JP2954741B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP2954741B2 JP14677491A JP14677491A JP2954741B2 JP 2954741 B2 JP2954741 B2 JP 2954741B2 JP 14677491 A JP14677491 A JP 14677491A JP 14677491 A JP14677491 A JP 14677491A JP 2954741 B2 JP2954741 B2 JP 2954741B2
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン印刷用刷版
を得る上で有用な水で現像可能な感光性樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】スクリー
ン刷版用感光性樹脂組成物として、ポリビニルアルコー
ルと重クロム酸アンモニウム塩とを含む組成物;酢酸ビ
ニル系エマルジョンとポリビニルアルコールとジアゾ化
合物とを含む組成物;これらの組成物に付加重合性単量
体であるアクリル系モノマーと光重合開始剤とを添加し
た組成物;酢酸ビニル系エマルジョンとスチルバゾリウ
ム化ポリビニルアルコールとを含む組成物(特公昭56
−40814号公報)が知られている。
【0003】スクリーン刷版は、前記感光性樹脂組成物
を、所定のフレームに張設されたスクリーン上に塗布
し、所定のパターンを密着して紫外線を露光し、現像す
ることにより得られる。
【0004】得られたスクリーン刷版を、スクリーン捺
染用基材、紙、プリント配線板、陶磁器、プラスチッ
ク、ガラス、金属などの被印刷物に密着させ、背面から
スキージを用いて印刷インキを掻き取ることにより印刷
が施される。
【0005】前記のようなスクリーン刷版を用いて、繰
返し印刷すると、印刷物の高品位化が求められているに
も拘らず、版の表面側、すなわち被印刷物側に印刷イン
キが回り込んで印刷物の画線に滲みが生じる。特に、細
線の場合には上記現象が顕著に現れ、高品質の印刷物が
得られなくなる。このような問題は、スクリーン刷版と
印刷インキとの親和性が高いことに起因する。
【0006】特開昭61−113064号公報には、被
印刷物と接触する刷版の表面に、印刷物との濡れ性の悪
いコーティング層、例えばフッ素系樹脂のコーティング
層を設けることが提案されている。しかし、この方法
は、表面のコーティング層の耐久性に限界があるため、
印刷を繰返し行なうと、その効果が著しく低下する。さ
らに、被印刷物との接触面のうち画線部を除く領域にコ
ーティング層を形成すると、コーティング剤が画線部に
滲出し、細線部の寸法精度が低下し易い。
【0007】特開平2−144537号公報には、アル
コール可溶性フッ素系化合物を感光性樹脂組成物に添加
することが提案されている。しかし、フッ素系化合物
が、アルコール可溶性であるため、親水性が高く、水分
の影響を受けるような環境下、例えば、高湿度下での印
刷や水性インキによる印刷が施される場合には、版の耐
久性が著しく損なわれる。
【0008】従って、本発明の目的は、高品質の印刷物
を長期に亘り繰返し得ることができる感光性樹脂組成物
を提供することにある。
【0009】
【発明の構成】本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭
意検討の結果、ポリビニルアルコール及び酢酸ビニル系
エマルジョンを特定の割合で含むフィルム形成能を有す
る水性ポリマーと、感光剤とで構成された感光性樹脂組
成物に水及びアルコールに不溶の特定のフッ素系化合
物を添加すると、印刷インキによる汚れや画線の滲みを
長期に亘り防止できると共に、細線を精度よく形成でき
ることを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、フィルム形成能を有
する水性ポリマー、感光剤、及び水分散性フッ素系化合
物を含有する感光性樹脂組成物を提供する。
【0011】前記水性ポリマーは、ポリビニルアルコー
ルと、酢酸ビニル系エマルジョンとで構成されている。
ポリビニルアルコールは、他の水溶性ポリマーと併用し
てもよい。水溶性ポリマーは露光部で不溶化する。他の
水溶性ポリマーとしては、例えば、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、アクリル系ポリマー、水溶性ナイロン、ポリビニ
ルピロリドン、カゼイン、ゼラチンなどが挙げられる。
