JP2948580B1 - ガスレンジにおけるガスホースの接続装置 - Google Patents

ガスレンジにおけるガスホースの接続装置

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JP2948580B1
JP2948580B1 JP19028298A JP19028298A JP2948580B1 JP 2948580 B1 JP2948580 B1 JP 2948580B1 JP 19028298 A JP19028298 A JP 19028298A JP 19028298 A JP19028298 A JP 19028298A JP 2948580 B1 JP2948580 B1 JP 2948580B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ガスレンジ1において、そのガス分配器3へ
のガス導入管4に対するホース差し込み口10を、任意
の方向に向けるように構成することを、少ない部品点数
で、低コストで達成する。 【手段】 前記ガス分配器3に、前記ガス導入管4の一
端を、当該ガス導入管における軸線周りに回転し得るよ
うに接続し、このガス導入管の他端を、前記ガスレンジ
における後側面板1aに穿設した貫通孔9から後方に突
出し、この突出部を横向きに湾曲して、その先端をホー
ス差し込み口10に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスレンジにおい
て、これにガス供給源からのガスホースを接続するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスレンジにおいては、その内
部に配設したガス分配器へのガス導入管の先端を、当該
ガスレンジにおける後側面板から後方に突出して、この
ガス導入管の先端にホース差し込み口を設けて、これに
ガス供給源からのガスホースを接続するように構成して
いたが、これでは、前記ホース差し込み口を右向き又は
左向き或いは上向きにと任意に変更することができない
から、建物におけるガスコックとの位置関係によって
は、ホースによる接続が困難になるか、長いホースを必
要とするのであった。
【0003】そこで、先行技術としての実開昭52−6
819号公報は、前記ガスレンジ内に配設したガス分配
器へのガス導入管の先端を、当該ガスレンジにおける後
側面板から後方に突出して、このガス導入管の先端に、
ホース差し込み口を備えたエルボ管を、前記ガス導入管
の軸線周りに自在回転できるように接続することによ
り、このエルボ管におけるそのホース差し込み口を、右
向き又は左向きに或いは上向き等に自在に変更できるよ
うに構成することを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このものは、
エルボ管の他端部を、ソケット管部を設けて、このソケ
ット管部をガス導入管に対して、Oリングにて気密性を
保持した状態のもとで回転自在に被嵌したのち抜け不能
に係止するように構成しているから、部品点数及び組立
ての手数が増大するばかりか、前記エルボ管を、ダイキ
ャスト製にしなければならなず、コスト及び重量の大幅
なアップを招来すると言うような問題があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解消した接続装
置を提供することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「ガスレンジの内部に配設したガス分
配器に、ガス導入管の一端を、当該ガス導入管における
軸線周りに回転し得るように接続し、このガス導入管の
他端を、前記ガスレンジにおける後側面板に穿設した貫
通孔から後方に突出し、この突出部を横向きに湾曲し
て、その先端をホース差し込み口に形成し、前記後側面
板に穿設した貫通孔の内径を前記ガス導入管の直径に近
似した寸法にする一方、前記後側面板には、前記貫通孔
に近接した箇所に前記ガス導入管の直径より十分大きい
内径の挿入孔を穿設すると共に、前記ガス導入管の直径
よりも小さい幅寸法のスリット孔を、当該スリット孔に
て前記貫通孔及び挿入孔を互いに連通するように 穿設
し、更に、前記ガス導入管のうち前記後側面板より内側
の部分に、当該ガス導入管の直径よりも小さい厚さにし
た偏平断面部を設ける。」と言う構成にした。
【0007】
【発明の作用・効果】このように、ガスレンジの内部に
配設したガス分配器に、ガス導入管の一端を、当該ガス
導入管における軸線周りに回転し得るように接続し、こ
のガス導入管の他端を、前記ガスレンジにおける後側面
板に穿設した貫通孔から後方に突出し、この突出部を横
向きに湾曲して、その先端をホース差し込み口に形成す
ることにより、前記ガス導入管のその軸線周りの回転で
前記ホース差し込み口を右向きにしたり、又は、左向き
にしたり、或いは、上向きにしたりすることが任意にで
きるのである。
【0008】ところで、前記ガス導入管を、ガスレンジ
内に、その後側面板に穿設した貫通孔から差し込むと言
う構成であると、その差し込みを容易にするには、換言
すると、ガス導入管の組立てを容易にするには、前記貫
通孔の内径を大きくしなければならないが、貫通孔の内
径を大きくすると、これに挿入した前記ガス導入管との
間の隙間が大きくなるから、ガス導入管の支持が不安定
になり、ガス導入管が大きく振れ動くことになる。
【0009】これに対して本発明は、前記したように、
前記後側面板に穿設した貫通孔の内径を前記ガス導入管
の直径に近似した寸法にする一方、前記後側面板には、
前記貫通孔に近接した箇所に前記ガス導入管の直径より
十分大きい内径の挿入孔を穿設すると共に、前記ガス導
入管の直径よりも小さい幅寸法のスリット孔を、当該ス
リット孔にて前記貫通孔及び挿入孔を互いに連通するよ
うに穿設し、更に、前記ガス導入管のうち前記後側面板
より内側の部分に、当該ガス導入管の直径よりも小さい
厚さにした偏平断面部を設けると言う構成にしたもので
ある。
【0010】この構成において、ガス導入管を、ガスレ
ンジ内に大きい内径の挿入孔から差し込み、次いで、当
該ガス導入管に設けた偏平断面部を、スリット孔を介し
て貫通孔内に挿入したのち、ガス導入管の全体を奥に押
し込むことにより、当該ガス導入管のうち前記偏平断面
部より外側の部分が、この直径に近似した内径の貫通孔
