JP2954036B2 - Catv中継器の保護装置 - Google Patents

Catv中継器の保護装置

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JP2954036B2
JP2954036B2 JP24659896A JP24659896A JP2954036B2 JP 2954036 B2 JP2954036 B2 JP 2954036B2 JP 24659896 A JP24659896 A JP 24659896A JP 24659896 A JP24659896 A JP 24659896A JP 2954036 B2 JP2954036 B2 JP 2954036B2
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catv
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幹雄 松井
正太郎 佐藤
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ENU II SHII TERE NETSUTOWAAKUSU KK
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ENU II SHII TERE NETSUTOWAAKUSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATV(Cable
Television)ケーブルを中継するため柱等に設置されて
いるCATV中継器を雷害等から電気的に保護して中継
機能を保証する保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のこの種の保護装置を示す。
CATVケーブル1を中継する中継アンプ2に、2本の
給電線(給電入力線)3Aにより交流電力が給電され、
そこから更に次の中継アンプへも2本の給電線(給電出
力線)3Bで給電されるようになっている場合、従来
は、入力側・出力側の各2本の給電線のうちの一方に、
自己抵抗0.04Ω程度の筒形ヒューズ4・5をそれぞ
れ設け、各ヒューズ4・5の両端においてアレスタ6・
7を2本の給電線に並列接続しただけであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構造では、
雷害等により瞬間的に巨大なエネルギーが加わってアレ
スタ6・7が働き、2本の給電線3A間又は3B間が短
絡したとき、サージ電流によりヒューズ4又は5が溶断
すると、それだけでシステムダウンとなり、現場への出
向、修復作業、点検作業等を行って復旧するまでに長時
間を要することから、長時間にわたり回線が途絶(放送
サービスの長時間の中断)するという重大な事態を招く
ことがあった。
【0004】本発明の第1の目的は、ヒューズ溶断によ
るシステムダウンを防ぎ、中継性能を若干低下させても
長時間の回線途絶という事態は回避して、放送サービス
の継続を保証できるようにすることにある。本発明の第
2の目的は、ヒューズが溶断したことをCATVセンタ
ー等へ報知できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、本発明は、CATV中継器の給電線に挿入されるヒ
ューズの両端にアレスタを配置したCATV中継器の保
護装置であって、ヒューズに、該ヒューズよりもサージ
電流に対する動作時間が遅いPTC(PositiveTemperat
ure Coefficient)抵抗素子を並列接続したことを特徴
とする。
【0006】PTC抵抗素子は、通常のもので約1se
c・2Ωの抵抗動作特性(正常時には2Ωの抵抗として
機能し、過電流になったとき、約1秒で永久電流制限領
域に入る)を有し、落雷による過渡現象の最大レベルま
での時間は大略500m/sec以下であるため、給電
線が短絡してヒューズが溶断してもPTC抵抗素子は永
久電流制限領域に入らず、ヒューズの溶断後はPTC抵
抗素子を経由して、いわばフェールソフト状態で電力が
継続して供給され、システムダウンとはならない。PT
C抵抗素子は、抵抗の温度係数が正の値を示すので、流
れる電流を制限するように自己抵抗が増し、中継アンプ
等への電力供給は低下するものの、短絡部分を電気的に
切り離すような状態となる。PTC抵抗素子の電流特性
がキューリー点を通過すると、中継アンプ等への過大電
流を遮断するので、安全性は確保できる。
【0007】PTC抵抗素子がこのような機能を適切に
行え、また通常時の電力供給がPTC抵抗素子により損
なわれないように、ヒューズとPTC抵抗素子との電流
配分比は約1対0.05とすることが好ましい。
【0008】第2の目的を達成するため、本発明は、ヒ
ューズの溶断を報知する信号をCATV線路に送出する
アラーム手段を備えたものである。アラーム手段として
は、ヒューズが溶断したとき接点が自動的に閉じるスイ
ッチを有するものでよい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0010】図1は本発明の第1の実施形態を示す。こ
の実施形態は、CATVケーブル1を中継する中継アン
プ2には、2本の給電線(給電入力線)3Aにより交流
電力が給電され、そこから更に次の中継アンプへも2本
の給電線(給電出力線)3Bで給電され、入力側・出力
側の各2本の給電線のうちの一方にヒューズ4・5がそ
れぞれ設けられ、各ヒューズの両端において2本の給電
線にアレスタ6・7が並列接続されていることでは、図
5に示した従来例と同様である。このような回路構成に
加え、この実施形態では、各ヒューズ4・5にPTC抵
抗素子8・9を並列接続している。
【0011】図2にヒューズ4・5及びPTC抵抗素子
8・9の電流特性、図3にPTC抵抗素子8・9の温度
対抵抗特性を示す。
【0012】図1において、入力側の給電線3Aに落雷
があった場合、サージ電流は先ず入力側のアレスタ6に
流れる。サージ電流の波高値が高く、その波高値をアレ