これらの水溶性ポリマーは単独で又は二種以上組み合わ
せて使用してもよい。
【0012】リビニルアルコールとしては、平均重合
度500〜3000、好ましくは1000〜2500程
度、ケン化度78〜98モル%、好ましくは80〜95
モル%程度のポリビニルアルコールが使用できる。ポリ
ビニルアルコールの平均重合度が500未満では、感光
剤による不溶化度が小さく、機械的強度、耐水性が低下
し、3000を越えると、粘度が高く、塗工が困難とな
るだけでなく、現像性が低下する。また、ケン化度が7
8モル%未満では、現像性や被膜の強度が低下し、98
モル%を越えると、感光剤との反応性、現像性が低下す
る。なお、ポリビニルアルコールとして、窒素原子を含
むスチルベン骨格を有するポリビニルアルコール誘導
体、例えば、スチリルキノリニウム基やスチルバゾリウ
ム基などを有するポリビニルアルコール誘導体などを使
用してもよい。これらのポリビニルアルコール誘導体
は、例えば、特公昭56−5761号公報、特公昭56
−40814号公報などに例示される。前記ポリビニル
アルコール誘導体のスチルベン骨格の窒素原子は、通
常、アルキル化され、かつ塩を形成している。
【0013】水分散性ポリマーとしては、少なくともポ
リ酢酸ビニル系エマルジョン(例えば、ポリ酢酸ビニル
エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジ
ョン、アクリル−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体エマルジョンなどの酢酸
ビニル系エマルジョン)を含んでいればよい。ポリ酢酸
ビニル系エマルジョンは、他のエマルジョン、例えば
クリル系エマルジョン、エチレン−アクリル共重合体
エマルジョン、スチレン−アクリル共重合体エマルジョ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン、塩化
ビニル系エマルジョン、塩化ビニリデン系エマルジョン
などと併用してもよい。エマルジョンは、一種又は二種
以上混合して使用できる。
【0014】ポリビニルアルコールと酢酸ビニル系エマ
ルジョンとの割合は、固形分換算で、25/75〜75
/25(重量%)、好ましくは30/70〜70/30
(重量%)程度である。水溶性ポリマーが25重量%未
満では、現像性などが低下し、75重量%を越えると、
感光剤による不溶化度が小さく、耐水性および耐刷性が
低下する。
【0015】感光剤には、慣用の化合物、例えば、ジア
ゾ系化合物、アジド系化合物、窒素原子を含むスチルベ
ン骨格を有するポリビニルアルコール誘導体の他、付加
重合性単量体と光重合開始剤との組合せによる光重合系
感光剤なども含まれる。
【0016】ジアゾ系化合物としては、例えば、ジアゾ
ニウム塩、テトラゾニウム塩、ポリジアゾニウム塩、p
−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合
物であるジアゾ樹脂などが挙げられる。アジド系化合物
としては、例えば、モノアジド化合物、ジアジド化合
物、ポリアジド化合物、ポリ(アジド安息香酸ビニル)
などのアジド基が導入されたポリマーなどが挙げられ
る。
【0017】光重合系感光剤を構成する付加重合性単量
体には、α,β−エチレン性不飽和基を有する種々の化
合物、例えば、アクリルアミド、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチルなどのアクリレー
ト、N,N′−メチレンビスアクリルアミド、N,N′
−ベンジリデンビスアクリルアミド、エチレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレー
ト、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジ
オールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
2,2−ビス(4−アクリロイルジエトキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−アクリロイルペンタエト
キシフェニル)プロパンなどのビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物のジアクリレート、2,2−ビス
(4−アクリロイルジプロポキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−アクリロイルペンタプロポキシフェ
