JP2007035656A - ヒータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータを従来より高い温度で使用できるようにする。
【解決手段】クロムおよびアルミニウムを含有する金属製の発熱体(2)とこの発熱体(2)を密閉するカバー(3、5、6)との間に酸化物からなる電気絶縁材料(4)が充填され、前記発熱体(2)のリード線(7、8)が前記カバー(3、5、6)のうち電気絶縁体の部分(5、6)を貫通しているヒータにおいて、前記発熱体(2)の表面に酸化アルミニウムの酸化膜が形成されていること。さらに、前記カバー(3、5、6)のうち前記電気絶縁体の部分(5、6)以外の部分がニッケルおよびクロムを含有するシース用金属パイプ(3)であり、このシース用金属パイプ(3)の表面に酸化膜が形成されていること。これにより、ヒータを塑性成形の金型等に使用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シーズヒータ、カートリッジヒータ等に関するものであり、特に、シーズヒータ、カートリッジヒータ等を従来より高温で使用可能にする技術に関するものである。
従来からシーズヒータやカートリッジヒータが使用されている。これらのヒータは、金属線状の発熱体と、この発熱体を密閉するカバーと、前記発熱体とカバーとの間に充填された酸化マグネシウム等の酸化物からなる電気絶縁材料を備えている。前記カバーは金属部分と前記発熱体のリード線が貫通する電気絶縁体の部分とからなる。そして、このリード線により前記発熱体に通電することにより、前記発熱体にジュール熱が発生する。
通常、ニッケル、クロムおよび鉄が前記発熱体およびカバーのうち金属部分の組成の一部に使用されているので、前記発熱体およびカバーのうち金属部分が850℃以上の高温で長時間使用されている間に、前記発熱体およびカバーのうち金属部分が酸化する。この酸化により密封されたヒータ内の残存空気中の酸素および前記電気絶縁材料の酸素が奪われるので、密封された前記カバーの内部が減圧する。この減圧により、前記発熱体およびカバーのうち金属部分のニッケル、クロムおよび鉄の成分の蒸発・飛散が加速される。
その際、ニッケル・クロム・鉄系の発熱体および前記カバーの金属部分では、高温使用によりその表面に酸化クロムが形成され、前記酸化クロム、クロム、ニッケルおよび鉄が蒸発して前記電気絶縁材料中に拡散する。
このため、前記電気絶縁材料の還元反応と、前記発熱体および前記カバーの金属部分から蒸発して遊離した導電性あるクロム、酸化クロム、ニッケルおよび鉄の前記電気絶縁材料への飛散による前記電気絶縁材料のいわゆる黒化現象とが発生し、加速度的に前記電気絶縁材料の絶縁抵抗が劣化する。
その結果、シーズヒータやカートリッジヒータの使用時に、前記発熱体から前記電気絶縁材料を通って前記カバーの金属部分に局部的に異常に大きな漏洩電流が流れる場合には、前記発熱体が局部的に大きなジュール熱を発生することにより局部的に異常に高い温度となって、前記クロム、ニッケルおよび鉄の成分の遊離により細くなった発熱体が断線するおそれがあるとともに、前記カバーの溶断・破裂が発生するおそれがあるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その課題は、発熱体とカバーとの間に充填された電気絶縁材料の絶縁抵抗の劣化を少なくすることにより、シーズヒータやカートリッジヒータ等のヒータを従来より高温で使用可能とすることである。
本発明では、クロムおよびアルミニウムを含有する金属製の発熱体とこの発熱体を密閉するカバーとの間に酸化物からなる電気絶縁材料が充填され、前記発熱体のリード線が前記カバーのうち電気絶縁体の部分を貫通しているヒータにおいて、前記発熱体の表面に酸化アルミニウムからなる酸化膜が形成されているので、この酸化アルミニウムからなる酸化膜により前記発熱体の表面が電気的に絶縁されるとともに、この酸化膜により前記発熱体の発熱状態において前記発熱体からクロム等の蒸気が発生することが少なくなる。このため、前記発熱体から蒸発して遊離した導電性あるクロム等の前記電気絶縁材料への飛散による前記電気絶縁材料のいわゆる黒化現象が少なくなるとともに、クロム等の蒸気により前記発熱体とカバーとの間の電気絶縁材料としての酸化物の酸素が奪われることが少なくなる。この結果、前記電気絶縁材料の絶縁抵抗の劣化が少なくなる。
