JP2951811B2 - 内外装壁の横目地接続構造 - Google Patents

内外装壁の横目地接続構造

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JP2951811B2
JP2951811B2 JP5084575A JP8457593A JP2951811B2 JP 2951811 B2 JP2951811 B2 JP 2951811B2 JP 5084575 A JP5084575 A JP 5084575A JP 8457593 A JP8457593 A JP 8457593A JP 2951811 B2 JP2951811 B2 JP 2951811B2
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昇 山坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の内外装に用い
る中大型の石材、タイル等の内外装材を、乾式工法で施
工する内外装壁の横目地接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル等の建築物の内外装面に石材
やセラミックタイル等の中大型内外装材を乾式施工する
工法が普及しつつあり、これらに関する出願として実開
昭64-33843号、実公平5-6347号等がある。
【0003】これらの乾式構造乃至工法における内外装
材の横目地の構造は、永年の熱影響や地震、風圧等の外
力による収縮や変位の応力に対応するため、適度の弾性
を有する樹脂、ゴム系等のシーリング材やパッキング材
により処理されている。
【0004】しかし、このような横目地構造にあって
は、前記した石材やセラミックタイル等の内外装材に対
して、樹脂やゴム系等のシーリング材やパッキング材が
質感の異なる目地部を呈するため、内外装材の素材特有
の重厚さが失われてしまうという問題がある。また、前
記した樹脂、ゴム系等のシーリング材やパッキング材が
外装材の一部として用いられる場合にあっては、太陽の
紫外線等により劣化してヒビ割れたり欠けたりして破損
するため、横目地部を定期的にメンテナンスしなければ
ならず、ランニングコストが高くつくという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、樹脂やゴム系等のシーリング材やパッキング材から
なる横目地接続構造のものでは、横目地の劣化、目地能
力の低下、横目地の破損による壁面意匠の損傷を避けら
れない点、そして、壁面を石材やセラミックタイル等の
内外装材が有する素材特有の質感のものに統一できない
点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、中大型の石材、タイル等の内外装材を乾式施工する
内外装壁の横目地接続構造において、内側の中大型の下
地パネルと、この下地パネルの係止部に受け具が係止し
た状態に接着固定されて一体的に沿接されている外側の
内外装材からなる壁パネルは、上下に隣り合う内外装材
間の隙間と、上下の下地パネル間に介在して防水処理し
ている横目地材との間に、上下の壁パネルに跨る適宜間
隔の目地空間を形成し、この目地空間中における下側内
外装材の 上縁裏面に前記内外装材と同質の目地用内外装
材を接着接合して、該目地用内外装材が前記隙間と横目
地材の両者を隔てて且つ他方の内外装材および下地パネ
ル側との間に遊び空間を確保して介在するように配設し
てなることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記内外装材の内側にお
ける下地パネルは、同内外装材と略同一平面寸法のもの
であり、この下地パネルの横目地材は、上側の下地パネ
ルとの間に介在して防水処理するように、前記目地用内
外装材と略同位置に配したことを特徴とする
【0008】また、本発明は、前記内外装材は、上下縁
部に相互に適合する凹凸状の嵌合部を形成した下地パネ
ルと予め一体化されていることを特徴とする
【0009】また、本発明は、前記横目地材は、防水パ
ッキングであることを特徴とする。
【0010】本発明における内外装材は、天然大理石、
天然スレート、人工石等の石材やセラミックタイル等で
あり、下地パネルは、押出成形セメント板、ALC板、
プレキャストコンクリート板等である。また、内外装材
