JP2951267B2 - 水耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置 - Google Patents

水耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置

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JP2951267B2
JP2951267B2 JP8158926A JP15892696A JP2951267B2 JP 2951267 B2 JP2951267 B2 JP 2951267B2 JP 8158926 A JP8158926 A JP 8158926A JP 15892696 A JP15892696 A JP 15892696A JP 2951267 B2 JP2951267 B2 JP 2951267B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水耕栽培施設におけ
るピッチ漸増式トラフ群搬送装置に係り、詳しくは、葉
菜類を植生する多数の植鉢を支持して底部に液肥が流通
されるトラフのピッチを、葉菜類の成長に応じて拡げる
ことができるようにした水耕栽培装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】葉菜類を栽培する場合、図20の(b)
のように、成長に応じて植鉢を支持したトラフ1のピッ
チをp1 からp2 、p2 からp3 といったように徐々に
増大させ、トラフピッチが一定のp0 とされた同図の
(a)の場合に生じる幼少期の無用な空間の減少を図
り、単位面積あたりの栽培数量の増大や電照効率の向上
を実現した装置の提案が幾つかなされている。
【0003】水耕栽培施設においては、例えば、図19
に示すように、長手方向に配置された複数の鉢孔10
a,10aによって各植鉢を支持するベルト10が上部
のベルト挿入溝1aに挿通され、かつ、下部に液肥を流
して野菜等を栽培できるようにしたトラフ1がある。そ
のようなトラフを使用した栽培施設においては、ベルト
10における植鉢のピッチを変えることはできないの
で、トラフのピッチを必要に応じて漸増させることがで
きるトラフ搬送装置が採用される。
【0004】特開平3−127919号公報にはトラフ
のピッチを回転ねじ棒によって変更できるようにした装
置が開示されている。図21に示すように、その回転ね
じ棒31には、始端側から終端側に向けて、各同数のね
じピッチp1 ,p2 ,p3 ,p4 が段階的に徐々に大き
くなるように形成されている。
【0005】長いトラフ1は複数本の固定ビーム32に
より支持されてトラフ列をなしているが、各トラフ1の
下面に突設した係合部材1kを平行する固定ビーム3
2,32間に配置した回転ねじ棒31の螺旋溝31aに
噛みあわせておくと、回転ねじ棒31の一回転によって
所望距離ずつ固定ビーム32上で図の左方向へ前進させ
ることができる。
【0006】図の例では一日に供給されるトラフの数も
収穫されるトラフの数もそれぞれ3本であり、3回転さ
せると同一ピッチ配置の各トラフ群が螺旋溝ピッチの変
わる箇所で相互にひき離され、少しずつ大きいピッチの
トラフ群となるように配置変更される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一日に8本
のトラフを固定ビーム32の右端に供給し、18日後に
終端で8本収穫するといった規模の小さい場合でも、ト
ラフは全部で144本となる。トラフの幅を5cmとし
て最初の8日間分はトラフ1,1を密接させ、9日経過
分以降のトラフの中心間距離(トラフピッチ)を1cm
ずつ増やして収穫前日に15cmとなるよう大きくした
とすると、回転ねじ棒41は少なくとも以下の長さが要
求される。
【数1】
【0008】長尺な棒材に螺旋溝31aを施す加工は容
易でないが、それのみならず、10m以上の極めて長い
ねじ棒の製作が余儀なくされる。しかも、ギヤードモー
タなどの駆動装置や支持のための軸受等に多くの部品を
要すると共に、精度の高い据えつけ工事が課せられる。
また、栽培規模が大きくなって50mもの回転ねじ棒が
使用される場合などでは設備費が著しく嵩む。また、回
転ねじ棒31には捩じれが作用することになり、長いほ
どトラブルの発生は避けがたい。
【0009】また、上記した回転ねじ棒によるピッチ漸
増式トラフ群搬送装置においては、各トラフが固定ビー
ムに常時乗載された状態にあり、その結果、回転ねじ棒
によって搬送される際にトラフの下面が固定ビームと摺
接し、搬送中にトラフの姿勢が安定しなくなったり、甚
だしくは、トラフが倒れるおそれを有している。
【0010】ところで、特開平8−23804号公報に
は、固定ビームに乗載されたトラフ群を、昇降ビームと
その昇降ビーム上でスペーシングする移送用ブロックと
によって搬送するピッチ漸増式トラフ群移動装置が記載
されている。この移動装置においては、トラフを搬送す
るとき移送用ブロックがトラフ群を固定ビームから受け
取って上昇し、その後に移動するようになっている。し
たがって、搬送中は常に昇降ビームに支持されており、
トラフの安定性は高くなる利点がある。
【0011】しかし、昇降ビームと移送用ブロックとの
連動によるウォーキング運動によるため、各移送用ブロ
ックを水平に変位させるスペーシングロッドのための変
位用アクチュエータと、各昇降ビームを上下させるため
の昇降用アクチュエータが必要となっており、二種のア
クチュエータの駆動の兼ね合いをとりながら作動させな
ければならない。また、移送用ブロックはトラフ群を固
定ビームから持ち上げるので、それを上下動させる昇降
ビームの昇降用アクチュエータには高い油圧力が要求さ
れる難点がある。
【0012】本発明は上述の問題に鑑みなされたもの
で、その目的は、温室内などへの設置が容易であり、ト
ラフ列が長大な場合でも精度の高い部品や装置の製作が
回避され、故障の著しく少ない設備費の低減を図ること
ができること、トラフを搬送する際の安定性の確保とト
ラフを持ち上げるための動力を回避して、スペーシング
ロッドを往復動させるアクチュエータにより、トラフ群
ごとに与えられたトラフピッチを葉菜類の成長に応じて
徐々に増大させることができるようにすること、を実現
した水耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、長手方向に配
置された複数の鉢孔によって各植鉢を支持するベルトが
上部に挿通されかつ下部に液肥を流して前記植鉢に植生
した葉菜類を水耕栽培できるようにしたトラフが平行に
多数配列され、そのトラフ列が同一ピッチにある所定本
数のトラフからなる幾つかのトラフ群に区分され、各ト
ラフ群におけるトラフピッチが葉菜類の成長に応じて徐
々に大きくなるように各トラフを移動させることができ
るピッチ漸増式トラフ搬送装置に適用される。その特徴
とするところは、図1の(a)を参照して、一定のスト
ロークで水平に往復動し、トラフ群2i の全てを支持し
て搬送するスペーシングロッド4が、トラフ1,1に直
交して延びる方向に配置される。各トラフ1の下面に
は、スペーシングロッド4によって搬送されかつそのス
ペーシングロッド4と相対的に変位可能なトラフサドル
5が固定される。スペーシングロッド4の一方側にトラ
フサドル5に向けて進退する往動ストッパ6がそのスペ
ーシングロッド4に沿ってトラフピッチpi と同じ間隔
で設置されると共に、他方側にはトラフサドル5に向け
て進退する復動ストッパ7がそのスペーシングロッド4
に沿ってトラフピッチpi と同じ間隔で設置される。そ
して、各トラフサドル5の一方側には、そのトラフサド
ル5に向けて進出した往動ストッパ6に当接するとスペ
ーシングロッド4の往動にもかかわらずトラフ1,1の
それ以上の送り動作を阻止する往動規制片8が設けら
れ、各トラフサドル5の他方側には、そのトラフサドル
5に向けて進出した復動ストッパ7に当接するとスペー
シングロッド4の復動にもかかわらずトラフ1,1の戻
り動作を阻止する復動規制片9が設けられていることで
ある。
【0014】図1の(c)を参照して、往動ストッパ6
はスペーシングロッド4に沿って延びた往動側離接部材
6Aに固定されると共に、復動ストッパ7はスペーシン
グロッド4に沿って延びた復動側離接部材7Aに固定さ
れる。そして、スペーシングロッド4の変位時に往動ス
トッパ6をトラフサドル5に向けて進退させる往動スト
ッパ離接機構17が備えられると共に、スペーシングロ
ッド4の変位時に復動ストッパ7をトラフサドル5に向
けて進退させる復動ストッパ離接機構18が備えられ
る。
【0015】図1の(b)を参照して、往動ストッパ離
接機構17は、スペーシングロッド4に向けて突出する
ように往動側離接部材6Aに取りつけた往動用カムフォ
ロア17Aと、スペーシングロッド4の往動時に往動用
カムフォロア17Aが乗り上げると往動ストッパ6を往
動規制片8(図1の(a)を参照)と当接しないように
退避させる往動用台形状カム17Bと、スペーシングロ
ッド4に形成されて前後に延びる往動用台形状カム17
Bに向けて往動用カムフォロア17Aを付勢しておく弾
性体17C(図1の(c)を参照)とを備える。
【0016】図18の(a)を参照して、往動ストッパ
離接機構17の往動用カムフォロア17Aを往動側離接
