JP2950056B2 - シーズヒータ及びシーズヒータを有する加熱装置 - Google Patents

シーズヒータ及びシーズヒータを有する加熱装置

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JP2950056B2
JP2950056B2 JP4287910A JP28791092A JP2950056B2 JP 2950056 B2 JP2950056 B2 JP 2950056B2 JP 4287910 A JP4287910 A JP 4287910A JP 28791092 A JP28791092 A JP 28791092A JP 2950056 B2 JP2950056 B2 JP 2950056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシーズヒータに関し、よ
り詳細には、家電製品や工業用品に使用されるシーズヒ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のシーズヒータは、粉末絶
縁材料が内部に充填された金属製のシースと、シース内
に配設され、シースの中心線方向に沿って略コイル状に
延びる発熱線と、発熱線の巻き端と電気的に接続され、
且つ、上記シースの両端部を封口する絶縁体により保持
される一対のターミナルピンとを備えている。
【0003】以上の構成によれば、上記ターミナルピン
により電気を発熱線に流すことにより、発熱線が発熱さ
せることができる。ここで、発熱線に流れる電気は、粉
末絶縁材料によって絶縁されているので、シースに流れ
ることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記シーズ
ヒータを長時間にわたって使用し続けると、発熱線が徐
々にやせ細り、局部過熱が生じて断線すると共に、断線
時に発熱線からシースに漏電が生じてシースが溶断する
という現象が起きることがこれまで知られている。そし
て、シースが溶断すると、外部に粉末絶縁材料が飛散し
たり、シースの表面にスパークが生じる等の不具合があ
った。
【0005】しかるに従来は、断線時にシースが溶断す
る理由、特にシースの溶断と発熱線からのシースへの漏
電との関係が充分に解明されていなかったため、充分な
シース溶断対策を立てることができなかった。本発明は
上記課題に鑑みてなされたものであり、シースの溶断を
確実に防止することのできるシーズヒータを提供するこ
とを目的としている。
【0006】また本発明は、上記シーズヒータを有する
加熱装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者は鋭意研究の
結果、発熱線に局部過熱が発生すると、粉末絶縁材料の
絶縁性が劣化し、発熱線が断線した後には、そこから電
気がシース側へ大きな抵抗を伴って流れようとすること
を発見した。そして、上記絶縁性が劣化した粉末絶縁材
料の電気抵抗により生じる熱によって、局部過熱が発生
している部位が相乗的に過熱状態になり、シースが溶断
するというメカニズムを解明し、本発明の第1の態様を
完成させるに到った。
【0008】即ち本発明の第1の態様におけるシーズヒ
ータは、粉末絶縁材料が内部に充填された金属製のシー
スと、シース内に配設され、シースの中心線方向に沿っ
て略コイル状に延びる発熱線と、発熱線の巻き端と電気
的に接続され、且つ、上記シースの両端部を封口する絶
縁体により保持される一対のターミナルピンとを備えた
シーズヒータにおいて、上記シース内の、当該シースよ
りも発熱線に近い位置に、上記発熱線に対し僅かな間隔
を隔てて対向する導電体を設けていることを特徴として
いる。
【0009】上記導電体は、一端が上記ターミナルピン
の何れか一方と電気的に一体に延設された延設部であっ
てもよい。また、上記導電体は、発熱線の径内に配設さ
れていてもよい。さらに本件発明者は、コイル自身を一
つの発熱体とみなし、その単位面積当たりのワット数を
所定の値に設定することにより、上記課題を解決できる
ことを見出し、本発明の第2の態様を完成させるに到っ
た。
【0010】即ち本発明の第2の態様におけるシーズヒ
