されていると共に先端に
練和された印象材を外部に吐出せしめる吐出孔が形成さ
れていて筒状容器の射出孔より押し出されるペーストが
供給される構造として、この吐出ノズル内に内挿されて
おり前記二つの筒状容器より押し出された2種類のペー
ストを撹拌混合して練和する回転体を練和用モータによ
り回転せしめれば良いことを究明し本発明を完成したの
である。
以下、図面により本発明に係る印象材練和装置につい
て詳細に説明する。
第1図は本発明に係る印象材練和装置の1実施例を示
す斜視図、第2図は第1図に示した本発明装置を逆転さ
せて基台に取り付けた状態の1例を示す斜視図、第3図
は第2図におけるA−A線における要部の構造を示す断
面説明図、第4図は本発明に係る印象材練和装置の他の
実施例であつて(イ)は射出孔が上方水平に位置するよ
うに支持部材が基台に係止せしめられた状態をまた
(ロ)は吐出孔が下向きに位置するように支持部材が基
台に係止せしめられた状態をそれぞれ示す側面説明図、
第5図は駆動源として直流モータを使用したときの押圧
棒の移動を制御するための回路の1例を示す図、第6図
は駆動源として直流モータを使用したときの押圧棒の移
動を制御するための回路の他の例を示す図、第7図は第
5図における吐出ノズル内の印象材が硬化し始めたとき
に直流モータを停止せしめる回路を示す図、第8図は第
6図における吐出ノズル内の印象材が硬化し始めたとき
に直流モータを停止せしめる回路を示す図、第9図は第
5図における必要量の印象材を練和して吐出した後に直
流モータを逆回転せしめる回路を示す図、第10図は駆動
源として交流モータを使用したときの必要量の印象材を
練和して吐出した後に交流モータを逆回転せしめる回路
を示す図である。
図面中、1,1はそれぞれ2種類のペーストから成る印
象材の各ペースト14,14を充填される二つの筒状容器で
あり、これら筒状容器1はそれぞれ先端の周縁近傍に射
出孔1aが穿設されておりこの射出孔1a,1a同士を最も近
付けた状態で筒状容器1の中心線Xを平行にして当接せ
しめられるか又は一体形成せしめられている。2,2は筒
状容器1内にそれぞれ摺動自在に挿入されて印象材のペ
ースト14,14を押し出すための押圧板であり、この押圧
板2には筒状容器1の内周に当接するOリングなどのパ
ツキン材2aが周設されていることが好ましい。3は駆動
源12よりの動力を受けて押圧板2に押圧力を付与する押
圧棒であり、この押圧棒3に押圧力を付与する駆動源12
としてはモータ,油圧シリンダ,エアシリンダ等種々の
ものを利用することができるが後述する理由によりモー
タを利用することが望ましい。ここで駆動源12としてモ
ータを利用する場合に、二つの筒状容器1,1に対して押
圧棒3,3を同一ストロークで移動させるために、例えば
第1図及び第3図に示す如く所定位置に装着せしめられ
た筒状容器1の中心線Xと平行に移動できるようにガイ
ドせしめられている押圧棒3,3にそれぞれ同一ピツチの
ラツク3a,3aを形成せしめこのラツク3a,3aにピニオン12
a,12aを噛合せしめると共にこの歯数の等しいピニオン1
2a同士をそれぞれ噛合せしめておいて一方のピニオン12
aを駆動源12により回転せしめることによつて各ピニオ
ン12a,12aと噛合する押圧棒3,3を同一ストロークで移動
させる構造を示すことができる。このとき駆動源12であ
るモータの回転が高速である場合には駆動される前記ピ
ニオン12aを減速装置12bを介して所定の速度に減速せし
めれば良い。4は所定位置に装着せしめられた二つの筒
状容器1,1の先端間に筒状容器1,1の中心線Xを含んだ平
面に直交する方向にその軸心を位置させて装着され筒状
容器1,1の射出孔1a,1aより押し出されるペースト14,14
が供給される吐出ノズルであり、この吐出ノズル4には
筒状容器1,1の射出孔1a,1aと対応する位置に流入孔4a,4
aが穿設されていると共に先端に練和された印象材を外
部に吐出せしめる吐出孔4bが形成されている。またこの
吐出ノズル4内には筒状容器1の射出孔1a,1aより押し
出された2種類のペースト14,14を撹拌混合して練和す
るための回転体5が内挿されており、この回転体5は練
