JP2957414B2 - ディジタル圧縮された動画像の高速再生方法と装置 - Google Patents
ディジタル圧縮された動画像の高速再生方法と装置Info
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Description
画像を記録したディスクを高速で再生する方法と装置に
関する。具体的には、記録媒体であるディスクに螺旋状
あるいは同心円状に記録された予測符号化を用いた圧縮
データの復号を行う新規な高速再生方法と装置を提供し
ようとするものである。
再生方法の例はない。ビデオ・テープ・レコーダ(以
下、VTRという)については、下記の文献に記載され
ている。
タルVTRの高速再生方式の検討”信学技報 MR93
−28 1993年10月
ィスク再生装置にあてはめて以下に説明する。
EG−1(Moving Picture CodingExperts Group )の
規定において複数のピクチャが画面群(GOP:Group
of Pictures )を形成する様子を示している。ピクチャ
にはフレーム内符号化したIピクチャ(Intra Picture
s)、過去からのみ予測してフレーム間符号化するPピ
クチャ(Predicted Pictures)および過去と未来の両方
から予測してフレーム間符号化するBピクチャ(Bi-dir
ectional Prediction Pictures)という3つの画面のタ
イプが存在し、1つの表示画面群Gdi のピクチャ数N
を15、I,Pピクチャ周期Mを3とした場合の時間t
の経過順の画面が例示されている。表示画面群Gd1 の
次にはGd2 が続いている。
面群Gd 1,Gd 2,Gd 3に含まれたピクチャ(画
面)の配列が、同図(b)にはその符号化された符号化
画面群Gc 1,Gc 2,Gc 3に含まれたピクチャの配
列が、同図(c)には(a)および(b)の記号例が示
されている。表示画面群Gd 1,Gd 2,Gd 3に含ま
れたピクチャの配列が(b)のGc 1,Gc 2,Gc 3
において異なるのは、Bピクチャを用いた、予測符号化
が行われているからである。
記録された予測符号化による動画像を高速再生する装置
の構成の一部が示されている。高速再生の場合のピック
アップ20の検出位置は画像符号の記録された螺旋(ま
たは同心円)状のトラック11上のa点から矢印12の
根元のb点までトレースして移動し、そこで矢印12の
先端のトラック11上のc点にスキップしd点までトレ
ースして移動している。ピックアップ20の出力は信号
変換部21で符号として取り出され、バッファ32で一
時的に蓄積され、システム・コントロール部25からの
復号処理制御信号53を受けて復号器33で復号されて
ディスプレイ40に表示される。また、復号の際に得ら
れたピクチャ識別信号57がシステム・コントロール部
25に出力される。
れ、同図(a)ではピックアップ20のビームはトラッ
ク11上のa点からb点までトレースし、b点からc点
へスキップし、d点までトレースしているが、所望の画
像信号を得るための有効なトレース時間以外のシーク時
間は、同図(b)に示すようにスキップ時間よりも長く
なることが多い。シーク時間は一定ではないために、信
号変換部21から出力された再生信号は一旦バッファ3
2に蓄えられ、フレーム同期信号等に同期して復号器3
3において復号される。
あれば1ピクチャずつ読み飛ばしながら画面表示を行
う。しかしながら、予測を用いて圧縮された符号化デー
タにおいては、予測符号化されたピクチャは参照された
ピクチャが再生されなければ、復号できない。圧縮され
たピクチャでは、ピクチャ毎にデータ量が異なり、ま
た、ディスク10からの読出しを行うピックアップ20
は任意の位置へ自由に動かすことができないから、ピク
チャ単位で符号を適宜読み出すことはしない。そこで文
献1では、以下のような方法で高速再生を行っている。
それぞれには、2倍速で再生する場合のピックアップ2
0の出力、バッファ32の出力、画面のピクチャの配列
およびそこに使用された記号例の説明がなされている。
同図(a)にあるように、ピックアップ20はピクチャ
12I(第1の画面群の2番目のピクチャであり、それ
がIピクチャであることを示している)をシークすると
次に22Iをシークし、さらに32Iをシークしてい
る。すると同図(b)のバッファ32の出力では、02
I,12I,22I,32Iの順に各GOP番号0,
1,2,3の画面表示順2番目のIピクチャのみを出力
する。そこで、同図(c)のように画面には各GOPの
Iピクチャのみを表示することになるため、同じ画面が
続き、動きの少ない不自然な画面となっている。
