JP2954126B2 - 巻取リール搭載装置 - Google Patents

巻取リール搭載装置

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JP2954126B2
JP2954126B2 JP646998A JP646998A JP2954126B2 JP 2954126 B2 JP2954126 B2 JP 2954126B2 JP 646998 A JP646998 A JP 646998A JP 646998 A JP646998 A JP 646998A JP 2954126 B2 JP2954126 B2 JP 2954126B2
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reel
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lock mechanism
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耕二 堀一
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TOYOTSUKUSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエアホー
ス、流体ホース、電気コードなどの長尺物が繰り出し自
在に貯蔵される巻取リールを、該長尺物が接続されるコ
ンプレッサー、溶接機、発電機などの機器に取り付ける
ための巻取リール搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の巻取リール搭載装置とし
て、例えば実開昭61−168071号公報に開示され
る如く、機器の下部にアングルからなるリンク機構を回
動自在に取り付けて、該リンク機構の上端に載置された
巻取リールが、機器の上面から外方位置へ揺動可能に支
持され、運搬及び収納の際には、巻取リールをその上下
位置が変化することなく機器の上面から機器の外へ移動
させて離すことにより、機器の上面を積み重ねることが
できるように開放したものがある。更に、実開昭61−
168072号公報に開示される如く、機器の上面にア
ングルからなるガイドレールをスライド自在に取り付け
ると共に、このガイドレールの先端から機器の下部に亙
ってリンク機構を取り付け、該ガイドレールの先端に載
置された巻取リールが、機器の上面からその延長線上の
外方位置へ水平移動可能に支持され、運搬及び収納の際
には、巻取リールをその上下位置が変化することなく機
器の上面から機器の外へ移動させて離すことにより、機
器の上面を積み重ねることができるように開放したもの
がある。また、実公平6−15945号公報に開示され
る如く、機器の上面に対し巻取リールが係止手段を介し
て着脱自在に取り付けられ、この係止手段を解除するこ
とにより、機器の上面から巻取リールが簡単に取り外さ
れて、機器を積み重ねる際に巻取リールが邪魔支障にな
らないようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の巻取リール搭載装置では、巻取リールをリンク
機構やガイドレールにより機器の上面から機器の外へ移
動させるものの場合、機器の外へ離れた重い巻取リール
をリンク機構やガイドレールで確実に支える必要がある
ため、これらリンク機構やガイドレールの構造を堅固な
ものにしなければならず、これに伴い該構造が大型化し
て重くなり、クレーンなどによる機器の積み重ね作業に
おいて吊り下げた際に機器のみの重量バランスと大きく
狂って、積み重ね作業がやり難いばかりでなく、しかも
価格的にも高くなってしまい、実用的ではないという問
題がある。また、機器の上面に対して巻取リールが着脱
自在に取り付けられるものの場合には、機器の積み重ね
時に巻取リールを取り外す作業が必要となるが、巻取リ
ールは重いために取り外し作業が面倒であるばかりでな
く、取り外した巻取リールの保管スペースが機器の保管
スペースと別個に必要なって、使い勝手が悪いという問
題がある。
【0004】本発明のうち請求項1記載の発明は、機器
