JP2951890B2 - 玉虫色反射フィルム - Google Patents
玉虫色反射フィルムInfo
- Publication number
- JP2951890B2 JP2951890B2 JP8137768A JP13776896A JP2951890B2 JP 2951890 B2 JP2951890 B2 JP 2951890B2 JP 8137768 A JP8137768 A JP 8137768A JP 13776896 A JP13776896 A JP 13776896A JP 2951890 B2 JP2951890 B2 JP 2951890B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polybutylene terephthalate
- film
- component
- resin
- iridescent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
度の厚みの超薄膜からなる玉虫色反射フィルムに関し、
紙、布地等の他の素材と貼り合わせて装飾用の材料と
し、また、細線状に切断して金糸、銀糸等の装飾用紡績
材料とする玉虫色反射フィルムに関する。
3、好ましくは0.06以上異なる2種類の透明な超薄
膜を20層以上積層して得ることができる。しかしなが
ら、従来の玉虫色反射フィルムは各層間の密着性が悪い
ため、層間剥離現象が発生しがちであった。また、フィ
ルム自体が脆弱であり、使用時に破れやすい欠点があっ
た。特公平4−40681号公報にはポリブチレンテレ
フタレートとポリメチルメタクリレートの超薄層を交互
に積層した玉虫色反射フィルムが開示されている。この
玉虫色反射フィルムによれば、各層間の密着性は改善さ
れ層間剥離の問題は解決したが、フィルムの強度は未だ
充分ではなかった。したがって、糸状にして使用するに
は強度が不足し、ポリエステルフィルム等に貼着した上
で糸状に切断していた。
40681号公報に開示されたフィルムとは異なるフィ
ルムの樹脂構成で層間剥離が発生しないと共に、より強
靱なフィルムを得て直接細い糸状に切断して装飾用紡績
材料としての用途に有効に利用し得る玉虫色反射フィル
ムを得ることを目的とする。
することを目的とし、その構成は、実質的に均一な厚み
を有する少なくとも20層の超薄膜層からなり、両表層
にやや厚いスキン層を有する透明な熱可塑性樹脂製の多
層フィルムにおいて、スキン層を除く各超薄層の厚みは
可視光線の波長程度であり、相互に隣接する超薄膜は2
種の異なった素材から構成され、その一方の樹脂はアク
リル系樹脂で他方の樹脂はポリブチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートとポリエチレングリコ
ールとの共重合体であるポリブチレンテレフタレート弾
性体及び線状低密度ポリエチレンのポリマーブレンドで
あることを特徴とする。
層にアクリル系樹脂を用い、他方の層にポリブチレンテ
レフタレートと、ポリエチレンテレフタレート弾性体
と、線状低密度ポリエチレンとのポリマーブレンドを使
用することにより、両層の密着性を向上させ、しかもフ
ィルム全体の強度を向上させることに成功したものであ
る。弾性体及び線状低密度ポリエチレンを配合すること
により、その相乗効果により全体の弾性が向上し、フィ
ルム全体に耐衝撃性を付与することができる。ここで、
ポリエチレンテレフタレート弾性体としてはポリエチレ
ンテレフタレートとポリエチレングリコールとの共重合
体が好ましい。
樹脂を使用する。例えば、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート等
の比較的低分子量のアクリル系モノマーの重合体を挙げ
ることができる。場合によっては、上記のモノマーに他
の共重合可能なモノマーとの共重合体であっても、アク
リル系樹脂を主成分とするものは包含される。
(A成分)、ポリエチレンテレフタレート弾性体(B成
分)及び線状低密度ポリエチレン(C成分)のポリマー
ブレンドが使用される。A成分のポリエチレンテレフタ
レートとしては、1,4−ブタンジオールとテレフター
ル酸又はジメチルテレフタレートとの触媒的重縮合反応
によって得られたものが好ましい。B成分のポリエチレ
ンテレフタレート弾性体は、エチレンテレフタレート基
を含有し、弾性を有するポリマーであれば本発明の目的
を達成するが、ポリエチレンテレフタレートとポリエチ
レングリコールとの共重合体、好ましくはブロック共重
合体が用いられる。C成分の線状低密度ポリエチレンは
市販されている各種の線状低密度ポリエチレンを使用す
ることができる。一般に比重0.85〜0.93、メル
トインデックス(以下、MIとする)1〜50である。
A成分:B成分:C成分=80〜95:3〜15:0.
