JP2950631B2 - 紙中の構成パルプ定量法 - Google Patents
紙中の構成パルプ定量法Info
- Publication number
- JP2950631B2 JP2950631B2 JP5722391A JP5722391A JP2950631B2 JP 2950631 B2 JP2950631 B2 JP 2950631B2 JP 5722391 A JP5722391 A JP 5722391A JP 5722391 A JP5722391 A JP 5722391A JP 2950631 B2 JP2950631 B2 JP 2950631B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulp
- paper
- correlation
- wavelength
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙中の構成パルプ定量
法に関するものであり、さらに詳しくは、紙または古紙
に含まれる複数のパルプの種類を識別し、且つ定量する
方法に関するものである。
法に関するものであり、さらに詳しくは、紙または古紙
に含まれる複数のパルプの種類を識別し、且つ定量する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、紙は、製品として一度市中に出回
った後、その1部は回収され、そのほとんどが製紙用原
料として再度利用されている。日本国内のパルプ原料
は、その半数がこのような古紙に依存している。最近で
は、オフィスのOA古紙(コピー用紙、プリンター用紙
等)が都市ゴミの元凶とされており、その回収・再使用
が求められている。このような古紙は、回収されたうち
の約99%以上がパルプ用原料となる。そのため、古紙
の再利用には、回収段階で混入する異物のような、パル
プ原料となり得る以外のものを除く選別作業を行うこと
が必要である。さらに、古紙中のパルプの種類によっ
て、再生工程のコストや完成パルプ製品の品質が大きく
変動する。例えば、上級古紙には、中質紙および中質コ
ート紙が混入する。このような紙は機械パルプを含むた
めに、完成パルプ製品では、白色度の低下や褪色が見ら
れる。また、再生工程においては処理薬品(漂白薬品、
填料、抄紙薬品等)の使用量が増加してしまう。さら
に、新聞古紙中に含まれるチラシは、上質紙、上質コー
ト紙、中質紙、中質コート紙で構成されるが、このこと
は、化学パルプ量と填料が増加するために、完成パルプ
製品の品質、例えば白色度、紙の密度、印刷性等の変動
をもたらしている。従って、回収した古紙から異物を取
り除くことおよびパルプの種類に応じて古紙を選別する
ことが必要である。もし、古紙中に存在するパルプの成
分量が分かれば、それに応じた対策が取れ、安定した品
質の完成パルプ製品を得ることが可能となる。このため
の選別作業としては、従来、人的、すなわち肉眼で識別
することによって行われていた。
った後、その1部は回収され、そのほとんどが製紙用原
料として再度利用されている。日本国内のパルプ原料
は、その半数がこのような古紙に依存している。最近で
は、オフィスのOA古紙(コピー用紙、プリンター用紙
等)が都市ゴミの元凶とされており、その回収・再使用
が求められている。このような古紙は、回収されたうち
の約99%以上がパルプ用原料となる。そのため、古紙
の再利用には、回収段階で混入する異物のような、パル
プ原料となり得る以外のものを除く選別作業を行うこと
が必要である。さらに、古紙中のパルプの種類によっ
て、再生工程のコストや完成パルプ製品の品質が大きく
変動する。例えば、上級古紙には、中質紙および中質コ
ート紙が混入する。このような紙は機械パルプを含むた
めに、完成パルプ製品では、白色度の低下や褪色が見ら
れる。また、再生工程においては処理薬品(漂白薬品、
填料、抄紙薬品等)の使用量が増加してしまう。さら
に、新聞古紙中に含まれるチラシは、上質紙、上質コー
ト紙、中質紙、中質コート紙で構成されるが、このこと
は、化学パルプ量と填料が増加するために、完成パルプ
製品の品質、例えば白色度、紙の密度、印刷性等の変動
をもたらしている。従って、回収した古紙から異物を取
り除くことおよびパルプの種類に応じて古紙を選別する
ことが必要である。もし、古紙中に存在するパルプの成
分量が分かれば、それに応じた対策が取れ、安定した品
質の完成パルプ製品を得ることが可能となる。このため
の選別作業としては、従来、人的、すなわち肉眼で識別
することによって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パルプ
の種類は、木材パルプと非木材パルプの大きく2つに分
類され、さらに木材パルプは、機械パルプと化学パルプ
とに分類され、また機械パルプには、砕木パルプ、サー
モメカニカルパルプ等があり、また化学パルプには、ク
ラフトパルプ、サルファイトパルプ等がある。これらは
さらに広葉樹、針葉樹の樹種に応じて細分化される。多
くの場合、紙は、種々のパルプを混合して製造されるた