スタ6で制限できないとき、入力側のアレスタ7にもサ
ージ電流が流れる。給電線3Aにより供給されている電
力がヒューズ4を通り、アレスタ7で短絡された状態が
続くと、ヒューズ4が溶断する。
【0013】また、出力側の給電線3Bに落雷があった
場合、そのサージの波尾長が長いと、出力側のアレスタ
7にサージ電流が流れ、入力側給電線3Aからの供給電
力はこのアレスタ7で短絡された状態となり、入出力両
側のヒューズ4・5が溶断する。落雷の大きさやそのサ
ージの波尾長や落雷地点等により、ヒューズ4・5の溶
断は入出力両側になったり、入力側の片方になったり、
出力側の片方になったり様々である。
【0014】ヒューズ4・5にはそれぞれPTC抵抗素
子8・9が並列接続されているので、サージ電流及び給
電電流はPTC抵抗素子8・9にも分流するが、図2に
示すように、PTC抵抗素子8・9は、ヒューズ4・5
よりもサージ電流に対する動作特性が遅いので、ヒュー
ズ4・5の溶断後も耐え、PTC抵抗素子8・9が永久
電流制限領域に入るまではサージ電流がPTC抵抗素子
8・9を通じて流れ、サージ電流が減衰すると、給電電
流がPTC抵抗素子8・9を通じて流れる。この場合、
中継アンプ2の性能は、ヒューズ4・5を介する電力供
給の場合と比べて低下するものの、動作を継続する。P
TC抵抗素子8・9は、図3に示すようにキューリー点
を通過すると永久電流制限領域に入り、中継アンプ2へ
の過大電流を遮断する。
【0015】ヒューズ4・5に対するPTC抵抗素子8
・9の電流分流比率を適当に選ぶことにより、PTC抵
抗素子8・9が永久電流制限領域に突入する時間を調整
することができる。通常では、ヒューズとPTC抵抗素
子との電流配分比は約1対0.05程度でよい。
【0016】次に、図4に示す第2の実施形態について
説明する。この実施形態は、図1に示した構成に加え、
入力側・出力側それぞれのヒューズ4・5に、その溶断
により自動的に接点が閉じるスイッチ10・11を付設
し、該スイッチ10・11がオンになったとき得られる
信号を、アラーム信号として中継アンプ2からCATV
センターの監視部へ伝送できるようにしたものである。
ヒューズが溶断すると自動的に(例えばバネ力で)接点
が閉じるようなスイッチ、又はこのようなスイッチを組
み込んだヒューズは既に提供されているので、既製のも
のを使用すると経済的である。また、中継アンプ2に
は、CATVセンターへ情報伝送できる装置が備えられ
ているので、その装置にスイッチ10・11のオンによ
る信号を与えることにより、CATVセンター側での監
視が容易に可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果が得られる。 ヒューズにPTC抵抗素子を並列接続したので、通
常使用されるヒューズの自己抵抗が0.04Ω程度であ
るとすると、PTC抵抗素子は、通常のもので約1se
c・2Ωの抵抗動作特性を有しているので、落雷により
給電線が短絡してヒューズが溶断してもPTC抵抗素子
は永久電流制限領域に入らず、ヒューズの溶断後はPT
C抵抗素子を経由して、いわばフェールソフト状態で電
力が継続して供給されるので、システムダウンとはなら
ない。
【0018】 PTC抵抗素子の上記のような抵抗動
作特性により、雷サージ電流にフィルタをかけることが
でき、このフィルタ特性を越える確率は低く、CATV
システムダウンに至る現象は現状の1/100〜1/1
000に減少させることが可能である。
【0019】 請求項2に係る発明のように、ヒュー
ズとPTC抵抗素子との電流配分比を約1対0.05と
することにより、通常時の電力供給がPTC抵抗素子に
より損なわれないようにしながら、PTC抵抗素子の適
切な機能を保証できる。
【0020】 請求項3及び4に係る発明のように、
ヒューズの溶断を報知する信号をCATV線路に送出す
れば、ヒューズ溶断をCATVセンター側で遠隔監視で
きるので、修復作業着手までの時間を短縮でき、上記の
ようなフェールソフト機能と相俟ち、保全度は現状の1
000〜10000倍に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の回路構成図である。
【図2】ヒューズ及びPTC抵抗素子の電流特性曲線図
である。
【図3】PTC抵抗素子8・9の温度対抵抗特性曲線図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態の回路構成図である。
【図5】従来例の回路構成図である。
【符号の説明】
1 CATVケーブル 2 中継アンプ 3A 給電線(入力側) 3B 給電線(出力側) 4・5 ヒューズ 6・7 アレスタ 8・9 PTC抵抗素子 10・11 スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02H 3/08 - 3/10 H01C 7/02 - 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CATV中継器の給電線に挿入されるヒュ
    ーズの両端にアレスタを配置したCATV中継器の保護
    装置において、前記ヒューズに、該ヒューズよりもサー
    ジ電流に対する動作時間が遅いPTC抵抗素子を並列接
    続したことを特徴とするCATV中継器の保護装置。
  2. 【請求項2】ヒューズとPTC抵抗素子との電流配分比
    を約1対0.05としたことを特徴とする請求項1記載
    のCATV中継器の保護装置。
  3. 【請求項3】ヒューズの溶断を報知する信号をCATV
    線路に送出するアラーム手段を備えたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のCATV中継器の保護装置。
  4. 【請求項4】アラーム手段が、ヒューズが溶断したとき
    接点が自動的に閉じるスイッチを含んでいる請求項3記
    載のCATV中継器の保護装置。
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