和用モータ13により回転せしめられる。このような吐出
ノズル4及び回転体5は例えば第3図に示す如く筒状容
器1,1に係合受片1b,1bが、また吐出ノズル4にこの係合
受片1b,1bと係合する係合片4cが形成されていて、筒状
容器1,1に対して着脱自在に装着される。
このように構成された本発明に係る印象材練和装置
は、練和された印象材を吐出せしめるときや吐出ノズル
4を交換するとき等に吐出ノズル4の吐出孔4bの向きを
変え得ることが環境衛生上好ましく、例えば第2図及び
第4図に示す如く回転機構が設けられていることが望ま
しい。以下に、この回転機構について説明する。
6は机上などに載置するための基台、7はそれぞれの
前記筒状容器1を保持せしめると共に押圧棒3に押圧力
を付与する駆動源12及び吐出ノズル4内の回転体5を回
転させる練和用モータ13を支持せしめる支持部材であ
り、この支持部材7は筒状容器1の中心線Xを含む平面
上の中心線Xと直交する線又はこの線と平行な線を中心
に回転自在に基台6に支軸7aにより枢着されている。ま
た基台6と支持部材7との少なくとも一方に支持部材7
の回転を所定位置で停止せしめる係止片8が設けられて
いる。この係止片8は例えば第2図に示す如く支持部材
7に係止片8がまた基台6に係止片8を受ける係止片受
8aが設けられていたり、また第4図に示す如く支持部材
7及び基台6にそれぞれ互いに係止される係止片8,8が
設けられていたりする種々の態様がある。
このような構成において、押圧棒3を移動せしめる駆
動源12として直流モータを使用した例について先ず説明
するが、この場合第5図及び第6図に示す如く駆動源12
としての直流モータの作動を制御する以下に説明するよ
うな回路が設けられていることが望ましい。
第7図は第5図において、また第8図は第6図におい
て、吐出ノズル4内の印象材が硬化し始めたときに直流
モータから成る駆動源12を停止せしめる回路だけを示す
図であり、9は駆動源12である直流モータへ通電される
電流値を検出する電流検出手段であり、この電流検出手
段9は駆動源12である直流モータへ通電される電流値が
所定の値以上すなわち練和された印象材をこの印象材の
硬化開始前に持つ流動性を有している状態で外部に吐出
するときに駆動源12に通電される電流値以上であるとON
の信号を出力するもので、第8図の場合には駆動源12に
通電される電流値が所定の値以上であるとONの信号を出
力してリレー接点9bをONにする。第5図及び第7図にお
いて、Ry1は電流検出手段9よりのONの信号を受けて作
動するリレーから成る通電開閉手段であつて、Ry1′は
リレーRy1の作動によつて開となるモータ停止用リレー
接点でリレーRy1の作動によつて駆動源12である直流モ
ータを正回転させる回路を遮断する。Ry1″はリレーRy1
の作動によつて閉となるリレー接点で、その一つはリレ
ーRy1の作動を維持すべく電流検出手段9と並列に接続
されている。9aはリレーRy1の作動によつて閉となるも
う一つのリレー接点Ry1″と直列に接続されているブザ
ー,ランプ等の報知手段である。この回路において、電
流検出手段9,直流モータから成る駆動源12及びモータ停
止用リレー接点Ry1′は直列に接続されている。
また、第6図及び第8図において、C1はコンデンサ、
R1〜R4は抵抗、Dはダイオード、FRはセツト・リセツト
フリツプフロツプであり、回路に電圧が供給されるとコ
ンデンサC1,抵抗R1,ダイオードDにより構成されるセツ
ト回路が働いてセツト・リセツトフリツプフロツプFRの
セツト端子Sに電源電圧のパルスが加わりセツト・リセ
ツトフリツプフロツプFRのQ端子が零電圧から電源電圧
となり第1トランジスタTR1から成る通電開閉手段がON
の状態となり、駆動源12である直流モータを正回転させ
る。また、駆動源12である直流モータの負荷が上昇する
と、電流検出手段9が所定値以上の電流が流れているこ
とを検出してONの信号を出力してリレー接点9bをONに
し、その結果セツト・リセツトフリツプフロツプFRのR
端子に電源電圧が加わりQ端子が電源電圧から零電圧に
なり第1トランジスタTR1から成る通電開閉手段がOFFの
