JP2955290B2 - 静電噴霧装置 - Google Patents
静電噴霧装置Info
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- JP2955290B2 JP2955290B2 JP62096375A JP9637587A JP2955290B2 JP 2955290 B2 JP2955290 B2 JP 2955290B2 JP 62096375 A JP62096375 A JP 62096375A JP 9637587 A JP9637587 A JP 9637587A JP 2955290 B2 JP2955290 B2 JP 2955290B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
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- Formation And Processing Of Food Products (AREA)
- Confectionery (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、静電噴霧装置に関するものである。
[従来の技術]
多くの液体は静電的に噴霧することができる。幾つか
の特定の例としては殺虫剤または他の農薬、塗料、ラッ
カー、接着剤、剥離剤等がある。通常有益である静電噴
霧の一つの特徴は、噴霧中の小滴が静電電荷をもってい
るので、目標物に比較的確実に沈着する傾向があること
にある。 液体を静電力により液糸として引き出し、これらの液
糸を帯電小滴に分散させるようにした静電噴霧装置は公
知である。このような現象を生じさせるためには、電界
強度は十分に高くなければならない。十分な電界強度を
得るために必要な電圧を減少させるために、液体を鋭い
縁部に供給することは公知であり、この鋭い縁部の形態
で電界を強めそして液体はこの鋭い縁部から噴霧され
る。 従来技術において、一つの縁部から多数の液糸が形成
される場合、任意の所与流量において形成される液糸の
数はその縁部における電界強度に依存する。すなわち、
電界強度が高くなると液糸の数は増加する。全体の流量
を同じにして液糸の数を増やしていくと、各液糸は細く
なり、分散してできる小滴も小さくなる。従って、縁部
における電界強度を増していけば小滴の寸法を小さくす
ることができる。 しかしながら、縁部における電界強度は縁部と電界の
アース境界部との距離に依存している。そして実際のア
ース境界部は目標物である。従って、小滴の寸法は目標
物からの距離に大いに関係する。目標物から離れるに従
って小滴の寸法は大きくなる。この問題を解決する強い
電界を発生する技術は英国特許第1569707号明細書に開
示されている。この英国特許明細書に開示されたもので
は、電界は噴霧縁部とこの噴霧縁部に隣接したアースさ
れる電極(通常電界調整電極FAEと呼ばれる)との間で
決められる。電極は目標物より噴霧縁部に非常に近いの
で、噴霧縁部における電界強度は目標物からの距離に関
係なくなる。従って、流量や電圧のような他のパラメー
タを制御すれば、小滴の寸法は目標物からの距離にほぼ
無関係にできる。 この装置の重要な特徴は、形成された小滴が実質的に
電極に沈着しないように電極を位置決めできることにあ
る。 さらに、電界強度を正確に決めることができるので、
使用時の電界強度がコロナ放電を発生させるのには不十
分であるように、電圧と電極の位置とを平衡させること
ができる。これにより、従来コロナ放電のためどちらか
と言えば大きな電流を必要としていたので不可能であっ
たトーチ型電池で装置を給電することができ、従って装
置を携帯型に構成することができる。 装置のコストの相当な部分は高圧発生装置のコストで
ある。高圧発生装置のコストを低減させる一つの可能性
は、小滴の寸法を制御する別の機構を見出だして出力電
圧の許容誤差を大きく取れるようにすることにある。 高圧発生装置のコストを低減させる別の可能性は、電
流の流れをさらに一層減少させることにある。噴霧縁部
に電極を近づけると、使用中に従来コロナ放電によって
生じていたものより非常に小さいと言っても装置の材料
を通して相当な漏れが生じ得ることが推測される。 従って、正確に調整された電圧出力を必要とせずしか
も短い電位漏れ路を導入しない小滴の寸法を制御する手
段が探求されている。 [発明の概要] 本発明によれば、噴霧縁部と導電性または半導電性の
液体接触面と上記噴霧縁部へ噴霧すべき液体を供給する
装置とを備えたノズルおよび上記導電性または半導電性
の液体接触面を高電位に帯電させる高圧供給装置を有す
る静電噴霧装置において、 上記噴霧縁部が多数の離間した先端部を備え、使用時
に噴霧すべき液体で覆われた際に、上記高圧供給装置か
ら発生される電圧で十分に強い局部電界強度を得るよう
にして、これらの先端部から液体が静電力の作用によっ
て液糸として引き出され、これらの液糸が帯電粒子に分
散され、 また使用時に上記先端部の間における局部電界強度が
他の部位における電界強度より相対的に弱くなるように
上記噴霧縁部の先端部間が形成され、 される電圧に影響されずに決められるように位置決めさ
れること を特徴とする静電噴霧装置が提供される。 噴霧縁部が、例えば歯状を成すように形成される場合
には、電界の局部増強は歯状部位の先端部において行わ
れる。高圧供給装置から発生される電圧で、局部電界の
増強は液体の液糸を引き出すのに十分である。従って、
液糸は各歯状部位の先端部に形成される。各歯状部位の
先端部に液糸が形成されるか否かを決めるパラメータと
しては、高圧供給装置から発生される電圧、噴霧ヘッド
から目標物までの距離、歯状部位の先端部の鋭さ、噴霧
すべき液体の抵抗率、歯状部位の先端部の数または間
隔、および流量がある。 他のすべてのパラメータを一定とした場合、低すなわ
ち下方限界電圧が存在し、この電圧以上では各歯状部位
毎に一つの液糸を形成するのに十分な強度の電界が各歯
状部位の領域に形成されることが見出された。上方限界
電圧に達するまでの広範囲の電圧により歯状部位の先端
部にのみ十分な電界増強が得られ、それで各先端部毎に
一本の液糸が形成される。上方限界電圧では十分な電界
強度が得られ、各先端部毎に一本以上の液糸が形成され
るが、小滴寸法の制御が損なわれることになる。 目標物からの距離が変化すると、下方限界電圧の値は
