JP2950465B2 - 双方向バッファ回路 - Google Patents

双方向バッファ回路

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JP2950465B2
JP2950465B2 JP7050873A JP5087395A JP2950465B2 JP 2950465 B2 JP2950465 B2 JP 2950465B2 JP 7050873 A JP7050873 A JP 7050873A JP 5087395 A JP5087395 A JP 5087395A JP 2950465 B2 JP2950465 B2 JP 2950465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部端子に入力が接続
される入力バッファ、及び、前記外部端子に出力が接続
されるトライステート出力バッファを有し、単一の前記
外部端子を経由し、外部回路に対して、前記入力バッフ
ァによる内部回路への信号入力、及び、前記トライステ
ート出力バッファによる内部回路からの信号出力を行う
双方向バッファ回路に係り、特に、異なる論理状態の信
号衝突に際して生じてしまう、前記外部端子を経由する
貫通電流を低減することで、該貫通電流による電源消費
電流を低減し、又該貫通電流に係るジュール熱で生じて
しまう回路破損の恐れをより抑えることができる双方向
バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なコンピュータでは、通常、CP
U(central processing unit )が種々の周辺装置、例
えば主記憶装置や入出力装置等にアクセスするために、
システムバスと称するもの等、種々のバスが用いられて
いる。このようなバスによれば、コンピュータ内のプロ
グラム命令やデータの伝送路を共通化することができ、
周辺装置のインタフェイスの統一を図ることができる。
従って、コンピュータハードウェア全体に占めるインタ
フェイス部の規模を小さくすることができる。
【0003】図8は、従来からの一般的なバスを構成す
る1本のバス線に係る回路図である。
【0004】この図8にあって、バス線Bは、データバ
ス等、双方向で信号が伝達されるバス中の1本を示す。
該バス線Bは、図示される2つを含め、多数の、外部端
子Pと、入力バッファ12と、トライステート出力バッ
ファ14とで構成される双方向バッファ回路が接続され
ている。このようなバス線Bについては、同時には1つ
の双方向バッファ回路中の前記トライステート出力バッ
ファ14のみが信号を出力するよう制御される。従っ
て、単一のインタフェース経路のみであっても、このよ
うに選択的に任意の双方向バッファ回路から信号を出力
することができ、他の任意の双方向バッファ回路あるい
は入力バッファ回路へと信号を伝達することができる。
【0005】ここで、前記バス線Bに対しては、同時に
は、1つの前記双方向バッファ回路のみが信号を出力す
ることが前提となっている。しかしながら、何等かの誤
動作、具体的には、前記トライステート出力バッファ1
4の出力を、ハイインピーダンス、あるいは出力信号A
の論理状態に応じたH状態又はL状態を出力するかの選
択を行う、出力選択信号ENを発生する回路の誤動作等
によって、単一の前記バス線Bに対して複数の双方向バ
ッファ回路から信号が出力されてしまうことがある。例
えば、前記出力選択信号ENを発生する回路の動作タイ
ミングが微小時間ズレてしまったために、短時間、複数
の双方向バッファ回路からの信号が衝突してしまうこと
がある。
【0006】図9は、従来からのバス線に接続される双
方向バッファ回路の一部トランジスタレベルでの回路図
である。
【0007】この図9は、前記図8のものと同一のもの
を示す。又、この図9において、前記入力バッファ12
は、PチャネルMOSトランジスタTP12及びTP1
3と、NチャネルMOSトランジスタTN12及びTN
13とにより構成される。又、前記トライステート出力