状態となつて駆動源12である直流モータがその回転を停
止すると共に、セツト・リセツトフリツプフロツプFRの
端子が零電圧から電源電圧に変わり第2トランジスタ
TR2から成る通電開閉手段がONの状態となり、報知手段9
aが作動する。なおこの回路において、第1トランジス
タTR1から成る通電開閉手段と電流検出手段9と直流モ
ータから成る駆動源12とは直列に接続されている。
第5図及び第6図において、10は押圧棒3が押圧板2
を押圧している状態でONの信号を出力しまた押圧棒3が
押圧板2から或る程度以上離れた状態でOFFの信号を出
力するマイクロスイツチから成る距離検出手段であり、
この距離検出手段10は前記した如き押圧棒3と押圧板2
との各状態に応じてON又はOFFの信号を出力できれば良
く、例えば第3図に示す如く少なくとも一方の押圧棒3
の先端に設けられている。11はONの状態(第5図,第9
図及び第6図においてはOFFの状態である)で駆動源12
である直流モータを正回転せしめ、またONの状態からOF
Fの状態となると駆動源12である直流モータを逆回転せ
しめる手動スイツチであり、Ry2は手動スイツチ11がOFF
であり且つ距離検出手段10がONである状態で作動するリ
レー、Ry2′はリレーRy2の作動によつて接点を切り換え
るモータ逆回転用リレー接点である。
また、第10図は第5図において駆動源12を交流モータ
とし且つ第6図に示すように電流検出手段9が所定値以
上の電流が流れていることを検出してONの信号を出力し
てリレー接点9bをONにするものとした場合の回路図であ
り、駆動源12である交流モータへの通電路に進相コンデ
ンサCを設けると共に、その通電路を切り換えるスイツ
チとしての機能を果たす第5図及び第6図におけるモー
タ逆回転用リレー接点Ry2′の代わりにリレーRy2が作動
していないときにONとなるリレー接点Ry2″とリレーRy2
が作動しているときにONとなるリレー接点Ry2とを設
けた点で第5図及び第6図と根本的に相違するだけであ
る。
〔作 用〕
上記した如き構成の本発明に係る印象材練和装置は、
印象材の各ペースト14,14を充填される二つの筒状容器
1,1がその先端の周縁近傍にそれぞれ穿設されている射
出孔1a,1aを最も近付けた状態で構成されているので、
吐出ノズル4が小さく且つ吐出ノズル4に内挿される回
転体5もまた小さくて良い。更に筒状容器1,1から吐出
ノズル4までの各ペースト14,14の流路が筒状容器1,1の
先端の厚さ分だけであるから非常に短く吐出ノズル4内
の回転体5に至る流入孔4a,4a内の各ペースト14,14の量
も少ないのである。そして基台6及び支持部材7が設け
られている場合には、作業過程に応じて吐出孔4b及び射
出孔1aの向きを変えることが可能である。また押圧棒3
を作動せしめる駆動源12としてモータを使用して押圧棒
3を所定の作動に制御すれば、印象材の各ペースト14,1
4をより効果的に無駄なく使用することができるのであ
る。
すなわち、第5図,第6図と第7図,第8図と第10図
とに示す如く、先ず手動スイツチ11をONとする。このと
き、電流検出手段9よりOFFの信号が出力されているの
で、第5図,第7図及び第10図に示す場合にはリレーRy
1は通電されないので作動せず、第6図及び第8図に示
す場合にはリレー接点9bがOFFの状態のままであるので
セツト・リセツトフリツプフロツプFRのQ端子が電源電
圧となる。第5図及び第7図に示す場合にはこのリレー
Ry1が作動しない状態においてはモータ停止用リレー接
点Ry1′が閉の状態にあり、第6図に示す場合には第1
トランジスタTR1から成る通電開閉手段がONの状態とな
り、駆動源12であるモータ及び練和用モータ13に通電さ
れて駆動源12であるモータは正回転せしめられ、この回
転力がピニオン12aを介して押圧棒3のラツク3aに伝達
され、第3図において押圧棒3を左方へ移動せしめると
同時に押圧板2を同方向へ移動せしめる。押圧板2によ
る押圧力により筒状容器1,1の射出孔1a,1aより流入孔4
a,4aを経て吐出ノズル4内へ押し出された印象材の各ペ
ースト14,14は、回転体5により撹拌混合されて練和さ