の大きさとしては、たとえば500mm 角程度以上のもの
(中型)、少なくとも一辺の長さが3m程度以上のもの
(大型)等である。横目地は、防水パッキング等であ
る。目地用内外装材の接着剤としては、エポキシ樹脂や
シリコーン樹脂、あるいは合成ゴム系の有機質のもの等
が挙げられる。
【0011】
【作用】上下に隣り合う中大型の内外装材間に適宜間隔
の目地空間を形成すると共に、この目地空間の内側に前
記内外装材と同質の目地用内外装材を配してあるため、
内外装材に負荷される各種の外力は、同内外装材と目地
用内外装材との間における目地空間で吸収されて、目地
用内外装材にヒビ割れや、欠けといった破損を招くこと
がない。
【0012】目地用内外装材が破損するようなことがな
いため、横目地接続部分における目地能力の耐久性が高
いと共に、この横目地接続部分を含む内外装壁面を施工
当初の壁面意匠に保つことができる。
【0013】目地用内外装材が、内外装材と同質材料で
あるため、質感が変わらず、横目地接続部分を含む内外
装壁面を石材やセラミックタイル等の特有の重厚さがあ
るものに仕上げられる。
【0014】目地用内外装材は、目地空間を形成する下
側内外装材の上縁裏面に接着接合してあるため、内外装
材を上下に組み付け時の施工性が向上する。そして、こ
のような目地用内外装材を内外装材と一体に形成する他
の態様のものと比較して、たとえば天然石を切削加工し
て形成する場合よりも、素材のロスを大幅に軽減するこ
とができる。また、人工石やセラミック等を一体に型成
形して、硬化養生、焼成等により形成する場合のものの
ように、目地用内外装材がある上縁側と同目地用内外装
材が存在しない下縁側との断面形状が異形であるため、
上縁側と下縁側の収縮率の相違により変形が生じ易いと
いう問題も生じない。内外装材の受け具を下地パネル表
面の係止部に係止させて接着固定してあるため、内外装
材と下地パネルからなる重合構造状の一体化された壁パ
ネルを得ることができる。また、接着材だけで内外装材
を固定したもののように経年変化によって内外装材の固
定力が低下してしまうこともない。
【0015】内外装材の内側における下地パネルを、同
内外装材と略同一平面寸法のものにして、この下地パネ
ルの横目地を、上側の下地パネルとの間に介在して防水
処理するように、目地用内外装材の内側に配してあるた
め、紫外線を目地用内外装材で遮って横目地に到達する
のを防ぐことができ、紫外線による横目地の劣化を阻止
できる。
【0016】内外装材を、上下縁部に相互に適合する凹
凸状の嵌合部を形成した下地パネルと予め一体化された
壁パネルで構成して、内外装材と下地パネルを一体化し
てあるため、現場での施工性、安全性が高い。
【0017】
【実施例】図1乃至図3には本発明の内外装壁の横目地
接続構造の第1実施例を例示しており、上下に隣り合う
中型の各壁パネル1は、内外装材2と、この内外装材2
の内側に一体的に沿接されていて、内外装材2と略同一
平面寸法の下地パネル11とで構成してある。
【0018】そして、上下の内外装材2間の内側におけ
る上下の下地パネル11との間には適宜上下間隔の目地空
間5を水平状に形成しており、目地空間5には目地用内
外装材6を配して、上下の内外装材2間の隙間7から目
地用内外装材6が視覚されるようにしてある。この目地
用内外装材6は、目地空間下側部分5bにおける下側の内
外装材2上縁内側に接着固定してあり、目地用内外装材
6と目地空間上側部分5aとの間には遊び代8が確保され
ていて、内外装材2に負荷される各種の外力が目地空間
5で吸収されて、目地用内外装材6に負荷されないよう
にしてある。
【0019】そのため、目地空間5における上側部分5a
に面している内外装材2下縁内側には凹段部3を形成す
ると共に、下地パネル11における係止部16高さを、目地
用内外装材6厚さを若干上回るように形成していて、前
記遊び代8が確保されるようにしてある。尚、図示して
いないが、前記凹段部3により確保される遊び代8を、
目地用内外装材6外側面に凹段部を形成することによっ
て確保するようにしても良い。
【0020】目地用内外装材6の内側位置には防水パッ
キング9を、上側の下地パネル11の下縁部13と下側の下
地パネル11の上縁部12との間に介在させて配してある。
この防水パッキング9は、下側の下地パネル11の上縁部
12に接着固定されており、その弾性復元力でもって目地
