JP2954228B2 - 車両のエネルギー吸収装置 - Google Patents

車両のエネルギー吸収装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両のエネルギー吸収装置に係り、特にドア
内側に設けられる車両のエネルギー吸収装置に関する。
[従来の技術] 車両信号の前後方向に加えて、車両側方における衝突
(側突)の衝撃力を吸収して乗員に加わる衝突の衝撃力
を低減する安全基準が新たに検討中である。
第5図は従来の右ドアの断面を表した断面図であり、
上記の側突の安全基準を満足できるように設計された右
ドア100の一例である。第5図において、右ドア100はア
ウターパネル4とインナーパネル5とを図示のような断
面形状に加工した後に、両者を溶接して中空構造を有す
るようにして、この中空構造内にウインドガラス7とウ
インドガラス7の上下駆動をさせるウインドレギユレー
タ8とを収容する一方、アウターパネル4の内側に側突
の際の衝撃吸収をするインパクトバー6を設けるように
している。
また、インナーパネル5の乗員側には樹脂等からなる
内装パネル9が敷設されており、アームレストとしても
使用できるようにしている。
このような構成の右ドア100において、側突の際には
インパクトバー6が変形して乗員に側突の際の衝撃が直
接作用しないようにして、上記の側突の安全基準を満足
させようとしている。
実開昭58−118082の「車両内装用パツド材」は、この
ような車両側方における衝突の衝撃力を吸収する提案の
一つであり、衝撃を吸収させるために、外力で変形しや
すい比較的に剛性の小さなパツド材からなる衝撃吸収用
のパツド材の表面をスキン層で覆い、このスキン層に適
当な間隔で切込みを形成したものを、車両室内に配設し
て、車両側方における衝突の衝撃力を効率良く吸収でき
るようにしている。
第6図は従来の右ドアの断面を表した断面図であり、
上記の衝撃吸収用のパツド材を設けた様子を図示したも
のである。第6図に図示の右ドア100は第5図に図示の
右ドアと基本的に同一であるので同一部品には同一の番
号を付して説明を省略して、説明を相違部に限定する。
第6図においてパツド材1はインナーパネル5の乗員側
に設けられる樹脂等からなる内装パネル9の内部に図示
のように敷設されている。そして、この内装パネル9の
上面部9aをアームレストとしても使用可能にするように
している。
また、特公昭49−5764号公報による「車両用ひじ掛
け」において、車両側方における衝突の衝撃力を吸収す
るために、気体を気密状態にした芯体3の周囲全体に渡
り緩衝材4を被覆しておき、芯体3によりアームレスト
に要求される剛性を確保し、軽微の側面衝突時において
は緩衝材4が変形して衝撃力を吸収して乗員を保護する
一方で、重度の側面衝突時には芯体3が破れて気体が流
出するとともに、高分子発泡材からなる緩衝材4の気泡
の間に、流出した気体が流入する際の抵抗により衝撃力
をさらに吸収して乗員を保護するようにした技術が知ら
れている。
[本発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の衝突の衝撃力を吸収する提案の
いずれも上記のようにしていたので、衝撃吸収用のパツ
ド材は外力で変形しやすい比較的に剛性の小さな材質で
ある結果、例えば、乗員が乗車中に常に触れるようなア
ームレスト部分のパツド材は永久変形が発生して原形を
留めなくなり、外観上容認できなる保形性に乏しい問題
点があつた。
したがつて、本発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、車両の車幅方向
の衝撃的外力を効果的に吸収して安全性を確保できると
ともに、アームレストのように上下方向の荷重が常時作
用する場合でも、原形を留めるための保形性の確保が可
能な車両のエネルギー吸収装置を提供する点にある。
[課題を解決するための手段及び作用] 上述した問題点を解決し、目的を達成するために、本
発明によれば、車両の車幅方向の衝撃的外力を、車両室
内に配設される吸収パツド材により吸収する車両のエネ
ルギー吸収装置であつて、前記エネルギー吸収装置を、
アームレストの上端面を形成することで、車両の上下方
向に沿う外力を支持するとともに、車両の車幅方向の衝
撃的外力により車両室内側の側面が変形または変位する
