JP2948571B1 - 免震台 - Google Patents

免震台

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JP2948571B1
JP2948571B1 JP11612898A JP11612898A JP2948571B1 JP 2948571 B1 JP2948571 B1 JP 2948571B1 JP 11612898 A JP11612898 A JP 11612898A JP 11612898 A JP11612898 A JP 11612898A JP 2948571 B1 JP2948571 B1 JP 2948571B1
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博行 小寺
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Abstract

【要約】 【課題】 大型化することなく中間フレームおよび上部
フレームの最大移動距離を大きくすることができ、しか
もそれらを円滑に移動させることができる免震台を提供
する。 【解決手段】 中間フレームをX方向へ移動可能に支持
するX方向支持機構40を、下部フレームに設けられた
ガイド部材41、中間フレームに設けられたガイド部材
42、およびX方向支持台車43とから構成する。ガイ
ド部材41,42には、X方向に延び、互いに逆方向に
傾斜する第1、第2の下傾斜面412,413と、第
1、第2の上傾斜面422,423とをそれぞれ形成す
る。X方向支持台車43は、第1、第2の上下の傾斜面
412,422;413,423に転がり接触する転動
コロ431と、各転動コロ431を回転自在に支持する
リテーナ小片436とから構成する。各リテーナ小片4
36を回動自在に連結する。上部フレームをY方向へ移
動可能に支持するY方向支持機構も同様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、展示ケース等が
地震によって横揺れするのを防止するための免震台に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の免震台は、図18に示
すように、下から上に向かって順次配置された下部フレ
ーム1、中間フレーム2および上部フレーム3とを備え
ており、下部フレーム1が床面等に載置固定され、上部
フレーム3の上に展示ケース(図示せず)等が載置され
る。中間フレーム2は、下部フレーム1に台車4を介し
てX方向へ移動可能に支持され、上部フレーム3は、中
間フレーム2に台車4を介してY方向へ移動可能に支持
されている。したがって、地震等によって下部フレーム
1がX方向およびY方向へ振動的に変位した場合には、
中間フレーム2および上部フレーム3が下部フレーム1
に対して相対的に逆方向へ移動する。この結果、上部フ
レーム3が一定位置に位置し続け、上部フレーム3に載
置された展示ケースの横揺れが防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の免震台にお
いては、台車4が中間フレーム2に固定されているの
で、図19に示すように、中間フレーム2が下部フレー
ム1に対して距離Lだけ相対移動すると、台車4も下部
フレーム1に対して同距離Lだけ移動する。したがっ
て、振幅の大きな地震に対しても十分な免震効果が得ら
れるよう、中間フレーム2の最大移動距離を大きくする
ためにには、下部フレーム1を大きくする必要がある。
さもなければ、台車4が下部フレーム1から外れてしま
うからである。これは、中間フレーム2と上部フレーム
3との関係においても同様である。このため、中間フレ
ーム2および上部フレーム3の最大移動距離を大きくし
ようとすると、免震台全体が大型化するという問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、免震台が大
型化することなく、中間フレームおよび上部フレームの
最大移動距離を長くすることを目的とするものであり、
そのような目的を達成するために、請求項1に係る発明
は、下から上方へ向かって順次配置された下部フレー
ム、中間フレームおよび上部フレームと、上記下部フレ
ームと上記中間フレームとの間に配置され、上記中間フ
レームを水平面内の一方向(以下、X方向という。)へ
相対移動可能に支持するX方向支持機構と、上記上部フ
レームを水平面内において上記X方向と直交するY方向
へ相対移動可能に支持するY方向支持機構とを備えた免
震台において、上記X方向支持機構および上記Y方向支
持機構がそれぞれ3個以上設けられており、上記X方向
支持機構が、上記下部フレームの上面に上記X方向に沿
って一列状に配置され、互いに逆向きに傾斜する第1、
第2の下傾斜面と、上記中間フレームの下面に上記第
1、第2の下傾斜面とそれぞれ対向して配置され、上記
第1、第2の下傾斜面と平行な第1、第2の上傾斜面
と、上記第1の下傾斜面および上記第1の上傾斜面に転
がり接触する転動体を有する第1の台車と、上記第2の
下傾斜面および上記第2の上傾斜面に転がり接触する転
動体を有する第2の台車とを含み、上記Y方向支持機構
が、上記中間フレームの上面に上記Y方向に沿って一列
状に配置され、互いに逆向きに傾斜する第3、第4の下
傾斜面と、上記上部フレームの下面に上記第3、第4の
下傾斜面とそれぞれ対向して配置され、上記第3、第4
の下傾斜面と平行な第3、第4の上傾斜面と、上記第3
の下傾斜面および上記第3の上傾斜面に転がり接触する
転動体を有する第3の台車と、上記第4の下傾斜面およ
び上記第4の上傾斜面に転がり接触する転動体を有する
第4の台車とを含み、上記第1、第2の台車が上記X方
向へ互いに一体に移動するように互いに連結され、上記
第3、第4の台車が上記Y方向へ互いに一体に移動する
ように互いに連結されていることを特徴としている。
【0005】この場合、上記第1〜第4の台車が、複数
の転動体と、各転動体を回転自在に支持するリテーナと
をそれぞれ有することが望ましい。上記第1,第2の台
車の各リテーナが、第2、第1台車側の転動体を回転自
在に支持するリテーナ小片と、このリテーナ小片と別体
に形成され、他の転動体を回転自在に支持するリテーナ
片とから構成され、隣接するリテーナ小片どうし、およ
び隣接するリテーナ小片とリテーナ片とが回動自在に連
結されており、上記第3、第4の台車の各リテーナが、
第4、第3台車側の転動体を回転自在に支持するリテー
ナ小片と、このリテーナ小片と別体に形成され、他の転
動体を回転自在に支持するリテーナ片とから構成され、
隣接するリテーナ小片どうし、および隣接するリテーナ
小片およびリテーナ片が回動自在に連結されていること
が望ましい。上記第1〜第4の台車の各リテーナ片が、
上記転動体を回転自在に支持する複数のリテーナ小片か
らなり、各リテーナ小片が互いに回動自在に連結されて
いることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図17を参照して説明する。図1〜図8は、
この発明の第1の実施の形態を示すものであり、図1お
よび図2に示すように、この実施の形態の免震台Aは、
下から上方へ向かって順次配置された下部フレーム1
0、中間フレーム20および上部フレーム30を備えて
いる。これらのフレーム10,20,30の形状、大き
さは任意であるが、この実施の形態では、同形、同大の
正方形の板材が用いられている。下部フレーム10は、
床面Fまたは他の台の上面等に載置固定される。上部フ
レーム30の上面には、地震による横揺れを防止すべき
物品、例えば展示ケースCが載置される。
【0007】各フレーム10,20,30は、地震が発
生していない通常時には、水平方向において同一位置に
位置し、しかもそれぞれの四つの辺が上下に互いに重な
っている。以下、このときの中間フレーム20および上
部フレーム30の位置を初期位置という。また、水平面
内において直交する二方向をX方向およびY方向とした
とき、各フレーム10,20,30の二つの辺はX方向
と平行であり、他の二つの辺はY方向と平行になってい
る。
【0008】中間フレーム20は、X方向支持機構40
により下部フレーム10にX方向へ相対移動可能に支持
されている。X方向支持機構40は、X方向と平行な二
つの辺のうちの一方の辺の一端側と他端側とに配置され
た一対と、他方の辺の一端側と他端側とに配置された他
の一対との合計四つ配置されている。上部フレーム30
は、Y方向支持機構50により中間フレーム20にY方
向へ相対移動可能に支持されている。Y方向支持機構5
0は、Y方向と平行な二つの辺のうちの一方の辺の一端
側と他端側とに配置された一対と、他方の辺の一端側と
他端側とに配置された他の一対との合計四つ配置されて
いる。
【0009】X方向支持機構40は、図3および図4に
示すように、一対のガイド部材41,42と、X方向支
持台車43とを備えている。一方のガイド部材41は、
下部フレーム10の上面にX方向に延びる辺に沿って配
置固定されている。このガイド部材41の上面には、そ