上の巻取リールから長尺物を引き出す際に巻取リールが
不意に旋回するのを防止することを目的としたものであ
る。請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目
的に加えて、ロック忘れによる巻取リールの不意な旋回
を防止することを目的としたものである。請求項3記載
の発明は、請求項に記載の発明の目的に加えて、誤操
作によるロックの解除を防止することを目的としたもの
である。請求項4記載の発明は、請求項2に記載の発明
の目的に加えて、誤操作によるロックの解除を防止する
ことを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、巻取リー
ルを機器の上面から側面に亙って上下方向へ旋回自在に
支持するヒンジ手段を設け、前記ヒンジ手段を介して旋
回自在な巻取リールと機器の上面とに亙り、巻取リール
を最も上方へ旋回した状態で旋回不能に保持するロック
機構を設けたことを特徴とするものである。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記ロック
機構が、巻取リールの上方旋回に連動して自動的にロッ
ク状態に切り替えるオートロック部を有する構成を加え
たことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項
記載の発明の構成に、前記ロック機構が、異なる複数方
向への連続操作によりロック状態を解除するロック解除
部を有する構成を加えたことを特徴とする。請求項4記
載の発明は、請求項2記載の発明の構成に、前記ロック
機構が、異なる複数方向への連続操作によりロック状態
を解除するロック解除部を有する構成を加えたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明は、機器の積み重ね時に、巻取
リールをヒンジ手段で機器の上面から側面へ向け下方へ
旋回移動させることにより、該巻取リールが転倒して機
器の側面に突き当たったまま吊持され、機器の上面が開
放されると共に、前記ヒンジ手段を介して旋回自在な巻
取リールと機器の上面とに亙り、巻取リールを最も上方
へ旋回した状態で旋回不能に保持するロック機構を設け
ることにより、巻取リールがロック機構により機器の上
に保持されるものである。請求項2の発明は、請求項1
記載の構成に対して、前記ロック機構が、巻取リールの
上方旋回に連動して自動的にロック状態に切り替えるオ
ートロック部を有する構成を追加したので、巻取リール
を上方へ旋回すれば、これに連動してオートロック部に
より自動的にロック状態になる。請求項3の発明は、請
求項記載の構成に対して、前記ロック機構が、異なる
複数方向への連続操作によりロック状態を解除するロッ
ク解除部を有する構成を追加したので、異なる複数方向
へ連続操作しなければ、ロック解除部によりロック状態
が解除されない。請求項4の発明は、請求項2記載の構
成に対して、前記ロック機構が、異なる複数方向への連
続操作によりロック状態を解除するロック解除部を有す
る構成を追加したので、異なる複数方向へ連続操作しな
ければ、ロック解除部によりロック状態が解除されな
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。この実施例は、図1〜図5に示す如く
長尺物としてエアホースが巻き取られた巻取リールA
を、機器Bとしてエアコンプレッサーの上面B1に取り
付け、この巻取リールAの補助ホース(図示せず)をエ
アコンプレッサーBのエア吐出口(図示せず)に接続す
ることにより、これら巻取リールAのエアホースとエア
コンプレッサーBとを接続して、該エアコンプレッサー
Bからの圧縮空気を、エアホースの先端に接続される削
岩機(図示せず)に供給する場合を示したものである。
【0008】上記機器Bは、その外形状が図1に示す如
く横長の直方体で金属製のカバーで覆われ、このカバー
の上面B1及びそれと隣り合う側面B2の適宜位置に
は、必要に応じて後述するヒンジ手段1を取り付けるた
めのネジ孔(図示せず)を開設し、側面B2の適宜位置
には、下方へ旋回した巻取リールAが突き当たる例えば
