JP2948575B1 - 回線交換網 - Google Patents

回線交換網

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JP2948575B1
JP2948575B1 JP12778898A JP12778898A JP2948575B1 JP 2948575 B1 JP2948575 B1 JP 2948575B1 JP 12778898 A JP12778898 A JP 12778898A JP 12778898 A JP12778898 A JP 12778898A JP 2948575 B1 JP2948575 B1 JP 2948575B1
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Abstract

【要約】 【課題】 TCP−IPアドレスを有するパケットをS
TM網を介して中継する。 【解決手段】 TCP/IPパケットのTCP−IPア
ドレスから宛先となる端末を収容する加入者交換機を識
別し、この加入者交換機までのSTM網におけるルート
情報であるタイムスロット交換情報を生成し、このタイ
ムスロット交換情報にしたがってSTM網内でパケット
を転送する。このとき、使用済みのタイムスロット交換
情報と未使用のタイムスロット交換情報とを区別し、使
用済みのタイムスロット交換情報を再び誤って使用しな
いようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSTM(Synchronous
Transfer Mode) 通信網に利用する。本発明はTCP−
IP(Transmission Control Protocol-Internet Protoc
ol) アドレスを有するデータをSTMコネクションを介
して転送する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSTMによる回線交換網の動作お
よび問題点を図10および図11を参照して説明する。
図10は従来のSTMによる回線交換網の要部構成を示
す図である。図11は従来の加入者交換機の要部構成を
示す図である。STM通信網は、物理チャネル上の信号
はタイムスロットに多重化され回線交換されるので、通
信中の遅延時間が極めて短く、かつ、仮想パスおよびセ
ルを用いたATM(Asynchronous Transfer Mode)ヘッダ
のようにオーバーヘッドが存在しない特徴がある。ま
た、通信途中にセル損等も発生しない。
【0003】例えば、電話の音声は20〜30ms以上
遅延があると、品質上問題があり、かつ、エコーキャン
セラも必要となる。電話だけでなく、一般的に双方向の
ビデオ会議等も遅延は少ない方がよい。以上の点からい
れば、STMはディジタル電話網にあった転送モードで
ある。
【0004】図10に示すように、従来のSTMによる
回線交換網では、ユーザは相手先の電話番号をCCIT
T勧告に定義されているNo.7共通線信号網を介して
交換機に送信することにより、STMモードによる通信
は、物理的な伝送が独立なE.164アドレス(ITU
−Tにより標準化されているISDNアドレス)へマッ
ピングされて通信を行う。すなわち、STM網内にST
Mコネクションが確立され、このSTMコネクションに
より、ユーザのデータはE.164アドレスにマッピン
グされて宛先となる交換機に転送される。
【0005】このような従来のSTMによる回線交換網
では、フレーム上に8バイト多重された情報のタイムス
ロットを入れ替えることにより交換を行う。この動作
は、例えば、図11のように、シーケンシャル書込ラン
ダム読出により実現される。すなわち、順次カウンタC
TRによりデータバッファメモリDBMにシーケンシャ
ルアドレスでデータの書込みを行い、アドレスコントロ
ールメモリACMによりその読出順序を換えることによ
りタイムスロット変換を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のST
Mによる回線交換網は、前述したように、ATM網等と
比較すると、遅延時間が極めて短く、また、オーバーヘ
ッドが存在しない利点がある。しかし、このような従来
のSTMによる回線交換網は、発側のユーザの端末から
着側ユーザの端末まで、あらかじめSTMコネクション