とえばMPEG1によると、高い画像圧縮効率を実現す
るためには、図18,図19にあるようなピクチャ間の
予測を用いた圧縮符号化を行う。PビクチャおよびBピ
クチャはそれ自身のデータのみでは画像再生が困難であ
るので、参照画像を必要としないIピクチャのデータの
みを使用した高速再生が容易である。この場合の高速再
生では図22(c)のように、画面では第1の表示画面
群の2番目のIピクチャ12Iが多数連続して表示さ
れ、その次に第2の表示画面群の2番目のIピクチャ2
2Iが多数連続して表示されるため、動きが不自然にな
るという解決されるべき問題点があった。そこで、媒体
円板の特徴を活かして高速再生を実現しようとした。
きる画像圧縮された連続する複数枚のピクチャからなる
符号化画面群を螺旋状あるいは同心円状に記録された媒
体円板から高速再生する場合に、高速再生モードの指示
を与える再生モード入力手段と、ピックアップが媒体円
板から読出した信号を前記符号化画面群とピックアップ
の再生位置情報に変換する信号変換手段と、符号化画面
群から表示画面群を復号し同時にピクチャ識別信号を出
力する復号手段と、再生モード信号およびピックアップ
の再生位置情報およびピクチャ識別信号を参照しながら
モータ制御のためのモータ制御信号,ピックアップ制御
のためのピックアップ制御信号および復号処理制御のた
めの復号処理制御信号を出力するシステム・コントロー
ル手段と、高速再生モードにおいてピックアップ制御信
号よりピックアップの読出し位置を1つの符号化画面群
ないし1つの符号化画面群とそれに続く符号化画面群の
先頭数画面分のデータを読出すと、媒体円板の半径方向
にスキップしてそれとは連続していない別の符号化画面
群が記録されている位置に飛び飛びに移動するピックア
ップ制御手段と、モータ制御信号より媒体円板を回転さ
せるスピンドル・モータの回転速度を制御するモータ制
御手段とを設けた。
にスキップして飛び飛びにピックアップが移動するから
であり、符号化処理の対象となる符号化画面群について
みると、高速再生の速度にかかわらず通常の速度で再生
する場合と同じ処理なので、高速再生において特定の同
じピクチャを何回も表示することもなく、動きにも不自
然さは無い。したがって、高速再生速度を自由に設定す
ることができるという作用がある。
の成分について階層化し、高速再生においては任意の成
分の優先度の高い部分のみを再生することもできる。ま
た1回目の高速再生で検索もれがあったときは、検索箇
所をずらして実施することもできる。
れている。ディスク10の螺旋状のトラック11には予
測符号化による動画像が記録され、ピックアップ20の
読出し位置が矢印12の示すように図20の場合と同様
にスキップした様子を示している。高速再生時には再生
モード入力部26からの高速再生を指示する再生モード
信号58と信号変換部21から出力されるピックアップ
20の再生位置を示す再生位置情報54および復号部3
0から出力されるピクチャ識別信号57により、システ
ム・コントロール部25はディスク10を駆動するスピ
ンドル・モータ22を制御するためのモータ制御部23
へのモータ制御信号51やピックアップ20のスキップ
動作を行うピックアップ制御部24へのピックアップ制
御信号52を出力する。
GOP期間検出器29が含まれ、復号部30にバッファ
32と復号器33が含まれていることを示している。G
OP期間検出器29はGOP期間を検出しており、これ
によってシステム・コントロール部25は各部の制御を
行っている。
出す信号を符号化画面群55およびピックアップ20の
再生位置情報54に変換して、それぞれ復号部30、シ
ステム・コントロール部25に送出している。モータ制
御部23ではシステム・コントロール部25からのモー
タ制御信号51により、スピンドル・モータ22を制御
してディスク10の回転速度を制御している。ピックア
ップ制御部24ではシステム・コントロール部25から
のピックアップ制御信号52により、ピックアップ20
のスキップ動作を行う。
ァ32,復号器33が含まれ、システム・コントロール
部25から送出される復号処理制御信号53に従って、
ピックアップ20の読出した符号化画面群から表示画面
群を復号して、それをディスプレイ40で表示してい
る。
読出すと、次に、それとは離れた別の符号化画面群Gc
j を1つ読出す方法をとるならば動作は簡単である
が、符号化画面群Gci は、それのみでは閉じていない
(復号化できない)こともあり、1つ前の符号化画面群
Gci−1 に含まれるピクチャを参照して、予測された
ピクチャを得るような場合がある。本実施例では、この
