JP2945475B2 - 非満水用電磁流量計 - Google Patents

非満水用電磁流量計

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JP2945475B2 JP5505106A JP50510693A JP2945475B2 JP 2945475 B2 JP2945475 B2 JP 2945475B2 JP 5505106 A JP5505106 A JP 5505106A JP 50510693 A JP50510693 A JP 50510693A JP 2945475 B2 JP2945475 B2 JP 2945475B2
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豊 吉田
満 市川
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は非満水用電磁流量計に関する。
背景技術 流路の上下にコイルを配設し、各コイルの出力に基づ
いて流体が流路に対して満水であるか否かを検出する装
置が知られている(JP−A 59−230115)。
また、流路の上下に配置されたコイルを直列接続する
構成がJP−A 52−48356にみられる。
出願人は、流路内を非満水状態で流れる流体の流量を
電磁流量計の原理に基いて計測する流量計測方法と、そ
の方法に使う流量検出器を提案した(1991年1月22日出
願、特願平3−5631号)。
この流量検出方法と流量検出器を、図12〜図20に基い
て説明する。
図12と図13において、参照符号1は断面が円形の流
路、2,2は流路1の中心を通る垂直線に対し対称の位置
に設けた1対の電極、3Aと3Bは第1と第2の励磁コイル
で、それぞれ異なる磁束密度分布BAとBBを異なる期間
(時間)の間に発生する。即ち、図23に示すようなそれ
ぞれの励磁コイルに流す電流を制御することにより、第
1の励磁コイル3Aに流す励磁電流により磁束密度分布BA
が発生し、第2の励磁コイル3Bに流す励磁電流により磁
束密度分布BBが発生する。符号4は、このような構造の
流量検出器を示す。
5は励磁回路で、タイミング回路6の信号に応じて、
第1と第2の励磁コイル3Aと3Bとを交互に励磁する。7
は電極2,2間に誘起した電圧を増幅して出力するプリア
ンプ、S1は切替えスイッチで、タイミング回路6の信号
で切替作動し、前記2つの励磁コイル3Aと3Bの励磁時期
の切替と同期して切替作動し、第1の励磁コイル3Aが励
磁されているときにa側に、第2の励磁コイル3Bが励磁
されているときにb側に切替えられる。
8Aと8Bは切替スイッチS1のa接点とb接点の信号を入
力してオフセット補償、サンプル&ホールドする増幅回
路、9はCPU回路、10は増幅器8A,8Bからのアナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D変換回路、11は演算回路
で、後述する演算を行うプログラムを備えている。12は
演算結果としての流量信号を出力する出力端子である。
図14は図12の電磁流量計のタイミングチャートで、上
から順に、タイミング回路5の信号、第1の励磁コイル
3Aの励磁電流、磁束密度分布BAの強さ第2の励磁コイル
3Bの励磁電流、磁束密度分布BBの強さ切替スイッチS1
動作、プリアンプ7の出力、増幅回路8Aの入力、増幅回
路8Bの入力をそれぞれ示す。
流路1に流れる非満水状態の流体の流量を計測するに
は、次の手順による。
手順1.流量を計測すべき流路1と同じ断面形状の流路
を用い、この流路の勾配を一定にして水位hを変え、そ
の水位のときの流量Qに応じた出力OAとOBとを予め計測
しておく。同一流路において、水位と流量は1対1の関
係にある。なお、出力OAとOBは電磁流量計に原理による
流量検出器4を用い、同じ流量Qを第1と第2の励磁コ
イル3Aと3Bでそれぞれ計測したときの流量信号を流量に
対してプロットしたものである。(図15(a))。第1
の励磁コイル3Aが発生する励磁磁束密度分布BAと第2の
励磁コイル3Bが発生する励磁磁束密度分布BBとは、流路
1の中心軸に対し、概略上・下反対の分布となるため同
じ流量に対しても対応する出力OAとOBとは違った値とな
る。
手順2.被測定流体が流れている流路1の未知の流量
Q′を前記流量検出器4で計測し、出力OA′とOB′を得
る。
手順3.OB′とOA′の比OB′/OA′を求め、手順1で求
めたOBとOAとの比OB/OAがOB′/OA′と同じ値になる流量
Qαを手順1のデータから求め(図15(b)(c))、
この流量Qαのときの手順1の出力OAαから、手順1に
おける流量Qαの条件のときの感度OAα/Qαを算出する
(図15(d))。
手順4.手順2で計測した出力OA′と、手順3で得た感
度OAα/Qαとから、未知の流量Q′を次の式で算出す
る。
Q′=OA′・Qα/OAα このようにして、水位を検出しなくて、未知の流量
Q′を求める方法を提案した。
図16は、図12、図13の流量検出器4を口径200mmの塩
ビ管13に取付けてこの計測方法の精度を検証するために
実験した装置の全体で、塩ビ管13の長さは約8mで、この
塩ビ管の管路勾配を先ず2/1000に固定し、第1の励磁コ
イル3Aを使って測定した実流量Qと電磁流量計の出力OA
との関係を図17の曲線OAに示す。又、同一勾配で第2の
励磁コイル3Bを使って測定した結果を曲線OBに示す。
図17の両データとOAとOBから、比OB/OAを求めたのが
図18である。図18で、流量Qがほぼ100〔m3/h〕以上で
はOB/OAが一定の最小値になっているが、この範囲はい
わゆる満水状態である。図17においても、この流量Qが
ほぼ100〔m3/h〕以上の範囲では曲線OAとOBが共に座標
の原点を通る直線の線分になっていることからも、いわ
ゆる普通の満水型電磁流量計として作動している範囲で
あることが理解できる。
図19は、図16の装置を使って、流量13の管路勾配を6/
1000に変えて測定した実流量Q′〔m3/h〕と、各励磁コ
イル3A,3B,でそれぞれ励磁したときの出力OA′とOB′と
の関係である。この実験では、図19で実流量が既知であ
るが、実流量Q′〔m3/h〕を未知と仮定してOB′/OA′
=αを求め、その値と、一値する図18のOB/OAの値の点
の実流量Qαを求め、その流量Qαにおける図17の曲線
OAからの感度OAα/Qαを算出すれば、前述の演算方法に
より次の式で未知の流量Q′が求められる。
Q′=OA′・Qα/OAα この方法で、図19のデータからいくつかの流量Q′の
点で、器差を求めたところ、図20のように、比較的小さ
な値となり、この計測方法の実用性が確認できた。
上記流量計測方法では、用いる流量検出器4が、電極
とアース間の位置関係、電極形状と励磁磁束密度分布の
関係が両者ともに、その対称性が失われ易いので、導電
率の影響による計測誤差が生じるという問題点があっ
た。
発明の開示 そこで、本発明は、かかる問題点を解消できる非満水
用電磁流量計を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の非満水用電磁流
量計は、個々に励磁できる上側励磁コイル(Cu)と下側
励磁コイル(Cl)と1対の対抗する電極22を有する本体
部分24と、 次の(a)〜(g)の要件を有する変換器部分32とを
具備したことを特徴とする。
(a)励磁回路25へ励磁のタイミングを知らせ、増幅回
路(AMP)へタイミングを知らせる励磁タイミング回路2
6を設ける。
(b)短絡スイッチ(S2)の開閉を制御するタイミング
信号を発生し、同時に演算処理部31へこのタイミングを
知らせる導電率測定タイミング回路28を設ける。
(c)励磁タイミング回路26からの信号を受け、二つの
励磁コイル(Cu)(Cl)を励磁する励磁回路25を設け
る。
(d)電極22からプリアンプ27へ至る導線をアースへ短
絡する短絡抵抗(Rs)と、導電率測定タイミング回路28
からの信号により、短絡抵抗(Rs)を接続したり、切り
離したりするスイッチ(S2)を設ける。
(e)電極22間の信号電圧を増幅するプリアンプ27を設
ける。
(f)増幅回路(AMP)の出力をA/D変換するA/D変換回
路30と、このデータを処理して流量出力信号を出力する
演算処理回路31を設ける。
演算処理回路31が、A/D変換回路30のデータを処理し
て導電率出力を出力するようにすることもできる。
図1〜図5に基いて作用を説明する。
図2に典型的な測定1サイクルのタイミングチャート
を示す。図の期間a〜fで測定の1サイクルである。ま
ず各々の信号について簡単に説明する。
(i)上側励磁コイルCuは期間a,bと期間e,fに励磁され
る。
(ii)下側励磁コイルClは期間c,dに励磁される。
(iii)導電率測定用短絡スイッチS2は期間e,fの間だけ
閉となる。
(iv)プリアンプ27の出力には励磁の違い、短絡スイッ
チS2の位置に応じた出力が現れる。
(v)第1の増幅回路AMPuは上側励磁コイルCuで励磁さ
れている間のプリアンプ27の出力を積分し積分が完了し
た時点でこれをホールドし出力する。従って期間a,bの
積分値が時刻t2に確定し、期間e,fの積分値は時刻t6
確定する。
次に得られた信号の処理手順について説明する。
1.予め次の3種のデータを測定し演算処理部31に記憶し
ておく。
上側励磁(下側でも可)の時の第1の増幅回路AMPuの
出力Euと、その時の実流量Qとの比g≡Q/Euは水位hと
導電率cを決めてやれば一定値となる。このg(h,c)
を測定しておく。
上側励磁の時の第1の増幅回路AMPuのcEuと、下側励
磁の時の第2の増幅回路AMPlの出力Elとの比p≡El/Eu
も水位hと導電率cを決めれば一定値となる。このp
(h.c)を測定しておく。
上側励磁で短絡スイッチS2開の時の出力Euと、短絡ス
イッチS2閉の出力Eu′との比s≡Eu′/Euも水位hと導
電率cにより決定される。このs(h,c)を測定してお
く。
2.実際の計測時に得られた信号Eu,Elにより、比po=El/
Euを求める。p(h,c)=poとおけばh−c平面上に一
つの曲線が図3のように描ける。勿も、この曲線はp=
po平面上にあるが、これをh−c平面へ正射影した曲線
を使う。同様に実測した信号Eu′,Euにより、比S0を求
め、s(h,c)=S0とおいて、h−c平面上の曲線を図
4の様に得る。こうして得た2つの曲線の交点は即ち実
測時の水位h0と導電率C0を表す。(図5)このh0,C0
使って流量Q=g(h0,C0)・E0として流量を求める。
以下では背景技術に対応して上記手順の内容を解読す
る。
背景技術で説明した計測方法ではpoと水位hとが一対
一の関係にあるとの前提に立っていた。即ち、poは、図
3の点線に示すように、縦軸に平行な直線で表わされる
と考えていた。この発明は、poが図3の実線で示すよう
に、水位hと一対一の関係になく、そこに導電率が関与
しており、これが測定誤差の原因となるという発明者ら
が新たにみつけた課題を解決するものである。
つまり、上側コイルと下側コイルの出力Eu及びElのみ
から正確に水位を求めることができない。
そこで本発明者らは、上側コイル及び/又は下側コイ
ルの出力に何らかの処理を加え、得られた結果を図3と
同様にh−c平面上の曲線とするよう検討した。そのよ
うな曲線が得られれば、それと図3の曲線との交点を求
めることにより、上下コイルの出力から水位h及び導電
率cを特定できることとなるからである。
換言すれば、2つの変数h及びcを持つ方程式を2つ
得ることにより、その解として水位hを求める。そのと
き同時に導電率cが求まる。
本発明者らは既述の比s≡Eu′/Euに注目した。そし
て、s0=Eu′/Euを求め、s(h,c)=s0とおくと、同じ
く一つの曲線が図4のように得られた。h−c平面へ正
射影することは同じ。
なお、流管1内の水位hと被測定流体の導電率cで決
まる流量計本体部分24の出力インピーダンスをRwとする
と、流量計本体に発生する流量計本体に発生する流量信
号Eは図6に示すように、出力インピーダンスRwとプリ
アンプ27の入力インピーダンスRiで分圧されてプリアン
プ27へ入るが、通常Rw《Riなので、Ei≒Eである。
ここで短絡スイッチS2を閉じてやると、同じくRs《Ri
としておけば Ei≒Rs・E/(Rw+Rs) である。従って前記sの定義より s=Rs/(Rw+Rs) である。Rsは既知であり、Rw(h,c)だからs(h,c)と
書ける。
背景技術では水位hが流量Qと一対一の関係にあり、
p0=El/Eu(=OB/OA)が流量Q(即ち水位h)と一対一
の関係にあることを前提にして実流量を求めていたが、
既述の説明からp0=p(h,c)であるため、より精度の
高い測定を行なうには背景技術で説明した方法は利用で
きない。
そこで発明者らは既述の比g≡Q/Euが水位h及び導電
率cの関数であることに着目した。
即ち、この図3の図4と二つの曲線の交点が現在の水
位h0と導電率c0を現わしている(図5)から、g=g
0(h0,c0)によりg0が求まる。gの定義により、現在
の流量Q0をQ0=g0Euとして求める。
本手法は、gに影響を与えるパラメータhとcを、 s(h,c)=s0 p(h,c)=p0 なる連立方程式を解いて求めようとするもので、導電率
Cを求めることで導電率の変化による誤差を補正するも
のである。
発明を実施するための最良の形態 図7に示すように、流量1の内径がφ200、短絡抵抗Rs
が100Ω、プリアンプ27の入力インピーダンスが100MΩ
の場合、前記図3、図4に相当する曲線を取ると(図
8、図9)になる。
図9の水位hが1.0以上の部分は満管のまま流体を圧
送している状態で、便宜上プロットされている。
図11は導電率1300μS/cmの流体の流量を本発明に基づ
き測定したデータを横軸実流量、縦軸器差(器差=(測
定値−真値)/真値×100%)で表わしたものである。
図10に示したデータは、前記背景技術で説明した方法
で同一の流体を測定したときの結果である。
本発明の非満水用電磁流量計は、上述のように構成さ
れているので、導電率の変化が測定精度に与える悪影響
を補正して測定誤差を小さくできる。
又、本体部分の対称性に留意する制約が小さくなるの
で、電磁流量計本体部分の設計の自由度が増す。
更に又、導電率の情報を外部へ出力することで、導電
率計としての機能をはたすことができる。
次に、実施例の測定方法を図21のフローチャートに基
づいて説明する。
なお、図22は、比g≡Q/Euと水位h及び導電率cとの
関係を示すグラフである。この図22の関係、更には図8
及び9の関係は演算処理部31のメモリに予め格納されて
いる。
ステップ1では、短絡スイッチS2が開のときの上側コ
イルの出力Eu、同スイッチS2が閉のときの出力Eu′及び
下側コイルの出力Elを検出して、演算処理部31のレジス
タへ保存しておく。
ステップ3では、演算処理部の演算回路がレジスタか
らそこに保存されているEu,Elを読み出して、p0=El/Eu
を計算し、結果を他のレジスタに保存する。
ステップ5では、同様にして、S0=El′/Euを計算
し、結果を他のレジスタへ保存しておく。
ステップ7では、ステップ3で得られたp0の値をメモ
リに格納されている図8のデータと比較して、図8のデ
ータから得られたp0に最も近いデータを選択する。一
方、ステップ5で得られたS0の値をメモリに格納されて
いる図9のデータと比較して、その中から得られたS0
最も近いデータを選択する。このようにして得られた2
つのデータの交点から測定時の水位h0及び導電率c0が得
られる。
ステップ9では、メモリに格納されている図22のデー
タを参照して、ステップ7で決定された水位h0及び導電
率c0からg0を特定する。
ステップ11では、上側コイルの出力Euをレジスタから
読み出すとともに、該Euとステップ9で得られた比g0
乗算し、実流量Q0を計算する。
なお、実施例の管路の内径は240mmである。電極2の
寸法は、流れ方向に40mmの幅を持ち、90°の開き角度及
び2mmの厚さを持つ。
上下のコイル形状及び寸法を図23に示す。
なお、コイルは1300ターン巻きのものを利用した。
この発明は上記の開示に限定されない。
図面の簡単な説明 図1の(a)は本発明のブロック図、bはその一部の
詳細を示す図。
図2はタイミングチャート。
図3はh−c平面上でのp曲線の図。
図4はh−c平面上でのs曲線の図。
図5はh−c平面上でのp曲線とs曲線の図。
図6は本発明の電気回路の要部。
図7は本発明の実施例の要部の電気回路。
図8は実施例によるh−c平面上でのp曲線の図。
図9は実施例によるh−c平面上でのs曲線の図。
図10は従来技術の一例の器差曲線。
図11は本発明の実施例の器差曲線。
図12は従来技術の電磁流量計のブロック図。
図13は従来技術の流量検出器で、aは正面図、bは同
図(a)A−A断面図。
図14は図12の電磁流量計のタイミングチャート。
図15は従来技術による流量計方法の手順を説明する線
図で、(a)は流量計出力線図、(b)は流量計出力比
を示す線図、(c)は未知の流量から得た出力比から、
同一水位の流量Qαを求める手順を説明する図、(d)
は出力曲線OAから感度を求める手順を説明する図。
図16は従来技術の計測精度の検証に使用した実験装置
の略図。
図17は従来技術での、実流量Qと流量検出器の出力OA,O
Bの関係の一例を示す線図。
図18は図17のデータから計算した比OB/OAと実流量Q
との関係を示す線図。
図19は管路勾配を変えた状態での図17に相当する出力
線図。
図20は従来技術の器差特性線図。
図21は実施例の方法を説明するフローチャート。
図22はg,h,cの関係を示すグラフ。
図23は実施例におけるコイルの斜視図。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個々に励磁できる上側励磁コイル(Cu)と
    下側励磁コイル(Cl)と1対の対向する電極(22)を有
    する本体部分(24)と、 次の(a)〜(g)の要件を有する変換器部分(32)と
    を具備したことを特徴とする非満水用電磁流量計。 (a)励磁回路(25)へ励磁のタイミングを知らせ、増
    幅回路(AMP)へタイミングを知らせる励磁タイミング
    回路(26)を設ける。 (b)短絡スイッチ(S2)の開閉を制御するタイミング
    信号を発生し、同時に演算処理部(31)へこのタイミン
    グを知らせる導電率測定タイミング回路(28)を設け
    る。 (c)励磁タイミング回路(26)からの信号を受け、二
    つの励磁コイル(Cu)(Cl)を励磁する励磁回路(25)
    を設ける。 (d)電極(22)からプリアンプ(27)へ至る導線をア
    ースへ短絡する短絡抵抗(Rs)と、導電率測定タイミン
    グ回路(28)からの信号により、短絡抵抗(Rs)を接続
    したり、切り離したりするスイッチ(S2)を設ける。 (e)電極(22)間の信号電圧を増幅するプリアンプ
    (27)を設ける。 (f)増幅回路(AMP)の出力をA/D変換するA/D変換回
    路(30)と、このデータを処理して流量出力信号を出力
    する演算処理回路(31)を設ける。
  2. 【請求項2】演算処理回路(31)が、A/D変換回路(3
    0)のデータを処理して導電率出力を出力する請求項1
    の非満水用電磁流量計。
  3. 【請求項3】短絡スイッチ開時の上側コイルの出力(E
    u)と下側コイルの出力(El)の比(p)を求める手段
    と、 前記出力(Eu)と短絡スイッチ閉時の上側コイルの出力
    (Eu′)との比(s)を求める手段と、 流量(Q)と前記出力(Eu)の比(g)と水位(h)及
    び導電率(c)との関係を保存する手段と、 前記比(p)と比(s)から、水位(h)及び導電率
    (c)を特定する手段と、 特定された水位(h)及び導電率(c)を前記保存手段
    に保存されている関係に照らして、前記比(g)を特定
    する手段と、 該特定された比(g)及び前記出力(Eu)から流量を演
    算する手段と を備えてなる非満水用電磁流量計。
  4. 【請求項4】短絡スイッチ開時の出力(Eu)と下側コイ
    ルの出力(El)の比(p)を求めるステップと、 前記出力(Eu)と前記短絡スイッチ閉時の上側コイルの
    出力(Eu′)との比(s)を求めるステップと、 前記比(p)と比(s)から、水位(h)及び導電率
    (c)を特定するステップと、 特定された水位(h)及び導電率(c)を、予め求めら
    れている流量(Q)と前記出力(Eu)の比(g)と水位
    (h)及び導電率(c)との関係に照らして、該比
    (g)を特定するステップと、 該特定された比(g)及び前記出力(Eu)から流量を演
    算するステップと からなる非満水時の流量測定方法。
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