JP2952689B2 - 複合成形体の製造方法およびそのプレス型 - Google Patents

複合成形体の製造方法およびそのプレス型

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JP2952689B2 JP2187189A JP18718990A JP2952689B2 JP 2952689 B2 JP2952689 B2 JP 2952689B2 JP 2187189 A JP2187189 A JP 2187189A JP 18718990 A JP18718990 A JP 18718990A JP 2952689 B2 JP2952689 B2 JP 2952689B2
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春美 牛木
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明 鈴木
定良 間瀬
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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、自動車の各種トリム等の内装部品等の複合
成形体の製造方法及びその製造に使用されるプレス型に
関するものである。
【従来技術】
例えば自動車の各種トリム等は、表皮層に基材が圧接
合された複合成形体となっており、これらの製造方法と
しては、コールドプレス法が多く用いられている。 上記コールドプレス法としては、例えば特開昭62−18
1111号公報および特開昭62−181114号公報によって提案
されているが、これを第5図によって説明する。 1は上型で、図示されていない加圧装置によって上下
し、一対となる下型2上の被プレス品を押圧するもので
ある。 前記上型1と下型2の成形面5、6の中間部には、加
圧前に表皮層4を位置させておき、前記下型の成形面6
には溶融状態の基材材料3が載置される。 前記上型1と前記下型2の各成形面5、6の基材材料
3の成形領域外周端の延長部には、押圧方向に対して抜
き勾配を有する側面ランド部(以下ランドという)7、
8が形成されており、該ランド7、8の成形押圧時の間
隙は、表皮層4の押圧・成形時の厚みと略同一となるよ
うに形成されている。 上記構成の公知装置の作用について説明する。 加圧前、上型1と下型2の成形面5、6の中間に厚さ
0.3〜4mmの織布、カーペット等の立毛繊維製品や軟質塩
化ビニール樹脂等のシート状の表皮層4が、図示されて
いないクランプ装置により保持されている。 そして30〜50℃程度に調整された下型2の形成面6に
は、図示されていない押し出し成形機のノズルを介し
て、150〜250℃に加熱され半溶融状態となった、例えば
ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂の基材
材料3が載置され、図示されていない加圧装置により上
型1が下方へ押圧され、下型2との間で表皮層4と基材
材料3が圧縮接合されて複合成形体が製造される。 このとき前記上型1と前記下型2のランド部7、8の
間は、表皮層4の押圧・成形時の厚みと略同一の間隙し
か形成されていないので、基材材料3が半溶融状態であ
っても前記ランド7、8から型外へ流出することはな
く、バリも発生しないように構成されている。 上記プレス型により、第1図に示すような自動車のフ
ロントシートバックパネル20を成形する場合は、頭部20
aと背部20bとの間に透孔部20cが設けられているので、
該透孔部20cに相当する前記上、下型1、2の成形面部
に、前記基材材料3が流入しないように成形する必要が
ある。 このため最近、第6図に示すように、上型11の成形面
15に突出部15aを設け、下型12の成形面16には凹部16aを
形成することにより、前記透孔部20c(第1図に図示)
を成形するプレス型が開発されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところが前記プレス型により下型12の成形面の略中央
に基材材料3を前記方法で載置しプレス成形した場合、
基材材料3が前記ノズルにより載置されてから完全に型
締めされるまでの間に、前記凹部16aへ流入したり転落
したりすることがある。 このような場合は製品本体にバリを生じ、また載置し
た基材材料3の重量は多くの場合正確に計量されている
ので、凹部16aに流入した分が材料不足となり欠肉等の
欠陥が発生するという問題があった。 このような状況に鑑み、基材材料を載置してから完全
に型締めされるまでの間、前記基材材料の前記凹部への
流入が阻止され、複合成形体に透孔部が形成でき、且つ
