JP2958654B2 - 光学式エンコーダの目盛ディスク - Google Patents

光学式エンコーダの目盛ディスク

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保洋 関口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被測定体の移動量を測定するのに用いられ
る光学式エンコーダの目盛板に関する。
(従来の技術) 従来エンコーダの目盛板として、バイナリ振幅格子と
バイナリ位相格子が用いられている。
バイナリ位相格子は振幅が一定で、位相分布が二値の
ものをいい、その振幅透過率分布は、 で与えられる。
この時の1次回折光の振幅は、 であり、1次回折光で最大回折効率を得るには、上式に
おいてsin(θ/2)=1すなわち、θ=πでなければな
らない。
バイナリ位相格子には、反射型と透過型とがあり、反
射型の方が透過型に比べて分解能が高い。
反射型位相格子において、凹部と凸部の光路長差は、
2×d(但し、dは格子高さ)、この光路長差に対応す
る光の角度をθとすると、 2π:λ=θ:2dの関係が成り立つ。故に、 1次回折光において最大回折効率を得るには、前述のよ
うにθ=πであるから、最大効率を得るときの格子高さ
dは、 (4)式から明らかなように最大回折効率が得られる格
子高さdは、光の波長λの1/4である。したがって半導
体レーザ(λ=0.86μ)では、反射型位相格子の格子高
さすなわち、格子形成用金属膜厚さを0.215μに選定す
る。
(発明が解決しようとする課題) 基板上に形成する格子形成用金属膜厚さは、薄いほど
密着性に優れ、剥れ難いが、回折効率をよくするため
に、前述のように0.2μ以上にすると、剥れ易いという
課題があった。また反射膜は一般にアルミニウム膜を用
いており、傷つき易いという課題もあった。
本発明は、従来のこのような課題を解決することをそ
の目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、基板上にフォ
トレジスト法により位相格子形成用突起が一定ピッチに
形成され、この位相格子形成用突起が形成された領域上
に金属反射膜が蒸着され、この金属反射膜上に、前記位
相格子形成用突起の間が空気より高い屈折率を有する透
明な接着剤で充填されるように、前記接着剤の層が形成
され、この接着剤層を介して透明ガラスが接着されてい
るとともに、△nを前記接着剤層の屈折率、λを測定用
光の波長として、位相格子形成用突起の高さdが、d=
λ/(4×△n)により定められていることを特徴とす
る。
(作 用) 位相格子形成用突起の高さは、凹部は接着剤で満され
るので、その屈析率△n>1の接着剤を使用すると、最
大回折効率を得るときの格子高さは、 であることから突起の高さdは となり、従来のものの突起の高さより低くなる。かくし
て基板への密着性が増大する。また反射面が表面ガラス
で覆われるので、反射面が保護される。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面につき説明する。
第1図は、ロータリエンコーダに使用される本発明の
一実施例の目盛ディスクを示す。
同図において、1はガラス基板で、このガラス基板1
の上にクロムの突起2が平行に且つ同一ピッチで形成さ
れ、この突起2の上面及び突起2間のガラス基板1の上
に反射鏡として、アルミニウム蒸着膜3が被着され、こ
のアルミニウム蒸着膜3上に屈折率△n=1.5の透明な
例えば紫外線硬化型接着剤層4を介して透明ガラス5が
被覆されている。この反射型回折格子である目盛ディス
クを波長λ=0.86μの半導体レーザとともに用いる場合
には、 に△n=1.5、λ=0.86μを代入すると、1.5d=0.86/
4、d=0.14μとなる。故に、クロムの厚さ(位相格子
の高さ)を0.14μに設定する。
この目盛ディスクは、次のように製造される。
すなわち、第2図(A)に示すように、ガラス基板1
上に先ず0.1〜0.2μの膜厚のクロム膜2Aを蒸着する。次
いで第2図(B)に示すように、クロム膜2A上にポジ型
レジスト6を形成し、その上に一定ピッチで光透過部7
と光非透過部8とが連続的に形成されている原板9を密
着させる。そして紫外線を原板9の上から照射させて、
光透過部7に対応したレジスト部分を露光させる。それ
から、原板9を取り外し、これを現像液で処理して紫外
線非露光部(光非透過部8)に対応する部分を第2図
(C)に示すように取り除き、レジスト6を一定ピッチ
で残す。次いで、第2図(D)に示すように、レジスト
6側をエッチング液で処理し、露呈するクロム膜2Aを取
り除き、第2図(E)で示すようにレジスト6を除去
し、アルミニウムを蒸着(3)する。アルミニウム蒸着
膜3の上には第2図(F)で示すように、紫外線硬化型
接着剤4(透明)を使って透明ガラス5を接着し、反射
面を覆う。
第3図は、本発明目盛ディスクを用いた光学式ロータ
リーエンコーダの光路構成を示す。
同図において、10は目盛ディスクで、これはレーザ11
の前方を横切るように移動自在である。レーザ11の放射
するレーザ光はビームスプリッタ12で2つに分けられミ
ラー131132を介して各々目盛ディスク10上に投射され
る。目盛ディスク10で反射することにより形成された+
1次回折光141及び−1次回折光142は各々ミラー151
び152とミラー16及びビームスプリッタ17を介して受光
素子18で受光するようになっており、受光素子18の出力
パルスをカウントすることにより目盛ディスク10の回転
量が測定される。
(発明の効果) 本発明は、上述の通り構成されているから、目盛ディ
スクを構成する反射型回折格子の突起の高さが従来のも
のより低くでき、そのため、基板への密着性が増大す
る。また反射面が表面ガラスで覆われるので、反射面が
保護される等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ロータリエンコーダに適用される本発明の一
実施例の要部の断面図、第2図(A)〜(F)は、その
製作過程を示す断面図、第3図は本発明の目盛ディスク
を用いたロータリエンコーダの光路構成図である。 1……ガラス基板、2……クロムの突起 3……アルミニウム蒸着膜、4……接着剤層 5……透明ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 保洋 神奈川県厚木市長谷字柳町260―63 株 式会社測機舎厚木工場内 (72)発明者 土金 裕幸 神奈川県厚木市長谷字柳町260―63 株 式会社測機舎厚木工場内 (56)参考文献 特開 平1−113615(JP,A) 特開 平2−114121(JP,A) 特開 平2−256085(JP,A) 特開 平1−282422(JP,A) 特開 昭63−103913(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 11/00 - 11/30 G01P 1/00 - 3/80

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にフォトレジスト法により位相格子
    形成用突起が一定ピッチに形成され、この位相格子形成
    用突起が形成された領域上に金属反射膜が蒸着され、こ
    の金属反射膜上に、前記位相格子形成用突起の間が空気
    より高い屈折率を有する透明な接着剤で充填されるよう
    に、前記接着剤の層が形成され、この接着剤層を介して
    透明ガラスが接着されているとともに、△nを前記接着
    剤層の屈折率、λを測定用光の波長として、位相格子形
    成用突起の高さdが、d=λ/(4×△n)により定め
    られていることを特徴とする光学式エンコーダの目盛デ
    ィスク。
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