JP2951103B2 - ヘルメットの空気取入装置 - Google Patents
ヘルメットの空気取入装置Info
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- JP2951103B2 JP2951103B2 JP10390092A JP10390092A JP2951103B2 JP 2951103 B2 JP2951103 B2 JP 2951103B2 JP 10390092 A JP10390092 A JP 10390092A JP 10390092 A JP10390092 A JP 10390092A JP 2951103 B2 JP2951103 B2 JP 2951103B2
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- helmet
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前部開口部を開閉自在
なシールドで覆って成るヘルメットの空気取入装置に関
する。
なシールドで覆って成るヘルメットの空気取入装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等のライダーが使用する所謂
フルフェイスタイプのヘルメットにおいては、内部が熱
気で蒸れ易く、ライダーに不快感を与えるという欠点が
ある。
フルフェイスタイプのヘルメットにおいては、内部が熱
気で蒸れ易く、ライダーに不快感を与えるという欠点が
ある。
【0003】そこで、従来よりヘルメットに空気取入装
置が設けられ、該装置を介してヘルメット内に空気を導
入することによって前記欠点を解消するようにしてい
る。
置が設けられ、該装置を介してヘルメット内に空気を導
入することによって前記欠点を解消するようにしてい
る。
【0004】ところで、空気取入装置としては今までに
種々の提案がなされており、その一例として、ヘルメッ
トの前部開口部の上縁及び下縁に形成された空気取入口
を開閉するシャッターと、該シャッターを閉じ方向に付
勢する付勢手段と、同シャッターをこれの押圧操作によ
って開状態と閉状態に交互に変えてその状態を保持する
ストッパ手段を含んで構成されるものが知られている
(特開平3−137208号公報参照)。この空気取入
装置においては、前記ストッパ手段は、ヘルメット本体
側に揺動自在に枢着されたガイドカムと、シャッターに
上下動自在に保持されて前記カムガイドのカム溝にその
先部が係合するガイドピン等を含んで構成されている。
そして、このストッパ手段においては、シャッターの開
閉動作に従ってガイドピンの先部がガイドカムのカム溝
に沿って摺動し、且つこれに伴ってガイドカムも左右に
揺動し、これによってシャッターの開閉動作に節度感が
与えられるとともに、シャッターが開状態又は閉状態に
保持される。
種々の提案がなされており、その一例として、ヘルメッ
トの前部開口部の上縁及び下縁に形成された空気取入口
を開閉するシャッターと、該シャッターを閉じ方向に付
勢する付勢手段と、同シャッターをこれの押圧操作によ
って開状態と閉状態に交互に変えてその状態を保持する
ストッパ手段を含んで構成されるものが知られている
(特開平3−137208号公報参照)。この空気取入
装置においては、前記ストッパ手段は、ヘルメット本体
側に揺動自在に枢着されたガイドカムと、シャッターに
上下動自在に保持されて前記カムガイドのカム溝にその
先部が係合するガイドピン等を含んで構成されている。
そして、このストッパ手段においては、シャッターの開
閉動作に従ってガイドピンの先部がガイドカムのカム溝
に沿って摺動し、且つこれに伴ってガイドカムも左右に
揺動し、これによってシャッターの開閉動作に節度感が
与えられるとともに、シャッターが開状態又は閉状態に
保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空気取入装置のストッパ手段においては、前記ガイ
ドカムがシャッターに近接して露出しているため、シャ
ッターが開状態になると、ガイドカムが開かれた空気取
入口から部外方へ露出し、これとき空気取入口から空気
と共に導入される埃や砂、土等がガイドカムのカム溝や
揺動軸部に溜まり、これがガイドピンのカム溝に沿う円
滑な摺動やガイドカムの揺動を阻害してシャッターの作
動不良を引き起すという問題があった。
来の空気取入装置のストッパ手段においては、前記ガイ
ドカムがシャッターに近接して露出しているため、シャ
ッターが開状態になると、ガイドカムが開かれた空気取
