JP2959544B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

Info

Publication number
JP2959544B2
JP2959544B2 JP36560897A JP36560897A JP2959544B2 JP 2959544 B2 JP2959544 B2 JP 2959544B2 JP 36560897 A JP36560897 A JP 36560897A JP 36560897 A JP36560897 A JP 36560897A JP 2959544 B2 JP2959544 B2 JP 2959544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
control unit
computer system
magnetic disk
write
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36560897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11184637A (ja
Inventor
節生 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP36560897A priority Critical patent/JP2959544B2/ja
Publication of JPH11184637A publication Critical patent/JPH11184637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2959544B2 publication Critical patent/JP2959544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータシステ
ムに接続される磁気ディスク装置に関し、特に、磁気デ
ィスク上の目的の記録位置に対するリード,ライト動作
と、リード,ライト動作に伴うリード,ライトデータの
転送とを磁気ディスクの回転に合わせてリアルタイムで
行うコンピュータシステムに接続される磁気ディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムの外部記憶装置と
して広く用いられている磁気ディスク装置に対する制御
方式として、磁気ディスク上の目的位置に対するリー
ド,ライト動作と、リード,ライト動作に伴うリード,
ライトデータの転送とを磁気ディスクの回転に合わせて
リアルタイムで行う制御方式が、コンピュータシステム
全域にわたるレベルで確立している。
【0003】図13は、上記した制御方式によって制御
される従来の磁気ディスク装置MD’の構成例を示すブ
ロック図であり、インタフェース制御部(I/F制御
部)1と、回転位置制御部2と、リードライト制御部
(R/W制御部)3と、リードライト機能部(R/W機
能部)4と、位置決め制御部5と、位置決め機能部6
と、回転記録部7と、回転位置検索部8とから構成され
ている。尚、図13に於いて、CONはコンピュータシ
ステムの制御装置を表している。
【0004】磁気ディスク装置MD’に対するデータの
リード,ライトを行う場合、コンピュータシステムの制
御装置CONは、リード,ライト動作の対象とする目的
のトラックを指定する。この指定は、I/F制御部1を
介して位置決め制御部5に送られ、位置決め制御部5は
上記指定に従って位置決め機能部6を駆動することによ
り、ヘッドを指定されてトラック上に位置決めする。
【0005】回転位置検索部8は、回転記録部7から回
転位置に同期した信号を抽出しており、回転位置制御部
2は、回転位置検索部8が抽出した信号に基づいて回転
記録部7の回転位置を示す情報を生成する。回転位置検
索部8は、例えば、図14に示すように、サーボトラッ
クに記録されている位置決め情報を読み込むことによ
り、回転記録部7の回転に同期した基準クロック101
と、円周上の一点を定めるインデックス102とを、回
転位置を示す回転位置信号として抽出する。また、回転
位置制御部2は、回転位置検索部8が抽出したインデッ
クス102を起点として、基準クロック101を計数す
ることにより、回転位置を求める。
【0006】制御装置CONは、回転位置制御部2から
の情報に従って回転記録部7の回転位置を認識し、目的
の記録位置に合わせてリード,ライト命令を発行する。
このリード,ライト命令は、I/F制御部1を介してR
/W制御部3に送られる。
【0007】これにより、R/W制御部3は、回転位置
制御部2が出力する情報に従ってR/W機能部4を駆動
し、回転記録部7でのリード,ライト動作と、コンピュ
ータシステムとのデータ転送とが、回転記録部7の回転
に同期して行われるようにする。
【0008】図15は磁気ディスク装置MD’のデータ
トラック上のデータ配置例を示した図である。データト
ラック上には、書式の定められた記録単体(レコード)
が、予め規定されているレコード間の相対関係(ギャッ
プ)に従って配置されている。データトラックの起点は
インデックスの発生位置と対応している。レコードは、
データと、制御データ(データ量やデータを識別する為
のアドレス情報等)とから構成されている。
【0009】R/W制御部3は、図16に示すように、
リード,ライト動作に費やされる時間を見込んで、目的
の記録位置でリード,ライトが行われるように、R/W
機能部4とのデータ入出力を制御する。
【0010】R/W機能部4は、磁気ディスク装置特有
のデータ配列の変換,データコードの変復調,信号の電
磁変換を行い、回転記録部7に対する記録・再生を行
う。
【0011】リード,ライト動作に伴うデータ転送は、
コンピュータシステムの一連のデータ伝送系が、磁気デ
ィスク装置MD’の記録位置の回転に同調して行う。ラ
イト動作では、コンピュータシステムのデータ転送路を
経て、磁気ディスク装置MD’のI/F制御部1,R/
W制御部3,R/W機能部4を通り、回転記録部7に達
するデータが、目的の記録位置に合致するように、記録
速度に同期したデータ要求を磁気ディスク装置MD’か
ら行う。
【0012】リード動作では、目的の記録位置から読み
出したデータを、磁気ディスク装置MD’が、R/W機
能部4,R/W制御部3,I/F制御部1を通して、読
み出し速度に同期して送出し、コンピュータシステムに
その受領を求める。
【0013】どちらも、磁気ディスク装置MD’が回転
