JP2947077B2 - 位置検出装置および位置測定方法 - Google Patents

位置検出装置および位置測定方法

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JP2947077B2 JP15610094A JP15610094A JP2947077B2 JP 2947077 B2 JP2947077 B2 JP 2947077B2 JP 15610094 A JP15610094 A JP 15610094A JP 15610094 A JP15610094 A JP 15610094A JP 2947077 B2 JP2947077 B2 JP 2947077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーナビゲーションシ
ステムや車両のロケータ等、移動体の位置を測定する装
置に利用される、現在位置を測定する装置、現在位置に
応じて付近の地図を表示する装置、表示に用いる地図情
報を記憶する装置を具備した位置検出装置およびそれに
用いる位置測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星航法受信機を位置センサとし
て利用するカーナビゲーションシステムはカーエレクト
ロニクスの分野で注目されている。以下に従来の衛星航
法受信機を用いたカーナビゲーションシステムについて
説明する。
【0003】図37は特開平4−265879号公報記
載の従来のカーナビゲーションシステムを示すものであ
る。図37において、75は複数の衛星から電波で送ら
れてくる時刻情報を測定し、この時刻差から位置を測定
する衛星航法受信機の一つであるGPS受信機である。
76はCD−ROM装置で、蓄えられた地図情報を読み
取り出力する。77は表示部で測定結果を表示する。7
8は演算部でGPS受信機75による測定結果に応じ
て、CD−ROM装置76より地図情報を読み取り、地
図と測位結果を描画し、表示部77に出力する。
【0004】以上のように構成されたカーナビゲーショ
ンシステムにおける動作について、図38の処理の流れ
図を用いて説明する。以下は、図37の演算部78にお
ける処理方法の説明である。図37のGPS受信機75
より複数の衛星の測定結果を受け取り、演算部に入力す
る(ステップS70)。測定結果について位置の決定に
必要な衛星が揃っているか判断し分岐する(ステップS
71)。そして必要な衛星が揃っている場合、得られた
測定結果より演算を行い、現在位置を決定する(ステッ
プS73)。また測位に必要な衛星が揃わなかった場
合、測定不能となる以前に、測位に利用していた衛星の
測定結果を、以前の測定結果を基に予測する(ステップ
S72)。この予測結果を用いて、測位演算を実行する
(ステップS73)。CD−ROM装置76より、測位
結果に応じた地図データを読み込む(ステップS7
4)。入力した地図を描画し、得られた測位結果を図3
9に示すように現在位置P1として地図上に描画し、表
示部77に出力する(ステップS75、S76)。
【0005】図39は同じく従来の位置検出装置の表示
画面の図である。図に示す地図の縮尺は特に定めない。
また、図中実線は道路の路肩をしめす。図39におい
て、79は時刻t1 において3ないしは4個の衛星を用
いて測定した位置を示すしるしP1 である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、予測値を用いて位置を決定して、不明確
な測定値をそのまま出力するので、予測値の信憑性が不
明であり、利用者は予測結果の活用に戸惑いがあるとい
う問題点を有していた。また、測位できたときだけ位置
を表示するシステムでは、表示を見たときに測位不能で
あると、現在位置は表示できずに、以前の測位結果が表
示されており、どのくらい前の測定結果であるかわから
ず、利用者を混乱させるという問題点を有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、より狭い範囲に予測位置を限定し、簡単な処理で予
測値の誤差を評価し、その誤差を利用者に伝える等によ
り利用者が予測結果を正しい判断で安心して活用できる
位置検出装置及びその位置測定方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の位置検出装置は、現在位置が測定できなくな
った場合には現在位置の存在し得る領域を示す構成を有
し、本発明の位置測定方法は、現在位置を予測すると共
に、予測位置の誤差を評価しこの予測位置の範囲をより
限定する演算を行う構成を有している。
【0009】
【作用】この構成によって、本発明の位置検出装置で
は、測位ができなくなった場合にも現在位置の存在範囲
を指示することができ、また本発明の位置測定方法は、
測位ができなくなった場合にも、現在位置を予測し、そ
の予測の誤差を評価し、得られた情報によりその範囲を
限定することで、位置がどの範囲にあるのかを明確に
し、利用者に正しい判断が可能となる情報を提供するこ
とができる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施
例における位置検出装置の構成図である。図1におい
て、1は衛星からの信号を受信し復調する受信装置、2
は時間を計測する時計、3は演算部、4は演算結果を出
力する表示部である。図2は同実施例における演算部3
の動作を示す流れ図である。以上のように構成された位
置検出装置において、動作、及びその効果について、演
算部3で行われる処理を以下図2の流れ図を用いて説明
する。
【0011】まず、受信装置1で復調した複数衛星の測
定データ(ステップS1)により、位置の決定に必要な
衛星が揃っていると判定したとき(ステップS2)、測
定データから測位演算を行い、現在位置、速度を算出す
(ステップS3)。2直線の間の領域に限定するため
に必要な衛星が揃っていると判定したならば(ステップ
S2)、測定データを用いて移動体の2直線の間の存在
領域を算出する(ステップS4)。また時計2により最
新の測位から領域測位までの経過時間を計測する(ステ
ップS5)。次に最新の測位演算で得た位置と速度を初
期値として、前記経過時間における最大加速度で最大速
度まで加速したときの移動体の最大移動領域を算出する
(ステップS6)。次いで、ステップS5とステップS
6から得られた2つの領域に共通する領域を求め、この
領域に移動体の存在する範囲を限定する(ステップS
7)。そして、この限定した領域を表示部へ出力する
(ステップS8)。
【0012】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できず、衛星航法による現在位置
特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電波
と測定の経過時間との関係から、現在位置の存在範囲を
限定し、表示する機能を設けることで、利用者は現在位
置を容易に類推できる。
【0013】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本発明における
位置検出装置の構成図は、実施例1と同様である。図3
は演算部3の動作を示す流れ図である。本実施例で第1
の実施例と異なる点は、この流れ図において、図2の最
大移動領域を算出する移動可能領域演算(ステップS
6)と、移動体の存在領域を2直線の間に限定する領域
測位演算(ステップS4)と、2つの領域に共通する領
域を求め、この領域に移動体の存在する範囲を限定する
領域限定(ステップS7)を、速度ベクトル演算(ステ
ップS9)及び推測測位演算(ステップS10)とした
点である。以上のように構成された位置検出装置につい