ような場合でも実際に表示するピクチャの数以上に符号
化データを読出すことにより1つの表示画面群Gciに
含まれるピクチャと同数の連続したピクチャを表示する
方法を開示している。
を通常再生したときにピックアップ20から読出して得
られる符号化画面群Gci (たとえば、i=2)が、同
図(b)には通常再生のr(r>1)倍の速度でディス
ク10を高速回転したときにピックアップ20から読出
して得られる高速再生において必要とされる高速符号化
画面群Gcpi(たとえば、i=2)が、同図(c)には
(a)および(c)に示された各ピクチャの記号の説明
が示されている。
アップ20がディスク10上のトラック11からMPE
G1の規定による画面順でピクチャ・データを読出すた
めに、その画面表示順を示す第2桁の記号が、表示順に
並んではいない。また、通常再生時には符号化画面群G
c 2としては22Iから2DBまでを読出している。こ
れに対して、図3(b)に示すように、高速再生時には
モータ制御部23でのコントロールによりディスク10
を通常再生のr倍の速度で高速回転しているから、目標
にしている符号化画面群Gc 2を越えて次ぎの符号化画
面群G c 3に含まれた先頭の数画面32I〜31Bを読
出してしまうケースが多く発生し、その場合には、
(a)の通常再生時のピクチャ22Iから31Bまでを
読出す時間のr分の1の時間でピクチャ22Iから31
Bまでを読出すことになる。すなわち、1つの符号化画
面群G c 2とそれに続く符号化画像群G c 3の先頭数画
面32I,30B,31Bを読出している。勿論、1つ
の符号化画面群G c 2のみを読出してもよいことは明ら
かである。
は、ここに明示した符号化画面群Gc2の前にはGc1
を、その後にはGc3 を読出しているから、Gc2 の全
てのビクチャの再生が可能である。これに対して、高速
再生においては、同図(b)の高速符号化画面群Gcp2
を読出す直前に、読出位置をスキップしているためにG
cp2の20Bおよび21BがGc1 の1EPから予測さ
れた場合、20Bおよび21Bは復号できない。
ャ数と同じ数の連続するピクチャを表示するにはGc3
に含まれる32I,30B,31Bの3枚のピクチャを
プラスして読出すか、あるいはGc 1のEPからデータ
を読出す必要がある。本実施例では、前者について述べ
ている。このようにしてピックアップ20により読出さ
れた各ピクチャの信号は復号部に含まれた信号変換器3
1を介してバッファ32に一旦蓄えられて必要な時点で
復号器33で復号される。なお、ここでは実際に表示す
るピクチャ数より多くのデータを読出すことにより連続
したピクチャを表示するようにしているが、1つの符号
化画面群Gci を読出し復号できないピクチャは表示し
ないようにしたり、符号化の際に高速再生で読出される
符号化画面群Gci は、それ以前のピクチャから予測を
行なわないようにして、高速再生を実施することもでき
る。
高速再生モードで読出されたピックアップ20の出力
が、同図(b)にはバッファ32の出力が、(c)には
高速再生により表示された画面が、(d)には(c)の
1つの高速画面群Ddpi(i=2)に表示されるピクチ
ャの詳細が示されている。同図(a)のピックアップ2
0の出力には、高速符号化画面群Gcpi(i=2,4,
6)が飛び飛びにシーク動作を挟んで読出されている。
同図(b)のバッファ32の出力では、シーク動作の期
間が埋められ、復号処理されて同図(c)の高速表示画
面群Gdpi(i=0,2,4,6)が再生される。同図
(d)には高速表示画面群Gdpi(i=2)の時間tを
拡大した内容が示されており、それによればGdp2には
GOP2の画面表示順2からEまでと、GOP3の画面
表示順0と1が含まれている。すなわち、1つの符号化
画像群GOP2の画面表示順2からEとそれに続く符号
化画面群GOP3の画面表示順0と1(の数画面)のデ
ータを読出している。
号化画面群Gcp2から再生し得るすべてのピクチャ(フ
レーム)である同図(d)の22I〜31Bを画面表示
しているが、必要に応じて適当なピクチャを間引いて表
示するようにしてもよい。あるいは、高速符号化画面群
Gcpiから再生可能なピクチャをその群の最初のピクチ
ャ(フレーム)から再生せずに途中のピクチャ(フレー
ム)から再生するようにしてもよい。
面群Gdpi(i=0,3,6,9,…)が、同図(b)
には4倍速の場合の高速表示画面群Gdpi(i=0,
4,8,12,…)が、同図(c)にはS倍速の場合の
高速表示画面群Gdpi(i=0,S,2S,3S,…)
が時間tの経過とともに表示される様子が示されてい
る。なお、実施例1では通常再生をピックアップ20の