部材6Aに向けて突出するようにスペーシングロッド4
に取りつけ、往動用台形状カム17Bを、スペーシング
ロッド4の往動時に往動用カムフォロア17Aが乗り上
げると往動ストッパ6を往動規制片8(図1の(a)を
参照)と当接しないように退避させるために前後に延び
るように往動側離接部材6Aに形成しておき、弾性体1
7C(図1の(c)を参照)によって往動用台形状カム
17Bを往動用カムフォロア17Aに向けて付勢するよ
うにしておいてもよい。
【0017】図1の(b)に戻って、復動ストッパ離接
機構18は、スペーシングロッド4に向けて突出するよ
うに復動側離接部材7Aに取りつけた復動用カムフォロ
ア18Aと、スペーシングロッド4の復動時に復動用カ
ムフォロア18Aが乗り上げると復動ストッパ7を復動
規制片9(図1の(a)を参照)と当接しないように退
避させる復動用台形状カム18Bと、スペーシングロッ
ド4に形成されて前後に延びる復動用台形状カム18B
に向けて復動用カムフォロア18Aを付勢しておく弾性
体18C(図1の(c)を参照)とを備える。そして、
スペーシングロッド4が往動して復動用カムフォロア1
8Aが復動用台形状カム18Bの前側傾斜面18fから
乗り上げるときは、図14の(b)に示すように、その
乗り上げ前の状態からその復動用台形状カム18Bを通
過した後の状態までその復動用台形状カム18Bに対す
る復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢を維持して
復動ストッパ7を進退させ、図15のようにスペーシン
グロッド4が復動して復動用カムフォロア18Aが復動
用台形状カム18Bの後側傾斜面18rから乗り上げる
ときは、その乗り上げ始めからその復動用台形状カム1
8Bを通過する間にその復動用台形状カム18Bに対す
る復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢を変更して
復動ストッパ7を進出させた状態に維持する片折れ機構
19が設けられる。
【0018】片折れ機構19は、図14の(b)の
(i)を参照して、スペーシングロッド4の往動の際
に、復動用カムフォロア18Aが復動用台形状カム18
Bの前側傾斜面18fから乗り上げるとき生じる抵抗力
に基因したモーメントMf に対抗して、復動用カムフォ
ロア支持部材18aの姿勢変化を阻止するストッパ部1
9Aと、スペーシングロッド4の復動の際に、復動用カ
ムフォロア18Aが復動用台形状カム18Bの後側傾斜
面18r(図15の(i)を参照)から乗り上げるとき
生じる抵抗力に基因したモーメントMr に対抗し得なく
して、復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢変化を
許容するための非ストッパ部19Bと、前記したモーメ
ントMr に対抗し得なくして復動用カムフォロア支持部
材18aの姿勢変化を許容した後に、復動用カムフォロ
ア18Aが復動用台形状カム18Bの前側傾斜面18f
を通過する時点から復動用カムフォロア支持部材18a
の姿勢を復元する弾性部材19Cとを有したものであ
る。
【0019】図18の(b)を参照して、復動ストッパ
離接機構18の復動用カムフォロア18Aを、復動側離
接部材7Aに向けて突出するようにスペーシングロッド
4に取りつけ、復動用台形状カム18Bを、スペーシン
グロッド4の復動時に復動用カムフォロア18Aが乗り
上げると復動ストッパ7を復動規制片9(図1の(a)
を参照)と当接しないように退避させるため前後に延び
るように復動側離接部材7Aに形成し、弾性体18C
(図1の(c)を参照)によって復動用台形状カム18
Bを復動用カムフォロア18Aに向けて付勢するように
しておき、スペーシングロッド4が往動して復動用カム
フォロア18Aが復動用台形状カム18Bの前側傾斜面
18fから乗り上げるときは、その乗り上げ前の状態か
らその復動用台形状カム18Bを通過した後の状態まで
その復動用台形状カム18Bに対する復動用カムフォロ
ア支持部材18aの姿勢を維持して復動ストッパ7を進
退させ、スペーシングロッド4が復動して復動用カムフ
ォロア18Aが復動用台形状カム18Bの後側傾斜面1
8rから乗り上げるときは、その乗り上げ始めからその
復動用台形状カム18Bを通過する間にその復動用台形
状カム18Bに対する復動用カムフォロア支持部材18
aの姿勢を変更して復動ストッパ7を進出させた状態に
維持する片折れ機構19を設けておいてもよい。
【0020】片折れ機構19は、スペーシングロッド4
の往動の際に、復動用カムフォロア18Aが復動用台形
状カム18Bの前側傾斜面18fから乗り上げるとき生
じる抵抗力に基因したモーメントMf に対抗して、復動
用カムフォロア支持部材18aの姿勢変化を阻止するス
トッパ部19Aと、スペーシングロッド4の復動の際
に、復動用カムフォロア18Aが復動用台形状カム18
Bの後側傾斜面18rから乗り上げるとき生じる抵抗力
に基因したモーメントMr に対抗し得なくして復動用カ
ムフォロア支持部材18aの姿勢変化を許容するための
非ストッパ部19Bと、前記したモーメントMr に対抗
し得なくして復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢
変化を許容した後に、復動用カムフォロア18Aが復動
用台形状カム18Bの前側傾斜面18fを通過する時点
から復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢を復元す
る弾性部材19Cとを有したものとしておいてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、スペーシングロッドと
トラフサドルに向けて進退する往動ストッパおよび復動
ストッパとを備えたスペーシング機構により、往復動す
るスペーシングロッドを介して、各トラフ群のトラフピ
ッチを維持したままトラフ列の全体を所望距離ずつ移動
させることができる。ピッチ漸増式トラフ群搬送装置と
しては、回転ねじ棒の場合より製作精度も低くて済み、
かつ構造が簡単なものとなる。また、トラフ群の搬送の
際にトラフサドルがスペーシングロッドと相対的に変位
可能であるので、ウォーキング運動するような場合に必
要となるトラフの持ち上げ動作が回避され、トラフの搬
送に要する動力の著しい節減が図られ、故障の発生も少
なくなる。それゆえ、栽培規模が大きくなっても、スペ
ーシング機構の大型化や複雑化を回避して、生産規模の
拡大を図るべく、スペーシング機構の長大化にも容易に
対応させることができる。
【0022】スペーシングロッドの変位時に往動ストッ
パをトラフサドルに向けて進退させる往動ストッパ離接
機構や復動ストッパをトラフサドルに向けて進退させる
復動ストッパ離接機構によれば、往動ストッパと復動ス
トッパとを適宜のタイミングで進退させることができ、
トラフサドルが各ストッパと無用の干渉をすることな
く、全てのトラフ群を所定のトラフピッチに拡大するこ
とが可能となる。
【0023】往動ストッパ離接機構を往動用カムフォロ
アと往動ストッパと弾性体とから構成し、往動用カムフ
ォロアがスペーシングロッドに形成した往動用台形状カ
ムをたどるようにしておくと、スペーシングロッドの往
動に連動して往動ストッパを進退させることができ、ピ
ッチ漸増式トラフ群搬送装置に採用しなければならない
駆動装置はスペーシングロッドを往復動させる一つのア
クチュエータのみとしておくことができ、駆動系の簡素
化が図られる。
【0024】往動用カムフォロアを上記とは逆に往動側
離接部材に向けて突出するようにスペーシングロッドに
取りつけ、往動用台形状カムを往動側離接部材に形成し
ておいても、スペーシングロッドの往動時に往動ストッ
パをトラフサドルの往動規制片に向けて進退させること
ができる。
【0025】復動ストッパ離接機構を復動用カムフォロ
アと復動ストッパと弾性体とから構成し、復動側離接部
材に取りつけた復動用カムフォロアがスペーシングロッ
ドに形成した復動用台形状カムをたどるようにしておく
と、スペーシングロッドの復動に連動して復動ストッパ
をトラフサドルに向けて進退させることができ、ピッチ
漸増式トラフ群搬送装置に採用しなければならない駆動
装置はスペーシングロッドを往復動させる一つのアクチ
ュエータのみとしておくことができ、駆動系の簡素化が
図られる。そして、復動ストッパ離接機構にスペーシン
グロッドが復動した際に復動用カムフォロア支持部材の
姿勢を変える片折れ機構を設けておくことにより、スペ
ーシングロッドの復動時のみ復動用カムフォロアが復動
用台形状カムをたどっても復動ストッパをトラフサドル
に向けて進出させた状態に維持しておくことができ、ス
ペーシングロッドの復動にもかかわらずトラフを前進し
た位置に留めておくことができる。
【0026】片折れ機構を復動用カムフォロア支持部材
に設けたストッパ部と非ストッパ部と弾性部材から構成
しておけば、スペーシングロッドが復動する際に、復動
用カムフォロアが復動用台形状カムに乗り上げても、非
ストッパ部は復動用カムフォロア支持部材の姿勢変化を
許容して復動ストッパの無用な退避動作を回避する一
方、スペーシングロッドが往動する際に、復動用カムフ
ォロアが復動用台形状カムに乗り上げると、ストッパ部
は復動用カムフォロアの姿勢変化を阻止して復動ストッ
パに所定の進退動作をさせることができるようになる。
なお、弾性部材は復動用カムフォロアが復動用台形状カ