バリ、欠肉等の欠陥の出ないプレス成形方法およびその
プレス型の早期開発が課題となっていた。 本発明は上述の課題を解決し、プレス型に載置された
基材材料が型締めが完了するまでの間、前記凹部に流入
せず、プレス成形完了時には、基材材料を凹部を除き成
形面全体に展延させ、複合成形体に透孔部を残すことの
できるプレス成形方法およびそのプレス型を提供するこ
とを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、プレス成形面の所
定位置に各々凹、凸部が形成された上、下プレス型によ
り、透孔部を有する複合成形体を製造する方法におい
て、前記凹部と溶融状態の基材材料載置位置の中間部の
成形面に流動阻止部材を出没自在に設置せしめ、該流動
阻止部材をプレス成形時、その型締め完了の直前まで基
材材料が前記凹部付近へ直に流動することを阻止するよ
う制御してプレス成形することを特徴とする複合成形体
の製造方法と、プレス成形面の所定位置に各々凹、凸部
が形成され、該凹、凸部の係合により一部に透孔部を有
する複合成形体を製造する一組のプレス型において、少
くとも一方のプレス型の成形面における前記凹部と溶融
状態の基材材料載置位置の中間部に、溶融基材材料の流
動阻止部材を成形面より出没自在に設置せしめたことを
特徴とする複合成形体製造用プレス型とからなる。
【作 用】
本発明は、以上の構成としたので、前記シートバック
等の成形に際しては、プレスの上型および下型の各成形
面の中間にまず、表皮材とクッション材が積層された表
皮層を周知クランプ装置により装入し、保持せしめる。 そして30〜50℃に調整された前記下型の成形面上の中
央付近に、150〜250℃に加熱され半溶融状態になった基
材材料をノズルによって載置せしめる。 この時、前記流動阻止部材は、ばね等によって付勢さ
れて上部へ押し上げられており、前記成形面より先端が
突出しているので、前記基材材料はここで動きを止めら
れ、直接前記凹部に流入しない。 次に周知加圧装置により、前記上型が下方に押し下げ
られ、前記表皮層と基材材料を圧縮・成形するが、この
時上型の両端部により後記突当ピンを押し下げ、連結板
を介して前記流動阻止部材を同時にばねに抗して押し下
げる。更に上型が下がり半溶融状態にある基材材料が加
圧されると、基材材料は延ばされて前記下型の凹部と前
記上型の突出部で閉塞された透孔部に相当する部分を除
く成形面全体に展延される。この結果、透孔部が形成さ
れたシートバックパネルが得られる。
【実施例】
本発明を第1図に示す自動車のフロントシートバック
パネルに適用した例につき第2図〜第4図によって詳細
に説明する。 第2図は本発明のプレス型の断面図であり、第3図は
流動阻止部材の要部の断面図である。 21は、下型22と一対のプレス成形用上型であり、第6
図に示したプレス型と同じように前記上型21には成形面
25の傾斜面に凸部25aが、前記下型22の成形面26の傾斜
面には、前記凸部25aに相当する面に凹部26aが設けられ
ている。 下型22には、前記凹部26aと、溶融状態の基材材料を
載置する位置(前記成形面26の中央付近が望ましい)26
bの中間の前記凹部26a寄りの位置に、前記成形面26に開
口する摺動穴27が、前記凹部26aの一辺を囲むように円
弧状にやや長めに形成され、該摺動穴27は下型22の内部
に形成した収納穴28に通じている。前記摺動穴27には同
形の流動阻止部材である堰29が出没自在に挿入され、そ
の基部には前記収納穴28内で受け板29aが取付けられ、
ばね32により、堰29が前記下型22の成形面26より突出す
るように押上げられている。そして前記受板29aの両端
には連結板30a、30bが夫々接続されており、各連結板30
a、30bの先端には突当ピン31a、31bが下型22の上面に突
出するよう設けられている。 前記シートバック等の成形に際しては、以上のように
構成された上型21および下型22の各成形面25、26の中間
にまず、PVC系シートからなる表皮材17と、ポリプロピ
レン系のクッション18が積層された表皮層24が図示され
ていないクランプ装置により装入され、保持せしめられ
る。 そして30〜50℃に調整された前記下型22の成形面26上
の中央付近26bに、150〜250℃に加熱され半溶融状態に
なった基材材料23を図示されていないノズルによって載
置せしめる。 この時、前記流動阻止部材29は、ばね32によって付勢
されて上部へ押し上げられており、前記成形面26より先
端が突出しているので、前記基材材料23はここで動きを
止められ、直接前記凹部26aに流入することはない。 次に図示されていない加圧装置により、前記上型21が
下方に押し下げられ、前記表皮層24と基材材料23を圧縮
・成形する。この時半溶融状態にある基材材料23が加圧
