JP2957654B2 - 架橋性ポリウレタン・アクリル系樹脂水性エマルジョン組成物 - Google Patents

架橋性ポリウレタン・アクリル系樹脂水性エマルジョン組成物

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JP2957654B2 JP19708690A JP19708690A JP2957654B2 JP 2957654 B2 JP2957654 B2 JP 2957654B2 JP 19708690 A JP19708690 A JP 19708690A JP 19708690 A JP19708690 A JP 19708690A JP 2957654 B2 JP2957654 B2 JP 2957654B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の架橋性ポリウレタン・アクリル系樹脂水性エ
マルジョン組成物は、木、金属、皮、紙等の基材の被覆
材として有用である。
〔従来技術〕
溶剤型ポリウレタン塗料に代って水系のポリウレタン
塗料が環境衛生面上から1960年代より利用されている。
この水系ポリウレタン塗料は透明にも着色にでもコート
でき、光沢、耐候性に優れた皮膜を与える。この水系ポ
リウレタン塗料は主に木工製品、紙、スチールの被覆材
として使用されている。
しかしながら、耐水性、硬度と弾性のバランスの面で
より向上が望まれていた。かかる点を改良する方法とし
て水系ポリウレタンにアクリル酸アルキルエステル・ス
チレン共重合体水性エマルジョンやアクリル酸アルキル
エステル樹脂水性エマルジョンをブレンドする方法が提
案されている〔グンゼ産業(株)のテクニカル データ
シート“サンカー・コーティング用ポリウレタ
ン”〕。このブレンド方法では同データシートおよび特
開昭59−138211号公報の比較例1および2に示されるよ
うに皮膜に曇が生じる欠点が指摘されている。
かかる皮膜の曇防止と、皮膜の硬度を向上させる手段
として特開昭59−138211号公報は、ジイソシアネートと
分子量200〜4000のポリオールとから得られたウレタン
プレポリマーを、分子量300以下のウレタン用鎖伸長剤
で架橋したポリウレタン2〜40重量部を、メタクリル酸
メチル、アクリル酸ブチル、スチレン等のエチレン性不
飽和単量体100重量部と混合し、この重合性溶液を水に
分散させ、これを乳化重合してポリウレタン・アクリル
樹脂水性エマルジョンを製造する方法が提案された。
この方法によると、透明で、耐水性、硬度に優れた皮
膜を与える水性エマルジョン被覆材が得られる。しか
し、耐アルコール性が十分でない。
〔発明が解決しようとする課題〕
宴会の席で、ウイスキー、日本酒、ワイン、ビール等
のアルコール類が飲まれる。これらが机上にこぼれた
り、廊下にこぼれると、これを布で拭きとった後、机、
廊下にアルコールによるしみ跡が残ることがある。本発
明は、耐水性、硬度は勿論のこと、この耐アルコール性
も良好な皮膜を与えるポリウレタン・アクリル性樹脂水
性エマルジョン組成物を提供することを目的とする。
〔課題を解決する具体的手段〕
アルコールによるしみ跡がつかないような皮膜は、自
己乳化性のポリウレタンに、常温架橋性のアクリル性樹
脂水性エマルジョンをブレンドしたものにより与えられ
る。
即ち、本発明は、自己乳化性ポリウレタン(A)に、
下記の常温架橋性アクリル系樹脂水性エマルジョン
(B)が固型分重量比(A/B)で1/1.8〜1/9の割合で配
合されてなる架橋性ポリウレタン・アクリル系樹脂水性
エマルジョン組成物を提供するものである。
(B)常温架橋性アクリル系樹脂水性エマルジョン a)カルボニル基もしくはアルデヒド基含有エチレン性
不飽和単量体 1〜20重量% b)メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
数は1〜4) 25〜75重量% c)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数
は1〜8) 10〜55重量% d)その他のエチレン性不飽和単量体 0〜40重量% 〔但し、a)、b)、c)およびd)成分の和は100重
量%である。〕 上記(a)〜(d)成分を乳化重合して得た共重合体
水性エマルジョンに、ヒドラジン基(−NH・NH2)を2
個以上有するポリヒドラジン化合物を配合した最低造膜
温度が0〜70℃のもの。
(ポリウレタン樹脂) ポリウレタン樹脂としては、ジャーナル オブ コー
ティングス テクノロジイー(Journal of Coatings Te
chnology)のvol 58,No.738.1986年7月刊、49〜51頁お
よび特開昭59−138211号公報、工業塗装No.90,38〜39頁
に記載されるような分子量が200〜4,000のポリオールに
イソシアネート基(−NCO)を2個以上有するポリイソ
シアネート化合物とを反応させて得られるウレタンプレ
ポリマーをウレタン用鎖伸長剤で更に高分子量化したも
のを酸またはアルカリでイオン化したポリウレタンやウ
レタンプレポリマー で示されるポリエーテル基を有する鎖伸長剤で高分子量
化した次式で示されるノニオン性グループを備えたポリ
ウレタンが使用できる。
ポリウレタン原料のポリイソシアネートとしては芳香
族、脂肪族、脂環族系のジイソシアネート類で、例えば
1,5−ナフテンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジメチルメ
タンジイソシアネート、ジ及びテトラアルキルジフェニ
ルメタンジイソシアネート、4,4′−ジベンジルジイソ
シアネート、1,3−フエニレンジイソシアネート、1,4−
フエニレンジイソシアネート、トルイレンジイソシアネ
ート、塩素化ジイソシアネート類、臭素化ジイソシアネ
ート類、1,4−ブチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサ
ンジイソシアネートおよびキシリレンジイソシアネー
ト、等例として挙げられる。
又、ポリオール類としては一般のウレタン製品に使用
されるものであり、例えばポリエーテル類、ポリエステ
ル類、ポリエステルアミド類、ポリチオエーテル類、ポ
リブタジエングリコール類など、いずれも使用出来る。
ポリエーテル類としては水、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン、ビスフェノールA、等
活性水素を有する化合物を開始剤原料として通常、エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド、テトラヒドロフラン等を開環付加重合させて作
られる。
ポリエステル類としてはエチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール、オクタンジオール、2−エチル 1,
3−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール等飽和及び不飽和
の低分子グリコールと二塩基性酸との縮合により得られ
る。その他ポリチオエーテル類、ポリアセタール類も使
用出来る、これらのウレタンポリマーを得るには通常ポ
リオール類のCPRを低くし(CPRについてはJIS K1557に
準ずる)、30〜150℃程度の反応温度で合成される、合
成時のポリイソシアネート/ポリオールの配合モル比は
ポリオール類の水酸基1個に対しイソシアネート基0.5
〜2.5モル使用される。
鎖伸長剤としてはN−メチルジエタノールアミン、N
−エチルジエタノールアミン、N−オレイルジエタノー
ルアミン、ジメチロールプロピオン酸、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、又ジアミノエタン、1,6
−ジアミノヘキサン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペ
ラジン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、1,2
−プロピレンジアミン、ヒドラジン、等であり、単独又
は混合使用される。
(常温架橋性アクリル系樹脂水性エマルジョン) 常温架橋性アクリル系樹脂水性エマルジョンは、カル
ボニル基(>C=O)またはアルデヒド基(−CHO)を
有するアクリル系共重合体樹脂水性エマルジョンに、ポ
リヒドラジン化合物を配合したもので、その製造法は特
開昭54−110248号、同62−72742号、特公昭63−51180
号、特公平1−13501号、同1−45497号公報等に記載さ
れている。
これらの中でも下記の常温架橋性アクリル系樹脂水性
エマルジョンを使用すると耐ブロッキング性及び耐アル
コール性を得ることができる。
a)カルボニル基もしくはアルデヒド基含有エチレン性
不飽和単量体 1〜20重量% b)メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
数は1〜4) 25〜75重量% c)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数
は1〜8) 10〜55重量% d)その他のエチレン性不飽和単量体 0〜40重量% 〔a),b),c)およびd)成分の和は100重量%であ