変化する。目標物からの距離が減少すると、下方限界電
圧は減少する。一方目標物からの距離が増大すると、下
方限界電圧は増大する。 驚くべきことには、噴霧ヘッドを下方限界電圧付近で
作動させない場合には、各先端部毎に一本の液糸を非常
に広く形成しながら、目標物からの距離および液体接触
面を帯電させる電圧を変えることができる。電圧が低す
ぎると、各先端部毎の液糸の数は一本以下となる。また
電圧が高すぎると、各先端部毎の液糸の数は一本以上と
なる。しかしながら、適当な電圧の範囲は非常に広くで
き、例えば25〜35KVにでき、これは高圧供給装置にとっ
て非常に無理な要求とならない。好ましくは、電圧は下
方限界値より実質的に高い。 こうして小滴寸法は広範囲の電圧に適応し、しかも目
標物からの距離に大いに無関係であることが見出され
た。 本発明は、高圧供給装置のコストをあまり低減する必
要のない場合でも有益である。特に比較的流量の高い場
合、電界調整電極の汚染を避けることは困難である。し
かしながら、電界調整電極を単にはずすだけだと、小滴
寸法の制御が損なわれることになる。本発明を利用する
ことにより、電界調整電極がないので電界調整電極の汚
染の可能性なしに小滴寸法の制御を維持することができ
る。目標物の近くで作業する際には、本発明を実施して
いる装置からの噴霧は、噴霧される目標物の領域と噴霧
されない目標物の領域との境界を明確に分ける傾向があ
る。これは、ある応用においては有利であり、電界調整
電極の設けられている場合に生じるものと対照的であ
る。電界調整電極は噴霧雲を目標物から離れる方向に持
ち上げ、目標物上における沈着に対して比較的勾配のゆ
るやかな縁部を形成させる傾向がある。 コロナ放電の作用に影響を及ぼすファクタは先端部の
鋭さおよびそれら先端部を形成している材料の導電率で
ある。先端部は、使用時に高圧供給装置からの電圧で、
コロナ放電を防ぐように十分に絶縁性の材料から鋭った
形態に形成され得る。そして導電性または半導電性の液
体接触面は噴霧縁部の上流に設けられる。 代わりに、先端部は導電性または半導電性の材料で形
成される。この場合、先端部は、使用時に高圧供給装置
からの電圧で、コロナ放電を発生するには不十分なよう
に鋭く形成される。 コロナ放電の作用に影響を及ぼす別のファクタは噴霧
すべき液体の存在である。先端部が液体で濡れるように
あまりに鋭くない場合には、高電圧の印加される前に液
体は先端部を覆うように供給され得る。液体で覆われる
と、電界の境界面におけるコーナ半径が増大し、これに
より液体の存在による抵抗率の増大と共にコロナ放電の
生じる可能性を減少させる。 先端部が金属縁部で形成される場合に、100〜200ミク
ロンの領域内における先端部の最小コーナ半径は通常の
使用では約30KVの電源電圧でコロナ放電を生じさせな
い。 [実施例] 以下、例として添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。 図示ノズルは環状オリフィス2を有し、この環状オリ
フィス2はほぼ円筒状の内側部材4とほぼ円筒状の外側
部材6との間に形成されている。外側部材6は内側部材
4を越えて縁部8までのびている。噴霧すべき液体は例
えば重力により内側部材4と外側部材6との間を下方へ
環状オリフィス2まで供給される。環状オリフィス2か
ら出てきた液体は外側部材6の内側に沿って縁部8へ流
れ落ちる。 外側部材6は導電性または半導電性である。適当な導
電性材料の例としては金属および導電性プラスチックが
ある。この実施例において、縁部8は実際に導電性また
は半導電性の面10に形成され、この面10を介して噴霧す
べき液体は縁部8へ供給される。後で説明する別の実施
例では、縁部と面は別個である。 使用に際し、外側部材6は高圧発生装置9の出力端子
7に接続される。一般に、高電位電極が正極性である場
合にはコロナ作用はほとんど生じないことが知られてい
る。従って、実際には別の利点があるため負極性を用い
るが高圧発生装置の正の出力を外側部材6に接続するの
が好ましい。入力と出力に対して共通である高圧発生装
置の端子11は実際にはアースまたはいずれの場合も噴霧
すべき目標物に接続され、縁部8と目標物との間に電界
を形成させるようにされている。 電池13はオン・オフスイッチ15を介して高圧発生装置
9の共通端子11と低電圧入力端子17との間に接続され、
それで、オン・オフスイッチ15を閉じると、端子7に25
〜35KVの高電圧が発生され、アースおよび(または)目
標物に対して外側部材6を帯電させる。 縁部8は多数の離間した部位において電界を局部的に
増強させるように形成されている。この目的て、縁部8
には多数の離間した歯状体12が形成されている。液体の
供給される前に、導電性歯状体に高電圧が印加される
と、先端部は強い電界を画定するが、使用中は先端部は
電界を直接画定しない。使用において、液体は歯状体12
に沿って流れ落ち、それの先端部を覆う。これは重力お
よび(または)静電力の作用のもとで行われ得る。ある
程度導電性でなければならない液体は本質的には電界の
高電位境界を画定する。歯状体12は十分に鋭く、歯状体
12の先端部14における液体と空気との境界の電界強度は
高圧発生装置から発生された電圧で液体の円錐体16を引
き出すように十分に大きい。 先端部における液体が帯電されると、負の電荷は導電
性面10によって運び去られ、液体には正味の正の電荷が
残ることになる。液体における電荷は内部静電斥力を発
生させ、この内部静電斥力が液体の円錐体16を形成して
いる液体の表面張力に打ち勝って先端部14から液糸18と
なって引き出される。先端部14からある距離において、
空気中を通過する際に液糸に生じる機械的力により、液
糸はほぼ同じ寸法の帯電した小滴に分散される。 歯状体12は導電性材料から成っているので、比較的抵
抗率の高い液体でも使用できる。しかしながら、液体の
抵抗率が高すぎると、液体の電離が達成される前に空気
の破壊電位を越えてしまうので電位は困難となる。 歯状体12は導電性材料から成っているので、電界強度
が高すぎた場合にはコロナ放電の生じる危険がある。こ
れは、高圧発生装置から比較的高い電流を必要とし、高
圧発生装置のコストを高めしかも給電用に用いた電池の
寿命を縮めるので望ましくない。 使用中のコロナ放電を防ぐため、歯状体は非常に小さ
なコーナ半径なしに構成される。先端部における最小コ
ーナ半径は、使用中にまたはどちらかと言えば使用前に
おける先端部が液体で覆われてない時にコロナ放電が生
じないように十分大きくされ得る。代わりに、半径が噴
霧すべき液体で十分に濡れるように大きくしかも高電圧
の印加される前に先端部を濡らすように先端部への液体
の供給に注意が払われれば、より小さな最小コーナ半径
を用いることも可能である。先端部を覆っている液体に
よって生じた比較的大きな半径は、電界の高電圧境界の
電位を下げる抵抗率の増大と共にコロナ放電の見込みを
減少させるのに役立つ。濡らされ得る最小半径がコロナ
“ドライ”を避ける最小半径より小さいかどうかは、液
体の表面張力および高圧発生装置によって発生される高
電圧に依存する。表面張力が小さければ小さいほど、濡
らされ得る最小コーナ半径は小さくなる。また高圧発生
装置によって発生される高電圧が低ければ低いほど、コ
ロナを生じさせない最小コーナ半径は小さくなる。従っ
て、表面張力が小さくしかも電圧が低ければ低いほど、
液体がコロナを避けるより小さなコーナ半径を濡らす可
能性は少なくなる。 噴霧するように十分鋭いが使用中高圧発生装置によっ
て発生される電圧例えば25〜35KVでコロナを生じさせる
ようには鋭くなく歯状体を構成することは事実上可能で
あることを見出した。100〜200ミクロンの先端部におけ
る最小コーナ半径でも使用時に約30KVの電圧でコロナが
生じないことが期待される。 歯状体は、噴霧させるのに十分である先端部における
電界を局部的に増強させ、広範囲の電圧および目標物か
らの距離に渡って各先端部に液糸を形成する。液糸の数
は、この電圧範囲では目標物からの距離に実質上無関係
であることが見出された。従って、小滴の寸法は広範囲
に渡ってほぼ電圧に無関係であり、高圧発生装置の電圧
出力を調整する必要性は軽減される。また小滴の寸法は
目標物からの距離にも十分無関係である。 歯状体12は噴霧の幅を拡げるために外側に拡げられ
る。要求される噴霧幅が比較的狭い場合には、歯状体12
は真直ぐか内側に曲げてもよい。 別の変更例として、ノズルは、オリフィスが直線状ス
ロットであり、噴霧縁部8がほぼ直線状であるように構
成することができる。 さらに別の変更例では、歯状体はより絶縁性の高い材
料で形成される。高絶縁性材料としては例えばPTFEがあ
る。低絶縁性材料例えばTufnolによって商品名“Kite B
rand"で市販されているもののようなホルムアルデヒド
紙複合材料も用いることができる。これによりコロナの
生じる傾向は減少され、それで歯状体を図示した黄銅歯
状体より非常に鋭く構成することができる。 例示した歯状体では、液体は導電性または半導電性面
を介して縁部8に供給される。しかしながら、これは縁
部8の上流である。電界は縁部8に到達する液体によっ
て決まる。負の電荷は導電性面と接触した時、液体から
離れ、液体には正味の正の電荷が残る。 噴霧されることになる液体の抵抗率に関連して導電性
または半導電性面から縁部8までの間隔を適当に寸法決
めする必要があることを見出した。所与間隔において液
体の抵抗率が高すぎるかまたは逆に所与特定抵抗率にお
いて間隔が大きすぎると、噴霧が行われないことを見出
した。この観察は、液体が導電性または半導電性面を通
過する際に帯電されることになることに加えて、液体を
通して先端部における液体から電荷が逃げて行くことで
説明できる。この通路の抵抗は、それを通しての電圧降
下により結果として先端部14における電圧が低くなり過
ぎ霧化用電界強度を生じさせ得ないように高くてはいけ
ない。従って、縁部8と導電性または半導電性面との間
隔は、使用される液体の抵抗率に合うように十分に狭く
なければならない。例えば106〜1010Ωcmの範囲の抵抗
率をもつ殺虫剤を噴霧する場合でも導電性または半導電
性面の適当な位置を決めることができることを見出し
た。 液体を通して伝導する結果、歯状体すなわち液体の流
れ方向に沿って電圧勾配が生じることになる。その結果
としての電界により導電性または半導電性面に平行な力
(接線方向の力)が生じられ、この力はオリフィス2か
らの液体を歯状体に沿ってそれらの先端部に向かって運
ぶように作用する。歯状体が導電性である場合には、認
められ得る程の電圧勾配は生ぜず、液体を歯状体に沿っ
てそれらの先端部に向かって運ぶことはさらに困難とな
る。 図示装置において、歯状体は絶縁材料から成る場合に
はさらに鋭く形成でき、また導電性または半導電性面は
内側部材4を適当な材料で構成することによって設けら
れ得る。非導電性縁部は導電性の外側部材6にリングを
プレスすることにより設けられ得る。代わりに、外側部
材6を非導電性し、内側部材4を導電性にすることもで
きる。そのような構造では、表面すなわち内側部材に高
電圧を印加することは容易ではない。なお別の変更例で
は、非導電性の内側部材に歯状体が形成され、外側部材
は導電性である。液体は歯状体の外側に沿って先端部へ
流れ落ちる。外側部材を設計する際には、液体が縁部の
端部においてこの縁部を噴霧しないように注意しなけれ
ばならない。 小滴の寸法に影響を及ぼすファクタの一つに流量があ
る。他のすべてのファクタが一定であるとすると、流量
が増えれば増えるほど小滴の寸法は大きくなる。第2図
および第3図に示すノズルおよび容器は流量を制御する
装置を示すため断面で示されている。 図示装置では、流量を制御するのに三つの異なるパラ
メータが用いられている。 これらのパラメータの一つは液体の流れる通路の寸法
である。この寸法は外側部材6に内部リブ20(第3図参
照)を設けることにより正確に決められる。内側部材4
はリブ20に押し嵌められ、リブの間に流体の流路22が画
定される。これらの通路はそれらの下方端で完全に環状
のオリフィス2に連通している。これらの通路は、連続
した環状通路を形成するのが便利である場合より一層正
確に製造され得る。通路22の寸法および数は流量を部分
的に制御する。断面積を小さくし、長さを長くし、そし
て通路の数を少なくすると、流量を下げることができ
る。 図示装置において、容器24は噴霧ノズル26にシールさ
れている。容器24は空気ブリードねじ28を通しての他は
リリーフ手段を備えてない。図面に示されたように、内
側部材4は中空であり、容器24内へのびている。空気ブ
リードねじ28は内側部材4の内方端にねじ係合されてい
る。 流量に影響を及ぼす第2のパラメータは、容器内の圧
力を開放して液体を流出させる速度を部分的に決める空
気ブリードねじのねじ山に沿って設けられたらせん状通
路の寸法である。このらせん状通路を長くし、断面積を
小さくすれば、流量を低減することができる。 流量に影響を及ぼす第3のパラメータは、オリフィス
2上の空気ブリードねじ28の高さであり、これは、空気
ブリードねじ28による制御と共にオリフィス2上の液体
のレベルを決める。オリフィス2上の空気ブリードねじ
28の高さが低くなればなるほど、流量は少なくなる。 導電性または半導電性の外側部材6には、外部ねじ30
が設けられている。この外部ねじ30は使用時にホルダー
34における内部ねじ32に係合され、ホルダー34は絶縁ラ
ンス36の一端に取付けられ、図面にはこの一端のみを示
す。絶縁ランス36の他端には高圧発生装置9および電池
13が装着される。アース接続はたれ下がり線または適当
な導電性コードによって行われ得る。高圧発生装置9の
出力端子は絶縁ランス内の導線38を介して接点40に接続
され、この接点40は外側部材6をホルダー34内にねじ込
んだ時に外側部材6と接触するようにホルダー34内に位
置決めされている。 認められるように、絶縁ランスとノズルから離れた側
の絶縁ランスの端部からたれ下がったアース線とを組合
わせることにより、ノズルは装置からのいかなる低電位
も避けることができる。ノズルとたれ下がったアース線
との間の絶縁ランスを介しての長い通路によりノズルか
らアースへの漏れは減少される。これによって電池の寿
命はのび、また高圧発生装置の電流定格も減少される。 第6図には本発明の別の実施例を示す。上記の実施例
に示したリング状に設けた歯状体を備えたノズルの代わ
りに、第6図では歯状体12を真直ぐな列を成して設けら
れている。歯状体12は絶縁プラスチック材料の本体部材
42に形成されている。噴霧すべき液体は入口(図示して
ない)を通って本体部材42における液体分配室44に供給
される。閉じ板46はガスケット48により本体部材42から
離間されしかも本体部材42にシールされている。ガスケ
ット48は歯状体12に隣接して開放端を備え、本体部材42
と閉じ板46との間に直線状のスロット49を画定してい
る。ガスケット48は、液体分配室44からスロット49へ液
体を供給する通路50を形成するように構成されている。
スロット49の口部から上流において本体部材42内に導電
性または半導電性条片52が挿入され、液体接触面を形成
している。導電性または半導電性条片52は液体を帯電さ
せる高圧電源(第6図には示されてない)の高電圧出力
に接続され、前に述べたように各歯状体毎に一本の液糸
が形成され、噴霧が行われるようにされている。また、
十分な電界強度は、装置がノズル付近に低電位の部位を
もつことなしに歯状体の先端部に得られる。電界強度は
装置からのいかなる低電位影響にも実質的に無関係に決
められる。 第7図に示すノズルは絶縁プラスチック材料製のバス
54の形成を成しており、歯状体12は一縁部56に沿って形
成されている。バス54の基部における溝57は各歯状体12
の先端部と連通している。使用時にはバス54は噴霧すべ
き液体液体58で縁部56に近いレベルまで充填される。こ
のレベルは、液体を連続して供給ししかも再循環される
オーバーフロー(図示してない)を介して過剰分の液体
を戻し得るようにすることによって維持され得る。導電
性面は図示実施例では線60によって形成され、この線60
は使用時には高圧発生装置9の高電圧出力7に接続され
る。線60に高電圧を印加することにより、液体58は帯電
し、結果としての電界により液体は歯状体12に向かって
運ばれる。液体が歯状体12を覆うと、歯状体12の先端部
における電界強度は十分に強まり、液体は液糸となって
噴霧され、そしてこれらの液糸は前に述べたように小滴
に分散される。この実施例は、バスが開放式であるため
植物に殺虫剤を散布する場合のように例えば手でノズル
を動かす必要のある場合には適当ではないが、高圧電源
を遮断して噴霧動作が止まっても液がしたたることがな
いという効果がもたらされる。 前述のようにノズルは装置からのいかなる実質的なア
ースの影響もなしに用いられる。十分な電界強度はノズ
ル近くに低電位部分または電極を設けることなしに歯状
体の先端部に得られる。
の特定の例としては殺虫剤または他の農薬、塗料、ラッ
カー、接着剤、剥離剤等がある。通常有益である静電噴
霧の一つの特徴は、噴霧中の小滴が静電電荷をもってい
るので、目標物に比較的確実に沈着する傾向があること
にある。 液体を静電力により液糸として引き出し、これらの液
糸を帯電小滴に分散させるようにした静電噴霧装置は公
知である。このような現象を生じさせるためには、電界
強度は十分に高くなければならない。十分な電界強度を
得るために必要な電圧を減少させるために、液体を鋭い
縁部に供給することは公知であり、この鋭い縁部の形態
で電界を強めそして液体はこの鋭い縁部から噴霧され
る。 従来技術において、一つの縁部から多数の液糸が形成
される場合、任意の所与流量において形成される液糸の
数はその縁部における電界強度に依存する。すなわち、
電界強度が高くなると液糸の数は増加する。全体の流量
を同じにして液糸の数を増やしていくと、各液糸は細く
なり、分散してできる小滴も小さくなる。従って、縁部
における電界強度を増していけば小滴の寸法を小さくす
ることができる。 しかしながら、縁部における電界強度は縁部と電界の
アース境界部との距離に依存している。そして実際のア
ース境界部は目標物である。従って、小滴の寸法は目標
物からの距離に大いに関係する。目標物から離れるに従
って小滴の寸法は大きくなる。この問題を解決する強い
電界を発生する技術は英国特許第1569707号明細書に開
示されている。この英国特許明細書に開示されたもので
は、電界は噴霧縁部とこの噴霧縁部に隣接したアースさ
れる電極(通常電界調整電極FAEと呼ばれる)との間で
決められる。電極は目標物より噴霧縁部に非常に近いの
で、噴霧縁部における電界強度は目標物からの距離に関
係なくなる。従って、流量や電圧のような他のパラメー
タを制御すれば、小滴の寸法は目標物からの距離にほぼ
無関係にできる。 この装置の重要な特徴は、形成された小滴が実質的に
電極に沈着しないように電極を位置決めできることにあ
る。 さらに、電界強度を正確に決めることができるので、
使用時の電界強度がコロナ放電を発生させるのには不十
分であるように、電圧と電極の位置とを平衡させること
ができる。これにより、従来コロナ放電のためどちらか
と言えば大きな電流を必要としていたので不可能であっ