ータは、粉末絶縁材料が内部に充填された金属製のシー
スと、発熱線により構成され、シースの中心線方向に沿
って延びた状態でシース内に配設される発熱線コイルと
を備えたシーズヒータにおいて、上記発熱線コイルは、
下記の一般式(F1)で表されるコイル表面ワット密度
KWDが下記の不等式(F2)の範囲内に設定されてい
ることを特徴としている。
【0011】 KWD=W/{π(D+2d)L} (F1) 式中、Wは電力、πは円周率、Dは発熱線コイルのコイ
ル中心径、dは発熱線の線径、Lはシース内に収容され
る発熱線コイルの発熱長である。 KWD≦5.1×DT (F2) 式中、DTは発熱線コイル(CL)の外径表面からシース(1
2)の内径表面までの絶縁距離である。
【0012】本発明の第3の態様におけるシーズヒータ
は、内層シース内部に、その長手方向に沿って螺旋状の
発熱線が挿通されていると共に、粉末絶縁材料が充填さ
れたヒータ部と、内層シースより大口径の外層シース内
部に、上記ヒータ部が挿通されていると共に、粉末絶縁
材料が充填され、且つ、外層シースの両端部が耐熱性樹
脂で不完全封口された外層部とを備えたことを特徴とし
ている。
【0013】さらに本発明の加熱装置は、粉末絶縁材料
が内部に充填された金属製のシース、シース内に配設さ
れてシースの中心線方向に沿って略コイル状に延びる発
熱線、及び発熱線の巻き端と電気的に接続され、且つ、
上記シースの両端部を封口する絶縁体により保持される
一対のターミナルピンを含み、上記シース内の、当該シ
ースよりも発熱線に近い位置に、上記発熱線に対し僅か
な間隔を隔てて対向する導電体を設けているシーズヒー
タと、電源からシーズヒータに加熱用電流を供給する回
路と、回路を流れる電流がしきい値に達した場合に給電
を阻止する電流ヒューズとを備えたことを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】本発明の第1の態様におけるシーズヒータによ
れば、シース内の、当該シースよりも発熱線に近い位置
に、上記発熱線に対し僅かな間隔を隔てて対向する導電
体を設けているので、発熱線に局部過熱が生じて、発熱
線が断線すると、その後に断線した部分を流れるべき電
気は、上記導電体に流れる。この結果、局部過熱が生じ
た部分の粉末絶縁材料の電気抵抗が劣化していても、シ
ース側への漏電を防止することができる。しかもそれに
よって粉末絶縁材料に流れる電気の経路はシース側へ流
れる場合の経路よりも短いことから、電気抵抗による熱
の発生を可及的に低減することができる。
【0015】特に上記導電体が、発熱線の径内に配設さ
れている場合には、電気をシースの中央側に集めること
ができ、シース側への漏電を一層確実に防止することが
できる。また本発明の第2の態様におけるシーズヒータ
によれば、発熱線コイルが所定のコイル表面ワット密度
KWDに設定されているので、シースに局部過熱が発生
し、発熱線が溶断しても、シースが溶断することはな
い。
【0016】さらに本発明の第3の態様におけるシーズ
ヒータによれば、発熱線が挿通されているヒータ部と、
このヒータ部が挿通されている外層部とに区画されてお
り、しかも外層シースの両端部は耐熱性樹脂で不完全封
口され、外層部の内部の粉末絶縁材料に空気が供給され
ており、外層部には発熱線がないので、外層部の粉末絶
縁材料の劣化を、内層部の粉末絶縁材料の劣化に比べ抑
制することができ、さらには発熱線の断線等によるシー
スの溶断を内層シースだけで止めることができる。
【0017】他方、上記構成の加熱装置によれば、回路
を流れる電流がしきい値に達した場合に電流ヒューズが
給電を阻止し、シーズヒータから漏洩電流が流れるのを
防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の第1実施
例を示す一部欠載概略断面図である。同図を参照して、
図1の実施例におけるシーズヒータ10は、中高熱(6
00℃以上)で使用されるものであり、粉末絶縁材料1
1が内部に充填された金属製のシース12と、シース1
2内に配設され、シース12の中心線方向に沿って略コ
イル状に延びる発熱線13と、発熱線13の巻き端と電
気的に接続され、且つ、上記シース12の両端部を封口
