JP2951066B2 - 内燃エンジン - Google Patents

内燃エンジン

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JP2951066B2
JP2951066B2 JP26141291A JP26141291A JP2951066B2 JP 2951066 B2 JP2951066 B2 JP 2951066B2 JP 26141291 A JP26141291 A JP 26141291A JP 26141291 A JP26141291 A JP 26141291A JP 2951066 B2 JP2951066 B2 JP 2951066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダヘッドに穿設
された砂抜き孔を埋栓にて閉塞して成る内燃エンジンに
関する。
【0002】
【従来の技術】水冷エンジンにおいては、図4に示すよ
うに、シリンダヘッド101に冷却水通路であるウォー
タージャケット116が形成されるが、シリンダヘッド
101の鋳造時のガス抜きのため、及び鋳造後の中子の
砂抜きのためにシリンダヘッド101には砂抜き孔11
7が穿設され、砂抜き後に砂抜き孔117はネジ切りさ
れて埋栓118にて閉塞される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すように、シリンダヘッド101のシール面101a
等、砂抜き孔117の上方を覆う蓋部材が一体に設けら
れたシリンダヘッド101においては、砂抜き孔117
の機械加工に際して工具とシリンダヘッド101のシー
ル面101aとの干渉を避けるために、砂抜き孔117
はシリンダヘッド101の中心に対してオフセットした
位置に垂直に形成されていたため、該砂抜き孔117の
径を十分大きくとることができず、鋳造時のガス抜きが
不十分で鋳造不良を生じ易く、鋳造後の中子の砂抜きに
手間取るという問題があった。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、シリンダヘッド鋳造時のガス
抜き及び鋳造後の砂抜きを効率良く行なうことによっ
て、鋳造不良の発生を防ぐことができる内燃エンジンを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、シリンダヘッドに穿設された砂抜き孔を埋栓に
て閉塞するとともに、該砂抜き孔上方を覆う蓋部材がシ
リンダヘッドと一体に形成された内燃エンジンにおい
て、前記砂抜き孔をシリンダ軸線に対して前記蓋部材と
は反対側に傾けたことをその特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、砂抜き孔がシリンダ軸線に対
してシリンダヘッドシール面等の蓋部材とは反対側に傾
斜して形成されるため、蓋部材による制限を受けること
なく、砂抜き孔の径として必要十分な適正値を確保する
ことができる。この結果、シリンダヘッド鋳造時のガス
抜きが十分行なわれて鋳造不良の発生が抑えられるとと
もに、鋳造後の砂抜きが手際良く効率的に行なわれる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0008】図1は本発明に係る内燃エンジンのシリン
ダヘッドの縦断面図(図2のA−A線断面図)、図2は
同内燃エンジンの部分平面図、図3は図2のB−B線断
面図である。
【0009】本実施例に係る内燃エンジンは4サイクル
多気筒5バルブエンジンであって、シリンダヘッド1の
各気筒には3つの吸気弁2(図3参照)と2つの排気弁
(図示せず)が設けられている。尚、図2に示すよう
に、吸気側には吸気弁2用の3つのバルブガイド2aが
設けられ、排気側には排気弁用の2つのバルブガイド3
aが設けられている。尚、図2において、21は点火コ
イル、22は後述のヘッドボルト19が挿通すべき孔で
ある。
【0010】又、シリンダヘッド1には3つの吸気通路
4と2つの排気通路5(図1参照)が形成されており、
これらの吸気通路4、排気通路5は前記吸気弁2、排気
弁によってそれぞれ適当なタイミングで開閉される。即
ち、吸気弁2は図3に示すバルブスプリング6によっ
て、排気弁は不図示のバルブスプリングによってそれぞ
れ閉じ方向に付勢されており、例えば吸気弁2は図3の
紙面垂直方向に長く配されたカムシャフト8に一体的に
形成されたカム10が不図示のロッカーアームを押圧す
ることによって押し下げられて適当なタイミングで開け
られる。又、同様に、排気弁も図1に示す排気側のカム
シャフト9の回転によって適当なタイミングで開閉され
る。
【0011】ところで、前記吸気側のカムシャフト8
は、シリンダヘッド1の上部に形成された複数のカムジ
ャーナル部14によって回転自在に支承されるが、図2
及び図3に示すように、本実施例では吸入側のカムジャ
ーナル部14の幅方向(図2の上下方向)中央部(つま
り、中央の吸気弁3に対応する部位)14aは前記バル
ブスプリング6が通過し得る程度に丸く切り欠かれてい
る。このため、3つの吸気弁3を備える吸気側におい