用内外装材6内側面および下地パネル下縁部13にそれぞ
れ密着状に圧接して、目地空間5を閉塞すると共に、壁
パネル1の外側と内側を遮断し、雨水等が内側に侵入し
ないように阻止している。
【0021】また、防水パッキング9の内側における下
側の下地パネル11上縁には嵌合凸部14を形成する一方、
上側の下地パネル11下縁には嵌合凹部15を形成してあ
り、この嵌合凸部14に嵌合凹部15を係合させて、上下の
壁パネル1が内外方向にずれることのないように正確に
接続してある。また、嵌合凹部15には耐火パッキング10
を接着固定して、嵌合凸部14との間に介在させてある。
【0022】内外装材2は、平面状の裏面に切り込み部
4を横方向に定間隔状に形成すると共に、この切り込み
部4各列の上下の間隔を下地パネル11表面における係止
部16の上下間隔に対応させてあり、各切り込み部4には
受け具17を嵌挿させて、各受け具17を所定の係止部16に
対して係止し、且つ、同係止状態に接着材18で固定して
ある。この接着材18は、下地パネル11に対する受け具17
の外れ止めとして使用するもので、上向き鉤形状の係止
部16上面に係止している斜め下向きの受け具17上面と上
側の係止部16下面との間に楔状に存在して、受け具17を
外れ止めしている。接着材18の種類としては、エポキシ
樹脂やシリコーン樹脂、あるいは合成ゴム系の有機質の
もの、セメント系の無機質のものを使用してもよい。
【0023】切り込み部4は、受け具17の嵌挿部分17a
と相似形状に切り込み形成してあり、この切り込み部4
は幾分斜めに切り込まれていて、開口部が斜め下方へ向
けて開口するように傾斜している。一方、受け具17は、
防触性を具備する鋼板、若しくは高強度のセラミックス
を用いて半円形状に形成してあり、その円弧状の嵌挿部
分17a を切り込み部4内に接着材を介して嵌挿固定し
て、受け具17下端が斜め下方へ向けて突出する形で下地
パネル11の係止部16に係止固定されている。
【0024】尚、切り込み部4に対する受け具17の取り
付けは圧入によって行なってもよいが、内外装材2の材
質が欠け易い材質である場合は上記したように適量の接
着材を介して接着した方がよい。
【0025】下地パネル11は、押し出し成形による中空
状のセメント板であり、下地パネル11の表面には断面が
上方に向けて鉤型に屈曲する係止部16を上下平行状に突
出形成してある。そして、目地空間5の下側部分5bを形
成している上端の係止部16には目地用内外装材6を係止
して支持すると共に、所定の係止部16には内外装材2裏
面に突出状の受け具17を係止して支持固定している。ま
た、下地パネル11は、ALC板、プレキャストコンクリ
ート板等であっても良い。
【0026】これにより、上下に隣り合う中型の内外装
材2間の内側に適宜間隔の目地空間5を形成すると共
に、この目地空間5の内側に前記内外装材2と同質の目
地用内外装材6を配してあるため、内外装材2に負荷さ
れる各種の外力は、同内外装材2と目地用内外装材6と
の間における目地空間5で吸収されて、目地用内外装材
6にヒビ割れや、欠けといった破損を招くことがない。
【0027】目地用内外装材6が破損するようなことが
ないため、防水パッキング9による横目地接続部分にお
ける目地能力の耐久性が高いと共に、この横目地接続部
分を含む内外装壁面を施工当初の壁面意匠に保つことが
できる。
【0028】目地用内外装材6が、内外装材2と同質材
料であるため、質感が変わらず、横目地接続部分を含む
内外装壁面を石材やセラミックタイル等の特有の重厚さ
があるものに仕上げられる。
【0029】目地用内外装材6は、目地空間5を形成す
る下側内外装材2の上縁裏面に接着接合してあるため、
内外装材2を上下に組み付け時の施工性が向上する。そ
して、このような目地用内外装材6を内外装材2と一体
に形成する他の態様のものと比較して、たとえば天然石
を切削加工して形成する場合よりも、素材のロスを大幅
に軽減することができる。また、人工石やセラミック等
を一体に型成形して、硬化養生、焼成等により形成する
場合のもののように、目地用内外装材がある上縁側と同
目地用内外装材が存在しない下縁側との断面形状が異形
であるため、上縁側と下縁側の収縮率の相違により変形
が生じ易いという問題も生じない。
【0030】内外装材2の内側における下地パネル11
を、同内外装材2と略同一平面寸法のものにして、この
下地パネル11の防水パッキング9を、上側の下地パネル
11との間に介在して防水処理するように、目地用内外装
材6の内側に配してあるため、紫外線を目地用内外装材
6で遮って防水パッキング9に到達するのを防ぐことが
でき、紫外線による防水パッキング9の劣化を阻止でき
る。
【0031】内外装材2を、上下縁部に凹凸状の嵌合部
14,15 を形成した下地パネル11と予め一体化された壁パ
ネル1で構成して、内外装材と下地パネル11を一体化し
てあるため、現場での施工性、安全性が高い。
【0032】目地空間5の下側部分5bを形成している上
端の係止部16に目地用内外装材6を係止して支持すると
共に、内外装材2裏面に形成した切り込み部4に受け具
17を嵌挿して、この受け具17を下地パネル11表面の係止
部16に係止させて接着材18で固定してあるため、内外装
材2と下地パネル11からなる重合構造状の一体化された
壁パネル1を得ることができる。また、接着材だけで内
外装材を固定したもののように経年変化によって内外装
材の固定力が低下してしまうこともない。しかも、受け
具17と係止部16の固定に用いる接着材18は、両者の係止
関係を維持する程度の量で済むので、接着材18となるグ
ラウト材を下地パネルの全面に使用する従来のものと比
較すると、経済的であると共に、不必要にパネル重量を
増大させずに済む。
【0033】内外装材2の裏面を平板状にして、下地パ
ネル11の係止部16に当接させてあるため、内外装材2と
下地パネル11を一体化させる前の寸法精度を高められ、
接着材養生期間中における成形精度を高めることが可能
である。
【0034】内外装材2裏面の切り込み部4の切り込み
方向を傾斜させ、切り込み部4に嵌挿した受け具17を下
方へ向けて斜めに突出させてあるため、下地パネル11の
係止部16に対して受け具17をくい込むように係止させ
て、受け具17と係止部16との係止関係を支持状態に確実
に行なうことができる。また、内外装材2の厚さが限定
される場合には、切り込み部4が傾斜する分、受け具17
の嵌挿深さを多く取ることができるので、内外装材2に
対する受け具17の固定を強固にすることができる。さら
に、受け具17は嵌挿部分17a を円弧状に形成してあるた
め、切り込み部4に対する嵌挿を円滑に行なうことがで
きる。
【0035】図4には本発明の内外装壁の横目地接続構
造の第2実施例を例示しており、構成は前記第1実施例
のものと基本的に同一であるため、共通する構成の説明
を省略して、相違する構成について説明する。
【0036】上下の内外装材2間の内側における目地空
間5は、内外装材2裏面と下地パネル11表面との間の隙
間空間19により形成している。この目地空間5に配され
ている目地用内外装材6内側には、防水パッキング9が
密着状に圧接している。前記隙間空間19を確保している
下地パネル11の係止部16は、上下平行状の2条で一対と
なる凸部20からなるもので、内外装材2裏面に突出状の
受け具17と対応する位置にのみ形成してあり、受け具17
を係止状に受け止めて接着材18で固定して、受け具17と
係止部16との係止固定関係により、内外装材2と下地パ
ネル11を一体化している。下地パネル11は押出成形した
中実状のセメント板である。
【0037】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、下地パネル11の係止部の構成
を、内外装材2の各列の受け具17に対して2条で一対と
なる凸部20で形成してあるため、上下一対の凸部20の間
に受け具17を係止できると共に、この凸部20同士の間に
添着させた接着材18を流れ落ちないように保持すること
ができるので、接着材18の使用量に対する受け具17の保
持効果を向上させ、接着材18の量を必要最小限に抑える
ことができる。
【0038】図5には本発明の内外装壁の横目地接続構
造の第3実施例を例示しており、構成は前記第2実施例
のものと基本的に同一であるため、共通する構成の説明
を省略して、相違する構成について説明する。
【0039】上下の内外装材2間の内側における目地空
間5は、下側の下地パネル11上縁の凹溝部21と上側の下
地パネル11下縁の凹溝部22とで形成してあり、この目地
空間5に配されている目地用内外装材6内側には防水パ
ッキング9が密着状に圧接している。
【0040】下地パネル11の係止部16はパネル表面に凹