の長手方向の一端から他端まで延びるガイド溝411が
形成されている。このガイド溝411の底面は、ガイド
溝411の長手方向の一端側の第1の下傾斜面412
と、他端側の第2の下傾斜面413とに区分されてい
る。第1、第2の下傾斜面412,413は、ガイド溝
411の長手方向の端部から中央に向かって下り勾配を
なしている。つまり、第1、第2の下傾斜面412,4
13は互いに逆向きに傾斜している。ただし、第1、第
2の下傾斜面412,413の傾斜角度は互いに同一で
あり、両者の隣接する端部どうしは、円弧面によって滑
らかに連結されている。
【0010】他方のガイド部材42は、上部フレーム2
0の下面にその長手方向をY方向に向け、しかもガイド
部材41と対向して配置固定されている。このガイド部
材42の下面には、その長手方向の一端から他端まで延
びるガイド溝421が形成されている。このガイド溝4
21の底面は、ガイド溝421の長手方向の一端側の第
1の上傾斜面422と、他端側の第2の上傾斜面423
との区分されている。第1、第2の上傾斜面422,4
23は、第1、第2の下傾斜面412,413とそれぞ
れ平行になっている。しかも、第1、第2の上傾斜面4
22,423は、中間フレーム20が初期位置に位置し
ているときには、第1、第2の下傾斜面412,413
とXおよびY方向において同一位置に位置している。
【0011】上記X方向支持台車43は、複数の転動コ
ロ(転動体)431と、各転動コロ431を回転自在に
支持するリテーナ435とを備えている。複数の転動コ
ロ431は、複数個、それも奇数個用いられており、軸
線をY方向に向けて一定のピッチで配置されている。し
かも、複数の転動コロ431は、中間フレーム20が初
期位置に位置しているときには、そのうちの1個が第
1、第2の下傾斜面412,413の連結部分に位置
し、残りの半分が第1の下傾斜面412と第1の上傾斜
面422とに転がり接触し、他の半分が第2の下傾斜面
413と第2の上傾斜面423との転がり接触するよう
に配置されている。したがって、中間フレーム20は下
フレーム10に転動コロ431を介してX方向へ移動可
能に支持されている。転動コロ431については、偶数
個用い、そのうちの半分を第1の上下の傾斜面412,
422に配置し、他の半分を第2の上下の傾斜面41
3,423に配置してもよい。
【0012】図4(C)に示すように、転動体431の
長さは、ガイド溝411,421の溝幅とほぼ同一にな
っている。したがって、転動コロ431の両端面は、ガ
イド溝411,421のそれぞれの両側面に接触する。
これにより、中間フレーム20のY方向への移動が阻止
されている。
【0013】上記リテーナ435は、図5〜図7に示す
ように、複数のリテーナ小片436によって構成されて
いる。各リテーナ小片436は、板材を打ち抜きプレス
加工してなるものであり、その一端部には連結孔437
が形成され、他端部には略半円状をなす保持部437が
形成されている。X方向に隣接する2つのリテーナ小片
436,436は、互いの向きを逆にし、連結孔43
7,437の軸線が一致するように重ねられる。そし
て、連結孔437,437に挿通された軸439によっ
て回動自在に連結されている。図7および図8に示すよ
うに、各リテーナ小片436の保持部438は、転動コ
ロ431の中央部外周面に形成された環状溝432に嵌
め込まれ、環状溝432の底面に回転自在に嵌合してい
る。これにより、転動コロ431がリテーナ小片436
に回転自在に支持されている。この場合、X方向の両端
部に配置された転動コロ431は、一つのリテーナ小片
436によってのみ支持されているが、他の転動コロ4
31は、二つのリテーナ小片436によって支持されて
いる。この結果、複数の転動コロ431がリテーナ小片
436によって順次連結され、全体として一つのX方向
支持台車43を構成している。
【0014】上記Y方向支持機構50は、中間フレーム
20と上部フレーム30との間に配置され、しかもY方
向に沿って配置されている点を除きX方向支持機構40
と同様に構成されている。そこで、Y方向支持機構50
についてはその説明を省略する。
【0015】上記構成の免震台Aにおいて、いま図3
(A),(B)に示すように、初期位置に位置していた
中間フレーム20が右方へ距離Lだけ相対移動したもの
とする。すると、中間フレーム20の移動に伴ってX方
向支持台車43が右方へ移動する。この場合、X方向支
持台車43の各転動コロ431が傾斜面412,42
2,413,423に転がり接触しているので、台車4
3の移動距離はL/2であり、中間フレーム20の移動
距離の半分である。したがって、中間フレーム20の最
大移動距離を大きくしたとしても、下部フレーム10を
大きくする必要がない。これは、中間フレーム20、上
部フレーム30およびY方向支持機構50との関係にお
いても同様である。よって、免震台Aにおいては、全体
が大型化することなく、中間フレーム20および上部フ
レーム30の最大移動距離を大きくすることができる。
【0016】また、この免震台Aにおいては、中間フレ
ーム20および上部フレーム30を常時円滑に相対移動
させることができ。すなわち、図3および図4に示すよ
うに、中間フレーム20は右方への移動に伴って上方へ
移動する。したがって、中間フレーム20が右方へ移動
すると、第1の上傾斜面422が、当初第1の下傾斜面
412上に接していた左側の転動コロ431から上方へ
離れる。その状態において、中間フレーム20がその移
動方向を左方へ転じ、初期位置に達すると、第1の上傾
斜面422が左側の転動コロ431に接触する。
【0017】ここで、仮に左側の各転動コロ431が停
止していると、停止状態の転動コロ431を瞬間的に中
間フレーム20と同一の速度で移動させなければならな
いため、中間フレーム20には大きな衝撃が作用し、円
滑な相対移動が阻害される。その結果、展示ケースCが
振動的に横揺れするおそれがある。この場合、展示ケー
スCが小さな横揺れを許容するものであればそれほど問
題ないが、上部フレーム30上に振動を嫌う精密な機械
類が載置されているような場合には大きな問題となる。
【0018】この点、この免震台Aにおいては、X方向
支持台車43全体が一体に移動するので、中間フレーム
20が移動方向を左方に転じて初期位置に戻り、第1の
上傾斜面422が転動コロ431に接触にするとき、左
側の転動コロ431も中間フレーム20と同一の速度で
回転移動している。したがって、中間フレーム20に衝
撃が作用することなく、円滑に移動することができる。
これは、中間フレーム20が右方へ移動して初期位置に
達したときも同様であり、上部フレーム30についても
同様である。
【0019】なお、X方向支持台車43が移動すると、
中央の転動コロ431が第1または第2の下傾斜面41
2,413上を転動するようになるのみならず、X方向
移動台車43の移動距離によっては、中央の転動コロ4
31の両側に隣接する転動コロ431,431またはそ
れ以上の転動コロ431が、その転動面を第1、第2の
傾斜面412,413から第2,第1の下傾斜面41
3,412に変える。しかし、リテーナ小片436どう
しが回動自在に連結されているので、転動コロ431は
無理なく転動面を変えることができる。したがって、X
方向支持台車43は円滑に移動することができる。
【0020】上記X方向支持台車43については、第
1、第2の二つの台車に分割してもよい。その場合、第
1の台車は、第1の上下の傾斜面412,422に転が
り接触する複数の転動コロと、各転動コロを回転自在に
支持するリテーナとから構成される。第2の台車は、第
2の上下の傾斜面413,423に転がり接触する複数
の転動コロと、各転動コロを回転自在に支持するリテー
ナとから構成される。
【0021】ただし、X方向支持台車43を第1、第2
の台車に分割する場合には、それらを一体に移動させる
必要がある。上記の理由によって中間フレームに衝撃が
作用するのを防止するためである。したがって、X方向
支持台車43を第1、第2の台車に分割する場合には、
それらが一体に移動するように、連結部材によって連結
する。この場合、連結部材は、その姿勢が第1、第2の
台車の移動に伴って変化するので、第1、第2の台車に
回動可能に連結する。
【0022】また、中間フレーム2が左方または右方へ
最大移動距離だけ移動したとき、第1、第2の台車の転
動コロが第2、第1の下傾斜面413,412までそれ
ぞれ転動することがないのであれば、第1、第2の台車
の各リテーナ全体を一体に形成してもよい。逆に、中間
フレーム2が最大移動距離だけ移動したときに、第1の
台車の転動コロのうちの第2の台車側に位置する一部の
転動コロが、第2の下傾斜面413に達するのであれ
ば、上記の実施の形態のように、リテーナを複数のリテ
ーナ小片に分割し、各リテーナ小片を回転自在に連結し
てもよく、あるいはリテーナのうちの、第2の下傾斜面
413に達する転動コロを回転自在に支持する部分だけ
をリテーナ小片とし、各リテーナ小片を互いに回動自在
に連結するとともに、リテーナ小片のうちの第2の台車
から最も離れて配置されたリテーナ小片をリテーナの残
りの部分(リテーナ片)に回動可能に連結してもよい。
これは、第2の台車のリテーナについても同様である。
【0023】X方向支持台車40についての上記変形例
は、Y方向支持台車50についても同様に適用可能であ
る。上記の内容から明らかなように、この実施の形態の
免震台Aにおいては、第1、第2の台車を一体に形成し
てX方向支持台車40とし、第3、第4の台車を一体に
形成してY方向支持台車50としているのである。
【0024】次に、図面に示すこの発明の他の実施の形
態について説明する。なお、以下の実施の形態において
は、上記の実施の形態と異なる構成についてのみ説明
し、上記の実施の形態と同様な構成部分については図示
を省略し、あるいは同一符号を付してその説明を省略す
る。また、下部フレーム10、中間フレーム20および
X方向支持機構40に関する構成についてのみ説明する
が、それらの構成は、中間フレーム20、上部フレーム
30およびY方向支持機構50に関しても同様である。
【0025】図9はこの発明の第2の実施の形態を示す
ものであり、この実施の形態においては、第1,第2の
下傾斜面412,413間にそれらを連結する水平な下
連結面414が形成されている。下連結面414の両端
部は、第1、第2の下傾斜面412,413に円弧面を
介して滑らかに連結するのが望ましい。同様に、第1、
第2の上傾斜面422,423間には、それらを滑らか
に連結する水平な上連結面424が形成されている。
【0026】図10(A),(B)は、この発明の第3
の実施の形態を示すものであり、この実施の形態におい
ては、第1、第2の下傾斜面412,413が一つの円
弧面によって形成されている。第1、第2の下傾斜面4
12,413は、互いに連結される側の端部で最も低
く、そこから離れるにしたがって漸次高くなっている。
第1、第2の上傾斜面422,423も、同様に一つの
円弧面によって形成されている。勿論、第1、第2の下
傾斜面412,413を形成する円弧面の曲率半径と、
第1、第2の上傾斜面422,423を形成する円弧面
の曲率半径とは、同一の大きさに設定されている。
【0027】この実施の形態においては、中間フレーム
20がX方向へ移動したときには、最も右側または最も
左側に配置された転動コロ431だけが中間フレーム2
0を支持することになる。ただし、地震の発生は短時間
であり、中間フレーム20が初期位置に位置する通常時
は、各転動コロ431が中間フレーム20をそれぞれ支
持するので、強度的、あるいは耐久性の問題はない。
【0028】図11は、リテーナ小片436の変形例を
示すものであり、このリテーナ小片436においては、
その両端部に保持部438が形成されている。そして、
各保持部438,438によって二つの転動コロ43
1,431がそれぞれ回転自在に支持されている。した
がって、隣接する二つのリテーナ小片436,436
は、両者が回転自在に支持する一つの転動コロ431を
介して回動自在に連結される。
【0029】図12(A),(B)は、X方向支持台車
43の変形例を示すものであり、このX方向支持台車4
3においては、転動コロ431の両端面中央部に、軸部
433,433がそれぞれ形成されている。そして、各
軸部433に、隣接する二つのリテーナ小片436,4
33がそれぞれ回動自在に連結されている。ただし、台
車43の両端部に配置された転動コロ431の軸部43
3には、一つのリテーナ小片436だけが回転自在に連
結されている。このように、転動コロ431の両側にリ
テーナ小片436,436を連結した場合には、転動コ
ロ431の軸線を常にY方向に向けることができる。し
たがって、転動コロ431はガイド溝411,421内
をX方向へ円滑に転動することができる。なお、転動コ
ロ431の両側にリテーナ小片436を設ける点につい
ては、環状溝432にリテーナ小片436を嵌め込むよ
うにした他の実施の形態でも適用可能であり、その場合
には転動コロ431の外周面に環状溝432を二つ形成
すれがよい。
【0030】図13は、リテーナ小片436の変形例を
示し、図14はそのリテーナ片436を用いたX方向支
持台車43を示している。これらの図に示すリテーナ小
片436は、比較的太い金属線を曲げ加工して形成され
ており、そ一端部には、略2/3円弧状をなす保持部4
38が形成され、他端部にはほぼ円をなす挿通孔437
が形成されている。保持部438には、その開放部から
そこを押し広げるようにして転動コロ431の環状溝4
32が形成された部分が押し込まれ、それによって転動