ロールバーB3などを設け、必要に応じてその表面を緩
衝材で覆っても良い。
【0009】更に、上記機器Bには、上記カバーの上面
B1から側面B2に亙って巻取リールAを上下方向へ約
90度旋回自在に支持するヒンジ手段1が設けられる。こ
のヒンジ手段1は、本実施例の場合、巻取リールAの底
面A1に連結された揺動板11と、機器Bに連結された固
定板12と、これら揺動板11及び固定板12を互いに揺動自
在に連結するヒンジ軸13とからなる。
【0010】揺動板11及び固定板12は、金属板の一端を
屈曲させてL字形に形成され、これら屈曲部11a ,12a
を一部切欠して嵌合し、夫々の屈曲部11a ,12a に亙っ
て水平なヒンジ軸13を軸着することにより、該屈曲部11
a ,12a を除いた揺動板11の主体部11b 及び固定板12の
主体部12bが、図1の二点鎖線及び図2に示す如く夫々
上下に重なり合うように揺動自在に連結される。揺動板
11の主体部11b は、巻取リールAの底面A1、本実施例
では四角形の環状に折り曲げられたに一対のフレームパ
イプに対してボルト・ナットなどの固着手段11c により
連結固定される。更に、巻取リールAに回転自在に軸支
された長尺物を巻き取るための巻取ドラムA2と最も接
近する位置には、長尺物が擦れないように切欠部11d を
形成する。固定板12は、先端の屈曲部12a を除いた主体
部12b が機器Bの上面B1に接触し、これに対してボル
トなどの固着手段12c により連結固定する。これにより
上記屈曲部11a ,12a 及びヒンジ軸13は、機器Bの側面
B2から離して配置される。先端の屈曲部12a の近くに
は、機器Bの側面B2に接触する取り付け部12d を連設
し、この取り付け部12d を側面B2に対してボルトなど
の固着手段12e により連結固定する。
【0011】上記ヒンジ手段1を介して旋回自在な巻取
リールAと機器Bの上面B1とに亙り、巻取リールAを
最も上方へ旋回した状態で旋回不能に保持するロック機
構2が設けられる。このロック機構2は、巻取リールA
側と機器B側に夫々設けられ、本実施例の場合には、揺
動板11又は固定板12のどちらか一方に設けられた上記ヒ
ンジ軸13と略平行な係止軸2aと、他方に設けられた上
記係止軸2aが出入り自在に嵌合する係止凹部2bとか
らなり、これら係止軸2aが係止凹部2bに嵌入しない
状態では固定板12に対して揺動板11を揺動可能である
が、係止凹部2bに嵌入した時点で揺動板11を揺動不能
にさせている。図示例では、図3及び図4に示す如く、
揺動板11の屈曲部11a に一対の係止片11e ,11e をヒン
ジ軸13の軸方向と交差する方向へ突出させて連設し、こ
れら係止片11e ,11e の先端縁の主体部11b 側に係止凹
部2b,2bをヒンジ軸13へ向けて凹むように切欠形成
している。固定板12の屈曲部12a と取り付け部12d に
は、係止軸2aを支持するための支持片12f を一対連設
し、これら支持片12f ,12f に長孔2c,2cを、夫々
ヒンジ軸13の軸方向と交差する方向へ長くなるように開
穿して係止軸2aを挿通させると共に、この係止軸2a
から屈曲部12a の先端に亙ってバネなどの弾性体2dを
設けて、該係止軸2aをヒンジ軸13へ向け常時引っ張っ
ている。
【0012】更に、前記ロック機構2には、巻取リール
Aの上方旋回に連動して自動的にロック状態に切り替え
るオートロック部3が連設される。このオートロック部
3は、本実施例の場合、上記揺動板11の上方旋回によ
り、これに連動して係止軸2aが自動的に係止凹部2
b,2b内に入り込んでロック状態にするものである。
詳しくは、上記揺動板11に連設された係止片11e ,11e
の先端縁に、係止凹部2b,2bと連続させて夫々形成
したカム面であり、これらのカム面は、ヒンジ軸13を中
心とする略円弧状に形成され、係止凹部2b,2bに接
近するのに従ってヒンジ軸13から徐々に離れるように設
計されている。これにより、図5に示す如く巻取リール
A及び揺動板11がヒンジ軸13を中心として上方へ旋回し
て所定高さ位置まで達すると、先ず図5の実線に示す如
くオートロック部3を構成するカム面の最も係止凹部2
b,2bから離れた先端部分3a,3aが、固定板12に