れると共に押圧板2からの押圧力により練和された印象
材が吐出孔4bから外部へ吐出されるのである。このとき
吐出ノズル4内において練和された印象材が硬化をし始
めた場合には、押圧棒3を移動せしめるときの抵抗が増
大するため駆動源12であるモータの負荷が上昇して駆動
源12に流れる電流値が上昇し、この上昇した電流値が所
定の値以上になると電流検出手段9よりONの信号が出力
されて、第5図及び第7図に示す場合にはリレーRy1が
作動せしめられ、また第6図及び第8図に示す場合には
セツト・リセツトフリツプフロツプFRの端子が電源電
圧となり、第10図に示す場合にはリレー接点9bがONにな
つてリレーRy1を作動させる。すると、第5図,第7図
及び第10図に示す場合にはリレーRy1の作動によりモー
タ停止用リレー接点Ry1′が開の状態になり、第6図及
び第8図に示す場合には第1トランジスタTR1から成る
通電開閉手段がOFFの状態となり、駆動源12であるモー
タの正回転が停止される。これと同時に第5図,第7図
及び第10図に示す場合にはリレーRy1の作動により維持
回路接点Ry1″が閉の状態となり電流検出手段9よりの
信号に拘らずリレーRy1の作動が維持され、第6図及び
第8図に示す場合には第2トランジスタTR2から成る通
電開閉手段がONとなる。このようにして吐出ノズル4内
で練和された印象材が硬化又は硬化開始すると駆動源12
であるモータの正回転が停止せしめられて練和され硬化
し始めた印象材は外部へ吐出されないのである。このと
き報知手段9aが接続されていると、駆動源12の停止が練
和された印象材の硬化したことによるものであると容易
に判断することができるのである。
このようにして必要な流動性を有する練和された印象
材を印象採得トレーに所望の量だけ吐出せしめた後に手
動スイツチ11をOFFにすると、リレーRy2が作動して、第
5図,第9図及び第6図に示した場合にはモータ逆回転
用リレー接点Ry2′が切り替わり、第10図に示した場合
にはリレー接点Ry2″が開の状態になると共にリレー接
点Ry2が閉の状態となり、駆動源12であるモータに通
電される電流が正回転せしめる方向から変わつて駆動源
12であるモータが逆回転せしめられて、押圧棒3が第3
図において右側へ移動せしめられるのである。そしてこ
の駆動源12であるモータの逆回転の作動は、押圧棒3が
第3図において右方へ移動することによつて押圧板2か
ら或る程度以上離れて距離検出手段10がOFFの状態とな
りリレーRy2の作動が停止するまで行われる。従つて、
手動スイツチをOFFにすると同時に印象材の各ペースト1
4,14の圧力はほぼ大気圧まで低下する。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く本発明に係る印象材練和装置は、二
つの筒状容器の各射出孔から吐出ノズルまでの間に印象
材の各ペーストの導通孔の如き流路を要することなく吐
出ノズルを小さくすることができるので二つの筒状容器
の各射出孔から吐出ノズルに至るまでに残存する印象材
の量を最小限に抑えることができ、無駄となる印象材の
量が少なく経済的である。
そして基台及び支持部材が設けられている場合には、
吐出ノズルの吐出孔及び二つの筒状容器の各射出孔の向
きを変えることができるので、印象材の各ペーストが筒
状容器内に残存している状態で吐出ノズルを交換すると
きには第2図に示す如く筒状容器の射出孔が上方となる
ようにして作業を行えば印象材が垂れることがなく環境
衛生上優れており、また練和された印象材を印象採得ト
レーに吐出せしめるときには吐出ノズルの吐出孔が第1
図に示す如く下方や第4図(ロ)に示す如く下向きとな
るように位置せしめて作業を行えば作業を容易に行うこ
とができるのである。
更に駆動源としてモータを使用してこの駆動源に通電
される電流値が所定の値以上であるとONの信号をまた所
定値以下であるとOFFの信号を出力する電流検出手段を
設けて押圧棒の移動を制御して所定の力以上で押圧板を
押圧しないようにすれば、硬化し始めた印象材を吐出す
ることがなく所望の流動性を有する印象材のみを吐出す
ることができるので、正確な印象採得を行うことができ