めに、製造後の紙の構成パルプの識別および定量は、肉
眼では極めて困難である。本発明者らは、上記のような
従来の課題を解決し、紙または古紙に含まれる複数のパ
ルプの種類を迅速に識別し且つ定量する方法を提供する
ことを目的とするものである。
の種類は、木材パルプと非木材パルプの大きく2つに分
類され、さらに木材パルプは、機械パルプと化学パルプ
とに分類され、また機械パルプには、砕木パルプ、サー
モメカニカルパルプ等があり、また化学パルプには、ク
ラフトパルプ、サルファイトパルプ等がある。これらは
さらに広葉樹、針葉樹の樹種に応じて細分化される。多
くの場合、紙は、種々のパルプを混合して製造されるた
めに、製造後の紙の構成パルプの識別および定量は、肉
眼では極めて困難である。本発明者らは、上記のような
従来の課題を解決し、紙または古紙に含まれる複数のパ
ルプの種類を迅速に識別し且つ定量する方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、上記のような課題を解決することができた。すな
わち本発明は、0.8〜2.6μmの波長における光吸収
スペクトルを測定し、これを微分することにより得られ
たパルプ成分に固有な吸収波長を用いて、比色定量を行
い、紙を構成する複数のパルプ成分を識別定量すること
を特徴とする、紙中の構成パルプ定量法を提供するもの
である。
結果、上記のような課題を解決することができた。すな
わち本発明は、0.8〜2.6μmの波長における光吸収
スペクトルを測定し、これを微分することにより得られ
たパルプ成分に固有な吸収波長を用いて、比色定量を行
い、紙を構成する複数のパルプ成分を識別定量すること
を特徴とする、紙中の構成パルプ定量法を提供するもの
である。
【0005】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
近赤外光は、食品や飼料の水分や蛋白質の測定等に用い
られている。紙パルプの分野でも、最近、パルプシート
中の広葉樹、針葉樹パルプ比率測定の例が報告された
(Tappiジャーナル、73巻、10号、257頁(1990
年))。しかし、この報告は、広葉樹、針葉樹パルプの
単純な2成分系の報告であり、我々が目的とする多成分
系の紙、とくに古紙中の構成パルプの識別定量には不十
分であった。本発明では、多成分系で考えられる変動因
子、例えばパルプ以外の成分(インキ、填料、デンプ
ン、サイズ剤、水分等)の影響を注意深く考慮して、パ
ルプ構成成分、とくに古紙中のパルプ成分の定量を可能
にした。本発明で用いることのできる測定光は、波長
0.8μm〜2.6μmの範囲の1つ以上の波長光である。
この領域の光は、一般に近赤外光と呼ばれるものであ
り、これは化合物に特有な吸収スペクトルを与え、化合
物の同定、定量に用いることができることが知られてい
る(油化学31巻、4号、5〜10頁(1980年)および日
本食品工業学会誌、27巻、9号、464〜472頁(1980
年))。測定光として、0.8μm以下の波長では、成分
特有の吸収が小さく、また2.6μm以上では、紙に含ま
れる水分の影響を受けすぎる。
近赤外光は、食品や飼料の水分や蛋白質の測定等に用い
られている。紙パルプの分野でも、最近、パルプシート
中の広葉樹、針葉樹パルプ比率測定の例が報告された
(Tappiジャーナル、73巻、10号、257頁(1990
年))。しかし、この報告は、広葉樹、針葉樹パルプの
単純な2成分系の報告であり、我々が目的とする多成分
系の紙、とくに古紙中の構成パルプの識別定量には不十
分であった。本発明では、多成分系で考えられる変動因
子、例えばパルプ以外の成分(インキ、填料、デンプ
ン、サイズ剤、水分等)の影響を注意深く考慮して、パ
ルプ構成成分、とくに古紙中のパルプ成分の定量を可能
にした。本発明で用いることのできる測定光は、波長
0.8μm〜2.6μmの範囲の1つ以上の波長光である。
この領域の光は、一般に近赤外光と呼ばれるものであ
り、これは化合物に特有な吸収スペクトルを与え、化合
物の同定、定量に用いることができることが知られてい
る(油化学31巻、4号、5〜10頁(1980年)および日
本食品工業学会誌、27巻、9号、464〜472頁(1980
年))。測定光として、0.8μm以下の波長では、成分
特有の吸収が小さく、また2.6μm以上では、紙に含ま
れる水分の影響を受けすぎる。
【0006】本発明によって、機械パルプ、化学パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹パルプ、木材パルプ、非木材
パルプ、砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ、リファ
イナーグランドウッドパルプ、クラフトパルプ、サルフ
ァイトパルプ等の識別定量を行うことができる。本発明
の紙中の構成パルプ定量法では、まず、パルプの成分の
種類それぞれに固有な吸収波長(以下、固有波長とす
る)を求める。一般的に、近赤外光の吸収スペクトルは
非常に複雑で解析は困難である。本発明方法において
は、複雑な吸収スペクトルを微分し、微分スペクトルを
