JP2959321B2 - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

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JP2959321B2
JP2959321B2 JP7175693A JP7175693A JP2959321B2 JP 2959321 B2 JP2959321 B2 JP 2959321B2 JP 7175693 A JP7175693 A JP 7175693A JP 7175693 A JP7175693 A JP 7175693A JP 2959321 B2 JP2959321 B2 JP 2959321B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の後輪操舵装置に
関し、特に、4輪操舵車の後輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4輪操舵車は、前輪操舵装置と後輪操舵
装置とを装備しており、前輪及び後輪を連動して操舵
し、高速走行時における旋回安定性の向上や、低速走行
時における回転半径の減少を図っている。この後輪操舵
装置としては、前輪操舵装置から延び、前輪の操舵に連
動して回転する入力軸と、車幅方向に変位することで後
輪を操舵できる操舵軸と、入力軸の回転を操舵軸の軸線
方向の変位に変換する機構と、入力軸の途中に設けら
れ、入力軸を中立位置に位置決めして後輪の直進状態を
保持するセンタリング機構等を備えたものがある(特開
昭62−181960号公報)。
【0003】センタリング機構は、入力軸周りに配置さ
れたコイルスプリングを備えて構成されている。このコ
イルスプリングは、入力軸がハウジングに対して回転し
た場合に弾性変形し、従って、入力軸を中立位置に復帰
させるばね力を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このコイル
スプリングは、入力軸が回転した場合にその端部が引っ
張られて弾性変形する。従って、コイルスプリングは、
軸線方向でみて略楕円形状に変形してしまい、径方向外
側に突出した部分がハウジングに摺動することがある。
このため、このセンタリングスプリング及びハウジング
が磨耗し、センタリング機構の耐久性が悪化するという
問題があった。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、センタリング機構の耐久性の向上を図
ることができる車両の後輪操舵装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、車両の前輪操舵装置から延び、前輪
の操舵に連動して回転する入力軸と、車幅方向に延び、
車幅方向に移動して後輪を操舵する操舵軸と、入力軸の
回転を操舵軸の軸線方向の変位に変換する手段とを備え
た後輪操舵装置において、前記入力軸の途中に設けられ
センタリング機構前記入力軸の外側に設けられ、
車体側に固定されるとともに入力軸を回転自在に支持す
ハウジングと、ハウジング内に収容され、入力軸を囲
コイル状のセンタリングスプリングと、入力軸の外周
に相対回動自在に設けられ、前記センタリングスプリン
グの一端が係止される第1支持部と、入力軸の外周に
相対回動自在に設けられ、センタリングスプリングの他
端が係止される第2支持部と、センタリングスプリン
グの付勢力に抗した状態で、第1支持部材の一方向の回
動及び第2支持部材の他方向の回動をそれぞれ制限する
ストッパ手段と、入力軸と一体に回動すべく設けられ、
入力軸が中立位置から前記他方向に回動されたときには
センタリングスプリングの更なる付勢力に抗し、第1支
持部材を前記他方向に押圧する第1押圧部材と、入力軸
と一体に回動すべく設けられ、入力軸が前記中立位置か
ら前記一方向に回動されたときにはセンタリングスプリ
ングの更なる付勢力に抗し、第2支持部材を前記一方向
に押圧する第2押圧部材と、第1及び第2支持部材のそ
れぞれに設けられ、センタリングスプリングの対応する
側の端近傍位置にあって、当該センタリングスプリング
の内周面に当接し、当該センタリングスプリングの横断
が楕円状に変形するのを防止する第1及び第2当接部
とを具備している
【0007】
【作用】 前輪操舵により入力軸が回転すると、セン
タリング機構の第1又は第2支持部材はセンタリングス
プリングの一端又は他端を引っ張りこれを弾性変形させ
る。このとき、対応する側の当接部は、センタリングス
プリングにおける内周面の一部が径方向内側に引き込ま
れるのを防止し、この結果、センタリングスプリング
横断面が略楕円形状に変形するのを防止する。従って、
センタリングスプリングはハウジングに摺動することが
