JP2958090B2 - 樹脂被覆金属 - Google Patents

樹脂被覆金属

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属表面にフッ素系樹脂フィルムを熱融着
により積層してなる樹脂被覆金属に関する。
〔従来の技術〕
従来の樹脂被覆金属は、アルミニウム等の金属基材の
表面にフッ素系樹脂層を形成することによって、該金属
にフッ素系樹脂層の有する耐熱性、耐薬品性、電気的特
性、機械的特性等に優れた性質が付与されたものとして
知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来の樹脂被覆金属のフッ素系樹脂
は、顔料等の着色成分を練り込んで樹脂全体を同一色に
着色することはできるが、一般に、装飾、表示用の文
字、図形等を印刷により着色することが極めて難しいた
め、樹脂被覆金属に文字、図形等を着色表示することが
極めて困難であるという課題があった。
従って、本発明の目的は、金属の表面に表示された文
字、図形等の表示内容が堅牢で、剥離し難い樹脂被覆金
属を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、金属の表面に、インキ樹脂組成物よって形
成された印刷層を有するフッ素系樹脂フィルムが熱融着
されてなり、且つ上記インキ樹脂組成物がポリイミド系
樹脂を主成分とすることを特徴とする樹脂被覆金属を提
供することにより上記目的を達成したものである。
以下、本発明を第1図を参照しながら具体的に説明す
る。
第1図は本発明による一実施例の樹脂被覆金属の概略
を示す部分断面図である。
本実施例の樹脂被覆金属は、樹脂被覆金属板で、金属
1の表面に、インキ樹脂組成物よって形成された印刷層
2を有するフッ素系樹脂フィルム3が熱融着されるもの
である。
上記金属板1は、特定の材質に制限されず、後述の材
料の中から必要に応じて適宜選択することができるが、
通常は、アルミニウムまたはアルミニウム系合金を用い
ることが好ましい。また、上記金属板1の厚さも特に制
限されず、適宜な厚さを必要に応じて選択することがで
きる。
また、上記印刷層2は、上記フッ素系樹脂フィルム3
に印刷によって形成されたインキ樹脂組成物からなって
おり、上記印刷層2は上記フッ素系樹脂フィルム3の両
面のいずれの面に形成されたものであってもよいが、上
記金属板1に接触する側である上記フッ素系樹脂フィル
ム3の裏面に形成されていることが印刷層2を摩耗等か
ら保護する上で好ましい。また、上記印刷層2の厚さ
は、特に制限されず、通常は、1〜100μmが好まし
い。また、上記フッ素系樹脂フィルム3は、後述の従来
公知の材料の中から必要に応じて適宜選択することがで
きる。また、その厚さは、特に制限されず、通常は、5
〜1000μmが好ましい。
次に、上記金属板、インキ樹脂組成物及びフッ素系樹
脂フィルムについて更に詳述する。
上記金属板1を形成する金属材料は、上述の如く、種
々の金属を採用することができ、中でもアルミニウム単
独またはジュラルミンの如き各種アルミニウム合金、更
にはマンガン、マグネシウム等を少量含有するアルミニ
ウム金属等のアルミニウム系金属が好ましい。その他、
鉄系金属、銅系金属、チタン系金属等も好ましく用いる
ことができる。そして、上記金属板1は、フッ素系樹脂
フィルム3との密着力を向上させるために、その表面に
清浄処理(脱脂洗浄等)や粗面化処理(サンドブラス
ト、化学的エッチング等)等の表面処理を予め行ってお
くことが好ましい。
また、上記インキ樹脂組成物は、樹脂バインダーの
他、架橋剤、溶剤、チキソトロピー付与剤、顔料(また
染料)及び必要に応じその他の各種の添加剤を含有した
ものである。
前記ポリイミド系樹脂は、特に制限されないが、通常
線状(縮合型)ポリイミド系樹脂、変性型ポリイミド系