を設定しておき、そのSTMコネクションを介してデー
タを転送することが必要である。
【0007】図12に専用化されたSTMコネクション
のイメージを示す。このため、図12に示すように、大
規模な事業所間のデータ専用線としてしかアプリケーシ
ョンとならない問題がある。
【0008】一方、TCP−IPアーキテクチャにより
行われるデータ通信をみると、パケットのヘッダに端末
の識別番号であるTCP−IPアドレスを書込み、イン
ターネット等のTCP−IPをサポートする通信網に送
ることにより、交換機等の各ルータでは、当該アドレス
の存在を探し、通信したい二つの端末間でコネクション
を設定する必要がなく、データグラムを転送していく。
このように、専用化されたコネクションは必要なく、極
めて簡単な手順によりデータを転送することができる。
しかし、この場合には、STMによる回線交換網と比較
して遅延時間が大きく、また、オーバヘッドも必要にな
る。
【0009】発明者らは、このようなSTMによる回線
交換網の利点と、TCP−IPアドレスによるデータ通
信の利点とを兼ね備えた新たな回線交換網を構築するこ
とを考えた。
【0010】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、データ通信に用いるTCP−IPアドレスを
もとに、STMによる中継ネットワークを提供すること
によって、単なる専用線としてしか提供できなかったS
TM回線をダイナミックに提供することができる回線交
換網を提供することを目的とする。本発明は、遅延時間
が少なく、かつ、オーバヘッドの少ない回線交換網を提
供することを目的とする。本発明は、誤ったルート情報
による誤ったルーティングを回避することができる回線
交換網を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、TCP−IP
アドレスが書込まれたヘッダを有するパケットに、さら
に、このTCP−IPアドレスが示す宛先となる端末を
収容する加入者交換機までのルート情報を発側端末を収
容する加入者交換機で事前に設定してヘッダを追加する
ことにより、前記パケットをSTM網を介して所望の宛
先となる端末まで転送することを最も主要な特徴とす
る。このとき、中継交換機では、到着したパケットのヘ
ッダに記載されているルート情報に基づき、タイムスロ
ットにパケットを載せ換えることを特徴とする。これに
より、STM網に専用コネクションをあらかじめ設定す
ることなく、パケットを受け取った交換機がその時点で
そのパケットを載せるタイムスロットをその都度設定す
ることにより、あたかも網全体が巨大なルータであるか
のように、前述したTCP−IPアーキテクチャにより
行われるデータ通信のような簡便さで、高速のデータの
転送を行うことができる。
【0012】本発明は、ルート情報の中の使用済み部分
と未使用の部分とを明確に区別することにより、パケッ
トを受け取った中継交換機では、自己が使用すべきルー
ト情報を誤ることがなくなり、誤ったルートへの転送を
回避することができる。
【0013】すなわち、本発明は、回線交換網であっ
て、1以上の端末を収容する複数の加入者交換機と、こ
の加入者交換機相互間を接続する中継交換機とを備え、
前記加入者交換機および前記中継交換機は、STM網を
介して接続され、前記加入者交換機は、前記端末から到
来するTCP−IPアドレスが書込まれたヘッダを有す
るパケットを受信する手段と、このTCP−IPアドレ
スに対応する前記STM網内のルート情報が記録された
テーブルと、このテーブルを参照して得られたこのTC
P−IPアドレスに対応するルート情報が書込まれたヘ
ッダを前記ヘッダに追加する手段と、この追加されたヘ
ッダを参照し当該ルート情報に相当するタイムスロット
で前記パケットを転送する手段とを備え、前記中継交換
機は、タイムスロットに書込まれたパケットの前記ルー
ト情報が書込まれたヘッダを参照する手段と、この参照
する手段の参照結果にしたがって、前記パケットを改め
て当該ヘッダに書込まれたルート情報に相当するタイム
スロットに載せ替える手段とを備えた回線交換網であ
る。
【0014】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルート情報は、区切られた複数区間に対応して複数設
けられ、前記中継交換機は、前記載せ替える手段が用い