バッファ14は、インバータゲート14a及び14b
と、OR論理ゲート14c及びAND論理ゲート14d
と、PチャネルMOSトランジスタTP11及びNチャ
ネルMOSトランジスタTN11とにより構成されてい
る。
【0008】ここで、単一の前記バス線Bに接続される
ある2つの双方向バッファ回路について、これらが互い
に異なる論理状態の信号を同時に出力してしまう場合を
考える。
【0009】ここで、一例として特に、この図9の左側
の双方向バッファ回路がH状態を出力し、右側の双方向
バッファ回路がL状態を出力し、前記データ線Bで信号
が衝突する場合を考える。この場合、左側の前記双方向
バッファ回路では、前記PチャネルMOSトランジスタ
TP11がオンとなり、前記NチャネルMOSトランジ
スタTN11がオフとなる。一方、右側の前記双方向バ
ッファ回路については、前記PチャネルMOSトランジ
スタTP11がオフとなり、前記NチャネルMOSトラ
ンジスタTN11がオンとなる。
【0010】すると、電源VDDから、左側の前記双方
向バッファ回路の前記PチャネルMOSトランジスタT
P11を経由し、前記バス線Bを流れ、右側の前記双方
向バッファ回路の前記NチャネルMOSトランジスタT
N11を経由してグランドGNDに至る、短絡回路が形
成され、外部端子Pを経由する貫通電流(以降、外部端
子を経由する貫通電流と称する)が流れてしまう。この
ような貫通電流が生じてしまうと、不必要な消費電流が
発生してしまうと共に、このような貫通電流が流れる前
記PチャネルMOSトランジスタTP11や前記Nチャ
ネルMOSトランジスタTN11の拡散領域等にて、ジ
ュール熱が発生し、場合によってはこのようなジュール
熱で回路破損を生じてしまう恐れがある。
【0011】図10及び図11は、従来の双方向バッフ
ァ回路の動作を示すタイムチャートである。
【0012】これら図10及び図11においては、前記
図8や前記図9に示される前記バス線Bに接続される1
つの双方向バッファ回路に着目し、この前記出力選択信
号EN、外部出力信号EX、前記出力信号A、出力信号
A′のタイミングが示される。ここで、前記外部出力信
号EXは、着目した双方向バッファ回路に対して前記バ
ス線B側から入力される信号であり、他の外部の双方向
バッファ回路が出力する信号である。又、前記出力信号
A′は、前記図8及び図9にも図示され、前記トライス
テート出力バッファ14が出力する信号である。ここ
で、これら外部出力信号EX及び出力信号A′は、H状
態及びL状態に加え、ハイインピーダンスにもなり得
る。なお、これら外部出力信号EX及び出力信号A′に
ついて図中に示される“H.Z.”は、ハイインピーダ
ンスであることを示す。
【0013】まず、前記図10について説明する。
【0014】まず、前記出力選択信号ENがL状態であ
ると、前記トライステート出力バッファ14は前記出力
信号Aと同一の論理状態を出力する。一方、前記出力選
択信号ENがH状態の場合、該トライステート出力バッ
ファ14の出力はハイインピーダンスとなる。具体的に
は、前記トライステート出力バッファ14は、時刻t1
0以前にはL状態を出力し、時刻t10からt12まで
の期間にはH状態を出力し、時刻t12からt14まで
はハイインピーダンスであり、時刻t14からt16ま
ではH状態を出力し、時刻t16以後はハイインピーダ
ンスとなる。
【0015】一方、前記外部出力信号EXについては、
時刻t11まではハイインピーダンスであり、時刻t1
1からt13まではH状態であり、時刻t13からt1
5まではハイインピーダンスであり、時刻t15以後は
L状態である。
【0016】従って、時刻t11からt12までの期間
では、前記出力信号A′と前記外部出力信号EXとが衝
突するものの、いずれもH状態であり、前記外部端子P
を経由する貫通電流は流れない。又、時刻t13からt
14までの期間では、前記出力信号A′がハイインピー
ダンスであると共に、前記外部出力信号EXもハイイン
ピーダンスであり、前記バス線Bに他のハイインピーダ