芯部材からなる上側部材と、前記上側部材の下方部位に
配設されるとともに、前記吸収パツド材から形成される
下側部材とから構成することを特徴としている。
また、前記芯部材をハニカム状に形成し、前記衝撃的
外力により前記上側部材を前記変形させることで、前記
吸収パツド材により前記衝撃的外力を吸収することを特
徴としている。
そして、前記衝撃的外力により、前記芯部材のドアイ
ンナーパネルへの固定を解除することで、前記上側部材
を前記変位させ、前記吸収パツド材により前記衝撃的外
力を吸収することを特徴としている。
上記構成により、車両の車幅方向の衝撃的外力を、吸
収パツド材により吸収するとともに、アームレストの上
端面を保護し車両の上下方向に沿う外力を支持する部材
により、原形を留めるようにする。
[実施例] 以下に本発明の車両の衝撃力吸収体の実施例のを図面
を参照して説明する。
第1図は第1実施例の車両のエネルギー吸収装置を示
す外観斜視図であり、右ドア100の乗員側に車両のエネ
ルギー吸収装置を配設した様子を表している。第1図に
おいて、右ドア100の内装パネル9は、窓枠を除いて右
ドア100の乗員側の露出面を覆い隠すものであり、内部
には衝撃力吸収性に優れるエネルギーアブソーブフオー
ム(EAフオーム)からなるパツド材1とこのパツド材1
の上面1aに底面が当接するようにされた芯部材3とが内
蔵されるようになつており、内装パネル9の一部を上面
部9aとして形成してアームレストとして使用できるよう
にしている。
この第1図のA−A矢視断面図である第2図(a)に
基づいて、上記のパツド材1と芯部材3の取り付け構造
について、次に述べる。この第2図(a)において、右
ドア100はアウターパネル4とインナーパネル5とを図
示のような断面形状に加工した後に、両者を溶接して中
空構造を有するようにして、この中空構造内にウインド
ガラス7とウインドガラス7の上下駆動を電動または手
動で行なわせるウインドレギユレータ8とを収容する一
方、アウターパネル4の内側に側突の際の衝撃吸収をす
るインパクトバー6を設けるようにしている。また、イ
ンナーパネル5の乗員側には樹脂等からなる内装パネル
9が敷設されており、平面部9aを形成してアームレスト
として使用できるようにしている。
これらの構成部品の内、樹脂材料からなる芯部材3は
インナーパネル5から垂設されている4本のピン体10に
よる嵌合状態にされて所定位置に保持されるようにして
おり、側突時には芯部材3がピン体10との嵌合状態が側
突時の乗員等の移動時の加重により解除されるように働
いて、図示の二点鎖線の位置に移動するようにしてい
る。
第2図(b)は芯部材3の取り付け実態斜視図であ
る。図示のように芯部材3には4箇所の取り付け用の凸
部3aが設けられており、夫々の凸部3aには嵌合穴3bが穿
設されており、インナーパネル5に設けられた破線図示
のピン体10に夫々の嵌合穴3bを嵌合して固定するように
している。切り欠き部3cはウインドレギユレータ8に相
当する部位であり、この芯部材3が側突時に移動する際
に、ウインドレギユレータ8に干渉することを防止する
ようにしている。
以上の構成の組み立て方法は、インナーパネル5に穿
設された穴部5aに芯部材3を矢印H1図示のように一旦通
過させた後に、芯部材3を矢印H2方向に移動してから、
芯部材3を矢印H3方向に向けて移動させて芯部材3の嵌
合穴3bをピン体10に対して嵌合させてセツトする。
第2図(c)に、嵌合穴3bとピン体10の嵌合状態を表
した部分断面図であり、図示のようにインナーパネル5
に設けられるピン体10は先端のテーパ部10aと顎部10bと
が形成されており、芯部材3の嵌合穴3bを顎部10bに対
する図示のような挿通状態にさせることで、嵌合状態を
保持するようにしている。ここで、嵌合穴3bは嵌合時に
広がることができるので、図示の状態にできるものであ
る。
このように嵌合状態を保持している結果、芯部材3に
対して外力が作用すると、嵌合穴3bのピン体10に対する
嵌合状態が解除されて図中の二点鎖線の図示位置に移動
するようにしている。
第3図(a)は第2実施例の車両のエネルギー吸収装
置を設けた右ドアの断面図であり、また、第3図(b)
は第3図(a)C−C矢視断面図を夫々示したものであ
る。第3図に図示の右ドア100は第2図に図示の右ドア1