たルート情報を使用済みのルート情報として他の未使用
のルート情報と区別する手段を備え、前記参照する手段
は、この区別する手段により区別された前記未使用のル
ート情報を選択する手段を備えたところにある。
【0015】前記区別する手段は、前記使用済みのルー
ト情報に使用済みを示すビットを付加する手段を含む構
成としてもよいし、あるいは、前記区別する手段は、前
記使用済みのルート情報を削除する手段を含む構成とし
てもよい。
【0016】前記ルート情報は、タイムスロット交換情
報であることが望ましい。
【0017】また、前記タイムスロットに空きがないと
きには、前記パケットを当該タイムスロットに空きが発
生するまでの間一時的に蓄積する手段を備えることが望
ましい。
【0018】前記一時的に蓄積する手段は、所定時間毎
に前記タイムスロットの空きの有無を検索する手段を含
む構成としたり、前記タイムスロットに空きがないとき
には、そのタイムスロットに空きが発生したときに前記
パケットを優先的にそのタイムスロットに載せるための
予約を行う手段を含む構成とすることができる。また、
前記一時的に蓄積する手段は、前記入力回線毎に設けら
れる構成とすることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図1ないし図
3を参照して説明する。図1は本発明実施例の回線交換
網の構成を示す図である。図2は本発明実施例の加入者
交換機の要部ブロック構成を示す図である。図3は本発
明実施例の中継交換機の要部ブロック構成を示す図であ
る。
【0020】本発明は回線交換網であって、図1に示す
ように、端末TE−1およびTE−2を収容する加入者
交換機LS−1およびLS−2と、この加入者交換機L
S−1およびLS−2相互間を接続する中継交換機TS
−1およびTS−2とを備え、加入者交換機LS−1お
よびLS−2および中継交換機TS−1およびTS−2
は、STM網1を介して接続され、図2に示すように、
加入者交換機LS−1およびLS−2は、端末TE−1
およびTE−2から到来するTCP−IPアドレスが書
込まれたヘッダを有するパケットを受信する手段である
受信部2と、このTCP−IPアドレスに対応するST
M網1内のルート情報が記録されたテーブル3とを備
え、受信部2は、このテーブル3を参照して得られたこ
のTCP−IPアドレスに対応するルート情報が書込ま
れたヘッダを前記ヘッダに追加し、この追加されたヘッ
ダを参照し当該ルート情報に相当するタイムスロットで
前記パケットを転送する手段である送信部4を備え、図
3に示すように、中継交換機TS−1およびTS−2
は、タイムスロットに書込まれたパケットの前記ルート
情報が書込まれたヘッダを参照する手段であるヘッダ参
照部5と、このヘッダ参照部5の参照結果にしたがっ
て、前記パケットを改めて当該ヘッダに書込まれたルー
ト情報に相当するタイムスロットに載せ替える手段であ
る中継部6とを備えた回線交換網である。
【0021】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルート情報は、区切られた複数区間に対応して複数設
けられ、中継交換機TS−1およびTS−2は、中継部
6が用いたルート情報を使用済みのルート情報として他
の未使用のルート情報と区別する手段である使用済み情
報処理部40を備え、ヘッダ参照部5は、この使用済み
情報処理部40により区別された前記未使用のルート情
報を選択するところにある。
【0022】本発明第一実施例では、使用済み情報処理
部40は、前記使用済みのルート情報に使用済みを示す
ビットを付加することにより、そのルート情報が使用済
みであることを表示する。
【0023】また、本発明第二実施例では、使用済み情
報処理部40は、前記使用済みのルート情報を削除す
る。
【0024】前記ルート情報は、タイムスロット交換情
報であり、STM網1内をパケットが転送されるときの
タイムスロットの載せ替え順序の情報である。この載せ
替え順序は中継交換機TS−1およびTS−2毎あるい
は端末TE−2を収容する加入者交換機LS−2毎に行
われるタイムスロットの載せ替え順序を示す。
【0025】また、前記タイムスロットに空きがないと
きには、前記パケットを当該タイムスロットに空きが発
生するまでの間一時的に蓄積する手段であるバーストバ
ッファ7を備えている。