5〜5重量%、好ましくは85〜93:5〜10:1〜
4重量%である。B成分の比率が15重量%を越えると
透明性が阻害され、3重量%未満では耐衝撃性が改善さ
れず、フィルム全体としての強度が増加しない。C成分
が5重量%を越えると透明性が阻害され、0.5重量%
未満では耐衝撃性が改善されない。A成分、B成分及び
C成分の3成分を溶融混練して本発明のフィルムの一方
の超薄層として使用する。
ぞれから樹脂溶融物を捕集し、これらを希望する層パタ
ーンに配列するためのフィードブロックと通常のシング
ルマニホールドフラットフィルムダイとを組合わせた冷
却ロールキャスティング法によって製造される。このフ
ィードブロックは2成分交互層を形成するのに用いられ
る。非常に細い複数層の樹脂の流れがシングルマニホー
ルドフラットフィルムダイを通して流れ、そこで各層が
同時にダイの幅まで拡張され、最終ダイの出口の厚さま
で肉薄化される。層厚の分布は異なったフィードボード
モジュールを挿入することにより変更できる。通常最外
層は他の層より厚く、これをスキン層と呼ぶ。
占め、A成分、B成分及びC成分のポリマーブレンドか
らなる層は全体の50〜70%を占める。美しい玉虫色
の光沢を得るためには、アクリル系樹脂層の屈折率は3
成分混合層である他の層の屈折率より0.03以上、好
ましくは0.06以上の差異を要する。又、超薄層は可
視光線の波長程度の厚みを有する。すなわち、3800
〜8000Å程度であり、20層以上、好ましくは70
層以上に積層されている。
レート(PMMA)を用いた。屈折率の高い方の樹脂と
して、 A成分:ポリブチレンテレフタレート(PBT)粘度1Pa・s 90重量% B成分:PBTとポリエチレングリコールとの共重合体(米国、デュポン社製、 HYTREL 7246 使用) 7重量% C成分:(密度0.92、MI、2のもの) 3重量% を配合し、よく混練して押出し機でフィードブロックま
で供給した。PMMAは別の押出し機で別のフィードブ
ロックに供給し、混合樹脂を表面層とし、高屈折率樹
脂:低屈折率樹脂の比率を2:1とし、キャスティング
法により交互積層超薄膜123層で、全体厚さ18μの
本発明玉虫色反射フィルムを得た。なお、A成分、B成
分、C成分混合樹脂の屈折率は1.49であった。
0.07μ、混合樹脂層の厚みは0.15μであった。
このフィルムは良好な玉虫色反射特性を有し、JIS
K 7128に準拠して測定した縦方向強度MDは2
8、横方向強度TDは24であり、層間剥離をしないと
共に強靱で細い糸状に切断すると、そのまま糸に撚り込
むことが可能でその結果、美しい光沢の紡績材料を得る
ことができた。
外は実施例1と同様にして玉虫色反射フィルムを製造し
た。得られたフィルムは縦方向強度MDは10、横方向
強度TDは8であり、層間剥離はしないが強度が顕著に
低下し、破れ易いフィルムであった。したがって、紡績
材料とするためにはフィルム自体に裏打ちをした上で糸
状に細く切断しなければならなかった。
し、高屈折率フィルムとしてA成分、PBTと、B成
分、PBT弾性体と、C成分、線状低密度ポリエチレン
とのポリマーブレンドを使用して20層以上の超薄膜を
交互に積層する本発明により、層間剥離せず、強靱で美
しい玉虫色光沢を有するフィルムを得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 実質的に均一な厚みを有する少なくとも
20層の超薄膜層からなる、透明な熱可塑性樹脂製の多
層フィルムにおいて、各超薄層の厚みは可視光線の波長
程度であり、相互に隣接する超薄膜は2種の異なった素
材から構成され、その一方の樹脂はアクリル系樹脂で他
方の樹脂はポリブチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート弾性体及び線状低密度ポリエチレンのポ
リマーブレンドであることを特徴とする玉虫色反射フィ
ルム。 - 【請求項2】 他方の樹脂の、ポリブチレンテレフタレ
ート:ポリブチレンテレフタレート弾性体:線状低密度
ポリエチレンの配合比率が、80〜95:3〜15:
0.5〜5重量%であることを特徴とする請求項1記載
の玉虫色反射フィルム。 - 【請求項3】 ポリブチレンテレフタレート弾性体がポ
リブチレンテレフタレートとポリエチレングリコールと
の共重合体であることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の玉虫色反射フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8137768A JP2951890B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 玉虫色反射フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8137768A JP2951890B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 玉虫色反射フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300540A JPH09300540A (ja) | 1997-11-25 |