ると共にモータに過負荷が働かないのでこのモータの焼
付きや破損等の故障が生じないのである。
また上記電流検出手段よりのONの信号を受けてモータ
が停止するとブザー,ランプ等の報知手段が作動する回
路を設けられていると、練和された印象材が吐出ノズル
内で硬化していることが判断できるのでこの吐出ノズル
の清掃時期を把握することができ、常に安全且つ正確な
印象採得を行うことができるのである。
また手動スイツチをOFFとすると同時に筒状容器内の
印象材の各ペーストの圧力をほぼ大気圧とするように押
圧棒の移動を制御すれば、モータ停止後の筒状容器内の
余圧による練和された印象材の吐出が防止されるため、
必要以上すなわち無駄となる印象材を非常に少なくする
ことができ、更に印象材が垂れることもないので資源の
無駄を抑え且つ環境を悪化させずに衛生的に作業を行う
ことができる。
このように種々の利点を有する本発明に係る印象材練
和装置は、歯科医療分野に貢献するところの大きなもの
であり、その工業的価値の非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る印象材練和装置の1実施例を示す
斜視図、第2図は第1図に示した本発明装置を逆転させ
て基台に取り付けた状態の1例を示す斜視図、第3図は
第2図におけるA−A線における要部の構造を示す断面
説明図、第4図は本発明に係る印象材練和装置の他の実
施例であつて(イ)は射出孔が上方水平に位置するよう
に支持部材が基台に係止せしめられた状態をまた(ロ)
は吐出孔が下向きに位置するように支持部材が基台に係
止せしめられた状態をそれぞれ示す側面説明図、第5図
は駆動源として直流モータを使用したときの押圧棒の移
動を制御するための回路の1例を示す図、第6図は駆動
源として直流モータを使用したときの押圧棒の移動を制
御するための回路の他の例を示す図、第7図は第5図に
おける吐出ノズル内の印象材が硬化し始めたときに直流
モータを停止せしめる回路を示す図、第8図は第6図に
おける吐出ノズル内の印象材が硬化し始めたときに直流
モータを停止せしめる回路を示す図、第9図は第5図に
おける必要量の印象材を練和して吐出した後に直流モー
タを逆回転せしめる回路を示す図、第10図は駆動源とし
て交流モータを使用したときの必要量の印象材を練和し
て吐出した後に交流モータを逆回転せしめる回路を示す
図である。 図面中 1……筒状容器 1a……射出孔 1b……係合受片 2……押圧板 2a……パツキン材 3……押圧棒 3a……ラツク 4……吐出ノズル 4a……流入孔 4b……吐出孔 4c……係合片 5……回転体 6……基台 7……支持部材 7a……支軸 8……係止片 8a……係止片受 9……電流検出手段 9a……報知手段 9b……リレー接点 10……距離検出手段(マイクロスイツチ) 11……手動スイツチ 12……駆動源(モータ) 12a……ピニオン 12b……減速装置 13……練和用モータ 14……印象材のペースト C……進相コンデンサ C1……コンデンサ D……ダイオード FR……セツト・リセツトフリツプフロツプ Q……セツト・リセツトフリツプフロツプの端子 ……セツト・リセツトフリツプフロツプの端子 R……セツト・リセツトフリツプフロツプのセツト端子 R1〜R4……抵抗 Ry1……リレー(通電開閉手段) Ry1′……モータ停止用リレー接点 Ry1″……リレー接点 Ry2……リレー Ry2′……モータ逆回転用リレー接点 Ry2″……リレー接点 Ry2……リレー接点 S……セツト・リセツトフリツプフロツプのセツト端子 TR1……第1トランジスタ(通電開閉手段) TR2……第2トランジスタ X……筒状容器の中心線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 9/00 B29B 7/42 B01F 7/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ先端の周縁近傍に射出孔(1a)を
    穿設されており該射出孔(1a)同士を最も近付けた状態
    でその中心線(X)を平行にして当接されるか又は一体
    形成されている二つの筒状容器(1)と、それぞれの該