ムを通過した時点で、スペーシングロッドが再度往動を
開始する場合に備えて、復動用カムフォロア支持部材の
姿勢を復元させておくことができる。
【0027】復動ストッパ離接機構として復動用カムフ
ォロアをスペーシングロッドに取りつけておき、復動側
離接部材に形成した復動用台形状カムをたどるようにし
ておいても、スペーシングロッドの復動に連動して復動
ストッパをトラフサドルに向けて進退させることがで
き、ピッチ漸増式トラフ群搬送装置における駆動系の簡
素化が図られる。そして、スペーシングロッドが復動し
た際に復動用カムフォロア支持部材の姿勢を変える片折
れ機構を設けておくと、復動ストッパを進出させた状態
に保ってスペーシングロッドの復動の間はトラフを前進
した位置に留めておくことができる。
【0028】片折れ機構として、スペーシングロッドに
取りつけた復動用カムフォロア支持部材にストッパ部と
非ストッパ部とを設けておいても、スペーシングロッド
が復動する際の復動ストッパの退避動作を回避させるこ
とができ、かつ、スペーシングロッドが往動する際に復
動ストッパをトラフサドルに向けて進退動作させること
ができるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るピッチ漸増
式トラフ群搬送装置を、その実施例に基づいて詳細に説
明する。図1の(a)は、トラフ列が同一ピッチにある
所定本数のトラフ1,1からなる幾つかのトラフ群2,
2に区分され、各トラフ群におけるトラフピッチが葉菜
類の成長に応じて徐々に大きくなるように各トラフを移
動させることができるピッチ漸増式トラフ搬送装置3の
概略平面である。この搬送装置3は、全てのトラフを支
持して搬送するスペーシングロッド4と、各トラフの下
面に固定されスペーシングロッドに乗載して搬送される
と共にスペーシングロッドと相対的に変位可能なトラフ
サドル5,5と、トラフピッチと同じ間隔で配置されて
スペーシングロッド4の一方の側面に向けて進退する往
動ストッパ6と、トラフピッチと同じ間隔で配置されて
スペーシングロッド4の他方の側面に向けて進退する復
動ストッパ7とを有している。そして、各トラフサドル
5の両側には、往動ストッパ6に当接される往動規制片
8および復動ストッパ7に当接される復動規制片9とが
備えられている。
【0030】図示の例は簡略化を図るために一つのトラ
フ群2が3本のトラフ1,1からなり、トラフ群ごとに
トラフピッチの異なる全部で4つのトラフ群21
2 ,23 ,24 が形成されている。すなわち、一日分
として供給されるトラフを3本として、5日目の朝に収
穫されるトラフも3本となっている。上記したスペーシ
ングロッド4は同一ピッチpi (i=1,2,3,4、
以下の説明において同じ)をなす4つのトラフ群2i
搬送するために、全トラフ群を乗載しておくことができ
る長さとなっている。
【0031】各トラフ1の上部には、図19に示したよ
うに、長手方向に配置された複数の鉢孔10a,10a
を用いて図2に示す植鉢11を支持するプラスチック製
のベルト10が挿通されている。そのベルト10は定植
や収穫の作業において図示しない装置から繰り出された
り、巻き取られるようになっている。
【0032】トラフ1の下部には、図3に示す液肥管1
2から供給された液肥13が流される。そのために、ト
ラフ1は例えば2度の左下がりとされ、トラフ1に直交
する少なくとも二箇所に配置されたピッチ漸増式トラフ
群搬送装置3,3に支持される。液肥13は排液トラフ
14Aを経て回収されるようになっているが、液肥管1
2の下方にも供給液肥を回収する集液トラフ14Bが設
置される。
【0033】図2を参照して、前後に延びる一つのライ
ンには、予め12本のトラフ111,112,113,121
22,123,131,132,133,・・・がトラフ列をな
して載せられている。後端(図における右側)のトラフ
群21 は前日供給された3本であり、前端のトラフ群2
4 (図1の(a)を参照)は4日前に供給されて移動し
今日収穫される3本である。
【0034】トラフ群21 の3本のトラフ111,112
13は例えば略密接して配置されており、図2に示すよ
うに、そのピッチはp1 である。以後のトラフ群22
おけるトラフピッチはp2 といったように、野菜等の成
長に応じて徐々に大きくなっている。ちなみに、トラフ
群2i の左端のトラフ1i3とトラフ群2(i+1) の右端の
トラフ1(i+1)1とのピッチはp(i+1) でもよいが、図示
の例ではpi とされている。
【0035】このようなトラフ群2i の全てを支持して
搬送する例えば矩形断面をしたスペーシングロッド4
が、油圧シリンダ等のアクチュエータ15により後述す
る一定のストロークSで車輪4aを介してレール16上
を水平に往復動するようになっている。スペーシングロ
ッド4に乗載されているトラフサドル5の上半部は各ト
ラフの下面に嵌着して固定され、スペーシングロッド4
の往動によってトラフサドル5が搬送されるとトラフ
1,1も移動する。ところが、図1の(c)に示すよう
に、トラフサドル5の下面はスペーシングロッド4の上
面に対してスライドできる面接触構造となっているの
で、トラフサドル5の移動を阻止する次に述べる往動ス
トッパ6や復動ストッパ7(図1の(a)を参照)に当
接すると、スペーシングロッド4が往動もしくは復動を
続けても、トラフピッチpi を所望する次のピッチp
i+1 に拡大させた時点で停止しておくことができる。
【0036】そのため、前記した往動ストッパ6,6は
スペーシングロッド4に沿ってトラフピッチpi と同じ
間隔で配置され(図2を参照)、スペーシングロッド4
の一方側でトラフサドル5に向けて一斉に進退するよう
になっている。なお、図1の(a)に示すように、往動
ストッパ611,612,613,621,・・・,642は、ス
ペーシングロッド4に並行して配置されてスペーシング
ロッドに離接するよう揺動可能な往動側離接部材6Aに
固定されている。復動ストッパ711,712,713
21,・・・,742もスペーシングロッド4に沿ってト
ラフピッチpi と同じ間隔で配置され、スペーシングロ
ッド4の他方側でトラフサドル5に向けて一斉に進退す
るように、スペーシングロッド4に並行して配列されて
揺動可能な復動側離接部材7Aに取りつけられる。ちな
みに、本搬送装置は最先端のトラフ143をラインから送
り出すことを目的としているので、往動ストッパ643
復動ストッパ743は設けられない。
【0037】往動規制片8は各トラフサドル5の一方側
に設けられ、そのトラフサドルに向けて進出した往動ス
トッパ6の後面に当接するとスペーシングロッド4の往
動にもかかわらずトラフ1,1のそれ以上の送り動作を
阻止するためのものである。トラフサドル5の他方側に
設けられた復動規制片9も、トラフサドルに向けて進出
した復動ストッパ7の前面に当接するとスペーシングロ
ッドの復動にもかかわらずトラフの戻り動作を阻止する
ものである。したがって、往動規制片8と往動ストッパ
6とは同一レベルにあり(図1の(c)を参照)、ま
た、復動規制片9と復動ストッパ7とも同じレベルに配
置される。なお、往動規制片8や復動規制片9はトラフ
サドル5の側面の前後方向で同じ箇所に設けられていて
よいが、図1の(a)の例では見やすくするため後端と
前端とにずらせて配置されている。これらはブロック状
のものでよく、往動ストッパ6や復動ストッパ7は短い
丸棒や角棒が採用される。
【0038】上記の往動側離接部材6Aとスペーシング
ロッド4との間には、図1の(c)に示すごとく、スペ
ーシングロッド4の変位時に往動ストッパ6をトラフサ
ドル5に向けて進退させる往動ストッパ離接機構17が
備えられている。この往動ストッパ離接機構は、スペー
シングロッド4に向けて突出するように往動側離接部材
6Aに取りつけた往動用カムフォロア17Aと、スペー
シングロッド4に形成されて前後に延び、スペーシング
ロッド4の往動時に往動用カムフォロア17Aが乗り上
げると往動ストッパ6を往動規制片8と当接しないよう
に退避させる往動用台形状カム17Bと、この往動用台
形状カムに向けて往動用カムフォロア17Aを付勢して
おくための弾性体17Cとを有している。
【0039】往動側離接部材6Aは、スペーシングロッ
ド4に沿って延びる支持プレート6aとこの支持プレー
トをボルト6mで固定してトラフサドル5に向けて揺動
させる離接用アーム6bとからなる。上記した往動用カ
ムフォロア17Aとしては図1の(b)から分かるよう
にローラが採用され、往動用カムフォロア支持部材17
aに回転可能に支承される。この往動用カムフォロア支
持部材は支持プレート6aに取りつけたアングル状の支
持金具17bに固定され、図14の(a)の(i)から
(iii)までのように、往動用台形状カム17Bに対して
は往動用カムフォロア支持部材17aが常に同じ姿勢を
維持する。図1の(c)に戻って、離接用アーム6bは
レール16の下面に設けた軸受16Aに支承される軸6
cを中心にして回転できる構造となっている。下端には
圧縮コイルばね17Cを外嵌させた水平なボルト6dが
取りつけられ、その弾発力によって離接用アーム6bが
スペーシングロッド4に接近する方向へ力が及ぼされる
ようになっている。
【0040】また、復動側離接部材7Aとスペーシング
ロッド4との間には、スペーシングロッドの変位時に復
動ストッパ7をトラフサドル5に向けて進退させる復動
