JP2950167B2 - 被嵌装物への筒状フィルム嵌装装置及び方法 - Google Patents

被嵌装物への筒状フィルム嵌装装置及び方法

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JP2950167B2
JP2950167B2 JP26711294A JP26711294A JP2950167B2 JP 2950167 B2 JP2950167 B2 JP 2950167B2 JP 26711294 A JP26711294 A JP 26711294A JP 26711294 A JP26711294 A JP 26711294A JP 2950167 B2 JP2950167 B2 JP 2950167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壜容器等の被嵌装物の
所定の位置に、偏平状フィルムとしてのキャップシール
やラベルを開口させて自動且つ連続的に嵌装することが
できる被嵌装物への筒状フィルム嵌装装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、特開昭63─
29号公報に記載のものがある。同公報に記載の装置は、
偏平状に折り合わされた筒状のフィルムをフィルム拡開
用のマンドレル側に供給可能とすべく、該マンドレルの
上方に設けられた繰り出しローラと、該繰り出しローラ
から供給され且つマンドレルに外嵌されたフィルムを該
マンドレルの下方に引き降ろし自在とすべく該マンドレ
ルに当接して駆動回転自在に設けられたフィルム引降用
回転体と、前記繰り出しローラとマンドレルとの両者間
に設けられ且つ繰り出しローラからマンドレル側に繰り
出されるフィルムを切断するための切断装置とからなる
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置はフィルムを間欠的に送る構成であることから、フィ
ルムを連続的に送って被嵌装物に装着することができ
ず、高速作業性には限度がある。
【0004】また、上記装置は、マンドレルの上端にフ
ィルムの下端部を外嵌させた後に、該フィルムを切断装
置で切断し、切断されたフィルムをフィルム引降用回転
体で引き降ろす構成である。従って、仮に、フィルムを
連続的に送ると、切断が完了していないフィルムをフィ
ルム引降用回転体が引き降ろすおそれがあり、フィルム
の送りタイミングがずれてフィルムを被嵌装物に確実に
外嵌できなくなる欠点がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、フィルムを連続に移送した場合であって
も、そのタイミングがずれることがほとんどなく、一連
の高速作業を容易に行うことができるようにすることを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が上記課題を解決
するために講じた技術的手段は、次の通りである。即
ち、被嵌装物への筒状フィルム嵌装装置としての特徴
は、偏平状に折り合わされた筒状のフィルム1を繰り出
す繰出用手段3と、繰り出される長尺状のフィルム1を
所定寸法に切断する切断装置4と、切断されたフィルム
1を切断装置4の下方に設けられたマンドレル20に外嵌
すべく、該フィルム1を下降させながら開口させる拡開
用ベルト装置10と、マンドレル20に外嵌されたフィルム
1を下方の被嵌装物30に被嵌すべく、該フィルム1を引
き降ろす引降用回転体24とを備え、前記切断装置4と拡
開用ベルト装置10との間には、フィルム1を拡開用ベル
ト装置10へ移送するベルト体6を有するベルト搬送装置
5が設けられ、前記切断装置4によるフィルム1の切断
位置Aと、ベルト搬送装置5によるフィルム1の移送開
始位置Bとの距離L2は、切断されるフィルム1の長さ
L3以上に設定されていることにある。
【0007】また、前記拡開用ベルト装置10は一対の通
気性を有する吸着用ベルト11と、前記偏平のフィルム1
を吸着すべく各吸着用ベルト11の内側にそれぞれ設けら
れた吸引チャンバー13とを備え、しかも、該吸着用ベル
ト11の幅Wは、偏平状のフィルム1の幅W1よりも小さ
く設けられ、吸着用ベルト11によるフィルム1の移送時
に、少なくとも該吸着用ベルト11の一側に突出するフィ
ルム1を屈曲させるひねり体14aが、吸着用ベルト11の
側方に設けられていることにある。