たトーチ型電池で装置を給電することができ、従って装
置を携帯型に構成することができる。 装置のコストの相当な部分は高圧発生装置のコストで
ある。高圧発生装置のコストを低減させる一つの可能性
は、小滴の寸法を制御する別の機構を見出だして出力電
圧の許容誤差を大きく取れるようにすることにある。 高圧発生装置のコストを低減させる別の可能性は、電
流の流れをさらに一層減少させることにある。噴霧縁部
に電極を近づけると、使用中に従来コロナ放電によって
生じていたものより非常に小さいと言っても装置の材料
を通して相当な漏れが生じ得ることが推測される。 従って、正確に調整された電圧出力を必要とせずしか
も短い電位漏れ路を導入しない小滴の寸法を制御する手
段が探求されている。 [発明の概要] 本発明によれば、噴霧縁部と導電性または半導電性の
液体接触面と上記噴霧縁部へ噴霧すべき液体を供給する
装置とを備えたノズルおよび上記導電性または半導電性
の液体接触面を高電位に帯電させる高圧供給装置を有す
る静電噴霧装置において、 上記噴霧縁部が多数の離間した先端部を備え、使用時
に噴霧すべき液体で覆われた際に、上記高圧供給装置か
ら発生される電圧で十分に強い局部電界強度を得るよう
にして、これらの先端部から液体が静電力の作用によっ
て液糸として引き出され、これらの液糸が帯電粒子に分
散され、 また使用時に上記先端部の間における局部電界強度が
他の部位における電界強度より相対的に弱くなるように
上記噴霧縁部の先端部間が形成され、 される電圧に影響されずに決められるように位置決めさ
れること を特徴とする静電噴霧装置が提供される。 噴霧縁部が、例えば歯状を成すように形成される場合
には、電界の局部増強は歯状部位の先端部において行わ
れる。高圧供給装置から発生される電圧で、局部電界の
増強は液体の液糸を引き出すのに十分である。従って、
液糸は各歯状部位の先端部に形成される。各歯状部位の
先端部に液糸が形成されるか否かを決めるパラメータと
しては、高圧供給装置から発生される電圧、噴霧ヘッド
から目標物までの距離、歯状部位の先端部の鋭さ、噴霧
すべき液体の抵抗率、歯状部位の先端部の数または間
隔、および流量がある。 他のすべてのパラメータを一定とした場合、低すなわ
ち下方限界電圧が存在し、この電圧以上では各歯状部位
毎に一つの液糸を形成するのに十分な強度の電界が各歯
状部位の領域に形成されることが見出された。上方限界
電圧に達するまでの広範囲の電圧により歯状部位の先端
部にのみ十分な電界増強が得られ、それで各先端部毎に
一本の液糸が形成される。上方限界電圧では十分な電界
強度が得られ、各先端部毎に一本以上の液糸が形成され
るが、小滴寸法の制御が損なわれることになる。 目標物からの距離が変化すると、下方限界電圧の値は
変化する。目標物からの距離が減少すると、下方限界電
圧は減少する。一方目標物からの距離が増大すると、下
方限界電圧は増大する。 驚くべきことには、噴霧ヘッドを下方限界電圧付近で
作動させない場合には、各先端部毎に一本の液糸を非常
に広く形成しながら、目標物からの距離および液体接触
面を帯電させる電圧を変えることができる。電圧が低す
ぎると、各先端部毎の液糸の数は一本以下となる。また
電圧が高すぎると、各先端部毎の液糸の数は一本以上と
なる。しかしながら、適当な電圧の範囲は非常に広くで
き、例えば25〜35KVにでき、これは高圧供給装置にとっ
て非常に無理な要求とならない。好ましくは、電圧は下
方限界値より実質的に高い。 こうして小滴寸法は広範囲の電圧に適応し、しかも目
標物からの距離に大いに無関係であることが見出され
た。 本発明は、高圧供給装置のコストをあまり低減する必
要のない場合でも有益である。特に比較的流量の高い場
合、電界調整電極の汚染を避けることは困難である。し
かしながら、電界調整電極を単にはずすだけだと、小滴
寸法の制御が損なわれることになる。本発明を利用する
ことにより、電界調整電極がないので電界調整電極の汚
染の可能性なしに小滴寸法の制御を維持することができ
る。目標物の近くで作業する際には、本発明を実施して
いる装置からの噴霧は、噴霧される目標物の領域と噴霧
されない目標物の領域との境界を明確に分ける傾向があ
る。これは、ある応用においては有利であり、電界調整
電極の設けられている場合に生じるものと対照的であ
る。電界調整電極は噴霧雲を目標物から離れる方向に持
ち上げ、目標物上における沈着に対して比較的勾配のゆ
るやかな縁部を形成させる傾向がある。 コロナ放電の作用に影響を及ぼすファクタは先端部の
鋭さおよびそれら先端部を形成している材料の導電率で
ある。先端部は、使用時に高圧供給装置からの電圧で、
コロナ放電を防ぐように十分に絶縁性の材料から鋭った
形態に形成され得る。そして導電性または半導電性の液
体接触面は噴霧縁部の上流に設けられる。 代わりに、先端部は導電性または半導電性の材料で形
成される。この場合、先端部は、使用時に高圧供給装置
からの電圧で、コロナ放電を発生するには不十分なよう
に鋭く形成される。 コロナ放電の作用に影響を及ぼす別のファクタは噴霧
すべき液体の存在である。先端部が液体で濡れるように
あまりに鋭くない場合には、高電圧の印加される前に液
体は先端部を覆うように供給され得る。液体で覆われる
と、電界の境界面におけるコーナ半径が増大し、これに
より液体の存在による抵抗率の増大と共にコロナ放電の
生じる可能性を減少させる。 先端部が金属縁部で形成される場合に、100〜200ミク
ロンの領域内における先端部の最小コーナ半径は通常の
使用では約30KVの電源電圧でコロナ放電を生じさせな
い。 [実施例] 以下、例として添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。 図示ノズルは環状オリフィス2を有し、この環状オリ
フィス2はほぼ円筒状の内側部材4とほぼ円筒状の外側
部材6との間に形成されている。外側部材6は内側部材
4を越えて縁部8までのびている。噴霧すべき液体は例
えば重力により内側部材4と外側部材6との間を下方へ
環状オリフィス2まで供給される。環状オリフィス2か
ら出てきた液体は外側部材6の内側に沿って縁部8へ流
れ落ちる。 外側部材6は導電性または半導電性である。適当な導
電性材料の例としては金属および導電性プラスチックが
ある。この実施例において、縁部8は実際に導電性また
は半導電性の面10に形成され、この面10を介して噴霧す
べき液体は縁部8へ供給される。後で説明する別の実施
例では、縁部と面は別個である。 使用に際し、外側部材6は高圧発生装置9の出力端子
7に接続される。一般に、高電位電極が正極性である場
合にはコロナ作用はほとんど生じないことが知られてい
る。従って、実際には別の利点があるため負極性を用い
るが高圧発生装置の正の出力を外側部材6に接続するの
が好ましい。入力と出力に対して共通である高圧発生装
置の端子11は実際にはアースまたはいずれの場合も噴霧
すべき目標物に接続され、縁部8と目標物との間に電界
を形成させるようにされている。 電池13はオン・オフスイッチ15を介して高圧発生装置
9の共通端子11と低電圧入力端子17との間に接続され、
それで、オン・オフスイッチ15を閉じると、端子7に25
〜35KVの高電圧が発生され、アースおよび(または)目
標物に対して外側部材6を帯電させる。 縁部8は多数の離間した部位において電界を局部的に
増強させるように形成されている。この目的て、縁部8
には多数の離間した歯状体12が形成されている。液体の
供給される前に、導電性歯状体に高電圧が印加される
と、先端部は強い電界を画定するが、使用中は先端部は
電界を直接画定しない。使用において、液体は歯状体12
に沿って流れ落ち、それの先端部を覆う。これは重力お
よび(または)静電力の作用のもとで行われ得る。ある
程度導電性でなければならない液体は本質的には電界の
高電位境界を画定する。歯状体12は十分に鋭く、歯状体
12の先端部14における液体と空気との境界の電界強度は
高圧発生装置から発生された電圧で液体の円錐体16を引
き出すように十分に大きい。 先端部における液体が帯電されると、負の電荷は導電
性面10によって運び去られ、液体には正味の正の電荷が
残ることになる。液体における電荷は内部静電斥力を発
生させ、この内部静電斥力が液体の円錐体16を形成して
いる液体の表面張力に打ち勝って先端部14から液糸18と
なって引き出される。先端部14からある距離において、
空気中を通過する際に液糸に生じる機械的力により、液
糸はほぼ同じ寸法の帯電した小滴に分散される。 歯状体12は導電性材料から成っているので、比較的抵
抗率の高い液体でも使用できる。しかしながら、液体の
抵抗率が高すぎると、液体の電離が達成される前に空気
の破壊電位を越えてしまうので電位は困難となる。 歯状体12は導電性材料から成っているので、電界強度
が高すぎた場合にはコロナ放電の生じる危険がある。こ
れは、高圧発生装置から比較的高い電流を必要とし、高
圧発生装置のコストを高めしかも給電用に用いた電池の
寿命を縮めるので望ましくない。 使用中のコロナ放電を防ぐため、歯状体は非常に小さ
なコーナ半径なしに構成される。先端部における最小コ
ーナ半径は、使用中にまたはどちらかと言えば使用前に
おける先端部が液体で覆われてない時にコロナ放電が生
じないように十分大きくされ得る。代わりに、半径が噴
霧すべき液体で十分に濡れるように大きくしかも高電圧
の印加される前に先端部を濡らすように先端部への液体
の供給に注意が払われれば、より小さな最小コーナ半径
を用いることも可能である。先端部を覆っている液体に
よって生じた比較的大きな半径は、電界の高電圧境界の
電位を下げる抵抗率の増大と共にコロナ放電の見込みを
減少させるのに役立つ。濡らされ得る最小半径がコロナ
“ドライ”を避ける最小半径より小さいかどうかは、液
体の表面張力および高圧発生装置によって発生される高
電圧に依存する。表面張力が小さければ小さいほど、濡
らされ得る最小コーナ半径は小さくなる。また高圧発生
装置によって発生される高電圧が低ければ低いほど、コ
ロナを生じさせない最小コーナ半径は小さくなる。従っ
て、表面張力が小さくしかも電圧が低ければ低いほど、
液体がコロナを避けるより小さなコーナ半径を濡らす可
能性は少なくなる。 噴霧するように十分鋭いが使用中高圧発生装置によっ
て発生される電圧例えば25〜35KVでコロナを生じさせる
ようには鋭くなく歯状体を構成することは事実上可能で
あることを見出した。100〜200ミクロンの先端部におけ
る最小コーナ半径でも使用時に約30KVの電圧でコロナが
生じないことが期待される。 歯状体は、噴霧させるのに十分である先端部における
電界を局部的に増強させ、広範囲の電圧および目標物か
らの距離に渡って各先端部に液糸を形成する。液糸の数
は、この電圧範囲では目標物からの距離に実質上無関係
であることが見出された。従って、小滴の寸法は広範囲
に渡ってほぼ電圧に無関係であり、高圧発生装置の電圧
出力を調整する必要性は軽減される。また小滴の寸法は
目標物からの距離にも十分無関係である。 歯状体12は噴霧の幅を拡げるために外側に拡げられ
る。要求される噴霧幅が比較的狭い場合には、歯状体12
は真直ぐか内側に曲げてもよい。 別の変更例として、ノズルは、オリフィスが直線状ス
ロットであり、噴霧縁部8がほぼ直線状であるように構
成することができる。 さらに別の変更例では、歯状体はより絶縁性の高い材
料で形成される。高絶縁性材料としては例えばPTFEがあ
る。低絶縁性材料例えばTufnolによって商品名“Kite B
rand"で市販されているもののようなホルムアルデヒド
紙複合材料も用いることができる。これによりコロナの
生じる傾向は減少され、それで歯状体を図示した黄銅歯
状体より非常に鋭く構成することができる。 例示した歯状体では、液体は導電性または半導電性面
を介して縁部8に供給される。しかしながら、これは縁
部8の上流である。電界は縁部8に到達する液体によっ
て決まる。負の電荷は導電性面と接触した時、液体から
離れ、液体には正味の正の電荷が残る。 噴霧されることになる液体の抵抗率に関連して導電性
または半導電性面から縁部8までの間隔を適当に寸法決
めする必要があることを見出した。所与間隔において液
体の抵抗率が高すぎるかまたは逆に所与特定抵抗率にお
いて間隔が大きすぎると、噴霧が行われないことを見出
した。この観察は、液体が導電性または半導電性面を通
過する際に帯電されることになることに加えて、液体を
通して先端部における液体から電荷が逃げて行くことで
説明できる。この通路の抵抗は、それを通しての電圧降
下により結果として先端部14における電圧が低くなり過
ぎ霧化用電界強度を生じさせ得ないように高くてはいけ
ない。従って、縁部8と導電性または半導電性面との間
隔は、使用される液体の抵抗率に合うように十分に狭く
なければならない。例えば106〜1010Ωcmの範囲の抵抗
率をもつ殺虫剤を噴霧する場合でも導電性または半導電
性面の適当な位置を決めることができることを見出し
た。 液体を通して伝導する結果、歯状体すなわち液体の流
れ方向に沿って電圧勾配が生じることになる。その結果
としての電界により導電性または半導電性面に平行な力
(接線方向の力)が生じられ、この力はオリフィス2か
らの液体を歯状体に沿ってそれらの先端部に向かって運
ぶように作用する。歯状体が導電性である場合には、認
められ得る程の電圧勾配は生ぜず、液体を歯状体に沿っ
てそれらの先端部に向かって運ぶことはさらに困難とな
る。 図示装置において、歯状体は絶縁材料から成る場合に
はさらに鋭く形成でき、また導電性または半導電性面は
内側部材4を適当な材料で構成することによって設けら
れ得る。非導電性縁部は導電性の外側部材6にリングを
プレスすることにより設けられ得る。代わりに、外側部
材6を非導電性し、内側部材4を導電性にすることもで
きる。そのような構造では、表面すなわち内側部材に高
電圧を印加することは容易ではない。なお別の変更例で
は、非導電性の内側部材に歯状体が形成され、外側部材
は導電性である。液体は歯状体の外側に沿って先端部へ
流れ落ちる。外側部材を設計する際には、液体が縁部の
端部においてこの縁部を噴霧しないように注意しなけれ
ばならない。 小滴の寸法に影響を及ぼすファクタの一つに流量があ
る。他のすべてのファクタが一定であるとすると、流量
が増えれば増えるほど小滴の寸法は大きくなる。第2図
および第3図に示すノズルおよび容器は流量を制御する
装置を示すため断面で示されている。 図示装置では、流量を制御するのに三つの異なるパラ
メータが用いられている。 これらのパラメータの一つは液体の流れる通路の寸法
である。この寸法は外側部材6に内部リブ20(第3図参
照)を設けることにより正確に決められる。内側部材4
はリブ20に押し嵌められ、リブの間に流体の流路22が画
定される。これらの通路はそれらの下方端で完全に環状
のオリフィス2に連通している。これらの通路は、連続
した環状通路を形成するのが便利である場合より一層正
確に製造され得る。通路22の寸法および数は流量を部分
的に制御する。断面積を小さくし、長さを長くし、そし
て通路の数を少なくすると、流量を下げることができ
る。 図示装置において、容器24は噴霧ノズル26にシールさ
れている。容器24は空気ブリードねじ28を通しての他は
リリーフ手段を備えてない。図面に示されたように、内
側部材4は中空であり、容器24内へのびている。空気ブ
リードねじ28は内側部材4の内方端にねじ係合されてい
る。 流量に影響を及ぼす第2のパラメータは、容器内の圧
力を開放して液体を流出させる速度を部分的に決める空
気ブリードねじのねじ山に沿って設けられたらせん状通
路の寸法である。このらせん状通路を長くし、断面積を
小さくすれば、流量を低減することができる。 流量に影響を及ぼす第3のパラメータは、オリフィス
2上の空気ブリードねじ28の高さであり、これは、空気
ブリードねじ28による制御と共にオリフィス2上の液体
のレベルを決める。オリフィス2上の空気ブリードねじ
28の高さが低くなればなるほど、流量は少なくなる。 導電性または半導電性の外側部材6には、外部ねじ30
が設けられている。この外部ねじ30は使用時にホルダー
34における内部ねじ32に係合され、ホルダー34は絶縁ラ
ンス36の一端に取付けられ、図面にはこの一端のみを示
す。絶縁ランス36の他端には高圧発生装置9および電池
13が装着される。アース接続はたれ下がり線または適当
な導電性コードによって行われ得る。高圧発生装置9の
出力端子は絶縁ランス内の導線38を介して接点40に接続
され、この接点40は外側部材6をホルダー34内にねじ込
んだ時に外側部材6と接触するようにホルダー34内に位
置決めされている。 認められるように、絶縁ランスとノズルから離れた側
の絶縁ランスの端部からたれ下がったアース線とを組合
わせることにより、ノズルは装置からのいかなる低電位
も避けることができる。ノズルとたれ下がったアース線
との間の絶縁ランスを介しての長い通路によりノズルか
らアースへの漏れは減少される。これによって電池の寿
命はのび、また高圧発生装置の電流定格も減少される。 第6図には本発明の別の実施例を示す。上記の実施例
に示したリング状に設けた歯状体を備えたノズルの代わ
りに、第6図では歯状体12を真直ぐな列を成して設けら
れている。歯状体12は絶縁プラスチック材料の本体部材
42に形成されている。噴霧すべき液体は入口(図示して
ない)を通って本体部材42における液体分配室44に供給
される。閉じ板46はガスケット48により本体部材42から
離間されしかも本体部材42にシールされている。ガスケ
ット48は歯状体12に隣接して開放端を備え、本体部材42
と閉じ板46との間に直線状のスロット49を画定してい
る。ガスケット48は、液体分配室44からスロット49へ液
体を供給する通路50を形成するように構成されている。
スロット49の口部から上流において本体部材42内に導電
性または半導電性条片52が挿入され、液体接触面を形成
している。導電性または半導電性条片52は液体を帯電さ
せる高圧電源(第6図には示されてない)の高電圧出力
に接続され、前に述べたように各歯状体毎に一本の液糸
が形成され、噴霧が行われるようにされている。また、
十分な電界強度は、装置がノズル付近に低電位の部位を
もつことなしに歯状体の先端部に得られる。電界強度は
装置からのいかなる低電位影響にも実質的に無関係に決
められる。 第7図に示すノズルは絶縁プラスチック材料製のバス
54の形成を成しており、歯状体12は一縁部56に沿って形
成されている。バス54の基部における溝57は各歯状体12
の先端部と連通している。使用時にはバス54は噴霧すべ
き液体液体58で縁部56に近いレベルまで充填される。こ
のレベルは、液体を連続して供給ししかも再循環される
オーバーフロー(図示してない)を介して過剰分の液体
を戻し得るようにすることによって維持され得る。導電
性面は図示実施例では線60によって形成され、この線60
は使用時には高圧発生装置9の高電圧出力7に接続され
る。線60に高電圧を印加することにより、液体58は帯電
し、結果としての電界により液体は歯状体12に向かって
運ばれる。液体が歯状体12を覆うと、歯状体12の先端部
における電界強度は十分に強まり、液体は液糸となって