コロ431が回転可能に支持されている。
【0031】図15は、図14に示すリテーナ小片43
6をさらに変形したものであり、このリテーナ小片43
6においては、その両端部に保持部438が形成されて
いる。
【0032】図16および図17はこの発明の第4の実
施の形態を示すものであり、この実施の形態において
は、一対のX方向支持機構40,40の互いに隣接する
側の端部どうしがY方向において重なるように配置され
ている。このように配置すると、一対のX方向支持機構
40,40を配置するのに必要な下部フレーム10のX
方向の長さを短くし、これによって免震台を小型化する
ことができる。ただし、重なる部分の長さ(X方向の長
さ)をあまり長くすると、四つのX方向支持機構40に
よる中間フレーム20の支持が不安定になるので、重な
る部分の長さは、X方向支持機構40の長さの半分以下
にするのが望ましい。この実施の形態では、重なる部分
の長さがX方向支持機構の半分になっている。
【0033】なお、この発明は、上記の実施の形態に限
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上
記の実施の形態においては、X方向支持機構40および
Y方向支持機構50をそれぞれ四つずつ設けているが、
それぞれ3つずつ設けてもよい。その場合には、X方向
支持機構40およびY方向支持機構を二等辺三角形、ま
たは正三角形等の三角形頂点に位置するようにそれぞれ
配置するのが望ましい。また、上記の実施の形態におい
ては、一対のX方向支持機構40,40のX方向支持台
車43,43を互いに独立に移動させるようにしている
が、両者は互いに同一速度で、同一距離だけ移動するの
で、両者を連結部材によって互いに一体に移動するよう
に連結してもよい。そのようにすれば、X方向支持台車
43,43を確実に同一速度で、同一距離だけ移動させ
ることができるからである。また、上記の実施の形態に
おいては、第1、第2の上下の傾斜面412,413;
422,423を下部フレーム10および中間フレーム
20にそれぞれ固定されたガイド部材41,42に形成
しているが、下部フレーム10および中間フレーム20
に直接形成してもよい。さらに、X方向支持機構40お
よびY方向支持機構50の転動体として転動コロ431
を用いているが、球体を用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4に係
る発明によれば、免震台を大型化することなく、中間フ
レームおよび上部フレームの最大移動距離を大きくする
ことができ、しかも中間フレームおよび上部フレームを
円滑に相対移動させることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】同実施の形態の展示ケースを取り除いて示す平
面図である。
【図3】同実施の形態の下部フレーム、中間フレームお
よび一対のX方向支持機構を示す図であって、図3
(A)は初期状態を示し、図3(B)は中間フレームが
移動した状態を示している。
【図4】同実施の形態のX方向支持機構を示す図であっ
て、図4(A)は初期状態を示し、図4(B)は中間フ
レームが移動したときの状態を示し、図4(C)は図4
(A)のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図5】同実施の形態のX方向支持台車の一部を省略し
て示す側面図である。
【図6】同X方向支持台車の一部を省略して示す平面図
である。
【図7】同X方向支持台車のリテーナ小片を示す側面図
である。
【図8】同X方向支持台車の転動コロを示す平面図であ
る。
【図9】この発明の第2の実施の形態のX方向支持機構
の一部を省略して示す正面図である。
【図10】この発明の第3の実施の形態のX方向支持機
構を示す図であって、図10(A)は初期状態を示し、
図10(B)は中間フレームが移動したときの状態を示
している。
【図11】リテーナ小片の変形例を示す側面図である。
【図12】X方向支持台車の変形例の一部を省略して示
す図であって、図12(A)はその側正面図、図12
(B)はその平面図である。
【図13】リテーナ小片の他の変形例を示す側面図であ
る。
【図14】図13に示すリテーナ小片を用いたX方向支
持台車の一部を省略して示す断面図である。
【図15】リテーナ小片のさらに他の変形例を示す側面
図である。
【図16】この発明の第4の実施の形態の中間フレーム
および上部フレームを除いて示す平面図である。
【図17】同実施の形態の下部フレーム、中間フレーム