記録部7の回転に同期したタイミングを指定してデータ
転送を促し、コンピュータシステムのデータ転送系全体
で、それに呼応してデータ転送が行われる。
【0014】このような、転送方式のもとにコンピュー
タシステムの基本オペレーティングシステム(OS)が
構築され、制御装置CONは、OS配下で、磁気ディス
ク装置MD’の回転記録部7の回転位置とシステム動作
とを連結させる。
【0015】制御装置CONは、目的のレコードとトラ
ックフォーマットの関係から、トラック上で効率の良い
動作開始点を定めて磁気ディスク装置MD’にその回転
位置の検索を要求し、磁気ディスク装置MD’は、回転
位置制御部2の情報で指定位置に達したことを報告す
る。
【0016】制御装置COMは、この報告をもとに、コ
ンピュータシステムの転送系に動作を促し、磁気ディス
ク装置MD’の動作を指定し、回転記録部7の回転に同
期したデータ転送を行わせる。このデータ転送では、転
送系の各部で動作監視がリアルタイムで行われ、誤り検
出の即時性により、データの信頼性と処理性能を高めて
いる。また、データ伝送に関わる動作誤りの再試行の方
式も回転同期を基にして、システムレベルで構築されて
いる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置は次
々と技術開発が進み、制御方式も変化している。更に、
製造ラインも新しい方式の磁気ディスク装置に対応した
設備に移ってきている。このため、稼働年数的な寿命に
より交換時期にきている既存のコンピュータシステムの
制御方式に合う磁気ディスク装置は、簡単には製造でき
ない情勢になってきている。
【0018】一方、小型コンピュータでは周辺装置の制
御インタフェースがSCSI等に標準化され、その標準
インタフェースからの制御で動作するハードディスク装
置が大量生産されている。
【0019】そこで、小型コンピュータ用に規格化さ
れ、大量生産されているハードディスク装置を使用する
ということが考えられるが、既存のコンピュータシステ
ムに単純には接続することができない。なぜなら、ハー
ドディスク装置は、記録部での実際のリード,ライト動
作と上位装置とのデータ転送の時間調整を、ハードディ
スク装置に担わせる方式が主流で、既存の磁気ディスク
装置とは制御方式が基本的に異なるからである。
【0020】このような、制御方式が異なるハードディ
スク装置を既存のコンピュータシステムに接続する場合
には、コンピュータシステムのOSレベルに及ぶ改造が
必要になり、改造工数が膨大になる上、既存のコンピュ
ータシステムで確立している信頼実績を破棄することに
なってしまう。
【0021】そこで、本発明の目的は、既存のコンピュ
ータシステムに改造を加えることなく、既存のコンピュ
ータシステムに接続することができる、ハードディスク
装置を利用した磁気ディスク装置を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、磁気ディスク上の目的の記録位置に対するリ
ード,ライト動作と、リード,ライト動作に伴うリー
ド,ライトデータの転送とを前記磁気ディスクの回転に
合わせてリアルタイムで行うコンピュータシステムに接
続される磁気ディスク装置に於いて、前記コンピュータ
システムが自コンピュータシステムに接続されていると
認識している磁気ディスク装置と制御方式が異なるハー
ドディスク装置と、バッファメモリと、前記ハードディ
スク装置と前記バッファメモリとの間でデータのやり取
りを行うハードディスク装置制御部と、前記コンピュー
タシステムが位置決めを要求した、前記コンピュータシ
ステムが自コンピュータシステムに接続されていると認
識している磁気ディスク装置上の位置に対応する前記ハ
ードディスク装置上の位置に格納されているデータを、
前記バッファメモリ上の所定の領域に転送することを前
記ハードディスク装置制御部に対して指示する位置決め
変換制御部と、前記コンピュータシステムが、自コンピ
ュータシステムに接続されていると認識している磁気デ
ィスク装置に於いて生成される回転位置を示す回転位置
信号と同等の回転位置信号を生成する回転位置生成部
と、該回転位置生成部で生成された回転位置信号に同期
したデータ転送を行うリードライト制御部と、前記回転
位置生成部が生成した回転位置信号に基づいて前記バッ
ファメモリの所定の領域を、前記コンピュータシステム
が自コンピュータシステムに接続されていると認識して
いる磁気ディスク装置の磁気ディスクの回転に見合った
周期で巡回するアドレスを生成して前記バッファメモリ
に供給すると共に、前記リードライト制御部からのライ
トデータを前記バッファメモリに供給し、前記バッファ
メモリからのリードデータを前記リードライト制御部に
供給するデータ処理部とを備えている。
【0023】この構成に於いては、所要規模のバッファ
メモリを仲介にして、既存のコンピュータシステムと、
コンピュータシステムに直接接続することが不可能なハ
ードディスク装置とを接続できるようにしている。
【0024】コンピュータシステムが位置決めを要求す
ると、位置決め変換制御部が、コンピュータシステムが
認識している、位置決め要求を行った位置(例えば、ト
ラック)と対応するハードディスク装置上の位置に格納
されているデータをバッファメモリ上の所定の領域に転
送することをハードディスク装置制御部に対して指示す
る。これにより、ハードディスク装置制御部は、ハード
ディスク装置からバッファメモリ上の所定領域に、指示
されたデータを転送する。
【0025】データ処理部は、回転位置生成部が生成し
た回転位置信号に基づいて、バッファメモリの所定の領
域をコンピュータシステムが自コンピュータシステムに
接続されていると認識している磁気ディスク装置の回転
に見合った周期で巡回するアドレスを生成してバッファ
メモリに供給する。更に、データ処理部は、リードライ
ト制御部からライトデータが渡されると、それをバッフ
ァメモリに供給し、上記バッファメモリの所定領域を巡
回するアドレスによって示される位置に書き込まれるよ
うにする。また、データ処理部は、バッファメモリから
のリードデータをリードライト制御部に供給する。
【0026】また、本発明は、バッファメモリに格納さ
れているデータに対して書き込みが行われた場合、ハー
ドディスク装置上の該当するデータを書き込み後のデー
タと一致させるため、前記位置決め変換制御部は、前記
コンピュータシステムから位置決めするトラックが指示
された場合、前記バッファメモリに前記リードライト制
御部から出力されたライトデータが書き込まれていれ
