JP2955826B2 - 溶接ガン用絶縁材 - Google Patents

溶接ガン用絶縁材

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JP2955826B2
JP2955826B2 JP7048776A JP4877695A JP2955826B2 JP 2955826 B2 JP2955826 B2 JP 2955826B2 JP 7048776 A JP7048776 A JP 7048776A JP 4877695 A JP4877695 A JP 4877695A JP 2955826 B2 JP2955826 B2 JP 2955826B2
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隆嗣 久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接ガンに通電部材と
他部材とを電気的に絶縁すべく設ける絶縁材であって、
溶接治具等に取付ける定置式の溶接ガンに好適なものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、定置式の溶接ガンとして、実公昭
58−23492号公報や実開平4−43475号公報
により、ガンブラケットと、ガンブラケットに固定の固
定ガンアームと、ガンブラケットに形成したガイド溝に
アームホルダを介して移動自在に支持させた可動ガンア
ームと、ガンブラケットに取付けた、アームホルダに連
結される加圧シリンダとを備え、ガンブラケットを溶接
治具等の基台にイコライズ動作自在に取付け、加圧シリ
ンダの作動で可動ガンアームを閉じることにより、可動
ガンアームと固定ガンアームの先端の電極チップ間にワ
ークを挟んで加圧し、この状態で両ガンアームに通電し
てワークのスポット溶接を行うものは知られている。そ
して、このものでは、通電部材たる各ガンアームと他部
材とを電気的に絶縁するために、固定ガンアームとガン
ブラケットとの間や可動ガンアームとアームホルダとの
間に夫々絶縁材を介設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】溶接治具に取付ける定
置式の溶接ガンはワーク溶接時にスパッタを浴び易い。
【0004】スパッタは高温であり、一方、絶縁材はベ
ークライト等の樹脂で形成されており、絶縁材にスパッ
タが衝突すると、スパッタが絶縁材に一部溶け込んで付
着し、その上にスパッタが次々に堆積する。ここで、溶
接治具に取付けた溶接ガンは手が届きにくいため頻繁に
メンテナンスを行うことができず、次のメンテナンスま
での間にスパッタの堆積層が絶縁材を乗り越えて通電部
材と他部材とを橋渡しする状態になり、通電部材から他
部材に電流がリークすることがある。そして、一旦電流
がリークすると、スパッタの堆積層がリーク電流により
発熱して絶縁材を溶かし、通電部材と他部材間の絶縁破
壊が加速度的に進行して、リーク電流の増加により溶接
ガンの可動部の電蝕や更には溶接不良を生ずる。本発明
は、以上の点に鑑み、スパッタによる絶縁破壊を可及的
に防止できるようにした絶縁材を提供することをその目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、溶接ガンに通電部材と他部材とを電気的に絶
縁すべく設ける絶縁材であって、アルミニウム又はアル
ミニウム合金から成る絶縁材本体の外表面に陽極酸化皮
膜を形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】絶縁材本体を形成するアルミニウムやアルミニ
ウム合金は導体であるが、陽極酸化皮膜は絶縁体であ
り、陽極酸化皮膜によって通電部材と他部材とは電気的
に絶縁される。また、陽極酸化皮膜の融点は約2100℃と
高く、一方、スパッタの温度は高くても1200℃程度であ
るから、スパッタが陽極酸化皮膜に溶け込むことはな
い。更に、スパッタの主成分である鉄に対しての陽極酸
化皮膜の濡れ性は低く、そのため、スパッタは陽極酸化
皮膜上で粒状に凝固し、該皮膜から簡単に剥離する。従
って、溶接ガンの開閉動作による振動でも陽極酸化皮膜
からスパッタが剥れ落ち、絶縁材にスパッタが堆積しに
くくなる。また、仮に、絶縁材にスパッタが堆積して通
電部材から他部材に電流がリークし、スパッタ堆積層が
リーク電流により発熱しても、この程度の熱では陽極酸
化皮膜は溶けないため、通電部材と他部材間の絶縁破壊
が加速度的に進行することはなく、ある程度の期間メン
テナンスを行わなくても、溶接ガンの可動部の電蝕や溶
接不良といった不具合は生じない。
【0007】
【実施例】図1を参照して、1は溶接治具等の基台Aに
取付けて使用する定置式の溶接ガンを示す。この溶接ガ
ン1は、基台Aに対する取付ベース2に上下動自在に支持
させたガンブラケット3と、ガンブラケット3に固定した
固定ガンアーム4と、固定ガンアーム4の上側の可動ガン
アーム5と、ガンブラケット3の下端に取付けた、可動ガ
ンアーム5を開閉する加圧シリンダ6とを備えている。
【0008】ガンブラケット3は、図2に示す如く、上
下方向に長手の表裏1対の側板3a,3aで構成されてお
り、加圧シリンダ6のシリンダバレル6aをその上端に突
設した1対の突起6b,6bにおいて両側板3a,3aの下端部間
にボルト止めした。更に、シリンダバレル6aの外側面に
ガイドスリーブ6cを一体に形成し、取付ベース2に垂設
したガイドバー2aをガイドスリーブ6cに挿通して、ガン
ブラケット3を加圧シリンダ6を介して取付ベース2に上
下動自在に且つばね7で上方に付勢して支持させた。
【0009】固定ガンアーム4は、ガンブラケット3の横
方向一方に延出させた状態で、図3に示す如く、ガンブ
ラケット3の両側板3a,3a間に尾端部においてボルト止め
される。
【0010】可動ガンアーム5は、両側板3a,3aに形成し
たガイド溝3bに上下1対のガイドピン8a,8bを介して係
合するアームホルダ8にボルト止めされており、加圧シ
リンダ6のピストンロッド6dをアームホルダ8に連結し、
ピストンロッド6dの上動と下動とにより可動ガンアーム
5にガイド溝3bに案内された図1の仮想線示の如き開放
動作と同図実線示の如き閉じ動作とが与えられるように
した。
【0011】ピストンロッド6dには上向きの段差面9が
形成されており、取付ベース2から両側板3a,3a間にスト
ッパアーム10を延出し、ピストンロッド6dの上動で可動
ガンアーム5が所定の開放位置に開かれたとき、段差面9
がストッパアーム10に当接して、以後当接反力によりガ
ンブラケット3がばね7に抗して引下げられ、即ち、ガン
ブラケット3がイコライズ動作されて固定ガンアーム4が
下方に開かれるようにした。
【0012】各ガンアーム4,5の先端には凹孔状のチッ
プ接続部4b,5bが形成されており、該接続部4b,5bに夫々
電極チップ11,12を装着し、可動ガンアーム5の閉じ動作
で両ガンアーム4,5の先端の電極チップ11,12間にワーク
Wを挟持し、この状態で両ガンアーム4,5に給電してワ
ークWのスポット溶接を行う。ここで、両側板3a,3a間
には、ガンブラケット3の下部外方に一端を張り出させ
た給電板13が設けられており、給電板13の他端を図3に
示す如く固定ガンアーム4の尾端部一側面の給電端子部4
aに重ね合わせた状態で固定ガンアーム4と共に両側板3
a,3a間に共締めし、更に給電板13の一端寄りの部分を図
4に示す如く加圧シリンダ6の上端の突起6bと共に両側
板3a,3a間に共締めした。そして、給電板13の一端にキ
ックレスケーブルから成る給電ケーブル14の1対の端子
14a,14bを挟むようにして中継部材15をボルト止めする
と共に、中継部材15を可動ガンアーム5の尾端の給電端
子部5aにオンス銅板16を介して接続し、かくて、給電ケ
ーブル14の一方の端子14aが給電板13を介して固定ガン
アーム4に接続され、他方の端子14bが中継部材15をオン
ス銅板16とを介して可動ガンアーム5に接続されるよう
にした。
【0013】固定ガンアーム4とガンブラケット3の間、
給電板13とガンブラケット3の間、給電板13と加圧シリ
ンダ6の間及び可動ガンアーム5とアームホルダ8の間は
夫々絶縁材17により電気的に絶縁される。図中15aは給
電板13の一端と中継部材15との間に介設した絶縁スペー
サ、3cはガンブラケット3の各側板3aの外面にビス止め
したカバー、4c,5cは各ガンアーム4,5に形成した冷却水
通路、4d,5dは冷却水通路4c,5cのアーム外表面への開口
端に施した盲栓である。
【0014】ところで、ワークWの溶接時には溶融した
ワークの一部がスパッタとして周囲に飛散して、各ガン
アーム4,5やガンブラケット3と固定ガンアーム4及び給
電板13間の絶縁材17や、可動ガンアーム5とアームホル
ダ8間の絶縁材17がスパッタを浴びる。そして、これら
絶縁材17にスパッタが付着堆積すると、スパッタの堆積
層を介して固定ガンアーム4や給電板13とガンブラケッ
ト3との間、及び可動ガンアーム5とアームホルダ8との
間が橋渡しされ、可動ガンアーム5からアームホルダ8と
ガンブラケット3とを介して給電板13に溶接電流の一部
がリークし、このリーク電流が或る程度大きくなると、
ガイドピン8a,8bとガイド溝3bといった可動部の電蝕を
生じ、リーク電流が更に大きくなると溶接不良を生ず
る。
【0015】そこで、本実施例では、スパッタを浴び易
い上記絶縁材17を、図5に示す如く、アルミニウム製の
絶縁材本体100の外表面に陽極酸化皮膜101を形成して成
るものとした。尚、絶縁材本体100はアルミニウム合金
で形成しても良い。また、陽極酸化皮膜101の膜厚は15
〜20μにするもので、該皮膜101の持つ絶縁性によっ
て、各ガンアーム4,5や給電板13といった通電部材とガ
ンブラケット3やアームホルダ6といった他部材との間は
電気的に絶縁される。
【0016】ここで、陽極酸化皮膜101は融点が約2100
℃と高いため、スパッタSが溶け込むことはなく、而
も、スパッタの主成分たる溶融鉄の陽極酸化皮膜101に
対する接触角は約128°であって濡れ性が低いために、
陽極酸化皮膜101上でスパッタSは粒状に凝固する。か
くて、スパッタSは陽極酸化皮膜101から簡単に剥離
し、絶縁材17にスパッタが堆積しにくくなり、また、そ
の除去も容易になる。更に、スパッタの堆積で通電部材
と他部材とが橋渡しされて電流がリークし、スパッタ堆
積層がリーク電流により発熱しても、陽極酸化皮膜101
は、この程度の熱で溶けることはないため、通電部材と
他部材間の絶縁破壊が加速度的に進行することはない。
従って、溶接ガン1のメンテナンスを頻繁に行わなくて
も、リーク電流の増加による可動部の電蝕や溶接不良と
いった不具合は生じない。
【0017】尚、電流リークを一層確実に防止するに
は、各ガンアーム4,5もアルミニウム合金製としてその
外表面に陽極酸化皮膜を形成し、ガンアーム4,5の耐ス
パッタ製を向上させると共にアーム外表面に絶縁性を付
与することが望ましい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、絶縁材にスパッタが堆積しにくくなると共
に、仮に、スパッタが堆積して通電部材と他部材間の絶
縁が部分的に破壊されても、絶縁破壊が加速度的に進行
することはなく、溶接ガンの可動部の電蝕や溶接不良と
いった不具合の発生を可及的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明絶縁材を具備する溶接ガンの一例の截
断側面図
【図2】 図1のII-II線截断正面図
【図3】 図1のIII-III線截断平面図
【図4】 図1のIV-IV線截断平面図
【図5】 絶縁材の模式的な断面図
【符号の説明】
1 溶接ガン 、 3 ガンブラケット 4,5 ガンアーム 、 6 アームホル
ダ 17 絶縁材 、100 絶縁材本体 101 陽極酸化皮膜 、 S スパッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−65489(JP,U) 実開 平2−11680(JP,U) 実開 平3−85177(JP,U) 実開 平4−43475(JP,U) 特公 平3−69998(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/00 - 11/36 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ガンに通電部材と他部材とを電気的
    に絶縁すべく設ける絶縁材であって、アルミニウム又は
    アルミニウム合金から成る絶縁材本体の外表面に陽極酸
    化皮膜を形成したことを特徴とする溶接ガン用絶縁材。
JP7048776A 1995-03-08 1995-03-08 溶接ガン用絶縁材 Expired - Fee Related JP2955826B2 (ja)

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