ストッパ離接機構18が備えられる。この復動ストッパ
離接機構18は、前述した往動ストッパ離接機構17と
同様な構造であって、スペーシングロッド4に向けて突
出するように復動側離接部材7Aに取りつけた復動用カ
ムフォロア18Aと、スペーシングロッド4に形成され
て前後に延び、スペーシングロッド4の復動時に復動用
カムフォロア18Aが乗り上げると復動ストッパ7を復
動規制片9と当接しないように退避させる復動用台形状
カム18Bと、この復動用台形状カムに向けて復動用カ
ムフォロア18Aを付勢しておくための弾性体18Cと
を有している。
【0041】復動側離接部材7Aは、スペーシングロッ
ド4に沿って延びる支持プレート7aとこの支持プレー
トを揺動させるための離接用アーム7bとからなる。上
記した復動用カムフォロア18Aにはローラが採用さ
れ、復動用カムフォロア支持部材18aに回転可能に支
承される。この復動用カムフォロア支持部材18Aは、
図1の(b)に示すように、支持プレート7aに取りつ
けたアングル状の支持金具18bに支持軸18cを介し
て水平面で回転自在となるように支承され、復動用台形
状カム18Bに対しては、復動用カムフォロア支持部材
18aが適宜姿勢を変更することができるようになって
いる。
【0042】詳しく述べると、この復動用カムフォロア
支持部材18aには片折れ機構19が採用されている。
この片折れ機構は、図14の(b)の(i)から(iii)
までに示すように、スペーシングロッド4が往動して復
動用カムフォロア18Aが復動用台形状カム18Bの前
側傾斜面18fから乗り上げるときは、その乗り上げ前
の状態から復動用台形状カム18Bを通過した後の状態
まで、その復動用台形状カム18Bに対する復動用カム
フォロア支持部材18aの姿勢を維持して復動ストッパ
7を進退させ、図15の(i)から(iii) までに示すよ
うに、スペーシングロッド4が復動して復動用カムフォ
ロア18Aが復動用台形状カム18Bの後側傾斜面18
rから乗り上げるときは、その乗り上げ始めから復動用
台形状カム18Bを通過する間に、復動用台形状カム1
8Bに対する復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢
を変更して復動ストッパ7を進出させた状態に維持する
ものである。
【0043】その片折れを実現するために、図14の
(b)の(i)および図15の(i)を参照して、復動
用カムフォロア支持部材18aにはストッパ部19Aと
非ストッパ部19Bと弾性部材19Cとが設けられてい
る。ストッパ部19Aは、スペーシングロッド4の往動
の際に、復動用カムフォロア18Aが復動用台形状カム
18Bの前側傾斜面18f(図14の(b)の(i)を
参照)から乗り上げるとき生じる抵抗力に基因したモー
メントMf に対抗して、復動用カムフォロア支持部材1
8aの姿勢変化を阻止するために支持金具18bの垂直
フランジ18mの内面に当接する部分であり、復動用カ
ムフォロア支持部材18aの支持軸18cを越えた反ロ
ーラ側端の前部に形成した平坦部である。したがって、
図14の(b)の(i)ないし(iii) の間は、復動用カ
ムフォロア支持部材18aが直立姿勢となる。なお、モ
ーメントMf に確実に対抗させやすくするために、復動
用カムフォロア支持部材18aの前端には、上方へ折り
曲げたリブ18nが設けられている。
【0044】非ストッパ部19Bは、スペーシングロッ
ド4の復動の際、復動用カムフォロア18Aが復動用台
形状カム18Bの後側傾斜面18r(図15の(i)を
参照)から乗り上げるとき生じる抵抗力に基因したモー
メントMr に対抗し得なくして、復動用カムフォロア支
持部材18aの姿勢変化を許容するため支持金具18b
に当接することのない部分であり、復動用カムフォロア
支持部材18aの反ローラ側端の後部に斜めに形成した
平坦な切除部である。ちなみに、図15の(ii)に示した
ように、支持軸18cから非ストッパ部19Bまでの距
離LB はストッパ部19Aまでの距離LA よりも短くさ
れ、復動用カムフォロア支持部材18aの回動が阻害さ
れないようになっている
【0045】弾性部材19Cは、復動用カムフォロア1
8Aが復動用台形状カム18Bの後側傾斜面18rから
乗り上げるとき生じる抵抗力に基因したモーメントMr
(図15の(i)を参照)に対抗し得なくして復動用カ
ムフォロア18Aの姿勢変化を許容した後に、図15の
(iv)のように、復動用カムフォロア18Aが復動用台形
状カム18Bの前側傾斜面18fを通過する時点から復
動用カムフォロア18Aの姿勢を同図の(v)のように
復元させるものである。本例においては支持軸18cを
取り巻いてU字状をなすばねが採用され、一端は復動用
カムフォロア支持部材18aに、他端は支持金具18b
に固定されている。
【0046】図1の(c)に戻って、復動側離接部材7
Aを構成する離接用アーム7bは、前述した離接用アー
ム6bと同様に、レール16の下面に設けた軸受16B
に支承される軸7cを中心にして回転できる構造となっ
ている。下端には圧縮コイルばね18Cを外嵌させた水
平なボルト7dが取りつけられ、その弾発力によって離
接用アーム7bがスペーシングロッド4に接近する方向
へ力が及ぼされるようになっている。なお、本例では、
ボルト7dがボルト6dと共用されて弾性体18Cと弾
性体17Cとが同一となっているが、それらが独立して
いても差し支えない。
【0047】以下に、スペーシング機構によって、図1
の(a)および図2に示すように、幅が50mmの3本
のトラフ111,112,113を有してトラフピッチp1
60mmのトラフ群21 、3本のトラフ121,122,1
23からなりトラフピッチp2が70mmのトラフ群
2 、3本のトラフ131,132,133からなりトラフピ
ッチp3 が100mmのトラフ群23 、3本のトラフ1
41,142,143からなりトラフピッチp4 が170mm
のトラフ群24 といったように4つのトラフ群からなる
水耕栽培施設であるとして、それらのトラフ群2i がス
ペーシング機構によって搬送され、それぞれのトラフピ
ッチpi がpi+1 となる全体的な動きを順に説明する。
【0048】上記したトラフピッチpi に合わせて支持
プレート6aには後部から往動ストッパ611,612,・
・・641,642が順に配置され、支持プレート7aにも
復動ストッパ711,712,・・・741,742が設置され
る。図1の(a)は収穫直前を示した初期状態であっ
て、右端の往動ストッパ611とトラフサドル511の往動
規制片811との間隔はトラフピッチp1 より5mm大き
い65mmであり、右端の復動ストッパ711とトラフサ
ドル512の復動規制片912との間隔は0mmとされる。
【0049】このとき、図1の(b)に示すように、往
動用カムフォロア17Aは往動用台形状カム17Bの後
側傾斜面17rの前端にあり、復動用カムフォロア18
Aは復動用台形状カム18Bの前側傾斜面18fの前端
にある。したがって、図1の(c)に示すように、復動
ストッパ7は復動規制片9と当接するように進出し、往
動ストッパ6は往動規制片8から退避している。各トラ
フサドル5の復動規制片9は各復動ストッパ7の前側に
位置しており、スペーシングロッド4が往動しても復動
ストッパ7に邪魔されることのないトラフサドル5,5
を介して各トラフ1を前進させることができる状態にあ
る。なお、図1の(a)に示した往動用台形状カム17
Bの後側傾斜面17r、復動用台形状カム18Bの前側
傾斜面18fおよび後側傾斜面18rの長さは40mm
になっているとする。ちなみに、トラフ143,142,1
41からの収穫作業と、発芽して間もない幼苗の定植され
た新しい3本のトラフの追加とは朝のうちに行われ、ト
ラフ群2i のトラフピッチpi は収穫の前日に与えられ
ている。
【0050】スペーシングロッド4が往動を開始する
と、復動用カムフォロア18Aは復動用台形状カム18
Bの前側傾斜面18fに乗り上げ始め、往動用カムフォ
ロア17Aは往動用台形状カム17Bの後側傾斜面17
rを下り始める。スペーシングロッド4が40mm往動
したところで、図4の(a)や(b)に示すように、復
動用カムフォロア18Aは復動用台形状カム18Bに完
全に乗り上げ、往動用カムフォロア17Aは往動用台形
状カム17Bの後側傾斜面17rを下りきる。したがっ
て、図4の(c)に示すように、復動ストッパ7は復動
規制片9から退避する一方、往動ストッパ6はトラフサ
ドル5に向けて進出する。しかし、例えば往動ストッパ
11とトラフサドル511の往動規制片811とは65mm
離れていたので、スペーシングロッド4が40mm往動
しても、図4の(a)のように、往動規制片811が25
mmを残して往動ストッパ611に当接することはない。
【0051】往動ストッパ612と往動規制片812や、往
動ストッパ613と往動規制片813も同様である。他の部
分、例えば往動規制片822と往動ストッパ622とは75
mm離れていたので両者間には35mmが残る。105
mm離れていた往動規制片832と往動ストッパ632との
間隔は65mmとなり、175mm離れていた往動規制
片841と往動ストッパ641との間隔は135mmとな
る。ちなみに、40mmの往動の間に、例えば往動規制
片812は往動ストッパ611を越えて前進する。しかし、
往動する往動規制片8の先端が進出し始めた往動ストッ
パ6と当たることがないように、すなわち、往動規制片
8が往動ストッパ6を越えてから往動ストッパ6が進出
を完了するように、往動規制片8や往動ストッパ6の幅
寸法さらには後側傾斜面17rの傾斜角度が選定され
る。場合によっては、後側傾斜面17rを30mmとし
たり傾斜面形状を二次曲線等にするなりして、往動スト
ッパ6が進出工程の前半でゆっくりした動きをとるよう
にしておけばよい。
【0052】スペーシングロッド4がさらに25mm往
動しても、図5の(a)や(b)に示すように、復動用
カムフォロア18Aは復動用台形状カム18B上に残
り、往動用カムフォロア17Aは往動用台形状カム17
Bから外れたままとなる。それゆえ、図5の(c)に示
すように、復動ストッパ7は復動規制片9から退避した
状態にあり、往動ストッパ6は進出した状態を維持す
る。その結果、当初65mm離れていた往動ストッパ6
11と往動規制片811とは、図5の(a)に示すように当
接する。往動ストッパ612と往動規制片812や、往動ス
トッパ613と往動規制片813も同様である。したがっ
て、トラフピッチp1 =60mmを維持したトラフサド
ル511,512,513は65mm前進したところで停止
し、トラフ111,112,113のそれ以上の前進が阻止さ
れる。しかし、他の部分、例えば往動規制片822と往動
ストッパ622とは10mmの間隔を残し、往動規制片8
32と往動ストッパ632との間隔は40mm、往動規制片
41と往動ストッパ641とは110mmとなる。
【0053】スペーシングロッド4がさらに10mm往
動される。このとき、図6の(a)や(b)に示すよう
に、復動用カムフォロア18Aは復動用台形状カム18
B上に残り、往動用カムフォロア17Aは往動用台形状
カム17Bから外れたままである。図6の(c)に示す
ように、復動ストッパ7は復動規制片9から退避した状
態にあり、往動ストッパ6は進出した状態を維持する。
その結果、当初75mm離れていた往動ストッパ621
往動規制片821とは、図6の(a)に示すように当接す
る。往動ストッパ622と往動規制片822や、往動ストッ
パ623と往動規制片823も同様である。したがって、ト
ラフピッチp2 =70mmを維持したトラフサドル
21,522,523は75mm前進したところで停止し、
トラフ121,122,123のそれ以上の前進が阻止され
る。しかし、他の部分、例えば往動規制片832と往動ス
トッパ632とは30mmの間隔を残し、往動規制片841
と往動ストッパ641との間隔は100mmとなる。
【0054】スペーシングロッド4がさらに30mm往
動される。このときも、図7の(a)や(b)に示すよ
うに、復動用カムフォロア18Aは復動用台形状カム1
8B上に残り、往動用カムフォロア17Aは往動用台形
状カム17Bから外れたままである。図7の(c)に示
すように、復動ストッパ7は復動規制片9から退避した
状態にあり、往動ストッパ6は進出した状態を維持す
る。その結果、当初105mm離れていた往動ストッパ
31と往動規制片831とは、図7の(a)に示すように
当接する。往動ストッパ632と往動規制片832や、往動
ストッパ633と往動規制片833も同様である。したがっ
て、トラフピッチp3 =100mmを維持したトラフサ
ドル531,532,533は30mm前進したところで停止
し、トラフ131,132,133のそれ以上の前進が阻止さ
れる。しかし、他の部分、例えば往動規制片842と往動
ストッパ642とは70mmの間隔を残す。
【0055】スペーシングロッド4がさらに70mm往
動されるが、このときも、図8の(a)や(b)に示す
ように、復動用カムフォロア18Aは復動用台形状カム
18B上に残り、往動用カムフォロア17Aは往動用台
形状カム17Bから外れたままである。図8の(c)に
示すように、復動ストッパ7は復動規制片9から退避し
た状態にあり、往動ストッパ6は進出した状態を維持す
る。その結果、当初175mm離れていた往動ストッパ
41と往動規制片841とは、図8の(a)に示すように
当接する。往動ストッパ642と往動規制片842も同様で
ある。トラフピッチp4 =170mmを維持したトラフ
サドル541,542,543が70mm前進したところで停
止する。しかし、往動ストッパ643が存在しないのでト
ラフ143は拘束された状態にならないが、後続のトラフ
42,141はそれ以上の前進が阻止される。なお、スペ
ーシングロッド4は175mm往動しているので、各復
動規制片9もそれぞれのトラフピッチpi より5mm余
分に前進しており、復動ストッパ7から5mm往動方向
にずれた位置にある。
【0056】このようにして各トラフ群2は所定の距離
だけ前進されるが、トラフ143を収穫箇所へ移すため、
スペーシングロッド4は図9の(a)のようにさらに5
0mm往動される。これにより、スペーシングロッド4
は一定のストロークS=225mmの往動を完了する。
この動作によって、往動ストッパ6と当接していないト
ラフサドル543のみが前進し、トラフ143は収穫用トラ
フ受け台20に到達して、その位置に拘束される。この
とき、図9の(b)にも示すように、復動用カムフォロ
ア18Aは復動用台形状カム18Bの後側傾斜面18r
を下るが、往動用カムフォロア17Aは往動用台形状カ
ム17Bから外れたままとなっている。図9の(c)に
示すように、復動ストッパ7はトラフサドル5に向けて
進出し、往動ストッパ6は進出した状態を維持する。上
記したように復動規制片9は復動ストッパ7に対して5
mmずれていることから、復動ストッパ7が進出すると
きトラフサドル5の復動規制片9と干渉するようなこと
はない。
【0057】次に、スペーシングロッド4は復動を開始
する。図10の(a)のようにまず5mm復動すると、
トラフ143以外のトラフ1,1は5mm後進し、各トラ
フサドル5の復動規制片9が復動ストッパ7に当接す
る。したがって、往動ストッパ6に当接していた往動規
制片8は5mm往動ストッパ6から離れることになる。
図10の(b)にも示すように、復動用カムフォロア1
8Aは復動用台形状カム18Bの後側傾斜面18rを登
り始めるが、復動用カムフォロア支持部材18aには片
折れ機構19が設けられているので、図15のところで
説明した挙動により、復動ストッパ7は図10の(c)
に示すように復動規制片9から退避することがない。一
方、往動用カムフォロア17Aは往動用台形状カム17
Bから外れたままであるので往動ストッパ6は進出して
いるが、トラフ1の後進に支障をきたすことはない。
【0058】スペーシングロッド4がさらに35mm復
動して、図11の(a)や(b)に示すように、復動用
カムフォロア18Aが復動用台形状カム18Bに乗り上
げても、図11の(c)のように、復動ストッパ7は進
出した状態を保つ。往動ストッパ6も進出したままであ
る。さらに145mm復動すると、図12の(a)や
(b)に示すように、往動用カムフォロア17Aが往動
用台形状カム17Bの後側傾斜面17rに到達する。も
ちろん、図12の(c)のように、復動ストッパ7も往
動ストッパ6も進出したままである。さらに40mm復
動すると、図13の(a)や(b)に示すように、復動
用カムフォロア18Aが前側傾斜面18fをたどって復
動用台形状カム18Bから下り、往動用カムフォロア1
7Aは後側傾斜面17rをたどって往動用台形状カム1
7Bに乗り上げる。図13の(c)のように、復動スト
ッパ7は進出した状態を保ち、往動ストッパ6は往動規
制片8から退避する。
【0059】このようにスペーシングロッド4が所定の
ストロークS=225mmの復動を完了した時点で、そ
の後側の空部分に幼苗の定植された新しいトラフ103
載せられる。仮想線で示したそのトラフサドル503の往
動規制片803と往動ストッパ611とは65mmの間隔を
なし、図1の(a)と全く同じ状態になる。再度、スペ
ーシングロッド4が225mm往動されると、上記した
図4から図9までの動作が行われ、トラフ142が収穫用
トラフ受け台20に到達する。したがって、トラフ143
の収穫作業は図9に到達したときから次のトラフ142
図9の状態となるまでの間に行われる。逆に言えば、ト
ラフ143の葉菜類の全てを収穫できる作業時間を見込ん
でスペーシングロッド4が一往復される。
【0060】スペーシングロッド4が図10から図13
に戻ると、図示しないが、次の新しいトラフ102がスペ
ーシングロッド4に載せられる。同様の繰り返しによっ
て新しい最後のトラフ101が載せられるが、その間に、
トラフ142,141からの収穫が順次行われる。一方、新
しいトラフ102への幼苗の定植作業、すなわち暗室など
で発芽させた幼苗の植鉢11(図2を参照)を鉢孔10
aに嵌め込む作業は、トラフ103を乗載してから図13
に戻るまでの間に済ませておけばよい。トラフ101がス
ペーシングロッド4に乗載された時点で、その日の作業
は完了し、トラフ群23 のトラフピッチはp3 からp4
に拡大され、トラフ群22 のトラフピッチはp2 からp
3 に、トラフ群21 のトラフピッチはp2 に拡大され
る。新しいトラフ103,102,101のトラフピッチはp
1 であり、結局は、トラフ133,132,131がトラフ1
43,142,141となり、トラフ123,122,121がトラ
フ133,132,131となり、トラフ113,112,111
トラフ123,122,121となり、トラフ103,102,1
