JP2953695B2 - フッ酸−アンモニア混液の処理方法 - Google Patents
フッ酸−アンモニア混液の処理方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、排水処理に関し、特にフッ酸−アンモニア
混液の無公害処理に関する。
混液の無公害処理に関する。
従来この種の排水処理方法としては、フッ酸−アンモ
ニア混液の希釈水にカルシウム塩を反応させ、排液中の
フッ素をフッ化カルシウム塩とし、アンモニア中の窒素
は活性汚泥により不活性な窒素ガスとして大気中に放散
させていた。
ニア混液の希釈水にカルシウム塩を反応させ、排液中の
フッ素をフッ化カルシウム塩とし、アンモニア中の窒素
は活性汚泥により不活性な窒素ガスとして大気中に放散
させていた。
上述した従来の方法では、アンモニア中の窒素を処理
する為に、活性汚泥処理装置が必要であり、そのための
設備投資,設置スペースが非常に大きくなるという欠点
があり、また活性汚泥処理装置からの2次処理水が放流
されるため、活性汚泥の状態が悪化すれば、窒素分が未
処理のまま、放流されるという欠点があった。
する為に、活性汚泥処理装置が必要であり、そのための
設備投資,設置スペースが非常に大きくなるという欠点
があり、また活性汚泥処理装置からの2次処理水が放流
されるため、活性汚泥の状態が悪化すれば、窒素分が未
処理のまま、放流されるという欠点があった。
上述した従来の排水処理方法に対し、本発明はフッ酸
−アンモニア混液を専用の希釈液で希釈すること、反応
剤としてカルシウム塩だけでなく硫酸も使用すること、
排水中の窒素分を活性汚泥処理装置を使用せず、化学反
応により処理すること、濾過液と上澄液を排水する事が
なく該希釈液として再利用するクローズドシステムであ
ること、及び本処理系の水バランスをカルシウム塩と硫
酸が反応して生成する硫酸カルシウムと水とで調整する
ことという大きな相違点を有する。
−アンモニア混液を専用の希釈液で希釈すること、反応
剤としてカルシウム塩だけでなく硫酸も使用すること、
排水中の窒素分を活性汚泥処理装置を使用せず、化学反
応により処理すること、濾過液と上澄液を排水する事が
なく該希釈液として再利用するクローズドシステムであ
ること、及び本処理系の水バランスをカルシウム塩と硫
酸が反応して生成する硫酸カルシウムと水とで調整する
ことという大きな相違点を有する。
本発明のフッ酸−アンモニア混液の処理方法は、フッ
酸−アンモニア混液にカルシウム塩と硫酸を反応させて
反応液を生成する反応工程と、前記反応工程で生成され
るカルシウム塩を沈殿させる工程と、沈殿物を濾過する
工程と、濾過液を前記カルシウム塩を沈殿させた残りの
上澄み液に混入して希釈液を生成する工程と、前記希釈
液を前記反応液に混入する工程を含むことを特徴とす
る。
酸−アンモニア混液にカルシウム塩と硫酸を反応させて
反応液を生成する反応工程と、前記反応工程で生成され
るカルシウム塩を沈殿させる工程と、沈殿物を濾過する
工程と、濾過液を前記カルシウム塩を沈殿させた残りの
上澄み液に混入して希釈液を生成する工程と、前記希釈
液を前記反応液に混入する工程を含むことを特徴とす
る。
次に本発明について、図を参照して説明する。第1図
は本発明の第1の実施例の処理フロー概略図である。反
応槽1に、フッ酸−アンモニア混液タンク2からフッ酸
5〜10%、アンモニア20〜40%の混液と、希硫酸タンク
3から希硫酸、水酸化カルシウムタンク4から水酸化カ
ルシウムとを入れ反応させ硫酸アンモニウムを含むフッ
化カルシウムの沈澱物を生成する。それを沈澱槽5に移
送し、沈澱物と上澄液とに分離する。沈澱物は濾過機7
により濾過され、また濾過時に発生する濾過液と、沈澱
槽5の上澄液は、一旦処理液槽6に入れた後、硫酸の希
釈液として利用される。この為系外にはスラッジしか搬
出されず処理の無公害化が計れる。また、フッ酸−アン
モニア混液の濃度が変化した場合、それに応じて、硫酸
と水酸化カルシウムの添加量を調整すれば、該希釈液の
量も変動するので系内の水バランスを保つことが可能で
ある。
は本発明の第1の実施例の処理フロー概略図である。反
応槽1に、フッ酸−アンモニア混液タンク2からフッ酸
5〜10%、アンモニア20〜40%の混液と、希硫酸タンク
3から希硫酸、水酸化カルシウムタンク4から水酸化カ
ルシウムとを入れ反応させ硫酸アンモニウムを含むフッ
化カルシウムの沈澱物を生成する。それを沈澱槽5に移
送し、沈澱物と上澄液とに分離する。沈澱物は濾過機7
により濾過され、また濾過時に発生する濾過液と、沈澱
槽5の上澄液は、一旦処理液槽6に入れた後、硫酸の希
釈液として利用される。この為系外にはスラッジしか搬
出されず処理の無公害化が計れる。また、フッ酸−アン
モニア混液の濃度が変化した場合、それに応じて、硫酸
と水酸化カルシウムの添加量を調整すれば、該希釈液の
量も変動するので系内の水バランスを保つことが可能で
ある。
又、希釈液はフッ酸−アンモニア混液の希釈に使用す
る事もできる。
る事もできる。
第2図は本発明の第2の実施例の処理フロー概略図で
ある。沈澱槽5にフッ酸−アンモニア混液,硫酸,水酸