00と基本的に同一であるので同一部品には同一の番号を
付して説明を省略して、説明を相違部に限定する。
第3図において、パツド材1はインナーパネル5の乗
員側に設けられる樹脂等からなる内装パネル9の内部に
図示のように敷設されている。
そして、この内装パネル9の上面部9aをアームレスト
としても使用可能にするために、ハニカム芯材2が図示
のように内装パネル9の上面部9aの下になるようにして
設けられている。
このハニカム芯材2の横断面形状を表している第3図
(b)において、ハニカム芯材2は図示のような蜂の巣
形状を有しており、横方向の剛性は小さく、立て方向の
剛性は大きくなつているので、通常はアームレストとし
て機能する外力を支持する一方、側突時には潰れて乗員
の障害値の低減を図るようにしている。
次に、第4図は第3実施例の車両のエネルギー吸収装
置を設けた右ドアの部分断面図である。第4図におい
て、インナーパネル5には芯部材基部14が固定される一
方、芯部材30は図示のようなテーパ状縁部を有してお
り、芯部材基部14と芯部材30とを剪断ピン12により一体
的に構成するようにしている。
この結果、側突時には剪断ピン12が剪断されて、芯部
材30を二点鎖線図示の位置に移動させて乗員の障害値の
低減を図るようにしている。
以上述べたように実施例のいずれにおいても、車両の
車両のエネルギー吸収装置は、側突時の衝撃吸収力を確
保できるとともに、原形を留めることができる。つま
り、保形性の確保が可能で、しかもアームレストに適用
可能な車両のエネルギー吸収装置を提供することができ
る。尚、上述の説明では右ドアに限定して述べたが左ド
ア、前後ドアのいづれにも適用可能なことは言うまでも
ない。
[発明の効果] 以上、述べたように本発明の車両のエネルギー吸収装
置によれば、車両の車幅方向の衝撃的外力を吸収して安
全性を確保できるとともに、アームレストに要求される
上下方向の荷重が作用した場合でも、原形を留めること
のできる保形性の確保が可能な車両のエネルギー吸収装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の車両のエネルギー吸収装置を示す
外観斜視図、 第2図(a)は第1図のA−A矢視断面図、 第2図(b)は芯部材3の取り付け実態斜視図、 第2図(c)は嵌合穴3bとピン体10の嵌合状態を表した
部分断面図、 第3図(a)は第2実施例の車両のエネルギー吸収装置
を設けた右ドアの断面図、 第3図(b)は第3図(a)C−C矢視断面図、 第4図は第3実施例の車両のエネルギー吸収装置を設け
た右ドアの部分断面図、 第5図及び第6図は従来の右ドアの断面を表した断面図
である。 図中、1……パツド材、2……ハニカム芯材、3,30……
芯部材、4……アウターパネル、5……インナーパネ
ル、9……内装パネル、10……ピン体、12……剪断ピン
である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の車幅方向の衝撃的外力を、車両室内
    に配設される吸収パツド材により吸収する車両のエネル
    ギー吸収装置であつて、 前記エネルギー吸収装置を、 アームレストの上端面を形成することで、車両の上下方
    向に沿う外力を支持するとともに、車両の車幅方向の衝
    撃的外力により車両室内側の側面が変形または変位する
    芯部材からなる上側部材と、 前記上側部材と下方部位に配設されるとともに、前記吸
    収パツド材から形成される下側部材と から構成することを特徴とする車両のエネルギー吸収装
    置。
  2. 【請求項2】前記芯部材をハニカム状に形成し、前記衝
    撃的外力により前記上側部材を前記変形させることで、
    前記吸収パツド材により前記衝撃的外力を吸収すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両のエネルギー吸収装
    置。
  3. 【請求項3】前記衝撃的外力により、前記芯部材のドア
    インナーパネルへの固定を解除することで、前記上側部
    材を前記変位させ、前記吸収パツド材により前記衝撃的
    外力を吸収することを特徴とする請求項1に記載の車両
    のエネルギー吸収装置。
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