ンスでない双方向バッファ回路が接続されてないものと
すれば、該バス線Bはフローティング状態となる。時刻
t15からt16までの期間については、前記出力信号
A′がH状態である一方、前記外部出力信号EXはL状
態となり、共に出力状態にあるだけでなく、異なる論理
状態が出力される。従って、前記外部端子Pを経由する
貫通電流が流れてしまう。
【0017】次に前記図11のタイムチャートについて
説明する。
【0018】まず、前記出力選択信号ENは、時刻t2
までがL状態であり、時刻t2からt4までがH状態で
あり、時刻t4以降L状態となる。又、この図11に示
される全期間に亘って、前記出力信号AはH状態であ
る。従って、前記出力信号A′は、時刻t2まではH状
態であり、時刻t2からt4まではハイインピーダンス
であり、時刻t4以降はH状態である。
【0019】これに対して、前記外部出力信号EXは、
時刻t1までハイインピーダンスであり、時刻t1から
t3までがL状態であり、時刻t3以降ハイインピーダ
ンスである。
【0020】従って、時刻t1からt2までの期間、H
状態の前記出力信号A′と、L状態の前記外部出力信号
EXとが衝突してしまい、前記外部端子Pを経由する貫
通電流が流れる。時刻t3からt4までの期間、前記出
力信号A′も前記外部出力信号EXも、いずれもハイイ
ンピーダンスであり、前記バス線Bはフローティング状
態となる。
【0021】図12は、前記外部端子を経由する貫通電
流を示すタイムチャートである。この図12は、前記図
11の時刻t1及びt2付近の、前記双方向バッファ回
路の消費電流Iのタイムチャートが示され、特に時刻t
1からt2の期間で、前述ような貫通電流による消費電
流が発生している。
【0022】ここで、特開平4−262440では、こ
のような単一の前記バス線Bでの異なる論理状態の信号
の衝突を検出し、エラー信号を発生している。具体的に
は、双方向バッファ回路を構成する前記トライステート
出力バッファ14の入力側の論理状態及び出力側の論理
状態の不一致を検出し、不一致が検出された場合には、
前記外部端子を経由する貫通電流が流れてしまう恐れが
あるため、エラー信号を発生している。該特願平4−2
62440によれば、得られるエラー信号と前記出力選
択信号ENの出力選択状態との論理積によって、前記外
部端子を経由する貫通電流が発生してしまうことを検出
することができる。
【0023】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−262440では、前述のようなエラー信号に
よって、前記外部端子を経由する貫通電流の発生を検出
できるものの、該検出に基づいてこのような貫通電流を
停止するためには、何等かの回路を設計する必要があ
る。例えば、このようなエラー信号に基づいて、何等か
のユーザ回路で、例えば前記図8の前記トライステート
出力バッファ14の前記出力選択信号ENをH状態とす
る必要がある。しかしながら、このような重要なユーザ
回路について、特開平4−262440では全く開示さ
れていない。
【0024】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、異なる論理状態の信号衝突に際して
生じてしまう、前記外部端子を経由する貫通電流を低減
することで、該貫通電流による電源消費電流を低減し、
又該貫通電流に係るジュール熱で生じてしまう回路破損
の恐れをより抑えることができる双方向バッファ回路を
提供することを目的とする。
【0025】
【課題を達成するための手段】本発明は、外部端子に入
力が接続される入力バッファ、及び、前記外部端子に出
力が接続されるトライステート出力バッファを有し、単
一の前記外部端子を経由し、外部回路に対して、前記入
力バッファによる内部回路への信号入力、及び、前記ト
ライステート出力バッファによる内部回路からの信号出
力を行う双方向バッファ回路において、前記トライステ
ート出力バッファの入力側の論理状態及び出力側の論理