さらに、前記カバーのうち前記電気絶縁体の部分以外の部分がニッケルおよびクロムを含む金属部分であるので、カバーの熱伝導性を良好にするとともに、前記カバーのうち金属部分の表面に酸化膜が形成されているので、発熱体の発熱時に前記カバーのうち金属部分の温度が上昇してこの部分からニッケルおよびクロムの蒸気が発生することが少なくなる。このため、前記カバーのうち金属部分から蒸発して遊離した導電性あるクロムおよびニッケルの前記電気絶縁材料への飛散による前記電気絶縁材料のいわゆる黒化現象が少なくなるとともに、このニッケルおよびクロムの蒸気により前記発熱体とカバーとの間に充填された電気絶縁材料としての酸化物の酸素が奪われることが少なくなる。この結果、前記電気絶縁材料の絶縁抵抗の劣化が少なくなる。
さらに、前記発熱体の表面に形成された電気絶縁性酸化膜により、前記発熱体が螺旋状に巻かれた線状に形成されるときに、前記発熱体の巻きピッチを狭くすることができる。このため、発熱体を所定の抵抗値にするときに、発熱体の径を大きくし、それに応じて発熱体の長さを長くすることにより、発熱体の断線を少なくすることができる。
さらに、発熱体の径を大きくすることにより、発熱体の表面の単位面積当りの発熱量が小さくなるので、発熱体から前記カバーに熱が伝わり易くなる結果、発熱体の表面の温度に対する発熱体の中心の温度上昇が少なくなるので、発熱体の断線を少なくすることができる。
なお、この場合、発熱体の電流密度および発熱体の表面の単位面積当りの発熱量(発熱体の表面負荷密度)をそれぞれ従来の約半分にすることができる。
さらに、前記カバーのうち前記電気絶縁体の部分以外の部分がニッケルおよびクロムを含むシース用筒状金属部分であり、このシース用筒状金属部分の表面に酸化膜が形成されると、発熱体とこのシース用筒状金属部分との間に電気絶縁材料を充填することが容易になる。
さらに、前記シース用筒状金属部分が円筒状であると、発熱体とこのシース用筒状金属部分との間に電気絶縁材料を充填して、発熱体とこのシース用筒状金属部分との間の電気的絶縁を確保することが一層容易になる。
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の第1の実施の形態に係るシーズヒータの正面を一部分切り欠いて示し、第2図は第1図に示すものの左側面を示す。
第1図において、シーズヒータ1は、螺旋状等の線状のクロムおよびアルミニウムを含有する金属製の発熱体2、この発熱体2を覆うニッケルおよびクロムを含有するシース用の金属製のパイプ3、発熱体2とパイプ3との間を電気的に絶縁する電気絶縁材料4、発熱体2の図示左端に接続された第1のリード線7、発熱体2の図示右端に接続された第2のリード線8、パイプ3の図示左端部分を封止する第1の鉛ガラス5およびパイプ3の図示右端部分を封止する第2の鉛ガラス6を備えている。なお、パイプ3と第1および第2の鉛ガラス5、6とが、カバーを構成する。
なお、第1のリード線7は第1の鉛ガラス5を貫通し、第2のリード線8は第2の鉛ガラス6を貫通している。発熱体2の表面には電気絶縁性がある酸化アルミニウムの酸化膜が形成され、パイプ3の表面には酸化クロム等の酸化膜が形成されている。シーズヒータ1の直径Dはたとえば6.5mmであり、シーズヒータ1の長さLはたとえば1000mmである。
また、第2図に示すように、パイプ3は円筒状である。
第1の実施の形態に係るシーズヒータ1の製造方法は以下のとおりである。
まず、シース用の金属性のパイプ3を用意する。パイプ3の材質は、たとえばインコロイ800(商品名)である。インコロイ800は、重量比でニッケルとコバルトとの合計量を30〜35%、クロムを19〜23%、鉄を39.5%以上、炭素を0.1%以下、マンガンを1.5%以下、イオウを0.015%以下、シリコンを1.0%以下、銅を0.75%以下、アルミニウムを0.15〜0.6%、チタンを0.15〜0.6%それぞれ含有する合金である。パイプ3の寸法は、たとえば外形7.5mmφ、長さ1000mmである。
パイプ3を電気炉により1100℃にて1.5時間加熱し、パイプ3の表面に酸化膜を形成する。パイプ3の表面に形成された酸化膜は、酸化クロム等を含むものである。
つぎに、線状の発熱体2を用意する。発熱体2は、たとえば鉄・クロム・アルミニウム系合金である。具体的には、発熱体2の材質は、たとえばJISFCH−1のNTKNo.30(商品名)である。NTKNo.30は、重量比でクロムを23〜26%、アルミニウムを4〜6%、炭素を0.10%以下、シリコンを1.5%以下、マンガンを1.0%以下それぞれ含有し、残部が鉄である合金である。発熱体2は、たとえば、径が0.8mmφであり、長さが6400mmである。