ない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明に係る後輪操舵装置の一実
施例を示し、この後輪操舵装置1は、ハウジング3と、
ハウジング3を車幅方向に貫通する操舵軸5と、ハウジ
ング3内に収容された小舵角操舵手段6、大舵角操舵手
段7、連結機構8及び電子制御ユニット9(図2)等よ
り構成されている。
【0009】ハウジング3は、車体後部に搭載され、車
幅方向に延びる円筒部3aと、円筒部3aの一側に位置
するカム収容部3bと、カム収容部3bの前方に位置す
るセンタリング機構収容部3cと、カム収容部3bを車
両後方より塞ぐリヤカバー4等より構成され、円筒部3
a、カム収容部3b及びセンタリング機構収容部3cは
一体に形成されている。
【0010】リヤカバー4は、図2及び図3に示すよう
に、環状壁4aと、この環状壁4aの外周縁及び内周縁
から車両前方に延びる外周壁4b及び内周壁4cより構
成され、これらは放熱性に優れた材料、例えばアルミ等
により一体に成形されている。このリヤカバー4内の空
間は、環状のシールプレート11により画されている。
従って、リヤカバー4内の空間は、カム収容部3b内の
空間とは油密に区画されている。また、環状壁4aの所
定位置には、孔4dが穿設されている。
【0011】なお、このハウジング3は、例えば、サス
ペンション取付用のサブフレーム(図示せず)に固定さ
れている。操舵軸5は、ハウジング3内を車幅方向に延
び、複数位置で図示しないベアリングにより支持されて
ハウジング3に対して車幅方向に移動自在である。そし
て、操舵軸5の両端は、タイロッドを介してナックルア
ーム(ともに図示せず)に連結されている。従って、操
舵軸5が車幅方向に移動すると、ナックルアームが回動
し、図示しない後輪に舵角が付与される。
【0012】小舵角操舵手段6は、油圧を利用した操舵
手段で、図1に示すように、油圧シリンダ13及び舵角
制御弁14等より構成されている。油圧シリンダ13
は、ハウジング3内を一対の隔壁15,16により画し
て構成されている。各隔壁15,16は、円筒部3aの
両端近傍に配置されている。これら各隔壁15,16は
環状に成形されており、中央の孔を操舵軸5が摺動自在
に貫通している。各隔壁15,16とハウジング3及び
操舵軸5との間は、油密にシールされている。
【0013】ピストン17は、各隔壁15,16間に配
置され、円筒部3a内を油圧室18,19に区画してい
る。このピストン17は、図4に詳しく示すように、環
状のピストン本体17aと、このピストン本体17aの
一側面内周縁から軸線方向に沿って円筒状に延びる延出
部17bより構成され、これらは一体に成形されてい
る。ピストン本体17aは、操舵軸5の所定位置に嵌め
込まれ、固定されている。従って、ピストン17と操舵
軸5とは、一体となって移動する。
【0014】なお、各油圧室18,19に臨む円筒部3
aの所定位置には、ポート21,22が形成されている
(図1)。舵角制御弁14は、例えば、4ポートを有す
る電磁式切換弁であり、ハウジング3の円筒部3aの所
定位置に固定され、従って、これらはユニット化されて
いる。舵角制御弁14の第1ポートは図示しない油圧ポ
ンプに、第2ポートは図示しないリザーブタンクにそれ
ぞれ接続されている。また、舵角制御弁14の第3ポー
トは、油圧シリンダ13の一方のポート21に、第4ポ
ートは、油路23を介して油圧シリンダ13の他方のポ
ート22にそれぞれ接続されている。また、舵角制御弁
14のソレノイドは、電子制御ユニット9に電気的に接
続されており、従って、この舵角制御弁14は電子制御
ユニット9に操作されて切り換わる。
【0015】電子制御ユニット9は、マイクロコンピュ
ータを有しており、環状の基板上に構成されている。こ
の電子制御ユニット9は、図2に示すように、リヤカバ
ー4内のシールプレート11で画された空間内に配置さ
れ、リヤカバー4に螺着固定されている。電子制御ユニ
ット9の前記孔4d対向位置には、コネクタ25が取り
付けられている。このコネクタ25は、リヤカバー4の
外方にまで延出し、その入力側には、各種センサ類が電
気的に接続されている。各種センサ類には、例えば、舵
角センサ45や、図示しないハンドル角センサ、車速セ
ンサ、フロントパワーステアリング圧センサ、油温セン
サ、油量センサ、横Gセンサ等が含まれる。なお、この
コネクタ25はリヤカバー4に螺着固定されており、コ
ネクタ25への接続時基板の破損が防止される。
【0016】この電子制御ユニット9は、予め記憶して
いる制御プログラムに従い、各種センサ類からの検出信
号に基づいて舵角制御弁14を操作し、油圧シリンダ1
3を作動させて操舵軸5を往復動させ、車両の走行状態
に適した舵角を後輪に付与する。大舵角操舵手段7は、
いわゆる機械的に後輪に逆位相を付与する操舵手段で、
リヤステアリングシャフト27、内接カム機構、スリー
ブ29及びセンタリング機構30等より構成されてい