スキップなしで行うこととしているが、通常再生におい
てもディスク10を高速で回転させて必要なデータを読
取った後、次のデータの読取り開始まで、一時、読取り
を休止することも可能である。この場合には、高速再生
時に、とくにディスク10の回転速度を上げなくてもよ
い。
生装置の回路構成は図1に示したものに同じである。
再生する周波数成分が示されている。ここでは図6
(a)に示すように各ピクチャはA個の画素ブロックB
0〜BA−1に分割されているものとする。たとえば8
×8画素毎に分割された各ブロックは、それぞれ画素の
レベル信号あるいは差分信号として、図7(a)に示す
画素を2次元DCTして図7(b)に示すように周波数
成分に変換される。ここでは各画素ブロックBi(i=
0〜A−1)は周波数成分ブロックBfi に変換され
る。図6(b)は図7(b)の周波数成分ブロックBf
i を模式的に示したものである。各周波数成分ブロッ
クBfi は、たとえば図8に示すようにブロック低域成
分BfiLおよびブロック高域成分BfiH に階層化さ
れる。その時のピクチャの様子を図9に示す。
のできる画素ブロックにおけるブロック低域成分Bfi
L とブロック高域成分BfiH の分割の種々の様態を
示している。すなわち、同図(a)は図9において示し
た斜め分割である。図10(b)は逆エル字状の分割
を、同図(c)は縦分割を、同図(d)は横分割を示し
ている。以下の説明においては同図(a)の斜め分割の
場合で代表して説明する。
れた復号器33でピクチャPi(i=0)に含まれた多
くの画素ブロックのブロック低域成分BfiL (i=0
〜A−1)およびブロック高域成分BfiH を処理する
様子を示している。図11(a)のピクチャP0に含ま
れた各ブロック低域成分BfiL およびブロック高域成
分BfiH は、同図(b)に示すようにそのブロック低
域成分BfiL (i=0〜A−1)を一括し、その後に
ブロック高域成分BfiH (i=0〜A−1)を一括し
てまとめて、同図(c)に示すようにピクチャ低域成分
PfiL (i=0)およびピクチャ高域成分PfiH
(i=0)として処理がなされる。これをピクチャごと
に、同図(d)のように2つの周波数成分で表わす。
iL (i=1〜C−1)およびピクチャ高域成分Pfi
H をまとめる処理の様子を示している。同図(a)の
各ピクチャ低域成分PfiL およびピクチャ高域成分P
fiH は同図(b)のように各ピクチャ低域成分Pfi
L (i=0〜C−1)を一括し、その後に各ピクチャ
高域成分PfiH (i=0〜C−1)を一括してまとめ
て、同図(c)に示すように群低域成分GfiL (i=
0)および群高域成分GfiH (i=0)として処理が
なされる。
iL やブロック高域成分BfiH および群低域成分Gf
iL や群高域成分GfiH の順番を示すiについてシ
ーケンシャルに並べた場合を説明したが、その順番はシ
ャッフリング(順不同)等を行ったものでも差支えな
い。
ク11の内容が示され、その内容を表わす記号が同図
(b)に示されている。螺旋状のトラック11の中心側
から、群低域成分Gf0L ,群高域成分Gf0H ,群低
域成分Gf1L,群高域成分Gf1H,群低域成分Gf2
L,群高域成分Gf2H ,群低域成分Gf3L ,…の順
に記録されている。通常の再生では、すべての群低域成
分と群高域成分Gf0L,Gf0H,Gf1L,Gf1H,
Gf2L,Gf2H,Gf3L ,…と再生するが、高速再
生においてはその群高域成分GfiHは再生せずに、群
低域成分GfiLのうちの必要なものだけスキップして
再生する。この再生においては群高域成分GfiH を読
み飛ばすからそれだけ時間に余裕ができ、それをシーク
期間として使用することにより実施例1の場合と同様に
高速再生を実現することができる。なお、この実施例2
では、符号化画面群Gci が完全に独立して符号化され
ているものとして説明しているが、以前の符号化画面群
Gci−1 から予測されている場合は、実施例1で述べ
たように、余分に信号を読出したり表示するピクチャを
制限することにより復号が可能となる。
10から通常の再生を行った場合のピックアップ20の
出力を示し、同図(b)にはその画面を示している。ピ
ックアップ20の出力は群低域成分および群高域成分を
同図(a)のようにGf0L,Gf0H,Gf1L,Gf1
H,Gf2L,Gf2H,… と読出す。それを復号部3
0において復号し、同図(b)のように表示画面Pdi
(i=0〜C−1) からなる表示画面群Gdi(i=
0,1)を表示している。
ら2倍速の高速再生を行った場合のピックアップ20の
出力を、同図(b)にはバッファ32の出力を、同図
(c)には表示画面Pdi を示している。同図(a)に
示すように、ピックアップ20は群低域成分Gf0Lを
読出すとその群高域成分Gf0Hを読出さずにただちに
シーク動作に入り、次の群低域成分Gf2L を読出す動
作をくり返している。バッファ32からは同図(b)に
示すように群低域成分Gf0L を読出した後はしばらく
何も読出さない期間をおいて、次の群低域成分Gf2L
を読出す動作をくり返す。そのときの表示画面Pdi は
同図(c)に示すようにC枚のピクチャからなる表示画
面Pdi (i=0〜C−1)により構成された表示画面
群Gdi (i=0,2)を表示している。その高速再生
時には高周波成分が再生されないため、図14の通常再
生の場合にくらべて画質は劣化するが高速での表示内容
を確認する際にはあまり問題は生じない。
らS倍速の高速再生を行った場合のピックアップ20の
出力を、同図(b)にはバッファ32の出力を、同図
(c)には表示画面Pdi を示している。同図(a)に
示すように、ピックアップ20は群低域成分Gf0Lを
読出すとその群高域成分Gf0Hを読出さずにただちに
シーク動作に入り、次の群低域成分GfSL を読出す動
作をくり返している。バッファ32からは同図(b)に
示すように群低域成分Gf0L を読出した後はしばらく
何も読出さない期間をおいて、次の群低域成分GfSL
を読出す動作をくり返す。そのときの表示画面Pdi は
同図(c)に示すようにC枚のピクチャからなる表示画
面Pdi (i=0〜C−1)により構成された表示画面
群Gdi (i=0,S)を表示している。
場合を図16においてはS倍速の場合を例示したが、こ
のように高速再生の倍速数を変えても、スキップされる
グループ数(iの数)が異なるだけであるから、画質は
その再生速度の影響を受けない。
分け、低域成分のみを使用して高速再生する場合につい
て説明したが、この周波数成分の利用以外でも、群の中
で複数の階層に分けて記録を行い、高速再生時に優先度
の高い階層のみを再生するならば、同様に再生すること
が可能となる。
生装置の回路構成は図1に示したものに同じである。第
1および第2の実施例において、数10倍速で高速再生
を行った際には、かなり多くの画面群を読飛ばすことに
なるから、検索したいシーン(ターゲット・シーン)を
1回の高速再生において再生するとは限らない。そこで
第1および第2の実施例により可能となった大きな倍速
数を活かすためにも、このターゲット・シーンを高速再
生において再生する必要がある。この実施例3において
は、実施例1および2の機能に、さらにターゲット・シ
ーンを確実にサーチする機能を付加せしめるものであ
る。
ゲット・シーンを確実にサーチする機能を付加した場合
のシステム・コントロール部25(図1)の制御の様子
を示している。図17(a)には、実施例1および2の
機能により第1回目の高速再生をした場合が例示され、
記録時の時間t1,t2,t3,…(たとえば、1分,
2分,3分,…)において、時間t2を挟んでターゲッ
ト・シーンの発生した期間Tがあり、斜線部を高速再生
したので期間Tを再生せず、ターゲット・シーンを逃し
ている。そこで第2回目の検索動作では、第1回目に高
速再生(検索)した位置情報をシステム・コントロール
部25において記憶しており、同図(b)に示す第2回
目の検索においては第1回目の検索場所の間を検索する
ように、検索位置情報を示すピックアップ制御信号52
をピックアップ制御部24に出力する。すると、この第
2回目の高速再生による検索(サーチ)においてはター
ゲット・シーンを同図(b)に示すように高速再生す
る。
と、同図(c)に斜線で示す期間を再生したことになる
から、これによりターゲット・シーンが高速再生できな
かったときには、第3回目の検索をする。そのときには
同図(c)の斜線のない部分、すなわち、第1回目およ
び第2回目の高速再生において再生しなかった部分の位
置情報を示すピックアップ制御信号52をシステム・コ
ントロール部25がピックアップ制御部24に出力す
る。この高速再生時の位置情報は、同図においては記録
時の時間tを基準にしたものであったが、ディスク10
からピックアップ20により読出す画像データに含まれ
た画像の識別(順番を示す)情報などを参照することに
より決定してもよい。
1つの符号化画面群Gci を読出す毎にスキップを行っ
ているが、複数の符号化画面群Gci,Gci+1,…
を読出してからスキップをするように制御してもよい。
よるならば、媒体円板の半径方向にスキップして高速再
生を可能としているのでいくらでも高速にすることがで
き、高速再生の速度を制限する必要もない。再生速度を