発熱体2をたとえば巻芯1.2mmφにて巻き加工してコイル状にした後に、洗浄して乾燥後、電気炉で1100℃にて3時間加熱して、発熱体2の表面に酸化膜を形成する。この酸化膜の材質は酸化アルミニウムであるので、この酸化膜は電気絶縁体である。このため、線状の発熱体2をコイル状に巻いたときに、巻きピッチを従来より狭くすることができるので、一定の範囲に巻くことができる発熱体2の長さを長くすることができるとともに、発熱体2の径を大きくすることができる。また、抵抗値は、発熱体2の長さに比例し、発熱体2の断面積に反比例する。このため、一定の範囲に巻くことができる一定の抵抗値の発熱体2の断線を少なくすることができる。
つぎに、酸化膜を形成した発熱体2を酸化膜を形成したパイプ3内に入れ、パイプ3と発熱体2との間隙に電気絶縁材料4としてのマグネシア粉末を充填する。その後に、常温にてプレス等によりパイプ3を圧延して、パイプ3の減径を行って、パイプ3の直径Dを6.5mmφにしてシーズヒータ1の未完成品を作る。前記パイプ3の圧延減径により、電気絶縁材料4の密度を高くすることができるので、電気絶縁材料4の熱伝導度を向上させることができる。このため、発熱体2の温度がパイプ3の温度より異常に高くなることを防ぐことができ、発熱体2の温度が高くなることによる発熱体2の断線を少なくすることができる。
このシーズヒータ1の未完成品を850℃の大気中で4時間加熱処理して電気絶縁材料4中の水分を少なくした後に、パイプ3の両端部分を第1および第2の鉛ガラス5、6で完全に封口し、第1および第2のリード線7、8がそれぞれ第1の鉛ガラス5、第2の鉛ガラス6を貫通するようにする。このため、シーズヒータ1は、カバーとなるパイプ3および第1および第2の鉛ガラス5、6により密封されている。このようにして、長さLが1000mmであるシーズヒータ1を試作した。
第1のリード線7と第2のリード線8との間に電圧を加えて、発熱体2に通電し、発熱体2を発熱させ、パイプ3の表面温度が950℃に達し、充分に安定した後(約1時間後)に、第1のリード線7(または第2のリード線8)とパイプ3との間の絶縁抵抗を測定した。
つぎに、発熱体2の通電を止めて、パイプ3の表面温度が常温に復帰後に、第1のリード線7(または第2のリード線8)とパイプ3との間の耐電圧を測定した。なお、比較のために、従来品(酸化膜処理を施さないパイプおよび線状の発熱体で試作したシーズヒータ)についても測定したので、対比して下の表1に示す。なお、表1および後述する表2において、「実施品」は発明の実施品であるシーズヒータ1である。
Figure 2007035656

同様にして、パイプ3の表面温度を変えた場合の絶縁抵抗を測定すると、表2のようになった。
Figure 2007035656
上述のようにパイプ3の表面および発熱体2の表面に予め大気中で酸化膜を生成させているために、電気絶縁材料4の絶縁の劣化が少なくなるので、シーズヒータ1を超高温域(900ないし1100℃)で使用することを可能にし、著しくシーズヒータ1の寿命を延ばすことができる。なお、上記表1および表2の効果は、後述するカートリッジヒータ11においても同様である。
第3図は、本発明の第2の実施の形態に係るカートリッジヒータのリード線側を拡大して示し、第4図は第3図のIV−IV断面構造を若干縮小して示し、第5図は第4図のV−V断面構造を拡大して示し、第6図は第4図のVI−VI断面構造を拡大して示している。
第3図に示すように、カートリッジヒータ11において、第1のリード線19は口もとガイシ18の貫通孔18aを挿通し、第2のリード線20は口もとガイシ18の貫通孔18bを挿通している。第1のリード線19および第2のリード線20は金属製の棒状体であり、後述する発熱体12のリード線である。
第4図に示すように、カートリッジヒータ11は、セラミックコア13に螺旋状に巻いたコイル状の発熱体12に第1および第2のリード線19、20(第3図参照)を接続したものをシース用の金属製のパイプ14(底板14aが溶接されている。)内に入れた状態で、電気絶縁材料15をパイプ14内に充填し、鉛ガラス16でパイプ14のリード線19、20の出口部分を封止したものである。
なお、第4図は、第3図の第1のリード線19を通る断面を示しているが、第2のリード線20を通る断面の場合の符号を第4図のかっこ内に示す。
第6図に示すように、4本の貫通孔13a、13b、13c、13dがセラミックコア13内にて平行に形成されている。撚り線19aは貫通孔13aを挿通し、撚り線19bは貫通孔13bを挿通している。撚り線20aは貫通孔13cを挿通し、撚り線20bは貫通孔13dを挿通している。撚り線19a、19b、20a、20bは電気的接続用の導電性のものである。
第4図に示すように、撚り線19a、19bの図示左端部分が第1のリード線19の図示右端部分19xに溶接され、撚り線20a、20bの図示左端部分が第2のリード線20の図示右端部分20xに溶接されている(第5図参照)。
撚り線19aの図示右端部分と撚り線19bの図示右端部分は貫通孔13a、13bの右側で接続され、さらに、発熱体12の図示右端部分12aに接続されている。
撚り線20aと撚り線20bは貫通孔13c、13dの右側で接続されているとともに、貫通孔13c、13dの左側で発熱体12の左端部分12bに接続されている。
パイプ14と同じ材質の底板14aがパイプ14の右端部分を覆うように溶接されている。パイプ14の左端部分は鉛ガラス16で封口され、口もとガイシ18がセラミック接着剤17により鉛ガラス16およびパイプ14に固定されている。
第2の実施の形態に係るカートリッジヒータ11の製造方法は以下のとおりである。
まず、パイプ14を用意する。パイプ14は、たとえば材質がインコロイ800であり、外径が12mmφであり、長さが120mmである。このパイプ14の図4における右端部分にパイプ14と同じ材質の底板14aを溶接し、電気炉により1100℃にて1.5時間加熱して、パイプ14および底板14aの表面に酸化膜を形成する。
つぎに、発熱体12を用意する。発熱体12の具体的材質は、たとえばカンタルAF線(商品名)である。カンタルAF線は、重量比でクロムを22%、アルミニウムを5.3%それぞれ含有し、残部は鉄である合金である。
セラミックコア(たとえば5ないし6mmφ、長さ60mm)の外周に線状(たとえば外径0.3mmφ)の発熱体12をたとえばピッチ0.4mmで巻き加工を行い、洗浄して乾燥した後に、電気炉により1150℃にて3時間加熱し、発熱体12の表面に酸化膜を形成する。この場合の酸化膜は、その材質が酸化アルミニウムであるので、電気絶縁体である。そして、第1および第2のリード線19、20を上述の撚り線19a、19b、20a、20bを用いて発熱体12に接続する。
つぎに、前記パイプ14の中心部に発熱体12を巻き加工したセラミックコア13を挿入し、セラミックコア13および発熱体12とパイプ14との間隙に電気絶縁材料15となるマグネシアを充填後に、プレスでパイプ14を10.2mmφまで減径し、さらに、研磨機にてパイプ14を10+0ないし10−0.05mmφまで研磨する。
つぎに、電気炉により850℃で4時間乾燥して電気絶縁材料15中の水分を少なくした後に、パイプ14の第1および第2のリード線19、20の出口部分を鉛ガラス16で封口する。その後、セラミック接着剤17により口もとガイシ18を鉛ガラス16の図示左側に固定する(第4図参照)。口もとガイシ18には貫通孔18a、18bが形成されているので、第1のリード線19は貫通孔18aを挿通し、第2のリード線20は貫通孔18bを挿通する(第3図参照)。
このようにして、カートリッジヒータ11(たとえば直径Mが10mmであり、長さNが120mmであり、定格が120ボルト、400ワットである。)を製作した。
第7図はカートリッジヒータ11を使用する金型を縮小して示し、第8図はカートリッジヒータ11の特性の測定方法を示す。
第7図および第8図において、金型21の寸法は、内径T(金型21の中心の貫通孔22の径)が50mmφであり、外径Qが110mmφであり(第7図参照)、長さPが90mmである(第8図参照)。第7図に示すように、金型21のうち80mmφの円周(貫通孔22と同心円となる円周)上に孔径10.1mmφの貫通孔23を20個形成する。
その各貫通孔23にカートリッジヒータ11を1本づつ挿入する。定格120ボルト、400ワットのカートリッジヒータ11を2本直列に接続したものを1組とし、10組のカートリッジヒータ11を並列に位相制御回路31の出力端子(U−V間)に接続する。なお、第8図においては、便宜上1組のカートリッジヒータ11のみを示す。
位相制御回路31は、その入力端子(R−S間)に印加された入力交流電圧(実効値で200ボルト)を位相制御してその出力端子(U−V間)に入力交流電圧より低い出力電圧(実効値)を出力する。可変抵抗36はこの出力電圧の大きさを調節するものであり、この場合、出力電圧(実効値)を入力交流電圧(実効値)の70%にセットしている。