る。〕 上記(a)〜(d)成分を乳化重合して得た共重合体
水性エマルジョンに、ヒドラジン基(−NH・NH2)を2
個以上有するポリヒドラジン化合物を配合した最低造膜
温度が0〜70℃のもの。
a)成分は、乳化重合して得られる共重合体に、架橋性
のカルボニル基もしくはアルデヒド基を導入するために
用いられるビニル単量体で、分子中に少なくとも1個の
アルデヒド基又はカルボニル基と重合可能な二重結合を
有する単量体、すなわち重合可能なモノオレフィン性ア
ルド化合物又はケト化合物である。そして、カルボニル
基としてエステル結合 カルボキシル基 のみを有する化合物は、勿論その単量体には含まれな
い。その単量体としては、たとえばアクロレイン、ジア
セトンアクリルアミド、ホルミルスチロール、4〜7個
の炭素原子を有するビニルアルキルケトン(たとえばビ
ニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチル
ケトン)、一般式 (式中、R1はH又はCH3、R2はHまたは1〜3個の炭素
原子を有するアルキル基、R3は1〜3個の炭素原子を有
するアルキル基、R4は1〜4個の炭素原子を有するアル
キル基を示す。) で表わされるアクリル(又はメタクリル)オキシアルキ
ルプロパナール、アセトニトリルアクリレート、ジアセ
トンアクリレート、ジアセトンメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート−アセチルアセテート、
ブタンジオール−1,4−アクリレート−アセチルアセテ
ート等があげられる。特に好ましいものはジアセトンア
クリルアミド、アクロンイン及びビニルメチルケトンで
ある。これらの単量体は、共重合体中に2種以上含まれ
ていてもよい。
b)成分のメタクリル酸アルキルエステルは皮膜に硬
さ、強靭さを付与するもので、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタク
リル酸ノルマプロピル、メタクリル酸−t−ブチル、メ
タクリル酸n−ブチルが使用される。
c)成分のアクリル酸アルキルエステルは、ポリウレタ
ン樹脂とともに皮膜に可撓性、弾力性を付与するもの
で、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
イソプロピル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル等が使用される。
d)成分としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、フマル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸;ア
クリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、
メタクリル酸ヘキシル、スチレン、酢酸ビニル、α−メ
チルスチレン、エチレン、塩化ビニル等が挙げられ、こ
れらは得られる共重合体水性エマルジョンの最低造膜温
度の調整や共重合体に官能基を導入するために0〜40重
量%の割合で使用される。
a)成分のカルボニル基もしくはアルデヒド基を有する
ビニル単量体の使用量が単量体混合物中1重量%未満で
は、皮膜の架橋密度が低く、耐アルコール性が向上でき
ない。逆に20重量%を越えては皮膜が硬くなりすぎた
り、下地の収縮に対する皮膜の追従性が低下する。
b)成分のメタクリル酸アルキルエステルの使用量がビ
ニル単量体混合物中の25重量%未満では、皮膜の硬さ向
上が望めず、皮膜が傷つき易い。逆に75重量%を越えて
は皮膜が脆いものとなりやすい。
c)成分のアクリル酸アルキルエステルの使用量が10重
量%未満では皮膜の弾性が損われる。皮膜に弾性を与え
るには酢酸ビニル、ブタジエン等を代りに用いてもよい
が、皮膜の耐候性、光沢・透明性が低下するので少なく
ともアクリル酸アルキルエステルを単量体混合物中10重
量%以上用いる。逆に、55重量%を越えては皮膜の硬さ
が低下しすぎるので好ましくない。
a)〜d)成分を乳化重合して得られたカルボニル基お
よび/またはアルデヒド基を分子鎖に有する共重合体の
乳化液に加えられる架橋剤としては、分子中に少なくと
も2個のヒドラジン基(−NH・NH2)を有するもので、
たとえば2〜10個特に4〜6個の炭素原子を含有する下
記のジカルボン酸ジヒドラジドがあげられる。蓚酸ジヒ
ドラジド、マロン酸ジヒドラジド、こはく酸ジヒドラジ
ド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジ
ド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジ
ド、フマル酸ジヒドラジド及び/又はイタコン酸ジヒド
ラジド、2〜4個の炭素原子を有する脂肪族の水溶性ジ
ヒドラジン、たとえばエチレン−1,2−ジヒドラジン、
プロピレン−1,3−ジヒドラジン及びブチレン−1,4−ジ
ヒドラジン。および、一般式 〔式中、Xは水素原子又はカルボキシル基であり、Yは
水素原子又はメチル基であり、Aはアクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル又は無水マレイン酸の各単位であり、Bはアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル又は無水マレイン酸と共重合可能な
他の単量体である。また、l,m及びnは下記の各式 2モル%100モル% 0モル%m+n98モル% l+m+n=100モル% を満足せしめる数を示す。〕 で表わされる水溶性酸ヒドラジド系ポリマーが利用でき
る。
架橋剤は、共重合体を構成するビニル単量体混合物中
のa成分のカルボニル基および/またはアルデヒド基1
モルに対し、−NH・NH2基が0.01〜2.5当量になる割合で
配合される。
(配 合) ポリウレタン(A)と常温架橋性アクリル系樹脂水性
エマルジョン(B)の配合割合は、樹脂の固型分重量比
(A/B)で1/1.8〜1/9である。1/1.8未満であると耐アル
コール性の改良効果が十分でない。逆に1/9を越えると
皮膜が下地の収縮(熱収縮、乾燥収縮)に対しての追従
性が十分でなくなるし、ウレタンエマルジョンの特徴で
ある光沢(艶)が十分でない。また、初期塗布し、一日
乾燥後の皮膜の硬度が十分でない。
(常温架橋性ポリウレタン・アクリル系樹脂水性エマル
ジョン組成物) 本発明の常温架橋性樹脂水性エマルジョン組成物は、
必要により造膜助剤、消泡剤、増粘剤、染料、顔料、充
填剤、凍結防止剤等が配合され、クリアーコート剤、ト
ップコート剤、塗料、アンダーコート剤、布、紙の含浸
剤として利用される。
〔実施例等〕
乳化性ポリウレタン樹脂 例 1 フラスコ内を窒素シール下で、ポリエーテルBPX−33
104grを、次いでキシリレンジイソシアネート63grを
仕込み温度を75−80℃に上昇させた。若干発熱反応であ
った。反応生成物のNCO%を測定しつつ反応終了を確認
した後、ジメチロールプロピオン酸7.4gr及び1,4−ブタ
ンジオール10.9grを加え、前工程と同様に反応温度を75
゜〜80℃に保った。粘度が次第に上昇し攪拌しずらくな
った時点でジオキサン80grを加え、さらに反応を継続し
粘度上昇の時点で赤外吸収スペクトルでNCO基の残存が
ほぼないことを確認した後、アンモニア水104grを加え3
0分をかけ内温を35℃に下げ純水160g加えて固型分濃度
が35重量%のポリウレタンを得た。
例 2 米国サンコール インダストリーズ社(SANNCOR INDU
STRIES INC.)の水溶性ポリウレタン“サンキュアー・
ウォーターボーン#898"(商品名;固型分濃度35重量
%)を用いた。
アクリル系樹脂水性エマルジョン 例 1 フラスコ内に、メタクリル酸メチル68部、アクリル酸
n−ブチル26部、アクリル酸1部およびジアセトンアク
リルアミド5部を加えたのち、ポリエチレンオキサイド
ノニルフェニル・エーテル硫酸ナトリウム塩4部を水20
部に溶解した液を更に加え、攪拌混合して乳化液とし
た。
この乳化液を80℃まで1時間かけて昇温し同温度で過
硫酸カリウムの2%水溶液10部を2.5時間かけてフラス
コ内に添加し、更に同温度で1時間保ち、乳化重合を終
了した。最低造膜温度が40℃のアクリル系共重合体水性
エマルジョンを得た。
これを20℃まで冷却後、アジピン酸ジヒドラジドの20
%水溶液を12.5gr加え、最低造膜温度(MFT)が約40
℃、pH7.9、固型分量約40.8%の常温架橋性アクリル系
共重合体水温性エマルジョンを得た。
例2〜6 表1に示すビニル単量体混合物を用いる他は同様にし
て乳化重合を行ない、アクリル系樹脂水性エマルジョン
を得た。あるものには架橋剤を加え、常温架橋性の樹脂
水性エマルジョンとした。
実施例1 例1で得たポリウレタン30部と、例1で得た常温架橋
性アクリル系共重合体水性エマルジョン70部を混合し、
これを攪拌して常温架橋性ポリウレタン・アクリル系樹
脂組成物を得た。
比較例1 例1の常温架橋性アクリル系樹脂水性エマルジョンの
代りに例2で得た非架橋性のアクリル系樹脂水性エマル
ジョンを用いる他は実施例1と同様にしてポリウレタン
・アクリル系樹脂水性エマルジョン組成物を得た。
実施例2〜9,比較例2〜3 自己乳化性ポリウレタンとしてサンキュアー・ウォー
ターボーン#898(商品名)30部、をフラスコ内に入
れ、次いで製造例1〜6で得たアクリル系樹脂水性エマ
ルジョンを表2に示す量加えて攪拌混合してポリウレタ
ン・アクリル系樹脂水性エマルジョンを組成物被覆材を
得た。
比較例4 被覆材として製造例1で得た常温架橋性アクリル系樹
脂水性エマルジョンを用いた。
比較例5 米国サンカー インダストリーズ社(SANNCOR INDUST
RIES INC.)製水溶性ポリウレタン“サンキュアー・ウ
ォーターボーン#898"(商品名)を被覆材として用い
た。
〔評価方法〕
実施例1〜9、比較例1〜6で得た被覆材を次の方法
で評価した。結果を表2に示す。
外観、耐アルコール性、密着性: 支那合板上に、100ミクロンの肉厚の皮膜が得られる
ように20℃で塗布し、1日乾燥させて得た皮膜の光沢、
平滑性を目視で行い、良い方より順位を1,2,3とした。
また、このコート支那合板の皮膜上に、50%エタノー
ル水溶液をスポイトで3滴滴下させ、30分経過後、布で
アルコール水溶液を拭い去り、アルコールの痕跡の度合
をなし(○)、わずかにあり(△)、3〜5mmの径であ
り(×)で評価した。
又、別のコート支那合板について、皮膜にナイフで桝
目(100個)をつくり、この桝目上にニチバン(株)の
粘着テープ“セロテープ”(商品名)を貼着し、テープ
を押圧後、テープを引き剥し、支那合板上に残った皮膜
の桝目の数を調べる基板目剥離テストを行なった。
透明性、硬度、耐水性、抗ブロッキング性: ガラス板上に、100ミクロンの皮膜が得られるように
被覆材を塗布し、20℃で1日乾燥させてコートガラス板
を得た。
この皮膜の透明性(○−透明、×−濁りあり)を目視
で調べた。
このコートガラス板の鉛筆硬度を調べた。
更に、別のコートガラス板を1日、水中に浸漬した
後、布で水を拭き取り、皮膜の白化の有無(○−なし、
×−僅にあり)を調べた。
更に別のコートガラス板の皮膜上にさらし布を敷き、
その上に500gの荷重をのせ、40℃の恒温室に一日放置し
た後、荷重、さらし布を取り去った際、皮膜にさらし布
跡が残らなかったものを抗ブロッキング性良好(○)、
残ったものを抗ブロッキング性不良(×)とした。
追従性: 桧板上に、100ミクロンの肉厚の皮膜が得られるよう
に被覆材を塗布し、20℃で2日乾燥させて皮膜を形成さ
せた。
このコート桧板を、−20℃で1時間、続いて+50℃で
1時間保存する行為を10回繰り返し、皮膜にクラックの
発生や皮膜の浮きが生じたか調査した(○−無し、×−
有)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C09D 133/04 175:04) (56)参考文献 特開 平1−301762(JP,A) 特開 平1−301761(JP,A) 特開 昭60−235859(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 33/04 - 33/12 C08L 75/04 C09D 133/04 - 133/12 C09D 175/04 C08K 5/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己乳化性ポリウレタン(A)に、下記の
    常温架橋性アクリル系樹脂水性エマルジョン(B)が固
    型分重量比(A/B)で1/1.8〜1/9の割合で配合されてな
    る架橋性ポリウレタン・アクリル系樹脂水性エマルジョ
    ン組成物。 (B)常温架橋性アクリル系樹脂水性エマルジョン a)カルボニル基もしくはアルデヒド基含有エチレン性
    不飽和単量体 1〜20重量% b)メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
    数は1〜4) 25〜75重量% c)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数
    は1〜8) 10〜55重量% d)その他のエチレン性不飽和単量体 0〜40重量% 〔但し、a)、b)、c)およびd)成分の和は100重
    量%である。〕 上記(a)〜(d)成分を乳化重合して得た共重合体水
    性エマルジョンに、ヒドラジン基(−NH・NH2)を2個
    以上有するポリヒドラジン化合物を配合した最低造膜温
    度が0〜70℃のもの。
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