樹脂、付加重合型ポリイミド系樹脂等が好適に使用でき
特にこれらのフッ素化樹脂が好適に使用できる。
上記線状(縮合型)のポリイミド系樹脂としては、例
えば芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミン
を極性溶媒中で概略等モル反応させ、ポリアミド酸を得
た後、熱あるいは化学脱水してイミド環に閉環し高分子
量のポリイミド樹脂を生成させる、で得た樹脂等であ
り、具体的には、パイラリン(デュポン社製)、uワニ
ス(宇部興産製)、LarcTPI(三井東圧製)等が挙げら
れる。線状(縮合型)の場合ポリイミド化された樹脂は
ガラス転移温度(Tg)が高く流動性が不足し、溶剤の選
択性も不足する傾向があるので、例えばBTDA(ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸アンハイドライド)とDABP(3
−3′−ジアミノベンゾフェノン)を反応させたアミド
酸溶液をインキバインダーとして用い印刷後熱処理によ
り脱水縮合反応(ポリイミド化)させて印刷層を得るこ
ともできる。
変性型ポリイミド系樹脂としては、例えば成形性を改
良する為にイミド基以外のアミド、エーテル、エステル
基を導入し、主鎖に柔軟性を与えた樹脂等であり、付加
重合型ポリイミド系樹脂としては例えば低分子量のイミ
ドオリゴマーの末端に反応性の不飽和結合(ナジック
酸、マレイン酸、アセチレン等)を導入し熱反応により
鎖延長や三次元架橋させ硬化させた樹脂等であり、具体
的にはナジック酸末端付加型ポリイミドとしてLarc(NA
SA社製)等やアセチレン末端付加型ポリイミドとしてサ
ーミッド(NSC社製)等を挙げることができる。
また、上記インキ樹脂組成物のメルトフローインデッ
クスは、1〜500が好ましく、20〜400がより好ましく、
30〜300が更に好ましい。メルトフローインデックスが
1未満になると、後述する熱融着の段階での金属板1へ
の密着が低下するため好ましくなく、また、500を超え
ると、文字、図形等の印刷が滲むため好ましくない。
尚、上記メルトフローインデックスは、上記インキ樹脂
組成物の溶剤成分を除いた固形分のもので、熱可塑性樹
脂の溶融時における流動性を表す指標で、例えば、降下
式フローテスターを使用して、温度300℃、荷重30Kg/cm
2のもとに、ノズル径1mm、ランド2mmのノズルより1gの
試料を押出し、その際の単位時間に押出される溶融試料
の容量で表され、上記温度は、試料樹脂(フッ素系樹
脂)の溶融成形加工可能な温度領域(流動開始温度と熱
分解開始温度との間の温度範囲)で且つ流動開始温度に
近い温度がである。
また、上記溶剤としては、沸点100〜200℃のものが好
ましく、例えば、下記のものが好ましい。
脂肪族炭化水素;ミネラルスピリット 芳香族炭化水素;キシレン、ソルベントナフタ、テト
ラリン、ジペンテン、トルエン アルコール類 ;シクロヘキシルアルコール、2−メ
チルシクロヘキシルアルコール エステル類 ;ブチルアセテート ケトン類 ;シクロヘキサノン、メチルシクロヘ
キサノン、ジアセトンアルコール、イソホロン グリコール類 ;エチレングリコール、プロピレング
リコール グリコールエーテル類;メチルセロソルブ(エチレン
グリコールモノメチルエーテル)、セロソルブ(エチレ
ングリコールモノエチルエーテル)、ブチルセロソル
ブ、カルビトール グリコールエーテルエステル;酢酸セロソルブ、酢酸
ブチルセロソルブ、酢酸カルビトール(ジエチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート) アミド類 ;ジメチルフォルムアミド、ジメチル
アセトアミド また、上記チキソトロピー付与剤としては、コロイダ
ルシリカ(アエロジル#400)、アルミニウムアルコレ
ート、有機ベントナイト、アルミニウムキレート、硫酸
バリウム等が挙げられる。
また、上記インキ樹脂組成物は、そのチキソトロピー
指数(TI値)が2〜8であることが好ましく、3〜7が
より好ましく、4〜6が更に好ましい。尚、TI値は、温
度25゜でBH粘度計を用いてNo.7のローターを使用し、回
転数2及び20回転で測定された粘度N2とN20の比、即
ち、TI=N2/N20で示される。
また、上記顔料または染料は、その目的、用途に応じ
適宜選択して用いられる。
上記顔料としては、無機顔料と有機顔料と体質顔料が
ある。無機顔料としては、酸化チタン、カーボンブラッ
ク、弁柄、鉄黒、紺青、群青、亜鉛華、黄鉛、クロムバ
ーミリオン、コバルトブルー、焼成グリーン、硫化亜
鉛、ブロンズ粉、アルミニウム粉、パール顔料等が好ま
しく用いられ、また、有機顔料としては、不溶性アゾ類
アゾレーキ類、キナクリドンレッド、カーミンレッド、
ウオッチングレッド、縮合アゾレッド、ペリレンレッ
ド、アンスラキノン、ジスアゾオレンジ、ジニトロアニ
リンオレンジ、アセトロンオレンジ、ジスアゾイエロ
ー、ハンザイエロー、アセトロンイエロー、塩素化フタ
ロシアニン、ブリリアンオグリーンレーキ、フタロシア
ニン、インダスレンブルー、ジオキサジンバイオレッ
ト、メチルバイオレット、蛍光顔料、蓄光顔料等が好ま
しく用いられ、体質顔料としては、沈降性硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、アルミナホワイト、クレー等が好
ましく用いられる。
また、上記染料としては、通常の酸性染料、塩基性染
料、油溶染料、分散染料が用いられ、油溶染料として
は、アゾ系、トリアリールメタン系、アントラキノン
系、アジン系のものが用いられる。
また、その他の添加剤としては、従来公知のゲル化
剤、増粘剤、酸化防止剤、消泡剤、つや消し剤、紫外線
吸収剤、光安定剤が用いられ、また、必要に応じてベン
ジルトリエールフォスオニウムクロリド等の硬化触媒が
用いられる。
上記インキ樹脂組成物は、上述の各成分からなるもの
で、各成分の好ましい配合割合は、ポリイミド系樹脂バ
インダー100重量部に対し、溶剤50〜150重量部、チキソ
トロピー付与剤2〜10重量部で、これに目的、用途に応
じて適量の顔料または染料(通常10〜400重量部)、及
びその他の添加剤を加え、更に、必要に応じて硬化触媒
を0.1〜2重量部添加することできる。また、各成分の
配合に際しては、得られる樹脂組成物のメルトフローイ
ンデックスが1〜500となるように各成分及びそれらの
配合量を適宜選定する。
また、上記フッ素樹脂フィルム3を形成するフッ素系
樹脂としては、エチレン−四フッ化エチレン系共重合
体、三フッ化エチレン共重合体、フッ化ビニリデン共重
合体、フッ化ビニリデン・テトラフルオロエチレン共重
合体、フッ化ビニリデン・テトラフルオロエチレン共重
合、フッ化ビニリデンテトラフルオロエチレン・ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニル重合体、フ
ッ化アルコキシエチレン樹脂、四フッ化エチレン樹脂、
テトラフルオロエチレン−六フッ化プロピレン共重合体
等が好ましく、更に、エチレン−四フッ化エチレン系共
重合体がより好ましく、その中でも、四フッ化エチレン
/エチレンの含有モル比が40/60〜60/40で、且つ一般式
CH2=CH−Cn F2n+1(但し、式中のnは2〜10の整数
である)で表されるパーフルオロアルキルビニルモノマ
ーの含有量が0.1〜10モル%であり、そのメルトフロー
インデックスが10〜500mm3/秒であるものが好ましい。
メルトフローインデックスがこの範囲にあると、上記フ
ッ素系樹脂フィルム3の上記金属板1に対する密着強度
が大きくなって剥離しない良好な樹脂被覆金属を得るこ