設した係止溝23であり、内外装材2の受け具17と対応す
る位置にのみ形成していて、内外装材2裏面に突出状の
受け具17を係止状に受け止めて接着材18で固定してい
る。そして、内外装材2と下地パネル11は隙間なく重合
している。
【0041】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果があり、さらに、内外装材2と下地パネル11が隙
間なく重合しているため、壁パネル1を薄型化すること
ができる。
【0042】図6の(A)には本発明の内外装壁の横目
地接続構造の第4実施例を例示しており、構成は前記第
1実施例のものと基本的に同一であるため、共通する構
成の説明を省略して、相違する構成について説明する。
【0043】内外装材2における切り込み部4は水平状
に切り込み形成してあり、この切り込み部4に受け具17
を水平状に嵌挿してある。受け具17は先端を斜め下向き
に折り曲げてあり、上向き鉤形状の係止部16上面に対し
て先端の曲げ部17b を係止させた状態で接着材18により
固定してある。
【0044】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、下地パネル11の係止部16に対し
て受け具17をより強く食い込むように係止させることで
きる。
【0045】図6の(B)には本発明の内外装壁の横目
地接続構造の第5実施例を例示しており、構成は前記第
1実施例のものと基本的に同一であるため、共通する構
成の説明を省略して、相違する構成について説明する。
【0046】内外装材2における受け具17は先端を斜め
下向きに折り曲げて鉤部17c を形成し、下地パネル11の
係止部16は各列の受け具17に対して2条で一対となる凸
部20により形成していて、上向き鉤形状の係止部16上面
に対して鉤部17c を係止させた状態で接着材18により固
定してある。
【0047】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、上下一対の凸部20の間に受け具
17を係止できると共に、この凸部20同士の間に添着させ
た接着材18を流れ落ちないように保持することができる
ので、接着材18の使用量に対する受け具17の保持効果を
向上させ、接着材18の量を必要最小限に抑えることがで
きる。
【0048】図7には受け具17の他の実施例をそれぞれ
例示しており、前記第1〜5実施例のものに用いる際に
適宜選択する。
【0049】
【発明の効果】A.請求項1により、上下に隣り合う中
大型の内外装材間に適宜間隔の目地空間を形成すると共
に、この目地空間の内側に前記内外装材と同質の目地用
内外装材を配してあるため、内外装材に負荷される各種
の外力は、同内外装材と目地用内外装材との間における
目地空間で吸収されて、目地用内外装材にヒビ割れや、
欠けるといった破損を招くことがない。
【0050】B.同項により、目地用内外装材が破損す
るようなことがないため、横目地接続部分における目地
能力の耐久性が高いと共に、この横目地接続部分を含む
内外装壁面を施工当初の壁面意匠に保つことができる。
【0051】C.同項により、目地用内外装材が、内外
装材と同質材料であるため、質感が変わらず、横目地接
続部分を含む内外装壁面を石材やセラミックタイル等の
特有の重厚さがあるものに仕上げられる。
【0052】D.同項により、目地用内外装材は、目地
空間を形成する下側内外装材の上端裏面に接着接合して
あるため、内外装材を上下に組み付け時の施工性が向上
する。そして、このような目地用内外装材を内外装材と
一体に形成する他の態様のものと比較して、たとえば天
然石を切削加工して形成する場合よりも、素材のロスを
大幅に軽減することができる。また、人工石やセラミッ
ク等を一体に型成形して、硬化養生、焼成等により形成
する場合のもののように、目地用内外装材がある上端側
と同目地用内外装材が存在しない下端側との断面形状が
異形であるため、上端側と下端側の収縮率の相違により
変形が生じ易いという問題も生じない。内外装材の受け
具を下地パネル表面の係止部に係止させて接着固定して
あるため、内外装材と下地パネルからなる重合構造状の
一体化された壁パネルを得ることができる。また、接着
材だけで内外装材を固定したもののように経年変化によ
って内外装材の固定力が低下してしまうこともない。
【0053】E.請求項により、内外装材の内側にお
ける下地パネルを、同内外装材と略同一平面寸法のもの
にして、この下地パネルの横目地を、上側の下地パネル
との間に介在して防水処理するように、目地用内外装材
の内側に配してあるため、紫外線を目地用内外装材で遮
って横目地に到達するのを防ぐことができ、紫外線によ
る横目地の劣化を阻止できる。
【0054】F.請求項により、内外装材を、上下端
部に相互に適合する凹凸状の嵌合部を形成した下地パネ
ルと予め一体化された壁パネルで構成して、内外装材と
下地パネルを一体化してあるため、現場での施工性、安
全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内外装壁の横目地接続構造の第1実
施例を例示した縦断面図。
【図2】 内外装材の背面図。
【図3】 図2のA−A拡大横断面図。
【図4】 本発明の内外装壁の横目地接続構造の第2実
施例を例示した縦断面図。
【図5】 本発明の内外装壁の横目地接続構造の第3実
施例を例示した縦断面図。
【図6】 (A)は本発明の内外装壁の横目地接続構造
の第4実施例を例示した部分拡大縦断面図。(B)は本
発明の内外装壁の横目地接続構造の第5実施例を例示し
た部分拡大縦断面図。
【図7】 (A)〜(D)は受け具の他の実施例をそれ
ぞれ例示した拡大斜視図。
【符号の説明】
1 壁パネル 2 内外装材 3 内外装材の凹段部 4 内外装材の切り込み部 5 目地空間 5a 目地空間の上側部分 5b 目地空間の下側部分 6 目地用内外装材 7 隙間 8 遊び代(遊び空間) 9 防水パッキング(横目地) 10 耐火パッキング 11 下地パネル 12 下地パネルの上縁部 13 下地パネルの下縁部 14 下地パネルの嵌合凸部 15 下地パネルの嵌合凹部 16 下地パネルの係止部 17 受け具 17a 受け具の嵌挿部分 17b 受け具の曲げ部 17c 受け具の鉤部 18 接着材 19 隙間空間 20 下地パネルの凸部 21,22 下地パネルの凹溝部 23 下地パネルの係止溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西澤 和幸 神奈川県藤沢市遠藤3619番地の1 元旦 ビューティ工業株式会社 本社分室内 (56)参考文献 特開 平4−70445(JP,A) 実開 昭58−33620(JP,U) 実開 昭55−166853(JP,U) 実開 平5−22708(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中大型の石材、タイル等の内外装材を乾
    式施工する内外装壁の横目地接続構造において、内側の
    中大型の下地パネルと、この下地パネルの係止部に受け
    具が係止した状態に接着固定されて一体的に沿接されて
    いる外側の内外装材からなる壁パネルは、上下に隣り合
    う内外装材間の隙間と、上下の下地パネル間に介在して
    防水処理している横目地材との間に、上下の壁パネルに
    跨る適宜間隔の目地空間を形成し、この目地空間中に
    ける下側内外装材の上縁裏面に前記内外装材と同質の目
    地用内外装材を接着接合して、該目地用内外装材が前記
    隙間と横目地材の両者を隔てて且つ他方の内外装材およ
    び下地パネル側との間に遊び空間を確保して介在するよ
    うに配設してなることを特徴とする内外装壁の横目地接
    続構造。
  2. 【請求項2】 前記内外装材の内側における下地パネル
    は、同内外装材と略同一平面寸法のものであり、この下
    地パネルの横目地材は、上側の下地パネルとの間に介在
    して防水処理するように、前記目地用内外装材と略同位
    置に配したことを特徴とする請求項1記載の内外装壁の
    横目地接続構造。
  3. 【請求項3】 前記内外装材は、上下縁部に相互に適合
    する凹凸状の嵌合部を形成した下地パネルと予め一体化
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の内
    外装壁の横目地接続構造。
  4. 【請求項4】 前記横目地材は、防水パッキングである
    ことを特徴とする請求項1、2、3のいずれか1項に記
    載の内外装壁の横目地接続構造。
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