する絶縁体14、15により保持される一対のターミナ
ルピン16、17とを備えている。
【0019】上記粉末絶縁材料11は、マグネシアまた
はマグネシアに酸化ニッケル、若しくは酸化鉄を添加し
たものである。上記シース12は、ステンレス製のパイ
プや、より好ましくは耐食耐熱超合金(例えばNCF8
00:商品名インコロイ800)製のパイプで構成され
ており、用途に応じて種々の寸法及び形状(例えばU字
形やW字形)に設定される。
【0020】上記発熱線13は、クロム等を含有する合
金発熱体を略コイル状に形成したものが好適に使用され
る。上記絶縁体14、15は、上記シース12の端部内
径に圧入固定された環状のシール部14a、15aと、
このシール部14a、15aと共にシース12の端面を
閉塞する碍子蓋14b、15bとによって構成されてい
る。上記シール部14a、15aとしては、シリコン樹
脂やフッ素樹脂等の耐熱性樹脂を採用することができ
る。シール部14a、15aとして耐熱性樹脂を採用し
た場合には、シース12の内部が完全に封口されていな
い所謂不完全封口タイプのシーズヒータが構成される。
他方、上記シール部14a、15aとして、低融点ガラ
スを採用することも可能である。この場合には、シース
12の内部を完全に封口した所謂完全封口タイプのシー
ズヒータが構成される。
【0021】上記ターミナルピン16、17は、何れも
円柱形状に形成されたステンレス製の棒材である。各タ
ーミナルピン16、17は、それぞれ対応する絶縁体1
4、15からシース12の外部に突出する外側端部16
a、17aと、シース12の内部に突出する内側端部1
6b、17bとを備えており、各外側端部16a、17
aは図外の電源回路に接続可能に構成されていると共
に、各内側端部16b、17bには、上記発熱線13の
巻き端が電気的に接続された状態で固定されている。
【0022】以上のような構成において、図1の実施例
においては、各ターミナルピン16、17の内側端部1
6b、17bに小径の延設部b1、b2が一体に延設さ
れている。各延設部b1、b2は、それぞれ削り出しま
たは圧延等の加工方法によって、内側端部16b、17
bと同心且つ一体に形成されており、発熱線13の径内
へ突出することにより、シース12内の、当該シース1
2よりも発熱線13に近い位置に配設されて、上記発熱
線13に対し僅かな間隔を隔てて対向する導電体を構成
している。
【0023】第1実施例のように略棒状のシーズヒータ
10を製造する際には、予め各部品を組み立ててユニッ
ト化した後、ローリング加工によって圧延することによ
り、シーズヒータ10の外寸を所定の寸法に設定する。
この過程において発熱線13に引張力が作用することに
より、発熱線13が両ターミナルピン16、17間に張
設されることになる。
【0024】上記第1実施例の構成におけるシーズヒー
タ10によれば、シース12内の、当該シース12より
も発熱線13に近い位置に、上記発熱線13に僅かな間
隔を隔てて対向する延設部b1、b2を設けているの
で、発熱線13に局部過熱が生じて、発熱線13が断線
すると、その後に断線した部分を流れるべき電気は、上
記延設部b1、b2に流れる。この結果、局部過熱が生
じた部分の粉末絶縁材料11の電気抵抗が劣化していて
も、シース12側への漏電を防止することができ、しか
もそれによって粉末絶縁材料11に流れる電気の経路は
シース12側へ流れる場合の経路よりも短いことから、
電気抵抗による熱の発生を可及的に低減することができ
る。
【0025】従って第1実施例によれば、当該粉末絶縁
材料11が相乗的に加熱されるのを防止することができ
るので、シース12の溶断を防止することができるとい
う顕著な効果を奏する。また上述のように、シーズヒー
タ10の製造時にローリング加工を施すことにより両タ
ーミナルピン16、17間で発熱線13を張設している
ので、発熱線13の巻き端部分の巻き数が一定せず、局
部過熱が発生しやすい傾向にあるが、第1実施例におい
ては、延設部b1、b2が両ターミナルピン16、17
に一体に延設されているので、各延設部b1、b2がそ
れぞれ対応する巻き端近傍部で発熱線13に対向するこ
とになる結果、局部過熱が起こりやすい発熱線13の巻