【0026】ここでは、説明をわかりやすくするため
に、加入者交換機LS−1、LS−2と、中継交換機T
S−1、TS−2とをそれぞれ異なる構成の装置として
表現するが、実際には、それぞれの交換機が加入者交換
機の機能と中継交換機の機能とを併せて備える装置とし
て構成される。すなわち、実施例では、端末TE−1が
端末TE−2にパケットを送信する場合について説明し
ている。したがって、加入者交換機LS−2には、中継
交換機TS−2から転送されるパケットを受信するため
に、図3に中継交換機TS−1、TS−2として示した
構成を併せて持っていなければならない。
【0027】
【実施例】本発明実施例の加入者交換機LS−1、LS
−2および中継交換機TS−1、TS−2の一般的な説
明を図1ないし図3を参照して行う。端末TE−1から
転送されたTCP/IPパケットは、加入者交換機LS
−1内の受信部2により、ルート情報としてのタイムス
ロット交換情報が付与される。すなわち、STM網1内
で、TCP−IPアドレスの宛先となる端末TE−2が
収容されている加入者交換機LS−2までのルート情報
であるタイムスロット交換情報を検索するためにテーブ
ル3を参照する。テーブル3には、あらかじめTCP−
IPアドレスに対応するタイムスロット交換情報が記録
されている。
【0028】このようにしてTCP/IPパケットのI
Pヘッダに、さらに、タイムスロット交換情報が書込ま
れたヘッダが追加されて送信部4に入力される。同時
に、加入者交換機LS−1から送り出す方路の情報を制
御回路9に転送する。制御回路9はこの方路情報にした
がってデータの転送を行う。このときの基本的な動作
は、図11に示した従来のタイムスロット交換の動作と
同じであるが、本発明実施例装置では、タイムスロット
に空きがない場合に、一時的にパケットを蓄積しておく
ためのバーストバッファ7を備えている。
【0029】制御回路9はデータバッファメモリDBM
を監視することによりタイムスロットの空き状況を把握
し、所望のタイムスロットに空きがない場合には、その
タイムスロットに書込むべきパケットを一時的にバース
トバッファ7に蓄積する。その後に、所望のタイムスロ
ットに空きが発生したときに、バーストバッファ7に一
時的に蓄積されていたパケットを遅延回路10を介して
再びデータバッファメモリDBMに入力する。また、遅
延回路10は制御回路9の制御の遅延を補償してパケッ
トを所望のタイムスロットに載せるためのものである。
【0030】中継交換機TS−1およびTS−2は、図
3に示すように、データ複写部11によりタイムスロッ
ト毎にパケットを複写してヘッダ参照部5に入力する。
ヘッダ参照部5では、入力されたパケットを仮想的に再
生することにより、このパケットに含まれるタイムスロ
ット交換情報が書込まれたヘッダを検索する。検索され
たタイムスロット交換情報は制御回路9に転送される。
以降の動作は、アドレスコントロールメモリACMを設
定し、空きがなければ、バーストバッファ7にパケット
を一時蓄積するなど、加入者交換機LS−1の動作と同
じである。また、着側の端末TE−2を収容する加入者
交換LS−2においても中継交換機TS−1およびTS
−2と同様な動作が行われ、端末TE−2にパケットが
転送される。
【0031】ここで、バーストバッファ7の動作につい
て図4ないし図7を参照してさらに詳細に説明する。図
4は複数の入力回線および出力回線を収容する中継交換
機の要部ブロック構成を示す図である。図5および図6
は制御回路のタイムスロット管理テーブルを示す図であ
る。図7は入力回線毎にバーストバッファ7を設けた中
継交換機の要部ブロック構成を示す図である。
【0032】中継交換機TS−1およびTS−2の一般
的な説明は図3を参照して行ったとおりであるが、実際
には、図4に示すように、複数の入力回線および出力回
線が中継交換機TS−1およびTS−2に収容されてい
る。ここでは、4本の入力回線#1〜#4および出力回
線#1〜#4を想定する。入力回線#1〜#4上をタイ
ムスロットに載せられて転送されるパケットは、データ
複写部11によって複写され、ヘッダ参照部5に入力さ
れるとともに、多重化器20に入力されて多重化され
る。ここでは、4本の出力回線#1〜#4を想定したの
で、それぞれの入力回線#1〜#4には4個のタイムス
ロットが転送され、多重化器20からは16個のタイム