て、バルブスプリング6は切り欠き部14aを介して作
業性良く組込まれる。
【0012】一方、図1に示すようにシリンダヘッド1
の上部中央にはシリンダヘッドカバー23,24が当接
する面であるシリンダヘッドシール面1aが一体に形成
されている。又、シリンダヘッド1の中央部には冷却水
通路であるウォータージャケット16が形成されてお
り、該ウォータージャケット16の上壁部分には砂抜き
孔17がシリンダ軸線Lに対して角度θだけ吸気側(即
ち、砂抜き孔17の上方を覆うシリンダヘッドシール面
1aとは反対側)に傾けて形成されている。この砂抜き
孔17はシリンダヘッド1の鋳造時のガス抜き用及び鋳
造後の砂抜き用であって、ウォータージャケット16部
分に詰められた中子砂を取り除いた後には、機械加工に
よってボーリング及びネジ切りされ、これに螺着される
埋栓18によって閉塞される。尚、本実施例では、シリ
ンダヘッドシール面1aが砂抜き孔17の上方を覆う蓋
部材を構成している。
【0013】而して、本実施例では上述のように砂抜き
孔17をシリンダ軸線Lに対してシリンダヘッドシール
面1aとは反対側に傾けたため、該砂抜き孔17の機械
加工に際して工具とシリンダヘッドシール面1aとの干
渉が問題とならず、砂抜き孔17を従来より大きくする
ことができ、その径として必要十分な適正値を確保する
ことができる。この結果、大きな径の砂抜き孔17を介
してシリンダヘッド1の鋳造時のガス抜きが十分行なわ
れて鋳造不良の発生が抑えられるとともに、鋳造後の砂
抜きが手際良く効率的になされる。
【0014】又、本実施例では砂抜き孔17がシリンダ
軸線Lに対して傾けられ、しかも埋栓18の上面は吸気
側のヘッドボルト19の座面と滑らかに連なるため、図
1に示すように埋栓18近傍の吸気側に広い空間が確保
され、この空間に手を入れてヘッドボルト19やワッシ
ャー20を容易に組み込むことができるという効果も得
られる。又、ワッシャー20を埋栓18上を滑らして座
面にセットすることによって、ワッシャー20の組み込
みを一層容易に行なうことができる。
【0015】尚、本実施例では、シリンダヘッドシール
面1aが砂抜き孔17の上方を覆う蓋部材を形成してい
るが、本発明はこれに限らず、例えば点火プラグの周囲
を覆うプラグタワーの一部が蓋部材を形成しているシリ
ンダヘッドに対しても適用され得る。又、本実施例にお
ける蓋部材たるシリンダヘッドシール面1aはシリンダ
軸線L方向に見て砂抜き孔17と重なっているが、本発
明はこれに限らず、蓋部材が砂抜き孔に対してシリンダ
軸線と直角方向にズレているシリンダヘッドに対しても
適用され得る。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、シリンダヘッドに穿設された砂抜き孔を埋栓にて
閉塞するとともに、該砂抜き孔上方を覆う蓋部材がシリ
ンダヘッドと一体に形成された内燃エンジンにおいて、
前記砂抜き孔をシリンダ軸線に対して前記蓋部材とは反
対側に傾けたため、シリンダヘッド鋳造時のガス抜き及
び鋳造後の砂抜きを効率良く行なうことができ、鋳造不
良の発生を防ぐことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃エンジンのシリンダヘッドの
縦断面図(図2のA−A線断面図)である。
【図2】本発明に係る内燃エンジンの部分平面図であ
る。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】従来の内燃エンジンのシリンダヘッドの縦断面
図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 1a シリンダヘッドシール面(蓋部材) 17 砂抜き孔 18 埋栓 L シリンダ軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 1/24 B22C 7/06 F02F 1/00 F02F 1/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに穿設された砂抜き孔を
    埋栓にて閉塞するとともに、該砂抜き孔上方を覆う蓋部
    材がシリンダヘッドと一体に形成された内燃エンジンに
    おいて、前記砂抜き孔をシリンダ軸線に対して前記蓋部
    材とは反対側に傾けたことを特徴とする内燃エンジン。
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JP3360224B2 (ja) * 1993-12-28 2002-12-24 ヤマハ発動機株式会社 4サイクルエンジン
JP2016138461A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 トヨタ自動車株式会社 シリンダヘッド及びシリンダヘッドの製造方法
CN107924165B (zh) * 2015-08-31 2021-08-06 康明斯公司 由单件式芯体铸造的发动机

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