ニル)プロパンなどのビスフェノールAのプロピレンオ
キサイド付加物のジアクリレート、グリセリントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、これらに対応するメタクリレート
などが含まれる。また、付加重合性単量体には、例え
ば、エポキシアクリレート、オリゴエステルアクリレー
ト、ウレタンアクリレートなどやこれらに対応するメタ
クリレートも含まれる。これらの付加重合性単量体は一
種又は二種以上混合して使用できる。
【0018】光重合開始剤としては、慣用の化合物、例
えば、ベンゾインなどのベンゾイン類;ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテルなどのベンゾイ
ンエーテル類;ベンゾフェノン、4,4′−ビス(ジメ
チルアミノ)ベンゾフェノン、4,4′−ビス(ジエチ
ルアミノ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノンとその
誘導体;2−メチルアントラキノン、2−エチルアント
ラキノン、2−クロロアントラキノン、1,4−ナフタ
キノン、9,10−フェナントラキノンなどのキノン
類;チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−
エチルチオキサントンなどのチオキサントン類;4−ベ
ンゾイル−4′−メチルジフェニルスルフィド、4−ベ
ンゾイル−4′−エチルジフェニルスルフィドなどのス
ルフィド系化合物;2,4,5−トリアリールイミダゾ
リル二量体;ベンゾフェノンオキシムアセテートなどの
オキシムエステル類;α,α−ジエトキシアセトフェノ
ン、ベンジル、ベンジルジメチルケタールなどが例示さ
れる。光重合開始剤は、一種又は二種以上混合して使用
できる。前記光重合開始剤は、増感剤、例えば、トリア
リールメタンロイコ染料などの色素増感剤;p−(ジメ
チルアミノ)安息香酸メチル、p−(ジメチルアミノ)
安息香酸エチルなどのアルキルアミノ安息香酸エステル
と併用してもよい。
【0019】これらの感光剤は単独で又は二種以上組合
せて使用できる。
【0020】感光剤の含有量が多くなるにつれて、一般
に、露光部の被膜の不溶化度が大きくなり、機械的強
度、耐溶剤性、耐水性および耐刷性が高くなるので、感
光剤の含有量の上限は、所望する耐刷性などに応じて選
択できる。感光剤の含有量は、前記窒素原子を含むスチ
ルベン骨格を有するポリビニルアルコール誘導体や光重
合系感光剤を除き、例えば、固形分換算で、前記水性ポ
リマー100重量部に対して、1〜20重量部、好まし
くは5〜15重量部程度である。感光剤の量が1重量部
未満であると、水性ポリマーの不溶化度が小さく、20
重量部を越えると均一な塗布が困難となる場合がある。
【0021】なお、窒素原子を含むスチルベン骨格を有
するポリビニルアルコール誘導体を用いる場合、このポ
リビニルアルコール誘導体は、フィルム形成能を有する
水溶性ポリマーとしても機能するので、前記水性ポリマ
ー、特に水溶性ポリマーは必ずしも必要ではない。窒素
原子を含むスチルベン骨格を有するポリビニルアルコー
ル誘導体は、通常、水分散性ポリマーと併用される。こ
の場合、窒素原子を含むスチルベン骨格を有するポリビ
ニルアルコール誘導体の使用量は、例えば、水分散性ポ
リマー100重量部に対して5〜200重量部、好まし
くは15〜100重量部程度である。
【0022】付加重合性単量体の添加量は、例えば、固
形分換算で、水性ポリマー100重量部に対して1〜1
00重量部、好ましくは5〜75重量部、さらに好まし
くは10〜50重量部程度である。
【0023】光重合開始剤の添加量は、例えば、付加重
合性単量体100重量部に対して、0.1〜30重量
部、好ましくは1〜25重量部程度である。
【0024】水分散性フッ素系化合物は、水及びアルコ
ール類に不溶のフッ素系化合物を水に分散したエマルジ
ョンである。フッ素系化合物としては、水及びアルコー
ルに不溶である特定のフッ素系モノマーの重合体(低分
子量重合体を含む)が使用できる。フッ素系モノマーと
しては、例えば、クロロトリフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニル、ビニリ
デンフルオライドなどが例示される。フッ素系化合物
は、前記フッ素系モノマーと、エチレンなどの共重合成
分との共重合体であってもよい。フッ素系化合物は、前
