JP2947990B2 - 利得制御装置及びその方法 - Google Patents

利得制御装置及びその方法

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/3809Amplitude regulation arrangements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変復調装置(モデム)
等における利得制御(AGC)装置及びその方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の変復調装置、例えば、CCITT
勧告V.29,V27ter等で規定されている変復調
装置における信号処理部は、通常、デイジタル・シグナ
ル・プロセッサ(DSP)のソフトウェアで構成されて
いる。一般に、通信回線から受信側モデムに入力される
信号レベルは、通信する毎に異なる。そこでDSPの限
られたダイナミックレンジを有効に使って信号処理の精
度を高めるためには、信号レベルが常に一定になるよう
に増幅する必要がある。そうしないと信号処理の精度が
低いためにデータ誤り率が増大することになるからであ
る。
【0003】そのため、モデムには受信信号レベルに追
従して増幅利得を調節する自動利得制御装置(AGC)
が内蔵されている。上記V.29,V.27terモデ
ムにおいては、データ伝送に先立って受信側モデムの各
信号処理部を初期設定するためにトレーニング信号シー
ケンスが伝送される。特に、このトレーニング信号シー
ケンスの中のPNセグメントは、適応等化器を初期設定
するための信号である。よって、PNセグメントが正し
く復調されていないと適応等化器を初期設定することが
できないため、PNセグメントより前に等化器以外の信
号処理部の初期設定を終了し、正しい復調信号を得る必
要がある。そこで、AGCの利得はPNセグメントの前
に収束していなければならない。つまり、できるだけ初
期応答の速いAGCが求められる。
【0004】ところで、最近はDSPの性能が向上し、
扱う信号のビット長や演算速度が増大してきた。そのた
め、信号処理の精度や演算時間の制約から、従来DSP
外部で行なっていた信号処理をDSP内部で実行できる
ようになっている。また、AGCの場合も、従来はアナ
ログ方式のAGC回路をDSPの外部に設けていたもの
を、現在ではデイジタル方式のAGCをDSPのソフト
ウェアで構成するのが一般的である。
【0005】図13は、従来のフィードバック型デイジ
タルAGCの構成を示すブロツク図である。尚、ここで
δは定正数、P0 は設定パワーであり、r0 (n),r
0 ´(n),P0 (n),e0 (n),g0 (n)は、
サンプル時刻nにおける後述する各部の信号値であり、
それぞれ入力信号、出力信号、出力の平均パワー信号、
誤差信号、そして利得信号を表わす。
【0006】図13において、乗算器21にて、1サン
プル前に決定されて遅延器22に収納されている利得信
号g0 (n−1)を入力信号r0 (n)に乗じて出力信
号r 0 ´(n)を得る。即ち、 r0 ´(n)=g0 (n−1)・r0 (n) …(1) である。そして、この出力信号r0 (n)を自乗器27
で2乗し、さらにロー・パス・フィルタ(LPF)26
で平均化して平均パワー信号P0 (n)を得る。即ち、 P0 (n)=E(r0 ´(n)2 ) …(2) 但し、Eは平均を表わすである。次に、パワー誤差計算
器25にて上記平均パワー信号P0 (n)と設定パワー
0 との誤差信号e0 (n) e0 (n)=P0 −P0 (n) …(3) を算出する。この誤差信号e0 (n)は、上記(3)式
から明らかなように、出力信号r0 ´(n)の平均パワ
ーが設定パワーより大きいときには負になり、小さいと
きは正になる。そして、定数乗算器24で誤差信号e0
(n)を定数倍してから加算器23と遅延器22を用い
て累積加算する。
【0007】遅延器22に収納された利得信号は、 g0 (n)=g0 (n−1)+δ・e0 (n) =g0 (n−1)+δ[P0 −P0 (n)] …(4) であり、サンプル時刻n+1における利得として用いら
れる。また、(4)式から分かるように、従来のAGC
回路では、出力信号の平均パワーP0 (n)が設定パワ
ーP0 より大きいときには利得を減少させ、それが小さ
いときには利得を増加させるように動作する。即ち、こ
のAGC方式では、出力信号の平均パワーP0 (n)と
設定パワーP0 との誤差e0 (n)を0に近づけるよう
に利得を逐時修正するアルゴリズムに従う。そして、正
定数δの値を適当に選んでおけば、この動作を繰り返す
ことで最終的に出力信号の平均パワーP 0 (n)は設定
パワーP0 に収束する。
【0008】このとき、(3)式からe0 (n)=0と
なり、さらに(4)式からg0 (n)=g0 (n−1)
となることが分かるので、利得も一定値に収束してい
る。このAGCの利得の追従性は、定正数δと関係があ
る。つまり、上記(4)式から、一回の演算での利得の
変化分は、 |g0 (n)−g0 (n−1)|=δ|e0 (n)| …(5) なので、δを大きい値にするとそれが増加し、利得の追
従性が速まる。
【0009】上述のようにAGCにはできるだけ初期応
答が速く、しかもPNセグメント以後は、復調信号が誤
らないよう利得が不必要に振動しない特性が求められ
る。そのため、一般に定正数δを変化させてPNセグメ
ントより前は追従性を速くし、それ以後は追従性を遅く
している。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来のフィードバック型デイジタルAGCでは、追従
性を速めるために定数δを大きくすると利得が変化しや
すくなるので大きな振動が現れ、最悪の場合は発散して
しまう。即ち、従来のフィードバック型デイジタルAG
Cは、利得を逐時修正しているので初期応答性を速める
にも限界がある。そのため、信号のレベルが非常に大き
い場合には利得の収束がPNセグメントまでに間に合わ
ず、適応等化器を正しく初期設定できないことが起こり
得るという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的として成されたもので、上述の課題を
解決する一手段として、以下の構成を備える。即ち、請
求項1に記載の発明は、入力信号の平均パワーを正規化
して正規化パワー信号を得る第1の演算手段と、前記正
規化パワー信号から利得修正信号を得る第2の演算手段
と、入力信号に、前記第1の演算手段による正規化演算
に対応する演算を実行して、増幅信号を得る第3の演算