大きくした場合でも高速再生においては自然な動きの同
じ画質が得られる。したがって本発明の効果は極めて大
きい。
部と復号部の内部を示す回路構成図である。
生したときの画像信号を示す画像信号図である。
をした画像信号と画面表示の関係を示すグループ処理表
示図である。
ープ処理表示図である。
の配置とその周波数成分を示す画素ブロック配置および
その周波数成分図である。
周波数成分ブロック図である。
ック高域成分の配置図である。
を周波数成分に分割した画素ブロック周波数成分配置図
である。
Tした際の周波数成分の分割方法を示した周波数成分図
である。
らピクチャ信号を作成する様子を示したピクチャ信号作
成図である。
面群信号を作成する様子を示した画面群信号作成図であ
る。
置する場合の記録配置図である。
再生したときの画面群信号図である。
2倍の高速で再生したときの画面群信号図である。
S倍の高速で再生したときの画面群信号図である。
ーンを検索する場合の記録時間と再生画面の時間関係を
示す高速再生時間関係図である。
ャ画面群図である。
列の関係を示す画面符号配列図である。
の構成の一部分を示す部分構成図である。
ップの動作を示すピックアップ動作図である。
と画面の関係を示す高速再生図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 複数のピクチャを含んだ1群の表示画面
群(Gdi )を再現できる画像圧縮された連続する複数
のピクチャからなる符号化画面群(Gci )を螺旋状お
よび同心円状のうちの一方の形態によって記録された媒
体円板(10)からピックアップ20により高速再生す
る場合に、通常再生モードにするのか高速再生モードに
するのかを指示する再生モード信号(58)を得るため
の再生モード入力処理をし(26)、 前記ピックアップ(20)が前記媒体円板(10)から
読出した信号を前記符号化画面群(Gci )と前記ピッ
クアップ(20)の再生位置情報(54)に変換する信
号変換処理をし(21)、 前記符号化画面群(Gci )から前記表示画面群(Gd
i )を復号し同時にピクチャ識別信号(57)を出力
する復号処理をし(30)、 前記再生モード信号(58)および前記ピックアップ
(20)の再生位置情報(54)および前記ピクチャ識
別信号(57)を参照しながらモータ制御のためのモー
タ制御信号(51)およびピックアップ制御のためのピ
ックアップ制御信号(52)および復号処理制御のため
の復号処理制御信号(53)を出力するシステム・コン
トロール処理をし(25)、前記高速再生モードにおいては、 前記ピックアップ制御
信号(52)を受けて前記ピックアップ(20)の読出
し位置を前記媒体円板(10)の半径方向にスキップし
て移動するピックアップ制御処理をし(24)、 前記モータ制御信号(51)から前記媒体円板(10)
を回転させるスピンドル・モータ(22)の回転速度を
制御するモータ制御処理をして(23)、 連続しない1つの前記符号化画面群ないし1つの符号化
画面群とそれに続く符号化画面群の先頭数画面分のデー
タを飛び飛びに読出すディジタル圧縮された動画像の高
速再生方法。 - 【請求項2】 前記モータ制御処理において、 前記媒体円板を回転する速度が通常再生モード時の回転
速度より高速である請求項1のディジタル圧縮された動
画像の高速再生方法。 - 【請求項3】 前記システム・コントロール処理におい
て、 前記媒体円板(10)に記録された前記符号化画面群
(Gci )が画像を構成する画像構成成分により階層化
されたものであり(GfiL,GfiH)、前記高速再生
モードにおいては前記画像構成成分の優先度の高い階層
のデータ(GfiL )を読取るようにシステム・コント
ロール処理をする請求項1のディジタル圧縮された動画
像の高速再生方法。 - 【請求項4】 前記システム・コントロール処理におい
て、 すでに実施した高速再生モードでの動作によってターゲ
ット・シーンを得られずに続いて高速再生モードでの動
作を実施するときには、すでに実施した高速再生モード
での動作において検索した符号化画面群(Gci )を避
けて検索するように前記ピックアップ(20)の読出位
置を指示する前記ピックアップ制御信号(52)を出力
する請求項1のディジタル圧縮された動画像の高速再生
方法。 - 【請求項5】 複数のピクチャを含んだ1群の表示画面
群(Gdi )を再現できる画像圧縮された連続する複数
のピクチャからなる符号化画面群(Gci )を螺旋状お
よび同心円状のうちの一方の形態によって記録された媒
体円板(10)からピックアップ20により高速再生す
る場合に、通常再生モードにするのか高速再生モードに
