JPH0340906B2 - - Google Patents

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JPH0340906B2
JPH0340906B2 JP911386A JP911386A JPH0340906B2 JP H0340906 B2 JPH0340906 B2 JP H0340906B2 JP 911386 A JP911386 A JP 911386A JP 911386 A JP911386 A JP 911386A JP H0340906 B2 JPH0340906 B2 JP H0340906B2
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sheathed heater
heating
heating wire
less
lifespan
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JP911386A
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、一般調理器具や暖房器具などの幅広
い製品分野における加熱源として応用されるシー
ズヒータに関し、特に長寿命で安価な電熱線を用
いたシーズヒータに関するものである。 従来の技術 従来よりシーズヒータは簡便であるとともに、
安全性が高く、かつ耐食性に優れているため、オ
ーブン、電子レンジ、炊飯器、ホツトプレート、
電気ストーブなど調理および暖房器具の加熱源と
して幅広く使用されている。 このシーズヒータは一般に、両端に端子棒を備
えたコイル状の電熱線を金属パイプの中央部に挿
入し、この金属パイプにマグネシア粉末からなる
電気絶縁粉末を充填した後、圧延減径して製造さ
れる。 このようなシーズヒータの電熱線として従来よ
り、JISに規定される電熱線、すなわちNCHWお
よびFCHWが用いられてきた。 これは、これらの電熱線が大気中での使用にお
いて安定した寿命を有し、また商業的に安定して
供給されているためであつた。 発明が解決しようとする問題点 シーズヒータには前述したようにNCHWおよ
びFCHWが用いられ、約400℃以下の低温用とし
てFCHW2が、約400〜650℃の中温用として
NCHW2が、約650℃以上の高温用として
NCHW1が一般に用いられている。大気中にお
ける電熱線の最高使用温度は、JISによると、
NCHW1およびFCHW2が約1100℃であり、一
方NCHW2は約1000℃であり、シーズヒータの
場合と明らかに異なり、シーズヒータの場合は大
気中の電熱線の寿命に比べて短寿命であつた。 またコスト的には、NCHWはNiおよびCrを多
く含むため、材料コストが高くなり、FCHWは
線引加工性が悪く、ともにコストが高いのが実情
であつた。 さらにシーズヒータを調理および暖房器具に用
いるとき、速熱性が要求されるが、NCHWや
FCHWは抵抗温度変化率が小さく、一般に1.1前
後であるため、速熱性に劣るとともに、自己制御
性にも劣つていた。 このように、従来の電熱線を用いたシーズヒー
タにはいろいろな問題があるのが実情であつた。 本発明は前述した問題点を解決するもので、長
寿命で速熱性および自己制御性を有する安価なシ
ーズヒータを提供することを目的とするものであ
る。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、シーズ
ヒータの電熱線として、Cが0.15%以下、Siが
1.50〜3.00%、Mnが2.0%以下、Pが0.040%以
下、Sが0.030%以下、Niが14.00〜16.00%、Cr
が22.00〜24.00%、残部がFeからなる合金を用い
たものである。 作 用 従来の電熱線の寿命は大気中とシーズヒータの
場合では大きく異なり、シーズヒータ中では短か
くなつた。これは電熱線を取り巻く雰囲気が異な
ることを示している。すなわち、従来の電熱線で
は大気中の酸素による酸化を、NCHWでは
Cr2O3,FCHWではAl2O3の緻密な酸化皮膜を形
成して電熱線と酸素の反応を抑制することにより
電熱線の寿命を長くしているが、シーズヒータ中
では酸素不足の状態になり、本来形成されるべき
酸化皮膜が十分形成されず、逆に電熱線中から、
NCHWではCrが、FCHWではAlが金属状態で減
少し、電熱線がやせ細るとともにシーズヒータの
絶縁を低下させ、寿命の低下を引き起こしてい
た。 本発明の電熱線は、Cr含有量がNCHW1や
NCHW2、FCHW2と同等であり、またAlは全
く含有していない。従つてFCHW2のようなAl
に起因する極端な寿命低下もなく、またNCHW
1やNCHW2とほぼ同等程度の寿命を有するこ
とになる。 一方、コスト面では、Alを含有しないために、
線引き加工性に優れているとともに、高価なNi
含有量が少ないため、材料コストが低くなり、そ
の結果、従来の電熱線に比較して低コストで得ら
れる。 さらに本発明の電熱線は、室温から600℃の範
囲での抵抗温度変化率が約1.35であり、NCHW
1の1.011,NCHW2の1.071およびFCHW2の
1.137に比較して大きく、速熱性および自己制御
性を有していることがわかる。 電熱線の組成の限定理由は以下の通りである。 Cは、含有量が多いと寿命低下および加工性の
低下を引き起こすため、0.15%以下とした。Si
は、室温での抵抗を高くし、抵抗温度変化率をあ
まり大きくしないようにするとともに耐酸化性を
向上させるため、1.50%以上とし、かつ加工性の
低下を考慮して3.00%以下とした。Mnは、電熱
線にとつて有害であるが、合金作製、加工上必要
であるため、2.0%以下とした。PおよびSは、
電熱線にとつて有害であるため、極力少ない方が
望ましいが、技術的な困難があるのでそれぞれ
0.040%以下、0.030%以下とした。Niは、電熱線
の寿命を改善するが、コストアツプの要因となる
ため、14.00〜16.00%とした。Crは、非酸化性雰
囲気中では寿命低下につながるため、望ましくは
ないが、シーズヒータの場合、弱酸化性雰囲気で
あるため、耐酸化性もやや望まれるという点から
22.00〜24.00%とした。 実施例 以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図にも
とづいて説明する。 両端に端子棒を備えたコイル状の電熱線を耐食
耐熱超合金NCF800からなる金属パイプに挿入
し、かつマグネシア粉末からなる電気絶縁粉末を
金属パイプ内に充填した後、圧延減径し、さらに
U字状に曲げ加工およびプレス加工を施し、外径
6.6mm、全長600mmのU字状のシーズヒータを作製
した。このシーズヒータに用いた電熱線は外径が
0.5mmであり、その組成は次表に示した。
【表】 電熱線単体(外径0.5mm)を大気中で2分通
電/2分休止の冷熱サイクルによる寿命テストを
電熱線温度1200℃で実施してみると、第1図のよ
うな寿命値を示した。第1図はそれぞれ5個のサ
ンプルの平均寿命を示している。 第1図から明らかなように、大気中での電熱線
の寿命はNCHW2>FCHW2>本発明に用いる
電熱線の順序であつた。これはNCHW2や
FCHW2が耐酸化性に優れているためで、冷熱
サイクルの繰り返しによるやせ細りが少なくなつ
て長寿命となるものである。 第2図は前述したシーズヒータを作製し、それ
の寿命テストをした結果を示したもので、この寿
命テストは、シーズヒータの表面温度が800℃で、
20分通電/10分休止の冷熱サイクルによる加速テ
ストを実施した。 一般に低温用(約400℃以下)として用いられ
るFCHW2は寿命が短かく、本発明のシーズヒ
ータはNCHW2を用いた場合に近い寿命値を示
した。これはFCHW2はAlを含有し、シーズヒ
ータ内部で、電熱線内部での拡散が速く、蒸気圧
の高いAlが選択的に消費され、電熱線のやせ細
りが極端に速く起こることによる。本発明のシー
ズヒータの電熱線はAlを含んでいないため、
FCHW2より長寿命となるが、基本的には耐酸
化性に劣るため、NCHW2よりは寿命がやや短
かくなつた。 以上のように本発明のシーズヒータは、
FCHW2を用いたシーズヒータに比較して長寿
命であり、NCHW2を4いたシーズヒータに近
い寿命を示すため、中温領域(約600℃)まで優
れた寿命のシーズヒータを提供できることがわか
つた。 第3図は、前述したシーズヒータ(通電安定時
約600W/100Vの設計)を用いて通電初期の立ち
上がり温度を比較したものを示したもので、この
第3図から明らかなようにNCHW2とFCHW2
では差がないが、本発明のシーズヒータは立ち上
がりが速く、500℃到達時間を比較すると、
NCHW2やFCHW2の場合約3分であるのに対
して、本発明は約2.2分であり、速熱性に優れて
いることがわかつた。 第4図はシーズヒータ中の電熱線の温度と抵抗
変化率の関係を示したもので、本発明の場合、抵
抗変化率が大きく、自己制御性を有することがわ
かつた。従つて水中使用のヒータを空焼きした場
合や誤つて高い電圧を印加した場合でも、高温に
なりにくく断線に至る事故等を防止することがで
きる。 発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明のシーズ
ヒータによれば、電熱線として、Cが0.15%以
下、Siが1.50〜3.00%、Mnが2.0%以下、Pが
0.040%以下、Sが0.030%以下、Niが14.00〜
16.00%、Crが22.00〜24.00%、残部がFeからな
る合金を用いているため、長寿命で、かつ速熱性
に優れ、自己制御性を有する優れたシーズヒータ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は大気中での電熱線単体の寿命を示すグ
ラフ、第2図は本発明の一実施例におけるシーズ
ヒータの寿命を示すグラフ、第3図は本発明の一
実施例におけるシーズヒータの立ち上がり特性を
示す特性図、第4図は本発明の一実施例における
シーズヒータの電熱線温度と抵抗変化率を示す特
性図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電熱線として、Cが0.15%以下、Siが1.50〜
    3.00%、Mnが2.0%以下、Pが0.040%以下、Sが
    0.030%以下、Niが14.00〜16.00%、Crが22.00〜
    24.00%、残部がFeからなる合金を用いたことを
    特徴とするシーズヒータ。
JP911386A 1986-01-20 1986-01-20 シ−ズヒ−タ Granted JPS62168369A (ja)

Priority Applications (1)

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JP911386A JPS62168369A (ja) 1986-01-20 1986-01-20 シ−ズヒ−タ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP911386A JPS62168369A (ja) 1986-01-20 1986-01-20 シ−ズヒ−タ

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Publication Number Publication Date
JPS62168369A JPS62168369A (ja) 1987-07-24
JPH0340906B2 true JPH0340906B2 (ja) 1991-06-20

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ID=11711575

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JP911386A Granted JPS62168369A (ja) 1986-01-20 1986-01-20 シ−ズヒ−タ

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