得ることによって、吸収スペクトルの中から固有波長を
抽出することができる。微分スペクトルは、1次〜n次
微分スペクトルまで求めることは可能であるが、本発明
では、限定する訳ではないが、通常2次微分までの微分
スペクトルを用いる。微分スペクトルでは、試料の表面
性状や色により生じる、定量を妨害する近赤外光の吸収
を消去することができる。微分する前のスペクトルと同
様に、微分後の各ピークは成分量に比例するため、正確
な定量が可能である。また、固有波長は1種類のみでも
定量性は良好であるが、2種類以上の固有波長を用い
て、さらに定量性を増すことも好適である。以下に、各
パルプ成分の種類の固有波長の1例を以下に示す。機械
パルプ=2378、2160μm、砕木パルプ=216
8、1280μm、サーモメカニカルパルプ=216
6、1804μm、化学パルプ=2386、1654μ
m、広葉樹化学パルプ=1696、2370μm、針葉樹
化学パルプ=1692、1984μm。
プ、広葉樹パルプ、針葉樹パルプ、木材パルプ、非木材
パルプ、砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ、リファ
イナーグランドウッドパルプ、クラフトパルプ、サルフ
ァイトパルプ等の識別定量を行うことができる。本発明
の紙中の構成パルプ定量法では、まず、パルプの成分の
種類それぞれに固有な吸収波長(以下、固有波長とす
る)を求める。一般的に、近赤外光の吸収スペクトルは
非常に複雑で解析は困難である。本発明方法において
は、複雑な吸収スペクトルを微分し、微分スペクトルを
得ることによって、吸収スペクトルの中から固有波長を
抽出することができる。微分スペクトルは、1次〜n次
微分スペクトルまで求めることは可能であるが、本発明
では、限定する訳ではないが、通常2次微分までの微分
スペクトルを用いる。微分スペクトルでは、試料の表面
性状や色により生じる、定量を妨害する近赤外光の吸収
を消去することができる。微分する前のスペクトルと同
様に、微分後の各ピークは成分量に比例するため、正確
な定量が可能である。また、固有波長は1種類のみでも
定量性は良好であるが、2種類以上の固有波長を用い
て、さらに定量性を増すことも好適である。以下に、各
パルプ成分の種類の固有波長の1例を以下に示す。機械
パルプ=2378、2160μm、砕木パルプ=216
8、1280μm、サーモメカニカルパルプ=216
6、1804μm、化学パルプ=2386、1654μ
m、広葉樹化学パルプ=1696、2370μm、針葉樹
化学パルプ=1692、1984μm。
【0007】このように求めた固有波長で、比色定量を
行う。ここで、比色定量とは、ある成分の光学的吸収強
度は、その成分の濃度に比例するという、ランバート・
ベール(Lambert Beer)の法則に基づき、予め成分量
と、光学的吸収強度との関係を求めておき、未知試料の
光学的測定から目的とする成分量を求めるということを
意味する。実際には、各パルプ成分の配合率の既知のパ
ルプ製品や古紙等を固有波長毎に繰り返し分析し、得ら
れたデータを用いて、固有波長におけるパルプ成分量と
光学的吸収強度との相関を求める。その方法としては、
統計的手法を用いるのが好適である。例えば、重回帰分
析、PLS回帰分析、主成分回帰分析等の回帰分析等を
用いることができる。通常、重回帰分析を用いるが、3
つの分析法では基本的に類似の結果が得られる。これに
よって、パルプ成分量と光学的吸収強度との相関式が得
られる。相関式を用いれば、単に固有波長で光学的吸収
強度を測定するだけで紙中の構成パルプを定量すること
ができる。最適な相関式は、用いる原料の違いに応じて
少しずつ異なるため、そのつど求めるのがよい。
行う。ここで、比色定量とは、ある成分の光学的吸収強
度は、その成分の濃度に比例するという、ランバート・
ベール(Lambert Beer)の法則に基づき、予め成分量
と、光学的吸収強度との関係を求めておき、未知試料の
光学的測定から目的とする成分量を求めるということを
意味する。実際には、各パルプ成分の配合率の既知のパ
ルプ製品や古紙等を固有波長毎に繰り返し分析し、得ら
れたデータを用いて、固有波長におけるパルプ成分量と
光学的吸収強度との相関を求める。その方法としては、
統計的手法を用いるのが好適である。例えば、重回帰分
析、PLS回帰分析、主成分回帰分析等の回帰分析等を
用いることができる。通常、重回帰分析を用いるが、3
つの分析法では基本的に類似の結果が得られる。これに
よって、パルプ成分量と光学的吸収強度との相関式が得
られる。相関式を用いれば、単に固有波長で光学的吸収
強度を測定するだけで紙中の構成パルプを定量すること
ができる。最適な相関式は、用いる原料の違いに応じて
少しずつ異なるため、そのつど求めるのがよい。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。実施例1 新聞紙モデルとして、機械パルプ20〜80重量%(そ
の内訳は、砕木パルプ0〜100重量%、サーモメカニ
カルパルプ0〜100重量%)および化学パルプ80〜
20重量%(その内訳は、広葉樹化学パルプ0〜100