入口から部外方へ露出し、これとき空気取入口から空気
と共に導入される埃や砂、土等がガイドカムのカム溝や
揺動軸部に溜まり、これがガイドピンのカム溝に沿う円
滑な摺動やガイドカムの揺動を阻害してシャッターの作
動不良を引き起すという問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、長期に亘る安定した作動が確
保されるヘルメットの空気取入装置を提供することにあ
る。
で、その目的とする処は、長期に亘る安定した作動が確
保されるヘルメットの空気取入装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、ヘルメット本体の前部開口部の周縁に形成され
た空気取入口を開閉するシャッターと、該シャッターを
閉じ方向に付勢する付勢手段と、同シャッターをこれの
押圧操作によって開状態と閉状態に交互に変えてその状
態を保持するストッパ手段を含んで構成されるヘルメッ
トの空気取入装置において、前記ストッパ手段を、ヘル
メット本体側に固設されたガイドカムと、前記シャッタ
ーに回動自在に枢支されてその先部が前記ガイドカムの
カム溝に係合するクランク状のガイドピンを含んで構成
するとともに、前記ガイドカムとガイドピンの一部をダ
ストシールで覆ったことをその特徴とする。
発明は、ヘルメット本体の前部開口部の周縁に形成され
た空気取入口を開閉するシャッターと、該シャッターを
閉じ方向に付勢する付勢手段と、同シャッターをこれの
押圧操作によって開状態と閉状態に交互に変えてその状
態を保持するストッパ手段を含んで構成されるヘルメッ
トの空気取入装置において、前記ストッパ手段を、ヘル
メット本体側に固設されたガイドカムと、前記シャッタ
ーに回動自在に枢支されてその先部が前記ガイドカムの
カム溝に係合するクランク状のガイドピンを含んで構成
するとともに、前記ガイドカムとガイドピンの一部をダ
ストシールで覆ったことをその特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、ストッパ手段を構成するガ
イドカムをヘルメット本体側に固設し、このガイドカム
のカム溝に沿ってクランク状のガイドピンの先部を摺動
させるよう構成したため、ガイドカムとガイドピンの一
部をダストシールで覆うことができ、ガイドカムのカム
溝への埃や砂等の堆積を確実に防いでシャッターの長期
に亘る節度感のある開閉動作を確保することができる。
イドカムをヘルメット本体側に固設し、このガイドカム
のカム溝に沿ってクランク状のガイドピンの先部を摺動
させるよう構成したため、ガイドカムとガイドピンの一
部をダストシールで覆うことができ、ガイドカムのカム
溝への埃や砂等の堆積を確実に防いでシャッターの長期
に亘る節度感のある開閉動作を確保することができる。
【0009】又、本発明においては、ガイドカムが固定
されているため、運動部分が減り、該ガイドカムのダス
トシールによるシールが可能となる。
されているため、運動部分が減り、該ガイドカムのダス
トシールによるシールが可能となる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0011】図1、図2は本発明に係る空気取入装置の
シャッター閉時、開時の状態を示す側断面図、図3は同
空気取入装置の背面図、図4はガイドカムの平面図、図
5は同ガイドカムの側面図、図6はダストシールの正面
図、図7はヘルメットの側面図、図8は同ヘルメットの
正面図である。
シャッター閉時、開時の状態を示す側断面図、図3は同
空気取入装置の背面図、図4はガイドカムの平面図、図
5は同ガイドカムの側面図、図6はダストシールの正面
図、図7はヘルメットの側面図、図8は同ヘルメットの
正面図である。
【0012】図7及び図8に示すヘルメット1は所謂フ
ルフェイスタイプのものであって、これの本体2はFR
P等のプラスチックで成形され、その前部開口部3は透
明樹脂で成形された開閉自在なシールド4によって覆わ
れている。又、ヘルメット本体2の内側には発泡スチロ
ール等の衝撃吸収材から成るライナー5が取り付けられ
ており、このライナー5の内側にはウレタンフォーム製
の内装パッド6及びナイロンやエステル等のパイル地か
ら成る内装シート7が張設されている。尚、前記シール
ド4は、その両端部がヘルメット本体2の側部に不図示
の開閉機構によって回動自在に取り付けられており、こ
れは図7に実線にて示す前部開口部3を覆う状態から鎖
線にて示す状態まで回動して前部開口部3を開放し得
る。
ルフェイスタイプのものであって、これの本体2はFR