状態の不一致を検出し、不一致検出の場合には、内部回
路から前記トライステート出力バッファへの出力選択信
号の論理状態に拘らず、前記トライステート出力バッフ
ァの出力をハイインピーダンスとする信号衝突回避回路
と、前記トライステート出力バッファがハイインピーダ
ンスでない場合に入力に応じて出力する論理状態と同一
の論理状態を、誤検出防止信号として、信号衝突電流抑
制抵抗を介して前記外部端子に出力する不一致誤検出防
止回路とを備えたことにより、前記課題を達成したもの
である。
【0026】又、前記双方向バッファ回路において、前
記不一致誤検出防止回路の前記誤検出防止信号の出力を
トライステートとし、前記出力選択信号が出力選択に対
応する論理状態となる場合にのみ、前記誤検出防止信号
を前記外部端子へ出力するようにしたことにより、前記
課題を達成すると共に、前記不一致誤検出防止回路に係
る貫通電流、又これによる電源消費電流を更に低減し、
又、これによってジュール熱で回路が発熱してしまうこ
とをより抑えたものである。
【0027】
【作用】まず、本発明においては、前述した特開平4−
262440と同様、双方向バッファ回路のトライステ
ート出力バッファの入力側の論理状態と出力側の論理状
態とを比較することで、前記外部端子を経由する貫通電
流の発生を検出している。又、本発明にあっては特に、
このような貫通電流発生の恐れが検出された場合、これ
を解消すべく、当該貫通電流の原因を自動的に解消して
いる。このような自動解消は従来ではなされていなかっ
た。
【0028】更には、本発明にあっては、前記特開平4
−262440では着目されていなかった、前記トライ
ステート出力バッファの入力側の論理状態と出力側の論
理状態の不一致の誤検出の恐れにも対処している。これ
は、双方向バッファ回路の外部端子がフローティング状
態となる場合、例えば当該外部端子が接続されるバスが
フローティング状態になる場合、当該外部端子の論理状
態がノイズ等によって不安定になる恐れがある。このよ
うな場合、前述のような論理状態の不一致の検出も不安
定になってしまう。本発明にあっては、このような誤検
出についても対策している。
【0029】図1は、本発明の双方向バッファ回路の概
念を示す回路図である。
【0030】この図1にあって、双方向バッファ回路
は、従来と同様入力バッファ12及びトライステート出
力バッファ14を備えると共に、更に、信号衝突回避回
路16と、不一致誤検出防止回路18とを備える。
【0031】まず、前記信号衝突回避回路16は、前記
トライステート出力バッファ14の入力側の論理状態及
び出力側の論理状態の不一致を検出する。不一致検出の
場合は、外部端子Pにおいて、外部から入力される論理
状態と前記トライステート出力バッファ14の論理状態
とが互いに異なり、且つ衝突する恐れがある。このよう
な不一致の検出の具体的な回路について本発明は限定す
るものではないが、例えばこの図1に示される如く、エ
クスクルーシブOR論理ゲート16aを用いることも可
能である。
【0032】更に、本発明の信号衝突回避回路16は、
このような不一致検出を単に行うだけでなく、起り得る
信号衝突を回避するよう動作する。具体的には、論理状
態の不一致検出の場合、内部回路から前記トライステー
ト出力バッファ14への出力選択信号ENの論理状態に
拘らず、前記トライステート出力バッファ14の出力を
ハイインピーダンスとする。このような前記トライステ
ート出力バッファ14の出力をハイインピーダンスとす
る回路を、本発明は具体的に限定するものではないが、
例えばこの図1の如く、前記出力選択信号ENと前記論
理状態不一致検出との論理和を演算するOR論理ゲート
16bを用いることも可能である。
【0033】次に、前記不一致誤検出防止回路18は、
当該双方向バッファ回路を含め、前記外部端子Pに接続
される全てのトライステート出力バッファがハイインピ
ーダンスとなり、該外部端子Pに接続される配線がフロ
ーティング状態となってしまい、当該配線の論理状態が
不安定になってしまうことを防止するためのものであ
る。このように論理状態が不安定になってしまうと、前
記信号衝突回避回路16における前述のような論理状態
の不一致検出も不安定になってしまう。
【0034】このため、前記不一致誤検出防止回路18
では、前記トライステート出力バッファがハイインピー
ダンスでない場合に入力に応じて出力する論理状態と同
一の論理状態を、誤検出防止信号として出力する。例え
ば前記トライステート出力バッファ14がH状態又はL
状態を出力している場合、前記不一致誤検出防止回路
は、これと同一のH状態又はL状態を出力する。又、前
記トライステート出力バッファの出力がハイインピーダ
ンスである場合、ハイインピーダンスでない場合を仮定
して、当該トライステート出力バッファの入力に応じて
出力されるH状態又はL状態の論理状態と同一のもの
を、前記不一致誤検出防止回路は出力する。従って、前
記不一致誤検出防止回路18によれば、前記外部端子P
側がフローティング状態になって、前記信号衝突回避回
路16で誤った判定がなされてしまうことがない。
【0035】更に、該不一致誤検出防止回路は、このよ
うな誤検出防止信号を、特に信号衝突電流抑制抵抗Rを
介して、前記外部端子に対して出力するよう配慮されて
いる。前記トライステート出力バッファ14が前記出力
選択信号EN等に応じて出力がハイインピーダンスにな
るのに対し、前記不一致誤検出防止回路18を出力は、
後述する第2〜第4実施例等を除いて基本的に常時、H
状態又はL状態の前記誤検出防止信号を出力する。この
ため、前記外部端子Pに対して他の双方向バッファ回路
等が論理状態を出力している場合、これと前記誤検出防
止信号とが衝突して貫通電流が流れてしまう。このよう
な貫通電流を抑えるために、前記信号衝突電流抑制抵抗
Rが備えられている。なお、このような該信号衝突電流
抑制抵抗Rの目的は前記外部端子Pがフローティング状
態になることを防止するものであり、フローティング状
態を防止するための前記誤検出防止信号の伝達速度が前
記信号衝突電流抑制抵抗Rによって低下してしまったと
しても特に問題とはならない。
【0036】このように、本発明によれば、前記外部端
子Pを介して外部の他の双方向バッファ回路と異なる論
理状態の信号衝突を検出すると共に、このような信号衝
突を自動的に回避することができる。これによって、前
記外部端子Pを経由する貫通電流を低減することで、該
貫通電流による電源消費電流を低減し、又該貫通電流に
係るジュール熱で生じてしまう回路破損の恐れをより抑
えることが可能である。
【0037】なお、後述する第2実施例の如く、当該不
一致誤検出防止回路の前記誤検出防止信号を常時出力と
せず、前記出力選択信号EN等に従って出力時期を選択
するようにしてもよい。このような場合には、当該不一
致誤検出防止回路に係る前述のような貫通電流が生じる
期間をより短縮することが可能である。
【0038】なお、本発明は前記不一致誤検出防止回路
18における前記信号衝突電流抑制抵抗Rの配置位置を
具体的に限定するものではない。例えば該信号衝突電流
抑制抵抗Rは、この図1に示す如く、前記不一致誤検出
防止回路18の出力の前記外部端子Pへの接続部分に設
けてもよい。あるいは、後述する第1実施例〜第3実施
例の如く、前記不一致誤検出防止回路18中の出力回路
中に設けてもよい。即ち、当該不一致誤検出防止回路1
8の信号の出力電流が抑制される個所に、前記信号衝突
電流抑制抵抗Rが設けられていればよい。
【0039】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0040】図2は、本発明が適用される双方向バッフ
ァ回路の第1実施例の回路図である。
【0041】この図2に示される如く、本実施例にあっ
ては、前記信号衝突回避回路は前記図1のものと同一と
なっている。又、前記不一致誤検出防止回路について
は、インバータゲート33と、PチャネルMOSトラン
ジスタTP1と、NチャネルMOSトランジスタTN1
と、2つの前記信号衝突電流抑制抵抗Rとによって構成
されている。
【0042】前記PチャネルMOSトランジスタTP1
及び前記NチャネルMOSトランジスタTN1によって
1つのインバータゲートが構成されているため、前記イ
ンバータゲート33に入力される前記出力信号Aと同一
の論理状態が、該不一致誤検出防止回路から出力され
る。この際、前記PチャネルMOSトランジスタTP1
がオンとなってH状態が出力される場合、該Pチャネル
MOSトランジスタTP1のソースと電源VDDの間に
前記信号衝突電流抑制抵抗Rが存在するため、前記外部
端子Pに対する出力信号の電流は抑制される。又、前記
NチャネルMOSトランジスタTN1がオンとなってL
状態が出力される場合にも、該NチャネルMOSトラン
ジスタTN1のソースとグランドGNDとの間に存在す
る前記信号衝突電流抑制抵抗Rによって前記外部端子P
に対する出力信号の電流は抑制される。このため、当該
不一致誤検出防止回路と前記外部端子Pに接続される他
の双方向バッファ回路とで出力信号が衝突する場合に
も、前記外部端子を経由する貫通電流が低減される。
【0043】このような本第1実施例においても、本発
明を適用し、前記エクスクルーシブOR論理ゲート16
aや前記OR論理ゲート16bによって、前記トライス
テート出力バッファ14の出力する信号が、前記外部端
子Pに接続される他の双方向バッファ回路の出力と衝突
してしまうことを低減することができる。
【0044】図3は、本発明が適用される双方向バッフ
ァ回路の第2実施例の回路図である。
【0045】本第2実施例については、前記第1実施例
に対して、前記不一致誤検出防止回路部分のみが異な
る。本第2実施例の不一致誤検出防止回路は、インバー
タゲート32及び33と、PチャネルMOSトランジス
タTP2及びTP3と、NチャネルMOSトランジスタ
TN2及びTN3と、2つの前記信号衝突電流抑制抵抗
Rによって構成されている。
【0046】本実施例の前記不一致誤検出防止回路にあ
っては、前記PチャネルMOSトランジスタTP2と前
記NチャネルMOSトランジスタTN2とで構成される
インバータゲートと、前記インバータゲート33とによ
って、前記出力信号Aと同一であり、又前記トライステ
ート出力バッファ14がハイインピーダンスでない場合
に出力する論理状態と同一の論理状態が出力される。
【0047】又、本実施例の不一致誤検出防止回路にあ
っては、特に前記PチャネルMOSトランジスタTP3
及び前記NチャネルMOSトランジスタTN3、又前記
インバータゲート32が設けられているため、前記出力
選択信号ENがH状態となり、前記トライステート出力
バッファ14の出力がハイインピーダンスとなる場合、
前記誤検出防止信号は出力されず、ハイインピーダンス
の出力となる。これは、前記不一致検出防止回路で信号
衝突を判定して前記トライステート出力バッファ14の
出力をハイインピーダンスとするか判定するまでもな
く、もともと該トライステート出力バッファ14の出力
がハイインピーダンスであるからである。
【0048】従って、本実施例にあっては、前記出力選
択信号ENがH状態にあって、もともと前記外部端子P
に接続される外部の他の双方向バッファ回路と異なる論
理状態の信号衝突が発生し得ない場合には、前記誤検出
防止信号の出力を停止することで、該誤検出防止信号が
他の双方向バッファ回路の出力信号と衝突してしまうこ
とを更に低減することが可能となっている。なお、該不
一致誤検出防止回路にあって前記誤検出防止信号に係る
何等かの信号衝突が生じたとしても、前記信号衝突電流
抑制抵抗Rが存在するため、この際生じる貫通電流は抑
えられる。
【0049】図4は、本実施例の動作を示すタイムチャ
ートである。
【0050】この図4のタイムチャートは、前記図11
の従来のもののタイムチャートに対応させられている。
即ち、前記図11に対して、この図4は、前記図3中の
ネットN1の信号(以降、信号N1と称する)と、ネッ
トN2の信号(以降、単に信号N2と称する)のタイム
チャートが追加されると共に、出力信号A′のタイムチ
ャートが異なる。
【0051】まず、時刻t1において、ハイインピーダ
ンスであった前記外部出力信号EXがL状態となり、該
外部出力信号EXと前記出力信号A′との間で異なる論
理状態の信号衝突が生じると、前記エクスクルーシブO
R論理ゲートは、その信号遅延時間A1の後、H状態の
前記信号N1を出力する。又、この後、前記OR論理ゲ
ート16bは、その信号遅延時間A2の後、H状態の前
記信号N2を出力する。すると、時刻t1aにおいて、
前記トライステート出力バッファ14は、その信号遅延
時間A3の後、出力がハイインピーダンスとなる。従っ
て、本実施例で生じてしまう前記出力信号A′と前記外
部出力信号EXとの異なる論理状態の信号衝突は、前記
エクスクルーシブOR論理ゲート16a、前記OR論理
ゲート16b、前記トライステート出力バッファ14の
前記信号遅延時間A1〜A3の合計程度であり、従来と
比べて短時間である。
【0052】又、ここで、時刻t3からt4までの期
間、前記出力信号A′はハイインピーダンスであり、前
記外部出力信号EXもハイインピーダンスであり、前記
外部端子Pはフローティング状態となる。このようなフ
ローティング状態にあっても、本実施例では前述した不
一致誤検出防止回路が備えらているため、前記信号衝突
回避回路の誤動作等がない。例えば時刻t4にて前記出
力選択信号ENがL状態となると、前記信号遅延時間A
2及びA3の後、前記出力信号A′がH状態となる。
【0053】図5は、本実施例における前記外部端子を
経由する貫通電流を示すタイムチャートである。
【0054】この図5においては、前記図4の時刻t1
からt2における双方向バッファ回路の電源電流Iが示
されている。前記信号遅延時間A1〜A3の合計時間、
即ち時刻t1からt1aまでの期間のみ、本実施例では
電源電流が発生している。前記図12に示される従来例
で時刻時刻t1からt2まで電源電流が発生していたと
きと比べ、異なる論理状態の信号衝突による貫通電流を
原因とする消費電流が発生する期間が抑えられ、該貫通
電流に係るジュール熱が低減される。特に、従来例では
このような貫通電流は信号が衝突する間、ずっと流れて
いたのに比べ、本実施例では信号衝突直後の前記信号遅
延時間A1〜A3の合計時間だけ流れるだけである。
【0055】図6は、本発明が適用される双方向バッフ
ァ回路の第3実施例の回路図である。
【0056】本実施例は、前記第1実施例に対して前記
不一致誤検出防止回路のみが異なる。本実施例の不一致
誤検出防止回路は、インバータゲート33及び38と、
OR論理ゲートト36と、AND論理ゲート37と、P
チャネルMOSトランジスタTP4と、NチャネルMO
SトランジスタTN4とで構成されるトライステート出
力バッファとなっている。該トライステート出力バッフ
ァの入力には、前記入力信号Aが入力され、出力選択信
号として前記出力選択信号ENが入力され、出力は前記
外部端子Pに接続されている。又、該トライステート出
力バッファの内部には前記信号衝突電流抑制抵抗Rが設
けられている。
【0057】本第3実施例についても、前記第2実施例
と同様の本発明の作用を得ることができる。更に、本第
3実施例では、前記不一致誤検出防止回路へトライステ
ート出力バッファを用いているため、前記第2実施例と
同様、前記出力選択信号ENが出力選択に対応する論理
状態、即ちL状態となる場合のみP前記誤検出防止信号
を出力することができ、該誤検出防止信号が前記外部端
子Pにあって他の信号と衝突する恐れが低減されてい
る。
【0058】図7は、本発明が適用される双方向バッフ
ァ回路の第4実施例の回路図である。
【0059】本第4実施例にあっても、前記第3実施例
と同様、前記不一致誤検出防止回路にトライステート出
力バッファが用いられている。本第4実施例にあって
は、前記第3実施例に対して、前記信号衝突電流抑制抵
抗Rの配置位置のみが異なるだけである。本第4実施例
についても、前記第3実施例や前記第2実施例と同様の
作用を得ることができる。又、本第4実施例における前
記信号衝突電流抑制抵抗Rに係る、前記誤検出防止信号
の前記外部端子Pにおける他の信号との衝突の際の貫通
電流抑制の作用については、前記図1で説明した作用と
同様である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
異なる論理状態の信号衝突に際して生じてしまう、前記
外部端子を経由する貫通電流を低減することで、該貫通
電流による消費電流を低減し、又該貫通電流に係るジュ
ール熱で生じてしまう回路破損の恐れをより抑えること
ができるという優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向バッファ回路の動作概念を示す
回路図
【図2】本発明が適用される双方向バッファ回路の第1
実施例の回路図
【図3】本発明が適用される双方向バッファ回路の第2
実施例の回路図
【図4】前記第2実施例の動作を示すタイムチャート
【図5】前記第2実施例での信号衝突の際の消費電流を
示すタイムチャート
【図6】本発明が適用された双方向バッファ回路の第3
実施例の回路図
【図7】本発明が適用された双方向バッファ回路の第4
実施例の回路図
【図8】従来からのバスにおける双方向バッファ回路の
動作を示す回路図
【図9】従来のバスの双方向バッファ回路に係る一部ト
ランジスタレベルでの図示を含む回路図
【図10】従来の双方向バッファ回路の動作を示す第1
のタイムチャート
【図11】従来の双方向バッファ回路の動作を示す第2
のタイムチャート
【図12】従来の双方向バッファ回路の信号衝突時の消
費電流のタイムチャート
【符号の説明】
12…入力バッファ 14、42…トライステート出力バッファ 14a、14b、32、33、38…インバータゲート 14c、16b、36…OR論理ゲート 14d、37…AND論理ゲート 16…信号衝突回避回路 16a…エクスクルーシブOR論理ゲート 18…不一致誤検出防止回路 18a…バッファゲート A…出力信号 B…バス線 EN…出力選択信号 GND…グランド P…外部端子 R…信号衝突電流抑制抵抗 TP1〜TP4、TP11、TP12…PチャネルMO
Sトランジスタ TN1〜TN4、TN11、TN12…NチャネルMO
Sトランジスタ VDD…電源 Z…入力信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部端子に入力が接続される入力バッフ
    ァ、及び、前記外部端子に出力が接続されるトライステ
    ート出力バッファを有し、単一の前記外部端子を経由
    し、外部回路に対して、前記入力バッファによる内部回
    路への信号入力、及び、前記トライステート出力バッフ
    ァによる内部回路からの信号出力を行う双方向バッファ
    回路において、 前記トライステート出力バッファの入力側の論理状態及
    び出力側の論理状態の不一致を検出し、不一致検出の場
    合には、内部回路から前記トライステート出力バッファ
    への出力選択信号の論理状態に拘らず、前記トライステ
    ート出力バッファの出力をハイインピーダンスとする信
    号衝突回避回路と、 前記トライステート出力バッファがハイインピーダンス
    でない場合に入力に応じて出力する論理状態と同一の論
    理状態を、誤検出防止信号として、信号衝突電流抑制抵
    抗を介して前記外部端子に出力する不一致誤検出防止回
    路とを備えたことを特徴とする双方向バッファ回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記不一致誤検出防止回路の前記誤検出防止信号の出力
    をトライステートとし、 前記出力選択信号が出力選択に対応する論理状態となる
    場合にのみ、前記誤検出防止信号を前記外部端子へ出力
    するようにしたことを特徴とする双方向バッファ回路。
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