支持された係止軸2aに到達すると、該係止軸2aは、
弾性体2dにより常時ヒンジ軸13へ向け引っ張られるの
で、上記カム面3,3の先端部分3a,3aに夫々圧接
する。その後、上記カム面3,3は図5の二点鎖線に示
す如く係止軸2aに当接しながら下向きに移動し、係止
凹部2b,2bが係止軸2aに接近するが、該カム面
3,3は係止凹部2b,2bに向かうのに従ってヒンジ
軸13から徐々に離れるため、係止軸2aは弾性体2dに
抗して長孔2c,2c内をヒンジ軸13から離れる方向へ
移動する。そして、図2に示す如く巻取リールA及び揺
動板11が最も上方へ旋回して固定板12の上に重なり合う
ことにより、係止凹部2b,2bを係止軸2aに到達さ
せると、該係止軸2aは弾性体2dにより長孔2c,2
c内をヒンジ軸13へ向け移動して係止凹部2b,2b内
に入り込み、後述するロック解除部4によって係止軸2
aを人為的に引き出さない限り、係止凹部2b,2b内
から自然に抜け出ることはない。
【0013】また、前記ロック機構2には、異なる複数
方向への連続操作によりロック状態を解除するロック解
除部4が連設される。このロック解除部4は、本実施例
の場合、上記係止軸2aを異なる複数方向への連続操作
することにより、係止凹部2b,2b内から抜き出して
ロック状態を解除させるものである。詳しくは、図4に
示す如く上記支持片12f ,12f の長孔2c,2cに対し
て係止軸2aをその軸方向へ往復動自在に支持すると共
に、該係止軸2aの一方先端を前記揺動板11及び固定板
12から外方へ突出させて、その突出端に摘み4aを固着
し、これら前記係止凹部2b,2bが形成された上記揺
動板11の係止片11e ,11e より該係止軸2aの軸方向内
側に、支持片12f ,12f を配置している。更に係止軸2
aは、摘み4aを持って軸方向へ引っ張った状態で、他
方の末端部4bが一方の係止凹部2bから抜け出る長さ
であり、軸方向適宜位置に上記支持片12f ,12f の内側
面と当接する一対の突起4c,4cを突設する。これら
突起4c,4cは、前記弾性体2dによって通常状態
で、上記末端部4bに近い突起4cが一方の支持片12f
の内側面と当接し、摘み4aに近い突起4cが他方の支
持片12f の内側面から離れているが、摘み4aを持って
引っ張った状態では、摘み4aに近い突起4cが他方の
支持片12f の内側面と当接して、末端部4bを一方の係
止凹部2bからのみ抜け出るように配置する。そして、
この引っ張った状態で係止軸2aを弾性体2dに抗して
ヒンジ軸13から離れる方向へ長孔2c沿いに移動するこ
とにより、他方の係止凹部2b内から抜け出るようにし
ている。
【0014】そして、前記ヒンジ手段1を介して旋回自
在な巻取リールAと機器Bの上面B1との間には、巻取
リールAを上方に旋回させる方向へ常時押圧する上昇手
段5を設けて、作業者が巻取リールAを上方へ旋回させ
る際に巻取リールAの重量を少しでも軽くなるようにす
る。図示例では、図3及び図4に示す如く、ヒンジ軸13
の回りのバネなどの弾性体を配置して、固定板12と揺動
板11を重ね合わせる方向へ常時押圧させている。
【0015】次に、斯かる巻取リール搭載装置の操作に
ついて説明する。先ず、図1の実線に示す如く巻取リー
ルAを最も下方へ旋回した状態では、巻取リールAが機
器Bの側面B2に設けたロールバーB3に当接して、上
面B1は開放される。これにより、機器Bの積み重ねが
可能である。この下方旋回状態でも、巻取リールAの巻
取ドラムA2から長尺物を引き出したり、巻き取ること
により使用可能であるが、該巻取リールAによって覆わ
れる機器Bの側面B2には、操作パネルなどが配備され
るためにあまり好ましくない。しかし、トラックの荷台
に機器Bを載せたままで使用する際には、巻取ドラムA
2の長尺物に地上からでも作業者の手が届くので便利で
ある。
【0016】上記の理由から巻取リールAを上方へ旋回
するが、この際、上昇手段5によって作業者は巻取リー
ルAの重さを感ずることなく軽く押し上げられる。この
上方への旋回途中において所定高さ位置まで達すると、
図5の実線に示す如くオートロック部3を構成するカム
面の最も係止凹部2b,2bから離れた先端部分3a,