P等のプラスチックで成形され、その前部開口部3は透
明樹脂で成形された開閉自在なシールド4によって覆わ
れている。又、ヘルメット本体2の内側には発泡スチロ
ール等の衝撃吸収材から成るライナー5が取り付けられ
ており、このライナー5の内側にはウレタンフォーム製
の内装パッド6及びナイロンやエステル等のパイル地か
ら成る内装シート7が張設されている。尚、前記シール
ド4は、その両端部がヘルメット本体2の側部に不図示
の開閉機構によって回動自在に取り付けられており、こ
れは図7に実線にて示す前部開口部3を覆う状態から鎖
線にて示す状態まで回動して前部開口部3を開放し得
る。
【0013】ところで、ヘルメット本体2の前部開口部
3の上縁には本発明に係る空気取入装置10が、下縁に
は同様の空気取入装置8が設けられている。又、ヘルメ
ット本体2の後部下縁にはルーバ状の空気排出部9が設
けられている。
3の上縁には本発明に係る空気取入装置10が、下縁に
は同様の空気取入装置8が設けられている。又、ヘルメ
ット本体2の後部下縁にはルーバ状の空気排出部9が設
けられている。
【0014】ここで、本発明に係る空気取入装置10の
構成の詳細を図1乃至図3に基づいて説明する。
構成の詳細を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0015】空気取入装置10は、略矩形状の枠部材1
1を有しており、該枠部材11の前面には略矩形の空気
取入口12が形成されており、この空気取入口12はシ
ャッター13によって開閉される。即ち、シャッター1
3は、その上部が前記枠部材11の上部に横設された支
持軸14によって回動自在に枢支されており、これは枠
部材11の奥壁11aとの間に縮装されたスプリング1
5によって前記空気取入口12を閉じる方向に付勢され
ている。
1を有しており、該枠部材11の前面には略矩形の空気
取入口12が形成されており、この空気取入口12はシ
ャッター13によって開閉される。即ち、シャッター1
3は、その上部が前記枠部材11の上部に横設された支
持軸14によって回動自在に枢支されており、これは枠
部材11の奥壁11aとの間に縮装されたスプリング1
5によって前記空気取入口12を閉じる方向に付勢され
ている。
【0016】又、上記シャッター13の裏面の幅方向中
央部には円柱状のボス13bが縦方向に長く突設されて
おり、このボス13bには下方が開口する円孔13cが
形成されている。そして、この円孔13c内にはクラン
ク状に折り曲げられたガイドピン16の垂直軸部16a
が嵌装されており、該ガイドピン16はシャッター13
に対して上下動及び回動自在であって、これは円孔13
c内に縮装されたスプリング17によって常時下方に付
勢されている。尚、ガイドピン16は、垂直軸部16a
の下端から略直角に折り曲げられた水平部16bと、該
水平部16bの延出端から下方へ略直角に折り曲げられ
た係合部16cを有している。
央部には円柱状のボス13bが縦方向に長く突設されて
おり、このボス13bには下方が開口する円孔13cが
形成されている。そして、この円孔13c内にはクラン
ク状に折り曲げられたガイドピン16の垂直軸部16a
が嵌装されており、該ガイドピン16はシャッター13
に対して上下動及び回動自在であって、これは円孔13
c内に縮装されたスプリング17によって常時下方に付
勢されている。尚、ガイドピン16は、垂直軸部16a
の下端から略直角に折り曲げられた水平部16bと、該
水平部16bの延出端から下方へ略直角に折り曲げられ
た係合部16cを有している。
【0017】一方、前記枠部材11の底壁11bにはガ
イドカム18が固設されており、該ガイドカム18と前
記ガイドピン16が、後述のように、シャッター13を
これの押圧操作によって開状態と閉状態に交互に変えて
その状態を保持するストッパ手段を構成しており、ガイ
ドカム18には、図4及び図5に示すように閉ループを
描くカム溝19が形成されている。このカム溝19は、
一番深い平面状の領域A、領域Aから斜め上方に立ち上
がる斜面状の領域B、一番浅い(高さの高い)平面視三
角状の平面状領域C、該領域Cより一段下がる平面状の
領域D、この領域Dよりも更に下がる平面状の領域E、
そして領域Eよりも一段下がる平面状の領域Fを有して
いる。従って、このカム溝19には領域CとDの間、領
域DとEの間、領域EとFの間、領域FとAの間には段
部a,b,c,dがそれぞれ形成されている。そして、
領域A,Eには係止部19a,19bがそれぞれ形成さ
れている。