およびX方向支持機構を示す正面図である。
【図18】従来の免震台の一例を示す図であって、図1
8(A)はその平面図、図18(B)はその正面図であ
る。
【図19】図18に示す免震台の一部を拡大して示す正
面図である。
【符号の説明】
A 免震台 10 下部フレーム 20 中間フレーム 30 上部フレーム 40 X方向支持機構 41 ガイド部材 42 ガイド部材 43 X方向支持台車(第1、第2の台車) 50 Y方向支持機構 412 第1の下傾斜面 413 第2の下傾斜面 422 第1の上傾斜面 423 第2の上傾斜面 435 リテーナ 436 リテーナ小片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 1/00 - 6/00 F16F 15/02 - 15/32 A47F 3/00 E04H 9/02 E04B 1/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下から上方へ向かって順次配置された下
    部フレーム、中間フレームおよび上部フレームと、上記
    下部フレームと上記中間フレームとの間に配置され、上
    記中間フレームを水平面内の一方向(以下、X方向とい
    う。)へ相対移動可能に支持するX方向支持機構と、上
    記上部フレームを水平面内において上記X方向と直交す
    るY方向へ相対移動可能に支持するY方向支持機構とを
    備えた免震台において、 上記X方向支持機構および上記Y方向支持機構がそれぞ
    れ3個以上設けられており、 上記X方向支持機構が、上記下部フレームの上面に上記
    X方向に沿って一列状に配置され、互いに逆向きに傾斜
    する第1、第2の下傾斜面と、上記中間フレームの下面
    に上記第1、第2の下傾斜面とそれぞれ対向して配置さ
    れ、上記第1、第2の下傾斜面と平行な第1、第2の上
    傾斜面と、上記第1の下傾斜面および上記第1の上傾斜
    面に転がり接触する転動体を有する第1の台車と、上記
    第2の下傾斜面および上記第2の上傾斜面に転がり接触
    する転動体を有する第2の台車とを含み、 上記Y方向支持機構が、上記中間フレームの上面に上記
    Y方向に沿って一列状に配置され、互いに逆向きに傾斜
    する第3、第4の下傾斜面と、上記上部フレームの下面
    に上記第3、第4の下傾斜面とそれぞれ対向して配置さ
    れ、上記第3、第4の下傾斜面と平行な第3、第4の上
    傾斜面と、上記第3の下傾斜面および上記第3の上傾斜
    面に転がり接触する転動体を有する第3の台車と、上記
    第4の下傾斜面および上記第4の上傾斜面に転がり接触
    する転動体を有する第4の台車とを含み、 上記第1、第2の台車が上記X方向へ互いに一体に移動
    するように互いに連結され、上記第3、第4の台車が上
    記Y方向へ互いに一体に移動するように互いに連結され
    ていることを特徴とする免震台。
  2. 【請求項2】 上記第1〜第4の台車が、複数の転動体
    と、各転動体を回転自在に支持するリテーナとをそれぞ
    れ有することを特徴とする請求項1に記載の免震台。
  3. 【請求項3】 上記第1,第2の台車の各リテーナが、
    第2、第1台車側の転動体を回転自在に支持するリテー
    ナ小片と、このリテーナ小片と別体に形成され、他の転
    動体を回転自在に支持するリテーナ片とから構成され、
    隣接するリテーナ小片どうし、および隣接するリテーナ
    小片とリテーナ片とが回動自在に連結されており、上記
    第3、第4の台車の各リテーナが、第4、第3台車側の
    転動体を回転自在に支持するリテーナ小片と、このリテ
    ーナ小片と別体に形成され、他の転動体を回転自在に支
    持するリテーナ片とから構成され、隣接するリテーナ小
    片どうし、および隣接するリテーナ小片およびリテーナ
    片が回動自在に連結されていることを特徴とする請求項
    2に記載の免震台。
  4. 【請求項4】 上記第1〜第4の台車の各リテーナ片
    が、上記転動体を回転自在に支持する複数のリテーナ小
    片からなり、各リテーナ小片が互いに回動自在に連結さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の免震台。
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