ば、前記バッファメモリの所定領域に書き込まれている
1トラック分のデータを前記ハードディスク装置に書き
戻すことを前記ハードディスク装置制御部に対して指示
する構成を備えている。
【0027】この構成に於いては、位置決め変換制御部
は、コンピュータシステムから位置決めが要求された場
合、バッファメモリにリードライト制御部から出力され
たライトデータが書き込まれているか否かを判断する。
そして、書き込まれている場合には、バッファメモリに
書き込まれている1トラック分のデータをハードディス
ク装置に書き戻す。
【0028】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の実施例のブロック図であ
り、磁気ディスク装置MDは、I/F制御部1と、回転
位置制御部2と、R/W制御部3と、ハードディスク装
置(HDD)11と、HDD制御部12と、バッファメ
モリ13と、データ処理部14と、回転位置生成部15
と、位置決め変換制御部16とから構成されている。
【0030】上位装置であるコンピュータシステムの制
御装置CONの動作仕様に密接に関わるI/F制御部
1,回転位置制御部2及びR/W制御部3は既存のもの
を流用し、磁気ディスク装置MD内の独自機能を、HD
D11,HDD制御部12,バッファメモリ13,デー
タ処理部14,回転位置生成部15及び位置決め変換制
御部16で構成し、流用機能と独自機能の接続信号10
0を従来の磁気ディスク装置MD’と等しくしている。
【0031】HDD11は、コンピュータシステムが認
識している制御方式とは異なる制御方式で動作するもの
である。
【0032】バッファメモリ13には、HDD11に格
納されているデータの内の、コンピュータシステムが認
識している1トラック分のデータであって、且つ、コン
ピュータシステムがリード,ライトのために位置決めし
ようとしているトラックのデータが格納される。
【0033】HDD制御部12は、位置決め変換制御部
16からの指示に従ってHDD11に格納されているデ
ータをバッファメモリ13に転送したり、バッファメモ
リ13に格納されているデータをHDD11に転送する
機能を有する。
【0034】回転位置生成部15は、従来は回転位置検
索部8が回転記録部7から読み取った情報に基づいて生
成していた基準クロック101,インデックス102
を、自らの発振に基づいて生成する機能を有する。
【0035】位置決め変換制御部16は、コンピュータ
システムが位置決めしようとしているトラックのトラッ
クアドレス(コンピュータシステムが認識しているトラ
ックアドレス)を、HDD11に於けるトラックアドレ
スに変換する機能や、変換後のトラックアドレスに基づ
いた指示をHDD制御部12に出し、コンピュータシス
テムが認識しているトラックアドレスのデータをHDD
11からバッファメモリ13へ転送させる機能を有す
る。更に、位置決め変換制御部16は、HDD11から
バッファメモリ13にデータを転送させる場合およびコ
ンピュータシステムと磁気ディスク装置MDとの接続が
解かれた場合、バッファメモリ13に格納されているデ
ータがそれ以前の処理によって書き換えられているか否
かを判断し、書き換えられていると判断した場合には、
バッファメモリ13に格納されているデータをHDD1
1に該当する領域に書き戻す機能を有する。
【0036】データ処理部14は、回転位置生成部15
が出力する基準クロック101,インデックス102に
基づいて、バッファメモリ13中の、1トラック分のデ
ータが格納されている領域を巡回するアドレスを生成す
る機能を有する。更に、データ処理部14は、従来はR
/W機能部4が生成していた制御クロック103を生成
する機能や、制御クロック103に従って動作するR/
W制御部3との間でライトデータ104及びライトデー
タストローブ105と、リードデータ106とリードデ
ータストローブ107のやり取りを行って、バッファメ
モリ13に格納されているデータの書き換えと読み出し
を行う機能を有する。
【0037】図2は図1に示した独自機能を実現するH
DD11,HDD制御部12,バッファメモリ13,デ
ータ処理部14,回転位置生成部15及び位置決め変換
制御部16の構成例を示したブロック図である。
【0038】HDD11は、SCSI仕様のハードディ
スク装置(SCSI HDD21)によって構成されて
いる。
【0039】HDD制御部12は、SCSIプロトコル
コントローラ22と、DMAコントローラ23とによっ
て構成されている。
【0040】バッファメモリ13は、デュアルポートメ
モリ25と、リード,ライトアドレスを指定するR/W
アドレスカウンタ24と、DMA転送を行う際のアドレ
スを指定するDMAアドレスカウンタ26とから構成さ
れ、2方向のデータ転送パスを築いている。
【0041】データ処理部14は、シーケンスロジック
32と、バッファレジスタ33と、制御データレジスタ
34とから構成されている。
【0042】回転位置生成部15は、クロック信号を発
するパルスジェネレータ31と、クロック信号に従って
基準クロック101とインデックス102とを生成する
シーケンスロジック30とから構成されている。
【0043】位置決め変換制御部16は、I/Oコント
ローラ27と、マイクロプロセッサ28と、マイクロプ
ログラム29を有する制御システムによって構成され
る。
【0044】図2に示す構成例に於いて、SCSIプロ
トコルコントローラ22,DMAコントローラ23,デ
ュアルポートメモリ25,DMAアドレスカウンタ2
6,I/Oコントローラ27,マイクロプロセッサ2
8,マイクロプログラム29の配置は、SCSI仕様の
ハードディスク装置を制御する、一般的な小型コンピュ
ータシステムと等価である。
【0045】図3は回転位置生成部15内のシーケンス
ロジック30の構成例を示すブロック図、図4は回転位
置生成部15のタイムチャートであり、図3,図4を参
照して回転位置生成部15について説明する。
【0046】回転位置生成部15内のシーケンスロジッ
ク30は、図3に示すように、D型フリップフロップ
(D−F/F)501と、反転素子(NOT)502
と、データレジスタ503と、シンクロナスカウンタ5
04と、データコンパレータ505と、NOT506
と、論理積素子(AND)507,508と、D−F/
F509とから構成されている。
【0047】回転位置生成部15内のパルスジェネレー
タ31は、データ転送速度に見合った周期で発振し、発
振クロックを出力する。本実施例では、パルスジェネレ