噴霧され、そしてこれらの液糸は前に述べたように小滴
に分散される。この実施例は、バスが開放式であるため
植物に殺虫剤を散布する場合のように例えば手でノズル
を動かす必要のある場合には適当ではないが、高圧電源
を遮断して噴霧動作が止まっても液がしたたることがな
いという効果がもたらされる。 前述のようにノズルは装置からのいかなる実質的なア
ースの影響もなしに用いられる。十分な電界強度はノズ
ル近くに低電位部分または電極を設けることなしに歯状
体の先端部に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施している装置の噴霧ノズルを示す
図、第2図は本発明を実施している第2の装置のノズル
とそれと組合さった液体容器の部分の詳細断面図、第3
図は第2図の矢印A−Aに沿った断面図、第4図は第2
図および第3図のノズルおよび容器のホルダーを示す断
面図、第5図は第1図または第2図〜第4図の実施例に
用いるのに適した回路における電池作動型高圧発生装置
を示す回路線図、第6図は本発明を実施している装置の
直線状ノズルの部分断面斜視図、第7図は本発明を実施
している装置の直線状ノズルの別の形態を示す部分断面
斜視図である。 図中 8:噴霧縁部 9:高圧供給装置(高圧発生装置) 10:液体接触面 14:先端部 18:液糸 22:通路
図、第2図は本発明を実施している第2の装置のノズル
とそれと組合さった液体容器の部分の詳細断面図、第3
図は第2図の矢印A−Aに沿った断面図、第4図は第2
図および第3図のノズルおよび容器のホルダーを示す断
面図、第5図は第1図または第2図〜第4図の実施例に
用いるのに適した回路における電池作動型高圧発生装置
を示す回路線図、第6図は本発明を実施している装置の
直線状ノズルの部分断面斜視図、第7図は本発明を実施
している装置の直線状ノズルの別の形態を示す部分断面
斜視図である。 図中 8:噴霧縁部 9:高圧供給装置(高圧発生装置) 10:液体接触面 14:先端部 18:液糸 22:通路
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フロントページの続き
(72)発明者 テイモテイ・ジエームス・ノークス
イギリス国.サリー.ニヤー・ハスレメ
アー.フアーン フアースト.ヴアード
レー・ハウス(番地その他表示なし)
(72)発明者 ステイーブン・ジエームス・バンクラフ
ト
イギリス国.サリー.ニヤー・ハスレメ
アー.フアーン フアースト.ヴアード
レー・ハウス(番地その他表示なし)
(72)発明者 エドワード・ジユリアス・バルス
イギリス国.ヘレフオードシヤー.ブラ
ムヤード.デラメアー.テツトストー
ン.デラメアー・ハウス(番地その他表
示なし)
(56)参考文献 特公 昭60−51858(JP,B2)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.噴霧縁部(8)と導電性または半導電性の液体接触
面(10)と上記噴霧縁部(8)へ噴霧すべき液体を供給
する装置(22)とを備えたノズルおよび上記導電性また
は半導電性の液体接触面(10)を高電位に帯電させる高
圧供給装置(9)を有する静電噴霧装置において、 上記噴霧縁部(8)が多数の離間した先端部(14)を備
え、使用時に噴霧すべき液体で覆われた際に、上記高圧
供給装置(9)から発生される電圧で十分に強い局部電
界強度を得るようにして、これらの先端部(14)から液
体が静電力の作用によって液糸(18)として引き出さ
れ、これらの液糸(18)が帯電粒子に分散され、 また使用時に上記先端部(14)の間における局部電界強
度が他の部位における電界強度より相対的に弱くなるよ
うに上記噴霧縁部(8)の先端部(14)間が形成され、 さらに上記ノズルが、使用時に上記局部電界強度を上記
高圧供給装置(9)から発生される電圧に影響されずに
決められるように位置決めされること を特徴とする静電噴霧装置。 2.噴霧縁部(8)の先端部(14)が、使用時に高圧供
給装置(9)からの電圧によるコロナ放電を防ぐよう十
分に絶縁性の材料で形成された鋭い先端部として構成さ
れ、また導電性または半導電性の液体接触面(10)が噴
霧縁部(8)の上流に位置している特許請求の範囲第1
項に記載の静電噴霧装置。 3.噴霧縁部(8)の先端部(14)が、使用時に高圧供
給装置(9)からの電圧によりコロナ放電を発生させな
いように導電性または半導電性の材料であまり鋭くない
先端部として構成されている特許請求の範囲第1項に記
載の静電噴霧装置。 4.噴霧縁部(8)の各先端部(14)が歯状である特許
請求の範囲第2項または第3項に記載の静電噴霧装置。 5.噴霧縁部(8)の各先端部(14)がひげ状である特
許請求の範囲第2項または第3項に記載の静電噴霧装
置。 6.噴霧縁部(8)が導電性または半導電性の液体接触
面(10)の一部である特許請求の範囲第3項に記載の静
電噴霧装置。 7.噴霧縁部(8)がほぼ円形である特許請求の範囲第
1項〜第6項のいずれか一項に記載の静電噴霧装置。 8.噴霧縁部(8)がほぼ直線状である特許請求の範囲
第1項〜第6項のいずれか一項に記載の静電噴霧装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB868609703A GB8609703D0 (en) | 1986-04-21 | 1986-04-21 | Electrostatic spraying |
GB8609703 | 1986-04-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62258765A JPS62258765A (ja) | 1987-11-11 |
JP2955290B2 true JP2955290B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=10596563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62096375A Expired - Lifetime JP2955290B2 (ja) | 1986-04-21 | 1987-04-21 | 静電噴霧装置 |
Country Status (32)
Country | Link |
---|---|
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