01がトラフ113,112,111となる。このような一日分
の動作は、トラフ群2i が18本のトラフからなってい
ても、その18回の載せ替え作業に一時間と要しない。
【0061】以上の説明から分かるように、本ピッチ漸
増式トラフ群搬送装置のスペーシングロッドによって所
定のトラフピッチで配置されたトラフ群を前進させるこ
とができる。そして、トラフサドルに設けた往動規制片
をトラフピッチと同じ間隔で配置した往動ストッパに当
接させることにより、各トラフ群のピッチを葉菜類の成
長に応じて徐々に拡げることができる。幼少期に占める
無用な空間の減少が図られ、単位面積あたりの栽培数量
の増大や、温室や暗室において電照栽培する場合に電照
効率の向上を図った省エネルギ化した栽培施設とするこ
とができる。
【0062】加えて、トラフ列の配置状態を維持したま
ま全体を所望距離ずつ移動させることができ、ピッチ漸
増式トラフ群搬送装置としては、回転ねじ棒を採用する
場合より製作精度も低くて済む。また、水平方向に往復
変位するアクチュエータのみでもってトラフ群の搬送と
往動ストッパおよび復動ストッパの進退動作が実現さ
れ、しかも、トラフを持ち上げる動作がないので、トラ
フの搬送に要する動力の著しい節減が図られる。さら
に、水平方向のみに力を与えるだけであるので駆動系の
構造が簡素化され、故障の発生も少ないものとなる。た
とえ栽培規模が大きくなっても、スペーシング機構の大
型化や複雑化を回避して、その長大化すなわち一つのト
ラフ群に多数のトラフを含ませ、生産規模の拡大を図る
ことも容易となる。
【0063】上記したトラフサドル5は、その下面がス
ペーシングロッド4の上面に対してスライドできる面接
触構造であり、スペーシングロッドによって搬送された
り、往動ストッパや復動ストッパで規制されるとスペー
シングロッドとの相対的な変位が可能となっているが、
その面接触構造に代えて図16の(a)のような車輪5
aを設けるようにしてもよい。また、往動カムフォロア
17Aや復動カムフォロア18Aがたどる往動用台形状
カム17Bや復動用台形状カム18Bはスペーシングロ
ッド4から突出するように形成されているが、図16の
(b)のようにスペーシングロッド4に凹み溝4bを形
成し、往動用台形状カム17Bや復動用台形状カム18
Bに該当する部分をスペーシングロッド4の表面に一致
するようにしておくこともできる。
【0064】さらに、往動ストッパ離接機構17や復動
ストッパ離接機構18における各台形状カムに向けてそ
れぞれのカムフォロアを付勢しておく弾性体として圧縮
コイルばねが採用されているが、図16の(c)に示す
ように、離接用アーム6b,7bから側方に張り出した
補助プレート6n,7nを設け、軸受16A,16Bの
取付プレート16a,16bの端部との間に引張りコイ
ルばね17S,18Sを張設しておいても、同様の作用
を発揮させることができるのは述べるまでもない。
【0065】台形状カムは図1の(c)のようにスペー
シングロッド4の側面に形成しておくことに代えて、例
えば図16の(d)に示すように下面に設け、その往動
用台形状カム17Bや復動用台形状カム18Bに下方か
ら付勢された往動用カムフォロア17Aや復動用カムフ
ォロア18Aを当接させ、ガイド部材21A,21Bに
保持されて上下動する離接用アーム6b,7bの上端に
設けた往動ストッパ6および復動ストッパ7を、トラフ
サドル5の往動規制片8や復動規制片9に向けて進出さ
せたり退避させるようにしておくことができる。この場
合、台形状カム17B,18Bに向けてカムフォロア1
7A,18Aを付勢しておく弾性体17C,18Cは、
上下方向に弾発力を及ぼす圧縮コイルばねが採用され
る。
【0066】ところで、図15に示した片折れ機構19
による復動用カムフォロア18Aの一連の動作は、図1
7の(a)の(i)に示したような構造によっても実現
される。ストッパ部19Aは、復動用カムフォロア支持
部材18aの支持軸18cを越えた反ローラ側の前部か
ら支持プレート6に向けて張り出し支持金具18bの前
端に当接する突出部18Dの後面であり、非ストッパ部
19Bは支持金具18bに当接することのない突出部1
8Dの前面である。
【0067】このような構造においても、スペーシング
ロッド4の往動の際に、復動用カムフォロア18Aが復
動用台形状カム18Bの前側傾斜面18fから乗り上げ
るとき生じる抵抗力に基因したモーメントMf に対抗し
て、復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢変化を阻
止するために支持金具18bに当接し、したがって、図
17の(a)の(i)ないし(iii) の間は、復動用カム
フォロア支持部材18aが直立姿勢を維持する。一方、
図17の(b)の(i)から(iii) までに示すように、
スペーシングロッド4が復動して復動用カムフォロア1
8Aが復動用台形状カム18Bの後側傾斜面18rから
乗り上げるときは、その際生じる抵抗力に基因したモー
メントMr に対抗し得なくして復動用台形状カム18B
に対する復動用カムフォロア支持部材18aの姿勢を変
更して、復動ストッパ7を進出した状態に維持しておく
ことができる。もちろん、図17の(b)の(iv)から
(v)までの間に、弾性部材19Cが復動用カムフォロ
ア支持部材18aを直立姿勢に復元させるように作用す
ることは言うまでもない。
【0068】上記したいずれの例においても、往動スト
ッパ離接機構17の往動用カムフォロア17Aが往動側
離接部材6Aに取りつけられ、往動用台形状カム17B
はスペーシングロッド4に形成されているが、図18の
(a)のように、往動用カムフォロア17Aを往動側離
接部材6Aの支持プレート6aに向けて突出するように
スペーシングロッド4に取りつける一方、往動用台形状
カム17Bを支持プレート6aに形成しておき、この往
動用台形状カム17Bを往動用カムフォロア17Aに向
けて付勢しておくようにしてもよい。また、片折れ機構
19を備えた復動ストッパ離接機構18においても同様
に、図18の(b)のごとく復動用カムフォロア18A
を復動側離接部材7Aの支持プレート7aに向けて突出
するようにスペーシングロッド4に取りつける一方、復
動用台形状カム18Bを支持プレート7aに形成して、
復動用カムフォロア18Aに向けて付勢しておくことも
できる。
【0069】なお、往動用カムフォロア17Aや復動用
カムフォロア18Aはローラに限らず、図18の(c)
や(d)に示すように、滑らかな倣い面としておくこと
もできる。この場合、倣い面17A,18Aは、前述し
たカムフォロア支持部材17a,18aと一体化された
恰好になることは述べるまでもない。
【0070】ところで、図1の(a)のところで説明し
たように、往動ストッパ61j(j=1,2,3)とトラ
フサドル51jの往動規制片81jとの間隔はトラフピッチ
1より5mm大きい65mmであり、往動ストッパ6
2jと往動規制片82jとの間隔はトラフピッチp2 より5
mm大きい75mm、往動ストッパ63jと往動規制片8
3jとの間隔はトラフピッチp3 より5mm大きい105
mm、往動ストッパ641と往動規制片841や往動ストッ
パ642と往動規制片842との間隔はトラフピッチp4
り5mm大きい175mmとなっているのは、図9の
(a)のところで説明したように、復動用カムフォロア
18Aが復動用台形状カム18Bの後側傾斜面18rを
下る際に、復動ストッパ7が復動規制片9と干渉するこ
となく円滑に進出できるようにするためである。そのた
めに、スペーシングロッド4のストロークSも225m
mとなっている。
【0071】しかし、図18の(e)のように復動スト
ッパ7もしくは復動規制片9の先端にテーパ面7t,9
tを形成しておくと、図8の(a)の状態になったとき
復動規制片9と復動ストッパ7とが僅かに前後方向で重
なることがあっても、図9の(a)の動作の際にテーパ
面を利用して復動ストッパ7を進出させることができ
る。したがって、図5の(a)における往動は5mm短
い20mmとしておくことができ、復動の際に図10の
(a)のようなスペーシングロッド4の5mmの復動も
不要となる。結局、スペーシングロッド4のストローク
は220mmとなる。なお、このストロークは油圧シリ
ンダ等のアクチュエータによるもので十分であるが、図
18の(e)の右端部に表したような第一リンク22a
の回転を直線運動に変換する第二リンク22bによって
も往復運動させることができる。
【0072】往動ストッパ離接機構17や復動ストッパ
離接機構18は前記した台形状カムとその台形状カムに
付勢されるカムフォロアとから構成しておけば、スペー
シングロッド4の往復動作に連動して各ストッパ6,7
を進退させることができ、一つのアクチュエータ等のみ
でピッチ漸増式トラフ群搬送装置を作動させることがで
きる。しかし、上記のカム機構に代えて、スペーシング
ロッド4の動きを検出するリミットスイッチ等からの信
号により、ストッパが取りつけられた支持プレート6
a,7aを図示しない空圧シリンダ等によって進退させ
るようにすることもできる。上記のカム機構を採用した
場合には、図12の(a)から図13の(a)に至る間
に往動ストッパ6を退避させているが、空圧シリンダ等
の進退用アクチュエータを採用する場合には、往動スト
ッパを図10の(a)から図13の(a)に至るいずれ
かの間に退避させておくことができる。なお、復動スト
ッパ離接機構に設けられる片折れ機構としては、前記し
た図15や図17の(b)に限らず、他の公知の構造を
採用しておくことができるのは述べるまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係るピッチ漸増式トラフ群
搬送装置によりトラフ群の搬送を開始する初期状態にお
ける概略平面図、(b)は(a)の状態における往動用
カムフォロアと復動用カムフォロアの各台形状カムに対
する位置関係を表した拡大図、(c)は(a)の右端か
ら見た往動ストッパと復動ストッパの各トラフサドルに
対する位置関係を表した拡大図。
【図2】 図1の(a)におけるII−II線矢視図。
【図3】 ピッチ漸増式トラフ群搬送装置の横断面図。
【図4】 (a)はスペーシングロッドが40mm往動
し、復動ストッパがトラフサドルから退避する一方、往
動ストッパが進出した時点の搬送状態図、(b)は
(a)の状態における往動用カムフォロアと復動用カム
フォロアの各台形状カムに対する位置関係を表した拡大
図、(c)は往動ストッパと復動ストッパの各トラフサ
ドルに対する位置関係を表した拡大図。
【図5】 (a)はスペーシングロッドが65mm往動
したことにより前日に乗載されたトラフ群が往動ストッ
パによって前進が阻止された時点の搬送状態図、(b)
は(a)の状態における往動用カムフォロアと復動用カ
ムフォロアの各台形状カムに対する位置関係を表した拡
大図、(c)は往動ストッパと復動ストッパの各トラフ
サドルに対する位置関係を表した拡大図。
【図6】 (a)はスペーシングロッドが75mm往動
することによって二日前に乗載されたトラフ群が往動ス
トッパにより前進阻止された時点の搬送状態図、(b)
は(a)の状態における往動用カムフォロアと復動用カ
ムフォロアの各台形状カムに対する位置関係を表した拡
大図、(c)は往動ストッパと復動ストッパの各トラフ
サドルに対する位置関係を表した拡大図。
【図7】 (a)はスペーシングロッドが105mm往
動することによって三日前に乗載されたトラフ群が往動
ストッパにより前進阻止された時点の搬送状態図、
(b)は(a)の状態における往動用カムフォロアと復
動用カムフォロアの各台形状カムに対する位置関係を表
した拡大図、(c)は往動ストッパと復動ストッパの各
トラフサドルに対する位置関係を表した拡大図。
【図8】 (a)はスペーシングロッドが175mm往
動することによって四日前に乗載されたトラフ群が往動
ストッパにより前進阻止された時点の搬送状態図、
(b)は(a)の状態における往動用カムフォロアと復
動用カムフォロアの各台形状カムに対する位置関係を表
した拡大図、(c)は往動ストッパと復動ストッパの各
トラフサドルに対する位置関係を表した拡大図。
【図9】 (a)はスペーシングロッドがストローク一
杯の225mmを往動することによって、四日前に乗載
されたトラフ群のうち最前端のトラフのみが収穫用トラ
フ受け台に送り出され、かつ、復動ストッパがトラフサ
ドルに向けて進出した時点の搬送状態図、(b)は
(a)の状態における往動用カムフォロアと復動用カム
フォロアの各台形状カムに対する位置関係を表した拡大
図、(c)は往動ストッパと復動ストッパの各トラフサ
ドルに対する位置関係を表した拡大図。
【図10】 (a)はスペーシングロッドが5mm復動
することによってスペーシングロッドに乗載された残余
のトラフの後進を復動ストッパにより阻止した時点の復
動状態図、(b)は(a)の状態における往動用カムフ
ォロアと復動用カムフォロアの各台形状カムに対する位
置関係を表した拡大図、(c)は往動ストッパと復動ス
トッパの各トラフサドルに対する位置関係を表した拡大
図。
【図11】 (a)はスペーシングロッドが40mm復
動して復動用カムフォロアが復動用台形状カムに乗り上
げたにもかかわらず、スペーシングロッドに乗載された
トラフの後進を復動ストッパにより阻止した復動状態
図、(b)は(a)の状態における往動用カムフォロア
と復動用カムフォロアの各台形状カムに対する位置関係
を表した拡大図、(c)は往動ストッパと復動ストッパ
の各トラフサドルに対する位置関係を表した拡大図。
【図12】 (a)はスペーシングロッドが185mm
復動したにもかかわらず、スペーシングロッドに乗載さ
れたトラフの後進を復動ストッパにより阻止している復
動状態図、(b)は(a)の状態における往動用カムフ
ォロアと復動用カムフォロアの各台形状カムに対する位
置関係を表した拡大図、(c)は往動ストッパと復動ス
トッパの各トラフサドルに対する位置関係を表した拡大
図。
【図13】 (a)はスペーシングロッドがストローク
一杯の225mmを復動したにもかかわらず、スペーシ
ングロッドに乗載されたトラフの後進を復動ストッパに
より阻止している一方、往動ストッパがトラフサドルか
ら退避した時点の復動状態図、(b)は(a)の状態に
おける往動用カムフォロアと復動用カムフォロアの各台
形状カムに対する位置関係を表した拡大図、(c)は往
動ストッパと復動ストッパの各トラフサドルに対する位
置関係を表した拡大図。
【図14】 (a)はスペーシングロッドの往復動時に
トラフサドルに向けて進退する往動ストッパの一連の動
作説明図、(b)はスペーシングロッドの往動時にトラ
フサドルに向けて進退する復動ストッパの一連の動作説
明図。
【図15】 スペーシングロッドの復動時に片折れ機構
によって復動用カムフォロア支持部材の姿勢を変えて復
動ストッパをトラフサドルに向けて進出させた状態を維
持している一連の動作説明図。
【図16】 (a)はスペーシングロッドに相対的に変
位可能としたトラフサドルの他の例を適用したピッチ漸
増式トラフ群搬送装置の断面図、(b)はスペーシング
ロッドに凹み溝を形成しておき、カムフォロアを倣わせ
るようにしたカム機構を有する例の断面図、(c)は支
持アームをスペーシングロッドに向けて付勢する他例の
断面図、(d)は往動ストッパ離接機構と復動ストッパ
離接機構の変形例を備えた搬送装置の断面図。
【図17】 (a)は復動用カムフォロア支持部材に異
なる構造の片折れ機構を適用した場合のスペーシングロ
ッド復動時における復動用カムフォロア支持部材の姿勢
変化の一連の動作説明図、(b)は異なる構造の片折れ
機構を適用した場合のスペーシングロッド往動時におけ
る復動ストッパの一連の進退動作説明図。
【図18】 (a)は往動用カムフォロアをスペーシン
グロッドに設け、往動用台形状カムを往動側離接部材に
形成した往動ストッパ離接機構の他例の構成図、(b)
は復動用カムフォロアをスペーシングロッドに設け、復
動用台形状カムを復動側離接部材に形成した復動ストッ
パ離接機構の他例の構成図、(c)は往動用カムフォロ
アと往動用カムフォロア支持部材とを一体にした例の往
動ストッパ離接機構に採用されるカム機構図、(d)は
復動用カムフォロアと復動用カムフォロア支持部材とを
一体にした復動ストッパ離接機構に採用されるカム機構
図、(e)は復動ストッパまたは復動規制片の先端にテ
ーパ面を設けた場合および一定のストロークでスペーシ
ングロッドを往復動させる他の駆動機構を採用したピッ
チ漸増式トラフ群搬送装置の異なる構成図。
【図19】 トラフ単体の端部近傍における斜視図。
【図20】 (a)はトラフを同一ピッチで配置した場
合の全体図、(b)は、葉菜類の成長に応じてトラフピ
ッチを拡げた場合のトラフ配列図。
【図21】 トラフ群移動装置の従来例であって、回転
ねじ棒の螺旋溝を利用してトラフのピッチを漸増させる
装置の原理図。
【符号の説明】
1,111,112,113,121,122,123,131,・・
・143…トラフ、2,2i ,21 ,22 ,23 ,24
トラフ群、3…ピッチ漸増式トラフ搬送装置、4…スペ
ーシングロッド、5,511,512,513,521,522
23,531,・・・543…トラフサドル、6,611,6
12,613,621,622,623,631,・・・642…往動
ストッパ、6A…往動側離接部材、7,711,712,7
13,721,722,723,731,・・・742…復動ストッ
パ、7A…復動側離接部材、8,811,812,813,8
21,822,823,831,・・・843…往動規制片、9,
11,912,913,921,922,923,931,・・・9
43…復動規制片、10…ベルト、10a…鉢孔、11…
植鉢、13…液肥、17…往動ストッパ離接機構、17
A…往動用カムフォロア、17B…往動用台形状カム、
17C…弾性体(圧縮コイルばね)、18…復動ストッ
パ離接機構、18A…復動用カムフォロア、18B…復
動用台形状カム、18C…弾性体(圧縮コイルばね)、
18a…復動用カムフォロア支持部材、18f…前側傾
斜面、18r…後側傾斜面、19…片折れ機構、19A
…ストッパ部、19B…非ストッパ部、19C…弾性部
材(ばね)、pi …トラフピッチ、S…ストローク、M
f ,Mr …モーメント。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に配置された複数の鉢孔によっ
    て各植鉢を支持するベルトが上部に挿通されかつ下部に
    液肥を流して前記植鉢に植生した葉菜類を水耕栽培でき
    るようにしたトラフが平行に多数配列され、そのトラフ
    列が同一ピッチにある所定本数のトラフからなる幾つか
    のトラフ群に区分され、各トラフ群におけるトラフピッ