ータ31が出力する発振クロックの周波数を基準クロッ
ク101の2倍にしている。
【0048】D−F/F501のクロック端子Cには、
パルスジェネレータ31が出力する発振クロックが入力
され、データ端子Dには、自身のQ端子出力をNOT5
02によって反転した信号が入力されている。この結
果、D−F/F501に於いては、発振クロックが入力
される毎に出力を反転するという動作が行われ、その結
果、D−F/F501からは、発振クロックの周波数を
2分の1にして正負のパルス幅の差を抑えた基準クロッ
ク101が出力される。
【0049】データレジスタ503には、コンピュータ
システムが認識しているトラック容量,回転周期に応じ
た値mが設定されている。
【0050】シンクロナスカウンタ504は、パルスジ
ェネレータ31から出力される発振クロックに従って動
作し、基準クロック101と同じ間隔でカウントアップ
する。
【0051】データコンパレータ505は、データレジ
スタ503に設定されている値とシンクロナスカウンタ
504のカウント値とを比較し、両者が一致する場合の
み、その出力信号を論理“1”とする。
【0052】データコンパレータ505の出力が論理
“1”となると、NOT506とAND507の論理動
作によってシンクロナスカウンタ504のカウント端子
に印加される信号が論理“0”となるので、シンクロナ
スカウンタ504のカウントアップ動作が抑えられる。
更に、データコンパレータ505の出力とNOT502
の出力とを入力とするAND508の論理動作により、
シンクロナスカウンタ504のリセット端子に入力され
る信号が論理“1”となるので、シンクロナスカウンタ
504はリセットされる。
【0053】シンクロナスカウンタ504がリセットさ
れ、そのカウント値が「0」となると、データコンパレ
ータ505は、入力の一致がとれなくなるので、その出
力信号を論理“0”とする。これにより、シンクロナス
カウンタ504は、再びカウントアップ動作を行う状態
に戻り、基準クロック101と同じ間隔でカウントアッ
プ動作を行う。
【0054】D−F/F509は、データコンパレータ
505の出力を発振クロックで同期整形した信号をイン
デックス102として出力する。
【0055】D−F/F509から出力されるインデッ
クス102及びD−F/F501から出力される基準ク
ロック101は、回転位置制御部2及びデータ処理部1
4に供給される。
【0056】図5は位置決め変換制御部16内のマイク
ロプロセッサ28の処理例を示す流れ図であり、以下同
図を参照して位置決め変換制御部16の動作を説明す
る。
【0057】位置決め変換制御部16内のマイクロプロ
セッサ28は、位置決め変換処理中でない場合、I/F
制御部1から位置決め指令が発せられているか否かを監
視すると共に、コンピュータシステムのとの間の接続が
解かれたか否かを監視している(S301,S30
2)。尚、I/F制御部1は、コンピュータシステムの
制御装置CONから位置決め命令等のトラック選択命令
が出力された場合、位置決め変換制御部16に対して位
置決め指令を発するものであり、このような動作は、従
来から行われているものである。
【0058】マイクロプロセッサ28は、I/F制御部
1から位置決め指令が発せられている場合(S301が
Yes)は、書き込み保留解消処理を行う(S30
3)。また、マイクロプロセッサ28は、コンピュータ
システムとの間の接続が解かれた場合(S302がN
o)も、ステップ303の書き込み保留解消処理を行
う。
【0059】書き込み保留解消処理は、バッファメモリ
13中のデュアルポートメモリ25に格納されているデ
ータが書き換えられている場合、そのデータをSCSI
HDD21に書き戻す処理である。この書き込み保留
解消処理については、後ほど詳しく説明する。
【0060】S303の書き込み保留解消処理が終了す
ると、マイクロプロセッサ28は、I/Oコントローラ
27を介してI/F制御部1から位置決めするトラック
のアドレス(コンピュータシステムが意識しているトラ
ックアドレス)を受け取る(S304)。
【0061】その後、マイクロプロセッサ28は、S3
04で受け取ったトラックアドレスに基づいて、そのト
ラックアドレスと対応するSCSI HDD21上のロ
ジカルブロックアドレス(LBA)とブロックレングス
とを算出し、それらを保持する(S305)。このLB
Aの算出は、例えば、コンピュータシステムが認識して
いるトラックアドレスとHDD11のLBAとの対応関
係を登録したテーブルを利用して行う。
【0062】更に、マイクロプロセッサ28は、HDD
制御部12内のSCSIプロトコルコントローラ22
に、S305で算出したLBAとブロックレングスとに
基づいたリードCDB(リードコマンドディスクリプシ
ョンコード)を発行する(S306)。
【0063】SCSIプロトコルコントローラ22でリ
ードCDB処理がなされている間に、バッファメモリ1
3内のDMAアドレスカウンタ26に、SCSI HD
D21から読み出したデータを格納する領域の先頭アド
レスを設定する(S307)。
【0064】その後、マイクロプロセッサ28は、デー
タの転送方向(HDD11からデュアルポートメモリ2
5の方向)と、コンピュータシステムが意識しているト
ラック容量に相当するデータ量とを、HDD制御部12
内のDMAコントローラ23に設定する(S308)。
【0065】マイクロプロセッサ28は、SCSIプロ
トコルコントローラ22がリードCDB処理を終了し、
データ転送を要求するのを待って(S309がYe
s)、SCSIプロトコルコントローラ22とDMAコ
ントローラ23に、データ転送の起動をかける(S31
0)。
【0066】これにより、SCSI HDD21に記録
されているデータの内の、コンピュータシステムが認識
している1トラック分のデータであって、コンピュータ
システムが上記トラックに記録されていると認識してい
るデータがSCSI HDD21からデュアルポートメ
モリ25に転送される。このデータ転送に同期してDM
Aアドレスカウンタ26のカウント値がカウントアップ
され、デュアルポートメモリ25中の、DMAアドレス
カウンタ26のカウント値が示すアドレスにSCSI
HDD21からの転送データが順次格納される。
【0067】データ転送が終了すると、マイクロプロセ
ッサ28は、SCSIプロトコルコントローラ22にS
CSIの終了処理を行わせ(S312)、更にI/F制
御部1に対して位置決め終了報告を行う(S313)。
これにより、I/F制御部1は、コンピュータシステム