て、以下図3の流れ図を用い、その動作を説明する。
【0014】まず、受信装置1で復調した複数衛星の測
定データにより、位置の決定に必要な衛星が揃っている
と判定したとき(ステップS2)、測定データより測位
演算を行い、現在位置、速度を算出する(ステップS
3)。つぎに、ステップS2にて2直線の間の領域に限
定するために必要な衛星が揃っていると判定したとき、
測定データより測位位置の存在し得る領域の直線に垂直
な成分の移動体の速度を算出する(ステップS9)。さ
らに、前回の測定において測位演算より得た速度ベクト
ル(ステップS3)の、今回求めた測位位置の存在し得
る領域の直線に垂直な成分と、今回演算より得られた
位位置の存在し得る領域の直線に垂直な成分の移動体の
速度(ステップS9)を比較して等しいと判断し、か
つ、時計2の経過時間が充分に短いとき、この間の運動
をステップSで得られた前回の速度ベクトルでの等速
直線運動として、前回の測位演算で得られた移動体の位
置から現在位置を推測する(ステップS10)。そし
て、この推測した現在位置を表示部4出力する(ステ
ップS8)。
【0015】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できず、衛星航法による現在位置
特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電波
と測定の経過時間との関係から、現在位置の推定位置を
表示する機能を設けることで、利用者は現在位置を容易
に類推できる。
【0016】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本発明における
位置検出装置の構成図は、実施例1と同様である。図4
は、演算部3の動作を示す流れ図である。
【0017】以上のように構成した位置検出装置につい
て、以下図4の流れ図を用いてその動作を説明する。ま
ず、ステップS1で受信装置1で復調した複数衛星の測
定データを入力する。位置の決定に必要な衛星が揃って
いると判定したとき(ステップS2)、測定データより
測位演算を行い、現在位置、速度を算出する(ステップ
S3)。ステップS2で、2直線の間の領域に限定する
ために必要な衛星が揃っていると判定した場合は、測定
データにより、2直線の間の領域を算出する(ステップ
S4)。次に、ステップS11に移り、前回の測位で位
置の決定ができている場合は、ステップ4で得られた2
直線の間の領域を現在位置の存在領域として出力する
(ステップS8)。ステップ11で前回の測位も2直線
の間の領域を算出した領域測位であった場合は、ステッ
プ12に移り、前回の測位に使用した2つの衛星の組み
合わせと現在使用している衛星の組み合わせが異なって
いるかを判定する。異なっている場合は、ステップ5
で、前回測位したときからの経過時間を入力する。経過
時間と移動体の最大速度、最大加速度により、移動体の
最大移動距離を算出し、前回の測位で得られた2直線の
間の領域をこの分だけ広げる(ステップ13)。次に、
ステップ13で得られた領域と、ステップ4で得られた
領域との共通する領域を求め、この領域に移動体の存在
する範囲を限定する(ステップS14)。ステップ12
で、衛星の組み合わせが変わっていない場合は、ステッ
プ4で得られた2直線の間の領域を現在位置の存在領域
として出力する(ステップS8)。
【0018】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できず、衛星航法による現在位置
特定を行えないような場合にも、異なる組み合わせの2
個の衛星からの電波と測定の経過時間との関係から、現
在位置の存在範囲を限定し、表示する機能を設けること
で、利用者は現在位置を容易に類推できる。
【0019】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例で第1
の実施例と異なる点は、位置検出装置の構成を示す図5
において、図1の時計2を移動体の走行距離を計測する
距離センサ5に変更し、演算部3の動作を示す図6の流
れ図では、ステップS5において経過時間を入力すると
ころを距離センサより得られた移動体の移動距離を入力
する(ステップS15)ように変更し、ステップS6で
もとめる移動可能領域を、距離センサ5より得られた移
動距離によりステップS3での測位演算による位置から
の移動可能領域を算出する(ステップS16)ように変
更した点である。
【0020】以上のように構成した位置検出装置につい
て、演算部3で行う処理を図6を用いて説明する。ま
ず、ステップ1で受信装置1で復調した複数衛星の測定
データを入力する。次に、位置の決定に必要な衛星が揃
っていると判定したとき(ステップS2)、得られた測
定データから、測位演算を行い現在位置、速度を算出す
る(ステップS3)。ステップS2において2直線の間
の領域の決定に必要な衛星が揃っていると判定したと
き、測定データを用いて移動体の存在領域を2直線の間
に限定する領域測位演算を行う(ステップS4)。つぎ
に、ステップS15で距離センサより得られた移動距離
を入力して、ステップS3にて算出した最新の測位位置
からの移動可能な最大移動領域を算出する(ステップS
16)。この移動可能領域と、領域測位演算において限
定された領域の、共通領域を求め、この共通領域に移動
体の存在する範囲を限定する(ステップS17)。そし
て、この限定した領域を表示部4へ出力する(ステップ
S8)。
【0021】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できず、衛星航法による現在位置
特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電波
と距離センサのデータから、現在位置の存在範囲を限定
し、表示する機能を設けることで、利用者は現在位置を
容易に類推できる。
【0022】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施
例における位置検出装置の構成図であり、この図にて第
4の実施例の構成図である図5と異なる点は、時間を計
測する時計6を加えた点である。
【0023】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、以下図8の流れ図を用いて、その動作を説明す
る。まず、ステップ1で受信装置1で復調した複数衛星
の測定データを入力する。次に、位置の決定に必要な衛
星が揃っていると判定したとき(ステップS2)、得ら
れた測定データから、測位演算を行い現在位置、速度を
算出する(ステップS3)。ステップ2で、移動体の存
在領域を2直線の間に限定するために必要な衛星が揃っ
ているとき、受信装置1の測定結果(ステップS1)を
用いて、移動体の速度の、測位位置の存在し得る領域を
限定する直線に垂直な成分を算出する(ステップS
9)。つぎに、距離センサ5から得られた移動距離を入
力(ステップS18)する。さらに、ステップS19で
時計6から経過時間を入力して、移動体の移動速度を算
出する(ステップS20)。さらに、ステップS20で
求めた移動速度を斜辺、ステップS9で求めた速度を底
辺とする三角形の逆余弦を求め、ステップS9で求めた
速度の方向に対し、前記逆余弦の和と差から移動体の移
動する方向を求める(ステップS21)。そして、この
得られた移動の方向を表示部から出力する(ステップS
8)。
【0024】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できず、衛星航法による現在位置
特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電波
と測定の経過時間、距離センサのデータとの関係から、
移動体の移動方向を表示する機能を設けることで、利用
者は現在位置を容易に類推できる。
【0025】(実施例6)以下、本発明の第6の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図9は本発明
の第6の実施例における位置検出装置の構成図である。
図9において、7、8、9は衛星航法に利用される人工
衛星、10は衛星からの電波を捕らえるためのアンテ
ナ、11は衛星からの電波を用いて現在位置を算出する
衛星航法手段、12は道路のデータを記憶している記憶
装置、13は衛星航法手段から得られた位置のデータを
利用し、現在位置を利用者に知らせるための処理を行う
制御部、14は利用者に現在位置を表示するための表示
部である。
【0026】図10、11、12、13は同実施例にお
ける位置検出装置の表示画面の図である。それぞれの図
に示す地図の縮尺は特に定めない。また、図中実線は道
路の路肩をしめす。図10において、15は時刻t1に
おいて3または4個の衛星を用いて測定した位置を示す
しるしP1である。また、16は時刻t2における位置P
2を示すしるしである。図11において17、18は衛
星航法手段を用いて算出された現在位置の存在する可能
性のある位置の境界線、直線L1、直線L2をしめす。図
12において19は位置P1より、ある一定時刻の間に
移動体が移動可能な最大の距離rを半径とする円R0で
ある。図13は図11、12における現在位置の存在可
能性のある範囲を合わせたものをしめす。図14は同実
施例における位置検出装置の位置表示の処理の流れ図で
ある。
【0027】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、動作、及びその効果について説明する。まず、あ
る時刻t1 において3個の衛星7、8、9からの電波を
アンテナ10にて受信、この信号を利用し衛星航法手段
11にて現在位置P1 15を算出する(ステップS2
2)。本実施例においては受信する衛星は3個であった
が、これは3個もしくは4個であれば数は特に定めな
い。この現在位置の結果を制御部13を通じ、地図デー
タ記憶装置12にある道路図データとともに表示部14
に図10のように現在位置P1 として表示する(ステッ
プS23)。次に時刻t2、位置P2において測定を行う
際に2個の衛星7、8からの電波しか受けられなかった
とする(ステップS24)。この際には現在位置は特定
できずにその範囲を求めることしかできない。そこで2
個の信号を利用して現在位置の存在する範囲を算出する
(ステップS25)。その結果は図11に示すように直
線L1、L2 によって囲まれた範囲である。次に時刻t1
とt2の間の時間dtに車両は最高速で移動したと仮定
した時に移動できる距離を算出し、その距離をrとする
(ステップS26)。するとすくなくとも車両は図12
の距離rを半径とする円R0内に存在している。以上の
2つの範囲から現在位置は図13に示されるような範囲
にあることがわかるので、それを表示部14を通じて使
用者に対し指示する(ステップS27)。さらに現在位
置の存在範囲として示される円R0と直線L1、L2 に囲
まれた部分を色分けなどの方法によって指示すること
で、一目で現在位置の状況も把握することができる。
【0028】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できなく、衛星航法による現在位
置特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電
波と測定の経過時間との関係から、現在位置の存在範囲
を表示する機能を設けることで、現在位置の候補を指示
することができ、現在位置を表示しないことで利用者を
まどわさせる危険を避けることができる。
【0029】(実施例7)以下、本発明の第7の実施例
について、図面を参照しながら説明する。ここでは実施
例6で用いた図9、10、11、12もあわせて参照し
ながら説明する。図15は本発明の第7の実施例におけ
る位置検出装置の表示画面の図である。図15におい
て、15は時刻t1 において3ないしは4個の衛星を用
いて測定した位置を示すしるしP1 である。また17、
18は衛星航法手段を用いて算出された現在位置の存在
する可能性のある位置の境界線、直線L1、直線L2をし
めす。19は位置P1 より、ある一定時刻の間に移動体
が移動可能な最大の距離rを半径とする円R0 である。
図16は同実施例における位置検出装置の位置表示の処
理の流れ図である。
【0030】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、動作、及びその効果について説明する。まず、あ
る時刻t1 において3個の衛星7、8、9からの電波を
アンテナ10にて受信、この信号を利用し衛星航法手段
11にて現在位置p1 を算出する(ステップS29)。
本実施例においては受信する衛星は3個であったが、こ
れは3個もしくは4個であれば数は特に定めない。この
現在位置の結果を制御部13を通じ、地図データ記憶装
置12にある道路図データとともに表示部14に図10
のように現在位置P1として表示する(ステップS3
0)。次に時刻t2、位置P2において測定を行う際に2
個の衛星7、9からの電波しか受けられなかったとする
(ステップS31)。この際には現在位置は特定できず
にその範囲を求めることしかできない。そこで2個の信
号を利用して現在位置の存在する範囲を算出する(ステ
ップS32)。その結果は図11に示すように直線L
1、L2によって囲まれた範囲である。次に時刻t1とt2
の間の時間dtに車両は最高速で移動したと仮定した時
に移動できる距離を算出し、その距離をrとする(ステ
ップS33)。するとすくなくとも車両は図12の距離
rを半径とする円R0 内に存在している。以上の2つの
範囲の中にある道路を検索する(ステップS34)。そ
の結果図15に示されるように斜線で囲まれた道路の範
囲に現在位置が存在していることがわかり、それを表示
部14を通じて使用者に対し指示する(ステップS3
5)。本実施例では現在位置の存在範囲を道路上に斜線
で示したが、これは、道路の表示色を変える等の方法も
ある。
【0031】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できなく、衛星航法による現在位
置特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電
波と測定の経過時間との関係から、道路上での現在位置
の存在範囲を表示する機能を設けることで、現在位置の
候補を指示することができ、利用者が現在位置を容易に
類推できることを可能にする。
【0032】(実施例8)以下、本発明の第8の実施例
について、図面を参照しながら説明する。ここでは実施
例6で用いた図9、10、11、12もあわせて参照し
ながら説明する。図17は本発明の第8の実施例におけ
る位置検出装置の表示画面の図である。図17におい
て、15は時刻t1 において3ないしは4個の衛星を用
いて測定した位置を示すしるしP1 である。また17、
18は衛星航法手段を用いて算出された現在位置の存在
する可能性のある位置の境界線、直線L1、直線L2をし
めす。19は位置P1 より、ある一定時刻の間に移動体
が移動可能な最大の距離rを半径とする円R0である。
20は地点P1より道路上で距離rの位置にある地点を
示すしるしである。図18は同実施例における位置検出
装置の位置表示の処理の流れ図である。
【0033】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、動作、及びその効果について説明する。まず、あ
る時刻t1 において3個の衛星7、8、9からの電波を
アンテナ10にて受信、この信号を利用し衛星航法手段
11にて現在位置p1 を算出する(ステップS37)。
本実施例においては受信する衛星は3個であったが、こ
れは3個もしくは4個であれば数は特に定めない。この
現在位置の結果を制御部13を通じ、地図データ記憶装
置12にある道路図データとともに表示部14に図10
のように現在位置P1として表示する(ステップS3
8)。次に時刻t2、位置P2 において測定を行う際に
2個の衛星7、8からの電波しか受けられなかったとす
る(ステップS39)。この際には現在位置は特定でき
ずにその範囲を求めることしかできない。そこで2個の
信号を利用して現在位置の存在する範囲を算出する(ス
テップS40)。その結果は図11に示すように直線L
1、L2によって囲まれた範囲である。次に時刻t1とt2
の間の時間dtに車両は最高速で移動したと仮定した時
に移動できる距離を算出し、その距離をrとする(ステ
ップS41)。するとすくなくとも車両は図4の距離r
を半径とする円R0 内に存在している。以上の2つの範
囲の中にある道路を検索する(ステップS42)。次に
検索された道路データを用いて地点P1 から距離がrの
地点を算出する(ステップS43)。その結果図17に
示されるように到達可能な地点20までの道路上で斜線
で囲まれた道路の範囲に現在位置が存在していることが
わかり、それを表示部14を通じて使用者に対し指示す
る(ステップS44)。本実施例では現在位置の存在範
囲を道路上に斜線で示したが、これは、道路の表示色を
変える等の方法もある。
【0034】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できなく、衛星航法による現在位
置特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電
波と測定の経過時間との関係から、道路上での現在位置
の存在範囲を表示する機能を設けることで、現在位置の
候補を指示することができ、利用者に現在位置を容易に
類推できることを可能にする。
【0035】(実施例9)以下、本発明の第9の実施例
について、図面を参照しながら説明する。ここでは実施
例6で用いた図10、11、12もあわせて参照しなが
ら説明する。図19は本発明の第9の実施例における位
置検出装置の構成図である。図19において、21、2
2、23は衛星航法に利用される人工衛星、24は衛星
からの電波を捕らえるためのアンテナ、25は衛星から
の電波を用いて現在位置を算出する衛星航法手段、26
は道路のデータを記憶している記憶装置、27は衛星航
法手段から得られた位置のデータを利用し、現在位置を
利用者に知らせるための処理を行う制御部、28は利用
者に現在位置を表示するための表示部、29は目的地を
システムに入力するための入力手段である。図20、2
1は本発明の第9の実施例における位置検出装置の表示
画面の図である。図20において、15は時刻t1にお
いて3ないしは4個の衛星を用いて測定した位置を示す
しるしP1である。30はあらかじめ入力した目的地ま
での経路を示すしるしである。図21において、15は
時刻t1 において3ないしは4個の衛星を用いて測定し
た位置を示すしるしP1 である。また17、18は衛星
航法手段を用いて算出された現在位置の存在する可能性
のある位置の境界線、直線L1、直線L2をしめす。19
は位置P1 より、ある一定時刻の間に移動体が移動可能
な最大の距離rを半径とする円R0である。31は地点
P1より走行経路となる道路上で距離rの位置にある地
点を示すしるしである。図22は同実施例における位置
検出装置の位置表示の処理の流れ図である。
【0036】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、動作、及びその効果について説明する。はじめに
目的地入力手段29を利用して目的地を入力する(ステ
ップS46)。その目的地をもとに走行経路を算出(ス
テップS47)、その結果を図20に示すようにしるし
30を用いて表示する(ステップS48)。次にある時
刻t1 において3個の衛星21、22、23からの電波
をアンテナ24にて受信、この信号を利用し衛星航法手
段25にて現在位置p1 を算出する(ステップS4
9)。本実施例においては受信する衛星は3個であった
が、これは3個もしくは4個であれば数は特に定めな
い。この現在位置の結果を制御部27を通じ、地図デー
タ記憶装置26にある道路図データとともに表示部28
に図20のように現在位置P1 として表示する(ステッ
プS50)。次に時刻t2、位置P2において測定を行う
際に2個の衛星21、23からの電波しか受けられなか
ったとする(ステップS51)。この際には現在位置は
特定できずにその範囲を求めることしかできない。そこ
で2個の信号を利用して現在位置の存在する範囲を算出
する(ステップS52)。その結果は図3に示すように
直線L1、L2によって囲まれた範囲である。次に時刻t
1とt2の間の時間dtに車両は最高速で移動したと仮定
した時に移動できる距離を算出し、その距離をrとする
(ステップS53)。するとすくなくとも車両は図4の
距離rを半径とする円R0 内に存在している。以上の2
つの範囲の中にある走行経路となっている道路を検索す
る(ステップS54)。次に検索された道路データを用
いて地点P1 から距離がrの地点を算出する(ステップ
S55)。その結果図21に示されるように到達可能な
地点31までの道路上で斜線で囲まれた道路の範囲に現
在位置が存在していることがわかり、それを表示部28
を通じて使用者に対し指示する(ステップS56)。本
実施例では現在位置の存在範囲を道路上に斜線で示した
が、これは、道路の表示色を変える等の方法もある。
【0037】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が2個しか受信できなく、衛星航法による現在位
置特定を行えないような場合にも、2個の衛星からの電
波と測定の経過時間との関係から、道路上での現在位置
の存在範囲を表示する機能を設けることで、現在位置の
候補を指示することができ、利用者に現在位置を容易に
類推できることを可能にする。
【0038】(実施例10)以下、本発明の第10の実
施例について、図面を参照しながら説明する。図23は
本発明の第10の実施例における位置検出装置の構成図
である。図23において、32、33、34は衛星航法
に利用される人工衛星、35は衛星からの電波を捕らえ
るためのアンテナ、36は衛星からの電波を用いて現在
位置を算出する衛星航法手段、37は道路のデータを記
憶している記憶装置、38は衛星航法手段から得られた
位置のデータを利用し、現在位置を利用者に知らせるた
めの処理を行う制御部、39は移動体の移動距離を測定
する測定手段、40は利用者に現在位置を表示するため
の表示部である。
【0039】図24は同実施例における位置検出装置の
表示画面の図である。それぞれの図に示す地図の縮尺は
特に定めない。また、図中実線は道路の路肩をしめす。
図24において、41は時刻t1 において3ないしは4
個の衛星を用いて測定した位置を示すしるしP1であ
る。42はP1より測定した移動距離を半径とした円で
あり現在位置の存在する範囲を示す。図25は同実施例
における位置検出装置の位置表示の処理の流れ図であ
る。
【0040】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、動作、及びその効果について説明する。まず、あ
る時刻t1 において3個の衛星32、33、34からの
電波をアンテナ35にて受信、この信号を利用し衛星航
法手段36にて現在位置p1および、速度v1 を算出す
る(ステップS58)。本実施例においては受信する衛
星は3個であったが、これは3個もしくは4個であれば
数は特に定めない。この現在位置の結果を制御部38を
通じ、地図データ記憶装置37にある道路図データとと
もに表示部40に図24のように現在位置P1 として表
示する(ステップS59)。次に時刻t2、位置P2にお
いて測定を行う際に衛星からの信号が受けられなかった
とする(ステップS60)。この際には現在位置は特定
できずにその範囲を求めることしかできない。そこで前
回までの測定結果と移動距離測定手段を利用して現在位
置の存在する範囲を算出する(ステップS61)。その
結果は図24に示すように円内に存在している。それを
表示部40を通じて使用者に対し表示する(ステップS
62)。さらに現在位置の存在範囲として示される円に
囲まれた部分を色分けなどの方法によって指示すること
で、一目で現在位置の状況も把握することができる。
【0041】以上のように本実施例によれば、衛星から
の電波が受信できなく衛星航法を行えないような場合に
も、移動距離を測定することで、現在位置の存在範囲を
算出し表示する機能を設けることで、現在位置の候補を
指示することができ、利用者に現在位置を容易に類推で
きるようにする。
【0042】(実施例11)以下本発明の第11の実施
例について、図面を参照しながら説明する。図26は処
理の流れ図であり、図27は本実施例の位置検出装置の
構成図である。図27において、43は複数の衛星から
電波で送られてくる時刻情報を測定し、この時刻差から
位置を測定する衛星航法受信機であるGPS受信機。4
4はCD−ROM装置で、蓄えられた地図情報を読み取
り出力する。45は表示部で測定結果を表示する。46
は演算部でGPS受信機43による測定結果に応じて、
CD−ROM装置44より地図情報を読み取り、地図と
測位結果を描画し、表示部45に出力する。従来例と構
成はほぼ同じであるが、46演算部の処理方法が異な
る。なお、この装置は移動体に搭載されているものとす
る。
【0043】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、図26の処理の流れ図を用いてその動作を説明す
る。以下は、図27の演算部46における処理方法の説
明である。まず図27のGPS受信機43より複数の衛
星の測定結果を受け取る(ステップS63)。ついで測
位可能かどうかについて判定を行い、測定結果について
位置の決定に必要な衛星が揃っているか判断し分岐する
(ステップS64)。その結果測位可能な場合には、測
位演算を行い、必要な衛星が揃っている場合、得られた
測定結果より現在位置を決定すると共に、測定誤差を評
価する(ステップS65)。測位可能でない場合には、
移動誤差評価を行い、測位できなくなった後の誤差の増
加を評価し、位置の測定誤差を変更する(ステップS6
6)。CD−ROM装置44より、測位結果に応じた地
図を読み込む(ステップS67)。入力した地図を描画
し、測位結果と共に測位誤差によりずれる可能性のある
範囲を地図上に描画し、表示部45に出力する(ステッ
プS68,S69)。測位演算S65における測定結果
の誤差評価は、各衛星毎に最大誤差を評価する。種々の
誤差による測位位置の誤差は、正負の最大の測定値のず
れによる変位点を結ぶ概略線分上にある。このような誤
差が重なった事による位置のずれが生じる範囲は、一般
に8角形になる。8角形の誤差評価は取扱い上不便であ
り、この8角形を含む長方形の長辺と短辺と方向により
規定し出力する。移動誤差評価ステップS66は図28
の47に示す前回の測定誤差の長辺と短辺の測定誤差評
価値に対し48で示すように、測定周期の期間内に移動
可能な距離の最大値49を加え、誤差評価値の方向と測
定位置は以前の値をそのまま出力する。測定周期T内に
移動可能な距離は、移動体の最大速度Vで評価し、VT
とする。
【0044】本実施例による測位装置の位置測定方法に
よると従来のカーナビゲションシステムに用いられる位
置検出装置の測定結果の取扱いに比べ、現在位置が確実
に測定誤差を示す長方形の内部に存在し、利用者が正し
い判断をすることができる。以上のように本実施例によ
れば、測位ができなくなった場合に、その経過時間に応
じて位置の誤差範囲を変更する事により、何時でも現在
位置を確実に含んでいる領域を示すことができ、利用者
が正しい判断をすることができる。
【0045】(実施例12)以下本発明の第12の実施
例について図面を参照しながら説明する。構成と処理方
法は実施例11と概略同様であるが、図26における測
位演算S65と移動誤差評価S66の処理が異なる。必
要な衛星が揃っている場合の測位演算において、入力S
63で得られた測定結果より現在位置の決定と、測定誤
差の評価に加え、受信点の移動速度とその方位を求め
る。そして、位置決定に必要な衛星が揃わなかった場
合、図29の50に示す、位置を決定した最新の結果に
よる位置と、その時の測定誤差評価値で決まる領域を、
最新の位置決定時の移動速度と方位に一定の速度で、そ
の時から現在まで動き続けたとした51で示す位置に移
動52する。さらに、移動体の最大の加速度aを予め決
定しておき、最新の位置が決定した時静止していたとし
て、この最大加速度で測位できなくなってからの経過時
間tで直線的に移動できる53で示す距離at2/2 だ
け、先の測定誤差の長辺と短辺に対し54で示すように
加え、誤差評価値の方向は以前の値をそのままとして出
力する。
【0046】本実施例の測位装置の位置測定方法による
と、現在位置が確実に測定誤差を示す長方形の内部に存
在し、利用者が正しい判断をすることができると共に、
その範囲をより限定することができる。以上のように本
実施例によれば、測位ができなくなった場合に、その経
過時間に応じて位置の誤差範囲を変更する際に、最新の
位置と速度を用い、移動体の加速度運動の限界も考慮し
ているので、何時でも現在位置を確実に含んでいる領域
をより限定できるので優れている。
【0047】(実施例13)以下本発明の第13の実施
例について図面を参照しながら説明する。構成と処理方
法は実施例12と概略同様であるが、図26における移
動誤差評価S66の処理が異なる。移動体の最大の加速
度aに加え、移動体の最大速度Vの制限を加える。そし
て、最新の位置が決定した時静止していたとして、この
最大加速度で測位できなくなってからの経過時間tで直
線的に移動できる距離at2/2 だけ、図30に示す以
前の測定誤差の長辺と短辺の測定誤差評価値55に対し
56で示すように加え、誤差評価値の方向は以前の値を
そのままとして出力するが、長辺と短辺各々について両
方向に増加する速度と、中心位置が移動する速度ベクト
ルの和の絶対値が最大速度Vを越える場合は、それ以降
その方向の増加はVに限定する。特定の方向のみが最大
速度となった場合は、逆方向の増加を考慮して中心位置
を変更するので、誤差評価値の取扱いが容易である。
【0048】本実施例の測位装置の位置測定方法による
と、高速移動時に位置の測定ができなくなった場合にお
いて、誤差の評価値がそれまでの走行方向に、必要以上
に大きくなるのを防ぐことができる。
【0049】(実施例14)以下本発明の第14の実施
例について、図面を参照しながら説明する。図31にお
いて、43は複数の衛星から電波で送られてくる時刻情
報を測定し、この時刻差から位置を測定する衛星航法受
信機であるGPS受信機、44はCD−ROM装置で、
蓄えられた地図情報を読み取り出力する。45は表示部
で測定結果を表示する。46は演算部でGPS受信機4
3による測定結果に応じて、CD−ROM装置44より
地図情報を読み取り、地図と測位結果を描画し、表示部
45に出力する。57は距離センサであって、移動体の
走行距離を検出し、その結果を演算部に出力する。従っ
て、移動速度の絶対値も知ることができる。第11の実
施例と同様の構成はであるが、距離センサ57を設けて
いる。
【0050】以上のように構成された位置検出装置につ
いて、図32の処理の流れ図を用いてその動作を説明す
る。図31のGPS受信機43より複数の衛星の測定結
果と前回の測定からの移動距離を受け取る(ステップS
63)。つぎに測定結果について位置の決定にに必要な
衛星が揃っているか判断し分岐する(ステップS6
4)。必要な衛星が揃っている場合、得られた測定結果
より測位演算を行い、現在位置を決定すると共に、測定
誤差を評価する(ステップS65)。測位できなくなっ
た後の誤差の増加を評価し、位置の測定誤差を変更、移
動誤差評価を実施する(ステップS66)。CD−RO
M装置44より、測位結果に応じた地図データを読み込
む(ステップS67)。入力した地図を描画し、測位結
果と共に測位誤差によりずれる可能性のある範囲を地図
上に描画し、図31の表示部45に出力する(ステップ
S68、S69)。以上の処理は第11の実施例と同様
であるが、以下の点が異なる。必要な衛星が揃わなかっ
た場合、図31の距離センサ57より、測定周期Tの間
の移動距離測定値を受け取る。この移動距離を測位第1
1の実施例における移動可能な距離の最大値に代えて、
前回の測定誤差の長辺と短辺の測定誤差評価値に対し加
え、誤差評価値の方向と測定位置は以前の値をそのまま
出力する。
【0051】本実施例による測位装置の位置測定方法に
よると第11の実施例における誤差の取扱いに比べ、現
在位置が確実に測定誤差を示す長方形を非常に小さくな
る。以上のように本実施例によれば、測位ができなくな
った場合に、その経過時間によらず、移動距離を用いて
現在位置を確実に含んでいる領域を評価するので、測位
出来なくなった時間によらず、より小さな領域に移動体
の位置を特定できる。
【0052】(実施例15)以下本発明の第15の実施
例について図面を参照しながら説明する。構成と処理方
法は実施例14と概略同様であるが、図32における移
動誤差評価S66の処理が異なる。必要な衛星が揃って
いる場合測位演算において、入力S63で得られた測定
結果より現在位置の決定と、測定誤差の評価に加え、受
信点の移動速度とその方位を求める。位置決定に必要な
衛星が揃わなかった場合、移動体の最大の加速度aを予
め決定しておき、最新の位置が決定した時静止していた
として、この最大加速度で測位できなくなってからの経
過時間tで直線的に移動できる距離at2/2 を評価し
これをAとする。そして、距離センサで得られる距離L
とこのAを比較し処理を分岐する。AがLより大きい場
合は図33(イ)の58に示す以前に決定した位置にお
ける、測定誤差の長辺と短辺について59で示すよう
に、それそれの方向にLだけ大きくする。AがLに等し
いか小さい場合、図33(ロ)の60に示す位置が決定
できた最新の位置にたいして、最新の位置決定時の移動
方位にL−Aだけ動かし、さらに測定誤差の長辺と短辺
について61で示すように、それそれの方向にAだけ大
きくする。
【0053】本実施例の測位装置の位置測定方法による
と、実際の移動距離を使用するので、第13及び第14
の実施例よりも、測定誤差の評価結果を示す領域が小さ
くなる。以上のように本実施例によれば、測位ができな
くなった場合に、その経過時間と、最新の位置と移動体
の加速度運動の限界に加え、実際に移動した距離を、非
常に簡単な処理で、位置と誤差の評価ができるので、何
時でも現在位置を確実に含んでいる領域をより限定でき
るので優れている。
【0054】(実施例16)以下本発明の第16の実施
例について図面を参照しながら説明する。構成と処理方
法は実施例14と概略同様であるが、図34における移
動誤差評価S66の処理が異なる。また、図35、図3
6に本実施例の誤差評価の説明図を示す。必要な衛星が
揃っている場合、測位演算において入力S63で得られ
た測定結果より現在位置の決定と、測定誤差の評価に加
え、受信点の移動速度とその方位を求める。測位に必要
な衛星が揃っていない場合は、実施例11から実施例1
4と同様の誤差と現在位置の変更を行う。つぎに、位置
を決定するには不十分な衛星の測定結果であっても、こ
の結果により位置が限定できないかどうかの判定によっ
て分岐する(ステップS71)。測定できた衛星2個を
用いるなどにより、位置が概略平行な2直線の間に限定
でき、その2直線の幅が、位置を制限するのに有効な程
度狭い場合、以下の方法で移動体の位置を限定する範囲
限定処理を行う(ステップS72)。図35において前
記変更した現在位置を中心として、前記変更した測定誤
差の評価値を示す長方形の領域62の各頂点をDn とす
る。添え字nは1,2,3,4で各頂点に対応する。頂
点の位置が図35(ハ)に示すように前記2直線の片側
にある場合は、何れかの情報が誤っていると判断する。
頂点の位置が図35(ニ)に示すように前記2直線の片
側に3個あり、間に1個ある場合、間にある頂点をDm
として、線分Dm-1 ,Dm とDm ,Dm+1 が前記2直線
の一方を横切る線分を対角線とし、Dm を頂点とする長
方形65を誤差の評価値とし、その中心を現在位置とし
て出力する。頂点の位置が図35(ホ)に示すように前
記2直線66の片側に3個あり、反対側に1個ある場
合、反対側にある頂点をDm として、線分Dm-1 ,Dm
とDm ,Dm+1 が前記2直線のを横切って作る2個線分
のうち長い方を辺とし、短い方を辺に含む長方形67を
誤差の評価値とし、その中心を現在位置として出力す
る。頂点の位置が図36(へ)に示すように前記2直線
の片側に2個あり、間に2個ある場合、間にある頂点を
Dm とDm+1 として、線分Dm-1 ,Dm とDm+1 ,Dm+
2 が前記2直線の一方を横切って作る2個の線分69の
うち長い方を一辺とし、線分Dm ,Dm+1 を他の辺とす
る長方形70を誤差の評価値とし、その中心を現在位置
として出力する。頂点の位置が図36(ト)に示すよう
に前記2直線の片側に2個あり、逆側に1個、間に1個
ある場合、間にある頂点をDm 、逆側の頂点をDm+1 と
して、線分Dm+1,Dm+2 が前記2直線を横切って作る
2個の交点のうちDm+2 に近い交点と、Dm 及びDm+1
を頂点とする長方形72を誤差の評価値とし、その中心
を現在位置として出力する。頂点の位置が図36(チ)
に示すように前記2直線73の片側に2個あり、逆側に
2個ある場合、この頂点が作る長方形と前記2直線が交
わる4つの交点で作る台形の、2本の対角線のうち長い
方を対角線とし、この台形の2辺を含む2個の長方形に
ついて、長辺が短いものを誤差の評価値とし、その中心
を現在位置として出力する。
【0055】本実施例の測位装置の位置測定方法による
と、第11から第15実施例に対し、衛星の測定結果を
用いて、現在位置が存在する範囲を限定するので、測定
誤差の評価結果を示す領域が小さくなる。以上のように
本実施例によれば、衛星の測定結果により2本の直線で
位置を限定できる場合、現在位置を確実に含んでいる領
域をより限定できるので優れている。さらに、長時間に
わたり衛星による測位ができない場合であっても、時々
2本の直線で存在範囲が限定でき、この直線の方角が変
化すれば、現在位置を限定できる。
【0056】なお、実施例において誤差評価値は長方形
で求めこれを出力としたが、出力した結果は楕円その他
の形状としたり、大きさを一定の割合で小さくしたり大
きくしたりして取り扱ってもよい。ただし、これらの場
合は誤差の最大とは一致しなくなる。さらに位置の測定
装置をGPS受信機としたが、サインポスト受信機やN
NSS等他の位置を測定する装置を用いても良い。ただ
し、実施例6においては複数の距離を測定して位置を測
定するセンサを使用するものとする。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、位置が測定でき
なくなった場合に、位置を予測すると共に、予測位置の
誤差を評価し、予測位置の存在範囲をより限定すること
により、現在位置がどの範囲にあるのかを明確にし、利
用者が正しい判断をするための情報を提供することがで
きる優れた位置検出装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における位置検出装置の
構成図
【図2】同第1の実施例における位置検出装置の処理の
流れ図
【図3】本発明の第2の実施例における位置検出装置の
処理の流れ図
【図4】本発明の第3の実施例における位置検出装置の
処理の流れ図
【図5】本発明の第4の実施例における位置検出装置の
構成図
【図6】同第4の実施例における位置検出装置の処理の
流れ図
【図7】本発明の第5の実施例における位置検出装置の
構成図
【図8】同第5の実施例における位置検出装置の処理の
流れ図
【図9】本発明の第6の実施例における位置検出装置の
構成図
【図10】同第6の実施例における現在位置表示画面を
示した図
【図11】同第6の実施例における現在位置表示画面を
示した図
【図12】同第6の実施例における現在位置表示画面を
示した図
【図13】同第6の実施例における現在位置表示画面を
示した図
【図14】同第6の実施例における位置検出装置の処理
の流れ図
【図15】本発明の第7の実施例における現在位置表示
画面を示した図
【図16】同第7の実施例における位置検出装置の処理
の流れ図
【図17】本発明の第8の実施例における現在位置表示
画面を示した図
【図18】同第8の実施例における位置測定方法の処理
の流れ図
【図19】本発明の第9の実施例の位置検出装置の構成
【図20】同第9の実施例における現在位置表示画面を
示した図
【図21】同第9の実施例における現在位置表示画面を
示した図
【図22】同第9の実施例における位置検出装置の処理
の流れ図
【図23】本発明の第10の実施例の位置検出装置の構
成図
【図24】同第10の実施例の現在位置表示画面を示し
た図
【図25】同第10の実施例における位置検出装置の処
理の流れ図
【図26】本発明の第11の実施例の位置測定方法の処
理の流れ図
【図27】同第11の実施例の位置検出装置の構成図
【図28】同第11の実施例の動作を説明する誤差評価
の図
【図29】本発明の第12の実施例の動作を説明する誤
差評価の図
【図30】本発明の第13の実施例の動作を説明する誤
差評価の図
【図31】本発明の第14の実施例の位置検出装置の構
成図
【図32】同第14の実施例の位置測定方法の処理の流
れ図
【図33】本発明の第15の実施例の動作を説明する誤
差評価の図
【図34】本発明の第16の実施例の位置測定方法の処
理の流れ図
【図35】同第16の実施例の動作を説明する誤差評価
の図
【図36】同第16の実施例の動作を説明する誤差評価
の図
【図37】従来の位置検出装置の構成図
【図38】従来の位置測定方法の処理の流れ図
【図39】従来の位置検出装置の現在位置表示画面を示
した図
【符号の説明】
1 受信装置 2 時計 3 演算部 4 表示部 5 距離センサ 6 時計 7 測位用衛星 8 測位用衛星 9 測位用衛星 10 アンテナ 11 衛星航法手段 12 地図データ記憶装置 13 制御部 14 表示部 15 時刻t1における位置 16 時刻t2における位置 17 衛星航法手段を用いて算出された現在位置の存在
する可能性のある位置の境界線L1 18 衛星航法手段を用いて算出された現在位置の存在
する可能性のある位置の境界線L2 19 位置P1より、ある一定時刻の間に移動体が移動
可能な最大の距離rを半径とする円R0 20 地点P1より道路上で距離rの位置にある地点を
示すしるし 21 測位用衛星 22 測位用衛星 23 測位用衛星 24 アンテナ 25 衛星航法手段 26 地図データ記憶装置 27 制御部 28 表示部 29 目的地入力手段 30 あらかじめ入力した目的地までの経路を示すしる
し 31 地点P1より走行経路となる道路上で距離rの位
置にある地点を示すしるし 32 測位用衛星 33 測位用衛星 34 測位用衛星 35 アンテナ 36 衛星航法手段 37 地図データ記憶装置 38 制御部 39 移動距離測定手段 40 表示部 41 時刻t1における位置 42 P1より測定した移動距離を半径とした円R1 43 GPS受信機 44 CD−ROM装置 45 表示部 46 演算部 47 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 48 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 49 移動距離 50 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 51 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 52 移動距離 53 移動距離 54 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 55 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 56 移動距離 57 距離センサ 58 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 59 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 60 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 61 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 62 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 63 現在位置の存在範囲をしめす直線 64 現在位置の存在範囲をしめす直線 65 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 66 現在位置の存在範囲をしめす直線 67 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 68 現在位置の存在範囲をしめす直線 69 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 70 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 71 現在位置の存在範囲をしめす直線 72 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 73 現在位置の存在範囲をしめす直線 74 測定誤差評価値の範囲をしめす長方形 75 GPS受信機 76 CD−ROM装置 77 表示部 78 演算部 79 現在位置を示すしるし
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 いづみ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−212713(JP,A) 特開 平6−148307(JP,A) 特開 平6−289778(JP,A) 特開 昭63−66414(JP,A) 特開 平3−4189(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 21/00 - 21/24 G01C 23/00 - 25/00 G01S 5/00 - 5/14

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星からの信号を受信し復調する受信装
    置と、前記受信装置の測定結果より移動体の現在位置を
    算出する測位演算手段と、前記測位演算手段による測位
    ができない場合に前記受信装置の測定結果を用いて移動
    体の現在位置を2直線の間の領域に限定できるかを判断
    する手段と、2直線の間の領域に限定できる場合に、前
    記測定結果を用いて移動体の現在位置を2直線の間の領
    域に限定する領域測位手段と、前記測位演算手段による
    最新の測位の時点から前記領域測位手段による領域測位
    の時点までの経過時間を計測する時計と、前記経過時間
    とあらかじめ定めた移動体の最大速度と最大加速度より
    前記測位演算手段にて得た最新の位置からの最大移動領
    域を算出する最大移動領域演算手段と、最大移動領域演
    算手段と領域測位手段から得られた2つの領域に共通す
    る領域を求め、この領域を移動体の存在する範囲とする
    領域限定手段と、前記測位演算手段で得られた移動体の
    存在位置または前記領域限定手段で得られた移動体の存
    在範囲を出力する出力部とを有する位置検出装置。
  2. 【請求項2】 衛星からの信号を受信し復調する受信装
    置と、時間を計測する時計と、前記受信装置の測定結果
    より現在位置と速度ベクトルを算出する測位演算手段
    と、この測位演算手段による測位が出来ない場合に、前
    記受信装置の測定結果を用いて移動体の現在位置を2直
    線の間の領域に限定できるかを判断する手段と、2直線
    の間の領域に限定できる場合に、前記測定結果を用いて
    前記測定結果を用いて移動体の現在位置を2直線の間の
    領域に限定する領域測位手段と、この限定する直線に対
    する移動体の速度の垂直成分を算出する速度成分演算手
    段と、この移動体の速度の垂直成分と、前記測位演算手
    段より得た速度ベクトルについて求めた、前記限定する
    直線に対する垂直成分とを比較して概して等しく、かつ
    経過時間が小さいとき、この間の移動体の運動を前記
    度ベクトル演算手段より得られた速度ベクトルでの等速
    直線運動とみなして、前記測位手段より得られた測位結
    果から現在位置を推測する推測測位手段と、前記測位演
    算手段または前記推測測位手段から得られた現在位置を
    出力する出力部を有する位置検出装置。
  3. 【請求項3】 経過時間とあらかじめ定めた移動体の最
    大速度と最大加速度よ り前記測位演算手段にて得た最新
    の位置からの最大移動領域を算出する最大移動領域演算
    手段に代えて、移動体の走行距離を計測する距離センサ
    と、この距離センサより得られた前記経過時間内の走行
    距離をもって最大移動距離として最大移動領域を算出す
    る最大移動領域演算手段とした事を特徴とする請求項1
    に記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 地図情報を記憶した地図記憶装置を具備
    し、測位演算手段による測位が出来ない場合に、経過時
    間とあらかじめ定めた移動体の最大速度と最大加速度よ
    り算出する最大移動領域演算手段または距離センサによ
    って求めた到達可能な距離により、地図記憶装置に蓄え
    た地図情報から到達可能な位置を検索する手段と、それ
    らの情報から現在位置の存在範囲をさらに限定する手段
    を備えた請求項に記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 地図情報を記憶した地図記憶装置を具備
    し、地図記憶装置に蓄えられた地図上に目的地を設定す
    ることができる入力手段と、あらかじめ入力した地図上
    目的地までの走行経路を検索する手段と、前回行われ
    た測定による位置と今回の測定位置との間の経過時間か
    ら到達可能な距離を算出する手段と、測位演算手段によ
    る測位が出来ない場合に前記走行経路と到達可能な距離
    によって現在位置の存在範囲を限定する手段を備えた請
    求項1、3または4に記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 位置を測定する装置の測定結果から、測
    位が可能であるときは現在位置を求めるとともに測定精
    度を評価し、測位ができない場合は前回の測定からの経
    過時間と、想定される移動体の最大速度より、最大移動
    距離を算出し、測定した時の測定精度評価値にこの最大
    移動距離を、評価を行うそれぞれの方向に加え、位置の
    誤差とする位置測定方法。
  7. 【請求項7】 測位が可能である場合は、位置の測定と
    共に移動速度と移動方向を測定し、位置が測定できない
    場合は、前回測定した方向に前回測定した速度で運動が
    続いていると仮定した位置を求め、別に定めた移動体の
    最大加速度と、前回の測定からの経過時間より、現在位
    置の予測の誤差の増加を評価して、前回の位置測定の誤
    差に加えるようにした請求項に記載の位置測定方法。
  8. 【請求項8】 移動体の最大移動速度を定め、出力する
    位置の測定誤差評価値が増大する速度と、中心位置の移
    動速度のベクトル和が前記最大移動速度以下となるよう
    に制限する計算を行う請求項6または7に記載の位置測
    定方法。
  9. 【請求項9】 測定精度の評価値に、移動距離を測定す
    る距離センサで測定した前回の測定から移動した距離
    を、前回の測定精度評価値に評価を行うそれぞれの方向
    に加える計算を行い、位置の誤差とする請求項6から8
    のいずれかに記載の位置測定方法。
  10. 【請求項10】 移動体の移動距離と、移動体の最大加
    速度を想定した場合の位置の移動量とを比べ、前記移動
    距離が小さい場合は、予測の中心位置を移動せず、誤差
    の評価値の大きさのみを前記移動距離に応じて変更し、
    前記距離が大きい場合は中心位置を前記移動距離から移
    動体の最大加速度とした位置の移動量の差に応じて移動
    し、最大加速度における位置の移動量に応じて、誤差の
    評価値の大きさを変更する計算を行う請求項に記載の
    位置測定方法。
  11. 【請求項11】 位置を測定する装置より得られる測定
    結果から、現在位置を求めると共に測定誤差を評価した
    領域を求めると共に、前回の測定における測定結果の領
    域を、前回の測定からの経過時間や距離センサなどによ
    って位置の誤差の評価領域を求め、前記の測定装置より
    得られる領域と、予測により得られる領域の重なる共通
    領域を新たな誤差の領域とする事によって、予測位置の
    修正と誤差評価値の大きさを制限する計算を行う請求項
    6または10に記載の位置測定方法。
  12. 【請求項12】 位置の測定装置より得られる誤差の領
    域と、予測により得られる領域とが重なる領域を新たな
    誤差の領域とし、この新たな誤差の領域に代えて、この
    領域を含む長方形のうち出来るだけ辺の短いものを求
    め、この長方形を誤差評価値とする請求項11に記載の
    位置測定方法。
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