き端近傍での漏電をも効果的に防止できるという利点も
ある。
【0026】第2実施例を示す図2のシーズヒータ20
においては、一対のターミナルピン16、17のうち、
一方のターミナルピン16のみに延設部b1を一体に延
設し、これを発熱線13の略全長にわたって突出させ、
先端部を他方のターミナルピン17の内側端部17bの
端面に僅かな間隔を隔てて対向させている。そしてこれ
により、延設部b1の基端部を一方のターミナルピン1
6側の巻き端近傍部で発熱線13に対向させていると共
に、延設部b1の先端部を他方のターミナルピン17側
の巻き端近傍部で発熱線13に対向させている。
【0027】上記構成においても、局部過熱により漏洩
しようとする電気を上記延設部b1に流すことができる
ので、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
第3実施例を示す図3のシーズヒータ30においては、
各ターミナルピン16、17とは別部材で構成された導
電体としての導電棒18をシース12内に配設してい
る。上記導電棒18は、例えばステンレス製の棒材で構
成されており、発熱線13の径内(即ち、シース12よ
りも発熱線13に近い位置)に挿入されて、発熱線1
3、及び各ターミナルピン16、17に対し、僅かな間
隔を隔てて対向している。そしてこれにより、第3実施
例においても導電棒18の両端をそれぞれ対応するター
ミナルピン16、17の当該巻き端近傍部で発熱線13
に対向させている。
【0028】第3実施例の構成におけるシーズヒータ3
0においても、局部過熱により漏洩しようとする電気を
上記導電棒18に流すことができるので、第1実施例と
同様の効果を奏することができる。次に、上述した第1
〜第3実施例におけるコイル表面ワット密度KWDにつ
いて詳述する。
【0029】図1及び図4を参照して、このコイル表面
ワット密度KWDは、下記の一般式(F1)によって定
義されるものである。 KWD=W/{π(D+2d)L} (F1) 式中、Wは電力、πは円周率、Dは発熱線コイルCLの
コイル中心径、dは発熱線13の線径、Lはシース12
内に収容される発熱線コイルCLの発熱長である。
【0030】上記一般式(F1)は、発熱線コイルCL
自身を略筒状の発熱体とみなしてその表面積を表すもの
であり、本件発明者がシース12の内面と発熱線コイル
CLの表面との絶縁距離DTとシース12の溶断との関
係を研究する過程で用いられたものである。上記コイル
表面ワット密度KWDは、以下の手順で決定される。即
ち、シーズヒータ10(20、30)の用途に応じて定
格とワット数を決定する。次に、決定された定格とワッ
ト数に応じて発熱線13の投入抵抗と線径dを決定す
る。さらに、決定された投入抵抗と線径dに応じて、 発熱線の投入抵抗÷発熱線の単位当たりの抵抗=〔(電
圧)2 ÷ワット数〕÷発熱線の単位当たりの抵抗値 を計算することにより、投入総線長(発熱線13の当該
発熱線コイルCLを構成している部位の全長)を決定す
る。
【0031】そして、投入総線長及び発熱長が一定であ
れば、コイル中心径を決定することによりコイルのピッ
チが一定の値に定まることから、何れか一方を決定する
ことにより、一定のコイル表面ワット密度KWDを有す
る発熱線コイルCLを構成することができる。そして本
願発明者は、上記コイル表面ワット密度KWDが、シー
ス12の溶断現象において上記絶縁距離DTと一定の関
係があることを見出し、下記の不等式(F2)の範囲に
設定されている場合に、局部過熱が発生した場合でもシ
ース12が溶断しないことを詳しくは後述する図5の測
定結果より見出した。
【0032】 KWD≦5.1×DT (F2) 式中、DTは発熱線コイルCLの外径表面からシース1
2の内径表面までの絶縁距離である(図4参照)。この
ように図1ないし図3に示す実施例におけるシーズヒー
タによれば、発熱線コイルCLが所定のコイル表面ワッ
ト密度KWDに設定されているので、発熱線13に局部
過熱が発生し、発熱線13が溶断しても、シース12が
溶断することはない。
【0033】〔具体例〕定格が200V、1KWのシー
ズヒータを得るために、以下の粉末絶縁材料料11、シ
ース12及び発熱線13を採用し、絶縁距離DTが1.