JP2951890B2 true JP2951890B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=15206386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8137768A Expired - Fee Related JP2951890B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 玉虫色反射フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951890B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6475608B2 (en) * | 1998-11-16 | 2002-11-05 | Engelhard Corporation | Multi-layer iridescent films |
US20020102393A1 (en) * | 2001-01-31 | 2002-08-01 | Engelhard Corp. | Decorative iridescent film |
JP5541833B2 (ja) * | 2007-04-18 | 2014-07-09 | ズーホォースウイェークウフェンヨウシェンコンスー | 赤外線、紫外線遮断フィルム |
JP5410834B2 (ja) * | 2009-05-08 | 2014-02-05 | 株式会社エール化成商事 | 複雑乱反射菱形フィルム |
CN104441879A (zh) * | 2014-11-21 | 2015-03-25 | 上海梵和聚合材料有限公司 | 彩虹膜 |
TWI747575B (zh) * | 2020-10-26 | 2021-11-21 | 南亞塑膠工業股份有限公司 | 具有疊層結構的高分子薄膜 |
-
1996
- 1996-05-09 JP JP8137768A patent/JP2951890B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09300540A (ja) | 1997-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2029012C (en) | Iridescent film with thermoplastic elastomeric components | |
US4162343A (en) | Multilayer light-reflecting film | |
KR101253379B1 (ko) | 거친 박리가능한 경계 층 및 비대칭 표면 구조를 포함하는광학 물체 | |
US4310584A (en) | Multilayer light-reflecting film | |
EP0053498A2 (en) | Polyester laminated film | |
CN104823081B (zh) | 多层微棱镜回射板及其制造方法 | |
JPS618349A (ja) | フツ化ビニリデン樹脂系複合フイルムおよびその製造方法 | |
JP2951890B2 (ja) | 玉虫色反射フィルム | |
JP5518447B2 (ja) | 積層反射フィルム及び多層光学フィルム | |
US6719940B2 (en) | White, biaxially oriented polyester film with cycloolefin copolymer and process for producing the film | |
JP2000512224A (ja) | 繻子のようになめらかで、薄く色づけられた真珠光沢のフィルム | |
JP2002071913A (ja) | 面光源用反射フィルム | |
EP1789257A2 (en) | Optical effect films with customized center layer | |
KR20100058407A (ko) | 반사 파장 대역의 조정이 가능한 다층 광학 필름 및 그 제조방법 | |
JPH1024514A (ja) | ホログラム模様付反射フィルム | |
JP3080190B2 (ja) | 空洞含有ポリエステル系フィルム | |
JP4433116B2 (ja) | 白色積層ポリエステル系フィルム | |
JP2002086650A (ja) | 白色積層ポリエステル系フィルム及びその製造方法 | |
KR950010585B1 (ko) | 3층구조로 된 합성수지필름 | |
JP3296022B2 (ja) | 白色フィルム | |
JP2001334623A (ja) | フォーム印刷用空洞含有ポリエステル系積層フィルム | |
JP2508615B2 (ja) | 空洞含有フィルム | |
CN1453129A (zh) | 彩虹反射薄膜 | |
JP4644902B2 (ja) | 白色積層ポリエステル系フィルム | |
CN2543074Y (zh) | 彩虹反射薄膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |