JP2944055B2 - インテリジェント通信網インタフェース回路 - Google Patents

インテリジェント通信網インタフェース回路

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JP2944055B2
JP2944055B2 JP3202095A JP20209591A JP2944055B2 JP 2944055 B2 JP2944055 B2 JP 2944055B2 JP 3202095 A JP3202095 A JP 3202095A JP 20209591 A JP20209591 A JP 20209591A JP 2944055 B2 JP2944055 B2 JP 2944055B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
    • H04L9/40Network security protocols

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  • Communication Control (AREA)
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  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信媒体にふたつ以上
のノードが接続されてこのノード間でメッセージが伝送
されるシリアル(直列伝送型)通信リンク、特にローカ
ルエリアネットワーク(LANS)(域内情報通信網)
の分野に関する。
【0002】
【従来の技術】多くのプロトコルは共通の機能と役割を
有しているが、非常に多数のプロトコルがローカルエリ
アネットワークに使用される。ひとつの共通機能はメッ
セージがひとつのノードから他の一つのノードに送信さ
れる場合、直ちに応答メッセージが受信ノードにより送
信されることである。たとえば、データを含むメッセー
ジがノードに送信され、このデータが正確に受信され
た、あるいは受信されなかったことを受信ノードが肯定
応答するという動作がおこなわれる。このようなメッセ
ージは一般に通信網上の大部分のトラフィックを形成し
ており、メッセージの効率的処理により通信網全体の総
合的能率を顕著に改善することができる。
【0003】ノード間のメッセージ伝送にたいするロー
カルエリアネットワークの動作速度は多数の要因により
決定される。最重要要因は通信媒体上をメッセージが伝
送されるボーレートである。たとえば、他のすべての要
因が等しいとすると、5Mb/sのボーレートで動作す
る通信網は1Mb/sのボーレートで動作する通信網よ
りも5倍早いことになる。しかしながら、通信網の能率
という他のひとつの重要な要因がある。たとえば、通信
網の制御を確保するために必要なプロトコルによりかな
り多くの時間が消費される場合、あるいは情報が全然伝
送されないデッドタイムがかなり多い場合、この通信網
は低いことになる。本発明は、ノードがメッセージを受
信してからこのノードが応答を送信するまで間の遅延時
間、あるいはデッドタイムに関する。
【0004】
【発明の目的と要約】本発明は通信網にたいするインタ
フェースに関するもので、特に、応答を返すべきメッセ
ージがまだ受信されている間に送信用の応答メッセージ
を準備するインタフェース回路に関する。さらに正確に
は、このインタフェース回路は通信媒体上のメッセージ
の受信並びに送信用のプロトコルマシンとプロトコルマ
シンにより受信中の第一メッセージの制御符号を解析
し、まだ第一メッセージを受信しているプロトコルマシ
ンにたいして応答第二メッセージを書き込みするインタ
フェースコントローラ、並びに、第一メッセージが全部
受信されたときエラーが発生しなかったかどうかを決定
するためデータの完全性(integrity)を検査
し、エラーがまったく検出されなかった場合、あらかじ
め決定された遅延時間の後で、プロトコルマシンが第二
メッセージを送信できるようにする遅延(holdof
f)タイマとにより構成される。エラーが検出された場
合、ある状況のもとでインタフェースコントローラは第
三メッセージを作成し、プロトコルマシンがこの第三メ
ッセージを送信することを可能とする。
【0005】本発明の一般的目的は、メッセージの受信
と応答メッセージの送信の間のデッドタイムを減少させ
て、通信網の能率を改善しようというものである。イン
タフェースコントローラはメッセージ全体を受信するの
を待つのではなく、応答メッセージを送信しなければな
らないことを示す受信メッセージの最初の制御符号を読
む。インタフェースコントローラは応答メッセージの作
成に移り、第一メッセージがまだ受信中であってもこの
応答メッセージをプロトコルマシンの送信部に書き込
む。結果として、第一メッセージが正確に受信されれ
ば、プロトコルマシンの送信部は遅延(holdof
f)タイムにより動作可能とされ、第一メッセージの受
信後あらかじめ決定された遅延時間の後に第三メッセー
ジが送信される。第一メッセージが正確に受信されなけ
れば、インタフェースコントローラはプロトコルマシン
の送信部が動作可能とされる前に応答メッセージを変更
しなければならない。前記手続きの後者の場合、メッセ
ージとメッセージの間のデッドタイムが増加することに
なるが、それが発生することは殆ど無く、通信網の能率
に実質的な効果を及ぼすことはまったく無い。
【0006】本発明のさらに明確な目的は、第一メッセ
ージの受信完了以前に送信すべき応答メッセージを予測
する機能を備えたインタフェース回路を提供することで
ある。受信メッセージの最初の位置にある制御符号は応
答メッセージが受信ノードにより送信されなければなら
ないことを指定することができる。たとえば、肯定応答
メッセージ付き送信データ(SDA)にたいしては、S
DAメッセージを正確に受信したことを肯定応答するメ
ッセージ(ACK)により受信ノードが直ちに応答しな
ければならない。同様に、トークンパッシング通信網の
中でノードがトークンメッセージを受信する場合、後続
ノードにたいして送信待ち行列内のメッセージを送信す
るか、送信待ち行列が空きであれば、このトークンメッ
セージを再送信することによりこのノードは直ちに応答
する。いずれにしても、応答メッセージのタイプが受信
メッセージの制御符号により予測されることができて、
インタフェースコントローラは第一メッセージの受信と
並行して応答メッセージの設定に移ることができる。
【0007】本発明のさらに正確なもうひとつの目的
は、商業的に入手可能なマイクロコンピュータにインタ
フェースコントローラの機能を実行させることである。
プログラマブルマイクロコンピュータの使用によつて、
異なるプロトコルを採用する多種類の通信網に使用でき
るインタフェース回路が可能となる。このような汎用装
置はその通信網で使用される特定のプロトコルとなるよ
うにインタフェース回路をカスタム化することができ
る。あいにくマイクロコンピュータは多くの用途に対し
て十分な早さがあるとは言えないものが多く、マイクロ
コンピュータによる処理ではメッセージ間の時間間隔が
長くなってしまう。本発明によればマイクロコンピュー
タのすべての、もしくは殆どすべての機能をプロトコル
マシンと並行して実行できるようになるため、メッセー
ジ間のデッドタイムの影響を、もしあったとしても最小
にすることができる。
【0008】本発明に関して前述した目的と利点並びに
その他の目的及び利点は以下の説明から明らかになるで
あろう。この説明の中で、発明の一部を形成する添付の
図面について説明し、この図面の中で本発明の最適実施
例が図示される。しかしこの実施例は必ずしも本発明の
全容を示しているとは限らないので、本発明の範囲を説
明するため特許請求の範囲の中で言及される。
【0009】
【実施例】図1を参照して説明すると、プログラマブル
コントローラ10はラック12に収容され、このラック
には複数のプリント回路板モジュールを受け止める一連
のスロットがある。これらの機能モジュールはマザーボ
ードに接続し、このマザーボードはバックプレーン11
を設置することができるようにラック12の裏表面に沿
って延びている。このバックプレーン11には、バック
プレーン11の導通パタンにより相互に接続される複数
のモジュールコネクタが登載される。バックプレーン1
1は前記モジュールが接続する一連の信号バスを備えて
いる。ラック12の機械的構造は本発明と同一譲渡人に
譲渡されているアメリカ特許No. 4,716,495の
中で公開されている。
【0010】最大4個のリモートI/Oスキャナモジュ
ール20がシリアルI/Oデータリンク15を介してコ
ントローラ10と外部リモートI/Oラック17のイン
タフェースを司っている。各リモートI/Oラック17
には複数のローカルI/Oモジュール19があって、こ
のローカルI/Oモジュールは被制御装置の個別センサ
およびアクチュエータに結合される。ローカルI/Oモ
ジュール19は、たとえば直流入出力、交流入出力、ア
ナログ入出力、さらには開ループあるいは閉ループ位置
決めモジュールを形成し含めることができる。リモート
I/Oラック17には、アメリカ特許No. 4,413,
319の中で説明されているようなアダプタモジュール
19′もあり、このアダプタモジュール19′シリアル
通信網15に接続しI/Oモジュール19と通信網15
の間のメッセージデータを結合する。
【0011】システムコントローラ16はケーブル22
を介してプログラミング端末装置24に接続され、この
端末装置はユーザプログラムをプログラマブルコントロ
ーラにロードしその動作を形成するばかりでなく、その
性能をモニタするのに使用される。端末装置24により
ユーザはシステムの制御プログラムを開発することが可
能である。制御プログラムはプログラマブルコントロー
ラにダウンロードされ、端末装置24はモニタリングの
続行が必要なければシステムコントローラから切り離さ
れる。またシステムコントローラ16はケーブル26を
介してローカルエリアネットワーク28に接続され、ロ
ーカルエリアネットワーク上でデータおよびプログラミ
ング命令を受信し、同様に状態情報を発行しデータを中
央コンピュータに報告する。これによって製造現場にあ
る複数のプログラマブルコントローラを中央コンピュー
タあるいは中央端末からプログラミングしかつ制御する
ことができる。
【0012】システムコントローラモジュール16は本
発明が使用される代表的実施環境である。本モジュール
16にはプログラマブルコントローラの動作に関する多
くの機能を実行するホストコンピュータの役割をする
(図示されていない)マイクロプロセッサが含まれる。
さらにこのホストプロセッサは本モジュール16の一部
を形成する通信インタフェース回路を通して一つ以上の
シリアル通信リンクあるいは通信網を介して通信しなけ
ればならない。通信インタフェース回路はメッセージデ
ータの送信および受信に必要な特定の通信網プロトコル
を実行する役割があり、ホストプロセッサは通信インタ
フェース回路を通して通信網とメッセージデータを交換
する。ホストプロセッサはメッセージデータを含めデー
タをメモリから読みとることができる。このメモリは通
信インタフェース回路と共用されホストプロセッサはこ
の共用メモリにデータを書き込むことができる。
【0013】図2を参照して説明すると、通信インタフ
ェース回路の最適実施例ではホストプロセッサがふたつ
のシリアル通信リンク25及び26のいずれかに結合さ
れるように設計されている。ホストプロセッサ(図2に
は示されていない)はホストのデータバス203を共用
データバス204につなぐ一組の双方向ゲート202
(a set of bi−directioinal
gate)を通信インタフェース回路に接続する。ホ
ストのアドレスバス205は15個のゲート207のセ
ットを通して15ビットの共用アドレスバス206に結
合する。このゲート207は低レベル論理信号が”e
n”制御線208を通して受信されたときにデータゲー
ト202とともに動作される。ホストプロセッサは要求
(Request)制御線215に指令を送りリードお
よびライトサイクルを開始し、共用バス204および2
05へのアクセスが可能の場合、インタフェース回路2
10はDTACK制御線216に指令を送りこの要求に
肯定応答する。ホストのリード/ライト制御線209に
よりデータゲート202を通じたデータ転送の方向が決
定される。
【0014】共用バス204および206は共用ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)211に接続する。この共
用RAM211はWE制御線212およびICS制御線
213を通してインタフェース回路210により制御さ
れる。またインタフェース回路210は共用バス204
および206に接続しen制御線を動作してホストプロ
セッサによる共用メモリへのアクセスを可能とする。
【0015】以下にさらに詳細に説明されるとおり、共
用RAM211はメッセージデータを含む情報をホスト
プロセッサと通信インタフェース間で交換する役割を担
っている。メッセージデータはホストプロセッサあるい
はインタフェース回路210のいずれかによって共用R
AMに書き込まれることができ、他の装置はこのメッセ
ージデータがあることが報告された後でこれを読むこと
ができる。また以下にさらに詳細に説明されるとおり、
通信インタフェース回路を特定用途むけに構成するデー
タのように、ホストプロセッサと共に正常に動作する通
信インタフェース回路に必要なデータは、共用RAM2
11に格納される。
【0016】さらに図2を参照して説明すると、インタ
フェース回路210は特定用途用集積回路(ASIC)
であって多数の機能を有している。第一に、共用RAM
にたいするアクセスを調整し共用RAM211に対する
読みだし書き込みサイクルを制御する。またメッセージ
データを共用RAMからAチャネルトランシーバ220
あるいはBチャネルトランシーバ221のいずれかへ渡
し、メッセージデータをAチャネルトランシーバ220
あるいはBチャネルトランシーバ221から共用RAM
211へ戻す。またインタフェース回路210はインタ
フェースコントローラ222による共用RAM211か
らのデータの読み出し並びに共用RAMへのデータの書
き込みを可能とする。
【0017】インタフェース回路210の動作はインタ
フェースコントローラ222により制御される。このイ
ンタフェースコントローラはザイログ社製、モデル「ス
ーパー8」マイクロコンピュータがプログラムされたも
のである。インタフェースコントローラ222は8ビッ
トのデータ/アドレスバス223、8ビットアドレスバ
ス224および一組(a set of)の制御線を通
してインタフェース回路210に接続する。バス223
および224にたいして16ビットのアドレスが指定
(applied)されると、AS制御線225に信号
が生起(asserted)され、8ビットデータがバ
ス223に送られるとDS制御線226に信号が生起
(asserted)される。バス223上のデータ転
送方向はR/W制御線227の論理状態により決定され
る。上記バスおよび制御線はインタフェースコントロー
ラ222により駆動されるが、制御線の多くはインタフ
ェース回路により駆動される。これらの制御線にはイン
タフェースコントローラ222を待ち状態にするWAI
T制御線228並びに、一連の割り込み線および229
にまとめて示されるフラグ線が含まれる。
【0018】インタフェースコントローラ222はまた
1組の制御線によりホストプロセッサに接続される。こ
れらの制御線にはインタフェースコントローラ222に
より制御されホストプロセッサに共用RAM内ある種の
データ構造を読むように信号を送る対ホスト割り込み
(INTERRUPT TO HOST)制御線230
が含まれる。同様にホストプロセッサは対コントローラ
割り込み(INTERRUPT TO CONTROL
LER)制御線231を通してインタフェースコントロ
ーラ222に割り込むことができる。すなわち、インタ
フェースコントローラ222がホストプロセッサからの
情報を知るため共用RAM211を読むようインタフェ
ースコントローラ222に信号を送る。最後に、TME
制御線232はホストプロセッサから制御されインタフ
ェースコントローラ222にたいしてテストモード動作
に入るように信号を送る。
【0019】特に図2および図3を参照して説明する
と、インタフェース回路210はトランシーバ220お
よび221を共用RAM211に接続させる。チャネル
Aトランシーバ220は線250を通してチャネルAシ
リアルプロトコルマシン251に接続され、チャネルB
トランシーバ221は線252を通して、点線253で
囲まれたチャネルBシリアルプロトコルマシンに接続さ
れる。シリアルプロトコルマシン251および253は
構造並びに動作において同一である。
【0020】シリアルプロトコルマシン251および2
53に入出力されるメッセージデータは8ビットデータ
バスおよび8個の双方向データゲート1組を通して共用
RAM211に結合される。ダイレクトメモリアクセス
(DMA)コントロール257は15個のアドレスゲー
ト258の1組を通して共用アドレスバス206にアド
レスを生成させ、共用RAM211に入出力するメッセ
ージデータの転送を行う。共用バス204および206
の制御は、ホストプロセッサ、インタフェースコントロ
ーラ222並びにDMAコントロール257のA,B両
チャネルからの要求を調整する調整・制御回路(ARB
ITRATION AND CONTROL)206に
より決定される。
【0021】図2および図3を参照してさらに説明する
と、インタフェースコントローラバス223および22
4は8個の双方向ゲート262の1組および8個のアド
レスゲート265の1組を通してインタフェース回路2
10に接続する。バス223上にデータがある場合、D
S制御線226によって信号が送られると、双方向ゲー
ト262は動作可能となりデータはR/W制御線227
によって示される方向に送られる。このデータは8ビッ
トデータバス263に供給され、他の一組の8個の双方
向データゲート264により8ビットデータバス255
に結合される。このように、共用RAM211に入出力
ができるデータはデータバス263と結合し、ゲート2
62を通してインタフェースコントローラ222に結合
できることになる。また、インタフェースコントローラ
222がDMAコントロールの生成するメモリアドレス
をセットすることを可能とするようバス263上のデー
タがDMAコントロール257に送られることができ
る。バス263上のデータは1組のタイマ群266およ
びプロセッサ状態レジスタとも結合される。その結果、
各種ローカルエリアネットワークに特定するタイミング
条件に合わせてシリアルプロトコルマシン251および
253の構成を司るタイマ群266にインタフェースコ
ントローラ222がデータを書き込むことができる。
【0022】タイマ266の要素のひとつは8ビットの
数で、前のメッセージが受信されるか送信される後にビ
ット数の時間のあいだ送信器が動作遅延されることを指
定する。以下このタイマを遅延タイマと呼ぶ。
【0023】インタフェースコントローラ222は他の
機能を実行していながらインタフェース回路210を制
御することもできる。またインタフェースコントローラ
222はインタフェース回路210の状態を調べるため
に、必要な場合はいつでもプロセッサ状態レジスタを読
むことができる。プロセッサ状態レジスタの内容は表A
に示される。
【表1】プロセッサ状態レジスタ 1ビット 有効マンチェスター信号使用可 1ビット キャリア検出 1ビット 障害検出 4ビット 受信先入れ先出し方式(FIFO)メモ
リ満杯状態 3ビット パケットに先だって送信されたプリアン
ブルフラグの数 1ビット 送信器ビジー 1ビット 受信機ビジー 受信器状態(syndrome)レジスター − マイクロプロセ
ッサへの不良パケット割り込みの原因 受信FIFOオーバフロー マンチェスター符号消失 短すぎるパケット 長すぎるパケット 受信メッセージ中断 CRC不良 空き受信FIFOメモリからの読みだし 送信器状態(syndrome)レジスター −送信FIFOメモ
リアンダフロ(空き) メッセージのタイミング不良によるオープンフラグの送
信数超過 満杯送信FIFOメモリへの書き込み
【0024】インタフェースコントローラ222が自身
のAS制御線225により指示されてバス上のアドレス
を活性化(ASSERT)するとき、このアドレスはア
ドレスラッチ270にラッチされる。続いて、アドレス
の上位8ビットがバス224に送られた(ASSERT
ED)とき、完全な16ビットアドレスがアドレスバス
271にあたえられる。このアドレスはデータバス26
3に接続されている装置の一つを動作可能とするためデ
コーダ272により復号される。また、共用RAM21
1がアドレス指定されれば、デコーダ272は調整・制
御回路260にたいする要求を生成し、インタフェース
コントローラ222のための待ち合わせ信号(wait
signal)制御線228を通してプロセッサイン
タフェースコントローラ267によりつくられる。アク
セスできる場合、この待ち合わせ信号は消去され、イン
タフェースコントローラ222がつくったアドレスがゲ
ート258を通して共用アドレスバス206と結合され
るよう、アドレスゲート273が動作可能とされる。
【0025】上述したバス及びゲートを通して、インタ
フェースコントローラ222は共用RAM21に完全に
アクセスすることができ、このRAMを介してホストプ
ロセッサと情報を交換することができる。またインタフ
ェースコントローラ222はシリアルプロトコルマシン
251および253の動作を構成し、制御するとともに
その動作をモニタすることができる。
【0026】図3を参照してさらに説明すると、シリア
ルプロトコルマシン251および253は、シリアルプ
ロトコルマシンが接続される各種ローカルエリアネット
ワークで使用されるビット型プロトコル構造体(bit
oriented protocol struct
ure)を処理する。シリアルプロトコルマシンはHD
LCエンジンと呼ばれ、シリアルフォーマットのローカ
ルエリアネットワークプロトコルによりパケット情報を
送受する。各シリアルプロトコルマシンは各種フラグ、
ゼロ挿入および削除ならびにCRC検査とCRC符号の
発生機能を備えている。各シリアルプロトコルマシン2
51および253はマンチェスタ符号デコーダ300で
受信された全データバイトを受信FIFOメモリ(re
ceive FIFO memory)280に送る受
信部と送信FIFOメモリ(transmit FIF
O memory)281にロードされた全データバイ
トをマンチェスター符号エンコーダ301を通して送信
する送信部とに分割される。
【0027】受信部の動作は各機能要素に接続している
受信コントロール302によりおこなわれる。マンチェ
スタ符号デコーダ300を通してデータパケットが受信
されると、このデータパケットは直並列変換回路304
により8ビットのデータバイトに変換されこのデータバ
イトは受信FIFOメモリ280に格納される。パケッ
トをクローズするフラグの前の2バイトは巡回冗長検査
(CRC)用数字であって、この数字がCRC検査回路
305でつくられた数字と比較される。これらの数字が
同一であれば、データパケットが正確に伝送され、この
パケットは受信FIFOメモリ280に渡される。デー
タパケットが受信されたことを示すためにインタフェー
スコントローラ222(図2)の割り込みが発生する。
CRCバイトが伝送誤りを示していれば、CRC検査回
路305はインタフェースコントローラ222にたいす
る割り込みを発生し、受信器状態(syndrome)
レジスターの中にエラービットをセットしてインタフェ
ースコントローラ222にたいして障害のあったことを
報告する。
【0028】送信部の動作は各機能要素に接続する送信
コントロール306によりおこなわれる。送信部はイン
タフェースコントローラ222の指示により送信FIF
Oメモリ281に格納されているデータメッセージを送
信する。受信状態ビットが何もセットされておらず送信
遅延タイマが動作中でなければ、送信器はマンチェスタ
ー符号エンコーダ301を通してデータパケットのプリ
アンブルビットの送信を自動的に開始し、ついでデータ
バイトが送信FIFOメモリ281から読み出され並直
列変換回路307に供給(applied)される。デ
ータはシリアルビットストリームに変換され送信用マン
チェスター符号エンコーダ301に供給される。CRC
数字発生回路308は送信したデータパケットの全ビッ
トをモニタし、最終ビットが送信が完了したときにCR
C数字発生回路308は16ビットのCRC数字を生成
する。上述した通り、データパケットが他の端末で受信
された場合にデータパケットの完全性を検査するために
この数字が使用される。
【0029】上述の通り、データ構造は共用RAM21
1に格納される。このデータ構造によって、通信インタ
フェース回路は、接続する特定のホストプロセッサに適
合し、このホストプロセッサとメッセージデータを交換
することが可能となる。図4で図示されているものが格
納されたこれらのデータ構造体であり、以下に詳細に説
明される。
【0030】特に図4を参照して説明すると、共用RA
Mはデータをセグメントに分けて格納する。第一セグメ
ント350は方式決定セグメント(ngotiatio
nsegment)であって、電源投入時にホストと通
信インタフェース回路間の通信方式の特性を決定するた
めに使用される32バイトのデータが含まれる。
【0031】第2セグメントは識別セグメント(ide
ntificationsegment)352であっ
て、通信インタフェース回路のシリーズ番号およびテレ
ビジョン番号を示す情報が含まれる。第三セグメント3
51はセグメントディレクトリであって、共用RAM2
11内の各セグメントの開始アドレス、各セグメントの
規模、セグメントのタイプおよびセグメントの例により
構成されるセグメント記述子の配列が含まれる。セグメ
ントディレクトリ351は共用RAM211内の他のセ
グメントにたいするインデックスである。以下に示すタ
イプのセグメントがある。 0 − 方式決定セグメント 1 − セグメントディレクトリ 2 − 識別セグメント 4 − チャネルセグメント 5 − プロセッサ間ハンドシェイクフラグ 6 − 選択セグメント この例(instance)は特殊なタイプのセグメン
トの数を示している。たとえば、最適実施例にはふたつ
のチャネルセグメント355および356があるが、こ
のふたつはこの例の番号0及び1のセグメントによって
識別される。
【0032】ディレクトリセグメント351に続いてハ
ンドシェークセグメント354があり、チャネル当たり
8個の8ビット語を共用RAM211中に占有する。ハ
ンドシェークセグメント354には、ホストからインタ
ーフェースコントローラ222に対する割り込みに関連
するフラグを格納する4個の語並びにインタフェースコ
ントローラ222からホストに対する割り込みに関連す
るフラグを格納する4個の語が含まれる。
【0033】図4を参照してさらに説明すると、共用R
AM211内の次の2個のセグメントには、インタフェ
ース回路のAチャネル及びBチャネルを通して送られる
メッセージに関するデータを格納される。より正確に
は、セグメント355には、チャネルAを通る通信に関
係するFIFOメモリ、メッセージヘッダー、バッファ
ヘッダー並びにバッファが格納され、セグメント356
にはチャネルBを通る通信に関係する同様なデータ構造
体が格納される。セグメント355および356は同じ
ものなので、一方だけについて詳細に説明される。
【0034】図5を参照して説明すると、共用RAM2
11を介してホストインタフェースコントローラ222
間で運ばれる各メッセージは、ひとつのメッセージヘッ
ダー、ひとつ以上のバッファヘッダー及び各バッファヘ
ッダーに関するデータバッファにより構成される。制限
無しのメッセージヘッダー(free mesageh
eader)は378によりデータ構造の結合セット
(a linked set)として図示され、また各
メッセージヘッダーに以下次に示す情報、すなわち: 次ポインタ(NEXT) − このメッセージに関する
次バッファヘッダーに対するポインタ、 サービス(SERVICE) − このメッセージにより実
行されるサービス、 優先順位(PRIORITY) − プロトコルがサポートす
る各種優先順位のうちのこのメッセージの優先順位、 送信結果(STATUS) − 送信の結果、 0:到達確認 1:不到達確認 2:到達確認不可 3:不到達確認不可 エラーコード(REASON) − 障害原因を示すエラーコ
ード、 あて先アドレスカウント(DESTINATION ADDRESS COUNT)
− あて先アドレスに要したバイト数、 あて先通信網アドレス(DESTINATION NETWORK ADDRESS)
− このメッセージのあて先、 発信元アドレスカウント(SOURCE ADDRESS COUNT)−発信
元アドレスを定義するのに要したバイト数、 発信元通信網アドレス(SOURCE NETWORK ADDRESS)− こ
のメッセージの発信元、 サービスアクセスポイントタイプ(SAP TYPE)− このメ
ッセージに使用されているサービスアクセスポイントの
タイプ、 DSAP − あて先サービスアクセス
ポイント番号、 SSAP − 発信元サービスアクセス
ポイント番号、 バッファヘッダーポインタ(BUFFER HEADER POINTER)−
このメッセージに関連する第一バッファヘッダーのア
ドレス、および タグ(TAG) − ユーザが定義するフィー
ルド が格納される。
【0035】バッファヘッダーは図5の379にデータ
構造の結合セットとして示される。各バッファヘッダー
には以下に示す情報、すなわち: 次ポインタ(NEXT) − このメッセージに関する
次バッファヘッダーに対するポインタ、 データ(DATA) − このバッファヘッダーに
関するバッファに対するポインタ、および サイズ(SIZE) − 関連バッファ内のデータ
バイトの数 が格納される。バッファは380に示され、各バッファ
はバッファヘッダー379のひとつに関連する連続バイ
ト列である。ホストあるいはインタフェースコントロー
ラ222のいずれかによりメッセージを形成することが
できる。メッセージデータをデータバッファに格納し関
連するバッファヘッダー379と結合することにより、
このメッセージはひとつ以上のデータバッファ380に
より構成される。このようにしてこのバッファヘッダー
379の結合リスト内の第一バッファヘッダーの識別を
おこなうメッセージヘッダー378が形成される(fo
rmed)。
【0036】さらに図5について説明すると、ホストが
メッセージを作成すれば、矢印線382により示される
ように、要求FIFOメモリ(REQUEST FIF
O)381内にあるこのメッセージ用のヘッダーにたい
してひとつのポインタを格納する。要求FIFOメモリ
381は、以下に示す情報が先行して格納されているポ
インタの配列であり、この情報には、 次格納場所(NEXT IN) − メッセージヘッダーポイ
ンタが格納されるFIFOメモリで次回使用可能な位置
にたいするホストインデックス、 次メッセージポインタ(NEXT OUT)− 読み出され処理さ
れる次メッセージポインタにたいするインタフェースコ
ントローラインデックス、 WRAP MASK − (本フィールドを使用し
てふたつのインデックスが循環(wrap)する)フィール
ド、および 番号(NUMBER) − 本FIFOメモリで使用
される割り込みフラグビット番号 が格納されている。
【0037】インタフェースコントローラ222が割り
込みを受けると、矢印線383に示されるように。要求
FIFOメモリから次メッセージポインタを読み出し、
メッセージを形成するために指定されたメッセージヘッ
ダー378とバッファヘッダー379により指定される
関連データ380を読み出す。矢印線385で示される
ように、インタフェースコントローラは確認FIFOメ
モリ(CONFIRMFIFO)384に同一メッセー
ジヘッダーを書き込むことによってメッセージが受信さ
れ処理されたことを確認(confirm)する。FI
FOメモリ384の構造はFIFOメモリ381と同様
であり、ホストが割り込みを受けると、矢印線386で
示されるように、確認FIFOメモリ384から次メッ
セージヘッダーを読み出す。つぎに、ホストは指定され
たメッセージヘッダーを共用RAM211から読み出
し、作成したメッセージが処理されたことを確認する。
【0038】同様なデータ構造はインタフェースコント
ローラ222により作成されたメッセージにたいして存
在する。さらに図5について説明すると、インタフェー
スコントローラ222は通信網上のメッセージを受信す
ると、前記メッセージを共用RAM211の使用可能な
バッファ380に格納し、メッセージヘッダーを使用可
能なメッセージヘッダー378に格納する。次にインタ
フェースコントローラ222は、矢印線338で示され
るように、指定FIFOメモリ(INDICATE F
IFO)387のメッセージヘッダーにポインタを格納
し、ホストに割り込みをかける。ホストプロセッサは、
矢印線389で示されるように、指定FIFOメモリ3
87内の次ポインタを読み出し、ヘッダーとメッセージ
データが共用RAM211から読み出される。次に、ホ
ストプロセッサは、矢印線391で示されるように、同
一ポインタを受領FIFOメモリ(ACCEPT FI
FO)390に書き込み、インタフェースコントローラ
222に割り込みをかける。インタフェースコントロー
ラ222は、矢印線392で示されるように、受領FI
FOメモリ390からこのポインタを読みだし、ホスト
によりメッセージが受け取られたことを確認する。
【0039】共用RAM211(図4)内のチャネルセ
グメント355および356もまた通信網管理機能に関
するデータ構造を格納する。これらデータ構造体は、上
記説明の通り動作する(図面には示されていない)4個
の管理FIFOメモリ(management FIF
O)、関連するメッセージヘッダー、バッファヘッダー
およびバッファにより構成される。また、ホストとイン
タフェースコントローラ222が管理FIFOメモリを
支援する事を可能とするハンドシェイクセグメント35
4内には4個の管理用割り込みフラグがある。
【0040】上述の通り、インタフェースコントローラ
222の主たる機能は共用RAM211とインタフェー
ス回路210間でメッセージを中継することである。イ
ンタフェースコントローラ222は自身の内部にある読
み出し専用メモリ(図面には示されていない)に記憶さ
れたプログラムの命令により本機能並びにその他の機能
を実行する。これらのプログラムは割り込みにより駆動
され、制御線231を通してホストから割り込みを受け
ると実行されるサービスルーチンとインタフェース回路
210のAチャネルおよびBチャネルから割り込みを受
けると実行される多数のサービスルーチンにより構成さ
れる。しかし、インタフェースコントローラ222によ
り実行される主プログラムは図6に示されるものであっ
て、以下に詳細に説明のされる。
【0041】図6について特に述べると、インタフェー
スコントローラ222が電源投入あるいは機械的にリセ
ットされると、処理ブロック400で示される一群の命
令により診断機能が実行される。たとえば、共用RAM
211の完全性が検査される。これに続いて、処理ブロ
ック401で示される一群の命令が実行されインタフェ
ースコントローラ222とホストが共用RAM211を
通した相互間の通信方式を決定するためパラメータ群を
設定(negotiate)する。
【0042】パラメータの設定に続いて、処理ブロック
402で示されるようにふたつのチャネルのそれぞれが
構成される。各物理チャネルはあらかじめ定義されたア
クセスおよびプロトコルが選択されるように初期設定さ
れているが、これ以外の選択をすることもできる。より
正確には、共用RAM211の各チャネルセグメント3
55および356の内部にはホストにより読み出される
ことができ、さらに初期値とは異なる動作パラメータを
選択するのに使用される選択セグメント(select
segments)(図示されていない)がある。例
を挙げて説明すると、各チャネルは4種類のアクセスタ
イプ、すなわち、(1) ローカルエリアネットワーク上の
稼動中(active)ノード、(2) ローカルエリアネ
ットワーク上の休止中(inactive)ノード、
(3) シリアルI/Oリンク上のスキャナあるいはアダプ
タ、あるいは(4)ふたつのローカルエリアネットワーク
間のブリッジにたいするアクセスタイプのどれか一つに
設定されることができる。各アクセスタイプを用いて、
ホストにより選択されることができる各種プロトコルを
定義するメニューがあり、選択できるプロトコルのそれ
ぞれにプロトコルにたいする動作パラメータ(すなわ
ち、ボーレート、パリティ等)の値が付与されることが
できる。各チャネルの構成が完了すると、チャネルは動
作可能、あるいはオンライン状態になる。
【0043】図6についてさらに述べると、構成が完了
した後、各物理チャネルは交互にサービスを受ける。こ
れは403で示されるように、チャネル状態語(cha
nnel context)を切り替えるサブルーチン
をコールすることにより達成される。この状態語スイッ
チ(context switch)はマイクロコンピ
ュータのレジスタの値を退避して他のチャネル用のレジ
スタ値をロードすることに関係(involves)し
ている。判断ブロック(decision bloc
k)404で検査がおこなわれチャネルが動作可能であ
るかが判定され、ついで判断ブロック405で検査がお
こなわれ、インタフェース回路210により共用RAM
211に入メッセージ(incoming messa
ge)が書き込みされていなかったか判定される。Y
(es)であれば、処理ブロック406で示されるよう
に、メッセージヘッダー378が作成され、メッセージ
ヘッダー378のポインタが指定FIFOメモリ387
の次エントリに格納される。処理ブロック407で示さ
れるように、次にハンドシェイクセグメントの正しいフ
ラグが立てられ(toggled)入メッセージを処理
する(to service)ためにホストに割り込み
がかけられる。
【0044】判断ブロック405で判定された結果入メ
ッセージがなければ、送信のためにメッセージはホスト
により共用RAM211に転送されてしまったのかどう
かを判定するため判断ブロック408で検査がおこなわ
れる。Yの場合、処理ブロック409で示されるよう
に、要求FIFOメモリ381内のポインタが読まれ指
定されたメッセージヘッダー378、バッファヘッダー
379およびバッファ380が共用RAM211からチ
ャネルの送信FIFOメモリ281に転送される。次に
同一メッセージヘッダーポインタが共用RAM211内
の確認FIFOメモリに書き込まれ、前記メッセージが
処理されたことを示すために処理ブロック410でホス
トが割り込みを受ける。
【0045】ふたつのチャネル間で切り替えられる状態
語を持つこのプログラムを通して、インタフェースコン
トローラ222は絶えずふたつのチャネル間を循環す
る。この結果、どちらのチャネルで受信されたメッセー
ジもホストに転送され、ホストから受信されたメッセー
ジは送信されるため正しいシリアルリンクに転送され
る。
【0046】メッセージを受信、送信できる最高速度は
主としてインタフェースコントローラ222がその機能
を実行する速度によって決定される。インタフェースコ
ントローラ222が実行されるべき機能を予測し、イン
タフェース回路210の動作と並行してこれらの機能を
実行できるようにすることが本発明の重要な目的であ
る。
【0047】図7にSDAメッセージの受信とそれに続
くACKまたはNAK応答メッセージの送信によりこの
関係が図示される。図3および図7を参照して説明する
と、SDAメッセージはフラグ(FLAG)バイトおよ
びあて先コード(DEST)の前に2個のプリアンブル
バイト(P)を持っている。このメッセージの第一メッ
セージが直並列変換回路304により並列化されると、
直並列変換回路304は受信コントロール302および
プロセッサインタフェースコントロール267に信号を
送る。受信コントロール302はあて先コード並びに全
後続コード及びメッセージ内のデータを受信FIFOメ
モリ280に転送することにより応答する。
【0048】あて先コードに応じて、プロセッサインタ
フェースコントロール267は、時間t1 で制御線22
9の一つを通してメッセージ割り込み要求のスタートを
生成する。以下に説明されるとおり、インタフェースコ
ントローラ222(図2)は、ブロック411に示され
るように、t1 からt2 の時間内に多くの機能を実行す
ることにより、この割り込みに応答する。これらの機能
には、DMAコントロール257が入メッセージを受信
FIFOメモリ280から共用RAM211(図2)内
のメッセージバッファへ転送し送信FIFOメモリ28
1内にACKメッセージを形成することを可能とするこ
とが含まれる。通常、これらの機能は入SDAメッセー
ジがまだ受信されている間に実行され、インタフェース
コントローラ222はスタートオブメッセージ割り込み
(start of message interru
pt)の処理をエンドオブメッセージ(end of
message)を受信する前に完了する。
【0049】さらに図3および図7を参照して説明する
と、SDAメッセージのデータフィールドの末尾には、
CRC検査回路305に送られる2個のCRCバイトが
ある。時間t3 でCRC検査回路305はこれらのCR
Cバイトおよび、メッセージデータが受信されたときC
RC検査回路305が計算したCRCバイトを既知の定
数と比較して、どちらかの数字に誤りが生じなかったか
どうかを判定する。フラグバイトが受信された後、時間
4 において、CRC検査回路は受信状態レジスタ26
8内の”CRC不良”ビツトをセットまたはリセット
し、再度インタフェースコントローラ222に割り込み
をかけるためプロセッサインタフェースコントロール2
67へ信号を送る。時間t4において、送信コントロー
ル306はメッセージの末尾が正しく受信されたという
信号を受け、遅延タイマをプリセットする。後でこの遅
延タイマがタイムアウトすると応答メッセージが送信さ
れる。
【0050】以下さらに詳細に説明されるとおり、時間
4 におけるエンドオブメッセージ(end−of−m
essage)割り込みに続いて、ブロック412で示
されるとおり、インタフェースコントローラ222は多
数の機能を実行する。最も重要なことは、前記メッセー
ジが正しく受信されたかどうかを判定するために受信状
態レジスタ268内のCRC不良ビットをインタフェー
スコントローラ222が検査することである。正しく受
信されていればインタフェースコントローラ222は受
信メッセージの処理を完了するが、CRCが不良であれ
ば誤りの生じた不良メッセージをクリヤし他のエラー回
復手続きを実行する。インタフェースコントローラ22
2が発する要求に依存して、このエンドオブメッセージ
割り込みのサービスルーチン412は時間t6 で遅延タ
イマのタイムアウト以前に完了されることも、時間6
越えて継続実行されることも可能である。先の段階で送
信用に準備された応答メッセージは、インタフェースコ
ントローラ222の状態に関係なく時間t6 で送信が開
始される。その結果、インタフェースコントローラ22
2は時間制限付き(time−critical)機能
を時間t1 からt2 の時間間隔の初期段階で実行するの
で、メッセージ間の時間間隔はインタフェースコントロ
ーラ222により遅延されることなく、システムが正常
動作しているときはこのフレーム間時間間隔は一定に保
たれる。
【0051】上に示した通り、インタフェースコントロ
ーラ222はメッセージがAまたはBチャネルのいずれ
かで受信される都度2回割り込みをうける。これらの割
り込みに対応して実行されるプログラムは図8および図
9に示され、詳細に説明されるであろう。
【0052】特に図8を参照して説明すると、処理ブロ
ック500で、インタフェースコントローラはチャネル
AまたはチャネルBのいずれかで受信されるメッセージ
を待っている。インタフェース回路210は、メッセー
ジが受信されるときあるいは”通信網機能せず”(ne
twork dead)タイマがタイムアウトするとき
のどちらかで、コントローラ222に割り込みをかけ、
コントローラ222はタイマ群266が割り込みの原因
であるのかどうかを判定するためにタイマ群266を判
断ブロック501で調査する。タイマ266が割り込み
の原因であれば、処理ブロック502で示されるよう
に、クレームトークン(claim token)手続
きが開始され、それ以外の場合は入メッセージが検出さ
れる。
【0053】DEST、CNTRLおよびSRCEバイ
トにより構成されるメッセージヘッダーは処理ブロック
503で受信され、CNTRLバイトは判断ブロック5
04でメッセージがSDAメッセージであるかどうかを
判定するために調査される。Yであれば、入SDAメッ
セージの全体が受信される前であってもコントローラ2
22は応答ACKメッセージの設定を開始する。これは
処理ブロック505で、入SDAメッセージからのDE
STおよびSRCEバイトを用いてACKメッセージを
送信FIFOメモリに書き込みする事によって達成され
る。次に506でDMAコントロール257が入SDA
メッセージを受信FIFOメモリ280から共用RAM
211へ転送を開始するように設定され、コントローラ
222は507で待ち合わせ状態となっている。
【0054】判断ブロック508で、受信メッセージが
トークンパスであると判定されると、同様な処理が実施
される。第一に、メッセージの送信準備が完了している
かどうか判定するために判断ブロック509で判定さ
れ、Yであれば、ブロック510で正しいメッセージヘ
ッダーが送信FIFOメモリ281に書き込まれ、ブロ
ック511で、このメッセージデータを送信FIFOメ
モリ281へ転送するようにDMAコントロール257
が設定される。このステップはトークンパスメッセージ
の残り部分がまだ受信中に実行され、次にコントローラ
222は処理ブロック512でインタフェース回路21
0からのエンドオブメッセージ割り込みを待つ。送信す
べきメッセージが一つもなければ、コントローラ222
は、処理ブロック513で送信FIFOメモリ281に
トークンパスメッセージを書き込み、ブロック514で
エンドオブメッセージ割り込みを待つ。
【0055】特に図9を参照して説明すると、SDAメ
ッセージの受信後にエンドオブメッセージ割り込みが発
生すると、コントローラ222は判断ブロック520で
プロセッサ状態レジスタ268を検査し、CRC検査が
良好であったかどうか判定する。Yであれば、インタフ
ェース回路210は、送信FIFOメモリ281に前に
書かれていたACKメッセージの送信をすでに開始して
おり、コントローラ222がしなければならないこと
は、有効なメッセージが共用RAM211内で使用可能
であることを処理ブロック521でホストに報告するこ
とである。CRCが不良であれば、インタフェース回路
210は送信FIFOメモリ281内のACKメッセー
ジをNAKメッセージに変更し、コントローラ222は
受信メッセージをクリヤするため判断ブロック520で
分岐し、処理ブロック522でプロセッサ状態レジスタ
内のCRCフラグをリセットする。いずれの場合でも、
次にシステムは他の受信メッセージを待つために処理ブ
ロック500(図8)に復帰(loops back)
する。
【0056】図9をさらに参照して説明すると、トーク
ンパスメッセージを受信した後、エンドオブメッセージ
割り込みが発生すると、メッセージが送信されることに
なっていたかどうかに依存して、このCRCフラグは判
断ブロック523または524で検査される。Yの場
合、インタフェース回路210はすでにこのメッセージ
の送信をすでに開始しており、コントローラ222は処
理ブロック525で応答ACKメッセージの受信を待
つ。ACKメッセージが受信されると、最初にブロック
526でこのACKメッセージのヘッダーが受信され、
コントローラ222は、条件に合致し処理ブロック52
7を送信FIFOメモリ281に書き込まれるトークン
パスメッセージの形成を開始する。次にコントローラ2
22は処理ブロック528でACKエンドオブメッセー
ジ割り込みを待つことになり、判断ブロック529でこ
のメッセージのCRCバイトが検査される。Yの場合、
インタフェース回路210はこのトークンパスメッセー
ジの送信をすでに開始しており、処理ブロック530で
このメッセージが送信され肯定応答を送ったことをホス
トに報告する。次にコントローラ222は他のメッセー
ジの受信を待つために処理ブロック531で通信網をモ
ニターしている。判断ブロック532における判定とし
て、プリセットされたタイムアウト時間内にメッセージ
がひとつも受信されなければ、処理ブロック533で前
記トークンパスメッセージが再送される。このトークン
が正常に(successfully)通過されたと
き、システムは受信メッセージを処理するために処理ブ
ロック503(図8)に復帰する。
【0057】トークンメッセージが正常に受信された
が、送信待ちのメッセージが無い場合、コントローラ2
22は判断ブロック524(図9)で分岐する。この場
合、インタフェース回路はすでに応答トークンパスメッ
セージを送信しており、上記説明のとおりにメッセージ
を送信するためコントローラ222は新しいトークンホ
ルダーを待っている。
【0058】本技術に精通した人々にとつては、本発明
の実施方法を明確にするため、図8および図9の中で説
明されるシステムは単純化されたシステムであるという
ことは明かであるに違いない。たとえば、図8の処理ブ
ロック535に一般的に示されるように、他の多くの形
式のメッセージが受信され処理されることができる。ま
たトークンパスのリトライ処理は図9のブロック533
として簡単に示されているが、指定された回数のリトラ
イの後にエラー回復処理が開始されるということが理解
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したプログラマブルコントローラ
システムの外観図。
【図2】図1のプログラマブルコントローラに使用され
るインタフェース回路のブロック図。
【図3】図2の回路の一部を形成するインタフェース回
路の回路構成図。
【図4】図2の回路の一部を形成する共用RAMのメモ
リマップを示す図。
【図5】図4のメモリマップの一部を形成するチャネル
AおよびチャネルBセグメントに格納されるデータ構造
体の図的表示。
【図6】図4のインタフェースコントローラによって実
行される主プログラムのフローチャートを示す図。
【図7】メッセージの受信および応答メッセージの送信
を示すグラフ図。
【図8】図2のインタフェースコントローラによって実
行される割り込みサービスルーチンのフローチャートを
示す図。
【図9】図2のインタフェースコントローラによって実
行される割り込みサービスルーチンのフローチャートを
示す図。
【符号の説明】
10 プログラマブルコントローラ 11 バックプレーン 12 ラック 14 電源モジュール 15 シリアル通信網/リンク 16 システムコントローラ 17 外部リモートI/Oラック 18 プログラム実行プロセッサモジュール 19 ローカルI/Oラック 19′ アダプタモジュール 20 リモートI/Oスキャナ 24 プログラミング端末装置 25 ケーブル(シリアル通信リンク) 26 ケーブル(シリアル通信リンク) 28 ケーブル(ローカルエリアネットワーク) 200 同軸ケーブル(本文には説明なし) 201 同軸ケーブル(本文には説明なし) 202 双方向ゲート 203 ホストのデータバス 204 共用データバス 205 ホストのアドレスバス 206 共用アドレスバス 207 15ビットゲート 208 ”en”制御線 209 ホストのリード/ライト制御線 210 インタフェース回路 211 共用RAM 212 WE制御線 213 ICS制御線 215 REQUEST(要求)制御線 216 DTACK(データ応答)制御線 220 Aチャネルトランシーバ 221 Bチャネルトランシーバ 222 インタフェースコントローラ 223 8ビットデータ/アドレスバス(インタフェー
スコントローラバス) 224 8ビットアドレスバス 225 AS制御線 226 DS制御線 227 R/W制御線 228 WAIT制御線 229 割り込み制御線 230 INTERRUPT TO HOST (対ホスト割り込み)制御
線 231 INTERRUPT TO CONTROLLER (対コントローラ割
り込み)制御線 232 TME TEST(テストモード指示)制御線 250 Aチャネルトランシーバ・インタフェース間接
続線 251 Aチャネルプロトコルマシン 252 Bチャネルトランシーバ・インタフェース間接
続線 253 Bチャネルプロトコルマシン 255 8ビットデータバス 256 8ビット双方向ゲート 257 DMAコントロール 258 15ビットアドレスゲート 260 調整・制御回路 262 8ビット双方向ゲート 263 8ビットデータバス 264 8ビット双方向ゲート 265 8ビットアドレスゲート 266 タイマ群 267 プロセッサインタフェースコントローラ 268 プロセッサ状態レジスタ 270 アドレスラッチ 271 プロセッサアドレスバス 272 プロセッサアドレスデコーダ 273 アドレスゲート 280 受信FIFOメモリ 281 送信FIFOメモリ 300 マンチェスター符号デコーダ 301 マンチェスター符号エンコーダ 302 受信コントロール 303 アドレス確認回路 304 直並列変換回路 305 CRC検査回路 306 送信コントロール 307 並直列変換回路 308 CRC数字発生回路 350 方式決定セグメント 351 セグメントディレクトリ 352 識別セグメント 354 ハンドシェークセグメント 355 Aチャネルセグメント 356 Bチャネルセグメント 378 メッセージヘッダー 379 バッファヘッダー 380 バッファ 381 要求FIFOメモリ 382 情報の流れを示す矢印線 383 情報の流れを示す矢印線 384 確認FIFOメモリ 385 情報の流れを示す矢印線 386 情報の流れを示す矢印線 387 指定FIFOメモリ 388 情報の流れを示す矢印線 389 情報の流れを示す矢印線 390 受領FIFOメモリ 391 情報の流れを示す矢印線 392 情報の流れを示す矢印線 400 診断処理ブロック 401 パラメータ設定処理ブロック 402 チャネル構成処理ブロック 403 チャネル状態語スイッチサブルーチン呼出処理
ブロック 404 チャネル動作状態判断ブロック 405 メッセージ受信状態判断ブロック 406 ヘッダー作成・ポインタ格納判断ブロック 407 ホスト割り込み処理ブロック 408 要求FIFOメモリ内メッセージ確認判断ブロ
ック 409 対送信FIFOメモリメッセージ転送処理ブロ
ック 410 メッセージ書き込み・ホスト割り込み処理ブロ
ック 411 割り込み応答機能実行ブロック 412 エンドオブメッセージ割り込みサービスルーチ
ン実行処理ブロック5 00 待ち合わせ処理ブロック 501 タイムアウト状態判断ブロック 502 クレームトークン処理ブロック 503 メッセージヘッダー処理ブロック 504 SDAメッセージ判断ブロック 505 ACKメッセージ書き込み処理ブロック 506 DMA起動処理ブロック 507 エンドオブメッセージ待ち合わせ処理ブロック 508 トークンパス識別判断ブロック 509 メッセージ送信準備判断ブロック 510 メッセージヘッダー書き込み処理ブロック 511 DMA起動処理ブロック 512 エンドオブメッセージ割り込み待ち合わせ処理
ブロック 513 トークンパスメッセージ書き込み処理ブロック 514 エンドオブメッセージ割り込み待ち合わせ処理
ブロック 520 受信メッセージ良否判断ブロック 521 受信メッセージ・ホスト報告処理ブロック 523 受信トークン良否判断ブロック 524 受信トークン良否判断ブロック 525 ACKメッセージ受信待ち合わせ処理ブロック 526 ACKメッセージ受信処理ブロック 527 トークンパスメッセージ書き込み処理ブロック 528 エンドオブメッセージ割り込み待ち合わせ処理
ブロック 529 正常受信確認判断ブロック 530 メッセージ送信ホスト報告処理ブロック 531 スタートオブメッセージ待ち合わせ処理ブロッ
ク 532 通信網タイムアウト状態判断ブロック 533 トークンパス・リトライ処理ブロック
フロントページの続き (72)発明者 マイクル ティー.クレイン アメリカ合衆国ミシガン州アン アーバ ー,スティープレチェイス ドライブ 2195 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 29/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網の通信媒体への接続に使用される
    インタフェース回路において、メッセージの受信のため
    に通信媒体に接続している受信部とメッセージを送信す
    るため通信媒体に接続されている送信部とを有するプロ
    トコルマシンと、プロトコルマシンに接続されていて、 (a) プロトコルマシンの受信部によりメッセージが受
    信されたとき、第一メッセージの制御符号を解析する手
    段と、 (b) プロトコルマシンが第一メッセージの受信を継続
    中にプロトコルマシンの送信部に応答第二メッセージを
    書き込む手段と、 (c) 第一メッセージが完全に受信されたときにエラー
    が生じなかったか判定するため、第一メッセージの完全
    性を検査する手段と、 (d) エラーが検出されなければ、受信された第一メッ
    セージを処理する手段、および (e) エラーが検出されれば、エラー回復手続きを制御
    する手段 とで構成されるインタフェースコントローラと、第一メ
    ッセージを正しく受信した後、プリセットされた時間間
    隔を置いて第二メッセージを送信するように動作する前
    記プロトコルマシンの送信部とにより構成される組み合
    わせを有することを特徴とする前記インタフェース回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインタフェース回路に
    おいて、前記インタフェースコントローラがプログラマ
    ブルマイクロコンピュータであることを特徴とする前記
    インタフェース回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインタフェース回路に
    おいて、エラー回復処理を制御する前記手段が、第三メ
    ッセージを形成する手段と、プロトコルマシンの送信部
    に前記第二メッセージの代わりに前記第三メッセージを
    書き込む手段により構成されることを特徴とする前記イ
    ンタフェース回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のインタフェース回路に
    おいて、 (a) プロトコルマシンに接続され、プロトコルマシン
    により受信されるメッセージを格納するための共用メモ
    リ、および (b) 前記受信メッセージにエラーが検出されない場
    合、受信されたメッセージを共有メモリから読み出すこ
    とができることをホストプロセッサに対して信号する手
    段を備えているインタフェースコントローラ を有することを特徴とする前記インタフェース回路。
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