JP2960616B2 - 蒸気タ−ビン制御装置 - Google Patents

蒸気タ−ビン制御装置

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JP2960616B2
JP2960616B2 JP4273424A JP27342492A JP2960616B2 JP 2960616 B2 JP2960616 B2 JP 2960616B2 JP 4273424 A JP4273424 A JP 4273424A JP 27342492 A JP27342492 A JP 27342492A JP 2960616 B2 JP2960616 B2 JP 2960616B2
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oil
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trip
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誠 高橋
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気タービンプラントの
主蒸気止め弁の開閉をメカニカルトリップ弁を介して行
う蒸気タービン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービンの制御装置には、タービン
の緊急時にタービンの主蒸気止め弁を緊急にしゃ断する
為の非常装置が設置されている。また、通常は制御用の
油として高圧油がタービンの潤滑油とは別に設置されて
いる場合が多い。制御油圧の発生装置は、タービン潤滑
油の油圧発生装置とは別に設置されている。主蒸気止め
弁を駆動する油、及び主蒸気止め弁を緊急にしゃ断する
為の非常油は制御用の油が使用される。この非常油はメ
カニカルトリップ弁を経由して各弁に送られるわけであ
るが、この系統構成を図2に示す。
【0003】図2で高圧制御油1はメカニカルトリップ
弁2を経由して非常油3となり各主蒸気止め弁に接続さ
れる。各主蒸気止め弁はこの非常油3が生きることによ
りリセットされ、0油圧にすると急閉して緊急しゃ断す
る。緊急しゃ断はタービントリップ時に行われる動作で
ある。メカニカルトリップ弁2は、ロッド4を介してラ
ッチ5によってリセット状態に保持される。ラッチ5は
タービン軸先端に設けられた遠心式非常調速機6、トリ
ップハンドル7、マスタートリップソレノイド8の作用
により外される。つまり、回転数が異常に増大して非常
調速機6が作動した場合、或いは運転員がトリップハン
ドル7を引張った場合、電気的異常信号によってマスタ
ートリップソレノイド8が作動した場合に、ラッチ5は
回転してロッド4の先端が外される。そうすると、メカ
ニカルトリップ弁はトリップバネ9の作用によって図2
の右方向に動く。これにより、高圧制御油1をしゃ断し
て非常油3の油圧を0にする。これでタービンがトリッ
プ状態となる。異常状態が解消されると、タービンをリ
セットする必要があり、メカニカルトリップ弁2をリセ
ット状態に戻す。これは、タービン潤滑油10によって
駆動されるリセットシリンダ11により行われる。リセ
ットシリンダ11のタービン潤滑油10の入口ラインに
はリセット電磁弁12が設置されている。リセット電磁
弁は、通常は無励磁状態でタービン潤滑油10をしゃ断
している。リセットシリンダ11はリンク13に接続さ
れている。ロッド4はリンク13の内部を貫通している
が、トリップ状態では、ロッド4に設けられたカラー1
4がリンク13に接触している。リセット指令によりリ
セット電磁弁12が励磁されると、タービン潤滑油10
がリセットシリンダ11に送られ、リセットシリンダ1
1を左方向に移動させる。これによりリンク13も左方
に倒され、この時カラー14を介してロッド4を左方向
に移動し、リセット位置に戻す。この作用によりラッチ
5も復帰してメカニカルトリップ弁2をリセット位置に
保持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
ような制御装置ではリセット用としてタービン潤滑油を
用いているので、リセット電磁弁とリセットシリンダ1
1、リンク13等が必要で構成が複雑となっていた。ま
た、タービン潤滑油は通常1.8kg/cm2gと低
く、その為リセットシリンダ11も大きな面積が必要で
あり、このことも構成を複雑とする要因になっていた。
またタービン潤滑油を使用している為、制御系の調整を
行う際に高圧制御油とは別にタービン潤滑油を必ず生か
すことが必要となる。従って、タービン潤滑油ラインの
フラッシング中は制御系の調整を行えないという不具合
もあった。
【0005】本発明の目的は、メカニカルトリップ弁の
リセットをタービン潤滑油系統とは独立に行えるように
した蒸気タービン制御装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の蒸気タービン制
御装置は、蒸気タービンプラントの主蒸気止め弁を、調
速機とそれに接するラッチとこのラッチにより係止され
るバネ付勢されたロッドからなるトリップ手段の機械的
な動作により、このロッドと結合されたメカニカルトリ
ップ弁のスプールが前記主蒸気止め弁に供給する高圧制
御油を停止させる位置に移動することにより緊急時に急
速に閉弁するとともに、通常時にはリセット手段からの
信号により前記トリップ手段が前記緊急時と逆の動作に
より開弁する制御を前記メカニカルトリップ弁を介して
行なう蒸気タービン制御装置において、前記主蒸気止め
弁開弁時にはリセット信号により励磁され前記高圧制御
油を前記主蒸気止め弁に供給できるリセット位置に前記
スプールが移動するために必要な前記高圧制御油を前記
メカニカルトリップ弁油室に直接送る電磁弁を前記メカ
ニカルトリップ弁に固設したことを特徴とする。
【0007】
【作用】これにより、リセット手段からのリセット信号
によって電磁弁は励磁され、高圧制御油をメカニカルト
リップ弁の油室に送り込む。これによってメカニカルト
リップ弁をリセットする。
【0008】また、電磁弁は高圧制御油をメカニカルト
リップ弁のリセット油として用いるので、タービン潤滑
油系統とは独立している。したがって、タービン潤滑油
ラインのフラッシング中でも制御系の調整が行える。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1に基づいて説明
する。高圧制御油1は、メカニカルトリップ弁2に供給
され、メカニカルトリップ弁2の内部ポートを通してメ
カニカルトリップ弁2の上部に組み合わされた電磁弁1
5に供給される。高圧制御油1はメカニカルトリップ弁
2を経由して非常油3となり、各主蒸気止め弁に供給さ
れる。メカニカルトリップ弁2はロッド4を介してラッ
チ5に接触する。ラッチ5は、タービン軸先端に設けら
れた非常調速機6、トリップハンドル7、マスタートリ
ップソレノイド8の作用によって外される。電磁弁15
は、通常は無励磁でメカニカルトリップ弁2を経由して
供給された高圧制御油1をブロックしている。メカニカ
ルトリップ弁2はロッド4を介してトリップバネ9によ
ってラッチ5に押しつけられている。
【0010】通常、リセット状態ではラッチ5によって
メカニカルトリップ弁2はロッド4を介してリセット位
置、つまり図1で左側にスプリングバネ9を圧縮した位
置に保持されている。この位置にあると、高圧制御油1
はメカニカルトリップ弁2を経由して非常油3の油圧を
高圧に保持している。この非常油が高圧に保持されるこ
とにより、各主蒸気止め弁はリセット状態、つまり全開
の状態にある。
【0011】次に、回転数が異常に上昇した場合は、非
常調速機6が作動しラッチ5を図1で右方向に回転させ
る。これによってロッド4との接触部が外れ、スプリン
グバネ9によって図1で右方向にロッド4が移動する。
そして、メカニカルトリップ弁2は高圧制御油1をブロ
ックし、非常油3をドレンポートに接続する。これによ
って非常油3を0油圧にする。この非常油圧の消失によ
り各主蒸気止め弁は急閉する。操作員の手によってトリ
ップハンドル7を引張った場合、或いは電気信号によっ
てマスタートリップソレノイド8が作動した場合にも、
同様にラッチ5が図1で右方向に回転する。これにより
ロッド4とラッチ5との接触部を外させ同様に主蒸気止
め弁が全閉状態となり、いわゆるトリップ状態となる。
このトリップ状態からリセット状態に移行するには、リ
セット信号によってメカニカルトリップ弁2の上部に組
み込まれた電磁弁15を励磁する。この電磁弁15の励
磁により、高圧制御油1を油室16に送り込む。これに
よりメカニカルトリップ弁2を図1で左方、つまりリセ
ット位置に動かすことになる。これでロッド4も同様に
左方に移動し、ラッチ5をもとに戻し、リセット状態と
なる。
【0012】つまり、電磁弁15によって直接メカニカ
ルトリップ弁2の油室16に油を入れることによってリ
セット状態に戻すことが出来る。
【0013】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、メ
カニカルトリップ弁に直接電磁弁を組み込み、この電磁
弁によって、メカニカルトリップ弁を高圧制御油を用い
て直接リセット出来る様に構成している。したがって、
リセットの油圧として、タービン潤滑油を用いる必要が
無くなり、リセットシリンダやリンク機構も不要とな
る。また、高圧油を用いる為、直接メカニカルトリップ
弁をリセットでき、非常に簡素化出来る。またタービン
潤滑油を用いないので、制御装置の調整は高圧制御油の
みあれば出来ることとなり、調整中に潤滑油のフラッシ
ングが行え、定検の短縮にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図
【図2】従来例を示す構成図
【符号の説明】
1 高圧制御油 2 メカニカルトリップ弁 3 非常油 4 ロッド 5 ラッチ 6 非常調速機 7 トリップハンドル 8 マスタトリップソレノイド 9 トリップバネ 10 タービン潤滑油 11 リセットシリンダ 12 リセット電磁弁 13 リンク 14 カラー 15 電磁弁 16 油室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンプラントの主蒸気止め弁
    を、調速機とそれに接するラッチとこのラッチにより係
    止されるバネ付勢されたロッドからなるトリップ手段の
    機械的な動作により、このロッドと結合されたメカニカ
    ルトリップ弁のスプールが前記主蒸気止め弁に供給する
    高圧制御油を停止させる位置に移動することにより緊急
    時に急速に閉弁するとともに、通常時にはリセット手段
    からの信号により前記トリップ手段が前記緊急時と逆の
    動作により開弁する制御を前記メカニカルトリップ弁を
    介して行なう蒸気タービン制御装置において、前記主蒸
    気止め弁開弁時にはリセット信号により励磁され前記高
    圧制御油を前記主蒸気止め弁に供給できるリセット位置
    に前記スプールが移動するために必要な前記高圧制御油
    を前記メカニカルトリップ弁油室に直接送る電磁弁を前
    記メカニカルトリップ弁に固設したことを特徴とする
    気タービン制御装置。
JP4273424A 1992-09-18 1992-09-18 蒸気タ−ビン制御装置 Expired - Lifetime JP2960616B2 (ja)

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JPH06101414A JPH06101414A (ja) 1994-04-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5575511A (en) * 1978-12-04 1980-06-06 Toshiba Corp Oil sleeve for main steam stop valve
JPS6153408A (ja) * 1984-08-23 1986-03-17 Toshiba Corp タ−ビン非常停止装置

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