    チが葉菜類の成長に応じて徐々に大きくなるように各ト
    ラフを移動させることができるピッチ漸増式トラフ搬送
    装置において、 一定のストロークで水平に往復動し、前記トラフ群の全
    てを支持して搬送するスペーシングロッドが、前記トラ
    フに直交して延びる方向に配置され、 各トラフの下面には、前記スペーシングロッドによって
    搬送されかつ該スペーシングロッドと相対的に変位可能
    なトラフサドルが固定され、 前記スペーシングロッドの一方側に前記トラフサドルに
    向けて進退する往動ストッパが該スペーシングロッドに
    沿って前記トラフピッチと同じ間隔で設置されると共
    に、他方側には前記トラフサドルに向けて進退する復動
    ストッパが該スペーシングロッドに沿って前記トラフピ
    ッチと同じ間隔で設置され、 各トラフサドルの一方側には、該トラフサドルに向けて
    進出した前記往動ストッパに当接すると前記スペーシン
    グロッドの往動にもかかわらず前記トラフのそれ以上の
    送り動作を阻止する往動規制片が設けられ、 各トラフサドルの他方側には、該トラフサドルに向けて
    進出した前記復動ストッパに当接すると前記スペーシン
    グロッドの復動にもかかわらず前記トラフの戻り動作を
    阻止する復動規制片が設けられていることを特徴とする
    水耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記往動ストッパは前記スペーシングロ
    ッドに沿って延びた往動側離接部材に固定されると共
    に、前記復動ストッパは前記スペーシングロッドに沿っ
    て延びた復動側離接部材に固定され、 前記スペーシングロッドの変位時に前記往動ストッパを
    前記トラフサドルに向けて進退させる往動ストッパ離接
    機構が備えられると共に、前記スペーシングロッドの変
    位時に前記復動ストッパを前記トラフサドルに向けて進
    退させる復動ストッパ離接機構が備えられていることを
    特徴とする請求項1に記載の水耕栽培施設におけるピッ
    チ漸増式トラフ群搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記往動ストッパ離接機構は、前記スペ
    ーシングロッドに向けて突出するように前記往動側離接
    部材に取りつけた往動用カムフォロアと、前記スペーシ
    ングロッドの往動時に前記往動用カムフォロアが乗り上
    げると前記往動ストッパを前記往動規制片と当接しない
    ように退避させるための往動用台形状カムと、前記スペ
    ーシングロッドに形成されて前後に延びる該往動用台形
    状カムに向けて前記往動用カムフォロアを付勢しておく
    弾性体とを備えることを特徴とする請求項2に記載の水
    耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記往動ストッパ離接機構は、前記往動
    側離接部材に向けて突出するように前記スペーシングロ
    ッドに取りつけた往動用カムフォロアと、前記スペーシ
    ングロッドの往動時に前記往動用カムフォロアが乗り上
    げると前記往動ストッパを前記往動規制片と当接しない
    ように退避させるための往動用台形状カムと、前記往動
    側離接部材に形成されて前後に延びる該往動用台形状カ
    ムを前記往動用カムフォロアに向けて付勢しておく弾性
    体とを備えることを特徴とする請求項2に記載の水耕栽
    培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記復動ストッパ離接機構は、前記スペ
    ーシングロッドに向けて突出するように前記復動側離接
    部材に取りつけた復動用カムフォロアと、前記スペーシ
    ングロッドの復動時に前記復動用カムフォロアが乗り上
    げると前記復動ストッパを前記復動規制片と当接しない
    ように退避させるための復動用台形状カムと、前記スペ
    ーシングロッドに形成されて前後に延びる前記復動用台
    形状カムに向けて前記復動用カムフォロアを付勢してお
    く弾性体とを備え、 前記スペーシングロッドが往動して前記復動用カムフォ
    ロアが前記復動用台形状カムの前側傾斜面から乗り上げ
    るときは、その乗り上げ前の状態から該復動用台形状カ
    ムを通過した後の状態まで該復動用台形状カムに対する
    復動用カムフォロア支持部材の姿勢を維持して前記復動
    ストッパを進退させ、前記スペーシングロッドが復動し
    て前記復動用カムフォロアが前記復動用台形状カムの後
    側傾斜面から乗り上げるときは、その乗り上げ始めから
    該復動用台形状カムを通過する間に該復動用台形状カム
    に対する復動用カムフォロア支持部材の姿勢を変更して
    前記復動ストッパを進出させた状態に維持する片折れ機
    構が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    水耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記片折れ機構は、前記スペーシングロ
    ッドの往動の際に、前記復動用カムフォロアが前記復動
    用台形状カムの前側傾斜面から乗り上げるとき生じる抵
    抗力に基因したモーメントに対抗して前記復動用カムフ
    ォロア支持部材の姿勢変化を阻止するためのストッパ部
    と、前記スペーシングロッドの復動の際に、前記復動用
    カムフォロアが前記復動用台形状カムの後側傾斜面から
    乗り上げるとき生じる抵抗力に基因したモーメントに対
    抗し得なくして前記復動用カムフォロア支持部材の姿勢
    変化を許容するための非ストッパ部と、前記復動用カム
    フォロアが前記復動用台形状カムの後側傾斜面から乗り
    上げるとき生じる抵抗力に基因したモーメントに対抗し
    得なくして前記復動用カムフォロア支持部材の姿勢変化
    を許容した後に、前記復動用カムフォロアが前記復動用
    台形状カムの前側傾斜面を通過する時点から復動用カム
    フォロア支持部材の姿勢を復元する弾性部材とを有して
    いることを特徴とする請求項5に記載の水耕栽培施設に
    おけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記復動ストッパ離接機構は、前記復動
    側離接部材に向けて突出するように前記スペーシングロ
    ッドに取りつけた復動用カムフォロアと、前記スペーシ
    ングロッドの復動時に前記復動用カムフォロアが乗り上
    げると前記復動ストッパを前記復動規制片と当接しない
    ように退避させるための復動用台形状カムと、前記復動
    側離接部材に形成されて前後に延びる該復動用台形状カ
    ムを前記復動用カムフォロアに向けて付勢しておく弾性
    体とを備え、 前記スペーシングロッドが往動して前記復動用カムフォ
    ロアが前記復動用台形状カムの前側傾斜面から乗り上げ
    るときは、その乗り上げ前の状態から該復動用台形状カ
    ムを通過した後の状態まで該復動用台形状カムに対する
    復動用カムフォロア支持部材の姿勢を維持して前記復動
    ストッパを進退させ、前記スペーシングロッドが復動し
    て前記復動用カムフォロアが前記復動用台形状カムの後
    側傾斜面から乗り上げるときは、その乗り上げ始めから
    該復動用台形状カムを通過する間に該復動用台形状カム
    に対する復動用カムフォロア支持部材の姿勢を変更して
    前記復動ストッパを進出させた状態に維持する片折れ機
    構が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    水耕栽培施設におけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記片折れ機構は、前記スペーシングロ
    ッドの往動の際に、前記復動用カムフォロアが前記復動
    用台形状カムの前側傾斜面から乗り上げるとき生じる抵
    抗力に基因したモーメントに対抗して前記復動用カムフ
    ォロア支持部材の姿勢変化を阻止するためのストッパ部
    と、前記スペーシングロッドの復動の際に、前記復動用
    カムフォロアが前記復動用台形状カムの後側傾斜面から
    乗り上げるとき生じる抵抗力に基因したモーメントに対
    抗し得なくして前記復動用カムフォロア支持部材の姿勢
    変化を許容するための非ストッパ部と、前記復動用カム
    フォロアが前記復動用台形状カムの後側傾斜面から乗り
    上げるとき生じる抵抗力に基因したモーメントに対抗し
    得なくして前記復動用カムフォロア支持部材の姿勢変化
    を許容した後に、前記復動用カムフォロアが前記復動用
    台形状カムの前側傾斜面を通過する時点から復動用カム
    フォロア支持部材の姿勢を復元する弾性部材とを有して
    いることを特徴とする請求項7に記載の水耕栽培施設に
    おけるピッチ漸増式トラフ群搬送装置。
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