内に嵌まり込むことになって、ガス導入管を、左右及び
上下方向への振れ動きを小さくするように確実に支持す
ることができるから、大きい内径の挿入孔による組立て
の容易性と、小さい内径の貫通孔によるガス導入管の確
実な支持とを同時に達成できるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図4の図面について説明する。
【0012】この図において、符号1は、ガスレンジを
示し、このガスレンジ1の内部には、当該ガスレンジ1
における各バーナー2にガスを分配するためのガス分配
器3が配設されている。
【0013】符号4は、前記ガス分配器3にガスを導入
するためのガス導入管を示し、この一端部を、当該一端
部に一体的に設けた環状瘤部5にシール用のOリング6
を嵌めて前記ガス分配器3に挿入したのちフランジ7を
ねじ8にて締結することにより、前記ガス分配器3に対
して、ガス導入管4がその軸線周りに回転し得るように
接続する。
【0014】そして、前記ガス導入管4の他端部を、前
記ガスレンジ1における後側面板1aに穿設した貫通孔
9から後方に突出し、この突出部を横向きに湾曲して、
その先端をホース差し込み口10に形成する。なお、こ
のホース差し込み口10は、ガス導入管4の材料である
金属パイプを適宜絞り加工することによって形成する。
【0015】また、このガス導入管4のうち前記後側面
板1aより内側の部分に、当該ガス導入管4の直径Dよ
りも小さい厚さSにした偏平断面部4aを設ける。な
お、この偏平断面部4aは、ガス導入管4の途中の部分
を偏平状に塑性変形することによって形成する。
【0016】一方、前記ガスレンジ1における後側面板
1aには、前記貫通孔9に近接する部分に、挿入孔11
を穿設すると共に、この挿入孔11と前記貫通孔9とを
互いに連通するスリット孔12を穿設する。
【0017】この場合において、図3に示すように、前
記貫通孔9の内径D1を、前記ガス導入管4の直径Dに
近似した寸法に設定し、前記挿入孔11の内径D2を前
記ガス導入管4におけるフランジ7が容易に通過するよ
うに大きくし、更に、前記スリット孔12における幅寸
法S1を、前記ガス導入管4の直径Dよりも小さくて前
記偏平断面部4aの厚さ寸法Sに近似した寸法に設定す
る。
【0018】この構成において、組立てに際しては、先
づ、図4に実線で示すように、ガス導入管4を、ガスレ
ンジ1内に大きい内径の挿入孔11から差し込み、次い
で、このガス導入管4を矢印Aで示すように横方向に移
動することにより、これに設けた偏平断面部4aを、ス
リット孔12を介して貫通孔9内に嵌めたのち、ガス導
入管4の全体を、矢印Bで示すように、奥に押し込むこ
とにより、その一端がガス分配器3に挿入する同時に、
前記偏平断面部4aより外側の部分が貫通孔9内に嵌ま
り込むことになるから、以後は、前記ガス導入管4を、
その一端におけるフランジ7をねじ8にて締結して、前
記ガス分配器3に接続することにより、組立てを完了す
るのである。
【0019】この組立て状態において、前記ガス導入管
4の他端部は、当該ガス導入管4の直径Dに近似した内
径D1の貫通孔9内に嵌まっているから、このガス導入
管4を、左右及び上下方向への振れ動きを小さくするよ
うに確実に支持することができて、当該ガス導入管4の
振れ動きによって、前記分配器3に対する接続部のシー
ル性が低下することを確実に防止できるのである。
【0020】また、前記ガス導入管4の一端部は、前記
ガス分配器3に対して、その軸線周りに回転可能に接続
されていることにより、その他端部におけるホース差し
込み口10を、図に実線又は二点鎖線で示すように、任
意の方向に向けることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスレンジの一部を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II視拡大断面図である。
【図3】図1のIII −III 視拡大断面図である。
【図4】組立ての状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ガスレンジ 1a 後側面板 3 ガス分配器 4 ガス導入管 6 Oリング 7 フランジ 9 貫通孔 10 ホース差し込み口 11 挿入孔 12 スリット孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスレンジの内部に配設したガス分配器
    に、ガス導入管の一端を、当該ガス導入管における軸線
    周りに回転し得るように接続し、このガス導入管の他端
    を、前記ガスレンジにおける後側面板に穿設した貫通孔
    から後方に突出し、この突出部を横向きに湾曲して、そ
    の先端をホース差し込み口に形成し、前記後側面板に穿
    設した貫通孔の内径を前記ガス導入管の直径に近似した
    寸法にする一方、前記後側面板には、前記貫通孔に近接
    した箇所に前記ガス導入管の直径より十分大きい内径の
    挿入孔を穿設すると共に、前記ガス導入管の直径よりも
    小さい幅寸法のスリット孔を、当該スリット孔にて前記
    貫通孔及び挿入孔を互いに連通するように穿設し、更
    に、前記ガス導入管のうち前記後側面板より内側の部分
    に、当該ガス導入管の直径よりも小さい厚さにした偏平
    断面部を設けたことを特徴とするガスレンジにおけるガ
    スホースの接続装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2725304A3 (en) * 2012-10-29 2018-01-03 Whirlpool Corporation Gas supply module for burner with beaded gas supply tube

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2725304A3 (en) * 2012-10-29 2018-01-03 Whirlpool Corporation Gas supply module for burner with beaded gas supply tube

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