化カルシウム及び希釈水を直接入れ、反応と沈澱を一つ
の槽で行い、沈澱物は濾過機7により処理されその時発
生する濾過液と沈澱槽5の上澄液は処理液槽6から沈澱
槽5に送られ再利用される。
ある。沈澱槽5にフッ酸−アンモニア混液,硫酸,水酸
化カルシウム及び希釈水を直接入れ、反応と沈澱を一つ
の槽で行い、沈澱物は濾過機7により処理されその時発
生する濾過液と沈澱槽5の上澄液は処理液槽6から沈澱
槽5に送られ再利用される。
この場合第1の実施例に比べ、沈澱槽が反応槽の役目
も兼用する為、設置スペースが少なくて済むという利点
もある。
も兼用する為、設置スペースが少なくて済むという利点
もある。
以上説明した様に本発明はフッ酸−アンモニア混液に
硫酸と水酸化カルシウムを反応させ、混液中の窒素分は
硫酸アンモニウム、フッ素分はフッ化カルシウムの沈澱
物として処理される。
硫酸と水酸化カルシウムを反応させ、混液中の窒素分は
硫酸アンモニウム、フッ素分はフッ化カルシウムの沈澱
物として処理される。
硫酸アンモニウムの一部はスラッジと一緒に搬出処理
され残りの硫酸アンモニウムは濾過液並びに沈澱槽上澄
液に含まれるが、それらは希釈液として再利用されるの
で、系外に出ない。よってフッ酸−アンモニア混液は排
水として河川を汚染する事がなく、無公害処理が可能と
言う効果がある。
され残りの硫酸アンモニウムは濾過液並びに沈澱槽上澄
液に含まれるが、それらは希釈液として再利用されるの
で、系外に出ない。よってフッ酸−アンモニア混液は排
水として河川を汚染する事がなく、無公害処理が可能と
言う効果がある。
第1図は本発明の第1の実施例の装置構成を説明する為
の処理フロー概略図、第2図は本発明の第2の実施例を
装置構成を説明する為の処理フロー概略図である。 1……反応槽、2……フッ酸−アンモニア混液タンク、
3……希硫酸タンク、4……水酸化カルシウムタンク、
5……沈澱槽、6……処理液槽、7……濾過機、8……
移送ポンプ。
の処理フロー概略図、第2図は本発明の第2の実施例を
装置構成を説明する為の処理フロー概略図である。 1……反応槽、2……フッ酸−アンモニア混液タンク、
3……希硫酸タンク、4……水酸化カルシウムタンク、
5……沈澱槽、6……処理液槽、7……濾過機、8……
移送ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/58
Claims (1)
- 【請求項1】フッ酸−アンモニア混液にカルシウム塩と
硫酸を反応させて反応液を生成する反応工程と、前記反
応工程で生成されるカルシウム塩を沈殿させる工程と、
沈殿物を濾過する工程と、濾過液を前記カルシウム塩を
沈殿させた残りの上澄み液に混入して希釈液を生成する
工程と、前記希釈液を前記反応液に混入する工程を含む
ことを特徴とするフッ酸−アンモニア混液の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14088888A JP2953695B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | フッ酸−アンモニア混液の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14088888A JP2953695B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | フッ酸−アンモニア混液の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01310792A JPH01310792A (ja) | 1989-12-14 |
JP2953695B2 true JP2953695B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=15279117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14088888A Expired - Fee Related JP2953695B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | フッ酸−アンモニア混液の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2953695B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109516631A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-03-26 | 湖南工业大学 | 一种含氟氨氮废水的处理方法 |
-
1988
- 1988-06-07 JP JP14088888A patent/JP2953695B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01310792A (ja) | 1989-12-14 |
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