とができる。尚、上記メルトフローインデックスは、前
記フッ素系樹脂組成物の場合と同様に測定される。
上記樹脂被覆金属の製造方法は、特に制限されず、任
意の方法を採用できる。例えば、予め上記インキ樹脂組
成物によって印刷層2が形成されたフッ素系樹脂フィル
ム3を用意し、該フッ素系樹脂フィルムを上記印刷層2
を内側にして表面処理の施された金属板1の表面に熱融
着することによって本発明の樹脂被覆金属を製造するこ
とができる。また、この場合、上記印刷層2を外側にし
て上記フッ素系樹脂フィルムを上記金属板に熱融着して
もよい。また、予め上記インキ樹脂組成物によって印刷
層2が形成された上記金属板1の表面に、上記フッ素系
樹脂フィルムを熱融着することによっても本発明の樹脂
被覆金属を製造することができる。
また、フッ素系樹脂フィルム3に印刷層2を形成する
方法は、上記インキ樹脂組成物の薄膜を密着形成し得る
手段であれば特に制限されないが、上記インキ樹脂組成
物をスクリーン印刷によって上記フッ素系樹脂フィルム
3に印刷することによって印刷層2を形成する方法や金
属板1に上記インキ樹脂組成物を直接印刷する方法等が
ある。
以下、印刷層2をフッ素系樹脂フィルム3に形成する
具体的方法について説明する。
フッ素系樹脂フィルム3としては、例えば、厚さ5〜
1000μmのものを用い、また、スクリーン印刷に用いる
スクリーンとしては、例えば、目開き100〜300メッシュ
のスクリーンを用い、厚さ1〜100μのインキ樹脂組成
物の薄膜(印刷層2)が得られるようにする。
また、上記フッ素系樹脂フィルム3に、上記インキ樹
脂組成物を印刷するに先立ってフッ素系樹脂フィルム3
の表面を、コロナ放電処理、プラスト処理、ナトリウム
エッチング処理等を施して、その表面のぬれ指数が、例
えば35ダイン以上となるように活性化して置くことが密
着性を高める上で好ましい。
而して、スクリーン印刷によって上記樹脂被覆金属に
おける印刷層2を得るには、上述の如く処理したフッ素
系樹脂フィルム3に、上記スクリーンを用いて、常法に
より上記インキ樹脂組成物を印刷すればよい。その際、
上記インキ樹脂組成物のチキソトロピーが3未満になる
と版切れ不良、糸引きなどの不都合を生じ、また、8を
超えるとスクリーン目の発生、セルフレベリング性の低
下などの不都合を発生する虞がある。
上述の如くして一面に印刷層2が形成されたフッ素系
樹脂フィルム3を、印刷層2を内側にして所定の表面処
理を施した上記金属板1の表面に重ね、次いで、260〜3
60℃に加熱して熱融着することによって本発明の樹脂被
覆金属が製造される。
本発明においては、印刷層2を形成するインキ組成物
が、その固形物のメルトフローインデックスが1〜500
に調整されているため、上記の如く熱融着する場合にお
いても、印刷のパターン形状を鮮明に維持することがで
きると同時に堅牢な印刷層2を金属板1の表面に熱融着
させることができる。
従って、本発明によれば、金属板1の表面にフッ素系
樹脂フィルム3を熱融着すると、この際、インキ樹脂組
成物中のフッ素系樹脂が結合剤、文字、図形等を表示し
た堅牢で剥がれ難い印刷層2が形成された樹脂被覆金属
を得ることばできる。
尚、本発明の樹脂被覆金属は、上述した金属板1に制
限されるものではなく、フッ素系樹脂フィルムが熱融着
するものであれば任意の形態からなるものであってもよ
い。
〔作用〕
本発明の樹脂被覆金属によれば、フッ素系樹脂フィル
ムが金属に強固に融着して金属から剥離し難く、しかも
堅牢な印刷層を形成することができる。
〔実施例〕
次に、本発明を下記実施例に基づいてより具体的に説
明する。
実施例1 ポリイミド系樹脂としてアセチレン末端付加型ポリイ
ミド樹脂、サーミッドFA700(NSC社製 平均重合度 n
=1)を使用し下記配合によりインキ樹脂組成物を作製
した。
サーミッドFA700 100g チタンイエロー 40g 弁 柄 5g コロイダルシリカ 10g 酸化亜鉛 5g シクロヘキサノン 150g 尚、該インキ樹脂組成物のチキソトロピーインデック
スは6であった。
上記インキ樹脂組成物を用いて、50μmのエチレン−
テトラフルオロエチレン共重合樹脂(アフロンCOP:旭硝
子(株)製)フィルム上に、300メッシュのスクリーン
を用いてフィルム全面にスクリーン印刷を施した後、12
0℃で60分間熱風乾燥を行った。このフィルムの印刷層
の厚みを測定したところ、その厚さが8μmであった。
こうして得られた印刷フィルムを特願平1−73899号
公報、特願平1−139155号公報それぞれに示されている
方法で厚さ2mmのアルミニウム板(JIS A3004グレード)
に熱融着を行って、本発明品1を作製した。
上記本発明品1についてテーバー摩耗、耐候性、及び
曲げ加工性それぞれの試験を行って、それぞれ下記基準
に従って評価し、それぞれの評価結果を下記第1表に示
した。
下記第1表に示す結果からも明らかなように、本発明
品1は、いずれもテーバー摩耗、耐候性及び曲げ加工性
のいずれも優れていることが判った。
第1表中、テーバー摩耗、耐候性及び曲げ加工性はそ
れぞれ下記基準による評価を示すものである。
テーバー摩耗:JIS−K7204に規定される摩耗試験機を用
いて、荷重500gf、回転数1000回転の条件で摩耗試験を
行った。◎は良好、△はやや不良、×は不良である。
耐 候 性 :JIS A1415−1977に示されるWS型サンシャ
インカーボン)スガ試験機製)を用いて、5000時間の促
進暴露試験を行い、保存試験片と外観変化を比較した。
保存試験変の外観と殆ど変わらない場合を◎、多少変化
している場合を○で示した。
曲げ加工性 :長さ100mm、幅50mm、厚さ2mmの試験片の
中央に直径2mmの鋼製丸棒を配し、該丸棒を支点として1
80゜の曲げ加工を行い、その際に曲げ部分に生じるクラ
ック・剥離の有無を調べ、クラック・剥離が無い場合を
◎で、多少ある場合を○、かなりある場合を△でしめし
た。
〔発明の効果〕
本発明の樹脂被覆金属は、金属の表面に表示された文
字、図形等の表示内容が堅牢で、剥離し難いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の樹脂被覆金属の一例を拡大して示す部
分断面図である。 1……金属板 2……印刷層 3……フッ素系樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 15/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属の表面に、インキ樹脂組成物よって形
    成された印刷層を有するフッ素系樹脂フィルムが熱融着
    されてなり、且つ上記インキ樹脂組成物がポリイミド系
    樹脂を主成分とすることを特徴とする樹脂被覆金属。
  2. 【請求項2】上記印刷層が、上記フッ素系樹脂フィルム
    と上記金属の表面との間に介在する、請求項(1)記載
    の樹脂被覆金属。
  3. 【請求項3】上記インキ樹脂組成物のメルトフローイン
    デックスが、1〜500である、請求項(1)または
    (2)記載の樹脂被覆金属。
  4. 【請求項4】上記金属が、アルミニウムまたはアルミニ
    ウム系合金である、請求項(1)〜(4)のいずれか一
    つに記載の樹脂被覆金属。
  5. 【請求項5】上記ポリイミド系樹脂が付加重合型ポリイ
    ミド樹脂である請求項(1)記載の樹脂被覆金属。
  6. 【請求項6】上記ポリイミド系樹脂がフッ素化ポリイミ
    ド樹脂である請求項(1)及び(5)記載の樹脂被覆金
    属。
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