手段と、前記増幅信号と前記利得修正信号に応じて出力
信号を得る第4の演算手段とを備えることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、入力信号
の平均振幅をもとに入力信号に応じた増幅信号を生成す
る第1の利得制御手段と、前記増幅信号の平均パワーを
もとに該増幅信号に応じた出力信号を生成する第2の利
得制御手段とを備え、前記第1の利得制御手段は、平均
振幅を正規化して正規化振幅を得る正規化手段と、入力
信号に、前記正規化手段による正規化演算に対応する処
理を実行して、中間信号を生成する手段と、前記中間信
号を、前記正規化振幅で等価的に除算して、前記増幅信
号を生成する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】さらに、請求項3に記載の発明は、入力信
号の平均振幅をもとに入力信号に応じた増幅信号を生成
する第1の利得制御手段と、前記増幅信号の平均パワー
をもとに該増幅信号に応じた出力信号を生成する第2の
利得制御手段とを備え、前記第2の利得制御手段は、増
幅信号の平均パワーを計算する手段と、増幅信号を前記
平均パワーの1/2乗で等価的に除算し、所定の実効値
を有する出力信号を生成する手段とを備えることを特徴
とする。
【0014】
【作用】以上の構成において、入力信号の平均パワーを
正規化した正規化パワー信号から得られる利得修正信号
と、入力信号に、正規化演算に対応する演算を実行して
得られる増幅信号とに応じて出力信号を得るように機能
する。
【0015】
【実施例】図1に、デイジタル利得制御装置(以下、装
置という)における信号処理を示す。同図に示すよう
に、本装置は自乗器11、ロー・パス・フィルタ(LP
F)12、任意の正数xに対して、x-1/2を計算する演
算装置13、定数乗算器14、そして乗算器15にて構
成される。また、図中のV0 は設定実効値、r(n),
r´(n),Pi (n),g(n)はサンプル時刻nに
おける各部の信号の値であり、それぞれ入力信号、出力
信号、入力の平均パワー信号、及び利得信号を表わす。
尚、本装置は、その信号処理のためすべて浮動小数点型
DSPのソフトウェアで構成する。
【0016】入力信号r(n)を自乗器11で自乗し、
さらにLPF12で平均化することで平均パワー信号P
i (n)、即ち、 Pi (n)=E(r(n)2 ) …(6) を得る。次に、平均パワー信号Pi (n)を演算装置1
3に入力し、ここでPi(n)-1/2を計算する。この演
算装置13から出力されたPi (n)-1/2に、定数乗算
器14で設定実効値V0 を乗じて利得信号g(n)を求
める。即ち、
【0017】
【数7】 となる。尚、上記(7)式の分母、E(r(n)2 )の
2乗根は、入力信号r(n)の実効値を表している。こ
のようにして求めた利得信号g(n)を乗算器15で入
力信号r(n)に乗じて出力信号r´(n)を得る。即
ち、
【0018】
【数8】 である。ここで、上記(8)式を使い、出力信号r´
(n)の実効値を計算すると、
【0019】
【数9】 となるので、出力信号の実効値は、設定実効時V0 に一
致することが分かる。以下、図2に示すフローチャート
に従い、本装置を構成する演算装置13における内部処
理を具体的に説明する。同図において、a,b,c,
d,de,dfは、それぞれDSPのa,b,c,d,
de,dfレジスタに置かれている数値を表わす。ま
た、dレジスタは、図3に示すように、符号ビットS、
Mビットの指数部de,Nビットの仮数部dfから成
る。そして、deレジスタは0〜2M−1の整数を表わ
し、dfレジスタは0〜1−2-Nの小数を表わしてい
る。尚、これらは、それぞれ独立のレジスタとして扱う
こともできる。
【0020】また、本装置で用いるDSPにおいては、 d=(−1)S ×(1+df)×2de-K …(10) という関係が成立している。但し、Kは0〜2M −1の
定整数であり、a,bレジスタについても、図3に示し
たレジスタ構造や(10)式にて示される関係が成立す
る。
【0021】まず、演算装置13への入力信号をdレジ
スタに置く。このとき、入力信号の値を、 d0 =(−1)0 ×(1+df0 )×2de0-K …(11) とする。この値の仮数部(1+df0 )と指数部2
de0-k をそれぞれ−1/2乗してから乗算するのが演算
装置13の基本原理である。尚、以下に述べる処理手順
において、ステツプS2〜S9が仮数部に関する演算で
あり、それ以外は指数部に関する演算である。
【0022】図2−1において、ステツプS1では、ス
テツプS10以降の指数部の演算に備え、de=de0
をメモリのM0番地へ退避する。そして、ステツプS2
で定整数Kをdeに置く。このときのdをd2 とする
と、 d2 =(1+df0 )×2K-K =(1+df0 ) …(12) となり、仮数部のみが現れる。
【0023】ここで 0≦df0 ≦1−2-N …(13) なので、 1≦d2 ≦2−2-N …(14) である。そこで、仮数部に関しては、d2 を1〜2の範
囲で−1/2乗した値d 2 -1/2 を求めればよい。そのた
めに、まず、d2 -1/2 の近似値を近似多項式で計算し、
それを初期値として反復法で真値へ収束させる。
【0024】ステツプS3では、後の処理での利用のた
めに、d=d2 をaレジスタへ退避する。そして、ステ
ツプS4では、近似多項式 f(x)≒x-1/2 (1≦x≦2) …(15) を用いてd2 -1/2 の近似値f(d2 )を計算し、dレジ
スタに置く。ここでは、aを壊さないようにしておく。
【0025】ステツプS4終了時のdをd4 とすると、 d4 =f(d2 )≒d2 -1/2 …(16) となる。ここで使う近似多項式は、次数がなるべく低く
て近似精度の良いものが演算量の点で望ましい。そのた
めに、f(x)がx-1/2のチェビシェフ近似となるよう
に多項式f(x)の係数を決めておけばよい。これを具
体的に述べると、固定したpに対して、
【0026】
【数17】 を最小にするように、p次多項式f(x)の係数を決め
るということである。ステツプS5〜S8では、d4
2 -1/2 を初期値として反復法でd2 -1/2 の真値を計算
する。つまり、ステツプS5では、反復回数Rをリピー
トカウンタCに置き、ステツプS6では、二変数関数g
(x,y)を用いてdを更新する。ここでもaを壊さな
いようにしておく。
【0027】なお、漸化式 x0 ≒α-1/2n+1 =g(xn ,α) (α>0、n=0,1,2…) …(18) で定義される数列{Xn }が、
【0028】
【数19】 となるように、関数g(x,y)を決めておく。ステツ