するのかを指示する再生モード信号(58)を得るため
の再生モード入力手段(26)と、 前記ピックアップ(20)が前記媒体円板(10)から
読出した信号を前記符号化画面群(Gci )と前記ピッ
クアップ(20)の再生位置情報(54)に変換する信
号変換手段(21)と、 前記符号化画面群(Gci )から前記表示画面群(Gd
i )を復号し同時にピクチャ識別信号(57)を出力
する復号手段(30)と、 前記再生モード信号(58)および前記ピックアップ
(20)の再生位置情報(54)および前記ピクチャ識
別信号(57)を参照しながらモータ制御のためのモー
タ制御信号(51)およびピックアップ制御のためのピ
ックアップ制御信号(52)および復号処理制御のため
の復号処理制御信号(53)を出力するシステム・コン
トロール手段(25)と、前記高速再生モードにおいては、 前記ピックアップ制御
信号(52)を受けて前記ピックアップ(20)の読出
し位置を前記媒体円板(10)の半径方向にスキップし
て移動するピックアップ制御手段(24)と、 前記モータ制御信号(51)から前記媒体円板(10)
を回転させるスピンドル・モータ(22)の回転速度を
制御するモータ制御手段(23)とを含み、 連続しない1つの前記符号化画面群ないし1つの符号化
画面群とそれに続く符号化画面群の先頭数画面分のデー
タを飛び飛びに読出すディジタル圧縮された動画像の高
速再生装置。 - 【請求項6】 前記モータ制御手段が、 前記媒体円板を回転する速度が通常再生モード時の回転
速度より高速である請求項5のディジタル圧縮された動
画像の高速再生装置。 - 【請求項7】 前記システム・コントロール手段が、 前記媒体円板(10)に記録された前記符号化画面群
(Gci )が画像を構成する画像構成成分により階層化
されたものであり(GfiL,GfiH)、前記高速再生
モードにおいては前記画像構成成分の優先度の高い階層
のデータ(GfiL )を読取るようにシステム・コント
ロールする請求項5のディジタル圧縮された動画像の高
速再生装置。 - 【請求項8】 前記システム・コントロール手段が、 すでに実施した高速再生モードでの動作によってターゲ
ット・シーンを得られずに続いて高速再生モードでの動
作を実施するときには、すでに実施した高速再生モード
での動作において検索した符号化画面群(Gci )を避
けて検索するように前記ピックアップ(20)の読出位
置を指示する前記ピックアップ制御信号(52)を出力
する請求項5のディジタル圧縮された動画像の高速再生
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6080962A JP2957414B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | ディジタル圧縮された動画像の高速再生方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6080962A JP2957414B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | ディジタル圧縮された動画像の高速再生方法と装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274114A JPH07274114A (ja) | 1995-10-20 |
JP2957414B2 true JP2957414B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=13733146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6080962A Expired - Fee Related JP2957414B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | ディジタル圧縮された動画像の高速再生方法と装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2957414B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP6080962A patent/JP2957414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07274114A (ja) | 1995-10-20 |
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