JP2953329B2 - 誘導電磁器用巻線構造 - Google Patents

誘導電磁器用巻線構造

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JP2953329B2
JP2953329B2 JP6304140A JP30414094A JP2953329B2 JP 2953329 B2 JP2953329 B2 JP 2953329B2 JP 6304140 A JP6304140 A JP 6304140A JP 30414094 A JP30414094 A JP 30414094A JP 2953329 B2 JP2953329 B2 JP 2953329B2
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吉夫 西脇
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変圧器、リアクトルの
ような誘導電磁器に使用する巻線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電磁器に使用される巻線構造とし
て、ディスク巻とされた巻線が使用されることがある。
普通はこの巻線の複数を多段に積み重ねて巻線構造とさ
れる。そしてディスク巻とされた巻線の複数を1ブロッ
クとし、その複数ブロックを内側絶縁筒と外側絶縁筒と
の間に配置する。
【0003】巻線内には抵抗損などによる発熱が生ずる
ので、これを冷却するために、下方からブロワまたはポ
ンプなどで絶縁ガス、絶縁油のような絶縁性の冷却媒体
を強制的に循環させている。その循環のために、各ブロ
ック毎に両絶縁筒間を円板状の内側バリアおよび外側バ
リアにより交互に仕切り、内側バリアの外周と外側絶縁
筒との間および外側バリアの内周と内側絶縁筒との間に
流通間隙を形成し、絶縁媒体が各ブロック毎に千鳥状に
流れるようにした構成が知られている。
【0004】この従来構成を図6〜図9によって説明す
ると、1は内側絶縁筒、2は外側絶縁筒、3はディスク
巻とされた巻線で、その複数(図の例では5巻線)の巻
線を1ブロックとし、その複数ブロックを両絶縁筒1、
2の間に多段に積み重ねられている。
【0005】各巻線間の間隔を維持するために、水平ダ
クト4が挿入されている。水平ダクト4は、その各端部
が内側絶縁筒1に取り付けられた内側の垂直ダクト5お
よび外側絶縁筒2に取り付けられた外側の垂直ダクト6
とに嵌合するようにして支持される。水平ダクト4は、
巻線3の円周方向に沿って適当な間隔を置いて複数配置
されている。
【0006】各巻線のブロックの間に環状とされた内側
バリア7と外側バリア8を交互に配置する。内側バリア
7の内周は内側絶縁筒1に密着し、その外周と外側絶縁
筒2との間に隙間を形成して、これを外側の流通間隙9
としている。また外側バリア8の外周は外側絶縁筒2に
密着し、その内周と内側絶縁筒1との間に隙間を形成し
て、これを内側の流通間隙10としている。両バリア
7、8は巻線3と同様に水平ダクト4によって巻線3と
の間の間隔を維持するようにしている。
【0007】このように構成すると、各流通間隙9、1
0は両絶縁筒との間において、内側と外側とに交互に位
置するようになり、したがって下方から送られてくる冷
却媒体は、矢印で示すように千鳥状に流れることによっ
て冷却効率が向上する。
【0008】しかしこのような従来構成によると、各バ
リア7、8におけるその上下の巻線との間に、水平ダク
トに相当する間隔が存在することにより、巻線構造の寸
法が高くなる。また両バリア7、8を環状に形成しなけ
ればならないばかりでなく、内側バリア7の内周には内
側の垂直バリア5を避けるために、および外側バリア8
の外周には、外側の垂直バリア6を避けるために、それ
ぞれ切欠部7a、8aを形成する必要があり、その加工
は極めて面倒である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内側絶縁筒
と外側絶縁筒との間に多段に重ねられてある多数の巻線
を、冷却媒体の流通によって冷却するにあたり、その流
通間隙の形成のための構成を簡略化することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスク巻と
された巻線の複数を1ブロックとし、その複数ブロック
を内側絶縁筒と外側絶縁筒との間に配置した巻線構成に
おいて、各ブロックについて、一つのブロックの最上段
の巻線の内周と、内側絶縁筒と、隣合う垂直ダクトとに
よって囲まれた、巻線の円周方向に沿う各空間部に、お
よび前記ブロックと隣合う他の一つのブロックの最上段
の巻線の外周と、外側絶縁筒と、隣合う垂直ダクトとに
よって囲まれた、巻線の円周方向に沿う各空間部に、耐
熱性と柔軟性とを備えたスペーサを圧入して、前記空間
部を閉塞してなることを特徴とする。
【0011】
【作用】各巻線の内周および外周は、内側絶縁筒および
外側絶縁筒に対して、垂直ダクトの厚さに相当する空間
を隔てて向かい合っている。この空間部分がブロック内
を流れる冷却媒体の流通路となる。これは従来構成と同
じである。一方一つのブロックの最上段の巻線の内周と
これに向かい合っている内側絶縁筒との間の空間部は、
スペーサによって閉塞される。したがってこの最上段の
巻線と外側絶縁筒との空間が、隣合うブロック間にまた
がって流れる冷却媒体の流通間隙となる。
【0012】前記一つのブロックと隣合っている他のブ
ロックの最上段の巻線の外周と、これに向かい合ってい
る外側絶縁筒との間の空間部は、スペーサによって閉塞
される。したがってこの最上段の巻線と内側絶縁筒との
間の空間が、隣合うブロック間にまたがって流れる冷却
媒体の流通間隙となる。そして隣合うブロックの流通間
隙は、内側絶縁筒側と外側絶縁筒側とに交互に形成され
ることにより、冷却媒体は両絶縁筒間を千鳥状に流れて
いくようになる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図5によって説明す
る。なお図6以降の各図と同じ符号を付した部分は同一
または対応する部分を示す。ディスク巻とされた巻線3
の複数(図4の例では5巻線)を1ブロックとし、その
複数ブロックを内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間に配
置することは、従来構成と同様である。
【0014】本発明にしたがい、一つのブロックの最上
段の巻線31の内周と、これに向かい合っている内側絶
縁筒1と、隣合っている内側の垂直ダクト5とによって
囲まれている空間部を、内側スペーサ11によって閉塞
する。したがってこの最上段の巻線31の外周と外側絶
縁筒2との間の空間部が、隣合うブロック間にまたがっ
て流れる冷却媒体の流通間隙9となる。
【0015】同様に、前記一つのブロックに上下方向に
隣合う他の一つのブロックの最上段の巻線31の外周
と、これに向かい合っている外側絶縁筒2と、隣合って
いる外側の垂直ダクト6とによって囲まれている空間部
を、外側スペーサ12によって閉塞する。したがってこ
の最上段の巻線31の外周と内側絶縁筒1との間の空間
部が、隣合うブロック間にまたがって流れる冷却媒体の
流通間隙10となる。
【0016】各スペーサ11、12は巻線31の円周方
向に沿って各垂直ダクト間に圧入されるようにして配置
される。この配置状態では、上下方向に並ぶ水平ダクト
4の端部によって上下から押え付けられるようになる。
この圧入および押え付けによって、各スペーサ11、1
2は移動することはない。なお図3では内側スペーサ1
1について示しているが、外側スペーサ12についても
同様に、外側の垂直ダクト6間に配置されることはいう
までもない。
【0017】また各スペーサ11、12は、巻線の近傍
にあることにより耐熱性であることが必要であり、また
前記のように圧入されることにより柔軟性であることが
必要である。この材料としては、油入電磁誘導機器の場
合は、ネオブチルゴムのような合成ゴム、発泡スチロー
ルのようなスポンジなどが好適であり、またガス入電磁
誘導機器の場合は、フッ素ゴムのような耐熱性合成ゴム
などが好適である。このスペーサ11、12としてはそ
の断面形状が方形状であってもよいし、また円形の紐状
であってもよい。
【0018】流通間隙10、11は両絶縁筒1、2間に
おいて、その内側と外側とに交互に形成されるので、従
来構成と同様に冷却媒体は千鳥状に流通していく。一方
従来のように環状のバリア7、8を使用しないので、巻
線構造としてはその分だけ高さの寸法を縮小することが
できる。スペーサ11、12は環状である必要はない
し、また垂直ダクトを避けるための切欠部を加工する必
要がないので、その加工は極めて容易である。またこれ
を圧入するだけでよいため、その設置のための作業は極
めて簡単であるし、密閉度が十分高くなる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
側絶縁筒と外側絶縁筒との間に多段に重ねられてある多
数の巻線を、冷却媒体の流通によって冷却するにあた
り、その流通間隙の形成のための構成を従来構成に比較
して簡略化できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す横断面図である。
【図2】図1とは異なる他の部分の横断面図である。
【図3】一部を分解した部分斜視図である。
【図4】本発明の実施例を示す部分縦断面図である。
【図5】図4の部分拡大断面図である。
【図6】従来例を示す横断面図である。
【図7】図7とは異なる他の部分の横断面図である。
【図8】従来例を示す部分縦断面図である。
【図9】図8の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 内側絶縁筒 2 外側絶縁筒 3 巻線 4 水平ダクト 5 内側垂直ダクト 6 外側垂直ダクト 9 流通間隙 10 流通間隙 11 内側スペーサ 12 外側スペーサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク巻とされた巻線の複数を1ブロ
    ックとし、その複数ブロックを内側絶縁筒と外側絶縁筒
    との間に配置するとともに、前記各巻線の内周および外
    周を、前記内側絶縁筒および外側絶縁筒に対して空間を
    介して合い対し、更に各巻線間に、内側絶縁筒と外側絶
    縁筒に取り付けられている内側および外側垂直ダクトに
    またがって支持されている水平ダクトを配置してなる誘
    導電磁機器用巻線構造において、前記各ブロックについ
    て、一つのブロックの最上段の前記巻線の内周と、前記
    内側絶縁筒と、隣合う前記内側垂直ダクトとによって囲
    まれた、前記巻線の円周方向に沿う各空間部に、および
    前記ブロックと隣合う他の一つのブロックの最上段の前
    記巻線の外周と、前記外側絶縁筒と、隣合う前記外側垂
    直ダクトとによって囲まれた、前記巻線の円周方向に沿
    う各空間部に、耐熱性と柔軟性とを備えた内側および外
    側スペーサを圧入して、前記空間部を閉塞してなる誘導
    電磁器用巻線構造。
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