プS7,S8では、リピート・カウンタCが1でないと
きにCをデクリメントして、ステツプS6へ戻る。この
処理ループに入るとき、a=d2 であり、d=d4 ≒d
2 -1/2 であるから、ステツプS6(g(d,a)→d)
でdの更新を繰り返すと、dはa-1/2=d2 -1/2 に近づ
いて行く。
【0029】ステツプS6の処理をR回反復したとき、
C=1となるので、上記処理ループから抜ける。このと
きのdをd8 とする。反復終了時の誤差|d8 −d2
-1/2 |がDSPの数値精度より小さくなるように反復
回数Rを選んでおけば、d8 がd2 -1/2 の真値とみなせ
る。故に、(12)式より、 d8 =d2 -1/2 =(1+df0-1/2 …(20) となり、d0 の仮数部の−1/2乗が求められる。
【0030】図2−2のステツプS9では、後の処理で
の利用のためにd=d8 をaレジスタへ退避する。そし
て、ステツプS10では、ステツプS1でM0番地に退
避させていたde=de0 をレジスタへ戻してから、N
OT(反転)演算を行ない、それを再びM0番地に退避
する。このとき、M0番地の内容(M0)は、
【0031】
【数21】 である。ステツプS11では、de=(de0 の論理反
転)を使って、
【0032】
【数21−1】 を計算し、それをbレジスタに置く。ここで[x]は、
xを越えない最大の整数を表わす。ステツプS11で
は、aを壊さないようにしておく。また、ステツプS1
1処理終了時でのbは、
【0033】
【数22】 である。ステツプS12では、ステツプS9で退避した
a=d8 にステツプS11で計算したbを乗じて、その
結果をaレジスタに置く。このとき、上記(20),
(22)式より
【0034】
【数23】 となる。そして、ステツプS13では、ステツプS10
でM0番地に退避していたde=(de0 の論理反転)
をレジスタへ戻してから1/2倍し、その整数部[(d
0 の論理反転)/2]を求める。また、dfをクリア
する。このときのdをd13とすると、
【0035】
【数24】 である。ステツプS14では、それぞれステツプS1
2,S13で得られたaとdを乗じて、dレジスタに置
く。このときのdをd14とすると、(23),(24)
式より、
【0036】
【数25】 となる。ここで、上記(25)式に(21)式を代入す
ると、
【0037】
【数26】 となり、指数部も−1/2乗されたことになる。ここで
(11)式を使うと、
【0038】
【数27】 であるから、図2−2の処理を終了したときのdは、処
理開始時のdの−1/2乗になっている。
【0039】このようにして、演算装置13を浮動少数
点型DSPのソフトウエアで構成する。以上説明したよ
うに、本装置によれば、入力信号の実効値の逆数を計算
し、これに設定実効値を乗じた値を利得として入力信号
に乗じて出力信号を得ることで、デイジタル利得制御装
置にてフイードバツクループを使わずに入力信号の実効
値から直接、現時点での最適な利得を計算することがで
きるという効果がある。
【0040】また、従来のフイードバツク型のAGCに
比べて初期応答性が速くなるので、信号レベルに依ら
ず、PNセグメントの前に利得を収束させることができ
るという効果がある。次に、上記装置の変形例について
説明する。
【0041】<変形例の説明>図4に、本変形例に係る
DSPのdレジスタの構造を示す。dレジスタはMビツ
トの指数部de、Nビツトの仮数部dfから成り、 d={(−1)S ×1/2+df}×2de …(10−1) という関係が成立する。尚、仮数部におけるSは符号ビ
ツトであり、de,dfのフオーマツトはいずれも2の
補数である。ここでは、deは−2M-1 〜2M-1−1の
整数を表わし、dfは−2-1〜2-1−2-Nの小数を表わ
している。また、演算装置13への入力信号値を、 d0 =(1/2+df0 )×2de0 (d0 ≧0) …(11−1) とする。この値の仮数部(1/2+df0 )と指数部2
de0 をそれぞれ−1/2乗してから乗算するのが、演算
装置13の基本原理である。
【0042】本変形例の処理手順では、図2−1に示し
た処理において、ステツプS2での処理でdeレジスタ
をクリアすると、d2 は、 d2 =(1/2+df0 )×20 =1/2+df0 …(12−1) となる。ここで、入力信号d0 は0以上であるから、 0≦df0 ≦2-1−2-N …(13−1) なので、 2-1≦d2 ≦1−2-N …(14−1) である。そこで、仮数部に関しては、2-1〜1の範囲で
−1/2乗した値d2 -1/ 2 を求めればよい。
【0043】よつて、近似多項式として f(x)≒x-1/2 (2-1≦x≦1) …(15−1) を用いてd2 -1/2 の近似値f(d2 )を計算し、dレジ
スタに置く。ここでの多項式f(x)は、具体的には、
固定したpに対して、
【0044】
【数17−1】 を最小にするような係数を持つp次多項式である。ま
た、図2−1のステツプS6〜8でdの更新を繰り返す
ことにより、(12−1)式より、このループを抜けた
ときのdの値d8 は、 d8 =d2 -1/2 =(1/2+df0-1/2 …(20−1) となり、d0 の仮数部の−1/2乗が求められる。本変
形例における図2−2のステツプS11に相当する処理
では、de=(de0 の論理反転)を使って、
【0045】
【数21−2】 を計算し、それをbレジスタに置く。従って、この処理
終了時のbは、
【0046】
【数22−1】 となる。また、ステツプS12において、上記(20−
1),(22−1)式より、
【0047】
【数23−1】 が得られる。さらに本変形例では、ステツプS13終了
時のdの値、d13は、
【0048】
【数24−1】 となる。得られたaとd=d13を乗じると、このときの
dの値、d14は、(23−1),(24−1)式より、
【0049】
【数25−1】 となる。ここで、de0 の論理反転値に1を加えたもの
は−de0 であるから、d14は、
【0050】
【数26−1】 となり、指数部も−1/2乗されたことになる。尚、
(11−1)式を使うと、
【0051】
【数27−1】 であるから、処理終了後のdは、処理開始時の−1/2
乗になっている。
【0052】<第1実施例> 以下、本発明に係る第1の実施例を説明する。図5は、
第1の実施例に係るデイジタル自動利得制御装置(以
下、装置という)の構成を示すブロツク図である。。同
図に示す装置は、自乗器31、ロー・パス・フィルタ
(LPF)32、2のべき乗を乗ずる乗算器33、1/
2≦x<1に対してx-1/2を計算する演算装置34、絶
対値が1以上の数を乗ずる乗算器35、絶対値が1より
小さい数を乗じる乗算器36、そして定数乗算器37,
38にて構成される。尚、図中のV0 は設定実効値であ
る。
【0053】また、r2 (n),r´2 (n),s2
(n),t2 (n),Pi2(n),q 2 (n),K
(n)は、サンプル時刻nにおける各部の信号の値で、
K(n)は整数であり、それ以外は絶対値が1より小さ
い小数である。尚、ここでは、図5の装置はすべて固定
小数点DSPのソフトウェアで構成する。図6は、本実
施例で用いるDSPの固定小数点フォーマットであり、
同図においてSは符号ビット、黒丸・は小数点、Nは総
ビット数を表わしている。また、Mは入力信号r2
(n)の総ビット数であり、図6のフォーマットを持つ
レジスタの上位Mビットに置かれる。但し、(M−1)
×2≦N−1を満たすものとする。
【0054】図5に示す装置にて、まず入力信号r2
(n)を自乗器31で自乗し、さらにLPF32で平均
化して平均パワー信号Pi2(n)を得る。即ち、 Pi2(n)=E(r2 (n)2 ) …(28) となる。次に、乗算器33では、 K(n)=−[log2i2(n)] …(29) を計算すると共に、平均パワー信号Pi2(n)を2
K(n)-1倍して正規化パワー信号q2 (n)を得る。但
し、ここでは、[x]はxを越えない最大の整数を表わ
す。この乗算器33は、q2 (n),K(n)をそれぞ
れ演算装置34、乗算器35へ出力する。
【0055】ここで、(29)式から、
【0056】
【数30】 となり、 −1≦log2i2(n)−[log2i2(n)]−1<0 …(30−1) なので、正規化パワー信号q2 (n)は、 2-1≦q2 (n)<1 …(30−2) を満たすことが分かる。
【0057】演算装置34では利得修正信号(1/2)
2 (n)-1/2を計算し、また、乗算器35では、乗算
器33から入力されたK(n)に基づいて、入力信号r
2 (n)を増幅し、増幅信号s2 (n)を得る。即ち、
【0058】
【数31】 である。この増幅信号s2 (n)に、乗算器36にて利
得修正信号(1/2)q 2 (n)-1/2乗じてt2 (n)
にする。ここで、上記(30),(31)式を使うと、
2 (n)は、
【0059】
【数32】 となる。さらに、定数乗算器37,38で、それぞれt
2 (n)に設定実効値V0 ,8を乗じて出力信号r´2
(n)を得る。即ち、
【0060】
【数33】 であるから、利得は、
【0061】
【数34】 となる。ところで、平均パワー信号Pi2(n)が一定値
になっている場合には、出力信号r´2 (n)の実効値
は、上記(28),(33)式により、
【0062】
【数35】 となり、設定実効値V0 に一致する。次に、図7に示す
フローチャートに従い、乗算器33での内部処理を具体
的に説明する。同図において、ステツプS21で、乗算
器33への入力信号である平均パワー信号Pi2(n)を
DSPのdレジスタに置く。そして、ステツプS22
で、DSPのlレジスタに整数値1を置く。
【0063】ステツプS23では、dレジスタの値によ
って処理を分枝させる。即ち、1/2≦d<1のときに
はステツプS27へ、それ以外のときはステツプS24
へ処理を進める。また、ステツプS24では、lレジス
タの値によって処理を分枝させる。つまり、lレジスタ
の値を整数値とみて、それが2M−2以上ならばステツ
プS26へ、それ以外の値であればステツプS25へ分
枝する。
【0064】ステツプS25では、dレジスタの値を2
倍し、さらにlレジスタの値を整数値とみて1だけ増加
させる。即ち、1/2≦d<1、またはl≧2M−2が
成立するまで、ステツプS23,S24,S25を繰り
返す。そこで、ステツプS23への処理にj回目に至つ
たときのd,lレジスタの値をそれぞれdj ,lj とす
ると、図7に示すフローチャートから、dj は初項がP
i2(n)で公比が2の等比数列となることは明らかであ
る。故に、 dj =Pi2(n)2j-1 (j≧1) …(36) である。また、lj は初項が1で公差が1の等差数列で
ある。即ち、 lj =1+(j−1)×1=j (j≧1) …(37) となる。上記(36),(37)式から、 dj =Pi2(n)2lj-1 …(38) が成立する。つまり、ステツプS23への処理に至ると
きのd,lの値をそれぞれdA ,lA とすると、
【0065】
【数39】 という関係が成立する。ところで、ステツプS23,S
24,S25のループから抜けるときに、ステツプS2
6を通過する(図中、Dを通過する)場合と通過しない
(図中、Bを通過する)場合とがある。このBを通過す
るときのd,lの値をそれぞれdB ,l B とすると、図
中、Aを通過する場合とBを通過する場合とでは、d,
lの値に差はないので、(39)式と同様に、
【0066】
【数40】 が成り立つ。また、フローチャートから明らかに、 1/2≦dB <1 …(41) が成立するので、(40)式から、
【0067】
【数42】 つまり、−1≦log2i2(n)+lB −1<0 …(42−1) ∴−lB ≦log2i2(n)<−(lB −1) …(42−2) となる。即ち、−lB は、log2i2(n)を越えない最
大の整数なので、 −lB =[log2i2(n)] …(43) と表現できる。よって、(29),(43)式から、 lB =−[log2i2(n)]=K(n) …(44) となる。また、(40)式に上記(44)式を代入し、
(30)式から、 dB =Pi2(n)K(n)-1=q2 (n) …(45) が示される。故に、Bにおけるd,lをそのままステツ
プS27でq2 (n),K(n)として出力すればよ
い。
【0068】一方、(42−2)式から、 2-lB ≦Pi2(n) …(46) であり、フローチャートから、 lB ≦2M−2 …(47−1) ∴2-lB ≧2-2(M-1) …(47−2) となる。よって、(46),(47−2)式から、Bを
通過する場合、 Pi2(n)≧2-2(M-1) …(48−1) が成立していることが分かる。即ち、 Bを通過する→Pi2(n)≧2-2(M-1) …(48−2) である。このことの対偶をとると、 Pi2(n)<2-2(M-1) →Bを通過しない …(48−3) となる。
【0069】また、ステツプS23,S24,S25の
ループは、無限ループにならないことは明らかなので、
処理は必ずB,Dのいずれかを通過する。よって、 Bを通過しない⇔Dを通過する …(49) Dを通過しない⇔Bを通過する …(50) が成立する。故に、 Pi2(n)<2-2(M-1) →Dを通過する …(51) が言える。
【0070】ところで、ループを回っている間に、l/
2≦d<1が成立しないうちに、l≧2M−2が成立し
てしまった場合には、図中のDへ分枝してループから抜
ける。このときのd,lをdD ,lD とすると、フロー
チヤートからdA =dD 、l A =ld となるので、(3
9)式と同様、
【0071】
【数52】 が成立する。また、ステツプS23での判断がNOで、
ステツプS24での判断がYESである場合、処理がス
テツプS26に分枝することと、固定小数点フォーマッ
トからd<1であることを合わせると dD <1/2 …(53) lD =2M−2 …(54) となる。従って、(52),(53),(54)式から
図中のDを通過する場合、
【0072】
【数55】 となり、 Pi2(n)×22M-3<2-1 …(55−1) ∴Pi2(n)<2-2(M-1) …(55−2) が成立していることが分かる。即ち、 Dを通過する→Pi2(n)<2-2(M-1) …(56) である。そして、これの対偶をとり、上記の(50)を
使うと、 Pi2(n)≧2-2(M-1) →Bを通過する …(57) が示される。結局、(48−2),(57)から、 Pi2(n)≧2-2(M-1) ⇔Bを通過する …(58) (51),(56)から、 Pi2(n)<2-2(M-1) ⇔Dを通過する …(59) であることが分かる。
【0073】上記(59)から、Dを通過した場合、入
力信号r2 (n)の実効値は、
【0074】
【数60】 を満たしている。そして、入力信号r2 (n)は、符号
を含めてMビットの小数であるから、(60)式が成立
している場合には、入力信号を0とみなすことができ
る。このとき、(29),(30)式の定義に従えば、
K(n)は無限大、q2 (n)は不定となってしまう。
【0075】ところが、実際の装置では有限で、確定し
た値しか表わすことができないので、Dを通過した場合
には、 q2 (n)=1/2 …(61) K(n)=2M−2 …(62) を出力することにする。
【0076】Dを通過したとき、l=2M−2となって
いるので、ステツプS26でdレジスタに1/2を置い
てからステツプS27へ分枝すると、(61),(6
2)を満たすq2 (n),K(n)が出力されることに
なる。ところで、このq2 (n),K(n)を出力する
ことは、(30)式から、入力信号の平均パワーP
i2(n)を、 Pi2(n)=q2 (n)×2-K(n)+1 =1/2×2-(2M-2)+1 =2-2(M-1) …(63) とみなすことに相当する。Pi2(n)=2-2(M-1) とい
う値は、(58)、(59)から分かるように、Bを通
過する場合とDを通過する場合の境界値となっている。
【0077】つまり、Dを通過した際には、入力信号の
平均パワーPi2(n)を0とみなすべきであるが、実際
の装置では、Bを通過し得る最も小さいPi2(n)が入
力されたとみなして、q2 (n),K(n)を出力す
る。こうすることによって、任意のPi2(n)に対して
有限で、確定したq2 (n),K(n)を出力すること
ができる。
【0078】次に、乗算器35の具体的な構成を説明す
る。図8は、乗算器35の構成を示すブロツク図であ
る。同図に示すように、乗算器35は、定数乗算器5
0、2のべき乗を乗ずる乗算器51、絶対値が1より小
さい数を乗ずる乗算器52、加算器53、入力された整
数値Lに対して固定小数点値2(L/2-[L/2]) −1を計算
する演算装置54、そして定数減算器55にて構成され
る。また、r2 (n),x(n),s2 (n),K
(n),L(n),u(n),v(n),a(n)は、
サンプル時刻nにおける各部の信号の値である。この中
で、K(n),L(n)以外は、絶対値が1より小さい
小数値をとる。ここでも、本装置をすべて固定少数点D
SPで構成する。
【0079】図8において、定数乗算器50で入力信号
2 (n)を1/2倍してx(n)=(1/2)r2
(n)を得る。また、定数減算器55では、図5に示す
乗算器33より入力されたK(n)に基づいて、L
(n)=K(n)−3を計算する。さらに、乗算器51
において、このL(n)を使ってx(n)を2[L(n)/2]
倍し、u(n)を求める。即ち、
【0080】
【数64】 となる。また、演算装置54では、整数値L(n)=K
(n)−3から固定小数点値v(n)を計算する。ここ
で、
【0081】
【数65】 である。さらに、乗算器52において、u(n)とv
(n)とを乗じ、a(n)にしてから加算器53におい
て、a(n)とu(n)を加えてs2 (n)を得る。即
ち、(64),(65)式から、
【0082】
【数66】
【0083】
【数67】 となる。従って、図5の乗算器35は、図8に示す構成
により、r2 (n),K(n)から(31)式のs2
(n)を計算することが示される。次に、演算装置34
内部における処理について説明する。
【0084】図9は、演算装置34における具体的な処
理を示すフローチヤートである。同図において、ステツ
プS31では、演算装置34への入力信号であるq2
(n)をDSPのdレジスタに置く。このときのdレジ
スタの値をd1 とすると、d1=q2 (n)であり、
(30−2)式から、 1/2≦d1 <1 …(68) となる。この範囲のd1 に対して、(1/2)d1 -1/2
を求めるために、まず、(1/2)d1 -1/2 の近似値を
近似多項式で計算し、それを初期値として反復法で真値
へ収束させる。
【0085】ステツプS32では、後の処理での利用の
ためにd=d1 をaレジスタヘ退避する。そして、ステ
ツプS33では、近似多項式、 f(x)≒(1/2)x-1/2 (1/2≦x≦1) …(69) を用いて、(1/2)d1 -1/2 の近似値f(d1 )を計
算し、dレジスタに置く。ここでは、aレジスタを壊さ
ないようにしておく。
【0086】ステツプS33での処理終了時のdをd3
とすると、 d3 =f(d1 )≒(1/2)d1 -1/2 …(70) となる。ここで使用する近似多項式は、次数がなるべく
低くて近似精度の良いものが演算量の観点から望まし
い。そのために、f(x)が(1/2)x-1/2のチェビ
シェフ近似となるように多項式f(x)の係数を決めて
おけばよい。これは、具体的に述べると、固定したpに
対して、
【0087】
【数71】 を最小にするようにp次多項式f(x)の係数を決める
ということである。ステツプS34〜S37では、d3
≒(1/2)d1 -1/2 を初期値として、反復法で(1/
2)d2 -1/2 の真値を計算する。つまり、ステツプS3
4では、反復回数Rをリピート・カウントCに置き、続
くステツプS35で、二変数関数g(x,y)を用い
て、dを更新する。ここでも、aレジスタを壊さないよ
うにしておく。
【0088】なお、漸化式 x0 ≒(1/2)α-1/2n+1 =g(xn ,α) (α>0,n=0,1,2…) …(72) で定義される数列{Xn }が、
【0089】
【数73】 となるように、関数g(x,y)を決めておく。ステツ
プS36,S37では、リピート・カウンタCの値に応
じて処理を分枝する。つまり、Cレジスタの内容を整数
値と見て、それが1ではないときにCを1減じて、ステ
ツプS35へ戻る。また、このループに入るときa=d
1 であり、d=d3 ≒(1/2)d1 -1/2 であるから、
ステツプS35(つまり、g(d,a)→d)でdの更
新を繰り返すと、dは(1/2)a-1/2=(1/2)d
1 - 1/2 に近づいて行く。ステツプS35の処理をR回反
復したとき、C=1となるので、ループから抜ける。こ
のときのdをd6 とする。
【0090】反復終了時の誤差|d6 −(1/2)d1
-1/2|が、DSPの数値精度より小さくなるように反復
回数Rを選んでおけば、d6 が(1/2)d1 -1/2 の真
値とみなせる。従って、図9での処理が終了したときの
dレジスタの値d6 は、 d6 =(1/2)d1 -1/2 =(1/2)q2 (n)-1/2 …(74) となるので、図9に示すフローチャートに示す処理に
て、図5の演算装置34の処理が実現されていることが
分かる。
【0091】<第2実施例> 本発明に係る第2の実施例について説明する。図10
は、本発明の第2の実施例に係るデイジタル自動利得制
御装置(以下、装置という)の構成を示すブロツク図で
ある。同図に示す装置は、信号の絶対値をとる全波整流
器311、信号を平均化するロー・パス・フィルタ(L
PF)312,110、2のべき乗を乗ずる乗算器1
6,313、1/2≦x≦1に対して(1/2)x-1/2
を計算する演算装置112,314、自乗器315,3
19、乗算器114,317、定数乗算器318,11
1,113,115,116にて構成される。また、V
0 は設定実効値である。
【0092】また、図10に示したr3 (n),r
31(n),r32(n),r33(n),r 3 ´(n),v
3 (n),u3 (n),t3 (n),g1 (n),K´
(n),Pi3(n),q3 (n),g2 (n)は、サン
プル時刻nにおける各部の信号の値である。この中でK
´(n)は整数であり、それ以外は絶対値が1より小さ
い小数である。尚、本装置においても、処理はすべて固
定小数点DSPのソフトウェアで構成する。図11は、
DSPの固定小数点フォーマットを示すもので、Sは符
号ビットを、黒丸は小数点を、Nは総ビット数を表わし
ている。
【0093】本装置におけるAGCは、図10に示すよ
うに2段階のフィード・フォワ−ド型AGCを縦続接続
した構成をとっている。その第1段は入力信号r3
(n)から増幅信号r32(n)を得る部分であり、第2
段は、増幅信号r32(n)から増幅出力信号r3 ´
(n)を得る部分である。第1段のAGCで信号を粗く
増幅し、第2段のAGCでは、出力信号r3 ´(n)の
実効値が設定値V0 になるように修正する。以下、各部
の動作を詳細に説明する。
【0094】まず、全波整流器311で入力信号r3
(n)の絶対値をとり、さらにLPF312で平均化す
ることにより、入力信号r3 (n)の平均振幅v3
(n)を求める。即ち、 v3 (n)=E|r3 (n)| …(75) である。次に乗算器313では、 K´(n)=−[log23 (n)] …(76) を計算するとともに、平均振幅v3 (n)を2K ´
(n)-1 倍して正規化振幅u3(n)を得る。但し、
[x]はxを越えない最大の整数を表わす。この乗算器
313は、u3 (n),K´(n)をそれぞれ演算装置
314、及び乗算器16へ出力する。
【0095】ここで、上記(76)式から、
【0096】
【数77】 であり、 −1≦log23 (n)−[log23 (n)]−1<0 …(78) なので、正規化振幅u3 (n)は、 2-1≦u3 (n)<1 …(79) を満たすことがわかる。
【0097】演算装置314では、 t3 (n)=(1/2)u3 (n)-1/2 …(80) を計算し、さらに自乗器315でt3 (n)を自乗し、
増幅利得g1 (n)を求める。即ち、
【0098】
【数81】 である。また、乗算器16で、乗算器313から入力さ
れたK´(n)に基づいて、入力信号r3 (n)に2の
べき乗を乗じてr31(n)にする。 r31(n)=r3 (n)×2k ´(n)-3 …(82) さらに、このr31(n)に、乗算器317で増幅利得g
1 (n)を乗じてから、定数乗算器318で4倍し、増
幅信号r32(n)を得る。即ち、(81)式を使うと、 r32(n)=r31(n)×g1 (n)×4 =r31(n)×{(1/4)u3 (n)-1}×4 =r31(n)/u3 (n) …(83) である。つまり、演算装置314、自乗器315、乗算
器317、定数乗算器318を組み合わせて等価的な除
算器を構成している。
【0099】ここで、上記(83)式に(77),(8
2)式を代入すると、
【0100】
【数84】 となる。第1段のAGCの出力である増幅信号r
32(n)の実効値を求めると、LPF312の出力であ
る平均振幅v3 (n)が一定値であると仮定すると、
(84)式より、
【0101】
【数85】 である。ここで、入力信号r3 (n)の実効値(Er3
(n)2 の平方根)とr 3 (n)の平均振幅v3 (n)
=E|r3 (n)|の比を、
【0102】
【数86】 と置くと、(85)式は、
【0103】
【数87】 となる。但し、上記αの範囲は、経験的に得られた値で
ある。即ち、増幅信号r 32(n)の実効値が、入力信号
3 (n)の実効値と平均振幅の比の1/4となるよう
に、第1段のAGCは動作している。また、(86),
(87)式から、
【0104】
【数88】 であり、r3 (n),r31(n),r32(n),r
33(n),r3 ´(n)のピーク値は、その実効値の3
倍より小さいことが経験的に知られているので、
【0105】
【数89】 となることが分かる。つまり、増幅信号r32(n)は、
図11に示す固定小数点フォーマットでオーバー・フロ
ーしないように増幅されている。第1段のAGCの出力
信号r32(n)の実効値は、(87)式で示したように
α/4であるが、第2段のAGCでは出力信号r3 ´
(n)の実効値が設定値V 0 になるように修正する。
【0106】まず、自乗器319で増幅信号r32(n)
を自乗し、さらにLPF110で平均化することによ
り、増幅信号r32(n)の平均パワーPi3(n)を求め
る。即ち、 Pi3(n)=Er32(n)2 …(90) である。次に、定数乗算器111で平均パワーP
i3(n)を8倍して正規化パワーq3 (n)を得る。
【0107】即ち、(87),(90)式を使うと、 q3 (n)=8Pi3(n) =8Er32(n)2 =8・{(1/4)α}2 =(1/2)α2 …(91) となるので、(86)式から、正規化パワーq3 (n)
は、 2-1≦q3 (n)<1/2・(4/3)2 =8/9<1 …(92) を満たすことが分かる。そして、次式に従つて、演算装
置112で正規化パワーq3 (n)から修正利得g2
(n)を、 g2 (n)=(1/2)q3 (n)-1/2 …(93) にしたがって計算する。
【0108】一方、定数乗算器113で、増幅信号r32
(n)に1/√2を乗じてr33(n)にする。さらに、
このr33(n)に乗算器114で修正利得g2 (n)を
乗じてから、定数乗算器115,116でそれぞれ設定
実効値V0 と8を乗じ、出力信号r3 ´(n)を得る。
即ち、 r33(n)=r32(n)/√2 …(94) r3 ´(n)=r33(n)×g2 (n)×V0 ×8 …(95) である。ここで、(90),(91),(93),(9
4)式を使うと、
【0109】
【数96】 となる。つまり、第2段のAGCは、増幅信号r
32(n)をその実効値(平均パワーの1/2乗)で除算
して、設定実効値を乗ずる機能を持っていることにな
る。ここで、第2段のAGCの出力信号r3 ´(n)の
実効値を求めると、(96)式から、
【0110】
【数97】 となるから、出力信号r3 ´(n)は設定実効値V0
一致していることが分かる。以下、図12を用いて乗算
器313の内部での信号処理を具体的に説明する。同図
に示すように、この乗算器は、定数減算器411,42
1,431,441、入力された信号の符号によって出
力値を選択する演算装置412,413,422,42
3,432,433,442,443、乗算器414,
424,434,444、そして加算器425,43
5,445にて構成される。また、Vk(n),Ik
(n)(k=1,2,3,4)は、サンプル時刻nにお
ける各部の信号の値である。但し、Vk(n)は絶対値
が1より小さい小数値をとり、Ik(n)は整数値をと
る。ここでは、乗算器13に入力される平均振幅v3
(n)が 2-15 ≦v3 (n)<1 …(98) を満たしている場合について説明する。
【0111】まず、入力された平均振幅v3 (n)か
ら、定数減算器411で2-8を減じる。その結果得られ
たv3 (n)−2-8を、演算装置412,413へ出力
する。次に、演算装置412,413では、v3 (n)
−2-8の符号に基づいて、それぞれ I1 (n)=8・max(0,−sgn(v3 (n)−2-8))…(99) v31(n) /v3(n)=max(1,−28 ・sgn(v3 (n)−2-8)) …(100) を計算し、乗算器414、加算器425へ出力する。但
し、任意の実数に対して、
【0112】
【数101】 である。また、max(x,y)は、x,yの内、小さ
くない方を表わす。(100)式から、
【0113】
【数102】 となる。演算装置413の出力v31(n)/v3 (n)
を乗算器414でv3 (n)と乗じて、
【0114】
【数103】 を得る。これより明らかなように、v31(n)は、 2-8≦v31(n)<1 …(104) を満たしている。また、(102)式の両辺の対数をと
ると、
【0115】
【数105】 となる。以上をまとめると、 2-8≦v31(n)<1 …(106) log231(n)−log23 (n)=I1 (n) …(107) である。同様に、図12から、 2-4≦v32(n)<1 …(108) log232(n)−log231(n)=I2 (n)−I1 (n) …(109) また、 2-2≦v33(n)<1 …(110) log233(n)−log232(n)=I3 (n)−I2 (n) …(111) さらに、 2-1≦u3 (n)<1 …(112) log23 (n)−log233(n)=I4 (n)−I3 (n) …(113) が示される。
【0116】上記(105),(109),(11
1),(113)式の辺々を加えると、 log23 (n)−log233(n)=I4 (n) …(114) となる。最後に加算器445で、I4 (n)に1を加え
K´(n)を得る。即ち、(114)式を使うと、 K´(n)=I4 (n)+1 =log23 (n)−log233(n)+1 ∴log233(n)=log23 (n)−K´(n)+1 …(115) である。ここで、(112)式から、 −1≦log23 (n)<0 …(116) であるから、 −1+(−K´(n) +1)≦log23(n)+(−K´(n) +1) <−K´(n) +1 ∴ −K´(n) ≦log23(n)−K´(n) +1<−K´(n) +1 …(117) であり、(115)式を代入すると、 −K´(n) ≦log23(n)<−K´(n) +1 …(118) が得られる。つまり、−K´(n)はlog23 (n)を
越えない最大の整数なので、 −K´(n)=[log23 (n)] …(119) と表わされる。従って、図12におけるK´(n)とv
3 (n)は、K´(n)を定義する関係式(76)を満
たしていることが示された。
【0117】また、(115)式から、
【0118】
【数120】 となるので、図12におけるu3 (n)が関係式(7
7)を満たしていることが示された。以上のように、図
12に示した信号処理装置で求められるu3 (n),K
´(n)は、図10における乗算器13の出力であるu
3 (n),K´(n)の定義式を満足するものである。
【0119】尚、図10に示す装置における演算装置3
14,112での内部処理は、図5に示す第1実施例の
装置における演算装置34での処理と同じであるため、
ここでは説明を省略する。以上説明したように、第2の
実施例によれば、2段のフィード・フォワード型AGC
を有するデイジタル自動利得制御装置において、両AG
Cにおいて等化的に除算を行なうことによって、第1段
のAGCで信号の実効値が1/4程度になるように増幅
し、第2のAGCで出力信号の実効値が設定値に一致す
るように修正して、フィードバック・ループを使わずに
出力信号の実効値を設定値と一致させることができ、ま
た、フィードバック型AGCと異なり、利得を逐時修正
しながら収束させずに、現時点での最適な利得制御を行
なうことができるという効果がある。
【0120】従って、原理的に初期応答性が速く、受信
信号のレベルによらずに、PNセグメントの前に利得を
収束させることが可能となるという効果がある。尚、上
記第2の実施例では、乗算器13への入力v3 (n)が
-15 以上である場合を例に説明したが、図12に示し
た装置を同様の構成で拡張することにより、より微妙な
信号を扱うこともできる。
【0121】本発明は上記第1〜第2実施例に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において
種々変形が可能である。例えば、演算装置の内部処理に
おいて、仮数部と指数部に関する演算の順序を入れ替え
たり、レジスタやメモリの使用法を変えてもよい。ま
た、AGCの構成をDSPによらず、汎用のマイクロプ
ロセツサを用いてもよいことは言うまでもない。
【0122】本発明は、複数の機器から構成されるシス
テムに適用しても1つの機器から成る装置に適用しても
よい。また、本発明は、システム、あるいは装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることは言うまでもない。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力信号の平均パワーを正規化した正規化パワー信号か
ら得られる利得修正信号と、入力信号に、正規化演算に
対応する演算を実行して得られる増幅信号とに応じて出
力信号を得ることで、フィードバック・ループを使わず
に、初期応答性を速くして、入力信号の実効値から直
接、現時点で最適な利得を計算することができるという
効果がある。従って、原理的に初期応答性が速いので、
受信信号のレベルによらずPNセグメントの前に利得を
収束させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るデイジタル利得制
御装置における信号処理を説明するための図、
【図2−1】第1実施例に係る演算装置における内部処
理を示すフローチヤート、
【図2−2】第1実施例に係る演算装置における内部処
理を示すフローチヤート、
【図3】第1実施例に係るレジスタ構造を示す図、
【図4】第1実施例の変形例に係るレジスタ構造を示す
図、
【図5】第2の実施例に係るデイジタル自動利得制御装
置の構成を示す図、
【図6】第2実施例で用いるDSPの固定小数点フォー
マットを示す図、
【図7】第2実施例に係る乗算器33での内部処理を示
すフローチヤート、
【図8】第2実施例に係る乗算器35の構成を示すブロ
ツク図、
【図9】第2実施例に係る演算装置34での処理を示す
フローチヤート、
【図10】本発明の第3の実施例に係るデイジタル自動
利得制御装置の構成を示すブロツク図、
【図11】第3実施例に係るDSPの固定小数点フォー
マットを示す図、
【図12】第3実施例の乗算器313内部での信号処理
を説明するための図、
【図13】従来のフィードバック型デイジタルAGCの
構成を示すブロツク図である。
【符号の説明】
11,31,315,319 自乗器 12,32,110,312 ローパスフィルタ 13,34,112,314 演算装置 14,37,38,50,111,113,115,1
16,318 定数乗算器 15,33,36,317,114 乗算器 55 定数減算器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の平均パワーを正規化して正規
    化パワー信号を得る第1の演算手段と、 前記正規化パワー信号から利得修正信号を得る第2の演
    算手段と、 入力信号に、前記第1の演算手段による正規化演算に対
    応する演算を実行して、増幅信号を得る第3の演算手段
    と、 前記増幅信号と前記利得修正信号に応じて出力信号を得
    る第4の演算手段とを備えることを特徴とする利得制御
    装置。
  2. 【請求項2】 入力信号の平均振幅をもとに入力信号に
    応じた増幅信号を生成する第1の利得制御手段と、 前記増幅信号の平均パワーをもとに該増幅信号に応じた
    出力信号を生成する第2の利得制御手段とを備え、 前記第1の利得制御手段は、平均振幅を正規化して正規
    化振幅を得る正規化手段と、 入力信号に、前記正規化手段による正規化演算に対応す
    る処理を実行して、中間信号を生成する手段と、 前記中間信号を、前記正規化振幅で等価的に除算して、
    前記増幅信号を生成する手段とを備えることを特徴とす
    る利得制御装置。
  3. 【請求項3】 入力信号の平均振幅をもとに入力信号に
    応じた増幅信号を生成する第1の利得制御手段と、 前記増幅信号の平均パワーをもとに該増幅信号に応じた
    出力信号を生成する第2の利得制御手段とを備え、 前記第2の利得制御手段は、増幅信号の平均パワーを計
    算する手段と、 増幅信号を前記平均パワーの1/2乗で等価的に除算
    し、所定の実効値を有する出力信号を生成する手段とを
    備えることを特徴とする利得制御装置。
  4. 【請求項4】 入力信号の平均パワーを正規化して正規
    化パワー信号を得る第1の演算工程と、 前記正規化パワー信号から利得修正信号を得る第2の演
    算工程と、 入力信号に、前記第1の演算工程における正規化演算に
    対応する演算を実行して、増幅信号を得る第3の演算工
    程と、 前記増幅信号と前記利得修正信号に応じて出力信号を得
    る第4の演算工程とを有することを特徴とする利得制御
    方法。
  5. 【請求項5】 入力信号の平均振幅をもとに入力信号に
    応じた増幅信号を生成する第1の利得制御工程と、 前記増幅信号の平均パワーをもとに該増幅信号に比例す
    る出力信号を生成する第2の利得制御工程とを有し、 前記第1の利得制御工程は、平均振幅を正規化して正規
    化振幅を得る工程と、前記正規化振幅から増幅利得を得
    る工程と、 入力信号と前記増幅利得に応じて前記増幅信号を生成す
    る工程とを有することを特徴とする利得制御方法。
  6. 【請求項6】 入力信号の平均振幅をもとに入力信号に
    応じた増幅信号を生成する第1の利得制御工程と、 前記増幅信号の平均パワーをもとに該増幅信号に比例す
    る出力信号を生成する第2の利得制御工程とを有し、 前記第2の利得制御工程は、平均パワーを正規化して正
    規化パワーを得る工程と、 前記正規化パワーから増幅利得を得る工程と、 入力信号と前記増幅利得に応じて前記出力信号を生成す
    る工程とを有することを特徴とする利得制御方法。
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