記フッ素系モノマーを構成モノマーとして含む低分子量
重合体であるのが好ましい。フッ素系化合物の具体例と
しては、例えば、フッ素系化合物を含むエマルジョン型
の撥水撥油剤[ 旭硝子(株)製、商品名アサヒガードA
G−710,AG−730,AG−740,AG−78
0,AG−800,サーフロンS−112など] 、撥水
撥油剤[ 住友スリーエム社製、商品名フルオラド(Fluor
ad) FC−725,FX−3325など] が例示され
る。これらのフッ素系化合物は一種又は二種以上混合し
て使用できる。また、前記フッ素系モノマーの重合体
は、他のフッ素系化合物と組合わせて使用してもよい。
他のフッ素系化合物としては、例えば、フッ素系炭化水
素、フッ素化アルキル燐酸エステルなどのフッ素オイル
などが挙げられる。
【0025】フッ素系化合物は、感光膜に、ハジキによ
るオイルスポットが生成するのを防止するため、10μ
m以下、好ましくは5μm以下に分散している。
【0026】水分散性フッ素系化合物の含有量は、例え
ば、固形分換算で、水性ポリマー100重量部に対し
て、0.1〜30重量部、好ましくは0.5〜25重量
部、さらに好ましくは1〜20重量部程度である。水分
散性フッ素系化合物の含有量が0.1重量部未満である
と、印刷時の滲みにより印刷物の細線の精度が低下し易
く、30重量部を越えると、感光膜の耐水性が大きく現
像性が低下し易い。
【0027】本発明の感光性樹脂組成物には、必要に応
じて、消泡剤、レベリング剤、着色剤、帯電防止剤、ア
ルコール類などの有機溶媒を添加してもよい。
【0028】本発明の感光性樹脂組成物は、種々の画像
形成用組成物として使用できるが、スクリーン印刷用刷
版を得る上で好適である。スクリーン印刷用刷版は、次
のようにして得ることができる。フレームに、シルク、
ナイロン、テトロン、ポリエステルなどのポリマー、ス
テンレススチールなどの金属からなる紗布を張設してス
クリーンを形成する。このスクリーンに、感光性樹脂組
成物を塗布、乾燥させ感光膜を形成する。感光膜は、感
光性樹脂組成物をフィルムに塗布乾燥し、前記スクリー
ンに転写して貼り合わせることにより形成してもよい。
次いで、感光膜にネガパターンを密着させ、紫外線を露
光させて、露光部の感光膜を不溶化する。そして、水に
より未露光部の感光膜を除去し現像することにより、ス
クリーン印刷用刷版が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、水及びア
ルコールに不溶の特定のフッ素系化合物を含んでいるの
で、高品質の印刷物を長期に亘り繰り返し得ることがで
きる。
【0030】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0031】比較例1 下記成分を混合し、感光性樹脂組成物を調製した。
【0032】 ポリビニルアルコール(10重量%水溶液) 100重量部 ポリ酢酸ビニルエマルジョン(固形分50重量%) 20重量部 ジアゾ樹脂(10重量%水溶液) 20重量部 なお、ポリビニルアルコールの平均重合度は2000、
ケン化度は88モル%である。また、ジアゾ樹脂は、p
−ジアゾジフェニルアミン塩酸塩とパラホルムアルデヒ
ドとを硫酸の存在下で縮合して得られたジアゾ樹脂を用
いた。
【0033】得られた感光性樹脂組成物をスクリーン上
に塗布乾燥し厚み10μmの感光膜を形成した。次い
で、感光膜に所定のパターンを密着して紫外線を露光し
た後、水をスプレーし、現像することにより、スクリー
ン印刷用刷版を得た。
【0034】実施例1 フッ素系化合物[住友スリーエム社製、商品名フルオラ
ドFC−725、固形分30重量%]50重量部を水5
0重量部に添加し、ホモジナイザーにより、フッ素系化
合物を粒径1〜5μmに乳化分散させた。
【0035】この分散液10重量部を、比較例1で調製
した組成物140重量部に添加混合し、感光性樹脂組成
物を調製した。感光性樹脂組成物中のフッ素系化合物の
含有量は、水性ポリマー100重量部に対して7.5重
量部である。そして、比較例1と同様にして、厚み10
μmの感光膜を形成すると共に、露光、現像し、スクリ
ーン印刷用刷版を得た。
【0036】実施例2 フッ素系化合物[住友スリーエム社製、商品名フルオラ
ドFX−3325、固形分10重量%]50重量部を水
50重量部に添加し、ホモジナイザーにより、フッ素系
化合物を粒径1〜5μmに分散乳化させた。
【0037】この分散液5重量部を、比較例1で調製し
た組成物140重量部に添加混合し、感光性樹脂組成物
を調製した。感光性樹脂組成物中のフッ素系化合物の含
有量は、水性ポリマー100重量部に対して約1.3重
量部である。この感光性樹脂組成物をポリエステルフィ
ルム上に塗布乾燥し、感光膜をスクリーンに転写して貼
り合わせ、厚み10μmの感光膜を形成する以外、比較
例1と同様にして、スクリーン印刷用刷版を得た。
【0038】比較例2 下記成分を混合し、感光性樹脂組成物を調製した。
【0039】 スチリルキノリニウム基を有するポリビニルアルコール (7重量%水溶液) 100重量部 ポリ酢酸ビニルエマルジョン(固形分50重量%) 23重量部 ペンタエリスリトールトリアクリレート 6重量部 ベンジルジメチルケタール(光重合開始剤) 1重量部 なお、スチリルキノリニウム基を有するポリビニルアル
コールは、特公昭56−5761号公報に記載された方
法に従って、平均重合度2000、ケン化度88モル%
のポリビニルアルコールにスチリルキノリニウム基を
2.5モル%導入したものである。
【0040】得られた感光性樹脂組成物をポリエステル
フィルム上に塗布乾燥し、感光膜をスクリーンに転写し
て貼り合わせ、厚み15μmの感光膜を形成する以外、
比較例1と同様にして、スクリーン印刷用刷版を得た。
【0041】実施例3 フッ素系化合物を含むエマルジョン[旭硝子(株)製、
商品名アサヒガードAG−710、固形分18重量%]
15重量部を、比較例2で調製した組成物130重量部
に添加混合し、感光性樹脂組成物を調製した。感光性樹
脂組成物中のフッ素系化合物の含有量は、水性ポリマー
100重量部に対して約14.5重量部である。感光性
樹脂組成物をスクリーン上に塗布乾燥し、厚み15μm
の感光膜を形成する以外、比較例1と同様にして、スク
リーン印刷用刷版を得た。
【0042】実施例4 フッ素系化合物を含むエマルジョン[旭硝子(株)製、
商品名サーフロンS−112、固形分15重量%]10
重量部を、比較例2で調製した組成物130重量部に添
加混合し、感光性樹脂組成物を調製した。感光性樹脂組
成物中のフッ素系化合物の含有量は、水性ポリマー10
0重量部に対して約8重量部である。感光性樹脂組成物
をポリエステルフィルム上に塗布乾燥し、感光膜をスク
リーンに転写して貼り合わせ、厚み15μmの感光膜を
形成する以外、比較例1と同様にして、スクリーン印刷
用刷版を得た。
【0043】比較例3 実施例1で用いたフッ素系化合物の分散液10重量部に
代えて、アルコール可溶性フッ素系化合物[旭硝子
(株)製、商品名サーフロンS−111、固形分濃度3
0重量%]5重量部を用いる以外、実施例1と同様にし
て、スクリーン印刷用刷版を得た。なお、感光性樹脂組
成物中のフッ素系化合物の含有量は、水性ポリマー10
0重量部に対して7.5重量部である。
【0044】前記実施例1〜4および比較例1〜3で得
られたスクリーン印刷用刷版を用い、温度25℃、湿度
80%RHの環境下で、スクリーン印刷用インキを用
い、10000枚印刷した。印刷枚数に伴なう版の汚れ
および画線の滲みの程度を調べたところ、表に示す結果
を得た。なお、版の汚れの程度および画線の滲みの程度
は、以下の基準で評価した。
【0045】優:汚れ又は滲みがない 良:汚れ又は滲みが若干認められる 不可:汚れ又は滲みが著しい
【0046】
【表1】 表より、実施例1〜4のスクリーン印刷用刷版では、比
較例1〜3の刷版に比べて、版の汚れおよび画線の滲み
が大幅に低減する。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール及び酢酸ビニル系
    エマルジョンで構成されたフィルム形成能を有する水性
    ポリマー、感光剤および水及びアルコールに不溶のフッ
    素系化合物を含有する感光性樹脂組成物であって、ポリ
    ビニルアルコールと酢酸ビニル系エマルジョンとの割合
    が、固形分換算で、前者/後者=25/75〜75/2
    5(重量%)であり、前記フッ素系化合物が、少なくと
    も1つのビニル基を有し、かつオキシアルキレン単位を
    有していないフッ素系モノマーの重合体で構成されてい
    る感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 固形分換算で、水性ポリマー100重量
    部に対してフッ素系化合物0.1〜30重量部を含む請
    求項1記載の感光性樹脂組成物。
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