スロットが出力される。以降の動作は既に説明したとお
りである。また、中継部6から出力されたパケットは、
分離化器21によって4本の出力回線#1〜#4に分離
される。
【0033】図4の例では、出力回線#4宛の出力をバ
ーストバッファ7の入力に接続し、バーストバッファ7
の出力を多重化器20の入力回線#4に接続している。
これにより、出力回線#1〜#3に向かうパケットがそ
のタイムスロットに空きがない場合には、出力回線#4
に振り分けられ、バーストバッファ7に一時的に蓄積さ
れる。バーストバッファ7では、出力回線#1〜#3に
向かうパケットが出力回線#1〜#3対応にそれぞれ割
当られたバッファB1〜B3に蓄積される。
【0034】制御回路9には、図5に示すように、テー
ブルT1が設けられており、制御回路9はデータバッフ
ァメモリDBMを監視することによりタイムスロットの
空き状況を把握し、このテーブルT1にその状況を記録
する。
【0035】バーストバッファ7内のタイマ30は、所
定時間毎に制御回路9にタイムスロットの空き状況を問
い合わせる。制御回路9は、テーブルT1を参照してそ
の問い合わせに回答を返信する。その結果、所望のタイ
ムスロットに空きができれば、バッファB1〜B3に蓄
積されている空きができたタイムスロット宛のパケット
を多重化器20の入力回線#4に向けて出力する。出力
されたパケットは、新規に入力されたパケットと同様に
処理されて所望の出力回線#1〜#4に対応するタイム
スロットに載せられて出力される。
【0036】あるいは、図6に示すように、制御回路9
のテーブルT1に予約テーブルT2を併設し、図4に示
す構成からタイマ30を省いた構成とすることもでき
る。
【0037】図4の例では、制御回路9は単にタイムス
ロットの空き状況をテーブルT1に記録するだけであ
り、バーストバッファ7のタイマ30が所定の時間毎に
その状況を制御回路9に問い合わせる構成であったが、
図6の例では、制御回路9はバーストバッファ7内に一
時的に蓄積されているパケットがいずれのタイムスロッ
トを所望するパケットであるかを予約テーブルT2に記
録することにより把握する。
【0038】これにより、タイムスロットに空きが発生
した場合には、制御回路9は、その空きが発生したタイ
ムスロットを待っているパケットが蓄積されているバッ
ファに対して速やかに送出許可を与えることができる。
【0039】また、図7に示すように、バーストバッフ
ァ7を入力回線#1〜#4対応にそれぞれ設けることも
できる。図7では、入力回線#1対応に設けられたバー
ストバッファ7を示すが、他の入力回線#2〜#4対応
にも同様にバーストバッファ7が設けられている。
【0040】図4の例では、出力回線#4の出力をバー
ストバッファ7の入力に接続しているが、出力回線#4
にバーストバッファ7に書込むパケットのトラヒックが
集中した場合には、廃棄されるパケットが生じる可能性
がある。また、特定の入力回線からのトラヒックがオー
バーロードとなった場合には、他の入力回線からのパケ
ットをバーストバッファ7に書込むことが困難になる。
【0041】しかし、図7に示す構成によれば、各入力
回線#1〜#4毎にそれぞれ独立にバーストバッファ7
を設けることができるため、図4の例で想定されるバー
ストバッファ7宛のトラヒックの集中によるセルの廃棄
を回避することができる。
【0042】制御回路9はタイムスロットの空き状況を
監視し、入力されたパケットが空きのない出力回線に対
応するタイムスロット宛のパケットであれば、セレクタ
22を切替えることにより、バーストバッファ7にパケ
ットを入力する。バーストバッファ7に蓄積されたパケ
ットの所望するタイムスロットに空きができれば、制御
回路9はセレクタ23を切替え、バーストバッファ7の
パケットを出力させる。
【0043】図7の例では、図5に示すように、制御回
路9にタイムスロット管理テーブルT1を設け、バース
トバッファ7にタイマ30を設け、バーストバッファ7
に一時的に蓄積されたパケットの転送制御を行うことも
できるし、図6に示すように、制御回路9にタイムスロ
ット管理テーブルT1と併せて予約テーブルT2を設
け、バーストバッファ7に一時的に蓄積されたパケット
の転送制御を行うこともできる。
【0044】このように、中継交換機TS−1およびT
S−2および加入者交換機LS−2によって、タイムス
ロット交換情報がパケットから読出され、改めてパケッ
トが所定のタイムスロットに載せ替えられることによ
り、あらかじめ設定された専用回線を必要とせず、パケ
ットを受け取った中継交換機TS−1およびTS−2お
よび加入者交換機LS−2がバーストを転送する時点
で、そのパケットを載せるタイムスロットを一時的にホ
ールドすることにより、リンクバイリンクでデータの転
送を行うことができる。したがって、データの転送の間
だけ回線を保持し、転送が終了すると解放するといった
ことが可能になる。
【0045】これにより、高速にリンクを確立すること
ができるとともに、データ転送期間だけ網資源を占有
し、他の期間は解放することができる。したがって、A
TMによるデータ転送を比較例とした場合には、ATM
では、1セルが53バイトで、このうち5バイトがオー
バーヘッドであったが、本発明実施例ではこのオーバー
ヘッドを必要としない。また、ゆらぎの心配がなく、セ
ル損もないため、受信側におけるパケットの組立が容易
である。
【0046】本発明では、ルート情報であるタイムスロ
ット交換情報を使用済みのものと未使用のものとに区別
し、中継交換機TS−1およびTS−2が誤ったタイム
スロット交換情報を用いてルーティングを行うことを回
避している。
【0047】(第一実施例)本発明第一実施例を図8を
参照して説明する。図8は本発明第一実施例の使用済み
ビットを示す図である。本発明第一実施例では、タイム
スロット交換情報を使用済みのものと未使用のものとに
区別するために、図8に示す使用済みビットを用いる。
ルーティングを行った中継交換機の使用済み情報処理部
40では、自己が用いたタイムスロット交換情報に使用
済みビット“1”を立てる。図8の例では、中継交換機
TS−1でタイムスロット交換情報TS#iを用いてル
ーティングを行ったので、そのアドレスに使用済みビッ
ト“1”を立てる。
【0048】中継交換機TS−2のヘッダ参照部5で
は、このタイムスロットを受け取ると、使用済みビット
“1”が付与されたタイムスロット交換情報を除いた最
初のタイムスロット交換情報TS#jにしたがってルー
ティングを行う。
【0049】これにより、中継交換機TS−1およびT
S−2が誤ったタイムスロット交換情報にしたがってル
ーティングを行うことを回避することができる。
【0050】(第二実施例)本発明第二実施例を図9を
参照して説明する。図9は本発明第二実施例を説明する
ための図である。本発明第二実施例では、タイムスロッ
ト交換情報を使用済みのものと未使用のものとに区別す
るために、使用済み情報処理部40では、図5に示すよ
うに使用済みのタイムスロット交換情報についてはこれ
を削除する。図9の例では、中継交換機TS−1でタイ
ムスロット交換情報TS#iを用いてルーティングを行
ったのでこれを削除する。
【0051】中継交換機TS−2のヘッダ参照部5で
は、このタイムスロットを受け取ると、先頭のタイムス
ロット交換情報TS#jにしたがってルーティングを行
う。
【0052】これにより、中継交換機TS−1およびT
S−2が誤ったタイムスロット交換情報にしたがってル
ーティングを行うことを回避することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データ通信に用いるTCP−IPアドレスをもとに、S
TMによる中継ネットワークを提供することによって、
単なる専用線としてしか提供できなかったSTM回線を
ダイナミックに提供することができる。これにより、遅
延時間が少なく、かつ、オーバーヘッドの少ない回線交
換網を実現することができる。さらに、誤ったルート情
報による誤ったルーティングを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の回線交換網の構成を示す図。
【図2】本発明実施例の加入者交換機の要部ブロック構
成を示す図。
【図3】本発明実施例の中継交換機の要部ブロック構成
を示す図。
【図4】複数の入力回線および出力回線を収容する中継
交換機の要部ブロック構成を示す図。
【図5】制御回路のタイムスロット管理テーブルを示す
図。
【図6】制御回路のタイムスロット管理テーブルを示す
図。
【図7】入力回線毎にバーストバッファを設けた中継交
換機の要部ブロック構成を示す図。
【図8】本発明第一実施例の使用済みビットを示す図。
【図9】本発明第二実施例を説明するための図。
【図10】従来のSTMによる回線交換網の要部構成を
示す図。
【図11】従来の加入者交換機の要部構成を示す図。
【図12】専用化されたSTMコネクションのイメージ
を示す図。
【符号の説明】
1 STM網 2 受信部 3 テーブル 4 送信部 5 ヘッダ参照部 6 中継部 7 バーストバッファ 9 制御回路 10 遅延回路 11 データ複写部 20 多重化器 21 分離化器 22、23 セレクタ 30 タイマ 40 使用済み情報処理部 ACM アドレスコントロールメモリ CTR 順次カウンタ DBM データバッファメモリ LS−1、LS−2 加入者交換機 T1 タイムスロット管理テーブル T2 予約テーブル TS−1、TS−2 中継交換機 TS#i、TS#j、TS#k タイムスロット交換情
報 TE−1、TE−2 端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/56 H04L 12/50 - 12/52 H04J 3/00 H04Q 11/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上の端末を収容する複数の加入者交
    換機と、この加入者交換機相互間を接続する中継交換機
    とを備え、前記加入者交換機および前記中継交換機は、
    STM(Synchronous Transfer Mode) 網を介して接続さ
    れ、前記加入者交換機は、前記端末から到来するTCP
    −IP(Transmission Control Protocol-Internet Prot
    ocol) アドレスが書込まれたヘッダを有するパケットを
    受信する手段と、このTCP−IPアドレスに対応する
    前記STM網内のルート情報が記録されたテーブルと、
    このテーブルを参照して得られたこのTCP−IPアド
    レスに対応するルート情報が書込まれたヘッダを前記ヘ
    ッダに追加する手段と、この追加されたヘッダを参照し
    当該ルート情報に相当するタイムスロットで前記パケッ
    トを転送する手段とを備え、前記中継交換機は、タイム
    スロットに書込まれたパケットの前記ルート情報が書込
    まれたヘッダを参照する手段と、この参照する手段の参
    照結果にしたがって、前記パケットを改めて当該ヘッダ
    に書込まれたルート情報に相当するタイムスロットに載
    せ替える手段とを備えた回線交換網において、 前記ルート情報は、区切られた複数区間に対応して複数
    設けられ、 前記中継交換機は、前記載せ替える手段が用いたルート
    情報を使用済みのルート情報として他の未使用のルート
    情報と区別する手段を備え、 前記参照する手段は、この区別する手段により区別され
    た前記未使用のルート情報を選択する手段を備えたこと
    を特徴とする回線交換網。
  2. 【請求項2】 前記区別する手段は、前記使用済みのル
    ート情報に使用済みを示すビットを付加する手段を含む
    請求項1記載の回線交換網。
  3. 【請求項3】 前記区別する手段は、前記使用済みのル
    ート情報を削除する手段を含む請求項1記載の回線交換
    網。
  4. 【請求項4】 前記ルート情報は、タイムスロット交換
    情報である請求項1記載の回線交換網。
  5. 【請求項5】 前記タイムスロットに空きがないときに
    は、前記パケットを当該タイムスロットに空きが発生す
    るまでの間一時的に蓄積する手段を備えた請求項1記載
    の回線交換網。
  6. 【請求項6】 前記一時的に蓄積する手段は、所定時間
    毎に前記タイムスロットの空きの有無を検索する手段を
    含む請求項5記載の回線交換網。
  7. 【請求項7】 前記一時的に蓄積する手段は、前記タイ
    ムスロットに空きがないときには、そのタイムスロット
    に空きが発生したときに前記パケットを優先的にそのタ
    イムスロットに載せるための予約を行う手段を含む請求
    項5記載の回線交換網。
  8. 【請求項8】 前記一時的に蓄積する手段は、前記入力
    回線毎に設けられた請求項5記載の回線交換網。
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