温度センサ34は金型21の温度を測定するものであり、たとえば熱電対である。温度調節計35は設定温度をたとえば1000℃にしている。温度調節計35は、この設定温度と温度センサ34で測定した金型21の温度との温度差を求め、この温度差が零になるように位相制御回路31をPID制御する。なお、この場合、PID制御は、比例制御(P)、積分制御(I)および微分制御(D)の3つの制御を組合わせて前記温度差が零になるように制御することである。
カートリッジヒータ11に通電してから約45分間で金型21の温度が1000℃に安定した。この状態で連続720時間の耐久試験を行っても発熱体12の断線等の異常が認められなかった。
なお、この場合、カートリッジヒータ11の1本当りの印加電圧を70ボルトとすると、カートリッジヒータ11の1本当りにて、電流1.94アンペア、消費電力136ワットとなる。このため、20本のカートリッジヒータ11では約2.7キロワットの消費電力となる。
なお、上記実施の形態において、カバーのシース用金属部分の断面は、円形であるが、これに限定されることなく、カバーのシース用金属部分の断面をたとえば、六角形、八角形等の多角形、楕円形等とすることができる。また、上記実施の形態において、シース用金属部分の内部に一つのヒータを設置しているが、これに限定されることなく、シース用金属部分の内部に複数の発熱体を並列に設置するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るヒータは、従来より高温の1100℃で使用できるので、ヒータを従来より高い温度に加熱する用途に使用できるようにするとともに、ヒータの寿命を延ばすことに役立つものである。
このため、本発明に係るヒータは、塑性成形の金型、半導体ウェーハ製造工程、チタン板の成形等のホットサイジング成形工程、プラスチックの成形工程、金属の焼入れおよび焼戻し用電気炉、液晶パネルのガラス板を熱処理する焼成炉、ヒータ付きの電子レンジ、複写機等に使用できる。
本発明の第1の実施の形態に係るシーズヒータの正面を一部分切り欠いて示す正面図である。 第1図に示すものの左側面を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るカートリッジヒータのリード線側を拡大して示す側面図である。 第3図のIV−IV断面構造を若干縮小して示す断面図である。 第4図のV−V断面構造を拡大して示す断面図である。 第4図のVI−VI断面構造を拡大して示す断面図である。 カートリッジヒータを使用する金型を縮小して示す正面図である。 カートリッジヒータの特性の測定方法を示す説明図である。

Claims (5)

  1. クロムおよびアルミニウムを含有する金属製の発熱体(2、12)とこの発熱体(2、12)を密閉するカバー(3、5、6、14、14a、16)との間に酸化物からなる電気絶縁材料(4、15)が充填され、前記発熱体(2、12)のリード線(7、8、19、20)が前記カバー(3、5、6、14、14a、16)のうち電気絶縁体の部分(5、6、16)を貫通しているヒータにおいて、前記発熱体(2、12)の表面に酸化アルミニウムからなる酸化膜が形成されていることを特徴とするヒータ。
  2. 請求項1に記載したヒータにおいて、前記カバー(3、5、6、14、14a、16)のうち前記電気絶縁体の部分(5、6、16)以外の部分(3、14、14a)がニッケルおよびクロムを含む金属部分であり、この金属部分の表面に酸化膜が形成されていることを特徴とするヒータ。
  3. 請求項1に記載したヒータにおいて、前記発熱体(2、12)が螺旋状に巻かれている線状に形成されていることを特徴とするヒータ。
  4. 請求項2に記載したヒータにおいて、前記カバー(3、5、6、14、14a、16)のうち前記電気絶縁体の部分(5、6、16)以外の部分(3、14、14a)が筒状であり、この筒状部分の表面に酸化膜が形成されていることを特徴とするヒータ。
  5. 請求項4に記載したヒータにおいて、前記カバー(3、5、6、14、14a、16)のうち前記電気絶縁体の部分(5、6、16)以外の部分(3、14、14a)が円筒状であり、この円筒状部分の表面に酸化膜が形成されていることを特徴とするヒータ。
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