の制御装置CONに対して、位置決めが完了したことを
通知する。
【0068】S313で位置決め完了報告を行うと(S
311がYes)、マイクロプロセッサ28は、再び位
置決め指令の待ち状態となる(S301)。
【0069】次に、S303で行う書き込み保留解消処
理を、図6の流れ図を参照して詳しく説明する。
【0070】書き込み保留解消処理に於いては、先ず、
ライト実行フラグを検証する(S321)。ライト実行
フラグは、データ処理部14に備わっており、デュアル
ポートメモリ25に格納されているデータを書き換えた
ときにセットされ、書き込み保留解消処理に於いてSC
SI HDD21へのデータの書き戻しが終了したとき
にリセットされる。
【0071】S321で、ライト実行フラグが立ってい
ないと判断した場合(S321がNo)は、リターンす
る。
【0072】これに対して、S321でライト実行フラ
グが立っていると判断した場合は、図5のS305で保
持したLBA,ブロックレングスを参照し(S32
2)、そのLBA,ブロックレングスに従ったライトC
DBをSCSIプロトコルコントローラ22に対して発
行する(S323)。
【0073】SCSIプロトコルコントローラ22でラ
イトCDBに従った処理が行われている間に、マイクロ
プロセッサ28は、図5のS307で保持したアドレス
を参照し、そのアドレスをバッファメモリ13内のDM
Aアドレスカウンタ26に設定する(S324)。更
に、マイクロプロセッサ28は、HDD制御部12内の
DMAコントローラ23に転送方向(デュアルポートメ
モリ25からSCSIHDD21へ)とデータ量(コン
ピュータシステムが認識している1トラック分のデータ
量)を設定する。
【0074】その後、マイクロプロセッサ28は、SC
SIプロトコルコントローラ22からのデータ転送要求
を待って(S326)、SCSIプロトコルコントロー
ラ22とDMAコントローラ23とを起動する(S32
7)。これにより、デュアルポートメモリ25に格納さ
れている1トラック分のデータが、DMAアドレスカウ
ンタ26のカウント値に従ってデュアルポートメモリ2
5から順次読み出され、SCSI HDD21に書き戻
される。
【0075】そして、データの書き戻しが終了すると
(S328がYes)、SCSIプロトコルコントロー
ラ22にSCSIの終了処理を行わせる(S329)。
その後、マイクロプロセッサ28は、データ処理部14
に対してフラグリセット信号を出力することによりライ
ト実行フラグを消し(S330)、元の処理にリターン
する。
【0076】次に、データ処理部14について説明す
る。データ処理部14は、前述したように、コンピュー
タシステムが認識している1トラック分のデータが格納
されているデュアルポートメモリ25の領域を巡回する
アドレスを生成する機能,デュアルポートメモリ25に
格納されているデータを書き換える機能,デュアルポー
トメモリ25に格納されているデータを読み出す機能を
有している。
【0077】先ず、これらの機能の内の、コンピュータ
システムが認識している1トラック分のデータが格納さ
れているデュアルポートメモリ25の領域を巡回するア
ドレスを生成する機能の実現方法について説明する。
【0078】図7は上記した機能を実現するための構成
例を示すブロック図であり、図2に於けるシーケンスロ
ジック32と、制御データレジスタ34が部分的に該当
する。図8は図7のタイムチャートである。
【0079】D−F/F511のクロック端子Cには、
回転位置生成部15からの基準クロック101が入力さ
れ、データ端子DにはAND514の出力が入力されて
いる。AND514は、D−F/F511のQ端子出力
を反転するNOT512の出力と、回転位置生成部15
が出力するインデックス102を反転するNOT513
の出力を入力とし、それらの論理積を出力するものであ
るので、D−F/F511は、インデックス102の出
力時に出力論理値を論理“0”に合わせた出力反転動作
を基準クロック101に従って行うことになる。この結
果、D−F/F511からは、周波数が基準クロック1
01の1/2の制御クロック103が出力される。制御
クロック103は、データ転送関連動作を制御するため
に使用される。
【0080】D−F/F517のクロック端子Cには基
準クロック101が入力され、データ端子Dには論理和
素子(OR)516の出力が入力されている。OR51
6は、インデックス102とAND515の出力を入力
とし、AND515はD−F/F517のQ端子出力と
NOT512の出力とを入力としているので、D−F/
F517は、インデックス102の発生時に、制御クロ
ック103の立ち上がりを中心にして制御クロック10
3の1周期幅の間、論理“1”となるパルス信号(アド
レスロード信号)を出力することになる。
【0081】シンクロナスカウンタ519のカウント端
子,リセット端子,クロック端子には、それぞれアドレ
スロード信号を反転したNOT518の出力,アドレス
ロード信号,制御クロック103が入力されている。シ
ンクロナスカウンタ519は、クロック端子に入力され
る制御クロック103に従って動作し、アドレスロード
信号が論理“1”の時のカウント値を「0」に合わせ、
通常は「0」〜「3」を繰り返す。
【0082】デコーダ520の各々の出力は、制御クロ
ック103の4倍の周期で、各々が異なるタイミングで
繰り返し論理“1”となる。本実施例では、この信号で
データ処理部14の動作タイミングの制御を行う。
【0083】デュアルポートメモリ25を巡回するアド
レスの歩進は、カウント3のタイミングで行われる。バ
ッファメモリ13内のR/Wアドレスカウンタ24(シ
ンクロナスカウンタによって構成される)は、カウント
3とアドレスロード信号を反転するNOT518の出力
を入力とするAND521の論理動作により、アドレス
ロード信号が立っていなくて、且つカウント3が論理
“1”のときカウントアップする。また、R/Wアドレ
スカウンタ24は、プリセッタブル構成で、アドレスロ
ード信号が論理“1”のときロードモードになってデー
タレジスタ522の出力するデータ値にカウント値を合
わせる。データレジスタ522には、位置決め変換制御
部16のDMA転送処理で用いたDMAアドレスカウン
タ26の初期設定値と同じ値が設定されている。
【0084】R/Wアドレスカウンタ24は、データレ
ジスタ522の値を始点にして、次にアドレスロード信
号がくるまで、トラック容量に相当するメモリアドレス
範囲を順に進み、アドレスロード信号がくれば始点に戻
