JP2947417B2 - ロボットの制御方法 - Google Patents
ロボットの制御方法Info
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- JP2947417B2 JP2947417B2 JP1308349A JP30834989A JP2947417B2 JP 2947417 B2 JP2947417 B2 JP 2947417B2 JP 1308349 A JP1308349 A JP 1308349A JP 30834989 A JP30834989 A JP 30834989A JP 2947417 B2 JP2947417 B2 JP 2947417B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、与えられた手首姿勢を保持しながら、与え
られた軌跡を移動するロボットの制御方法に関する。
られた軌跡を移動するロボットの制御方法に関する。
従来の技術 組立作業、溶接作業等の作業をロボットで行わせる場
合、手首姿勢を保持しながら、与えられた軌跡を移動す
る動作が必ず必要となる。この様な作業を行うロボット
の軸構成は、図1に示すように、基本3軸と手首3軸か
らなる6軸関節ロボットで、図1に示すロボットの手首
姿勢を定めるベクトル(f,g,h)で与えられた手首姿勢
から手首3軸の関節の角度を決定、また、与えられた軌
跡から基本3軸を決定するという方法でロボットを制御
するのが一般的である。
合、手首姿勢を保持しながら、与えられた軌跡を移動す
る動作が必ず必要となる。この様な作業を行うロボット
の軸構成は、図1に示すように、基本3軸と手首3軸か
らなる6軸関節ロボットで、図1に示すロボットの手首
姿勢を定めるベクトル(f,g,h)で与えられた手首姿勢
から手首3軸の関節の角度を決定、また、与えられた軌
跡から基本3軸を決定するという方法でロボットを制御
するのが一般的である。
発明が解決しようとする課題 ところが、この様な手首の軸は、J5=0のとき、J4軸
とJ6軸が同一軸線上となり手首2軸(J4,J6軸)の値が
無限に存在するという特異点が存在し、この特異近傍で
前記一般的な制御方法をロボットに適用した場合、手首
軸が異常動作し、与えられた軌跡から外れるような現象
が発生する。従って、従来、特異点近傍の動作はエラー
処理し、動作できないようにしていた。
とJ6軸が同一軸線上となり手首2軸(J4,J6軸)の値が
無限に存在するという特異点が存在し、この特異近傍で
前記一般的な制御方法をロボットに適用した場合、手首
軸が異常動作し、与えられた軌跡から外れるような現象
が発生する。従って、従来、特異点近傍の動作はエラー
処理し、動作できないようにしていた。
本発明は、手首姿勢を保持しながら、与えられた軌跡
を移動する場合、特異点通過時でも与えられた軌跡から
外れることなく滑らかに通過出来るロボットの制御方法
を提供することを目的とする。
を移動する場合、特異点通過時でも与えられた軌跡から
外れることなく滑らかに通過出来るロボットの制御方法
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、最先位置に存在する手首が、図1に示すロ
ボットの手首姿勢を定めるベクト(f,g,h)で与えられ
た手首姿勢を保持しながら、与えられた軌跡を移動す
る、基本3軸と手首3軸の構成を有する6軸関節ロボッ
トの制御方法において、ロボットの手首姿勢を定めるベ
クトル(f,g,h)で与えられた手首姿勢を定めるベクト
ル(f,g,h)を計算し、手首1軸を指定値とし、基本3
軸と残る手首2軸の5軸関節で、与えられた軌跡上へ移
動した場合の手首姿勢ベクトル(f*,g*,h*)を計算
し、前記与えられた手首姿勢を定めるベクトル(f,g,
h)に、前記基本3軸と手首2軸の5軸関節での手首姿
勢ベクトル(f*,g*,h*)を近づけるように、手首姿
勢を定めるベクトル(f,g,h)を再計算していくことを
特徴とするロボットの制御方法である。
ボットの手首姿勢を定めるベクト(f,g,h)で与えられ
た手首姿勢を保持しながら、与えられた軌跡を移動す
る、基本3軸と手首3軸の構成を有する6軸関節ロボッ
トの制御方法において、ロボットの手首姿勢を定めるベ
クトル(f,g,h)で与えられた手首姿勢を定めるベクト
ル(f,g,h)を計算し、手首1軸を指定値とし、基本3
軸と残る手首2軸の5軸関節で、与えられた軌跡上へ移
動した場合の手首姿勢ベクトル(f*,g*,h*)を計算
し、前記与えられた手首姿勢を定めるベクトル(f,g,
h)に、前記基本3軸と手首2軸の5軸関節での手首姿
勢ベクトル(f*,g*,h*)を近づけるように、手首姿
勢を定めるベクトル(f,g,h)を再計算していくことを
特徴とするロボットの制御方法である。
作用 本発明は、このように手首1軸を指定値として手首姿
勢を定めるベクトル(f*,g*,h*)を与えられた手首
姿勢を定めるベクトル(f,g,h)に近づくように計算す
るので、与えられた手首姿勢を保持しながら、与えられ
た軌跡を移動する場合、特異的による動作不能域が無く
なる。
勢を定めるベクトル(f*,g*,h*)を与えられた手首
姿勢を定めるベクトル(f,g,h)に近づくように計算す
るので、与えられた手首姿勢を保持しながら、与えられ
た軌跡を移動する場合、特異的による動作不能域が無く
なる。
実施例 以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本発明のロボットの制御方法にかかる一実
施例を示すために使用した6軸関節ロボットで、基本3
軸の関節は下からJ1、J2、J3で、手首3軸の関節は下か
らJ4、J5、J6で示してある。指定値となる手首1の関節
は今仮にJ4とする。
施例を示すために使用した6軸関節ロボットで、基本3
軸の関節は下からJ1、J2、J3で、手首3軸の関節は下か
らJ4、J5、J6で示してある。指定値となる手首1の関節
は今仮にJ4とする。
第2図は、本発明にかかる上記実施例のフローチャー
ト、すなわち、与えられた軌跡を移動する場合、特異点
通過時でも与えられた軌跡から外れることなく滑らかに
通過するように制御する方法を示したものである。
ト、すなわち、与えられた軌跡を移動する場合、特異点
通過時でも与えられた軌跡から外れることなく滑らかに
通過するように制御する方法を示したものである。
次に、姿勢を近づける具体的な方法を以下に説明す
る。
る。
<与えられた手首姿勢> このロボットは、手首姿勢が一定のまま(=手首が常
に同一方向を向いている)、手首先端(手先)が所定の
軌跡上を移動するものである。
に同一方向を向いている)、手首先端(手先)が所定の
軌跡上を移動するものである。
「手首姿勢が一定」とは、手首が常に向いている方向
が一定であるということである。
が一定であるということである。
そこで、その「一定」なる方向をベクトルで定める。
<ステップ1> 仮に、このベクトルを(f0、g0、h0)とする。このと
き、手先はX0なる点に存在するとする。
き、手先はX0なる点に存在するとする。
なお、第1図の記載ではfghの座標系が、部分座標系
であるかのような誤解を招くが、fgh座標系はロボット
全体における全体座標を示す。
であるかのような誤解を招くが、fgh座標系はロボット
全体における全体座標を示す。
<ステップ2> J4を、ステップ1の時の値(もしくは適当な値)J4^
に固定する。
に固定する。
次に、手先を所定の軌跡上で移動させる場合を考え
る。
る。
(X0→X1) なお、以降のステップでは実際にロボットを動かすこ
とはせず計算のみ行う。
とはせず計算のみ行う。
手首(J4^、J5,J6)を固定したまま、手先がX1に位置
するように移動したときを仮想し、このときのJ1(=J
1′)、J2(=J2′)、J3(=J3′)を計算で求める。
するように移動したときを仮想し、このときのJ1(=J
1′)、J2(=J2′)、J3(=J3′)を計算で求める。
<ステップ3> J1′、J2′、J3′、J4^、J5、J6を用いて、このとき
の手首姿勢ベクトル(f1、g1、h1)を計算で求める。
の手首姿勢ベクトル(f1、g1、h1)を計算で求める。
<ステップ4> J5を色々変化させて、(f1、g1、h1)が(f0、g0、
h0)に上記条件の中で最も近くなる値(=J5′)を計算
で求める。
h0)に上記条件の中で最も近くなる値(=J5′)を計算
で求める。
なお、「ベクトルが近い」とは、2つのベクトルがな
す角度が最も小さい、という意味である。
す角度が最も小さい、という意味である。
すなわち、ステップ4では、ベクトル(f1、g1、h1)
とベクトル(f0、g0、h0)のなす角度を、J5を変数とす
る数式で表し、角度が最小になるJ5の値(=J5′)を求
めている。
とベクトル(f0、g0、h0)のなす角度を、J5を変数とす
る数式で表し、角度が最小になるJ5の値(=J5′)を求
めている。
なお、J5をJ5′としたとき、ほとんどの場合、もはや
手先はX1には存在しない。
手先はX1には存在しない。
<ステップ5> 以後、ステップ2〜4と同様の作業を繰り返すことに
なる。
なる。
手先を所定の軌跡の上で移動させる場合を考える(X0
→X1)。
→X1)。
手首(J4^,J5′,J6)を固定したまま、手先がX1に位
置するように移動したときを仮想し、このときのJ1(=
J1″)、J2(=J2″)、J3(=J3″)を計算で求める。
置するように移動したときを仮想し、このときのJ1(=
J1″)、J2(=J2″)、J3(=J3″)を計算で求める。
<ステップ6> J1″、J2″、J3″、J4^、J5′、J6を用いて、このと
きの手首姿勢ベクトル(f2、g2、h2)を計算で求める。
きの手首姿勢ベクトル(f2、g2、h2)を計算で求める。
<ステップ7> J6を色々変化させて、(f2、g2、h2)が(f0、g0、
h0)に最も近くなる値(=J6″)を計算で求める。
h0)に最も近くなる値(=J6″)を計算で求める。
<ステップ8> 手先を所定の軌跡上で移動させる場合を考える(X0→
X1)。
X1)。
手首(J4^,J5′,J6″)を固定したまま、手先がX1に
位置するように移動したときを仮想し、このときのJ1
(=J10)、J2(=J20)、J3(=J30)を計算で求め
る。
位置するように移動したときを仮想し、このときのJ1
(=J10)、J2(=J20)、J3(=J30)を計算で求め
る。
<最終結果> ステップ1−8によって、J1〜J6の値がそれぞれ、J1
0、J20、J30、J4^、J5′、J6″に定まる。
0、J20、J30、J4^、J5′、J6″に定まる。
なお、上記実施例では、指定値とする軸をJ4とした
が、必ずしもこれに限らず、J5,J6でも勿論よい。
が、必ずしもこれに限らず、J5,J6でも勿論よい。
また、手首軸J4の次にJ5を計算したが、必ずしもこの
ように順次計算せず、手首軸J4の次にJ6軸を計算しても
勿論よい。
ように順次計算せず、手首軸J4の次にJ6軸を計算しても
勿論よい。
発明の効果 以上述べたように、本発明は、与えられた手首姿勢を
保持しながら、与えられた軌跡を移動する場合、特異点
近傍でエラー処理しないため、可動範囲内における動作
範囲の拡大となり、教示性能の大きな向上を実現でき
る。
保持しながら、与えられた軌跡を移動する場合、特異点
近傍でエラー処理しないため、可動範囲内における動作
範囲の拡大となり、教示性能の大きな向上を実現でき
る。
第1図は、本発明にかかるロボットの制御方法の一実施
例で使用した6軸関節ロボットのシンボル図、第2図
は、同実施例で使用した具体的なロボットの制御方法を
示すフローチャートである。 J1、J2、J3……基本3軸、J4、J5、J6……手首3軸。
例で使用した6軸関節ロボットのシンボル図、第2図
は、同実施例で使用した具体的なロボットの制御方法を
示すフローチャートである。 J1、J2、J3……基本3軸、J4、J5、J6……手首3軸。
Claims (1)
- 【請求項1】最先位置に存在する手首が、与えられた手
首姿勢を保持しながら、与えられた軌跡を移動する、基
本3軸と手首3軸の構成を有する6軸関節ロボットの制
御方法において、与えられた手首姿勢を定めるベクトル
を計算し、手首1軸を指定値とし、基本3軸と残る手首
2軸の5軸関節で、与えられた軌跡上へ移動した場合の
手首姿勢ベクトルを計算し、前記与えられた手首姿勢を
定めるベクトルに、前記基本3軸と手首2軸の5軸関節
での手首姿勢ベクトルを近づけるように、手首姿勢を定
めるベクトルを再計算していくことを特徴とするロボッ
トの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1308349A JP2947417B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | ロボットの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1308349A JP2947417B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | ロボットの制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03170282A JPH03170282A (ja) | 1991-07-23 |
JP2947417B2 true JP2947417B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=17979994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1308349A Expired - Fee Related JP2947417B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | ロボットの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947417B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4060393B2 (ja) * | 1996-01-24 | 2008-03-12 | 三菱電機株式会社 | ロボットの速度演算装置、およびロボットの速度演算方法 |
CN105437235A (zh) * | 2016-01-25 | 2016-03-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种奇异点区域减速保护方法、系统和工业机器人 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6364101A (ja) * | 1986-09-05 | 1988-03-22 | Fujitsu Ltd | ロボツトの姿勢決定方式 |
JPS63132307A (ja) * | 1986-11-25 | 1988-06-04 | Hitachi Ltd | ロボツトの制御方法 |
-
1989
- 1989-11-27 JP JP1308349A patent/JP2947417B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03170282A (ja) | 1991-07-23 |
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Legal Events
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