【0008】更に、被嵌装物への筒状フィルム嵌装装方
法としての特徴は、偏平状に折り合わされた筒状のフィ
ルム1を繰り出し、繰り出される長尺状のフィルム1を
切断装置4にて所定寸法に切断した後に、切断されたフ
ィルム1を、切断装置4の下方に設けられた拡開用ベル
ト装置10で下降させながら開口した後に、被嵌装物30に
被嵌するようにした被嵌装物への筒状フィルム嵌装方法
において、前記前記切断装置4と拡開用ベルト装置10と
の間に、フィルム1を拡開用ベルト装置10へ移送するベ
ルト体6を有するベルト搬送装置5を設けると共に、更
に、前記切断装置4によるフィルム1の切断位置Aと、
ベルト搬送装置5によるフィルム1の移送開始位置Bと
の距離L2を、切断されるフィルム1の長さL3以上に
設定し、前記切断装置4で切断されたフィルム1を前記
ベルト搬送装置5にて拡開用ベルト装置10に向けて移送
することにある。
【0009】
【作用】上記本発明において、繰出用手段3により繰り
出されるフィルム1は切断装置4により切断されるので
あるが、前記切断装置4によるフィルム1の切断位置A
と、ベルト搬送装置5によるフィルム1の移送開始位置
Bとの距離L2は、切断されるフィルム1の長さL3以
上に設定されていることから、切断時にフィルム1がベ
ルト搬送装置5に不用意に引っ張られるおそれはない。
【0010】フィルム1は切断された後に、ベルト搬送
装置5に落下して所定のピッチで移送され、拡開用ベル
ト装置10に供給される。拡開用ベルト装置10は所定ピッ
チのフィルム1を開口させてマンドレル20に外嵌させる
ため、フィルム1は送りタイミイングがずれるおそれは
ない。
【0011】しかも、少なくとも該吸着用ベルト11の一
側に突出するフィルム1を屈曲させるひねり体14aが、
吸着用ベルト11の側方に設けられている場合には、吸着
用ベルト11にてフィルム1を移送する際に、ひねり体14
aが吸着用ベルト11から突出するフィルム1の端部1aを
ひねるように順次折り曲げていく。このとき、端部1a,
1bの両側片に相対的なずれが生じ、両側片同士を離間さ
せることができ、拡開用ベルト装置10においてフィルム
1全体を均等に開口させるでき、該フィルム1をマンド
レル20にスムースに外嵌させることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1において、1は軟質で薄肉の合成樹脂
製フィルムを筒状に形成してなる長尺フィルムで、偏平
状に折り合わされた状態である。2は該長尺フィルム1
を巻回した原反を示す。3,3は該原反2からガイドロ
ーラ17等を経て長尺フィルム1を順次繰出すための繰り
出す繰出用手段としての駆動回転自在な一対の繰出用ロ
ーラである。
【0013】4は該繰出ローラ3,3にて繰出されるフ
ィルム1を所定の長さに切断するための切断装置で、固
定カッター刃4aと該固定カッター刃4aとの協働によりフ
ィルム1を切断する回転カッター刃4bとからなり、前記
繰出ローラ3,3の下方に設けられている。8は繰り出
される長尺フィルム1に印刷された所定のマークを検出
するための検出センサーで、上記ガイドローラ17の上方
に設けられている。従って、長尺フィルム1を所定の位
置で切断すべく、該検出センサー8による信号に基づい
て切断装置4及び繰出用ローラ3,3が連動駆動するよ
うに制御されている。
【0014】5は前記切断装置4により切断されたフィ
ルム1を下方に移送するためのベルト搬送装置で、該搬
送装置5は図2に示す如くフィルム1を挟持する左右一
対のベルト体6,6 と、該ベルト体6,6 を案内する複数の
第1〜第4小プーリ7a,7b,7c,7dと、最下部の駆動プ
ーリ9とを備えている。また、図3に示す如く第1〜第
4小プーリ7a,7b,7c,7dと最下部の駆動プーリ9の両
端部に、前記ベルト体6,6 が間隔を有してそれぞれ巻き
掛けられている。最上部の第1の小プーリ7aは、互いに
間隔L1を有するように離間して設けられ、且つ、第2
及び第3の小プーリ7b,7c,は両側から前記ベルト体6,
6 を介してフィルム1を押圧する構成になっている。
【0015】前記切断装置4におけるフィルム1の切断
位置Aと前記第2のガイドローラ7bとの間隔L2 は切断
されるフィルム1の長さL3以上に設定されている。
尚、第2のガイドローラ7bの位置が、フィルム1の移送
開始位置Bとなる。また、第2のガイドローラ7bは上下
方向に移動調整自在に設けられ、該ガイドローラ7bを上
下に移動させることにより、前記間隔L2 は変更調整自
在になっている。前記駆動プーリ9は駆動回転自在に設
けられており、ベルト体6,6 は同一速度で矢印方向に回
転駆動するようになっている。
【0016】10は切断されたフィルム1を下降させなが
ら開口させるための拡開用ベルト装置で、前記駆動プー
リ9に巻き掛けられ且つ多数の吸引開口11a を有する一
対の吸着用ベルト体11,11と、各ベルト体11が巻き掛け
られた大小のガイドローラ12a,12bと、各吸着用ベル
ト体11の内側にそれぞれ設けられた一対の真空吸引チャ
ンバー13,13を備えている。吸着用ベルト体11,11は、
図3に示す如く前記ベルト体6,6 の間に設けられ、ベル
ト体6,6 と同一径の駆動プーリ9に巻き掛けられている
ことから、ベルト体6,6 と略同一の移送速度で回転す
る。
【0017】前記吸着用ベルト体11の幅Wは、図4
(ロ)に示す如く偏平状態にあるフィルム1の幅W1よ
りも小さく設けられ、該フィルム1が吸着用ベルト体11
を通過する際には、フィルム1の両端部1a,1bが真空吸
引チャンバー13,13から突出するようになっている。ま
た、真空吸引チャンバー13は、その上流部位は相互に接
近しているが、下流側部位は下端側ほど互いの間隔が幅
広となるように設定されている。
【0018】14a,14b はひねり体で、前記吸着用ベル
ト体11の側方に位置するように真空吸引チャンバー13の
両側で且つ上下位置にそれぞれ設けられている。即ち、
上部のひねり体14aは、真空吸引チャンバー13から突出
するフィルム1の一方の端部1aを屈曲させるべく、その
上縁15が傾斜状に設けられている。また、下部のひねり
体14bは前記とは反対方向にフィルム1の一方の端部1a
を屈曲させるべく、その上縁15は上記ひねり体14aの上
縁と反対方向に傾斜している。しかも、上部のひねり体
14a又は下部のひねり体14b同士においても、一方の端
部1aと他方の端部1bとを反対方向に屈曲すべく、それぞ
れの上縁15の傾斜方向は反対になっている。
【0019】20は前記拡開用ベルト装置10の下方に設け
られたマンドレルで、下方側程大径となる傾斜形状に形
成されており、先端側は前記吸着用ベルト11の下端間に
望んでいる。また、マンドレル20の両側面部には複数の
小ローラ21,22がそれぞれ軸支されている。
【0020】24,24は該マンドレル20の左右両側位置に
該マンドレル20を上部側から下部側にわたって挟装すべ
く設けられた一対の引降用回転体で、複数のプーリ25に
ベルト本体26を循環駆動回転自在に巻架させて構成され
たものである。ベルト本体26の上部はマンドレル20と間
隙を有し、且つ、中段のプーリ25はマンドレル20の小ロ
ーラ21の相互間に外方向から嵌入した状態で定位置に回
転自在に支持され、これによってマンドレル20は定位置
に保持されている。
【0021】尚、上記繰出用ローラ3、切断装置4、ベ
ルト搬送装置5、拡開用ベルト装置10、マンドレル20及
び引降用回転体24等より筒状フィルム嵌装装置28が主構
成されている。29はマンドレル20の下方に配置された移
送コンベアで、被嵌装物としての壜容器30を順次マンド
レル20の下方へ連続的に供給するものである。
【0022】図6及び図10において、32はフィルム位置
決め装置で、該フィルム位置決め装置32は上記フィルム
嵌装装置28の下流位置に設けられ、回転軸32a に取付け
られた回転テーブル33と、フィルム押さえ部36とを備え
ている。フィルム押さえ部36は、回転軸32a 側に取付け
られたカム板35のカム溝39に沿って転動するカムフォロ
アー40が設けられ、且つ回転軸32a 側に立設された一対
のガイドバー38に昇降自在に外嵌された押さえ本体41を
有している。
【0023】押さえ本体41の下方には、複数の支持バー
44を介して環状の円板45が取付けられ、該円板45の中央
に位置するように押さえ棒46が、押さえ本体41に摺動自
在に挿通されている。押さえ棒46はその上端に取付けら
れたウエイト48により、下方に付勢されている。
【0024】前記円板45の下面には、図7及び図8に示
す如く複数の押圧アーム50の基部がボルト51を介して揺
動自在に枢支されている。即ち、各押圧アーム50の先端
側は円板45の開口45a 内に望み、各押圧アーム50の基部
側には突起53が設けられると共に、各押圧アーム50は、
その基部と各突起53に外嵌されたゴム環54により、先端
側が内側方向に付勢されている。尚、上記円板45の開口
45の直径Dは、壜容器30の被嵌装部の直径よりも大きく
設けられている。55は各押圧アーム50の内側への位置を
規制するストッパーである。
【0025】58は図10に示す如く前記壜容器30に外嵌さ
れたフィルム1を加熱するための加熱装置で、上記フィ
ルム位置決め装置32の下流側に配置されている。
【0026】次に本発明に係る筒状フィルム嵌装装置を
使用してフィルム1を壜容器30に装着する場合について
説明する。先ず、フィルム原反2を図10に示す如く筒状
フィルム嵌装装置28の近傍に設けられたロールフィーダ
60に取付けた後に、繰出ローラ3,3の駆動回転によっ
て原反2から長尺フィルム1を下方に連続的に繰出す
と、連動して切断装置4が長尺フィルム1を切断する。
この長尺フィルム1の切断に際しては、該フィルム1の
先端はベルト搬送装置5のベルト体6,6 に接触しないこ
とから、長尺フィルム1はベルト体6,6 に強制的に引っ
張られることはなく、所定の位置で切断することができ
る。
【0027】更に、切断されたフィルム1は落下してベ
ルト体6,6 に挟持されて下方に移送され、拡開用ベルト
装置10に供給されるのであるが、フィルム1はその両側
がベルト体6,6 にて挟持されるので、平行に安定して吸
着用ベルト体11,11に移送されるのである。拡開用ベル
ト装置10の移送速度は前記ベルト搬送装置5の移送速度
と同等に設けられていることから、フィルム1の受け渡
しがずれることなく確実に行われ、真空吸引チャンバー
13の吸引力により、吸着用ベルト体11は偏平状のフィル
ム1の両面を吸着し、フィルム1を下流側に送る。フィ
ルム1は上部のひねり体14aに達すると、その両側の端
部1a,1bはそれぞれひねり体14aの縁15上を摺動するた
め、互いに反対方向に屈曲されることとなる。仮にフィ
ルム1の両片がブロッキング等により偏平状に付着して
いる場合であっても、この端部1a,1bが屈曲する際に、
フィルム1の両側片が相対移動して強制的にずらされ
る。
【0028】次に、フィルム1は下部のひねり体14bに
達すると、上記とは反対方向に屈曲され、フィルム1は
あたかもひねられた状態となりながら移送されるので、
その両側片の離間が容易なものとなる。更にフィルム1
は真空吸引チャンバー13に吸引されて開口する。このと
き、フィルム1の両側端部1a,1bは、上記ひねり体14
a,14b の作用により、両側片同士が一端離間している
ので再び接触するようなことがあっても、容易に離間さ
せることができる。
【0029】仮に、上記ひねり体14a,14b が設けられ
ていない場合には、図5(ロ)に示す如くフィルム1の
両側端部1a,1bは付着した状態となり、マンドレル20へ
の外嵌不良が生じるおそれがあるが、本実施例では、上
記の如くフィルム1全体に開口するため、フィルム1を
マンドレル20へ確実且つスムースに外嵌させることが可
能となる。
【0030】次に、各引降用回転体24はそのベルト本体
26の駆動回転により、マンドレル20に外嵌されたフィル
ム1をマンドレル20の下方に引き降ろす。尚、該ベルト
本体26の回転速度は、上記拡開用ベルト装置10の吸着用
ベルト11の回転速度の略4倍に設定され、フィルム1の
引き降ろしを迅速に行う。フィルム1はマンドレル20に
沿って引き降ろされて該マンドレル20を通過することに
よってその全長が充分な大きさの口径に拡開されて下方
へ落下するのである。
【0031】前記引降用回転体24(ベルト本体26)によ
って引き降ろされるフィルム1は、当該フィルム1の引
き降ろし作業と同期された状態で移送コンベア29上を移
送される壜容器30上に落下して、壜容器30の上部の口部
に被嵌されるのである。尚、このとき、フィルム1は折
り癖による自身の偏平方向の弾性力により壜容器30の上
部に位置し、下方に落下することはない。また、前記引
降用回転体24の下プーリ25の駆動回転時に於いては、こ
れと接触するマンドレル20側の小ローラ22は空転するだ
けであって、マンドレル20が下方へ落下するようなこと
はない。
【0032】更に、フィルム1が被嵌された壜容器30は
移送装置29により、フィルム位置決め装置32に移送され
ると、各壜容器30は回転テーブル33に載置されて回転す
る。この回転時に、カム機構により押さえ本体41がガイ
ドバー38に沿って下降し、先ず、押さえ棒46の下端部46
a が、壜容器30の口部30a 内に入り込み壜容器30を定位
置で固定させる。更に、回転軸32a の回転に伴って押さ
え本体41が下降すると、円板45の開口45a内に壜容器30
の口部30a が挿入される。この押さえ本体41の下降時
に、各押圧アーム50が壜容器30に当接し、ゴム環54の張
力に抗して押圧アーム50は壜容器30を摺動しながら拡開
方向に揺動する。
【0033】図9(ハ)に示すように、単にリング体57
を下降させてフィルム1を下降させる場合には、フィル
ム1の一方がリング体57内に入り込み、フィルム1がこ
じれて下降できなくなるおそれがあるが、同図(イ)及
び(ロ)のように、各押圧アーム50は壜容器30の表面に
沿って拡開するため、各押圧アーム50がフィルム1に当
接し、フィルム1を所定の位置まで水平に下降させるこ
とが可能となる。
【0034】フィルム1を所定位置まで下降させた後
に、上記とは反対に押さえ本体41は上昇し、円板45が壜
容器30の口部30a から離れ、壜容器30は回転テーブル33
から移送装置29に再び載置される。壜容器30は移送装置
29にて移送される過程においてプレヒーター61にてフィ
ルム1が予備収縮され位置決めされる。更に、壜容器30
は加熱装置63に移送され、フィルム1は完全にシュリン
クされる。
【0035】以上において、本実施例では、ベルト搬送
装置5により、切断されたフィルム1を受け取って拡開
用ベルト装置10に供給するようにして、フィルム1の受
け取り機能と、開口機能とをそれぞれ別体の装置で行わ
せている。従って、拡開用ベルト装置10の吸着用ベルト
11には吸引口を設けることから、強固で且つ厚肉のもの
を採用できる。また、ベルト搬送装置5のベルト体6は
屈曲が容易な薄肉で且つコストの安いものを採用して、
フィルム1の長さL3に応じてガイドローラ7bの昇降に
よる間隔L2の調整を容易に行え、フィルム1の受け取
りを確実に行えるようにすることが可能となる。
【0036】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、マンドレル20に外嵌されたフィルムを引き降ろす
ための引降用回転体24としては、上記実施例の如きベル
ト状のものに限定されず、例えばローラ式のものであっ
てもよく、その具体的な構成は問わない。
【0037】また、本発明はフィルム1の具体的な材質
や大きさも問わない他、フィルムの嵌装対象となる物品
の種類も壜等の容器類に決して限定されるものではな
い。しかも、切断装置4は二枚のカッター刃14,14aを
水平に相互に接近させることによりフィルム1を切断し
得るものであっても良い。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、前記切断装置と
拡開用ベルト装置との間には、フィルムを拡開用ベルト
装置へ移送するベルト体を有するベルト搬送装置が設け
られ、前記切断装置によるフィルムの切断位置と、ベル
ト搬送装置によるフィルムの移送開始位置との距離は、
切断されたフィルムの長さ以上に設定されているので、
フィルムの切断時に該フィルムが不用意に引き降ろされ
ることはなく、しかも、切断直後のフィルムの移送は、
ベルト搬送装置が行い。該ベルト搬送装置により所定の
ピッチで移送されたフィルムを拡開用ベルト装置が開口
させるため、フィルムを連続に移送した場合であって
も、フィルムのタイミイングがずれることなく、一連の
高速作業を容易に行うことができる利点がある。
【0039】また、前記拡開用ベルト装置は一対の通気
性を有する吸着用ベルトと、該偏平のフィルムを吸着す
べく各吸着用ベルトの内側にそれぞれ設けられた吸引チ
ャンバーとを備え、しかも、該吸着用ベルトの幅は、偏
平状のフィルムの幅よりも小さく設けられ、吸着用ベル
トによるフィルムの移送時に、少なくとも該吸着用ベル
トの一側に突出するフィルムを屈曲させるひねり体が、
吸着用ベルトの側方に設けられているので、仮に偏平状
のフィルムがブロッキングを起こして付着している場合
であっても、フィルムの移送時にその両側を容易且つ確
実に離間させることが可能となり、フィルムをマンドレ
ル及び被嵌装物にスムースに外嵌させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略正面図。
【図2】同要部を示す正面図。
【図3】同要部を示す側面図。
【図4】同ひねり体によりフィルムを屈曲させる状態を
示し、(イ)は要部正面図、(ロ)は断面平面図。
【図5】フィルムを吸引チャンバーで開口させる状態を
示し、(イ)は本発明に係る断面平面図、(ロ)は比較
例を示す断面平面図。
【図6】フィルム位置決め装置を示す断面正面図。
【図7】同要部を示す正面図。
【図8】(イ)はフィルム位置決め装置の一部断面を含
む底面図、(ロ)は同斜視図。
【図9】フィルムを壜容器に外嵌させる状態を示し、
(イ)は断面図、(ロ)は一部断面正面図、(ハ)は比
較例を示す断面図。
【図10】本発明の全体を示す概略平面図。
【符号の説明】
1…フィルム、1a,1b…両端部、3…繰出用ローラ(繰
出用手段)、4…切断手段、10…拡開用ベルト装置、11
…吸着用ベルト、14a …ひねり体、20…マンドレル、24
…引降用回転体、30…壜容器(被嵌装物)、A…切断位
置、B…移送開始位置、L2…距離、L3…長さ、W,
W1 …幅

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平状に折り合わされた筒状のフィルム
    (1)を繰り出す繰出用手段(3)と、繰り出される長
    尺状のフィルム(1)を所定寸法に切断する切断装置
    (4)と、切断されたフィルム(1)を切断装置(4)
    の下方に設けられたマンドレル(20)に外嵌すべく、該
    フィルム(1)を下降させながら開口させる拡開用ベル
    ト装置(10)と、マンドレル(20)に外嵌されたフィル
    ム(1)を下方の被嵌装物(30)に被嵌すべく、該フィ
    ルム(1)を引き降ろす引降用回転体(24)とを備え、
    前記切断装置(4)と拡開用ベルト装置(10)との間に
    は、フィルム(1)を拡開用ベルト装置(10)へ移送す
    るベルト体(6)を有するベルト搬送装置(5)が設け
    られ、前記切断装置(4)によるフィルム(1)の切断
    位置(A)と、ベルト搬送装置(5)によるフィルム
    (1)の移送開始位置(B)との距離(L2)は、切断
    されるフィルム(1)の長さ(L3)以上に設定可能に
    設けられていることを特徴とする被嵌装物への筒状フィ
    ルム嵌装装置。
  2. 【請求項2】 前記拡開用ベルト装置(10)は一対の通
    気性を有する吸着用ベルト(11)と、前記偏平のフィル
    ム(1)を吸着すべく各吸着用ベルト(11)の内側にそ
    れぞれ設けられた吸引チャンバー(13)とを備え、しか
    も、該吸着用ベルト(11)の幅(W)は、偏平状のフィ
    ルム(1)の幅(W1)よりも小さく設けられ、吸着用
    ベルト(11)によるフィルム(1)の移送時に、少なく
    とも該吸着用ベルト(11)の一側に突出するフィルム
    (1)を屈曲させるひねり体(14a)が、吸着用ベルト
    (11)の側方に設けられている請求項1に記載の被嵌装
    物への筒状フィルム嵌装装置。
  3. 【請求項3】 偏平状に折り合わされた筒状のフィルム
    (1)を繰り出し、繰り出される長尺状のフィルム
    (1)を切断装置(4)にて所定寸法に切断した後に、
    切断されたフィルム(1)を、切断装置(4)の下方に
    設けられた拡開用ベルト装置(10)で下降させながら開
    口した後に、被嵌装物(30)に被嵌するようにした被嵌
    装物への筒状フィルム嵌装方法において、前記前記切断
    装置(4)と拡開用ベルト装置(10)との間に、フィル
    ム(1)を拡開用ベルト装置(10)へ移送するベルト体
    (6)を有するベルト搬送装置(5)を設けると共に、
    更に、前記切断装置(4)によるフィルム(1)の切断
    位置(A)と、ベルト搬送装置(5)によるフィルム
    (1)の移送開始位置(B)との距離(L2)を、切断
    されるフィルム(1)の長さ(L3)以上に設定し、前
    記切断装置(4)で切断されたフィルム(1)を前記ベ
    ルト搬送装置(5)にて拡開用ベルト装置(10)に向け
    て移送することを特徴とする被嵌装物への筒状フィルム
    嵌装方法。
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