重量%、針葉樹化学パルプ0〜100重量%)の範囲
で、様々に配合比を変えて混合シートを300枚調製し
た。各パルプは、2〜3種類の樹種のものを用いた。各
シートには、新聞インキ(凸版インキ:オフセットイン
キ=4:6または1:1または6:4)をシートに対し
て0〜0.8重量%塗布した。配合比の異なるシート毎
に近赤外光吸収スペクトルをNIRS6500(NIR
Sシステム社製)およびUV3101PC(島津製作所
社製)の分光器を用いて測定(主に前者を使用)し、2
次微分し、微分スペクトルを求めた。微分スペクトルよ
り、固有波長は、機械パルプは、2.37μm、砕木パル
プ2.45μm、サーモメカニカルパルプ2.16μm、化
学パルプ2.37μm、広葉樹化学パルプ1.69μm、針
葉樹化学パルプ2.36μmであった。この固有波長毎の
吸光度と、パルプ成分量との相関式を重回帰分析により
求めた。その結果を以下に示す。なお、(OD)nは、
波長nμmにおける吸光度を意味する。
の内訳は、砕木パルプ0〜100重量%、サーモメカニ
カルパルプ0〜100重量%)および化学パルプ80〜
20重量%(その内訳は、広葉樹化学パルプ0〜100
重量%、針葉樹化学パルプ0〜100重量%)の範囲
で、様々に配合比を変えて混合シートを300枚調製し
た。各パルプは、2〜3種類の樹種のものを用いた。各
シートには、新聞インキ(凸版インキ:オフセットイン
キ=4:6または1:1または6:4)をシートに対し
て0〜0.8重量%塗布した。配合比の異なるシート毎
に近赤外光吸収スペクトルをNIRS6500(NIR
Sシステム社製)およびUV3101PC(島津製作所
社製)の分光器を用いて測定(主に前者を使用)し、2
次微分し、微分スペクトルを求めた。微分スペクトルよ
り、固有波長は、機械パルプは、2.37μm、砕木パル
プ2.45μm、サーモメカニカルパルプ2.16μm、化
学パルプ2.37μm、広葉樹化学パルプ1.69μm、針
葉樹化学パルプ2.36μmであった。この固有波長毎の
吸光度と、パルプ成分量との相関式を重回帰分析により
求めた。その結果を以下に示す。なお、(OD)nは、
波長nμmにおける吸光度を意味する。
【0009】
【数1】機械パルプ(%)=171.1−14765.9
(OD)2.37
(OD)2.37
【0010】
【数2】砕木パルプ(%)=186.9−19141.2
(OD)2.45
(OD)2.45
【0011】
【数3】サーモメカニカルパルプ(%)=164.4−
64110.5(OD)2.16
64110.5(OD)2.16
【0012】
【数4】化学パルプ(%)=−71.1+14765.9
(OD)2.37
(OD)2.37
【0013】
【数5】広葉樹化学パルプ(%)=305.4−336
57.8(OD)1.69
57.8(OD)1.69
【0014】
【数6】針葉樹化学パルプ(%)=559.4−482
29.6(OD)2.36
29.6(OD)2.36
【0015】各相関式の重相関係数と標準誤差は、それ
ぞれ(−0.98と2.7)、(−0.89と5.0)、
(−0.86と4.7)、(−0.98と2.7)、(−
0.85と5.8)および(−0.58と4.7)であっ
た。上記の試料とは別に、適当に各パルプの構成比を変
え、さらに上記の新聞インキを塗布した検定用試料のパ
ルプシートを100枚調製し、上記の相関式の検定を行
った。その結果、上記の各相関式の重相関係数と標準誤
差はそれぞれ(−0.96と3.5)、(−0.84と6.
1)、(−0.83と5.8)、(−0.96と3.5)、
(−0.82と6.6)および(−0.82と6.1)であ
った。これらの結果より、機械パルプと化学パルプで良
好な相関式が得られた。他のパルプについては、相関は
見られるものの、それほど高い相関ではなかった。
ぞれ(−0.98と2.7)、(−0.89と5.0)、
(−0.86と4.7)、(−0.98と2.7)、(−
0.85と5.8)および(−0.58と4.7)であっ
た。上記の試料とは別に、適当に各パルプの構成比を変
え、さらに上記の新聞インキを塗布した検定用試料のパ
ルプシートを100枚調製し、上記の相関式の検定を行
った。その結果、上記の各相関式の重相関係数と標準誤
差はそれぞれ(−0.96と3.5)、(−0.84と6.
1)、(−0.83と5.8)、(−0.96と3.5)、
(−0.82と6.6)および(−0.82と6.1)であ
った。これらの結果より、機械パルプと化学パルプで良
好な相関式が得られた。他のパルプについては、相関は
見られるものの、それほど高い相関ではなかった。
【0016】実施例2 実施例1で調製した試料を用いて、配合比の異なるシー
ト毎に近赤外光スペクトルをNIRS6500(NIR
Sシステム社製)を用いて測定し、2次微分し、微分ス
ペクトルを求めた。固有波長は、各パルプにおいて2つ
以上求めた。すなわち、機械パルプは、1.65、2.3
8μm、砕木パルプ1.28、1.26、2.17μm、サ
ーモメカニカルパルプ1.25、1.80、2.16μm、
化学パルプ2.16、2.37μm、広葉樹化学パルプ1.
69、2.25、2.31、2.37μm、針葉樹化学パル
プ1.32、1.69、1.98μmとした。この固有波長
毎の吸光度と、パルプ成分量との相関式を重回帰分析に
より求めた。その結果を以下に示す。なお、(OD)n
は、波長nμmにおける吸光度を意味する。
ト毎に近赤外光スペクトルをNIRS6500(NIR
Sシステム社製)を用いて測定し、2次微分し、微分ス
ペクトルを求めた。固有波長は、各パルプにおいて2つ
以上求めた。すなわち、機械パルプは、1.65、2.3
8μm、砕木パルプ1.28、1.26、2.17μm、サ
ーモメカニカルパルプ1.25、1.80、2.16μm、
化学パルプ2.16、2.37μm、広葉樹化学パルプ1.
69、2.25、2.31、2.37μm、針葉樹化学パル
プ1.32、1.69、1.98μmとした。この固有波長
毎の吸光度と、パルプ成分量との相関式を重回帰分析に
より求めた。その結果を以下に示す。なお、(OD)n
は、波長nμmにおける吸光度を意味する。
【0017】
【数7】機械パルプ(%)=98.5−15372.0
(OD)2.38+7641.2(OD)1.65
(OD)2.38+7641.2(OD)1.65
【0018】
【数8】砕木パルプ(%)=−203.7+94604.
5(OD)2.17+83231.8(OD)1.28−101
192.9(OD)1.26
5(OD)2.17+83231.8(OD)1.28−101
192.9(OD)1.26
【0019】
【数9】サーモメカニカルパルプ(%)=415.2−
90704.8(OD)2.16+94625.3(OD)
1.80+131152.8(OD)1.25
90704.8(OD)2.16+94625.3(OD)
1.80+131152.8(OD)1.25
【0020】
【数10】化学パルプ(%)=26.4+6781.3
(OD)2.37+8040.5(OD)2.16
(OD)2.37+8040.5(OD)2.16
【0021】
【数11】広葉樹化学パルプ(%)=404.1−68
70.8(OD)1.69+42406.2(OD)2.37−2
623.5(OD)2.25−11816.8(OD)2.31
70.8(OD)1.69+42406.2(OD)2.37−2
623.5(OD)2.25−11816.8(OD)2.31
【0022】
【数12】針葉樹化学パルプ(%)=−696.5+6
9167.7(OD)1.69+9211.6(OD)1.98−
8192.1(OD)1.32
9167.7(OD)1.69+9211.6(OD)1.98−
8192.1(OD)1.32
【0023】各相関式の重相関係数と標準誤差は、それ
ぞれ(−0.99と1.2)、(−0.98と1.3)、
(−0.99と1.4)、(−0.99と1.2)、(−
0.98と1.0)および(−0.98と1.3)であっ
た。さらに実施例1で用いた検定用試料によって、上記
相関式の検定を行った。その結果、上記の各相関式の重
相関係数と標準誤差はそれぞれ(−0.99と1.5)、
(−0.95と3.5)、(−0.96と3.4)、(−
0.99と1.5)、(−0.95と3.8)および(−
0.94と4.1)であった。これらの結果より、固有波
長を2つ以上設定することによって、非常に高い相関が
得られることが判る。
ぞれ(−0.99と1.2)、(−0.98と1.3)、
(−0.99と1.4)、(−0.99と1.2)、(−
0.98と1.0)および(−0.98と1.3)であっ
た。さらに実施例1で用いた検定用試料によって、上記
相関式の検定を行った。その結果、上記の各相関式の重
相関係数と標準誤差はそれぞれ(−0.99と1.5)、
(−0.95と3.5)、(−0.96と3.4)、(−
0.99と1.5)、(−0.95と3.8)および(−
0.94と4.1)であった。これらの結果より、固有波
長を2つ以上設定することによって、非常に高い相関が
得られることが判る。
【0024】実施例3 実施例1で調製した試料を用いて、配合比の異なるシー
ト毎に近赤外光スペクトルをNIRS6500(NIR
Sシステム社製)を用いて測定し、2次微分し、微分ス
ペクトルを求めた。固有波長は、各パルプにおいて2つ
以上求め、各固有波長の吸光度の比を用いて、相関式を
求めた。すなわち、機械パルプは、2.38/1.88μ
m、砕木パルプ2.16/1.81と2.45/1.32μ
m、サーモメカニカルパルプ2.16/1.53と1.51
/2.06μm、化学パルプ2.38/1.88μm、広葉
樹化学パルプ1.69/1.74と2.36/1.80μ
m、針葉樹化学パルプ1.69/1.74と1.25μmと
した。この固有波長の吸光度の比と、パルプ成分量との
相関式を重回帰分析により求めた。その結果を以下に示
す。なお、(OD)n/mは、波長nμmの吸光度/波
長mμmの吸光度を意味する。
ト毎に近赤外光スペクトルをNIRS6500(NIR
Sシステム社製)を用いて測定し、2次微分し、微分ス
ペクトルを求めた。固有波長は、各パルプにおいて2つ
以上求め、各固有波長の吸光度の比を用いて、相関式を
求めた。すなわち、機械パルプは、2.38/1.88μ
m、砕木パルプ2.16/1.81と2.45/1.32μ
m、サーモメカニカルパルプ2.16/1.53と1.51
/2.06μm、化学パルプ2.38/1.88μm、広葉
樹化学パルプ1.69/1.74と2.36/1.80μ
m、針葉樹化学パルプ1.69/1.74と1.25μmと
した。この固有波長の吸光度の比と、パルプ成分量との
相関式を重回帰分析により求めた。その結果を以下に示
す。なお、(OD)n/mは、波長nμmの吸光度/波
長mμmの吸光度を意味する。
【0025】
【数13】機械パルプ(%)=118.5−612.0
(OD)2.38/1.88
(OD)2.38/1.88
【0026】
【数14】砕木パルプ(%)=−175.7−356.4
(OD)2.16/1.81−47.8(OD)2.45/1.32
(OD)2.16/1.81−47.8(OD)2.45/1.32
【0027】
【数15】サーモメカニカルパルプ(%)=191.6
−272.1(OD)2.16/1.53+39.4(OD)
1.51/2.06
−272.1(OD)2.16/1.53+39.4(OD)
1.51/2.06
【0028】
【数16】化学パルプ(%)=−18.5+621.0
(OD)2.38/1.88
(OD)2.38/1.88
【0029】
【数17】広葉樹化学パルプ(%)=321.3−47
8.4(OD)1.69/1.74−54742.4(OD)
2.36/1.80
8.4(OD)1.69/1.74−54742.4(OD)
2.36/1.80
【0030】
【数18】針葉樹化学パルプ(%)=−451.1+53
8.0(OD)1.69/1.74−54742.4(OD)1.25
8.0(OD)1.69/1.74−54742.4(OD)1.25
【0031】各相関式の重相関係数と標準誤差は、それ
ぞれ(−0.99と0.8)、(−0.98と2.0)、
(−0.98と2.0)、(−0.99と0.8)、(−
0.98と1.0)および(−0.98と1.0)であっ
た。さらに実施例1で用いた検定用試料によって、上記
相関式の検定を行った。その結果、上記の各相関式の重
相関係数と標準誤差はそれぞれ(−0.98と1.2)、
(−0.96と3.3)、(−0.96と3.1)、(−
0.99と1.2)、(−0.96と3.4)および(−
0.95と3.5)であった。これらの結果より、2つ以
上の固有波長の吸光度の比によっても、非常に高い相関
が得られることが判る。
ぞれ(−0.99と0.8)、(−0.98と2.0)、
(−0.98と2.0)、(−0.99と0.8)、(−
0.98と1.0)および(−0.98と1.0)であっ
た。さらに実施例1で用いた検定用試料によって、上記
相関式の検定を行った。その結果、上記の各相関式の重
相関係数と標準誤差はそれぞれ(−0.98と1.2)、
(−0.96と3.3)、(−0.96と3.1)、(−
0.99と1.2)、(−0.96と3.4)および(−
0.95と3.5)であった。これらの結果より、2つ以
上の固有波長の吸光度の比によっても、非常に高い相関
が得られることが判る。
【0032】実施例4 上質紙モデルとして、機械パルプ0〜20重量%(その
内訳は、砕木パルプ100〜0重量%、サーモメカニカ
ルパルプ0〜100重量%)および化学パルプ100〜
80重量%(その内訳は、広葉樹化学パルプ60〜10
0重量%、針葉樹化学パルプ40〜0重量%)の範囲
で、様々に配合比を変えて混合シートを200枚調製し
た。各パルプは、2〜3種類の樹種のものを用いた。各
シートに、その重量に対して、トナーインキ0〜0.5
重量%、コートカラー0〜0.5重量%および澱粉0〜
2重量%を塗布した。配合比の異なるシート毎に近赤外
光スペクトルをNIRS6500(NIRSシステム社
製)を用いて測定し、2次微分し、微分スペクトルを求
めた。固有波長は、各パルプにおいて2つ以上求めた。
すなわち、機械パルプは、2.14、2.34、2.38
μm、砕木パルプ1.27、1.28、2.14μm、サー
モメカニカルパルプ1.23、1.81、2.15μm、化
学パルプ2.14、2.34、2.38μm、広葉樹化学パ