75mmから3.60mm迄の範囲内において種々のコ
イル表面ワット密度KWDを有する発熱線コイルCL1
〜CL12(投入総線長=565mm)を製造した。発
熱線コイルCL1〜CL12はコイル表面ワット密度K
WD上記不等式(F2)を満たす本発明の具体例に係る
ものであり(図5のグラフ中の領域DN1内に入るも
の)、発熱線コイルCL13〜CL22は、コイル表面
ワット密度KWDが上記不等式(F2)を満たさない比
較例に係るもの(図5のグラフ中の領域DN2内に入る
もの)である。なおこの具体例では、コイル表面ワット
密度KWDと絶縁距離DTとの関係を明確にするため
に、上記延設部b1、b2、及び導電棒18を省略して
いる。 ・粉末絶縁材料料 酸化マグネシウム(2.9g/cm3 ) ・シース 耐食耐熱超合金(NCF800:直径=10mm、肉厚
=0.75) ・発熱線 ニッケル−クローム線(線径d=0.4mm、投入総線
長=4.657m、単位当たりの抵抗=8.59Ω/
m) 先ず、発熱線13の投入抵抗は 〔(200)2 ÷1000〕=40Ω であるから、発熱線13の投入総線長は、 40Ω÷8.59Ω/m=4.657m である。
【0034】そして、この発熱線13から発熱長L=5
65mmの発熱線コイルCLを得る場合、コイル中心径
Dを例えば3.4mmに設定すると、コイル表面ワット
密度KWDは、上記一般式(F1)より 1000/〔π(0.34+0.08)×56.5〕=13.4W/cm2 となり、発熱線コイルCL9を採用したシーズヒータに
該当することになる。
【0035】ここで、上記発熱線コイルCL9の直径は コイル中心径D+2d=3.4+0.8=4.2mm であり、外径が11.4mm、肉厚が0.75mmのシ
ーズ12を採用することによって、絶縁距離DTが2.
85mmに設定されている。これにより、発熱線コイル
CL9のコイル表面ワット密度KWDは、上記不等式
(2)を満たし、領域DN1内に設定されることにな
る。
【0036】他方、発熱線コイルCL13の直径も4.
2mmであるが、外径が10.6mm、肉厚が0.75
mmのシーズを採用することによって、絶縁距離DTが
2.45に設定されている。このため発熱線コイルCL
13のコイル表面ワット密度KWDは、発熱線コイルC
L9と同一の値でありながら、上記不等式(2)を満た
しておらず、領域DN2内に設定されることになる。
【0037】次に、各発熱線コイルCL1〜CL22を
有するシーズヒータに定格の110パーセントの電圧を
印加し、シースの溶断現象を検査したところ、具体例に
係るシーズヒータ(発熱線コイルCL1〜CL12を有
するシーズヒータ)は、何れも発熱線13が溶断した後
に電圧を印加してもシース12が溶断しなかった。これ
に対して比較例に係るシーズヒータ(発熱線コイルCL
13〜CL22を有するシーズヒータ)は、発熱線13
が溶断した後に電圧を印加した場合、シース12が溶断
してしまった。
【0038】特に、発熱線コイルCL13、CL14、
CL19、CL22は、発熱線コイルCL2、CL3よ
りも絶縁距離DTが大きいにも拘らず、シース12が溶
断してしまっている。このことから、単に絶縁距離DT
を大きくとっても、シース12の溶断を防止することが
できないことが明らかになった。第4実施例を示す図6
のシーズヒータ40においては、発熱線13を覆う内層
シース19をシース12内に設け、この内層シース19
によって、導電体を構成している。より詳細に説明する
と、内層シース19は、ステンレスまたは耐食耐熱超合
金で形成された筒体であり、その内部には粉末絶縁材料
11が充填されていると共に、両端に固定された低融点
ガラス14c、15cによって完全封口されている。そ
して、上記内層シース19は、当該シース12よりも発
熱線13に近い位置に配置され、上記発熱線13に対し
僅かな間隔を隔てて発熱線13全体を覆っている。
【0039】第4実施例の構成におけるシーズヒータ4
0においても、局部過熱により漏洩しようとする電気を
上記内層シース19に流すことができるので、第1実施
例と同様の効果を奏することができる。さらに図6の実
施例のシーズヒータ40は、内層シース19、発熱線コ
イルCL、及び粉末絶縁材料11が、発熱線13を有す
るヒータ部1を構成していると共に、耐熱性樹脂14a
で不完全封口されたシース12及びシース12内に充填
された粉末絶縁材料111等が、外層部2を構成してい
る。従って、外層部2の内部の粉末絶縁材料料111に
は空気が供給されると共に、外層部2には発熱線がない
ので、外層部2の粉末絶縁材料料111の劣化を、ヒー
タ部1の粉末絶縁材料料11の劣化に比べ抑制すること
ができ、さらには、発熱線13の断線等によるシースの
溶断を内層シース19だけで止めることができるという
利点がある。
【0040】また、ヒータ部1は、その両端部が低融点
ガラス4で完全封口されたシーズヒータ40と略同様の
構成を有するので、通電直後においても不完全封口タイ
プのシーズヒータ40のように、初期絶縁抵抗が低下す
ることなく、すぐに温度上昇できるものが得られる。次
に上記シーズヒータ10、20、30、40の利用例に
ついて、図7を参照しつつ、詳細に説明する。
【0041】図7は加熱装置としての電気ストーブの概
略配線図である。同図に示す通電率コントローラ71に
は、電源72を含む電源回路70と、上記シーズヒータ
10〜40を含むヒータ側回路75とが電気的に接続さ
れており、図示しないスイッチ機構を操作して通電率コ
ントローラ71の、インターバルに対する通電時間の割
合(通電率)を制御することにより、上記電源72から
シーズヒータ10〜40の通電を制御している。なお7
3は、パイロットランプである。
【0042】ここで、シーズヒータ10〜40に何らか
の原因によって局部過熱が発生した場合、その部分のマ
グネシアが劣化して微小な電流が、上述した導電体とし
ての延設部b1、b2(図1、図2参照)や、導電棒1
8(図3参照)、或いは内層シース19(図6参照)に
流れる。この状態が長く続いて、上記漏洩電流が大きく
なると、シース12にも漏洩電流が生じ、遂にはシーズ
ヒータ10〜40から電気ストーブ本体等を構成する金
属部材に大きな漏洩電流が流れるおそれがある。
【0043】かかる不具合を解決するために、従来のシ
ーズヒータ74を採用した加熱装置においては、図8に
示すように、当該シーズヒータ74のシース部分の漏洩
電流を検知する漏洩電流検知手段swをヒータ側回路7
5内に設け、シーズヒータ74からの漏洩電流がしきい
値を越えた場合に、シーズヒータ74に対する給電を停
止するようにしていた。
【0044】ところがこの構造を本実施例のシーズヒー
タ10〜40に採用すると、ヒータ部1への漏洩電流が
微小な間は導電体(延設部b1、b2、導電棒18、内
層シース19)側に流れる結果、シース12にまで電気
が流れないため、漏洩電流が相当大きくならないと漏洩
電流検知手段swによって漏洩電流を検出することがで
きなくなるという不具合があった。そのため、従来の漏
洩電流検知手段swを本実施例のシーズヒータ10〜4
0に流用しても、漏洩電流が微小な間は、シーズヒータ
10〜40の異常状態を検出することができず、大きな
漏洩電流が発生して初めて異常が分かり安全性に欠ける
という問題があった。
【0045】そこで上記シース12の漏洩電流が微小で
も、電源回路70やヒータ側回路75の電流が増加し、
各回路70、75に過電流が生じることを利用して、図
7に示す実施例においては電源回路70を流れる電流が
しきい値(本実施例では、シーズヒータ10〜40の定
格の例えば1.5倍)に達した場合に、給電を阻止する
電流ヒューズHを電源回路70内に設けている。
【0046】図7の構成を採用すれば、電源回路70の
電流が上記しきい値に達すると、電流ヒューズHが給電
を阻止するので、シーズヒータ10〜40から大きな漏
洩電流が流れるのを防止し、製品の使用者が感電するの
を防止することができる。また、電流ヒューズHを採用
していることから、廉価な電源回路70を提供すること
が可能になる。しかも電流ヒューズHが切れることによ
り、シーズヒータ10〜40の異常をも検出することが
可能になる。
【0047】なお、図7の実施例においては、電源回路
70に電流ヒューズHを設けているが、電流ヒューズH
をヒータ側回路75に設けてもよい。さらに加熱装置と
しては、電気ストーブの他、オーブントースター等の家
電製品や電気炉等の工業製品等、種々の電気装置であっ
ても良く、その他、この発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の設計変更を施すことが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の態様にお
けるシーズヒータによれば、粉末絶縁材料が相乗的に加
熱されるのを防止することができる結果、シースの溶断
を防止することができる。また本発明の第2の態様にお
けるシーズヒータによれば、発熱線コイルが所定のコイ
ル表面ワット密度KWDに設定されているので、シース
に局部過熱が発生し、発熱線が溶断しても、シースが溶
断することはない。
【0049】さらに本発明の第3の態様におけるシーズ
ヒータによれば、発熱線の断線等によるシースの溶断を
内層シースだけで止めることができる。従って本発明の
シーズヒータによれば、シースの溶断によるシース外部
に粉末絶縁材料が飛散したり、シース表面でスパークが
発生したりすることがなく、安全性に優れたものが得ら
れるという顕著な効果を奏する。
【0050】しかも本発明の加熱装置によれば、回路の
電流がしきい値に達すると、電流ヒューズが給電を阻止
するので、シーズヒータから大きな漏洩電流が流れるの
を防止し、製品の使用者が感電するのを防止して安全性
を確保することができるという顕著な効果を奏すること
ができる。また、電流ヒューズを採用していることか
ら、廉価な回路を提供することが可能になるという利点
もある。しかも電流ヒューズが切れることにより、シー
ズヒータの異常をも検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部欠載概略断面図で
ある。
【図2】本発明の別の実施例を示す一部欠載概略断面図
である。
【図3】本発明のさらに別の実施例を示す一部欠載概略
断面図である。
【図4】図1から図3の実施例におけるコイル表面ワッ
ト密度を説明する横断面図である。
【図5】コイル表面ワット密度と絶縁距離の関係を示す
グラフである。
【図6】本発明のさらに別の実施例を示す一部欠載概略
断面図である。
【図7】加熱装置としての電気ストーブの概略配線図で
ある。
【図8】従来のシーズヒータを有する電気ストーブの概
略配線図である。
【符号の説明】
1 ヒータ部 2 外層部 10 シーズヒータ 20 シーズヒータ 30 シーズヒータ 40 シーズヒータ 11 粉末絶縁材料 12 シース 13 発熱線 14 絶縁体 15 絶縁体 16 ターミナルピン 17 ターミナルピン 18 導電棒(導電体) 19 内層シース(導電体) b1 延設部(導電体) b2 延設部(導電体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 好昭 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキ ン工業株式会社淀川製作所内 (56)参考文献 特開 昭54−113546(JP,A) 特開 昭63−19784(JP,A) 特開 昭51−43245(JP,A) 特開 昭53−59933(JP,A) 特開 昭60−77395(JP,A) 特公 昭13−420(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 3/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末絶縁材料(11)が内部に充填された金属
    製のシース(12)と、 発熱線(13)により構成され、シース(12)の中心線方向に
    沿って延びた状態でシース(12)内に配設される発熱線コ
    イル(CL)とを備えたシーズヒータにおいて、 上記発熱線コイル(CL)は、下記の一般式(F1)で表さ
    れるコイル表面ワット密度KWDが下記の不等式(F
    2)の範囲内に設定されていることを特徴とするシーズ
    ヒータ。 KWD=W/{π(D+2d)L} (F1) 式中、Wは電力、πは円周率、Dは発熱線コイル(CL)の
    コイル中心径、dは発熱線(13)の線径、Lはシース(12)
    内に収容される発熱線コイル(CL)の発熱長である。 KWD≦5.1×DT (F2) 式中、DTは発熱線コイル(CL)の外径表面からシース(1
    2)の内径表面までの絶縁距離である。
  2. 【請求項2】上記シース(12)内の、当該シース(12)より
    も発熱線(13)に近い位置に、上記発熱線(13)に対し僅か
    な間隔を隔てて対向する導電体(18,19,b1,b2) を設けて
    いる請求項1記載のシーズヒータ。
  3. 【請求項3】上記導電体は、一端が上記ターミナルピン
    (16,17) の何れか一方と電気的に一体に延設された延設
    部(b1,b2) である請求項1または2記載のシーズヒー
    タ。
  4. 【請求項4】上記導電体(18,b1,b2)は、発熱線(13)の径
    内に配設されている請求項1、2、または3記載のシー
    ズヒータ。
  5. 【請求項5】内層シース(19)内部に、その長手方向に沿
    って螺旋状の発熱線(13)が挿通されていると共に、粉末
    絶縁材料(11)が充填されたヒータ部(1) と、 内層シース(19)より大口径の外層シース(12)内部に、上
    記ヒータ部(1) が挿通されていると共に、粉末絶縁材料
    (111) が充填され、且つ、外層シース(12)の両端部が耐
    熱性樹脂(14a, 15a)で不完全封口された外層部(2) とを
    備えた請求項1、2、3、または4記載のシーズヒー
    タ。
  6. 【請求項6】粉末絶縁材料(11)が内部に充填された金属
    製のシース(12)、シース(12)内に配設されてシース(12)
    の中心線方向に沿って略コイル状に延びる発熱線(13)、
    及び発熱線(13)の巻き端と電気的に接続され、且つ、上
    記シース(12)の両端部を封口する絶縁体(14,15) により
    保持される一対のターミナルピン(16,17) を含み、上記
    シース(12)内の、当該シース(12)よりも発熱線(13)に近
    い位置に、上記発熱線(13)に対し僅かな間隔を隔てて対
    向する導電体(18,19,b1,b2) を設けているシーズヒータ
    (10,20,30,40) と、 電源(72)からシーズヒータ(10,20,30,40) に加熱用電流
    を供給する回路(70,75) と、 回路(70, 75)を流れる電流がしきい値に達した場合に給
    電を阻止する電流ヒューズ(H) とを備えたことを特徴と
    する加熱装置。
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