3aが係止軸2aに圧接する。
【0017】その後は、巻取リールAの上方旋回に伴っ
て図5の二点鎖線に示す如くカム面3,3が係止軸2a
に当接しながら下向きに移動し、ついには図2に示す如
く巻取巻取リールA及び揺動板11が最も上方へ旋回して
固定板12の上に重なり合い、係止凹部2b,2bが係止
軸2aに到達する。これにより、係止軸2aが弾性体2
dにより係止凹部2b,2b内に入り込んで自動的にロ
ック状態になり、自然に抜け出てロック状態が解除され
ることはない。その結果、巻取リールAは機器Bの上面
B1に対して旋回不能となり、巻取ドラムA2から長尺
物を引き出したり巻き取る作業をしても、巻取リールA
が不意に下方へ旋回せず、安全である。
【0018】これとは逆に、ロック状態を解除して巻取
ドラムA2を下方へ旋回させるのは、図4に示す如く先
ずロック解除部4を構成する係止軸2aの摘み4aを持
って軸方向へ引っ張ると、該係止軸2aの末端部4bが
一方の支持片12f の長孔2cから抜け出る。これに続い
て、引っ張った摘み4aを、弾性体2dに抗してヒンジ
軸13から離れる方向へ長孔2c沿いに移動すれば、該係
止軸2aが他方の係止凹部2b内から抜け出て、ロック
状態を解除する。この状態のまま、巻取ドラムA2を下
方へ押せば旋回する。
【0019】巻取ドラムA2の下方旋回中は、巻取ドラ
ムA2の自重と上昇手段5とが相反するので、巻取ドラ
ムA2は勢い良く落下せず、最も下方へ旋回してもロー
ルバーB3に激しく衝突しない。
【0020】従って、巻取ドラムA2は、90度転倒して
ロールバーB3に突き当たったまま、ヒンジ手段1のヒ
ンジ軸13で吊持される。上述した作用から、トラックの
荷台に機器Bを載せて移動する際に、機器Bの長手幅寸
法と荷台の横幅寸法が略同じである場合には、巻取ドラ
ムA2の下方旋回した状態で機器Bを荷台に対し横向き
に載せると、巻取ドラムA2が荷台から飛び出して公道
を走れない。この時には、巻取ドラムA2を上方旋回し
てロックすれば、荷台から飛び出さず、公道を走れる。
【0021】一方、図6に示すものは、前記ロック機構
2の変形例であり、このロック機構2は、前記巻取リー
ルAに連結された揺動板11の主体部 11b′又は機器Bに
連結された固定板12の主体部 12b′のどちらか一方に、
他方を係止するための係止片2eを回転自在に設け、こ
の係止片2eを回転して揺動板11及び固定板12を一体化
することにより、巻取リールAを最も上方へ旋回した状
態で旋回不能に保持した構成が、前記図1〜図5に示し
たロック機構2とは異なる。図示例の場合には、固定板
12の主体部 12b′に、揺動板11の主体部 11b′を係止す
るための係止片2eを一対夫々水平方向へ回転自在に設
けている。
【0022】従って、図6に示すロック機構2は、図1
〜図5に示した実施例のものに比べ、構造が簡単で軽量
であると共に価格的にも安いという利点がある。
【0023】尚、前示実施例では、長尺物としてエアホ
ースが巻き取られた巻取リールAを、機器Bとしてエア
コンプレッサーの上面B1に取り付けた場合を示した
が、これに限定されず、長尺物として流体ホースや電気
コードなどを使用しても良く、機器Bとして溶接機や発
電機などを使用しても良い。
【0024】また、ロック機構2も図1〜図5に示した
ものや図6に示したものに限定されず、同様な機能を有
するものであれば、他の構造であっても良く、これと同
様にオートロック部3やロック解除部4も図1〜図5に
示したものに限定されず、同様な機能を有するものであ
れば、他の構造であっても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、巻取リールをヒンジ手段で機器の上
面から側面へ向け下方へ旋回移動させることにより、該
巻取リールが転倒して機器の側面に突き当たったまま吊
持され、機器の上面が開放されると共に、前記ヒンジ手
段を介して旋回自在な巻取リールと機器の上面とに亙
り、巻取リールを最も上方へ旋回した状態で旋回不能に
保持するロック機構を設けることにより、巻取リールが
ロック機構により機器の上に保持されるので、機器上の
巻取リールから長尺物を引き出す際に巻取リールが不意
に旋回するのを防止できる。従って、機器の外へ離れた
重い巻取リールをリンク機構やガイドレールで確実に支
える必要がある従来のものに比べ、クレーンなどによる
機器の積み重ね作業において吊り下げた際に機器のみの
重量バランスと大きく狂わず、該積み重ね作業がやり易
く、しかも価格的にも安くなり、実用的であり、また機
器の上面に対して巻取リールが着脱自在に取り付けられ
る従来のものに比べ、機器の積み重ね時に巻取リールを
取り外さなくても良く、作業がやり易くなって使い勝手
が良いと共に、取り外した巻取リールの保管スペースが
いらず、保管スペースを有効利用でき、しかも、機器上
の巻取リールから長尺物を引き出す際に巻取リールが不
意に旋回しないから安全である。
【0026】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、巻取リールを上方へ旋回すれば、これに連動
してオートロック部により自動的にロック状態になるの
で、ロック忘れによる巻取リールの不意な旋回を防止で
き、安全である。
【0027】請求項3の発明は、請求項の発明の効果
に加えて、異なる複数方向へ連続操作しなければ、ロッ
ク解除部によりロック状態が解除されないので、誤操作
によるロックの解除を防止でき、不注意により1つの方
向へ誤操作されたとしてもロックが解除されず、巻取リ
ールの不意な旋回を防げて安全である。
【0028】請求項4の発明は、請求項2の発明の効果
に加えて、異なる複数方向へ連続操作しなければ、ロッ
ク解除部によりロック状態が解除されないので、誤操作
によるロックの解除を防止でき、不注意により1つの方
向へ誤操作されたとしてもロックが解除されず、巻取リ
ールの不意な旋回を防げて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す巻取リール搭載装置の
正面図で、(a)は巻取リールを最も下方へ旋回した状
態を一部切欠して示し、(b)は要部を部分拡大して示
している。
【図2】巻取リールを最も上方へ旋回した状態を一部切
欠して示す部分的な拡大正面図である。
【図3】図2の(3)−(3)線に沿える縦断側面図で
ある。
【図4】図2の(4)−(4)線に沿える横断底面図で
ある。
【図5】旋回過程を部分的に示す一部切欠拡大正面図で
ある。
【図6】ロック機構の変形例を示す部分的な平面図であ
る。
【符号の説明】
A 巻取リール B 機器 B1 上面 B2 側面 1 ヒンジ手段 2 ロック機構 3 オートロック部 4 ロック解除部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺物が繰り出し自在に貯蔵される巻取
    リール(A)を、該長尺物が接続される機器(B)の上
    面(B1)に取り付ける巻取リール搭載装置において、
    前記巻取リール(A)を機器(B)の上面(B1)から
    側面(B2)に亙って上下方向へ旋回自在に支持するヒ
    ンジ手段(1)を設け、前記ヒンジ手段(1)を介して
    旋回自在な巻取リール(A)と機器(B)の上面(B
    1)とに亙り、巻取リール(A)を最も上方へ旋回した
    状態で旋回不能に保持するロック機構(2)を設けた
    とを特徴とする巻取リール搭載装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構(2)が、巻取リール
    (A)の上方旋回に連動して自動的にロック状態に切り
    替えるオートロック部(3)を有する請求項1記載の巻
    取リール搭載装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック機構(2)が、異なる複数方
    向への連続操作によりロック状態を解除するロック解除
    部(4)を有する請求項記載の巻取リール搭載装置。
  4. 【請求項4】 前記ロック機構(2)が、異なる複数方
    向への連続操作によりロック状態を解除するロック解除
    部(4)を有する請求項2記載の巻取リール搭載装置。
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