されるようになると、前記上型21の成形面25の両端部が
前記下型22の成形面26の端部より突出している突当ピン
31a、31bに当接し、これを同時に押し下げるので、前記
突当ピン31a、31bに接続された連結板30a、30bを介して
前記阻止部材29が前記成形面26と同一面まで完全に押し
下げられ、基材材料23は完全に加圧され延ばされて、前
記下型22の凹部26aと前記上型21の凸部25aで閉塞された
透孔部20cに相当する部分を除く成形面26全体に展延さ
れる。この結果、透孔部20cが正確に形成されたシート
バックパネルが得られる。 なお、上記実施例では、基材材料23を下型22に直接載
置するようにしたが、下型22に表皮層24を配置しその上
に基材材料23を載置する方法にしてもよい。この場合、
上記実施例とは逆に上型に凹部を、下型には凸部を形成
し、流動阻止部材および収納部を上型に設けるようにし
てもよい。 また、前記ばね32の代わりに圧縮空気やシリンダー等
を使用することもできる。この場合、上記実施例の突当
てピンや連結板を用いずに、流動阻止部材を直接、流体
やモーターにより制御するようにしてもよい。
【発明の効果】
本発明は以上のごとく、プレス成形面の所定位置に各
々凹、凸部が形成された上、下プレス型により、透孔部
を有する複合成形体を製造する方法において、前記凹部
と溶融状態の基材材料載置位置の中間部の成形面に流動
阻止部材を出没自在に設置せしめ、該流動阻止部材をプ
レス成形時、その型締め完了の直前まで基材材料が前記
凹部付近へ直に流動することを阻止するよう制御してプ
レス成形する複合成形体の製造方法と、プレス成形面の
所定位置に各々凹、凸部が形成され、該凹、凸部の係合
により一部に透孔部を有する複合成形体を製造する一組
のプレス型において、少くとも一方のプレス型の成形面
における前記凹部と溶融状態の基材材料載置位置の中間
部に、溶融基材材料の流動阻止部材を成形面より出没自
在に設置せしめた複合成形体製造用プレス型としたこと
により、透孔部を有する複合成形体をバリや欠肉等の欠
陥・不良を出すことなく且つ、プレス装置および工程を
変更することなく容易にプレス成形することができる効
果がある。。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合成形体の斜視図、第2図は本発明
のプレス型の断面図、第3図は同流動阻止部材要部の断
面図、第4図は同下型部の平面図、第5図及び第6図は
従来のプレス型の断面図である。 1、11、21……プレスの上型、 2、12、22……プレスの下型、 3、23……基材材料、4、24……表皮層、 15a……突出部、25a……凸部、 6a、26a……凹部、27、……摺動穴、 28、……収納穴、 29、……流動阻止部材、30a、30b……連結板、 31a、31b……突当ピン、32、……ばね。
フロントページの続き (72)発明者 ▲くつ▼木 輝道 神奈川県藤沢市遠藤2100番地 プレス工 業株式会社藤沢工場内 (72)発明者 鈴木 明 神奈川県藤沢市遠藤2100番地 プレス工 業株式会社藤沢工場内 (72)発明者 間瀬 定良 神奈川県藤沢市遠藤2100番地 プレス工 業株式会社藤沢工場内 (72)発明者 竹内 英二 神奈川県藤沢市遠藤2100番地 プレス工 業株式会社藤沢工場内 (56)参考文献 特開 昭62−181114(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 43/00 - 43/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス成形面の所定位置に各々凹、凸部が
    形成された上、下プレス型により、透孔部を有する複合
    成形体を製造する方法において、前記凹部と溶融状態の
    基材材料載置位置の中間部の成形面に流動阻止部材を出
    没自在に設置せしめ、該流動阻止部材をプレス成形時、
    その型締め完了の直前まで基材材料が前記凹部付近へ直
    に流動することを阻止するよう制御してプレス成形する
    ことを特徴とする複合成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】プレス成形面の所定位置に各々凹、凸部が
    形成され、該凹、凸部の係合により一部に透孔部を有す
    る複合成形体を製造する一組のプレス型において、少く
    とも一方のプレス型の成形面における前記凹部と溶融状
    態の基材材料載置位置の中間部に、溶融基材材料の流動
    阻止部材を成形面より出没自在に設置せしめたことを特
    徴とする複合成形体製造用プレス型。
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