って同じ動作を繰り返す。従って、R/Wアドレスカウ
ンタ24が出力するアドレスに従ってデュアルポートメ
モリ25をアクセスすれば、磁気ディスク上の或るトラ
ックをアクセスする場合と同等の状況となる。
【0085】本実施例では、デュアルポートメモリ25
を巡回するアドレスの歩進を、基準クロック101の8
倍の周期で行っており、図3に示した回転位置生成部1
5内のデータレジスタ503のデータ値を8の倍数にし
ておけば、図4,図8の各クロック信号とタイミング信
号の位相関係は、一定に保たれる。
【0086】次に、データ処理部14が備えている機能
の内の、デュアルポートメモリ25に格納されているデ
ータを書き換える機能の実現方法について説明する。
【0087】図9は上記した機能を実現するための構成
例を示すブロック図であり、図2に於けるシーケンスロ
ジック32と、バッファレジスタ33と、制御データレ
ジスタ34が部分的に該当する。図10は図9のタイム
チャートである。
【0088】この例では、R/W制御部3との間のデー
タ転送幅に対し、データ幅を2倍にしてバッファメモリ
13を構成している。また、本例では、ライトデータ1
04とライトデータストローブ105を入力するが、こ
れらは制御クロック103に従って動作するR/W制御
部3が発するもので、データ処理部14が発生するタイ
ミング信号(カウント1〜カウント4)と一定の位相関
係を持っている。本例では、カウント1,カウント3を
タイミング信号として使用している。
【0089】D−ラッチ回路531,D−ラッチ回路5
32は、それぞれライトデータ104,D−ラッチ回路
531の出力値をライトデータストローブ105の立ち
上がりで取り込み出力する。
【0090】シンクロナスD−ラッチ回路533は、カ
ウント3のアドレス切り換えと同じタイミングでD−ラ
ッチ回路531,D−ラッチ回路532の出力を取り込
む。この動作で、シンクロナスD−ラッチ回路533の
出力には、データ幅を2倍にし、切り替わりが図10の
アドレスの切り替わるタイミングに揃ったデータが得ら
れる。
【0091】セット優先のセットリセットフリップフロ
ップ(SR−F/F)534は、ライトデータストロー
ブ105でセットされ、そのQ端子出力がシフトレジス
タ535に伝わって、シフトレジスタ535の出力S1
が“1”となると、リセットされる。
【0092】シフトレジスタ535は、4段のシフトレ
ジスタであり、OR536の出力を受け、それを制御ク
ロック103に従って順次伝達し出力する。シフトレジ
スタ535は、カウント1とSR−F/F534のQ端
子出力とを入力とするAND537と、カウント3を反
転するNOT538と、NOT538の出力と自らの出
力S1を入力とするAND539と、AND537,5
39の出力を入力とするOR536の論理動作により、
シンクロナスD−ラッチ回路533のデータと、アドレ
スの安定区間に収まるメモリライトストローブを出力す
る。
【0093】3ステイトバッファドライバ540は、シ
ンクロナスD−ラッチ回路533の出力とバッファメモ
リ13のデータバスを結び、メモリライトストローブが
アクティブの間、シンクロナスD−ラッチ回路533の
出力をバッファメモリ13のデータバスに供給する。バ
ッファメモリ13内のデュアルポートメモリ25は、シ
フトレジスタ535から出力されるメモリライトストロ
ーブがアクティブになると、デュアルポートメモリ25
が示すアドレスに3ステイトバッファドライバ540が
出力するメモリライトデータを書き込む。以上の動作に
より、R/W制御部3から送られてきたライトデータが
あたかも磁気ディスク上に記録されるように、デュアル
ポートメモリ25の該当するアドレスに記録される。
【0094】SR−F/F551には、位置決め変換制
御部16の説明で述べたライト実行フラグが設定され
る。SR−F/F511は、ライトストローブ105が
論理“1”になるとセットされ、ライト実行フラグをオ
ンにする。また、データ処理部14からフラグリセット
信号が出力されるとリセットされ、ライト実行フラグを
オフにする。
【0095】次に、データ処理部14が備えている機能
の内の、デュアルポートメモリ25に格納されているデ
ータを読み出す機能の実現方法について説明する。
【0096】図11は上記した機能を実現するための構
成例を示すブロック図であり、図2に於けるシーケンス
ロジック32と、バッファレジスタ33と、制御データ
レジスタ34が部分的に該当する。図12は図11のタ
イムチャートである。
【0097】データの読み出し処理に於いては、4種の
タイミング信号(カウント0〜カウント3)を用いる。
メモリデータは、バッファメモリ13から出力されるデ
ータである。バッファメモリ13からは、データ処理部
14が出力するメモリライトストローブがアクティブで
ない限り、データ処理部14が出力するアドレスに格納
されているデータが常時リードデータとして出力されて
いる。
【0098】シンクロナスD−ラッチ回路541は、メ
モリデータを2分した後半分のデータを、カウント1が
論理“1”となっている期間に於ける制御クロック10
3の立ち上がりで取り込み、取り込んだデータを出力す
る。
【0099】マルチプレクサ542は、そのAゲートに
入力されているカウント2が論理“1”の時、A1 〜A
W に入力されているメモリデータの前半分をY1 〜YW
に送り出し、Bゲートに入力されているカウント0が論
理“1”の時、B1 〜BW に入力されているメモリデー
タの後半分をY1 〜YW に送り出す。
【0100】シンクロナスD−ラッチ回路543は、O
R544の論理動作で定められたタイミングの制御クロ
ック103で、マルチプレクサ542の出力を取り込
む。つまり、シンクロナスD−ラッチ回路543は、カ
ウント2のタイミングの制御クロック103で、その時
のメモリデータの前半分を取り込み、カウント0のタイ
ミングの制御クロック103で、シンクロナスD−ラッ
チ回路541が保持しているメモリデータの後半分を取
り込み、取り込んだデータを出力する。尚、カウント0
のタイミングで取り込んだデータと、その前のカウント
2のタイミングで取り込んだメモリデータは、同じメモ
リアドレスのデータである。
【0101】D−F/F545は、カウント1とカウン
ト3を入力とするOR546の出力を制御クロック10
3に従って取り込んで出力する。つまり、D−F/F5
45は、OR546の出力を制御クロック103で同期
整形して出力する。この結果、D−F/F545から
は、シンクロナスD−ラッチ回路543のデータがデー