る。
【0017】スリーブ29は、図1に示すように、操舵
軸5に外嵌され、軸線方向に相対移動自在とされてい
る。このスリーブ29は、一端をハウジング3の円筒部
3aの左端近傍に位置させる一方、他端をピストン17
近傍に位置させている。図2に示すリヤステアリングシ
ャフト27は、前輪を操舵する前輪操舵装置(ともに図
示せず)から延びており、運転席のステアリングホイー
ルが操作された場合にそのステアリング角に応じて回転
する。このリヤステアリングシャフト27は、適宜数の
継手を介して車両の後部にまで延びており、その後端
は、ハウジング3のカム収容部3b内に配置され、複数
のベアリングにより回転自在に支持されている。そし
て、このシャフト27の後端には、ドライブギヤ31が
固定されている。
【0018】内接カム機構は、ロータ33、内接カム3
4、ローラ37及び軸回動防止機構等より構成され、カ
ム収容部3b内に配置されている。ロータ33は、円板
状をなしており、前側面には車両前方に延びるフランジ
33aが、後側面にはハブ33bがそれぞれ一体に成形
されている(図2)。このロータ33は、車両前後方向
に延びるロータシャフト39により回動自在に支持され
ている。ロータシャフト39は、ロータ33の中央の孔
33c内に圧入されており、従って、これらは一体とな
って回動する。ロータシャフト39の前端部は、ニード
ルベアリング41を介してハウジング3に、後端部はボ
ールベアリング42を介してリヤカバー4の内周壁4c
にそれぞれ回動自在に支持されている。そして、ロータ
シャフト39の後端は、ボルト43によりボールベアリ
ング42に締め付けられており、このロータシャフト3
9の軸線方向の変位が阻止されている。
【0019】また、ロータシャフト39の後端面には、
孔が穿設されており、舵角センサ45の検出部が挿入さ
れている。この舵角センサ45は、リヤカバー4に螺着
固定され、検出部がロータシャフト39における中心孔
の内周面の凹部分に係合している。従って、舵角センサ
45は、ロータシャフト39の回動位置を検出すること
ができる。
【0020】ロータ33には、ドリブンギヤ47及び内
接カム34が取り付けられている。これらロータ33、
ドリブンギヤ47及び内接カム34は、ピンで高精度に
位置決めされ、複数のボルト48で螺着固定されてい
る。ロータ33の後側面に重ね合わされたドリブンギヤ
47は、リング状をなし、ハブ33bに嵌め込まれてロ
ータシャフト39と同心円状に配置されている。ドリブ
ンギヤ47の外周に設けられているギヤは、ドライブギ
ヤ31に噛み合っており、従って、ドライブギヤ31が
回転すると、所定の比率で減速された回転速度で、ドリ
ブンギヤ47及びロータ33が回動する。このため、ス
テアリングホイールが操作され、ステアリング角が左右
両方向に最大値θ3,θ4に達した場合、ドリブンギヤ
47及びロータ33は、左右両方向に90度だけ回動す
る(図5(b),(c))。
【0021】内接カム34はリング状をなし、フランジ
33aの内面に嵌め込まれてロータ33の前側面に重ね
合わされている。内接カム34の内周は、左右対称のカ
ム面となっている。このカム面の輪郭は、図5に示すよ
うに、一対の不作動部51、凸部52、凹部54より構
成されている。詳述すると、各不作動部51は、車両の
直進状態における内接カム34の状態(図5(a)に示
す状態)で、後述する一対のローラ37に当接し、且
つ、図中1点鎖線で示す仮想基準円Dに一致している。
凸部52は、各不作動部51の図(a)中下方に位置
し、仮想基準円D内に突出している。凹部54は、各不
作動部51の図(a)中上方に位置し、仮想基準円D外
に凹んでいる。これら各不作動部51、凸部52及び凹
部54は滑らかに連続して形成され、カム面の輪郭を構
成している。このカム面は、内接カム34がロータ33
に組み付けられる前に単品で仕上げられている。
【0022】各ローラ37は、カム面に沿って転動する
カムフォロアである。各ローラ37は、ローラシャフト
58及びブラケット62を介してスリーブ29に取り付
けられている。各ローラ37は、車幅方向に並んで配置
され、内接カム34の中心に関し互いに反対位置でカム
面に当接している。従って、内接カム34が回動した場
合、各ローラ37はカム面から離間することなく転動
し、カム面の輪郭形状に沿って車幅方向に変位する。各
ローラ37の変位に伴い、スリーブ29はハウジング3
に対して移動する。
【0023】各ローラシャフト58は、大径部と小径部
より構成され、これらは一体に成形されている。小径部
は、ブラケット62の支持部62aに取り付けられてい
る。また、大径部は、内接カム34の内側近傍領域内に
位置し、従って、相対回転自在に支持するローラ37
を、カム面に転動可能に当接させる。なお、ローラシャ
フト58の小径部と大径部は、互いに僅かな距離(例え
ば、1mm程度)だけ偏心している。従って、ローラシャ
フト58をブラケット62に組み付ける際、このブラケ
ット62に対してローラシャフト58を回動させること
で、カム面とローラ37間の距離を変化させることがで
き、各部材の製造誤差等に起因して発生するカム面とロ
ーラ37間の隙間を吸収することができる。
【0024】ブラケット62は、スリーブ29の外周面
に固着され、内接カム機構の前方に配置されている。こ
のブラケット62は、図6に詳しく示すように、スリー
ブ29を外嵌する筒部62bと、この筒部62bの両側
端から垂下する一対の支持部62aより構成され、これ
らは一体的に形成されている。筒部62bは、スリーブ
29に固着されて相対回動不能とされている。各支持部
62aには、車両前後方向に延びるシャフト挿通孔62
cが穿設されており、各シャフト挿通孔62cには、ロ
ーラシャフト58の小径部が挿入され、ナット57で固
定されている。
【0025】軸回動防止機構は、ハウジング3に固定さ
れたガイドプレート56と、各ローラシャフト58に取
り付けられたローラ59等より構成され、操舵軸5及び
スリーブ29の回動を防止するものである。ガイドプレ
ート56は、ロータ33の前方に配置され、ハウジング
3に複数のボルト60で螺着固定されている(図2及び
図3)。このガイドプレート56には、ブラケット62
の各支持部62aに対向して、一対の切欠き56aが形
成されている。各切欠き56aは、車幅方向に延びてお
り、その上下方向の幅は、ローラ59の直径と略同寸法
に設定されている。
【0026】一方、各ローラ59は、ガイドプレート5
6の切欠き56a内に配置されており、ガイドプレート
56に対して車幅方向に変位可能、且つ、上下方向に変
位不能とされている。また、各ローラ59は、ローラシ
ャフト58の、カムフォロアとしてのローラ37の前側
位置に回転自在に取り付けられている。従って、内接カ
ム機構の各ローラ37がカム面に沿って転動した場合、
ローラシャフト58の移動を車幅方向のみに制限する一
方、ローラシャフト58にこれを傾かせる力が作用した
ときでも、ローラシャフト58は傾くことがなく、操舵
軸5の回動を防ぐことができる。
【0027】なお、各ボルト60のヘッド部60aとシ
ャフト部60bとは、互いに偏心して構成されている。
従って、ガイドプレート56をハウジング3に組み付け
る場合において、各ボルト60の回転を阻止することが
でき、治具等でヘッド部60aを係止することなく、各
ボルト60をナット64(図2)で固定することができ
る。
【0028】連結機構8は、図4に詳しく示すように、
スリーブ29とピストン17の延出部17bとの間に介
在されるスプリング66と、このスプリング66を両端
から保持すると共にその弾性変形量を制限する一対のス
プリングシート67,68と、これらを囲む円筒体69
等より構成されている。この円筒体69は、ピストン1
7の延出部17bに固着されると共に、先端部分で大舵
角操舵手段7側(図中左側)のスプリングシート67を
係止している。
【0029】各スプリングシート67,68は、スリー
ブ29周り遊嵌され、軸線方向に相対移動可能であ
る。各スプリングシート67,68は、スリーブ29に
固定された一対の係止片71,72間に配置されてい
る。各係止片71,72は所定距離を存して固定され、
従って、各スプリングシート67,68は、距離L1の
範囲で軸線方向に移動することができる。
【0030】スプリング66は、各スプリングシート6
7,68間に所定のプリセット力を付与されて縮設さ
れ、所定のばね力を有している。従って、スリーブ29
の往復動を弾性変形することなくピストン17に伝達す
ることも可能で、スリーブ29に対するピストン17の
移動を弾性変形して吸収することも可能である。つま
り、油圧シリンダ13が作動していない場合、路面の抵
抗が小さい状況下で、スリーブ29が内接カム機構によ
り車幅方向右側に移動され、左側の係止片71を介して
左側のスプリングシート67を同方向に移動させたとき
には、スプリング66は弾性変形することなく、右側の
スプリングシート68を左側スプリングシート67の移
動距離と同距離だけ移動させる。従って、ピストン17
の延出部17bが右側に同距離だけ移動し、操舵軸5は
後輪を左側に操舵する。また、同様に、スリーブ29が
車幅方向左側に移動され、右側の係止片72が右側のス
プリングシート68を同方向に移動させたときには、ス
プリング66は弾性変形することなく左側のスプリング
シート67を移動させ、円筒体69を介してピストン1
7の延出部17bを左側に引っ張る。従って、ピストン
17が左側に移動し、操舵軸5は後輪を右側に操舵す
る。
【0031】また、路面の抵抗が大きい状況下で、上記
の如くスリーブ29が変位する場合にはスプリング66
が弾性変形してスプリングシート67,68同士が当接
してスリーブ29の変位が操舵軸5に伝達される。一
方、スリーブ29が移動していない場合、油圧シリンダ
13が作動してピストン17を車幅方向右側に移動させ
るときには、延出部17bが円筒体69を介して左側の
スプリングシート67を引っ張る。従って、スプリング
66は縮み始め、これに伴いピストン17は移動を開始
する一方、この移動は右側のスプリングシート68には
伝達されない。そして、スプリング66の弾性変形量が
距離L1に達すると、各スプリングシート67,68同
士が当接する。このとき、スリーブ29は各ローラ37
を移動させて内接カム34を回転させることは不可能で
あり、従って、運転者がステアリング操作を行っていな
い場合には、スリーブ29は移動できない。このため、
各スプリングシート67,68同士が当接した後には、
ピストン17は移動することができず、小舵角操舵手段
6による左側最大操舵角β1が決定される。
【0032】また、油圧シリンダ13が作動してピスト
ン17を車幅方向左側に移動させる場合も同様に、ピス
トン17は距離L1の範囲で移動し、小舵角操舵手段6
による右側最大舵角β2が決定される。センタリング機
構30は、図7及び図8に示すように、センタリングス
プリング76、一対のスリーブ78,79、一対の偏心
プレート81,82、一対のアジャストボルト84,8
5等より構成され、これらは、ハウジング3のセンタリ
ング機構収容部3c内に収納され、リヤステアリングシ
ャフト27の後端近傍の周りに配置されている。
【0033】一対の偏心プレート81,82は、所定の
間隔をおいて配置され、リヤステアリングシャフト27
周りに相対回動不能に嵌め込まれている。各偏心プレ
ート81,82は円板状をなしており、リヤステアリン
グシャフト27の径方向に関して互いに反対側に偏心し
ている。各偏心プレート81,82には、押圧片87,
88が取り付けられている。各押圧片87,88は、偏
心プレート81,82の径方向の寸法が最大になる部位
に配置され、その押圧部87a,88aを偏心プレート
の互いに向き合う面から突出させている。そして、第1
偏心プレート81側の押圧部87aの一側面と、第2偏
心プレート82側の押圧部88aの他側面には、それぞ
れ弾性部材が固着されている。
【0034】一対のスリーブ78,79は、各偏心プレ
ート81,82間にこれらに接しながら配置され、リヤ
ステアリングシャフト27に図示しない軸受を介して嵌
め込まれている。従って、各スリーブ78,79は、リ
ヤステアリングシャフト27及び偏心プレート81,8
2に対して相対回動自在となっている。なお、各スリー
ブ78,79間には、スペーサ93が配設されており、
軸線方向の変位を阻止されている。
【0035】各スリーブ78,79は、支持アーム78
a,79a及び当接アーム78b,79bを有してい
る。これらのアーム78a,79a,78b,79b
は、径方向に延びている。第1スリーブ78の支持アー
ム78aは、第1偏心プレート81側の押圧部87aの
一側面に対向して、また、第2スリーブ79の支持アー
ム79aは、第2偏心プレート82側の押圧部88aの
他側面に対向してそれぞれ配置されている。従って、リ
ヤステアリングシャフト27が矢印C方向に回動した場
合には、第1スリーブ78の支持アーム78aは、第1
偏心プレート81側の押圧部87aに押されて同方向に
回動する一方、第2偏心プレート82側の押圧部88a
は、第2スリーブ79の支持アーム79aから離間す
る。逆に、リヤステアリングシャフト27が矢印CC方
向に回動した場合には、第2スリーブ79の支持アーム
79aは、第2偏心プレート82側の押圧部88aに押
されて同方向に回動する一方、第1偏心プレート81側
の押圧部87aは、第1スリーブ78の支持アーム78
aから離間する。
【0036】また、各スリーブ78,79の支持アーム
78a,79aの各々には、アンカピン95が立設され
ている。各アンカピン95は、互いに向かい合う方向に
延びている。各スリーブ78,79の当接アーム78
b,79bは、各支持アーム78a,79aの各押圧部
87a,88a側に略90度ずれた位置に設けられてい
る。各当接アーム78b,79bの先端面は、センタリ
ングスプリング76の内周面に当接しており、センタリ
ングスプリング76が変形する際に径方向内側に引っ込
むことを防止する。
【0037】各アジャストボルト84,85はハウジン
グ3側に取り付けられている。第1アジャストボルト8
4は、第1スリーブ78の支持アーム78aの他方より
矢印C方向に沿うように延びており、この支持アーム7
8aの他側面に当接する。従って、第1アジャストボル
ト84は、第1スリーブ78の矢印CC方向への回動を
制限する。また、第2アジャストボルト85は、第2ス
リーブ79の支持アーム79aの一方より矢印CC方向
に沿うように延びており、この支持アーム79aの一側
面に当接する。従って、第2アジャストボルト85は、
第2スリーブ79の矢印C方向への回動を制限する。な
お、各アジャストボルト84,85の先端には、弾性部
材がそれぞれ固着されている。
【0038】各アジャストボルト84,85を回動させ
ると、各アジャストボルト84,85が軸線方向に変位
し、ハウジング3に対する突出量を変化させることがで
きる。従って、車両の直進状態におけるリヤステアリン
グシャフト27の回転方向の位置(以下、直進位置とい
う)において、各支持アーム78a,79aの位置を調
整することができ、センタリングスプリング76の予荷
重を所望値に設定できる。
【0039】センタリングスプリング(以下、単にスプ
リングと記す)76は、各スリーブ78,79の支持ア
ーム78a,79a間に配置されている。このスプリン
グ76の一端は、第1スリーブ78側のアンカピン95
に、他端は、第2スリーブ79側のアンカピン95にそ
れぞれ係止されている。このスプリング76は、リヤス
テアリングシャフト27の直進位置において、所定の予
荷重を有しており、第1スリーブ78の支持アーム78
aを矢印CC方向に押圧して第1アジャストボルト84
に押し付け、また、第2スリーブ79の支持アーム79
aを矢印C方向に押圧して第2アジャストボルト85に
押し付けている。
【0040】そして、このスプリング76は、リヤステ
アリングシャフト27が矢印C方向に回転した場合に
は、第1偏心プレート81に押圧された第1スリーブ7
8の支持アーム78aで弾性変形される一方、リヤステ
アリングシャフト27が矢印CC方向に回転した場合に
は、第2偏心プレート82に押圧された第2スリーブ7
9の支持アーム79aで弾性変形される。
【0041】以下、後輪操舵装置1の作動について説明
する。先ず、大舵角操舵手段7について説明する。図5
は、大舵角操舵手段7の内接カム34と各ローラ37の
位置関係を示している。図5(a)は、ステアリングホ
イールが操作されず、車両の直進走行状態における内接
カム34(即ち、直進位置での内接カム)とローラ37
との位置関係を示している。この状態では、各ローラ3
7は、カム面の不作動部51に当接している。そして、
不作動部51は仮想基準円Dに一致しているので、各ロ
ーラ37の車幅方向の変位距離は値0となり、スリーブ
29は移動せず、操舵軸5は後輪を操舵することがな
い。
【0042】この状態から、運転者がステアリングホイ
ールを右方向に操作すると、内接カム34が矢印C方向
に回動する。これにより、各ローラ37はカム面に沿っ
て転がるが、ステアリングホイールの操作角度が小さい
範囲では、各ローラ37は不作動部51を転がり、従っ
て、各ローラ37の車幅方向の変位距離は値0に保持さ
れる。
【0043】そして、ステアリングホイールの操作角
度、即ち、ステアリング角が角度θ1に達すると、図5
中左側のローラ37はカム面の凸部52に、右側のロー
ラ37は凹部54にそれぞれ達し、各ローラ37は車幅
方向右側に変位し始める。これにより、スリーブ29及
び操舵軸5が車幅方向右側に移動し始め、従って、後輪
が左側に操舵される。
【0044】そして、さらに、ステアリングホイールが
右方向に操作され、ステアリング角が最大角度θ3に達
すると、内接カム34は、図5(b)に示す位置まで回
動し、各ローラ37は、カム面の凸部52及び凹部54
の頂点(中央部位)にそれぞれ到達する。従って、スリ
ーブ29及び操舵軸5の移動距離は最大距離に達し、大
舵角操舵手段7による後輪の左側への操舵角は最大操舵
角α1に達する。
【0045】一方、図5(a)に示す状態より、ステア
リングホイールを左方向に操作すると、内接カムが図5
(c)中矢印CC方向に回動する。従って、各ローラ3
7は、カム面に沿って転がるが、ステアリング角が小さ
い範囲では、各ローラ37は不作動部51を転がり、各
ローラ37の車幅方向左側への変位距離は値0に保持さ
れる。
【0046】そして、ステアリング角が角度θ2に達す
ると、図5中左側のローラ37はカム面の凹部54に、
右側のローラ37はカム面の凸部52にそれぞれ達し、
従って、各ローラ37は車幅方向左側に変位し始め、ス
リーブ29及び操舵軸5は車幅方向左側に移動し始め、
後輪が右側に操舵される。そして、さらに、ステアリン
グホイールが左側に操作され、ステアリング角が最大角
度θ4に達すると、内接カム34は、図5(c)に示す
位置まで回動し、各ローラ37は、カム面の凹部54及
び凸部52の頂点(中央部位)にそれぞれ到達する。従
って、スリーブ29及び操舵軸5の移動距離は最大距離
に達し、大舵角操舵手段7による後輪の右側への操舵角
は最大操舵角α2に達する。
【0047】次に、小舵角操舵手段6について説明す
る。小舵角操舵手段6は、電子制御ユニット9により
作される。電子制御ユニット9は、所定のプログラムを
繰り返し実行し、各種センサ類の信号に基づいて舵角制
御弁14を操作する。車両の直進走行中には、電子制御
ユニット9は、舵角制御弁14を操作して、油圧シリン
ダ13の各油圧室18,19間を連通しており、この状
態でピストン17はスプリング66の中立付勢力により
中立位置に保持される。従って、後輪に車幅方向の外力
が作用した場合でも、スプリング66に所定のプリセッ
ト力が付与されていることにより、後輪は直進状態に維
持される。
【0048】この状態より、電子制御ユニット9が舵角
制御弁14の位置を切り換え、油圧シリンダ13を作動
させてピストン17を右側に移動させると、操舵軸5が
距離L1の範囲で移動し、従って、後輪が左側に角度β
1の範囲で操舵される。同様に、電子制御ユニット9が
舵角制御弁14の位置を切り換え、油圧シリンダ13を
作動させてピストン17を左側に移動させると、操舵軸
5が距離L1の範囲で移動し、従って、後輪が右側に角
度β2の範囲で操舵される。
【0049】なお、小舵角操舵手段6による後輪の最大
操舵角β1,β2は、大舵角操舵手段7による後輪の最
大操舵角α1,α2に比べて著しく小さい。図9は、後
輪操舵装置1のステアリング特性図である。各操舵手段
6,7が後輪を操舵することで、図中斜線の範囲で後輪
の操舵角が設定される。つまり、ステアリングホイール
の操作量が少なく、ステアリング角の角度θ1からθ2
の範囲内では、小舵角操舵手段6のみが後輪を操舵す
る。通常、車両の高速走行時には、運転者はステアリン
グホイールを大きく操作せず、ステアリング角は上記範
囲内で変化する。従って、車両の高速走行時には、大舵
角操舵手段7が後輪に大舵角を付与することはなく、電
子制御ユニット9が必要性を認めたときに小舵角操舵手
段6による小舵角が後輪に与えられ、レーンチェンジ時
等における旋回性能が向上する。
【0050】また、ステアリングホイールが大きく操作
され、ステアリング角が上記範囲外に達した場合には、
大舵角操舵手段7が後輪を操舵すると共に、電子制御ユ
ニット9が必要性を認めたときには、小舵角操舵手段6
も後輪を操舵する。従って、車両のいわゆるUターン時
等には、後輪は逆位相側に大きく操舵され、車輪最小旋
回半径が減少し、車両の操作性が向上する。
【0051】一方、センタリング機構30は、リヤステ
アリングシャフト27を直進位置に位置決めする。つま
り、ステアリング操作されていない状態では、スプリン
グ76が第1及び第2スリーブ78,79の各支持アー
ム78a,79aを第1及び第2アジャストボルト8
4,85に押し付け、従って、これら各支持アーム78
a,79a、第1及び第2押圧片87,88を介して
各偏心プレート81,82、即ちリヤステアリングシャ
フト27を直進位置に位置決めする。
【0052】この状態より、ステアリング操作され、リ
ヤステアリングシャフト27がその直進位置から図7及
び図8中矢印C方向に回転した場合、第1偏心プレート
81の押圧片87が第1スリーブ78の支持アーム78
aを押圧する。このとき、第2スリーブ79の支持アー
ム79aは、第2アジャストボルト85に当接し、矢印
C方向への回動を制限されている。従って、スプリング
76が弾性変形し、そのばね力が図10中上方向に増加
する。これにより、スプリング76のばね力は、第1ス
リーブ78の支持アーム78aを矢印CC方向に押し戻
すことで、第1偏心プレート81、即ちリヤステアリン
グシャフト27をその直進位置に復帰させる復帰力とな
【0053】また、同様しにして、リヤステアリングシ
ャフト27が直進位置から図中矢印CC方向に回転した
場合、第2偏心プレート82の押圧片88が第2スリー
ブ79の支持アーム79aを押圧する。第1スリーブ7
8の支持アーム78aは、第1アジャストボルト84に
当接して矢印CC方向への回動制限されているので、
スプリング76が上述の場合とは逆方向に弾性変形し、
そのばね力が図10中下方向に増加する。従って、スプ
リング76のばね力は、第2スリーブ79の支持アーム
79aを矢印C方向に押し戻すことで、第2偏心プレー
ト82、即ちリヤステアリングシャフト27をその直進
位置に復帰させる復帰力となる
【0054】ところで、スプリング76が弾性変形する
場合、各スリーブ78,79が当接アーム78b,79
bを有していないと仮定すると、このスプリング76
は、その軸線方向でみて楕円形状に変形し、各支持アー
ム78a,79aが係止している部分から約90度だけ
オフセットした部位では径方向内側に引っ込み、支持ア
ーム78aが係止している部分と反対側の部位(約18
0度オフセットした部位)では径方向外側に突出し、従
って、この突出部分でハウジング3のセンタリング機構
収容部3cに摺動することになる。
【0055】本発明に係る後輪操舵装置1のセンタリン
グ機構30においては、各スリーブ78,79の当接ア
ーム78b,79bが、スプリング76の各支持アーム
78a,79aに係止されている部分から約90度だけ
オフセットした位置でその内周面に当接し、スプリング
76が径方向内側に引っ込むのを防止する。従って、こ
のスプリング76の楕円形状の変形が防止され、スプリ
ング76とハウジング3との摺動を防ぐことができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る車両の
後輪操舵装置によれば、入力軸の途中に設けられたセン
タリング機構は、前輪の操舵に伴い第1又は第2支持部
材により、センタリングスプリングがねじりコイルばね
として弾性変形されても、その対応する側の当接部はセ
ンタリングスプリングが径方向内側に引き込まれるのを
防止し、この結果、センタリングスプリングの横断面が
楕円状に変形することはない。従って、センタリングス
プリングがハウジングに摺動するのを確実に防止でき、
センタリング機構の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両の後輪操舵装置の一実施
例を示す断面図である。
【図2】図1の矢線II−IIに沿う後輪操舵装置の断面図
である。
【図3】図1のリヤカバーを車両後方からみた図であ
る。
【図4】図1の連結機構の断面図である。
【図5】図1の内接カム機構の概略構成を示し、(a)
は直進位置におけるカム面と各ローラとの位置関係を示
す図、(b)は同位相側に操舵された状態におけるカム
面と各ローラとの位置関係を示す図、(c)は逆位相側
に操舵された状態におけるカム面と各ローラとの位置関
係を示す図である。
【図6】内接カム機構の軸回動防止機構を示す図であ
る。
【図7】図2のセンタリング機構を示す断面図である。
【図8】図7の矢線VIII−VIIIに沿うセンタリング機構
の断面図である。
【図9】図1の後輪操舵装置のステアリング特性図であ
る。
【図10】リアステアリングシャフトを入力軸とし、こ
の入力軸の回転角度に対して、スプリングのばね力の増
減を示したグラフである。
【符号の説明】
1 後輪操舵装置 3 ハウジング 3c センタリング機構収容部3c 5 操舵軸 6 小舵角操舵手段 7 大舵角操舵手段 8 連結機構 9 電子制御ユニット 13 油圧シリンダ 14 舵角制御弁 27 リヤステアリングシャフト 29 スリーブ 30 センタリング機構 34 内接カム 37 ローラ 76 スプリング 78,79 スリーブ 78a,79a 支持アーム 78b,78b 当接アーム 81,82 偏心プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 7/14 B62D 5/00 - 5/30 B62D 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前輪操舵装置から延び、前輪の操
    舵に連動して回転する入力軸と、車幅方向に延び、車幅
    方向に移動して後輪を操舵する操舵軸と、入力軸の回転
    を操舵軸の軸線方向の変位に変換する手段とを備えた後
    輪操舵装置において、 前記入力軸の途中にセンタリング機構を設け、このセン
    タリング機構は、前記入力軸の外側に設けられ、車体側に固定されるとと
    もに前記入力軸を回転自在に支持する ハウジングと、前記 ハウジング内に収容され、前記入力軸を囲むコイル
    状のセンタリングスプリングと、前記入力軸の外周に相対回動自在に設けられ、前記セン
    タリングスプリングの一端が係止される 第1支持部
    と、前記入力軸の外周に相対回動自在に設けられ、前記セン
    タリングスプリングの他端が係止される 第2支持部
    と、前記センタリングスプリングの付勢力に抗した状態で、
    前記第1支持部材の一方向の回動及び前記第2支持部材
    の他方向の回動をそれぞれ制限するストッパ手段と、 前記入力軸と一体に回動すべく設けられ、前記入力軸が
    中立位置から前記他方向に回動されたときには前記セン
    タリングスプリングの更なる付勢力に抗し、前記第1支
    持部材を前記他方向に押圧する第1押圧部材と、 前記入力軸と一体に回動すべく設けられ、前記入力軸が
    前記中立位置から前記一方向に回動されたときには前記
    センタリングスプリングの更なる付勢力に抗し、前記第
    2支持部材を前記一方向に押圧する第2押圧部材と、 前記 第1及び第2支持部材のそれぞれに設けられ前記
    センタリングスプリングの対応する側の端近傍にあっ
    て、前記センタリングスプリングの内周面に当接し、
    センタリングスプリングの横断面が楕円状に変形する
    のを防止する第1及び第2当接部とを具備することを特
    徴とする車両の後輪操舵装置。
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