    筒状容器(1)内に摺動自在に挿入され該筒状容器
    (1)に充填される印象材の各ペースト(14)を押し出
    す押圧板(2)と、駆動源(12)よりの動力を受けて該
    押圧板(2)の押圧力を付与する押圧棒(3)と、所定
    位置に装着せしめられた二つの筒状容器(1)の先端間
    に該筒状容器(1)の中心線(X)を含んだ平面に直交
    する方向にその軸心を位置させて装着され筒状容器
    (1)の射出孔(1a)と対応する位置に流入孔(4a)が
    穿設されていると共に先端に練和された印象材を外部に
    吐出せしめる吐出孔(4b)が形成されていて該筒状容器
    (1)の射出孔(1a)より押し出されるペースト(14)
    が供給される吐出ノズル(4)と、該吐出ノズル(4)
    内に内挿されており前記二つの筒状容器(1)より押し
    出された2種類のペースト(14)を撹拌混合して練和す
    る回転体(5)と、該回転体(5)を回転せしめる練和
    用モータ(13)とを備えていることを特徴とする印象材
    練和装置。
  2. 【請求項2】押圧板(2)に押圧力を付与する押圧棒
    (3)を駆動せしめる駆動源(12)がモータであり、所
    定位置に装着せしめられた筒状容器(1)の中心線
    (X)と平行に移動できるようにガイドせしめられてい
    る押圧棒(3)にそれぞれ同一ピツチのラツク(3a)が
    形成せしめられておりこのラツク(3a)にピニオン(12
    a)が噛合せしめられていて且つこの歯数の等しいピニ
    オン(12a)同士がそれぞれ噛合せしめられていて一方
    のピニオン(12a)が駆動源(12)により回転せしめら
    れる請求項1に記載の印象材練和装置。
  3. 【請求項3】二つの筒状容器(1)を保持せしめると共
    に押圧棒(3)に押圧力を付与する駆動源(12)及び吐
    出ノズル(4)内の回転体(5)を回転させる練和用モ
    ータ(13)を支持せしめる支持部材(7)が筒状容器
    (1)の中心線(X)を含む平面上の該中心線(X)と
    直交する線又はこの線と平行な線を中心に回転自在に基
    台(6)に支軸(7a)により枢着されており、且つ該基
    台(6)と前記支持部材(7)との少なくとも一方に該
    支持部材(7)の回転を所定位置で停止せしめる係止片
    (8)が設けられている請求項1又は2に記載の印象材
    練和装置。
  4. 【請求項4】押圧板(2)に押圧力を付与する押圧棒
    (3)を駆動せしめる駆動源(12)がモータであり、該
    駆動源(12)に通電される電流値が所定の値以上である
    とONの信号をまた所定の値以下であるとOFFの信号を出
    力する電流検出手段(9)が設けられていて、更に該電
    流検出手段(9)よりのONの信号を受けて作動する通電
    開閉手段の作動によつて前記駆動源(12)への通電を停
    止せしめるモータ停止回路が設けられている請求項1か
    ら3までのいずれか1項に記載の印象材練和装置。
  5. 【請求項5】電流検出手段(9)よりのONの信号を受け
    て作動する報知手段(9a)が設けられている請求項4に
    記載の印象材練和装置。
  6. 【請求項6】押圧板(2)に押圧力を付与する押圧棒
    (3)を駆動せしめる動力源(12)がモータであり、ON
    の状態で該動力源(12)を正回転せしめまたOFFの状態
    で該動力源(12)を逆回転せしめる手動スイツチ(11)
    が設けられていると共に押圧棒(3)が押圧板(2)を
    押圧している状態でONの信号を出力しまた押圧棒(3)
    が押圧板(2)から或る程度以上離れた状態でOFFの信
    号を出力して回路を開く距離検出手段(10)が前記手動
    スイツチ(11)と直列に接続されている請求項1から5
    までのいずれか1項に記載の印象材練和装置。
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