タが安定したタイミングで立ち上がるパルス信号が出力
されることになる。
【0102】この動作に於けるシンクロナスD−ラッチ
回路543の出力がリードデータ106となり、D−F
/F545の出力がリードデータストローブ107とな
ってR/W制御部3に送られる。従って、R/W機能部
4が回転記録部7からデータを読み出すのと同じよう
に、バッファメモリ13からデータが読み出されてR/
W制御部3へ送られる。
【0103】以上説明したように、HDD制御部12,
バッファメモリ13,データ処理部14,回転位置生成
部15,位置決め変換制御部16が、HDD11と既存
の手段(I/F制御部1,回転位置制御部2,R/W制
御部3)を連結させる動作を行うので、コンピュータシ
ステムの制御装置CONから見た場合、図1に示した磁
気ディスク装置MDは、図13に示した磁気ディスク装
置MD’と等価に見える。本実施例では、SCSI仕様
のハードディスク装置を用いるようにしたが、他の標準
仕様のハードディスク装置とその仕様のプロトコルコン
トローラを用いても良いことは勿論である。
【0104】
【発明の効果】第1の効果は、既存のコンピュータシス
テムに接続されている磁気ディスク装置が寿命になった
場合、コンピュータシステムに全く手を加えずに、寿命
となった磁気ディスク装置とインタフェース仕様が異な
るハードディスク装置を利用した磁気ディスク装置を既
存のコンピュータシステムに接続することができるとい
う点である。その理由は、既存のコンピュータシステム
に接続されていた磁気ディスク装置のインタフェース仕
様とハードディスク装置のインタフェース仕様との差を
調整する手段としてバッファメモリ,回転位置生成部,
データ処理部,位置決め変換制御部,ハードディスク装
置制御部を備えているからである。
【0105】第2の効果は、既存のコンピュータシステ
ムで確立している信頼実績をそのまま残すことができる
という点である。その理由は、既存のコンピュータシス
テムに全く手を加える必要がないからである。
【0106】第3の効果は、バッファメモリに格納され
ている1トラック分のデータに対して書き込みが行われ
た場合、ハードディスク装置上の該当するデータを書き
込み後のデータと一致させることができるという点であ
る。その理由は、コンピュータシステムから位置決めが
要求された場合、バッファメモリにリードライト制御部
から出力されたライトデータが書き込まれていれば、バ
ッファメモリ書き込まれている1トラック分のデータを
ハードディスク装置に書き戻すことを前記ハードディス
ク装置制御部に対して指示する位置決め変換制御部を備
えているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例のブロック図である。
【図2】HDD11,HDD制御部12,バッファメモ
リ13,データ処理部14,回転位置生成部15,位置
決め変換制御部16の構成例を示すブロック図である。
【図3】回転位置生成部15内のシーケンスロジック3
0の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3のタイムチャートである。
【図5】位置決め変換制御部16の処理例を示す流れ図
である。
【図6】位置決め変換制御部16が行う書き込み保留解
消処理の処理例を示す流れ図である。
【図7】データ処理部14内のシーケンスロジック32
の構成の内の、巡回アドレスを発生する部分の構成例を
示すブロック図である。
【図8】図7のタイムチャートである。
【図9】データ処理部14内のシーケンスロジック32
の構成の内の、データ書き込み処理に関連する部分の構
成例を示すブロック図である。
【図10】図9のタイムチャートである。
【図11】データ処理部14内のシーケンスロジック3
2の構成の内の、データ読み出し処理に関連する部分の
構成例を示すブロック図である。
【図12】図11のタイムチャートである。
【図13】従来例のブロック図である。
【図14】磁気ディスク装置の回転位置信号を説明する
ための図である。
【図15】磁気ディスク装置のトラックフォーマットを
説明するための図である。
【図16】磁気ディスク装置のリード,ライト動作を説
明するための図である。
【符号の説明】
1…I/F制御部 2…回転位置制御部 3…R/W制御部 4…R/W機能部 5…位置決め制御部 6…位置決め機能部 7…回転記録部 8…回転位置検索部 11…HDD 12…HDD制御部 13…バッファメモリ 14…データ処理部 15…回転位置生成部 16…位置決め変換制御部 MD,MD’…磁気ディスク装置 CON…制御装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク上の目的の記録位置に対す
    るリード,ライト動作と、リード,ライト動作に伴うリ
    ード,ライトデータの転送とを前記磁気ディスクの回転
    に合わせてリアルタイムで行うコンピュータシステムに
    接続される磁気ディスク装置に於いて、 前記コンピュータシステムが自コンピュータシステムに
    接続されていると認識している磁気ディスク装置と制御
    方式が異なるハードディスク装置と、 バッファメモリと、 前記ハードディスク装置と前記バッファメモリとの間で
    データのやり取りを行うハードディスク装置制御部と、 前記コンピュータシステムが位置決めを要求した、前記
    コンピュータシステムが自コンピュータシステムに接続
    されていると認識している磁気ディスク装置上の位置に
    対応する前記ハードディスク装置上の位置に格納されて
    いるデータを、前記バッファメモリ上の所定の領域に転
    送することを前記ハードディスク装置制御部に対して指
    示する位置決め変換制御部と、 前記コンピュータシステムが、自コンピュータシステム
    に接続されていると認識している磁気ディスク装置に於
    いて生成される回転位置を示す回転位置信号と同等の回
    転位置信号を生成する回転位置生成部と、 該回転位置生成部で生成された回転位置信号に同期した
    データ転送を行うリードライト制御部と、 前記回転位置生成部が生成した回転位置信号に基づいて
    前記バッファメモリの所定の領域を、前記コンピュータ
    システムが自コンピュータシステムに接続されていると
    認識している磁気ディスク装置の磁気ディスクの回転に
    見合った周期で巡回するアドレスを生成して前記バッフ
    ァメモリに供給すると共に、前記リードライト制御部か