ルプ1.70、2.22、2.35μm、針葉樹化学パルプ
1.68、2.25、2.36μmとした。この固有波長毎
の吸光度と、パルプ成分量との相関式を重回帰分析によ
り求めた。その結果を以下に示す。なお、(OD)n
は、波長nμmにおける吸光度を意味する。
内訳は、砕木パルプ100〜0重量%、サーモメカニカ
ルパルプ0〜100重量%)および化学パルプ100〜
80重量%(その内訳は、広葉樹化学パルプ60〜10
0重量%、針葉樹化学パルプ40〜0重量%)の範囲
で、様々に配合比を変えて混合シートを200枚調製し
た。各パルプは、2〜3種類の樹種のものを用いた。各
シートに、その重量に対して、トナーインキ0〜0.5
重量%、コートカラー0〜0.5重量%および澱粉0〜
2重量%を塗布した。配合比の異なるシート毎に近赤外
光スペクトルをNIRS6500(NIRSシステム社
製)を用いて測定し、2次微分し、微分スペクトルを求
めた。固有波長は、各パルプにおいて2つ以上求めた。
すなわち、機械パルプは、2.14、2.34、2.38
μm、砕木パルプ1.27、1.28、2.14μm、サー
モメカニカルパルプ1.23、1.81、2.15μm、化
学パルプ2.14、2.34、2.38μm、広葉樹化学パ
ルプ1.70、2.22、2.35μm、針葉樹化学パルプ
1.68、2.25、2.36μmとした。この固有波長毎
の吸光度と、パルプ成分量との相関式を重回帰分析によ
り求めた。その結果を以下に示す。なお、(OD)n
は、波長nμmにおける吸光度を意味する。
【0033】
【数19】機械パルプ(%)=69.8−12109.9
(OD)2.38−2465.5(OD)2.14+9542.2
(OD)2.34
(OD)2.38−2465.5(OD)2.14+9542.2
(OD)2.34
【0034】
【数20】砕木パルプ(%)=−172.4+8554
6.8(OD)2.14+78524.6(OD)1.27−99
683.1(OD)1.28
6.8(OD)2.14+78524.6(OD)1.27−99
683.1(OD)1.28
【0035】
【数21】サーモメカニカルパルプ(%)=385.1
+10422.3(OD)1.81−66457.8(OD)
2.15+151323.7(OD)1.23
+10422.3(OD)1.81−66457.8(OD)
2.15+151323.7(OD)1.23
【0036】
【数22】化学パルプ(%)=26.4+6781.3
(OD)2.37+8040.5(OD)2.14−4835.3
(OD)2.34
(OD)2.37+8040.5(OD)2.14−4835.3
(OD)2.34
【0037】
【数23】広葉樹化学パルプ(%)=404.1−68
70.8(OD)1.70+42406.2(OD)2.35−2
623.3(OD)2.22
70.8(OD)1.70+42406.2(OD)2.35−2
623.3(OD)2.22
【0038】
【数24】針葉樹化学パルプ(%)=288.4+55
40.5(OD)1.68+38642.6(OD)2.25−4
638.5(OD)2.36
40.5(OD)1.68+38642.6(OD)2.25−4
638.5(OD)2.36
【0039】各相関式の重相関係数と標準誤差は、それ
ぞれ(−0.99と0.9)、(−0.98と2.8)、
(−0.97と3.1)、(−0.99と1.0)、(−
0.96と2.6)および(−0.96と2.7)であっ
た。上記の試料とは別に、適当に各パルプの構成比を変
え、さらに上記と同様にトナーインキ、コートカラー、
澱粉を塗布した、検定用試料の混合シートを、50枚調
製し、上記の相関式の検定を行った。その結果、上記の
各相関式の重相関係数と標準誤差はそれぞれ(−0.9
8と1.1)、(−0.94と4.2)、(−0.95と
4.5)、(−0.98と1.4)、(−0.95と4.
1)および(−0.95と3.9)であった。これらの結
果より、上質紙においても、非常に高い相関が得られる
ことが判る。
ぞれ(−0.99と0.9)、(−0.98と2.8)、
(−0.97と3.1)、(−0.99と1.0)、(−
0.96と2.6)および(−0.96と2.7)であっ
た。上記の試料とは別に、適当に各パルプの構成比を変
え、さらに上記と同様にトナーインキ、コートカラー、
澱粉を塗布した、検定用試料の混合シートを、50枚調
製し、上記の相関式の検定を行った。その結果、上記の
各相関式の重相関係数と標準誤差はそれぞれ(−0.9
8と1.1)、(−0.94と4.2)、(−0.95と
4.5)、(−0.98と1.4)、(−0.95と4.
1)および(−0.95と3.9)であった。これらの結
果より、上質紙においても、非常に高い相関が得られる
ことが判る。
【0040】実施例5 パルプ成分の配合比既知の新聞紙を4種類集め、それぞ
れ離解し脱インキしてパルプシートを調製した。このシ
ートを実施例2で求めた固有波長および相関式で構成す
るパルプ量を測定した。その結果を表1に示す。
れ離解し脱インキしてパルプシートを調製した。このシ
ートを実施例2で求めた固有波長および相関式で構成す
るパルプ量を測定した。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1から、本発明により測定した各パルプ
成分の測定値は、実際の配合値とよく一致しているのが
判る。
成分の測定値は、実際の配合値とよく一致しているのが
判る。
【0043】
【発明の効果】本発明によって、紙または古紙に含まれ
る複数のパルプの種類を、迅速に識別し且つ定量するこ
とができ、それによって、古紙処理等における最適の操
業条件の設定、目的パルプ品質の設定、薬品の最適添加
率、最適な装置の選択、原料品質変動の補償等が可能と
なる。
る複数のパルプの種類を、迅速に識別し且つ定量するこ
とができ、それによって、古紙処理等における最適の操
業条件の設定、目的パルプ品質の設定、薬品の最適添加
率、最適な装置の選択、原料品質変動の補償等が可能と
なる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/61 G01J 3/00 - 3/52
Claims (4)
- 【請求項1】 0.8〜2.6μmの波長における光吸収
スペクトルを測定し、これを微分することにより得られ
たパルプ成分に固有な吸収波長を用いて、比色定量を行
い、紙を構成する複数のパルプ成分を識別定量すること
を特徴とする、紙中の構成パルプ定量法。 - 【請求項2】 1つ以上のパルプ成分に固有な吸収波長
における光学的吸収強度と、パルプ成分量との相関関係
を、回帰分析法により求めて、紙を構成する複数のパル
プ成分を識別定量する、請求項1に記載の定量法。 - 【請求項3】 2つ以上のパルプ成分に固有な吸収波長
における光学的吸収強度の比と、パルプ成分量との相関
関係を、回帰分析法により求めて、紙を構成する複数の
パルプ成分を識別定量する、請求項1に記載の定量法。 - 【請求項4】 対象とする紙が、古紙である、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の定量法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5722391A JP2950631B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 紙中の構成パルプ定量法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5722391A JP2950631B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 紙中の構成パルプ定量法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04291135A JPH04291135A (ja) | 1992-10-15 |
JP2950631B2 true JP2950631B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=13049535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5722391A Expired - Fee Related JP2950631B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 紙中の構成パルプ定量法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2950631B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE9401718L (sv) * | 1994-05-18 | 1995-11-19 | Eka Nobel Ab | Sätt att bestämma parametrarna i papper |
JP5672780B2 (ja) * | 2010-06-08 | 2015-02-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
JP7105632B2 (ja) * | 2018-06-28 | 2022-07-25 | 大王製紙株式会社 | 古紙梱包品からの古紙パルプ製造方法及び製造装置 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP5722391A patent/JP2950631B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04291135A (ja) | 1992-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
FI113985B (fi) | Menetelmä ja välineet paperin ominaisuuksien kvantifioimiseksi | |
CA2599033C (en) | Method for determining chemical pulp kappa number with visible-near infrared spectrometry | |
RU2628862C2 (ru) | Способ автоматического определения содержания липких включений в процессе вторичной переработки волокон | |
US20100012284A1 (en) | Method for determining hydrophobic organic particles in a paper stock | |
Liu | Vibrational spectroscopic investigation of Australian cotton cellulose fibres Part 1. A Fourier transform Raman study | |
CA2350559C (en) | Method of measuring the quality properties of paper and/or board on moving webs | |
Moral et al. | Morphological characterisation of pulps to control paper properties | |
US5104485A (en) | Method of measuring non-aqueous constituents in a pulp slurry of a water/cellulose matrix | |
EP3287763B1 (en) | Pitch analysis method and pitch processing method | |
JP2950631B2 (ja) | 紙中の構成パルプ定量法 | |
Johansson | Optical hologenity of prints | |
Adi et al. | Anatomical properties and near infrared spectra characteristics of four shorea species from Indonesia | |
KR102619224B1 (ko) | 펄프 품질 모니터링 | |
EP3071947B1 (en) | Optical determination of anionic charge in a process stream | |
DE60126927D1 (de) | Verfahren in verbindung mit der herstellung von zellstoff, papier oder karton | |
US20210214893A1 (en) | Apparatus for and method of measuring suspension flowing in tube fractionator | |
Kenttä et al. | Spectroscopic methods for determination of latex content of coating layers | |
CN110044942B (zh) | 一种鉴别书刊纸中是否含有草浆成分的方法 | |
Vahasalo et al. | White pitch deposition and styrene-butadiene-rubber binder content in paper mill process waters | |
DE19927969A1 (de) | Verfahren und Vorrichtung zur Prozeßführung und Prozeßoptimierung bei der Herstellung von Fasermatten und/oder Faserplatten | |
Klungness et al. | Image analysis for measuring adhesive contaminants in pulp | |
JPH11344445A (ja) | 古紙由来のパルプ繊維の判定方法、古紙配合率測定方法および装置 | |
Wagner et al. | Development of a European deinkability test method and results of selected types of printed products | |
Venditti et al. | FINAL REPORT January 31, 2003 CONTAINERBOARD GROUP AMERICAN FOREST & PAPER ASSOCIATION | |
JP2005275603A (ja) | 用紙の真偽判別方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |