JP2947952B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2947952B2
JP2947952B2 JP3019174A JP1917491A JP2947952B2 JP 2947952 B2 JP2947952 B2 JP 2947952B2 JP 3019174 A JP3019174 A JP 3019174A JP 1917491 A JP1917491 A JP 1917491A JP 2947952 B2 JP2947952 B2 JP 2947952B2
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健志 山川
剛 吉村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル複写機やレ
ーザプリンタ等のようにレーザ光により画像を形成する
電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真装置では、図6
に示すように、画像に応じて変調されたレーザ光が半導
体レーザ1から出射されてポリゴンミラー2により等角
速度偏向され、この等角速度偏向されたレーザ光が感光
ドラム5上で等速度走査するようにf−θレンズ3によ
り補正される。このf−θレンズ3により補正されたレ
ーザ光は、ミラー4の画像域により反射されて感光体5
上に結像するとともに、支持部材8により支持された水
平同期検知用ミラー6により図示方向Aに反射されて光
ファイバ7の端面に導かれ、1回の主走査すなわち水平
走査が検出される。
【0003】ここで、水平同期検知用ミラー6は、水平
断面が略くの字形の支持部材8により支持されてミラー
4の端部近傍の画像域の外に配置され、水平同期検知用
ミラー6は、レーザ光を光ファイバ7の端面に正確に導
く必要がある。この場合、レーザ光の走査方向について
は水平同期検知用ミラー6の大きさを光ファイバ7の端
面の直径より大きく構成すればよいが、走査方向と直交
方向すなわち図面と直交方向については調整を必要とす
る。この調整を行う場合、光ファイバ7の端面をその方
向に調整したり、支持部材8の角度をその方向に調整し
て水平同期検知用ミラー6の反射角度を調整する方法が
知られているが、後者の方法が簡単である。したがっ
て、支持部材8の水平断面がくの字形に形成されて、こ
の支持部材8の一方により水平同期検知用ミラー6が支
持され、支持部材8の他方がレーザ光の光軸と略平行に
なるように配置されてこの支持部材8の他方により水平
同期検知用ミラー6の反射角度が調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子写真装置では、支持部材8の水平断面が略くの
字形に形成され、この支持部材8の一方により水平同期
検知用ミラー6が支持され、支持部材8の他方により水
平同期検知用ミラー6の反射角度が調整されるので、レ
ーザ光が支持部材8の他方により不要に反射して画像域
に飛び込み(図示矢印B方向)、したがって、フレア光
が発生してこのフレア光により感光体5が不要に露光さ
れるという問題点がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑み、水平同
期を検知するミラーを支持する部材によりレーザ光が不
要に反射されて感光体が露光されることを防止すること
ができる電子写真装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の手段は、レーザ光により画像を形成する電子
写真装置において、前記画像域の外に配置され、前記レ
ーザ光の水平同期を検出するために前記レーザ光を反射
するミラーと、前記レーザ光の走査面における断面が略
くの字形に形成され、一方により前記ミラーを支持し、
他方により前記ミラーの反射面の角度を調整する支持部
材と、レーザ光が前記支持部材の他方により反射し、前
記画像域に飛び込んで発生するフレア光を防止するフレ
ア防止手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】第2の手段は、第1の手段のフレア防止手
段が前記支持部材の他方のレーザ光の光軸側の面におい
て、断面が略三角形の複数の突起がレーザ光の走査方向
と直交方向に沿って形成され、前記突起の反射によりフ
レア光を防止することを特徴とする。
【0008】第3の手段は、第2の手段の突起の反射面
の立ち上がり角度βは、 β>(θ2 −θ1 )/2 (但し、θ1 は前記支持部材の他方のレーザ光の光軸側
の面におけるレーザ光の入射角度、θ2 は前記ミラーの
反対側の画像域の端部と前記突起の反射位置を結ぶ面
と、前記支持部材の他方の光軸側の面が形成する角度と
する。)であることを特徴とする。
【0009】
【作用】第1の手段は上記構成により、ミラーの反射面
の角度を調整する支持部材の他方によりレーザ光が不要
に反射し、画像域に飛び込んで発生するフレア光がフレ
ア防止手段により防止され、したがって、感光体が不要
に露光されることを防止することができる。
【0010】第2の手段は、フレア防止手段が支持部材
の突起により構成されるので、フレア防止手段を安価に
構成することができる。
【0011】第3の手段は、突起の角度によりフレア光
が遮断されるので、感光体が不要に露光されることを安
価にかつ確実に防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る電子写真装置の一実施例を示
す平面図、図2は図1の電子写真装置の側面図、図3お
よび図4は図1の支持部材の詳細な構成を示す図、図5
は図3および図4の支持部材の突起面の詳細な構成を示
す説明図である。
【0013】図1及び図2において、半導体レーザ20
から出射したレーザ光は、コリメートレンズ21により
平行な光束に整形され、次いでアパーチャ32により所
定の形状のビーム径に整形される。このレーザ光は、シ
リンダレンズ22により副走査方向が圧縮された後ポリ
ゴンミラー24に入射する。ポリゴンミラー24は、そ
の反射面が正確な正多角形に形成され、ポリゴンモータ
25により所定の方向に所定の速度で回転する。尚、こ
の回転速度は、感光体40の回転速度と、画像の書き込
み速度とポリゴンミラー24の面数により決定される。
【0014】ポリゴンミラー24により反射されたレー
ザ光は等角速度偏向されるので、感光体40上で等速度
走査されて結像されるようにf−θレンズ(26a、2
6b)により補正される。f−θレンズ(26a、26
b)は、球面レンズ26aとトーリックレンズ26bに
より構成され、また、シリンダレンズ22とトーリック
レンズ26bは、ポリゴンミラー24の面倒れを補正す
る。尚、これらの光学系は、上記光路を正確に形成する
ために筐体31により支持されている。なお、符号23
はポリゴンミラー24に塵埃等が付着しないように設け
られた保護用の透過ガラスである。
【0015】f−θレンズ(26a、26b)を透過し
たレーザ光は、ミラー27の画像域により反射されて感
光体40上に結像するとともに、画像域の外に配置され
て支持部材50により支持された水平同期検知用ミラー
51により光ファイバ53の端面に導かれ、1回の主走
査すなわち水平走査が検出される。ここで、前述したよ
うに、水平同期検知用ミラー51は、レーザ光を光ファ
イバ53の端面に正確に導く必要があるが、レーザ光の
走査方向については水平同期検知用ミラー51の大きさ
を光ファイバ53の端面の直径より大きく構成すればよ
く、走査方向の直交方向すなわち図面と直交方向につい
ては調整を必要とする。そして、この調整を行う場合、
光ファイバ53の端面をその方向に調整したり、支持部
材50の角度をその方向に調整して水平同期検知用ミラ
ー51の反射角度を調整する方法が知られているが、後
者の方法が簡単である。したがって、支持部材50の水
平断面がくの字形に形成されて、この支持部材50の一
方により水平同期検知用ミラー51が支持され、支持部
材50の他方がレーザ光の光軸と平行になるように配置
されてこの支持部材50の他方により水平同期検知用ミ
ラー51の反射角度が調整される。
【0016】次に、図3、図4及び図5を参照して支持
部材50の詳細な構成を説明する。支持部材50の他方
のレーザ光の光軸側の面、すなわち、レーザ光が不要に
反射してミラー27の画像域に飛び込んでフレア光が発
生する面には、レーザ光がミラー27の画像域外に反射
するように(図示方向C)、水平断面が略三角形の複数
の突起52が走査方向と直交方向に沿って形成されてい
る。この場合、図5に示すように、レーザ光がミラー2
7の画像域に入射しない条件は、レーザ光が図示斜線側
に反射されればよく、この場合、支持部材50の他方の
レーザ光の光軸側の面におけるレーザ光の入射角度をθ
1 とし、ミラー50の画像域の反対側の端部と突起52
の反射位置を結ぶ面と、支持部材50の他方の光軸側の
面が形成する角度をθ2 とし、突起52の反射面による
レーザ光の反射角度をαとすると、突起52の反射面の
立ち上がり角度は、 α+β>θ2 ∴β>(θ2 −θ1 )/2 となる。したがって、上記実施例によれば。支持部材5
0の他方のレーザ光の光軸側の面の突起52により、レ
ーザ光が支持部材50により不要に反射してミラー27
の画像域に飛び込み、フレア光が発生することを防止す
ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、レーザ光により画像を形成する電子写真装置にお
いて、前記画像域の外に配置され、前記レーザ光の水平
同期を検出するために前記レーザ光を反射するミラー
と、前記レーザ光の走査面における断面が略くの字形に
形成され、一方により前記ミラーを支持し、他方により
前記ミラーの反射面の角度を調整する支持部材と、レー
ザ光が前記支持部材の他方により反射し、前記画像域に
飛び込んで発生するフレア光を防止するフレア防止手段
とを備えたので、感光体が不要に露光されることを防止
することができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1のフレア防止
手段が前記支持部材の他方のレーザ光の光軸側の面にお
いて、断面が略三角形の複数の突起がレーザ光の走査方
向と直交方向に沿って形成され、前記突起の反射により
フレア光を防止するので、フレア防止手段を安価に構成
することができる。
【0019】請求項3の発明は、請求項2の突起の反射
面の立ち上がり角度βが、 β>(θ2 −θ1 )/2 (但し、θ1 は前記支持部材の他方のレーザ光の光軸側
の面におけるレーザ光の入射角度、θ2 は前記ミラーの
反対側の画像域の端部と前記突起の反射位置を結ぶ面
と、前記支持部材の他方の光軸側の面が形成する角度と
する。)であるので、感光体が不要に露光されることを
安価にかつ確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真装置の一実施例を示す平
面図である。
【図2】図1の電子写真装置の側面図である。
【図3】図1の支持部材の詳細な構成を示す平面図であ
る。
【図4】図1の支持部材の詳細な構成を示す側面図であ
る。
【図5】図3及び図4の支持部材の突起面の詳細な構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
50 支持部材 51 水平同期検知用ミラー 52 突起 53 光ファイバ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光により画像を形成する電子写真
    装置において、 前記画像域の外に配置され、前記レーザ光の水平同期を
    検出するために前記レーザ光を反射するミラーと、 前記レーザ光の走査面における断面が略くの字形に形成
    され、一方により前記ミラーを支持し、他方により前記
    ミラーの反射面の角度を調整する支持部材と、 レーザ光が前記支持部材の他方により反射し、前記画像
    域に飛び込んで発生するフレア光を防止するフレア防止
    手段と、を備えた電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記フレア防止手段は、前記支持部材の
    他方のレーザ光の光軸側の面において、断面が略三角形
    の複数の突起がレーザ光の走査方向と直交方向に沿って
    形成され、前記突起の反射によりフレア光を防止するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記突起の反射面の立ち上がり角度β
    は、 β>(θ2 −θ1 )/2 (但し、θ1 は前記支持部材の他方のレーザ光の光軸側
    の面におけるレーザ光の入射角度、θ2 は前記ミラーの
    画像域の反対側の端部と前記突起の反射位置を結ぶ面
    と、前記支持部材の他方の光軸側の面が形成する角度と
    する。)であることを特徴とする請求項2記載の電子写
    真装置。
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JP3673709B2 (ja) 1999-11-09 2005-07-20 キヤノン株式会社 光走査装置及び画像形成装置
JP2011107464A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置、画像形成装置

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