    らのライトデータを前記バッファメモリに供給し、前記
    バッファメモリからのリードデータを前記リードライト
    制御部に供給するデータ処理部とを備えたことを特徴と
    する磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記コンピュータシステムは、自コンピ
    ュータシステムに接続されていると認識している磁気デ
    ィスク装置のトラックアドレスを指定することにより、
    位置決めするトラックを指定する構成を有し、 前記位置決め変換制御部は、前記コンピュータシステム
    によって指定されたトラックと対応する前記ハードディ
    スク装置上の位置を求め、前記ハードディスク装置制御
    部に対して前記求めた位置に記録されているデータを前
    記バッファメモリに転送することを指示する構成を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め変換制御部は、前記コンピ
    ュータシステムから位置決めするトラックが指示された
    場合、前記バッファメモリに前記リードライト制御部か
    ら出力されたライトデータが書き込まれていれば、前記
    バッファメモリの所定領域に書き込まれている1トラッ
    ク分のデータを前記ハードディスク装置に書き戻すこと
    を前記ハードディスク装置制御部に対して指示する構成
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ハードディスク装置は、インタフェ
    ース仕様がSCSIであることを特徴とする請求項3記
    載の磁気ディスク装置。
JP36560897A 1997-12-22 1997-12-22 磁気ディスク装置 Expired - Fee Related JP2959544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36560897A JP2959544B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 磁気ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36560897A JP2959544B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 磁気ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11184637A JPH11184637A (ja) 1999-07-09
JP2959544B2 true JP2959544B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=18484688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36560897A Expired - Fee Related JP2959544B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 磁気ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2959544B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11184637A (ja) 1999-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6131141A (en) Method of and portable apparatus for determining and utilizing timing parameters for direct duplication of hard disk drives
RU2475818C2 (ru) Способы и системы обмена данными
JPWO2005043394A1 (ja) 情報記録媒体、情報記録媒体に対するアクセス装置及びアクセス方法
JP2770901B2 (ja) ディスク制御方法
WO2001082050A1 (fr) Unite de disque magnetique, procedes d'enregistrement et de reproduction de donnees
JP4160139B2 (ja) 情報記録再生装置
US6292852B1 (en) High-performance multiple-media duplicating system
JP4310821B2 (ja) 情報記録装置および方法
JP2005327462A (ja) 光記録媒体のデータコピー/移動方法及び装置
JP2959544B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH11306124A (ja) データ転送方法および装置
JPH0628261A (ja) データ転送方法及び装置
JP3594265B2 (ja) ディスクキャッシュ装置
JP2007011659A (ja) インターフェース装置、ディスクドライブ及びインターフェース制御方法
US5680587A (en) Enhanced-performance floppy diskette subsystem
JP2852935B2 (ja) 情報再生装置
JP2009104410A (ja) データ記録装置,データ記録装置の内部制御方法及びデータ記録システム
JP2000020398A (ja) ディスク記憶装置及び同装置に適用するディスクコントローラ
JP2006127492A (ja) メモリカードコントローラ、メモリカードドライブ装置、及びプログラム
JP2005038382A (ja) 制御装置及びデータ書き込み方法
JP2748056B2 (ja) ディスクコントローラ
JPH09305323A (ja) ディスク記憶システム
US7957229B2 (en) Optical disc controller and optical disc drive system using error correction codes
JPH11224165A (ja) ディスク装置
JP2003186629A (ja) データコピーシステム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees