JP2944691B2 - 内視鏡挿入孔形成用セット - Google Patents

内視鏡挿入孔形成用セット

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JP2944691B2
JP2944691B2 JP1337658A JP33765889A JP2944691B2 JP 2944691 B2 JP2944691 B2 JP 2944691B2 JP 1337658 A JP1337658 A JP 1337658A JP 33765889 A JP33765889 A JP 33765889A JP 2944691 B2 JP2944691 B2 JP 2944691B2
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/06Body-piercing guide needles or the like
    • A61M25/0662Guide tubes
    • A61M25/0668Guide tubes splittable, tear apart
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0009Making of catheters or other medical or surgical tubes

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内視鏡挿入孔形成用セットに関し、更に詳し
くは胆道疾患、腎臓疾患等の治療に際して、内視鏡を体
内の疾患箇所に挿入するための孔を形成に使用される内
視鏡挿入孔形成用セットに関する。
〔従来の技術〕
従来、胆管や胆嚢、腎盂、尿管内の各種疾患に対して
内視鏡を用いた経皮的治療が施されているすなわち、治
療を必要とする胆管、胆嚢、腎盂等の管腔臓器に対し
て、内視鏡の挿入に必要な外径5〜6mmのチューブを経
皮的に挿入しておくと、チューブ周囲に生体の異物反応
としての線維化が起こり、結果として瘻孔が形成され、
この瘻孔を通して内視鏡を出し入れする方法である。
ところで、従来の内視鏡治療では、数日〜1週間の間
隔で細径のチューブから漸次大径のチューブへと交換し
ていき、約1ヵ月もかけて内視鏡が挿入できるような太
径の瘻孔を形成しているが、瘻孔形成までに時間がかか
り過ぎるうえ、患者に与える苦痛も非常に大きく問題で
あった。
かかる手術操作や治療に要する期間を短縮する方法と
して、実開昭62−78938号公報に、ガイドワイヤーが挿
入可能な細径チューブと、該細径チューブの外周に被さ
る中径チューブと、同じく該細径チューブの外周に被さ
り前記中径チューブよりもさらに外径の大きな太径チュ
ーブとからなる胆管ドレナージ拡張セットが紹介されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、砕石術やポリープの切除、切除組織の
回収等内視鏡を使った治療には、組織あるいは結石を把
持したまま内視鏡を幾度となく出し入れする必要があ
り、そのためには胸壁と肝臓の表面あるいは後腹壁と腎
臓の間の瘻孔が強固に癒着することが必要であり、その
ために外径5〜6mmの太径チューブを2〜3週間留置し
て瘻孔の完成を待つ必要があり、患者に与える苦痛も大
きかった。更に、太径チューブを体内に留置したまま太
径チューブの中空部分に内視鏡を挿入する手段もある
が、呼吸の度毎に肺臓と肝臓の境にある横隔膜が上下に
動き、それに連動して肝臓も上下するために、太径チュ
ーブの位置が移動する問題があった。また胸壁と肝臓表
面の境に位置する部位は肺臓の呼吸の度毎に屈曲し、太
径チューブが破れる問題があった。
本発明者等はこれらの問題を解決するために種々検討
し、実公昭61−10698号公報にみられるような長手方向
に引き裂き線を有するチューブを最大径チューブに使用
し、引き裂き線の一部を引き裂いて折り返し、下り返し
部分を皮膚面と縫合して最大径チューブを固定すること
によって、これらの問題が解決されることを見出し、本
発明に到達した。
また、これらのチューブの引き裂き線は従来ナイフカ
ッターやヒートカッターによて形成されているために、
ヒートカッターで形成された引き裂き線は第9図のチュ
ーブの肉厚部の断面方向の断面図に示すように、引き裂
き線の切断部14の両縁12がヒートカッターの熱により肉
盛りされ、肉厚部表面がその箇所で収縮し変形するため
に、チューブの挿入または離脱時に人体組織を傷つけた
りした。またチューブの基端部からチューブを手で外方
に開いた際、必ずしもチューブは引き裂き線に添って開
かれなかったりした。更にナイフカッターは十分に滅菌
しておかないと、チューブを切断する際切断箇所に細菌
が付着し、患者の皮下組織や胆管等の管腔臓器を汚染す
る危険があった。特にこれらのカッターは所望するチュ
ーブの肉厚部断面方向の切断長さおよび切断幅に調整す
るのが困難であり、所定品質のチューブが得られにくか
った。そのためにチューブが皮下組織内の圧力で圧迫さ
れて、内視鏡を内挿するまで引き裂き線が皮下組織内で
割れて細胞組織を損傷したりすることがあった。またこ
れらのカターで形成されたチューブの引き裂き線は切断
幅が大きいために、外部細菌が引き裂き線の切断箇所に
付着し、患者が病原菌に感染したり、あるいはチューブ
の挿入または抜去時に人体組織を傷つけたりした。
本発明は人体組織の損傷を可及的に軽減し、内視鏡治
療も短時間で施術できるようにする内視鏡挿入用チュー
ブを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、細径側のチューブが太径側のチューブの中
空部分に内挿しうるように形成された少なくとも2本の
合成樹脂製のチューブ、およびガイドワイヤーおよび/
または穿刺針からなる内視鏡挿入孔形成用セットにおい
て、最大径のチューブの肉厚部の断面の一部が、長手方
向にほぼ直線状に切断された引き裂き線を少なくとも1
本有する可撓性樹脂からなる管状体であり、該管状体の
体内挿入部分は瘻孔の代用をし、体外露出部分は引き裂
き線を引き裂いた部分が人体の皮膚面と固定されて使用
される内視鏡挿入孔形成用セットである。
また本発明は前記内視鏡挿入孔形成用セットにおい
て、最大径のチューブの引き裂き線が超音波カッターに
よって形成されてなる内視鏡挿入孔形成用セットであ
る。
更に本発明は最大径のチューブの肉厚部の切断幅が0.
01〜1.0mm、切断厚さが管状体の肉厚部厚さに対して20
〜80%である内視鏡挿入孔形成用セットである。
〔作用〕
本発明内視鏡挿入孔形成用セットは穿刺針を最小径チ
ューブに内挿した状態で治療を必要とする胆管、胆嚢、
腎盂、尿管等の管腔臓器内に穿刺し、該チューブをこれ
らの管腔臓器に留置したまま穿刺針を抜去する。次い
で、該チューブに外挿した中径チューブで瘻孔を拡大し
た後、細径チューブを抜去し、順次チューブの直径を大
きくして瘻孔を徐々に拡大していき、最後に引き裂き線
を有するチューブで瘻孔を形成し、該チューブの体外に
ある引き裂き線を引き裂いて引き裂いた部分を折り返し
皮膚面と縫合する。その後、該チューブの中空部に内視
鏡を挿入して該内視鏡を前記管腔臓器内に先導する。体
内にあるチューブの残部は皮下組織を経てその先端が前
記管腔臓器内にあり、内視鏡の頻繁な挿入または離脱に
伴う人体組織の損傷を抑止することができる。次いで、
内視鏡で観察した後、体内に残っているチューブ内にド
レナージチューブを挿入し、胆汁、結石等の除去治療を
行う。
〔実施例〕
以下実施例で本発明の一例を説明する。
第1図は本発明で使用する内視鏡挿入用チューブの斜
視図、第2図〜第7図は本発明内視鏡挿入孔形成用セッ
トの使用方法の一例を示す説明図、第8図は内視鏡挿入
用チューブの縦断面図、第9図はヒートカッターで一部
切断した引き裂き線の断面図を示す 図中1は内視鏡挿
入用チューブ、2は穿刺針、3は内視鏡、4は内視鏡可
撓管、5は内視鏡接眼部、6はドレナージチューブ、7
はチューブの折り返し部、8は引き裂き線、9は切込み
部、10はチューブ基端部、11はチューブ先端部、12は両
縁の肉盛部、13および14は切断部、15はガイドワイヤ
ー、16は細径チューブ、17は中径チューブ、18は太径チ
ューブ、Aは肝臓、Bは胆管、Cは胆嚢を示す。
第1図は本発明で使用する内視鏡挿入用チューブの一
例を示す斜視図であり、可撓性樹脂からなる管状体の外
面にチューブ基端部10にある切込み部9からチューブ先
端部11にかけて、チューブ長手方向に少なくとも1本の
ほぼ直線状の引き裂き線8が形成されてなる。引き裂き
線8は超音波カッターによって成形され、第8図のチュ
ーブ肉厚部の断面図に示すように、切断部13が第9図の
切断部14にみられるような肉盛りした両縁12を形成しな
いので、チューブを既に形成されている人体組織の瘻孔
へ挿入するときに、支障をきたすことはない。また、超
音波カッターによって形成された引き裂き線は第8図に
みられるように、ほぼ同じ幅Wで肉厚部厚さdまでハー
フカットされる。肉厚部の切断厚さdは肉厚部の厚さD
に対して20〜80%、好ましくは35〜70%である。20%未
満であると、チューブの引き裂きが困難で引き裂き線に
沿って引き裂かれにくい傾向があり、80%を超えると、
チューブの破断強度が弱くなる傾向があり、皮下組織内
の圧力により、内視鏡を内挿する前にチューブが引き裂
き線に沿って割れ、体液がチューブ中空部に進入する危
険がある。第1図ではチューブ1の引き裂き線8はチュ
ーブの基端部10から先端部11にかけて延びているが、引
き裂き線8は体外にある部分だけ設けられ、体内部分は
引き裂き線がなくてもよい場合もある。チューブの切断
厚さdの位置決めは超音波カッターの刃先とロール表面
間の相対寸法を変えずにカッターをスイング式に移動さ
せるか、超音波カッターの刃先とチューブ置台間の相対
寸法を一定にして超音波カッターをチューブ置台に対し
て水平に移動させるかして、1μまで測定可能なレーザ
計測計で寸法を調節しながら行う。これによって任意に
チューブ切断厚さdを決めることができる。引き裂き線
は超音波カッターの刃先の微振動によって発生する摩擦
熱によって切断箇所のみ局部的に融解固化することがで
きる。切断部14の幅Wは目的に応じて任意に定めること
ができるが、通常は0.01〜1.0mm、好ましくは0.01〜0.6
mmである。幅Wが0.01mm未満ならば、チューブの引き裂
きが困難になる傾向があり、1.0mmを超えると引き裂き
線の切断部13に外部殺菌が付着する危険がある他にチュ
ーブの引き裂き線8が体内組織内で開裂する傾向があ
る。切断部13の幅Wが0.2mm以下ならば外見上引き裂き
線の位置が分からない程であり内視鏡挿入用チューブの
美観を損なわなくて好ましい。
内視鏡挿入用チューブ材料および瘻孔形成用チューブ
材料としては、弗素樹脂、ポリウレタン、シリコーン樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンポリエチレン、エ
チレンプロピレン共重合体、ポリ(エチレンブチレン)
ポリスチレンブロック共重合体、ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレートまたはその共重合体、およびこれら
の混合物が挙げられ、特に高周波カッターで切断しにく
いポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンが
好ましい。一般に瘻孔形成用チューブは内視鏡挿入用チ
ューブよりやや硬質の合成樹脂の方が瘻孔形成に都合が
よい。
第1図では引き裂き線8はチューブ基端部10からチュ
ーブ先端部11にかけて、ほぼ直線状に延びているが、チ
ューブの途中まで引き裂いて下り重ねる場合には、先端
部側は引き裂き線を設けなくてよい場合もある。またチ
ューブ基端部10は切込み部9が設けられ開口されている
が、基端部に引き裂き線の引き裂きのための開裂プラグ
が設けられていてもよい。
内視鏡挿入用チューブの引き裂き線8はチューブの長
手方向に少なくとも1本設けられている。引き裂き線が
2本以上あるとチューブの引き裂き箇所の折り返しに都
合がよく、特にチューブ対向位置に2本の引き裂き線を
設けるのが好ましい。
本発明内視鏡挿入孔形成用セットの使用方法の一例を
第2図〜第7図で説明する。細径チューブ16の中空部に
穿刺針2を穿刺針の先端が該チューブ16の先端部より露
出して内挿する。チューブ先端部は穿刺針2の側壁と密
着して体液等がチューブと針の隙間に侵入しないよう
に、テーパー状に先細になっているのが好ましい。チュ
ーブ16を外挿した穿刺針2は第2図に示すように、患者
に穿刺し皮下組織を通ってその先端が胆管Bにまで導か
れる。この際、穿刺針2の中空部分に可撓性のガイドワ
イヤー15を挿通し、穿刺針2の抜去後、ガイドワイヤー
15をチューブの中空部分に内挿してチューブの導入を行
うと胆管Bへの導入が円滑に行えて都合がよい。引続き
該チューブより直径の大きい中径チューブ17を、第3図
に示すように細径チューブ16に外挿して瘻孔を拡張して
いく。細径チューブ16を抜去し瘻孔を形成した後、太径
チューブ18を中径チューブ17に外挿して順次瘻孔を拡大
していく。
最後に、内視鏡挿入用チューブ1を体内にある太径チ
ューブ18に第4図に示すように、外挿して瘻孔を更に拡
張し体外にある引き裂し線を引き裂いて折りかえし、折
り返し部分を皮膚に縫合して内視鏡挿入用チューブ1を
第5図に示すように固定する。第5図ではチューブの折
り返し部は皮膚面に縫合しているが、固定具で皮膚と固
定してもよい。
その後、このチューブ1の中空部に第6図に示すよう
に内視鏡3を挿入し、内視鏡の先端部を胆管B内に露出
する。内視鏡3は接眼部5、可撓管4、湾曲管および先
端部が順に連設された構造からなっており、内部にはイ
メージガイドファイバーおよびライドガイドファイバー
等が挿通されている。内視鏡を操作するために観察を行
うための接眼部5や湾曲管の湾曲操作を行うための湾曲
操作設備が設けられている。内視鏡で総胆管結石、胆管
狭窄、胆嚢結石、胆嚢ポリープ等の各種胆管疾患あるい
は尿管狭窄、尿管結石、腎臓疾患等の検査をした後、チ
ューブ1を体内に留置したまま、内視鏡3を除去する。
次いで、第7図に示すように、体内に留置したチュー
ブ1の内腔にドレナージチューブ6をその先端が疾患箇
所まで到達するように挿入し、胆汁を抽出して黄疸症の
軽減等に使用される。ドレナージチューブ6の先端は先
細で円形開口断面でもよいが、円形閉塞断面で側部に複
数の小孔を有するものも使用できる。その他に体内に留
置したチューブ1の内腔にカテーテルを疾患箇所まで挿
入し、薬液を注入することもできる。
以下各構成成分についてその一例を説明する。
ガイドワイヤー15は、これに外挿した細径チューブ16
を内視鏡適用部位まで案内するためのものであり、ステ
ンレスなどの金属で形成されており、適用部位によりそ
の先端部の形状が異なる。たとえば先端部がJ字状に弾
性的に湾曲する習性を持たせたJガイドワイヤーがあ
る。Jガイドワイヤーはその先端部を真っ直ぐに延ばし
た状態でチューブ内に挿入し、先端部案内がチューブの
先端の開口部から突出した時に、その先端部がJ字状に
湾曲するので胆管を傷つけることがない。
細径チューブ16はガイドワイヤー15のサイズに適合す
るように、約1mm、外径は3.4mm、全長50cmのものが使用
される。細径チューブ16は弾力性に富み、やや硬質の合
成樹脂で製せられており、その先端部はテーパ状に漸次
先細になるように形成されている。
中径チューブ17は前記細径チューブ16の外周に外挿可
能な様にその内径は3.4mmであり、外径は4.7mm、全長は
約20cmに形成されている。中径チューブ17は細径チュー
ブ16と同様、やや硬質の合成樹脂でその先端部の外径が
テーパ状に漸次先細になるように形成されている。
中太径チューブは前記細径チューブ16の外周に外挿可
能な様にその内径は3.4mmであり、外径は前記中径チュ
ーブ17より太い5.3mmに形成され全長は中径チューブ17
と同じで約20cmである。
太径チューブ18は前記細径チューブ16の外周に外挿可
能な様にその内計は3.4mmであり、外径は前記中太径チ
ューブより太い6.0mmに形成され、全長は中径チューブ1
7と同じで約20cmである。この太径チューブ18の材質お
よび先端部の形状も中径チューブ17と同様である。
内視鏡挿入用チューブ1は内視鏡の挿入および離脱、
ドレナージチューブ6の挿入を可能にするものであり、
内径は6.0mm、外径は6.3mm、全長は約20cmである。この
チューブ1は前記チューブ16〜18と異なり剛性を保ちう
る限りにおいて、肉薄に形成されるのが好ましい。
ドレナージチューブ6は内視鏡で検査後、管腔造機内
の廃棄物を除去するものであり、内視鏡挿入用チューブ
1の中空部に内挿され、その内径は3.4mm、外径は6.0m
m、全長は約33cmである。このドレナージチューブ6は
軟質の合成樹脂からなり、柔軟性に弾力性に富んでお
り、その先端部には排液のための側孔が複数個設けられ
ている。
実施例1 ポリテトラフルオロエチレンを溶融押出して、内径6.
1mm、外径6.6mm、肉厚部厚さ0.25mm、長さ90mmの管状体
を成形した。この管状体の一端に第1図に示す切込み部
9を対向位置に2個設け、その位置から管状体8の他端
に向けて、超音波カッター(日本サーモニクス株式会社
製、T−02)でほぼ直線状の引き裂き線8を2本形成し
た。引き裂き線8の幅を0.06mmに固定し、判断方向の切
断部分の深さを第1表のように変更してチューブを製造
した。このチューブの切込み部9からの引裂強度を第1
表に示す。引裂強度は島津製作所製オートグラフ測定器
S−500Dを用い、チャック間距離50mm、クロスヘッドス
ピード200mm/分で180度方向に開いて測定した。またこ
のチューブの2本の引き裂き線を結ぶ断面方向にチュー
ブを圧縮した時の引き裂き線の裂け目の発生状況を100
個のチューブについて試験し、その不良率を測定した。
更に該チューブを開裂してシート状にし、幅12.7mmでAS
TM−D−2157のMIT Folding Endurance法で曲げ寿命を
測定した。これらの結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、引き裂き線の切断部分の
深さdシート厚さDに対する割合が大きくなるにつれ
て、切込み部からの引裂強度が小さくなり、かつシース
を圧縮した時の引き裂き線の裂け目発生率が大きくな
り、また曲げ寿命を短くなっている。
〔効果〕
本発明内視鏡挿入用チューブを用いれば組織の破壊が
少なく、短時間で内視鏡を疾患箇所まで導入することが
できる。しかもチューブが瘻孔の代用となるため、瘻孔
形成期間を必要とせず、患者の苦痛を大幅に軽減し、内
視鏡の出し入れを円滑に行うことができる。
また、本発明内視鏡挿入用孔形成セットを使用すれ
ば、組織の破壊を少なくして内視鏡挿入用チューブを体
内に短時間に安全に設置することができる。また該チュ
ーブは皮膚面で縫合されて固定されているので、体内の
呼吸や圧迫で移動することはない。更に、該チューブは
引き裂き線の幅が狭いので、外部細菌が引き裂き線の切
断部に付着して体内で感染したりすることはない。また
内視鏡の先端部を胆管等の管腔臓器内へ誘導したり内視
鏡を体外へ導出したりする際にチューブの引き裂き線が
皮下組織により圧迫されて開裂し細胞組織を損傷するこ
ともない。
更に、チューブの引き裂き線は超音波カッターによっ
て、狭い幅で所望の切断深さに切断でき、チューブ表面
との両縁にヒートカッターで切断した時に起こる肉盛り
もなく、切り裂き部から外方に開くと、チューブは引き
裂き線に沿って円滑に開封されることができる。そのた
め、所望する時に必要な箇所までチューブを引き裂くこ
とができるので、内視鏡またはカテーテルの頻繁な導入
または離脱に伴う人体組織の損傷を抑止することができ
る。また出血を防ぐので手術中での治療が容易であり、
治療後の回復を早めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用する内視鏡挿入用チューブの斜視
図、第2図〜第7図は本発明内視鏡挿入孔形成用セット
の使用方法の一例を示す説明図、第8図は内視鏡挿入用
チューブの縦断面図、第9図はヒートカッターで一部切
断した引き裂き線の断面図を示す 図中1は内視鏡挿入
用チューブ、2は穿刺針、3は内視鏡、4は内視鏡可撓
管、5は内視鏡接眼部、6はドレナージチューブ、7は
チューブの折り返し部、8は引き裂き線、9は切込み
部、10はチューブ基端部、11はチューブ先端部、12は両
縁の肉盛部、13および14は切断部、15はガイドワイヤ
ー、16は細径チューブ、17は中径チューブ、18は太径チ
ューブ、Aは肝臓、Bは胆管、Cは胆嚢を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細径側のチューブが太径側のチューブの中
    空部分に内挿しうるように形成された少なくとも2本の
    合成樹脂製のチューブ、およびガイドワイヤーおよび/
    または穿刺針からなる内視鏡挿入孔形成用セットにおい
    て、最大径のチューブの肉厚部の断面の一部が、長手方
    向にほぼ直線状に切断された引き裂き線を少なくとも1
    本有する可撓性樹脂からなる管状体であり、該管状体の
    体内挿入部分は瘻孔の代用をし、体外露出部分は引き裂
    き線を引き裂いた部分が人体の皮膚面と固定されて使用
    される内視鏡挿入孔形成用セット。
  2. 【請求項2】最大径のチューブの引き裂き線が超音波カ
    ッターによって形成されてなる請求項1記載の内視鏡挿
    入孔形成用セット。
  3. 【請求項3】最大径のチューブの引き裂き線の肉厚部の
    切断幅が0.01〜1.0mm、切断厚さが管状体の肉厚部厚さ
    に対して20〜80%である請求項1または2記載の内視鏡
    挿入孔形成用セット。
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