イドカム18が固設されており、該ガイドカム18と前
記ガイドピン16が、後述のように、シャッター13を
これの押圧操作によって開状態と閉状態に交互に変えて
その状態を保持するストッパ手段を構成しており、ガイ
ドカム18には、図4及び図5に示すように閉ループを
描くカム溝19が形成されている。このカム溝19は、
一番深い平面状の領域A、領域Aから斜め上方に立ち上
がる斜面状の領域B、一番浅い(高さの高い)平面視三
角状の平面状領域C、該領域Cより一段下がる平面状の
領域D、この領域Dよりも更に下がる平面状の領域E、
そして領域Eよりも一段下がる平面状の領域Fを有して
いる。従って、このカム溝19には領域CとDの間、領
域DとEの間、領域EとFの間、領域FとAの間には段
部a,b,c,dがそれぞれ形成されている。そして、
領域A,Eには係止部19a,19bがそれぞれ形成さ
れている。
【0018】又、ガイドカム18の上面の一部には突起
20が突設されており、該突起20のカム溝19側の端
面20aには先部が尖った突部20bが突設されてい
る。
20が突設されており、該突起20のカム溝19側の端
面20aには先部が尖った突部20bが突設されてい
る。
【0019】而して、前述のようにガイドピン16はス
プリング17によって常時下方に付勢されており、図1
に示すように、その係合部16cがガイドカム18のカ
ム溝19に押圧されて係合せしめられている。そして、
本実施例では、ガイドカム18はその全体が図6に示す
ゴム製の袋状ダストシール21によって覆われており、
ガイドピン16の係合部16cは図6に示すダストシー
ル21の孔21aを貫通してダストシール21の内部に
臨み、前述のようにガイドカム18のカム溝19に係合
している。尚、本実施例ではガイドピン16はクランク
状に形成され、その係合部16cは水平部16bを経て
シャッター13の後方に位置しているため、ガイドカム
18をシャッター13の後方でこれより離れた位置に固
設することができる。
プリング17によって常時下方に付勢されており、図1
に示すように、その係合部16cがガイドカム18のカ
ム溝19に押圧されて係合せしめられている。そして、
本実施例では、ガイドカム18はその全体が図6に示す
ゴム製の袋状ダストシール21によって覆われており、
ガイドピン16の係合部16cは図6に示すダストシー
ル21の孔21aを貫通してダストシール21の内部に
臨み、前述のようにガイドカム18のカム溝19に係合
している。尚、本実施例ではガイドピン16はクランク
状に形成され、その係合部16cは水平部16bを経て
シャッター13の後方に位置しているため、ガイドカム
18をシャッター13の後方でこれより離れた位置に固
設することができる。
【0020】ところで、図1に示すように、ヘルメット
本体2の前部開口部3の上縁には凹部2aが形成され、
この凹部2a内に本発明に係る空気取入装置10が設け
られている。即ち、凹部2aに空気取入装置10の枠部
材11が配置されてこれが接着剤等の適宜の手段によっ
て固定されており、このとき枠部材11及びシャッター
13の外表面とヘルメット本体2の表面とが面一となっ
ている。
本体2の前部開口部3の上縁には凹部2aが形成され、
この凹部2a内に本発明に係る空気取入装置10が設け
られている。即ち、凹部2aに空気取入装置10の枠部
材11が配置されてこれが接着剤等の適宜の手段によっ
て固定されており、このとき枠部材11及びシャッター
13の外表面とヘルメット本体2の表面とが面一となっ
ている。
【0021】又、枠部材11の下側には底壁22が設け
られ、その前端側にはパッキン23が設けられ、このパ
ッキン23に前記シールド4が圧着されることによって
ヘルメット本体2の前部開口部3のシールがなされる。
られ、その前端側にはパッキン23が設けられ、このパ
ッキン23に前記シールド4が圧着されることによって
ヘルメット本体2の前部開口部3のシールがなされる。
【0022】更に、前記底壁22の内側には、芯材24
を布25で覆って成る底壁26が設置され、この底壁2
6とその上方に位置する前記内装シート7との間には通
気性の高いメッシュ状の布27が取り付けられており、
これらとライナー5の下壁28とで囲まれる部分は空間
30を構成している。
を布25で覆って成る底壁26が設置され、この底壁2
6とその上方に位置する前記内装シート7との間には通
気性の高いメッシュ状の布27が取り付けられており、
これらとライナー5の下壁28とで囲まれる部分は空間
30を構成している。
【0023】次に、本発明に係る空気取入装置10の作
用を説明する。
用を説明する。
【0024】図1は空気取入装置10の不使用状態を示
し、このときシャッター13はスプリング15の付勢力
によって閉じており、ガイドピン16の係合部16cは
ガイドカム18のカム溝19の係止部19a(図4参
照)に係合し、この係合部16cの係止部19aへの係
合によってシャッター13の閉状態が保持されている。
そして、このシャッター13の閉状態においては、ヘル
メット本体2内への空気の導入が遮断されている。
し、このときシャッター13はスプリング15の付勢力
によって閉じており、ガイドピン16の係合部16cは
ガイドカム18のカム溝19の係止部19a(図4参
照)に係合し、この係合部16cの係止部19aへの係
合によってシャッター13の閉状態が保持されている。
そして、このシャッター13の閉状態においては、ヘル
メット本体2内への空気の導入が遮断されている。
【0025】次に、空気取入装置10を使用して空気を
ヘルメット本体2内に導入するときには、ライダーは指
でシャッター13を内側へ押圧すれば良い。すると、図
2に示すように、シャッター13はスプリング15の付
勢力に抗して支持軸14を中心として図中、反時計方向
に回動し、この動作に連動してガイドピン16の係合部
16cはガイドカム18のカム溝19に沿って摺動す
る。即ち、閉状態にあるシャッター13を上述のように
押圧すると、ガイドピン16の係合部16cはガイドカ
ム18のカム溝19に形成された係止部19aとの係合
を解除されてカム溝19の領域Aから領域Bに移動し、
領域Bの斜面を昇る。尚、このときのガイドピン16の
係合部16cの摺動は、ガイドピン16全体の上動及び
垂直軸部16aを中心とする回動によって許容される。
ヘルメット本体2内に導入するときには、ライダーは指
でシャッター13を内側へ押圧すれば良い。すると、図
2に示すように、シャッター13はスプリング15の付
勢力に抗して支持軸14を中心として図中、反時計方向
に回動し、この動作に連動してガイドピン16の係合部
16cはガイドカム18のカム溝19に沿って摺動す
る。即ち、閉状態にあるシャッター13を上述のように
押圧すると、ガイドピン16の係合部16cはガイドカ
ム18のカム溝19に形成された係止部19aとの係合
を解除されてカム溝19の領域Aから領域Bに移動し、
領域Bの斜面を昇る。尚、このときのガイドピン16の
係合部16cの摺動は、ガイドピン16全体の上動及び
垂直軸部16aを中心とする回動によって許容される。
【0026】そして、ガイドピン16の係合部16cは
領域Bから領域Cに至り、更に領域Cよりも一段低い領
域Dに移動するが、これが段部aを通過するときにおい
てシャッター13の開動作に節度感が与えられる。この
とき、シャッター13を押し続けると、ガイドピン16
の係合部16cは突起20の端面20aに当接してそれ
以上のシャッター13の開動作を阻止するため、ライダ
ーがシャッター13への押圧力を弱めると、シャッター
13はスプリング15の弾発力によって幾分だけ閉じ方
向(図2中、時計方向)に回動する。このとき、ガイド
ピン16の係合部16cは段部aによってカム溝19の
領域C方向への移動を阻止されるため、突起20の突部
20bに案内されて領域Eに移動して係止部19bに係
合して係止される。尚、前述と同様に、ガイドピン16
の係合部16cが段部bを通過するときにおいてシャッ
ター13の開動作に節度感が与えられる。
領域Bから領域Cに至り、更に領域Cよりも一段低い領
域Dに移動するが、これが段部aを通過するときにおい
てシャッター13の開動作に節度感が与えられる。この
とき、シャッター13を押し続けると、ガイドピン16
の係合部16cは突起20の端面20aに当接してそれ
以上のシャッター13の開動作を阻止するため、ライダ
ーがシャッター13への押圧力を弱めると、シャッター
13はスプリング15の弾発力によって幾分だけ閉じ方
向(図2中、時計方向)に回動する。このとき、ガイド
ピン16の係合部16cは段部aによってカム溝19の
領域C方向への移動を阻止されるため、突起20の突部
20bに案内されて領域Eに移動して係止部19bに係
合して係止される。尚、前述と同様に、ガイドピン16
の係合部16cが段部bを通過するときにおいてシャッ
ター13の開動作に節度感が与えられる。
【0027】而して、上述のようにガイドピン16の係
合部16cがカム溝19の係止部19bに係止されてい
るとき、シャッター13は開状態を保持し、空気は枠部
材11に開口する空気取入口12から空間30を介して
ヘルメット本体2内に導入され、ヘルメット本体2内を
冷やした後にヘルメット本体2の後部下縁に設けられた
前記空気排出部9から排出される。
合部16cがカム溝19の係止部19bに係止されてい
るとき、シャッター13は開状態を保持し、空気は枠部
材11に開口する空気取入口12から空間30を介して
ヘルメット本体2内に導入され、ヘルメット本体2内を
冷やした後にヘルメット本体2の後部下縁に設けられた
前記空気排出部9から排出される。
【0028】次に、ヘルメット本体2内への空気の導入
が不要になったためにシャッター13を閉じる場合に
は、ライダーはシャッター13を再び押圧すれば良い。
すると、シャッター13は支持軸14を中心に幾分だけ
開き方向(図2中、反時計方向)に回動し、このときガ
イドピン16の係合部16cは係止部19bとの係合を
解除され、突起20の突部20bにガイドされて領域F
へ移動する。尚、このとき、ガイドピン16の係合部1
6cの領域D側への移動は段部bによって阻止される。
又、同係合部16cが段部cを通過するときにおいてシ
ャッター13の閉動作に節度感が与えられる。
が不要になったためにシャッター13を閉じる場合に
は、ライダーはシャッター13を再び押圧すれば良い。
すると、シャッター13は支持軸14を中心に幾分だけ
開き方向(図2中、反時計方向)に回動し、このときガ
イドピン16の係合部16cは係止部19bとの係合を
解除され、突起20の突部20bにガイドされて領域F
へ移動する。尚、このとき、ガイドピン16の係合部1
6cの領域D側への移動は段部bによって阻止される。
又、同係合部16cが段部cを通過するときにおいてシ
ャッター13の閉動作に節度感が与えられる。
【0029】而して、シャッター13への押圧力を弱め
ると、シャッター13はスプリング15の付勢力によっ
て支持軸14を中心に閉じ方向(図2中、時計方向)に
回動し、このときガイドピン16の係合部16cはガイ
ドカム18のカム溝19の領域Fを摺動し、最後に領域
Aに戻って係止部19aに係合する。この状態において
シャッター13は図1に示す閉じ状態を保持し、ヘルメ
ット2内への空気の導入を阻止する。尚、このときガイ
ドピン16の係合部16cの領域E側への移動は段部c
によって阻止され、又、同係合部16cが段部dを通過
するときにおいてシャッター13の閉動作に節度感が与
えられる。
ると、シャッター13はスプリング15の付勢力によっ
て支持軸14を中心に閉じ方向(図2中、時計方向)に
回動し、このときガイドピン16の係合部16cはガイ
ドカム18のカム溝19の領域Fを摺動し、最後に領域
Aに戻って係止部19aに係合する。この状態において
シャッター13は図1に示す閉じ状態を保持し、ヘルメ
ット2内への空気の導入を阻止する。尚、このときガイ
ドピン16の係合部16cの領域E側への移動は段部c
によって阻止され、又、同係合部16cが段部dを通過
するときにおいてシャッター13の閉動作に節度感が与
えられる。
【0030】以上において、本実施例ではガイドカム1
8の全体及びガイドピン16の一部(係合部16c)を
ダストシール21で覆ったため、ガイドカム18のカム
溝19への埃や砂等の推積を確実に防ぐことができ、ガ
イドピン16の係合部16cのカム溝19に沿う円滑な
摺動が確保されてシャッター13の長期に亘る節度感の
ある開閉動作が可能となる 尚、ヘルメット本体2の前部開口部3の下縁に設けられ
る前記空気取入装置8も以上に説明した空気取入装置1
0と同様に構成し得る。
8の全体及びガイドピン16の一部(係合部16c)を
ダストシール21で覆ったため、ガイドカム18のカム
溝19への埃や砂等の推積を確実に防ぐことができ、ガ
イドピン16の係合部16cのカム溝19に沿う円滑な
摺動が確保されてシャッター13の長期に亘る節度感の
ある開閉動作が可能となる 尚、ヘルメット本体2の前部開口部3の下縁に設けられ
る前記空気取入装置8も以上に説明した空気取入装置1
0と同様に構成し得る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、ヘルメット本体の前部開口部の周縁に形成された
空気取入口を開閉するシャッターと、該シャッターを閉
じ方向に付勢する付勢手段と、同シャッターをこれの押
圧操作によって開状態と閉状態に交互に変えてその状態
を保持するストッパ手段を含んで構成されるヘルメット
の空気取入装置において、前記ストッパ手段を、ヘルメ
ット本体側に固設されたガイドカムと、前記シャッター
に回動自在に枢支されてその先部が前記ガイドカムのカ
ム溝に係合するクランク状のガイドピンを含んで構成す
るとともに、前記ガイドカムとガイドピンの一部をダス
トシールで覆ったため、ガイドカムのカム溝への埃や砂
等の堆積を確実に防いでシャッターの長期に亘る節度感
のある開閉動作を確保することができるという効果が得
られる。
れば、ヘルメット本体の前部開口部の周縁に形成された
空気取入口を開閉するシャッターと、該シャッターを閉
じ方向に付勢する付勢手段と、同シャッターをこれの押
圧操作によって開状態と閉状態に交互に変えてその状態
を保持するストッパ手段を含んで構成されるヘルメット
の空気取入装置において、前記ストッパ手段を、ヘルメ
ット本体側に固設されたガイドカムと、前記シャッター
に回動自在に枢支されてその先部が前記ガイドカムのカ
ム溝に係合するクランク状のガイドピンを含んで構成す
るとともに、前記ガイドカムとガイドピンの一部をダス
トシールで覆ったため、ガイドカムのカム溝への埃や砂
等の堆積を確実に防いでシャッターの長期に亘る節度感
のある開閉動作を確保することができるという効果が得
られる。
【図1】本発明に係る空気取入装置のシャッター閉時の
状態を示す側断面図である。
状態を示す側断面図である。
【図2】本発明に係る空気取入装置のシャッター開時の
状態を示す側断面図である。
状態を示す側断面図である。
【図3】本発明に係る空気取入装置の背面図である。
【図4】ガイドカムの平面図である。
【図5】ガイドカムの側面図である。
【図6】ダストシールの正面図である。
【図7】ヘルメットの側面図である。
【図8】ヘルメットの正面図である。
1 ヘルメット 2 ヘルメット本体 3 前部開口部 4 シールド 10 空気取入装置 12 空気取入口 13 シャッター 15 スプリング(付勢手段) 16 ガイドンピン(ストッパ手段) 18 ガイドカム(ストッパ手段) 19 カム溝 21 ダストシール
Claims (1)
- 【請求項1】 前部開口部を開閉自在なシールドで覆っ
て成るヘルメットの前記開口部の周縁に設けられる装置
であって、前記開口部の周縁に形成された空気取入口を
開閉するシャッターと、該シャッターを閉じ方向に付勢
する付勢手段と、同シャッターをこれの押圧操作によっ
て開状態と閉状態に交互に変えてその状態を保持するス
トッパ手段を含んで構成されるヘルメットの空気取入装
置において、前記ストッパ手段を、ヘルメット本体側に
固設されたガイドカムと、前記シャッターに回動自在に
枢支されてその先部が前記ガイドカムのカム溝に係合す
るクランク状のガイドピンを含んで構成するとともに、
前記ガイドカムとガイドピンの一部をダストシールで覆
ったことを特徴とするヘルメットの空気取入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10390092A JP2951103B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ヘルメットの空気取入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10390092A JP2951103B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ヘルメットの空気取入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05279907A JPH05279907A (ja) | 1993-10-26 |
JP2951103B2 true JP2951103B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=14366302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10390092A Expired - Fee Related JP2951103B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ヘルメットの空気取入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951103B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP10390092A patent/JP2951103B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05279907A (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |